井上荒野

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
いのうえ あれの
井上 荒野
誕生 (1961-02-04) 1961年2月4日(56歳)
日本の旗 東京都
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 成蹊大学
活動期間 1989年 - 中断
2001年 -
代表作 『潤一』『切羽へ』
主な受賞歴 島清恋愛文学賞(2004年)
直木三十五賞(2008年)
中央公論文芸賞(2011年)
配偶者 あり[1]
親族 井上光晴(父)
Portal.svg ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

井上 荒野(いのうえ あれの、1961年2月4日 - )は、日本小説家。本名同じ。東京都出身。

概要[編集]

小説家井上光晴の長女に生まれる。調布市立第三中学校玉川学園高等部を経て、成蹊大学文学部英米文学科卒。卒業後は小学館近代文学全集編集部に3年間勤めていた[2]

1989年、「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞するが、その後体調不良などで小説を書けなくなる[2]。絵本の翻訳などをしていたが、2001年に『もう切るわ』で再起。2004年、『潤一』で第11回島清恋愛文学賞2008年、『切羽へ』で第139回直木賞受賞。2011年、『そこへ行くな』で第6回中央公論文芸賞受賞。2016年、『赤へ』で柴田錬三郎賞受賞。

作品リスト[編集]

著書[編集]

  • 『グラジオラスの耳』(1991年5月 福武書店 / 2003年1月 光文社文庫
    • 収録作品:グラジオラスの耳 / 暗い花柄 / わたしのヌレエフ / 楽天ちゃん追悼 / ビストロ・チェリイの蟹
  • 『もう切るわ』(2001年10月 光文社 / 2004年10月 光文社文庫)
  • 『ひどい感じ 父・井上光晴』(2002年8月 講談社 / 2005年10月 講談社文庫
  • 『ヌルイコイ』(2002年10月 光文社 / 2005年10月 光文社文庫)
  • 『潤一』(2003年11月 マガジンハウス / 2006年12月 新潮文庫
    • 収録作品:映子・三十歳 / 環・二十八歳 / あゆ子・六十二歳 / 美雪・二十六歳 / 千尋・二十九歳 / 瑠依・十四歳 / 香子・四十三歳 / 希・三十八歳 / 美夏・二十歳 / 潤一・二十六歳
  • 『森のなかのママ』(2004年3月 集英社 / 2007年5月 集英社文庫
  • 『だりや荘』(2004年7月 文藝春秋 / 2007年8月 文春文庫
  • 『しかたのない水』(2005年1月 新潮社 / 2008年2月 新潮文庫)
    • 収録作品:手紙とカルピス / オリビアと赤い花 / 運動靴と処女小説 / サモワールの薔薇とオニオングラタン / クラプトンと骨壺 / フラメンコとべつの名前
  • 『誰よりも美しい妻』(2005年12月 マガジンハウス / 2009年2月 新潮文庫)
  • 『不恰好な朝の馬』(2006年10月 講談社 / 2011年3月 講談社文庫)
    • 収録作品:不恰好な朝の馬 / クリームソーダ / 額縁の犬 / 鹿田温泉 / スケッチ / 虫 / 初夏のペリメニ
  • 『学園のパーシモン』(2007年1月 文藝春秋 / 2009年9月 文春文庫) 
  • 『ズームーデイズ』(2007年7月 小学館 / 2008年11月 小学館文庫
  • 『ベーコン』(2007年10月 集英社 / 2009年6月 集英社文庫)
    • 収録作品:ほうとう / クリスマスのミートパイ / アイリッシュ・シチュー / 大人のカツサンド / 煮こごり / ゆで卵のキーマカレー / 父の水餃子 / 目玉焼き、トーストにのっけて / ベーコン
  • 『夜を着る』(2008年2月 文藝春秋 / 2010年10月 文春文庫) 
    • 収録作品:アナーキー / 映画的な子供 / ヒッチハイク / 終電は一時七分 / I島の思い出 / 夜を着る / 三日前の死 / よそのひとの夏
  • 『切羽へ』(2008年5月 新潮社 / 2010年11月 新潮文庫) 
  • 『あなたの獣』(2008年11月 角川書店 / 2012年1月 角川文庫
    • 収録作品:砂 / 飴 / 桜 / 窓 / 石 / 南 / 祭 / 海 / 声 / 骨
  • 『雉猫心中』(2009年1月 マガジンハウス / 2011年12月 新潮文庫) 
  • 『ひみつのカレーライス』(2009年4月 アリス館) - 絵:田中清代
  • 『静子の日常』(2009年7月 中央公論新社 / 2012年6月 中公文庫
  • つやのよる』(2010年月 新潮社 / 2012年12月 新潮文庫)
  • 『もう二度と食べたくないあまいもの』(2010年4月 祥伝社 / 2013年4月 祥伝社文庫
    • 収録作品:幽霊 / 手紙 / 奥さん / 自伝 / 犬 / 金 / 朗読会 / オークション / 裸婦 / 古本
  • 『ベッドの下のNADA』(2010年12月 文藝春秋 / 2013年5月 文春文庫)
    • 収録作品:だんまり虫 / ばかぼん / おもいあい / 交換日記 / おしっこ団 / タナベ空
  • 『ハニーズと八つの秘めごと』(2011年3月 小学館)
    • 収録作品:ブーツ / 泣かなくなった物語 / 粉 / 虫歯の薬みたいなもの / 犬と椎茸 / 他人の島 / きっとね。 / ダッチオーブン / ハニーズ
  • 『そこへ行くな』(2011年6月 集英社 / 2014年7月 集英社文庫)
    • 収録作品:遊園地 / ガラスの学校 / ベルモンドハイツ401 / サークル / 団地 / 野球場 / 病院
  • 『キャベツ炒めに捧ぐ』(2011年9月 角川春樹事務所 / 2014年8月 ハルキ文庫) 
  • だれかの木琴』(2011年12月 幻冬舎 / 2014年2月 幻冬舎文庫
  • 結婚』(2012年3月 角川書店)のち文庫 
  • 『夜をぶっとばせ』(2012年5月 朝日新聞出版)のち文庫 
    • 収録作品:夜をぶっとばせ / チャカチョンバへの道
  • 『さようなら、猫』(2012年9月 光文社)
    • 収録作品:自分の猫 / わからない猫 / 赤ん坊と猫 / 降りられない猫 / 名前のない猫 / ラッキーじゃなかった猫 / 他人の猫 / 二十二年目の猫 / さようなら、猫
  • 『それを愛とまちがえるから』(2013年1月 中央公論新社)のち文庫 
  • 『あなたにだけわかること』(2013年5月 講談社)
  • 『ほろびぬ姫』(2013年10月 新潮社)のち文庫 
  • 『夢のなかの魚屋の地図』(2014年1月 幻戯書房) - エッセイ集
  • 『虫娘』(2014年8月 小学館)
  • 『荒野の胃袋』(2014年9月 潮出版社) - ショート・エッセイ集
  • 『悪い恋人』(2014年12月 朝日新聞出版)
  • 『リストランテアモーレ』(2015年4月 角川春樹事務所)のち文庫 
  • 『ママがやった = MAMA KILLED HIM』文藝春秋 2016
  • 『赤へ』祥伝社 2016

アンソロジー[編集]

「」内が井上荒野の作品

  • 『短篇ベストコレクション 現代の小説2007』(2007年6月 徳間文庫)「アナーキー」
  • 『甘い記憶』(2008年8月 新潮社)「ボサノバ」
  • 『父娘の銀座 ベスト・エッセイ2009』(2009年6月 光村図書出版)「白い日」
  • 『女ともだち 』(2010年3月 小学館 / 2013年3月 小学館文庫)「野江さんと蒟蒻」
  • 『チーズと塩と豆と』(2010年10月 集英社 / 2013年10月 集英社文庫)「理由」
  • 『最後の恋プレミアム つまり、自分史上最高の恋。』(2011年12月 新潮文庫)「ブーツ」
  • 『旅の終わり、始まりの旅』(2012年3月 小学館文庫)「下北みれん」
  • 『短篇ベストコレクション 現代の小説2013』(2013年6月 徳間文庫)「時の過ぎゆくままに」
  • 『ベスト・エッセイ2013』(2013年6月 光村図書出版)「きらいな言葉」
  • 『ぷくぷく、お肉 おいしい文藝』(2014年2月 河出書房新社)「夕食 肉は 血湧き肉躍らせつつ」
  • 『ベスト・エッセイ2014』(2014年6月 光村図書出版)「老化と白鳥」
  • 『考えるマナー』(2014年7月 中央公論新社)「おいしい(あるいはその逆の)店に行ったときのマナー」「占いのマナー」「お洒落のマナー」「老化のマナー」「悪口のマナー」「SNSのマナー」「夫との買い物のマナー」「流行語のマナー」「カーラジオのマナー」「昼寝のマナー」「子供のマナー」 - ショートコラム
  • 『短篇ベストコレクション 現代の小説2015』(2015年6月 徳間文庫)「うそ」

翻訳[編集]

  • 『あなたがうまれたひ』(デブラ・フレイジャーの絵本 1999年11月 福音館書店
  • 『エロイーズ、パリへいく』(ケイ・トンプソンの絵本 2001年4月 メディアファクトリー
  • 『エロイーズ、モスクワへいく』(ケイ・トンプソンの絵本 2001年11月 メディアファクトリー)
  • 『エロイーズのクリスマス』(ケイ・トンプソンの絵本 2001年11月 メディアファクトリー)
  • 『海へさがしに』(デブラ・フレイジャーの絵本 2002年4月 福音館書店)
  • 『オカネ・モッチャが見つけたしあわせ』(マドンナの絵本 2005年9月 ホーム社

映画化[編集]

メディア出演[編集]

出典[編集]

  1. ^ 作家の読書道 第145回「井上荒野さん」その4”. WEB本の雑誌. 博報堂 (2014年2月19日). 2016年10月23日閲覧。
  2. ^ a b 作家の読書道 第145回「井上荒野さん」その3”. WEB本の雑誌. 博報堂 (2014年2月19日). 2016年10月23日閲覧。
  3. ^ “ディーン・フジオカが結婚詐欺師役で主演、井上荒野の小説「結婚」映画化”. 映画ナタリー. (2017年1月12日). http://natalie.mu/eiga/news/216456 2017年1月12日閲覧。