柳広司

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柳 広司
(やなぎ こうじ)
誕生 1967年9月20日(47歳)
日本の旗 日本三重県
職業 小説家推理作家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 学士(法学)
最終学歴 神戸大学法学部卒業
活動期間 2001年 -
ジャンル 推理小説
代表作 『ジョーカー・ゲーム』(2008年)
主な受賞歴 朝日新人文学賞2001年
吉川英治文学新人賞2009年
日本推理作家協会賞2009年
処女作 『黄金の灰』(2001年)
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柳 広司(やなぎ こうじ、1967年9月20日[1] - )は、日本小説家推理作家三重県生まれ[2][3]神戸大学法学部卒業[2][3]

経歴[編集]

1998年、「挙匪(ボクサーズ)」で第4回歴史群像大賞佳作。2001年原書房から刊行された『黄金の灰』で小説家デビュー。2008年に刊行された『ジョーカー・ゲーム』は、「このミステリーがすごい!」で第2位、「週刊文春ミステリーベスト10」で第3位と高く評価された。2009年、同作で第30回吉川英治文学新人賞と第62回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞。「ジョーカー・ゲーム」シリーズは累計で80万部を突破している[4]

文学賞受賞・候補歴[編集]

ミステリ・ランキング[編集]

週刊文春ミステリーベスト10[編集]

このミステリーがすごい![編集]

本格ミステリ・ベスト10[編集]

  • 2002年 - 『饗宴(シュンポシオン) ソクラテス最後の事件』18位
  • 2003年 - 『はじまりの島』12位
  • 2005年 - 『聖フランシスコ・ザビエルの首』27位
  • 2007年 - 『トーキョー・プリズン』20位
  • 2008年 - 『漱石先生の事件簿』30位
  • 2009年 - 『ジョーカー・ゲーム』12位
  • 2010年 - 『ダブル・ジョーカー』7位
  • 2013年 - 『パラダイス・ロスト』25位

ミステリが読みたい![編集]

作風[編集]

歴史上の偉人を探偵とした本格ミステリーを書く。ただし、偉人のほとんどがシャーロック・ホームズばりにキャラ立ちしていたり、途中から幻想性あふれる展開になることもある。

『饗宴』のソクラテス、『はじまりの島』のダーウィンなどが顕著だが、歴史上の人物が虚構の事件を通じて、自らのその後の人生を決定するという特徴がある。

また、『新世界』では核兵器、『トーキョー・プリズン』では戦争を扱うなど、社会的なテーマにも取り組む。『贋作「坊ちゃん」殺人事件』、『我が輩はシャーロック・ホームズである』、『漱石先生の事件簿』と夏目漱石関連も多い。

デビューから一貫して歴史上の偉人を重要な役割として扱っていた。しかし、2008年に出版された『ジョーカー・ゲーム 』において、オリジナルのキャラクターを主役として扱い作風の変化を見せた。陸軍中野学校の校風をモデルにしていると言われる。

作品[編集]

D機関シリーズ[編集]

  • ジョーカー・ゲーム(2008年8月 角川書店 / 2011年6月 角川文庫
    • 収録作品:ジョーカー・ゲーム / 幽霊 / ロビンソン / 魔都 / XX
  • ダブル・ジョーカー(2009年8月 角川書店 / 2012年6月 角川文庫)
    • 収録作品:ダブル・ジョーカー / 蠅の王 / 仏印作戦 / 柩 / ブラックバード / 眠る男(文庫版のみ)
  • パラダイス・ロスト(2012年3月 角川書店 / 2013年6月 角川文庫)
    • 収録作品:帰還 / 失楽園(パラダイス・ロスト) / 追跡 / 暗号名ケルベロス
  • ラスト・ワルツ(2015年1月 角川書店)
    • 収録作品:アジア・エクスプレス / 舞踏会の夜 / ワルキューレ

ノンシリーズ[編集]

  • 黄金の灰(2001年3月 原書房 / 2006年11月 創元推理文庫
  • 贋作『坊っちゃん』殺人事件(2001年10月 朝日新聞社 / 2005年3月 集英社文庫 / 2010年11月 角川文庫)
  • 饗宴(シュンポシオン) ソクラテス最後の事件(2001年10月 原書房 / 2007年1月 創元推理文庫)
  • はじまりの島(2002年7月 朝日新聞社 / 2006年9月 創元推理文庫)
  • 新世界(2003年7月 新潮社 / 2006年10月 角川文庫)
  • パルテノン - アクロポリスを巡る三つの物語(2004年7月 実業之日本社 / 2010年10月 実業之日本社文庫
    • 収録作品:巫女 / テミストクレス案 / パルテノン
  • 聖フランシスコ・ザビエルの首(2004年10月 講談社ノベルス
  • 吾輩はシャーロック・ホームズである(2005年12月 小学館 / 2009年9月 角川文庫)
  • トーキョー・プリズン(2006年3月 角川書店 / 2009年1月 角川文庫)
  • シートン(探偵)動物記(2006年5月 光文社 / 2009年3月 光文社文庫
    • 【改題】シートン探偵記(2015年7月 文春文庫)
      • 収録作品:カランポーの悪魔 / 銀の星 / 森の旗 / ウシ小屋密室とナマズのジョー / ロイヤル・アナロスタン失踪事件 / 三人の秘書官 / 熊王ジャック
  • 百万のマルコ(2007年3月 創元推理文庫)
    • 収録作品:百万のマルコ / 賭博に負けなし / 色は匂へど / 能弁な猿 / 山の老人 / 半分の半分 / 掟 / 真を告げるものは / 輝く月の王女 / 雲の南 / ナヤンの乱 / 一番遠くの景色 / 騙りは牢を破る
  • 漱石先生の事件簿 猫の巻(2007年4月 理論社 / 2010年11月 角川文庫)
    • 収録作品:吾輩は猫でない? / 猫は踊る / 泥棒と鼻恋 / 矯風演芸会 / 落雲館大戦争 / 春風影裏に猫が家出する
  • 虎と月(2009年2月 理論社 / 2014年1月 文春文庫
  • キング&クイーン(2010年5月 講談社 / 2012年2月 講談社文庫) - 書き下ろし100冊
  • 最初の哲学者(2010年11月 幻冬舎
  • ロマンス(2011年4月 文藝春秋 / 2013年11月 文春文庫)
  • 怪談(2011年12月 光文社 / 2014年6月 講談社文庫)
    • 収録作品:雪おんな / ろくろ首 / むじな / 食人鬼 / 鏡と鐘 / 耳なし芳一
  • 楽園の蝶(2013年6月 講談社)
  • ナイト&シャドウ(2014年7月 講談社 / 2015年6月 講談社文庫)
  • ソクラテスの妻(2014年12月 文春文庫)

アンソロジー[編集]

「」内が柳広司の作品

  • 本格ミステリ03(2003年6月 講談社ノベルス)
    • 【改題】論理学園事件帳(2007年1月 講談社文庫)「百万のマルコ」
  • 本格ミステリ07(2007年5月 講談社
    • 【改題】法廷ジャックの心理学(2011年1月 講談社文庫)「熊王ジャック」
  • あの日、君と Boys(2012年5月 集英社文庫)「すーぱー・すたじあむ」

メディア・ミックス[編集]

映画[編集]

テレビアニメ[編集]

  • ジョーカー・ゲーム(放送日未定、監督:野村和也、キャラクター原案:三輪士郎、アニメーション制作:Production I.G[7]

漫画[編集]

作画:霜月かよ子

脚注[編集]

  1. ^ 会員名簿 柳広司|日本推理作家協会
  2. ^ a b 作家の読書道:第82回 柳広司さん | WEB本の雑誌
  3. ^ a b 2011年6月号掲載 著者との60分『ロマンス』の柳 広司さん
  4. ^ 映画化で話題!!累計80万部突破の「ジョーカー・ゲーム」シリーズ最新作、柳広司著『ラスト・ワルツ』 来年1月17日発売!|株式会社KADOKAWAのプレスリリース
  5. ^ 2009年 2009年 第62回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
  6. ^ 映画『ジョーカー・ゲーム』公式サイト
  7. ^ TVアニメ『ジョーカー・ゲーム』公式サイト