インターネット大学

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インターネット大学(インターネットだいがく)とは、インターネットを活用して授業をおこなう大学の俗称である。

概要[編集]

「インターネット大学」は法的な名称でなく、また定義されるところもなく、世間一般にいわれる俗称であるが、大きくわけて通信課程(大学通信教育、さらに短期大学、大学院の通信教育を含む)においてインターネットを活用して授業をおこなっている大学をさす場合と、通学課程において通常の授業を補完・発展させ、インターネットを活用して授業をおこなっている大学をさす場合とがある。ただし後者は学生が通学し教室での面接授業を主とする大学であり、インターネット大学とするかどうかは議論が分かれるところであろう。

インターネット授業[編集]

インターネット大学ではインターネットを活用し、動画や音声を配信して講義を視聴させたり、各種プログラムを演習させるe-ラーニングによる授業、インターネット授業がおこなわれている。

インターネット授業はその講義においてテキストを用いるものの、インターネットを活用した授業が主であるため、通信課程における「印刷授業・テキスト授業(印刷教材等による授業)」とは別とされる。従来通信課程における「テキスト授業」や(放送大学における)「放送授業」、あるいは「面接授業スクーリング)」、また通学課程における通常の授業を補完・発展するかたちで現実化されたものであった。

インターネット授業は、法令上「メディアを利用しておこなう授業(メディア授業)」に分類され、通信課程における面接授業と同等のものとして卒業の要件とされている。つまり面接授業をおこなう教室に実際に出席しなくとも、卒業の要件として修得すべき単位数をインターネット授業により修得することで卒業することができる(ただしインターネット授業をおこなっているものの、面接授業を義務としている大学もある)。

事例[編集]

すべての授業をインターネット授業でおこなえる通信課程大学
2004年4月に日本における最初の本格的なインターネット大学(すべてをインターネット授業にした通信課程のみの大学)として、八洲学園大学が開学した。その後、2007年にサイバー大学がオンデマンドによるスクーリングを中心としたインターネット大学として開学した。
例:八洲学園大学サイバー大学、など。
(一部を)インターネット授業でおこなう通信課程を併設する大学
通学課程とは別に、一部をインターネット授業にした通信課程を併設している大学がある。ただしテキスト授業、面接授業もあわせておこなわれている。
例:産業能率大学通信教育課程、帝京大学通信教育課程、人間総合科学大学北海道情報大学通信教育部、武蔵野大学通信教育部、中央大学法学部通信教育課程、慶應義塾大学通信教育課程など。
(一部を)インターネット授業でおこなう通学課程の大学
通学課程による通常の授業を補完・発展させ、「多様なメディアを高度に利用した遠隔授業[1]」を取り入れる大学もでてきている。
例:信州大学大阪市立大学園田学園女子大学など。
なお、1999年10月に日本における最初のインターネット授業を筑波大学がおこなった。

大学間の共同研究[編集]

大学間の共同研究として、ワイド大学(WIDE University, School of Internet: (SOI))が設けられている。ワイド大学は、教育を行う大学として正規のものではないが、1997年以来、慶應義塾大学湘南・藤沢キャンパス (SFC) の教授・村井純などが中心となって、オンライン授業、アーカイブ構築、リアルタイム中継実験など、インターネット上における大学教育についてさまざまな実験的取り組みがなされている。なお、「実験」であるため、受講に際しての料金は、2005年4月現在、必要とされていない。

脚注[編集]

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  1. ^ 大学設置基準第25第2項

関連項目[編集]

外部リンク[編集]