遠隔教育

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遠隔教育(えんかくきょういく、: distance education, distance learning, teleteaching, on-line education など)とは、教師が生徒や学生と直接(物理的に)対面して提供するのではなく、離れた場所から提供する教育のこと。

概要[編集]

遠隔教育を行う理由は様々であり、たとえば学校通学が困難な場所で生活している生徒・学生に教育を届けるため、日中は仕事をしていて時間に余裕が無く(物理的な)教室に通えない人に教育を提供するため、感染症の爆発などで学校に生徒を集めることができないため(2020年の中国やヨーロッパ)等々、さまざまである。 感染爆発により学校閉鎖措置がとられても、その代わりに遠隔教育が行われれば、教育がまったく止まってしまうような事態を防ぎ、教育の提供を続けることができる。

インターネットを利用したものは、1990年代に登場し、2000年代前半まではPCを利用して行われるものが主流だったが(PCはそれなりの価格がし、ハードルがやや高かったが)、2000年代、2010年代にはタブレット類(画面がスマーフォンより広く、OSとしてAndroidiOSなどを搭載したもの)が比較的安価に流通するようになり、人々が受信側の装置を安価に用意できるようになったことで、多くの人々に遠隔教育を利用してもらうことが容易になった。

歴史[編集]

1858年にはロンドン大学で(あくまで補助的な教育プログラムとしてだが) 「External Programme」という名称の教育プログラムが用意された。

オーストラリア、クイーンズランドでの双方向の無線通信を使った遠隔教育(1960年ころ)

とはいえ、遠隔教育がまずさかんになったのはオーストラリアにおいてである。オーストラリアというのは広大な国土の割に人口がかなり少なく、学校から離れた場所に暮らす人々の割合が高かったので必要性が高かった。1911年にはクイーンズランド大学がDepartment of Correspondence Studies(通信学習部)を設立した[1]。 遠隔教育という表現は、もともとはオーストラリアで子どもたちが学校が遠すぎたりする場合の学習支援などで使われていたものである。

現在は、遠隔地からでも教育を受けることができるといった点以外に、忙しくても自分の都合に合わせて学ぶことができる、通学せずに済むので時間を有効活用できるなどのメリットを感じ受講するケースも増えてきている。

日本[編集]

日本では、もともと通信教育という言い方が通用していたが、郵便による学習の報告だけでなく、テレビ・ラジオを使って授業を受ける学校法人NHK学園放送大学学園や、インターネット利用の大学(インターネット大学)などが登場するようになり、呼称が実情にそぐわなくなったので、こういう名称が出てきた。日本では現在では学習塾なども遠隔教育を導入している。

脚注[編集]

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  1. ^ White, Michael (2009). “Distance education in Australian higher education — a history”. Distance Education 3 (2): 255–78. doi:10.1080/0158791820030207. 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]