恋は雨上がりのように

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恋は雨上がりのように
ジャンル 青年漫画恋愛
漫画
作者 眉月じゅん
出版社 小学館
掲載誌 月刊!スピリッツ
ビッグコミックスピリッツ
レーベル ビッグコミックス
発表号 月刊!スピリッツ:
2014年8月号 - 2016年1月号
ビッグコミックスピリッツ:
2016年8号 -
発表期間 2014年6月27日 -
巻数 既刊9巻(2017年11月現在)
アニメ
原作 眉月じゅん
監督 渡辺歩
アニメーション制作 WIT STUDIO
製作 アニメ「恋雨」製作委員会
放送局 フジテレビほか
放送期間 2018年1月 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

恋は雨上がりのように』(こいはあめあがりのように)は、眉月じゅんによる日本漫画。『月刊!スピリッツ』(小学館)にて2014年8月号から2016年1月号まで連載、その後は『ビッグコミックスピリッツ』(同)に移籍し、2016年8号より隔週にて連載となる[1]

とある海辺の街を舞台に[注 1]、遥か年上の男性に想いを寄せる女子高生の恋模様を叙情的に描いた恋愛漫画である。2015年度コミックナタリー大賞・第2位[2]

2018年1月よりテレビアニメが放送予定[3]。また、同年5月より実写映画が公開予定[4]

ストーリー[編集]

感情表現が不器用で一見クールな17歳の女子高生・橘あきら。彼女はアルバイト先のファミレスcafeレストラン ガーデン』の店長である45歳の近藤正己に密かに想いを寄せている。自他共に認める“冴えない男”の近藤だが、あきらはそんな彼の魅力を「自分だけのもの」として、胸に秘めた恋心を募らせていた。そんなある日、アルバイト中に起こったとある出来事をきっかけに、あきらの秘めたる恋心は大きく動き出していく。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

橘 あきら(たちばな あきら)
演 - 小松菜奈
本作の主人公でありヒロイン。風見沢(かざみざわ)高校に通う、17歳の女子高生。クラスは2年D組。黒髪のロングヘアーに整った顔立ち、長身でスレンダーな体躯をした少女。普段は感情表現に乏しく寡黙で、周囲からはしばしば「怒っている」もしくは「睨んでいる」と誤解される。興味のない相手(特に異性)には素っ気ない態度をとるものの、根は優しく面倒見のよい性格をしており、後輩たちからも慕われている。放課後はファミレス『cafeレストラン ガーデン』でウェイトレスのアルバイトをしている。自宅は6F建てマンションの502号室。
高校では陸上部に所属し短距離走のエースとして活躍していたが、練習中に右足アキレス腱に大怪我を負い、競技を続けられなくなったことにより退部を余儀なくされる。失意の中で、たまたま雨宿りに入った『ガーデン』の店長・近藤との小さなやり取りが彼女の心を大いに励ますこととなり、以来彼に密かな恋心を抱くようになる。その後、アルバイトとして同店に入り、近藤への想いを一途に募らせていたが、仕事中に起こったとある出来事をきっかけにその恋心を抑え切れなくなり、思わず彼に気持ちを打ち明ける。一度目は上手く伝わらなかったものの、意を決した二度目の告白で近藤に真摯な想いを伝える。
告白後、近藤と二人きりの時には積極的にアプローチをかけるようになるが、年齢差からくるジェネレーションギャップや近藤が及び腰なこともあり、なかなか思うように距離を縮められないでいる。
近藤 正己(こんどう まさみ)
演 - 大泉洋
本作のもう1人の主人公。『ガーデン』で店長を務める45歳の男性。2F建てアパート「コーポ白樺」の203号室に一人暮らしをしている。バツイチで、別れた妻との間に息子が1人いる。仕事の合間にタバコをふかすなど愛煙家。読書が好きで、芥川龍之介などの純文学を特に好む。小説家を志望していた時期があり、大学時代にはサークル仲間と文芸系同人誌を刊行したり、40代となった今でも夢を捨てきれず密かに執筆を続けている。
仕事では客からのクレームに頭を下げる毎日で、ストレスから後頭部には10円ハゲが出来ている。また、日頃から頭に寝ぐせが付いていたり、スボンのチャックをうっかり閉め忘れていたり、人前で大きなクシャミをして鼻をかんだりと、その様相や仕草は典型的な“冴えないオジサン”である。誠実で人当たりが良くお人好しな性格だが、それゆえに部下からは少々頼りなく思われているフシもある。
あきらの好意には当初まったく気が付いておらず(むしろ、嫌われているとさえ思っていた)、最初に告白された際も「人間的に好かれている」と解釈するが、後日、雨の降りしきる中ずぶ濡れで現れたあきらに真っすぐな気持ちをぶつけられ、彼女の本当の想いを知ることとなる。だが、もう若くはない自分へのいたたまれなさや[注 2]周囲の目、そして自身が傷つきたくないという思いもあり、あきらとの恋には踏み出せないでいる。

ガーデンの店員[編集]

加瀬 亮介(かせ りょうすけ)
『ガーデン』でキッチンを担当している男性アルバイト。大学生でイケメン風の顔立ち。やや斜に構えたところがあり、内心では近藤や同僚のことを見下していた。彼女の友達にも手を出すなど女癖が悪く、やがてあきらにも目を付けはじめる。
ひょんなことからあきらの秘めたる恋心を知って、口外しないことと引き換えに彼女にデートを要求するようになる。あきらには「君と店長はうまくいかない」などと言い放つが、その一方で、近藤との距離感に悩む彼女をそれとなくフォローすることもある。また、近藤についてもPC関係のアドバイスをするなど、そこまで根は悪くはない。
家族に血の繋がっていない姉・珠子がおり、密かに彼女に恋慕の情を抱いているためか内心の感情は複雑で、姉関係で機嫌を悪くした際、その日のユイの送別会で彼女へ辛辣な言葉を投げつけたため、あきらにグーパンで殴られる結果となった。
吉澤 タカシ(よしざわ タカシ)
あきらのクラスメイトの男子。ルックスはそれなりで[注 3]、純朴で明るい性格と単純思考の持ち主。あきらに好意を持っているが、彼女からは非常につれない態度をとられている。それにもめげず、あきらの後を追うようにして『ガーデン』にキッチン担当としてアルバイト入社するも[注 4]、焦げたサンドイッチを作るなど、料理のセンスはない。祖父母は惣菜店を経営している。
ある時、前髪を切る必要に迫られて、ユイに切ってもらったところ珍妙な髪型にされてしまうが、それを気に入っている様子で、その後もたびたび彼女に調髪を頼んでいる。後にユイから告白されるが、あきらへの想いもあり、それを断っている。
本編では、彼が主役となる回も存在している。
西田 ユイ(にしだ ユイ)
あきらの『ガーデン』でのアルバイト仲間でウェイトレス。あきらとは違う学校に通う女子高生で、性格は明るく朗らかでおしゃべり好き。仕事中に怪我をしたあきらを終始心配するなど、友達思いでもある。恋愛に関しては、女子高生らしい等身大の価値観を持っている。近藤のことは嫌っている訳ではないが、彼の「親父臭」を苦手としている。
マイという美容師の姉がいる。姉を将来の目標にしているものの、自分のカットの手並みは散々なものであり、前髪をパッツンにされてしまったあきらを含め、彼女の“被害者”は数人いる模様(どうしても収拾が付かなくなった時は、姉に助けてもらっている)。吉澤が自分の調髪を喜んでくれたことを機に少しずつ彼のことを意識するようになり、後に覚悟を決めて吉澤へ告白するものの、振られてしまう。その後はあきらのメールにも全く返信しないほど落ち込んでいたが、姉から活を入れられて立ち直る。しかし、バイトが禁止なのに働いていることを学校に知られてしまい、『ガーデン』を辞めることになる。
久保(くぼ)
『ガーデン』で働くウェイトレスの女性。口が悪く気の強い性格をしており、近藤は彼女にあまり頭が上がらない様子。近藤のことは情けなく頼りない上司だと思っており、あきらにもよく彼の愚痴をこぼしている。その反面、近藤の息子である勇斗には優しく接している。ユイの送別会では彼女が辞めることを寂しがっていた。
大塚(おおつか)
『ガーデン』でキッチンを担当している男性社員。強面でガタイが良く、ユイからは「岩みたい」と言われている。吉澤とは打ち解けており、給料を全部スロットですったという話を開けっぴろげにしていた。

風見沢高校[編集]

吉澤 タカシ(よしざわ タカシ)
あきらのクラスメイト。「吉澤タカシ」を参照。
喜屋武 はるか(きやん はるか)
あきらの同学年の親友。褐色の肌にソバカス顔、ショートカットの女子。胸が大きい。陸上部に所属しており、長距離走の選手。大怪我をする前のあきらとは中学時代から共に部活に打ち込んでいた。
あきらとの友情を大切にしていたが、彼女が陸上を辞めたことで微妙なすれ違いが生じ始め、また偶然にもあきらの近藤への思慕を知ってしまったことをきっかけに抱いていた不信感が爆発し、口喧嘩をして一時気まずい関係になってしまう。
後にあきらとは和解し、近藤に対してもその人となりを知って「悪い人ではないっぽい」との印象を抱く。あきらが 『ガーデン』で働いていると知った陸上部の後輩たちが彼女に会いに行った際は、あきらの迷惑になるから店に行かない様に釘を刺した。
石井(いしい)
あきらの後輩女子。陸上部に所属。大会出場前には挨拶に来るなど、あきらのことを慕っている。
山本(やまもと)
3年の男子生徒。サッカー部に所属しキャプテンを務める。学内はおろか他校にもファンが存在するほどのイケメン。はるかのことが気になっている様子。
楠(くすのき)
老齢の現国教師。あきらが挙げる好きな人の特徴から、クラスメイト達が連想する。
ユウ、エン、ミイ
あきらのクラスメイトの女子たち。学校内では一緒に過ごすことが多い。

家族関係者[編集]

勇斗(ゆうと)
近藤の息子で小学4年生。子供らしく活発な性格。離婚した母方に引き取られているが、父のことも慕い頻繁に面会している。初対面のあきらに当初は怖い印象を持つが、リコーダーを教えてもらったことを機に打ち解け仲良くなる。たまに近藤と一緒に『ガーデン』にやって来ることもあり、その際は従業員たちからも微笑ましい目で面倒を見られている。
後に「つぶ」と名付けたジャンガリアンハムスターを父の家で飼いはじめる。
勇斗の母
勇斗の母親で、近藤の元妻。陽気な女性で、電車内でたまたま隣に座ったあきらに「おせっかい」と称しながら編み物の手ほどきをした。勇斗が事故を起こした際は、息子に不注意さを叱責してぶつかった相手の女子高生を心配するなど、しっかりした性格をしている。その時に会った近藤とも普通に会話しているため、離婚後の関係も悪くはない模様。
橘あきらの母
あきらの母親で、横浜のマンションにあきらと同居している。
三笠 正志(みかさ まさし)
あきらの父親。妻とは離別・別居をしているものの、あきらとの父娘仲はこじれておらず、しばしば時間を作って会っている。タバコは吸わない主義。
ともえ
あきらの叔母。34歳。派手な見た目の美人であるが、独身。性格は明るくマイペースで、久々に会った姉と姪をいきなり温泉旅行に連れ出した。あきらからは「ともえちゃん」と呼ばれている。ちひろの小説に最近ハマっているらしい。
喜屋武 翔太(きやん しょうた)
はるかの2歳年下の弟。姉に似ず色白で、眼鏡をかけている。快活な性格のちゃっかり者で、姉との仲は良い方だが、はるかのことを「お前」と呼んだり、名前で呼び捨てにしたりしている。あきらとも彼女を「あきらちゃん」と呼ぶなど、仲が良い。倉田みずきとは同級生で、彼女からあきらについて詰問されたこともある。
下にはさらに、風(ふう)空(くう)という名の双子の妹たちがいる。
加瀬 珠子(かせ たまこ)
加瀬亮介の姉。弟とは血の繋がりはないが、家族として大切に思い接している。明るく社交的な性格であるが、ドジでおっちょこちょいなところが多々ある。彼氏に振られるたびに亮介の家で飲んだくれる。

作家・小説家[編集]

九条 ちひろ(くじょう ちひろ)
売れっ子の小説家。近藤の大学時代の旧友で、眼鏡の男性。たまに近藤に会いに来ては昔話に花を咲かせる。近藤の何気ない言葉が自身の考え方に変化をもたらすこともある。小説家としてはそこそこ有名でテレビにも出るほどだが、近藤の周囲の人々は近藤と彼が友人だとは知らないでいる。後にちひろが『ガーデン』を訪れた時に彼らの関係が知れ渡った。
近藤を悩ます「橘あきら」の正体が17歳の女子高生だと知って驚愕。また、謝恩会で出会った新人作家の町田すいも17歳だと聞いて、その若さに頭を悩ましている。
町田 すい(まちだ すい)
弱冠17歳でデビューした新人作家。書いた本はベストセラーとなる。「すい」はペンネームであり、本名は町田翠(あきら)。PNの由来は翠の音読みから。礼儀が正しく大人びた性格で、九条ちひろを尊敬しており、彼の本は全て読破しているほど。ちひろとレストランで食事をした際、将来や年齢についての自分の考えを述べ、ちひろから気に入られる。
鱈小路(たらのこうじ)
文芸界の重鎮らしき小柄な老人。集学館文芸局の謝恩会で久しぶりに会ったちひろの尻を触って彼を驚かせ、少しは女遊びをするべきだと話す。ちひろからは苦手な人物とされている。

その他[編集]

諸星(もろぼし)
あきらのかかりつけの整骨院医師。笑顔がさわやかなイケメン。あきらの怪我の治り具合を定期的に診察し、彼女の様子が(近藤への恋心から)昔と変わってきていることを看護師の高山と共に推察する。後にあきらに対しまた走れるようになるためにリハビリをするなら1日でも早い方が良いと告げる。
倉田 みずき(くらた みずき)
あきらとは違う高校に通う、1年の女子高生。高校では陸上部に所属し、短距離走の選手をしている。新人戦の200メートル走で記録保持者になるなど、その実力は高い。京都からの転校生で、感情が昂ぶると京都弁が飛び出すことがある。
中学生の時にとある大会であきらの走りを観て以来、ずっと憧れを抱き続けていた。しかし、たまたま来店した『ガーデン』でアルバイトをするあきらの姿を目撃し、彼女が競技を辞めていることを知る。自身もあきらと同じく過去にアキレス腱断裂の大怪我をし、それを乗り越えて競技を続けていることから、強い口調で彼女に陸上競技への復帰を促す。

書誌情報[編集]

テレビアニメ[編集]

2018年1月より、フジテレビノイタミナ」枠で放送およびAmazonプライム・ビデオで独占配信予定。

スタッフ(アニメ)[編集]

  • 原作 - 眉月じゅん(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載)
  • 監督 - 渡辺歩[5]
  • アニメーション制作 - WIT STUDIO[5]
  • 制作 - アニメ「恋雨」製作委員会

主題歌[編集]

エンディングテーマ「Ref:rain」[5]
歌 - Aimer[5]
フジテレビ ノイタミナ
前番組 番組名 次番組
恋は雨上がりのように

映画[編集]

2018年5月より公開予定[4]

キャスト[編集]

スタッフ(映画)[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 作中では、横浜ランドマークタワーが背景として頻繁に登場する。
  2. ^ ひたむきで純粋なあきらの姿に、思わず学生時代の自分をオーバーラップさせ、郷愁に駆られることがある。
  3. ^ ユイは初対面の際、「ちょっとタイプ」と述べている。
  4. ^ あきらはゲンナリした表情を浮かべていたが、キッチンの人手を欲しがっていた近藤にとっては「渡りに船」であった。また、当初はあきらの彼氏であると誤解していた。

出典[編集]

  1. ^ Twitter / 発売中の月刊!スピリッツでは「恋は雨上がりのように」31.32話を掲載中! ...”. Twitter (2015年11月28日). 2015年12月15日閲覧。
  2. ^ 編集者が選ぶコミックナタリー大賞、今年度の1位は九井諒子「ダンジョン飯」”. コミックナタリー (2015年10月1日). 2015年10月1日閲覧。
  3. ^ 「恋は雨上がりのように」来年1月にTVアニメ化!寡黙JKとおじさんの恋描く”. コミックナタリー (2017年3月2日). 2017年3月2日閲覧。
  4. ^ a b 小松菜奈が大泉洋に片思い!? 「恋は雨上がりのように」映画化で初共演”. 映画.com (2017年11月15日). 2017年11月15日閲覧。
  5. ^ a b c d アニメ「恋は雨上がりのように」監督は渡辺歩、エンディングテーマはAimer”. コミックナタリー (2017年11月3日). 2017年11月3日閲覧。

外部リンク[編集]