鈴井の巣
鈴井の巣 | |
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ジャンル | バラエティ番組 |
企画 | 鈴井貴之 |
出演者 |
鈴井貴之 大泉洋 安田顕 野村はづき(当時HTBアナウンサー) |
ナレーター | D-U-C-A |
オープニング |
ザ・ジャム イン・ザ・シティ |
製作 | |
プロデューサー | 土井巧 |
制作 | 北海道テレビ放送 |
放送 | |
放送国・地域 |
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放送期間 | 1999年4月9日 - 2001年4月20日 |
放送時間 |
金曜23:25 - 23:55 (後に23:15 - 23:45に繰り上げ) |
『鈴井の巣』(すずいのす)は、北海道テレビ放送で1999年4月9日から2001年4月20日まで[1]放送されていた「夢を後押しする」というコンセプトの深夜バラエティ番組であり、鈴井貴之の冠番組。
尚、「ドラバラ鈴井の巣」は当番組が終了してから『鈴井の巣 presents n×u×k×i』を挟んで2002年2月に始まった後番組。
概要[編集]
番組開始当初は鈴井貴之、野村はづき(当時HTBアナウンサー)のトークと大泉洋、安田顕の2人はそれぞれが街角でインタビューした一般の人の夢を後押しするレポーターの2つに企画が分かれており、4人が番組内で絡むことは滅多になかった。後半になると映画『man-hole』の撮影が始まり、監督の鈴井、主演の安田が出演する時間が激減し大泉メインのお笑い主体のバラエティ番組となっていった。
番組内でのコスチュームは背中にロゴマークの入った上下ジャージ姿であり、『水曜どうでしょう』の『釣りバカ対決!わかさぎ釣り2』企画において鈴井が着用しているのを見ることができる。
主な出演者[編集]
企画[編集]
- 札幌で飲み屋を経営している年収60万円のストリートミュージシャンの「ストリップ小屋で歌いたい」という夢を叶える企画。
- 世界一になりたい
- 劇団に所属している大学生の「なんでもいいから世界一になりたい」という夢を叶える企画。
- 坂本サトル 〜北海道冬の旅〜
- 当番組において坂本サトルとの係わり合いは深く、初代エンディング曲『天使達の歌』の他、AIR-Gでの企画『北海道ギター1本の旅』による9日間のライブの模様が番組開始当初から約2ヶ月間ほぼ毎週紹介されていた。
- また、大泉バンドのギター講師、大新年会のゲスト、高視聴率記念での電話等、多数の出演がある。
- 第1回放送での鈴井の「30過ぎの独身の女ってのはやっぱりイタイよね」「唯一の贅沢はね高級赤ワインだけ」等の発言により放送翌日から怒りに震えた独身女性の苦情が殺到し、鈴井vs15人の30過ぎの独身女性との討論が尼寺にて緊急企画された。
- 大泉洋、GRAPEVINEにインタビュー
- 大泉の「インタビューがメチャクチャ下手、でも…有名人と会いたい、お話したい」という夢の第1歩を後押ししてあげようという企画。
- 学年10番以内に入りたい
- 400人中300番台の成績の女子高生の「学年で10番以内に入りたい」という夢を叶える企画。
- 大泉が夢を後押しを担当する企画であったが「10番以内に入れなければ番組を降板する」と宣言し、結果達成できなかったため降板が決定した。
- 大泉救済企画 PUFFYにインタビュー
- 大泉が上記の企画において夢を達成させられることができなかったため降板が決定したが、この番組の企画構成者の鈴井が「大泉が勝手に公約してしまったことだから」とストップをかけ救いの手をさしのべることになった。
- 救済案として大泉が苦手なアーチストインタビューにおいて合格点が得られれば番組に復帰出来るという企画。
- 結果不合格に終わったがこの企画でPUFFYと出会い、札幌に変わったローカルタレントがいるということで『パパパパパフィー』の準レギュラーになることができ、後の東京進出のきっかけともなった。
- また、この企画においてレギュラー4人が初めて顔を揃えた。
- なお、挿入歌の『夢のために』のテロップが『愛のために』と誤植されていた。
- みんなの夢、大インタビュー大会
- 視聴率10%突破記念!バカでHの大打ち上げパーティー
- 番組開始以来予想外の高視聴率10%を突破したため打ち上げを企画し、居酒屋での飲み会の模様を放送。さらに翌週その二次会の様子も放送された。鈴井曰く、特に二次会は「テレビ人として致命傷になるほど酷い映像」となってしまったため、放送するかどうかを視聴者のハガキによる多数決に委ね、その結果580対0という圧倒的大差で「見たい」という要望が有った為に「断腸の想いで」放送された。
- なお、降板中であった大泉は顔にモザイク処理を掛けての「声だけ出演」となった。その大泉は、二次会で「道内ローカル局を一堂に集めてイベントをやる」という夢を語った際、「俺の夢はW洋ちゃんなんだよ!」「やっぱり北海道の洋ちゃんといえばまだまだ木村洋二(当時:STVアナウンサー[2])なんだよ!」と発言したが、半年後その夢は『1×8いこうよ!』として実現することとなる。
- 内弁慶は直したい
- 大泉救済企画「愛する人のためにどこまでがんばれるのか」
- 大泉降板以降ファンからの悲鳴にも似た投書が殺到し、総勢500人のファンと共にいくつかの課題をクリアして大泉の復帰を叶える企画。
- ファンの愛と協力により無事課題をクリアし大泉の涙と共に番組への復帰を果たした。
- 皮オペ完全ドキュメント ひと皮剥けた男への道
- 安田の包茎手術の模様を記録したドキュメンタリー。
- 第2回放送で鈴井自身の仮性包茎であるとの告白、話の流れで安田もかなりの包茎であることが明かされてしまう。
- 安田の「緊急会見を開きたい。ひと皮もふた皮もムケたい。常にムケてる男になりたい。新しい自分になりたい」という夢を叶えるため、安田に事前に内緒で緊急記者会見が開かれた。
- その際、視聴者からの善意による募金を募り、手術に必要な費用20万円貯まったら安田の包茎手術を行うということが明かされた。
- 募金の結果25万円が集まり手術を受けることになったが、亀頭へのコラーゲン注入が必要と診断され、費用は32万円になった。しかし札幌上野クリニックの厚意により、手術費用は25万円になる。この模様が番組で放送され、無事ひと皮ムケた男になれた。
- 鈴井も自腹で手術を受ける予定であったが事前の診察で手術するほどでもないということで直前に取り止めになった。
- 募金について
- 大泉天使宅配の旅
- アナウンサーになりたい
- 夢は芸人。24時間以内に引越し
- 北海道大学を休学中の藤尾仁志(当時20歳)の「芸人になるため函館から札幌に引越したい」という夢を叶える企画。
- 引越すのを手伝うだけなら簡単にできる。夢を後押しする番組だから24時間以内に引越せたら費用を番組で持ちましょうということになった。
- 引越しの際相棒の河野真也(当時19歳)とともに荷物ごとにコントを行い安田が面白いと判定しなければ札幌へ持っていくことができないという課題を課せられ、ほとんどの荷物を持っていくことが出来なかった。
- ガキンチョがPVを作る
- 赤ワインなんていらないクリスマススペシャル
- 新年の御挨拶
- 大新年会
- 4人の天使宅配の旅
- 大泉バンド
- 大泉の「紅白に出たい」という夢を叶えるために始まった企画。
- 奥田民生が大泉の作詞を条件に内容次第で曲を作ることを承諾し、大泉作詞の『負け戦(いくさ)』に奥田がギターソロ3分、ラップ入り、Emワンコードの曲を作曲した。
- この時点では未完成の作品であり正式な曲にするためには「人前で演奏して心を打つ」等いくつかの条件が奥田から出された。
- 人前でライブを行うため、大泉はボーカル・リズムギター、安田がギターソロを担当することになり、その他のバンドメンバーを集めるためオーディションが行われた。
- 3ヶ月後「負け戦」一曲だけのライブが行われ生放送された。
- 奥田が作曲した時点では短い曲であったがライブで演奏された際はター・ナー・カーのアレンジ、坂本サトルのギター、ライブパフォーマンス指導等により10分に迫る長大な曲となっていた。
- アンコールで奥田へのリスペクトからユニコーンの『すばらしい日々』が演奏された。
- 尚、このライブで安田が使用していたギターが『ハナタレナックス』のハナタレ部屋に飾られていたテレキャスターである。
- 心を打てたかどうか、視聴者にハガキで投票してもらい5000枚に達しなければ解散との条件が出された。
- ライブから2週間後のハガキ集計の結果、4446枚と惜しくも5000枚には届かず解散が決定した。
- 解散から2ヶ月後の2000年7月、夕張で開催された『MUSIC CAMP』において一夜限りの復活がなされ、大泉洋作詞作曲の新曲『ビーチドリーマー』が披露された。
- 奥田が大泉バンドに関わっていたのは作曲し条件を出したところまでで、その後のバンド結成、アレンジ、ライブには一切関わっていない。
- 8年後の2008年に奥田が『ハナタレナックス』にゲスト出演した際、「その後、気にはなっていた」、大泉バンドの模様が一部放送され初めてその後を知り「すごいね、曲の行く末が不安だったですけど立派になられて」「俺の仕事に間違いはない」等の発言があった。
- 解散から20年が経った2020年に、大泉は第71回NHK紅白歌合戦の白組司会を務めることが決まり、司会という形で紅白出場の夢が叶うこととなった。
- 三十路を超えてしまった独身女性のためのバレンタイン
- ミレニアム版小さな恋の物語 片想いに決着をつけたい
- 大泉そっくりさん
- 第1回 安田グランプリ
- 様々な競技を行い安田の中の安田を決める大会。安田顕は総勢38人中29位となり優勝を逃した。
- 大泉塾
- 塾長:大泉、事務局長:鈴井による明日のスターを目指す視聴者を集めた塾。
- 塾生の数人が鈴井貴之監督映画『man-hole』にエキストラとして出演を果たした。
- この企画終了後には制作費を大幅に使用した事によって放送が1回休みとなった事があった。
- 『Beautiful wife -ドラゴン怒りの鉄拳-』 (全4回)
- 『鈴井の巣』の最後を飾った大泉塾で制作されたドラマ。
- 大泉洋脚本演出の『ビューティフルライフ』『フェイス/オフ』『スワロウテイル』『ドラゴン怒りの鉄拳』『ロング・キス・グッドナイト』『ダイ・ハード』等の作品がミックスされたいわゆるパクリもののドラマ。
- 塾生に内緒で突然の記者会見、ドラマの前後にメイキングを放送するスタイルなど、後の『ドラバラ鈴井の巣』の原型ともなった作品。
- 出演者の大半が素人、台詞棒読み、間の開いたぎこち無い演技等、非常にシュールな作品であり回を重ねるごとに視聴率が下降していった。また放送後にビデオ化して販売する計画もされていたが視聴率が下がった事により中止された事が当時の公式HPのBBSにてスタッフの返信によって語られている。
- 業界からは高い評価を得たが鈴井は「あれを放送する放送局は日本にはない」と評した。
- あらすじ
- 人気美容室で働く男と車椅子の女性がある日突然出会い、恋におちることから重大な秘密が明らかになり、やがて壮大な暗殺計画へと発展するという奇想天外なアクション・ラブストーリー。
- キャスト
- 安田天使宅配の旅
- 借金返済!働けヤスケン
- 「4人の天使宅配の旅」において番組に理不尽な借金を背負ってしまった安田が視聴者からの依頼により言い値でのアルバイトを請負い、借金を完済するまでの企画。
- ルールはヤスケンがバイトをして借金を返済するものだが報酬は現金以外に現物支給アリのものであった。
- 内容によってはヤスケンいじめとも解釈されかねない映像結果になった部分もあり、この事を問題視し番組公式BBSにて視聴者からの抗議が殺到した企画でもあった。特にその最たる物が2回目の音楽会社の依頼によるIn the Soupのアシスタントをするバイトで、頼み事には「いいえ」と言えないヤスケンが彼らのために自腹を切って道具などを総額1万円以上使って購入して彼らの営業活動を支えたが、バイトの報酬が約900円相当のイクラ丼だけとなり借金がさらに増えてしまうものであった。
- 合コン企画
- 視聴者の男女数人を集めて3回にわたってロケを行い、最終的にカップルを成立させる企画。当番組内で一度行われたが、本格的にこの企画を始動したのは「鈴井の巣 presents n×u×k×i」となってからである。それらを含めても半ば強引な組み合わせで、ほぼ女性側からNOの選択をされたり、仮成立したカップルが企画途中で他で知り合った異性と別々に交際し出して別れてしまうなどして、結果的には二組しか成立させる事が出来なかった(「n×u×k×i」中では0人)。
- 感謝をこめてファイナル・パーティー(最終回)
- 過去の出演者を集めてのトークと未公開映像集
テーマ曲[編集]
- オープニングテーマ曲
- エンディングテーマ曲
- エンディングテーマ曲が使用されていたのは2000年前半までで、それ以降はエンディングにテーマ曲はなくなった。
主なスタッフ[編集]
- ナレーター:D-U-C-A
- 企画・構成:鈴井貴之
- 撮影:坂本忠昭、鈴木武司
- 音声:松澤聡、末永大輔
- 音響効果:工藤哲也
- スタイリスト:小松江里子
- 美術:ビジービー
- ディレクター:多田健、白取茂一
- チーフディレクター:杉山順一
- プロデューサー:土井巧
- 企画協力:CREATIVE OFFICE CUE
- 制作著作:北海道テレビ放送
脚注[編集]
関連項目[編集]
北海道テレビ放送(HTB) 金曜23:25枠 | ||
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鈴井の巣
↓ 鈴井の巣 presents n×u×k×i |
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