なつぞら

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なつぞら
ジャンル テレビドラマ
大森寿美男
演出 木村隆文
田中正
渡辺哲也
田中健二
出演者 広瀬すず
松嶋菜々子
藤木直人
岡田将生
安田顕
仙道敦子
小林隆
音尾琢真
戸次重幸
吉沢亮
山田裕貴
清原翔
福地桃子
柄本佑
小林綾子
高畑淳子
草刈正雄
ナレーター 内村光良
音楽 橋本由香利
オープニング スピッツ優しいあの子
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本語
時代設定 1946年(昭和21年)5月 -
製作
制作統括 磯智明
福岡利武
プロデューサー 村山峻平
製作 NHK
放送
放送チャンネル NHK総合
音声形式 解説放送
放送国・地域 日本の旗 日本
放送期間 2019年4月1日 - 9月28日
放送時間 8時00分 - 8時15分
放送枠 連続テレビ小説
放送分 15分
回数 156
公式ウェブサイト

なつぞら[注 1]は、2019年度前期放送のNHK連続テレビ小説」第100作目の作品であるテレビドラマ2019年4月1日から9月28日まで放送予定[3][4]

製作[編集]

企画[編集]

連続テレビ小説第100作の記念作品。1937年昭和12年)に東京に生まれ、両親を戦争で失い父の戦友に養女として引き取られた戦災孤児の少女・奥原なつが、北海道十勝で広大な大自然と開拓者精神溢れる強く優しい大人たちに囲まれてたくましく成長し、上京後北海道で育んだ想像力と根性を活かして当時「漫画映画」と称された草創期の日本アニメの世界でアニメーターを目指す姿を描く。一年を通して風雪が少ない十勝の大地に豊かな実りをもたらす「十勝晴れ」と呼ばれる突き抜けた青空のような、清々しい生きざまを描いた作品で[5][2]、連続テレビ小説の原点に立ちかえるような「困難に負けないヒロイン」像を描きたいとしている[6]。ヒロインのモデルは、草創期の日本のアニメーション界を支えた女性アニメーターで、本作のアニメーション時代考証を担当する小田部羊一[7]の亡妻・奥山玲子宮城県仙台市出身)ともされる[8][9][10]

世界で人気を集める日本のアニメも「いつから、どんな人たちが育ててきたか」は知られていないことから、監督が注目されがちなアニメ作品で裏方として力を発揮してきた多くのアニメーターに、特に昭和30年代から多くの女性が活躍していた点に着目して構想された。ドラマの舞台となる1960年代から1970年代にかけて誕生した『タイガーマスク』『昆虫物語 みなしごハッチ』『あしたのジョー』などの名作は孤児を主人公としており、「戦争で傷ついた子どもたちを励まそう」という意図を含んで製作されていたことから、「日本でアニメが生まれた背後に戦争があった」ことを表現するためヒロインは戦災孤児との設定となった。現在の高度なアニメ表現の技法は作り手の試行錯誤による努力の積み重ねによって成り立っている点にも焦点を当て、日本においてアニメがどのように育まれてきたか、アニメ作品はどのように作られるのか、歴史と技術の2面から「アニメの誕生」を描く[11]

大森寿美男によるオリジナル作品で、大森が連続テレビ小説を手掛けるのは『てるてる家族』(2003年度〈平成15年度〉後期)に続いて2作品目となる[5]。北海道の「開拓者精神」をテーマに、「開拓者精神」とアニメーションを重ね合わせて「一つ一つの積み重ねが大きな形になるということを伝えたい」としている[12]。ヒロイン像については、戦災孤児として十勝の開拓者一家に育てられた境遇から、「自分の意思を貫いて生きていくヒロイン」ではなく、「人の心に流されながら、出会いと関わりのなかで、人生を見いだしていくヒロイン」と語る[13]

作品名は、構想段階の2017年秋に制作統括の磯智明と脚本の大森が帯広空港に降り立った際に見上げた十勝の大きく、広く、美しく澄み切った青空から「タイトルで“空”は入れたい」との発想に加え[11][14]、ヒロインの名前・“なつ”を組み合わせて『夏空』(なつぞら)に決定。「5文字が多い」「“ん”が付く」など朝ドラのヒットの法則を踏まえて『なっちゃん』『どさんこ』なども候補として検討されたが、作品への思いを優先し、もともと仮題ともなっていた『夏空』を採用した[15][16]。のちに2018年4月の「北海道十勝編」の出演者発表にあわせて平仮名の『なつぞら』に改められた[3][17]

舞台[編集]

北海道を舞台とした連続テレビ小説は、大阪制作の『マッサン』から4年半ぶり、東京制作の『すずらん』から20年ぶりとなる。

キャスティング[編集]

2017年11月20日に制作およびヒロインが発表され[2][18]、『「戦災孤児」「北海道」「アニメーション」という3つのキーワードをもつ遠大な物語を、演技力とリアリティーをもって演じきれる女優は今、広瀬すずさんしかいない』との指名により、ヒロイン役には広瀬すずが決定した[5]。夏の北海道が舞台で通常より3、4か月早い撮影開始となること、NHKの働き方改革[注 2]により制作期間を長くとることから、前作の『まんぷく』(2018年度〈平成30年度〉後期)に先立つ放送開始1年5か月前の異例の早期発表となった[22][23][24]

ヒロイン以外の出演者は、2018年2月ごろにヒロインの相手役を演じる若手俳優のオーディションを実施し、男女各2,500名ほどの応募者の中から山田天陽役の吉沢亮、小畑雪次郎役の山田裕貴、柴田照男役の清原翔、柴田夕見子役の福地桃子らの起用が決定[25]。同年4月26日に「北海道十勝編」[17]、2019年2月12日に「東京・新宿編」[26][27]3月1日に「アニメーション編」が順次発表された[28]。第2話に連続テレビ小説第1作『娘と私』のヒロイン・北林早苗が出演するのを始め[29]小林綾子(『おしん』)、山口智子(『純ちゃんの応援歌』)、松嶋菜々子(『ひまわり』)、岩崎ひろみ(『ふたりっ子』)、比嘉愛未(『どんど晴れ』)、貫地谷しほり(『ちりとてちん』)の歴代ヒロインが出演することで話題を呼んだ[30][31][32]。起用の理由について、過去99作品を製作した先人達への「リスペクト」であり、見続けた視聴者への「カーテンコール」であるとしている[29]。また、北海道を拠点に活動する演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーの起用でも注目を集め、起用理由として「地元の人たちに喜んでもらえる人に出てほしいと思い、そういう方々の力を借りたいと思った」としている[33][34]

語りは内村光良が担当し、ドラマの語りを担当するのは本作が初となる。ヒロインの亡き父として彼女を天国から見守っている設定で[35]、2017年末の『第68回NHK紅白歌合戦』にて総合司会を務めた際の「優しさと慈愛が満ちあふれる」言葉遣いが「きっとヒロイン・なつの波乱に満ちた半生を、太陽のように明るく照らし続けてくれるに違いない」との評価を受けての起用となった[36]。2018年12月31日第69回NHK紅白歌合戦において、総合司会の1人である内村が本作の語りを務めることをサプライズで発表した[37]。なつのモノローグや客観的なナレーションも考えられる中で「厳しい環境に身を置くことになったなつにとって一番の理解者が身近にいた方が視聴者の皆さんが物語に入りやすい」「なつの道しるべになる人がドラマをナビゲートする今回の形がいい」との発想から「語り=ヒロインの父」の設定に至り、第9話終盤の語りの中で「語り=ヒロインの父」であることが判明する異色の仕掛けによって明かされた。語りの中で用いられる「なつよ」のフレーズは脚本の大森が考案し、印象的だったことから各週のサブタイトルにも用いられている[38]

音楽は、「十勝の丘を駆け抜ける、爽やかな夏風のようなフレッシュで心地よいメロディーを作ってください」との依頼を受け、『おそ松さん』『3月のライオン』をはじめ多くのテレビアニメ作品の音楽を担当した橋本由香利が手がける[39]。主題歌はロックバンドのスピッツが担当、初の連続テレビ小説の楽曲となる主題歌「優しいあの子」を提供する[40]。2019年2月19日に主題歌がスピッツの「優しいあの子」に決まったことが発表され、制作統括の磯は、とかち帯広空港に初めて降り立ち十勝平野の果てしなく続く圧倒的な青空を目にしたとき「啓示を受けたように、スピッツのメロディが空から舞い降りてきた」と語っている[41]。依頼を受けて十勝の地へ何度か足を運んだ草野マサムネは、「季節が夏であっても、その夏に至るまでの長い冬を想わずにはいられない」との思いを抱き、「なつぞら」=「厳しい冬を経て、みんなで待ちに待った夏の空」との解釈から、題名の『なつぞら』に反して冬っぽい仕上がりの詞を書き上げた[42][43]

アニメーション制作[編集]

2019年3月5日にアニメーションチームが発表され[44]東映動画などにてアニメーターとして多くの作品に参加した小田部羊一がアニメーション時代考証を担当[7][45]、「『白蛇伝』をやっていた頃の東映動画や女性アニメーターの世界を描きたい」との意向を受けて、当時を知る人物を紹介するなど参考となる情報の提供を行った[9]。また、スタジオジブリにてアニメーション映画の動画チェックに携わったアニメーターの舘野仁美がアニメーション監修を担当[7][45]。本編中に『火垂るの墓』を連想させる東京大空襲の回想シーンなど随所にアニメーションが用いられ、草創期を支えた高畑勲宮崎駿や同世代のアニメーターへのオマージュであり「軌跡や偉業の一端でも表現できれば」としている[45][46][47][48][49]。舘野がプロデューサーを務めるオープニングのタイトルバックは連続テレビ小説初となる全編アニメーションで製作される[7]。アニメーション制作は舘野のスタジオ「ササユリ」と東映アニメーションが担当し[48]シンエイ動画スタジオカラーコミックス・ウェーブ・フィルムオープロダクションスタジオパブロなど名だたるアニメ制作会社のスタッフが参加している[50]

撮影[編集]

撮影は、2018年6月8日より北海道・十勝管内にて陸別町新得町を中心にクランクインした[22][51][52][53][54]。2019年1月には、同管内にて厳寒の中で冬のロケが行われた[55][56]。十勝における撮影では、昭和20、30年代当時の十勝の酪農や生産者の思いを映像で再現するにあたり、先人の苦労や歴史を多くの人々に知ってもらい農業や地域振興に繋げたいとして地域の酪農家やJAが「酪農指導」「馬車指導」などさまざまな形で撮影に協力している[57][58][59]

プロモーション[編集]

放送に先立つ2019年2月に、帯広市で開催された「おびひろ氷まつり」にて小畑雪次郎役の山田裕貴がトークライブを開催[60]。また、同月に札幌市で開催された「第70回さっぽろ雪まつり」の開会式にヒロインの広瀬すずがスペシャルゲストとして参加し、ヒロイン・なつを模した雪像が展示された。「さっぽろ雪まつり」に連続テレビ小説のヒロインが訪問するのも、連続テレビ小説を題材とする雪像が展示されるのも初となった[61][62][63]。特設ステージにて開催された「元気いっぱい北海道 feat.なつぞらトークショー」には戸村菊介役の音尾琢真、柴田夕見子役の福地桃子が登壇し、ドラマの魅力のPRを行った[64]

2019年2月1日には番組の公式インスタグラムを開設、「第70回さっぽろ雪まつり」開会式の様子など、オフショットの写真や動画の発信を行っている[65]

日本航空が、「平成30年北海道胆振東部地震」の復興支援の一環として、本作の特別塗装機を就航させる[66]。ヒロインのなつが機体の左右にデザインされたボーイング737-800型機で、2019年4月19日から9月中旬まで運航予定[66]

あらすじ[編集]

東京の戦災孤児奥原なつは、昭和21年5月、父の戦友である柴田剛男の厚意で北海道十勝にある彼の家に引き取られる。当初彼の妻・富士子には受け入られるも他の家族からは冷遇されるなつだったが、家に置いてもらうため懸命に酪農仕事に取り組むなつの様子に、家主の泰樹は次第に心を開いていき、嫉妬心を抱いていた同い歳の長女・夕見子も、なつを引き取った父の真意を聞き、親切に変化する。やがて泰樹の許可が降り小学校に通えるようになったなつは、同じく東京から転入した絵が得意な同級生・山田天陽と親しくなる。ある日、兄の咲太郎からの手紙の返事が無く、会いたい寂しさから、なつは家出をするが、自身を探し出した柴田家の人々の親身な優しさを知り、素直な感情をぶつけられるまでに打ち解けていく。こうして咲太郎は行方不明、妹の千遥とも連絡が取れぬまま月日が過ぎ、昭和30年6月、なつは農業高校の3年生になり、柴田家の人々からは実の娘同然に扱われていた。そんななか、農協加入を勧める剛男と、それを拒む泰樹の板挟みに遭うなつは、学校の教師である倉田隆一に相談するが、問題解決のために彼が顧問を務める演劇部に入部することとなる。

登場人物[編集]

主人公[編集]

奥原 なつ(おくはら なつ)
演 - 広瀬すず(幼少期:粟野咲莉
本作の主人公。なつの心情を語る場面では広瀬がナレーションを入れている。
戦争で両親を亡くしてからは、兄・妹と信哉とともに暮らし、靴磨きをして収入を得てきた。警察に確保され浅草孤児院で生活するなか、剛男と出会い、彼の温情で十勝の柴田家に引き取られる。兄から手紙の返事が来ず、寂しい気持ちから柴田家を飛び出したこともあったが、柴田家の人々の優しさに触れ無事に戻る。

奥原家の人々[編集]

なつの家族。日本橋料亭を営んでいた。しかし、父は出征先の満州で戦死、母は東京大空襲で戦災死。暫くは幼い子供たちだけで生活するが、やがて各々違う箇所に引き取られ、一家離散状態となる。

奥原 咲太郎(おくはら さいたろう)
演 - 岡田将生(幼少期:渡邉蒼
なつの兄。東京・浅草の孤児院で生活している。
歌とダンスが得意で、終戦直後は、かつて浅草で習ったタップダンスと歌を路上で披露し喝采を浴びていた。その際に進駐軍からもらった物資を闇市に横流しして収入を得て、妹たちとの生活を支えていた。剛男から、なつと共に十勝の柴田家の世話になることを打診されるが、親戚に預けられた千遥のためを思い、なつだけを託して断る。以後、なつから手紙を送るも返事は無く、昭和30年の時点では行方不明となっている。
奥原 千遥(おくはら ちはる)
演 - (幼少期:田中乃愛
なつの妹。
終戦直後、咲太郎・なつと共に生活していたが、親戚に引き取られる。
親戚の住所を知る咲太郎が行方不明のため、なつから連絡を取る手段が無く、音信不通となっている。
なつの父(声)/語り
演 - 内村光良[35]
職業は料理人。
満州に出征中に剛男と親しくなり「どちらかが戦死したら、その家族に残した手紙を届ける」約束をした。絵が上手で、部隊では色々な似顔絵を描いて慕われていた。

北海道・十勝 編[編集]

柴田牧場[編集]

柴田 泰樹(しばた たいじゅ)
演 - 草刈正雄
なつが移り住む十勝の音問別にある「柴田牧場」のオーナー。
明治35年の18歳の時に単身で富山から十勝に入植し、晩成社で学び、荒れ地を開墾し稲作を試みるも土壌が農耕に適さないことから晩成社の指導に従って酪農を始める。晩成社がやっていたバター作りに憧れている[67][68]
柴田 富士子(しばた ふじこ)
演 - 松嶋菜々子[注 3]
なつの育ての母。泰樹の娘。
明るい性格で、剛男がなつを連れてきた時も反対せず優しく受け入れる。
柴田 剛男(しばた たけお)
演 - 藤木直人
なつの父の戦友で育ての父。農業協同組合の職員。婿養子の立場ゆえに、義父の泰樹に対しては頭が上がらない。
北陸から家族の事情で高等小学校を中退し北海道に渡ってきた。もっと勉強がしたかった。同じ北陸のよしみから、泰樹が用意した富士子の数名の結婚相手候補の引き立て要員として加えられた。しかし、富士子は剛男を一番気に入り結婚することとなった。
満州に出征中になつの父と出会い親しくなる。復員後、戦死した彼との約束に従い、託された手紙を届けるために彼の家族を探し、なつと出会った。
柴田 照男(しばた てるお)
演 - 清原翔(幼少期:岡島遼太郎
剛男の長男。
薪割りの仕事しか与えられない自身よりも先に、なつが酪農の仕事を次々と教えられることに嫉妬し、自分が祖父の泰樹に信頼されていないと思い込んでいる。家出をしたなつが見つかり、家族と打ち解け合える様になったのを見て、自身も泰樹に酪農仕事をしたいと懇願。以後、酪農仕事に積極的に関わっていく。
柴田 夕見子(しばた ゆみこ)
演 - 福地桃子(幼少期:荒川梨杏
剛男の長女でなつと同じ年。
牛乳が嫌いで、家業の酪農についても迷惑に思っている。
柴田家に引き取られたばかりのなつに対して両親が優しくすることに嫉妬心を抱くが、父からなつと同じ立場になっていたかもしれない事や、夕見子がなつの運命を変えるかもしれないと説得され、考えが変わる。
昭和30年の時点では、普通科の高校に通っており、家業は継がず自由に生きることを望む。
柴田 明美(しばた あけみ)
演 - 平尾菜々花(幼少期:吉田萌果
剛男の次女。家事を積極的に手伝うしっかり者。
戸村 悠吉(とむら ゆうきち)
演 - 小林隆
「柴田牧場」の従業員。
戸村 菊介(とむら きくすけ)
演 - 音尾琢真[注 4]
悠吉の息子。

菓子屋 雪月[編集]

小畑 雪之助(おばた ゆきのすけ)
演 - 安田顕[注 4]
父の代から帯広に店を構えた菓子屋「雪月」の店主。戦争前に東京で修業した経験がある。
小畑 とよ(おばた とよ)
演 - 高畑淳子
雪之助の母。雪次郎の祖母。泰樹の昔馴染み。余計なことをたくさん言う性格。
小畑 妙子(おばた たえこ)
演 - 仙道敦子
雪之助の妻。雪次郎の母。
小畑 雪次郎(おばた ゆきじろう)
演 - 山田裕貴(幼少期:吉成翔太郎
雪之助と妙子の息子。とよの孫。
「雪月」を継ぐために十勝農業高校に通い、演劇部に入っている。なつとはクラスメイトで仲が良く、なつが演劇部に入るきっかけをつくる。

山田家[編集]

東京から開拓団(拓北農兵隊)として移住してきた。昭和21年に泰樹や近隣住民らの協力で開拓・整地し、昭和30年の時点ではジャガイモ農家として生計を立てている。

山田 正治(やまだ せいじ)
演 - 戸次重幸[注 4]
天陽の父。荒れ地での耕作を断念し、昭和21年の時点では郵便配達員に就いた。貧しい中、陽平に絵の具を買っている。
開拓の見込みが立たず、一時は農業を諦め東京に戻る決意をするが、十勝を愛する天陽の反対や、なつに懇願されて協力を申し出る泰樹の説得で考えを変える。
山田 タミ(やまだ タミ)
演 - 小林綾子[注 5]
正治の妻。天陽の母。近所の畑を手伝って家計を支えてきた。
山田 天陽(やまだ てんよう)
演 - 吉沢亮(幼少期:荒井雄斗
なつの友人。
兄同様に絵を描くことが得意で、なつと出会ったばかりの頃は、死んでしまった愛馬の絵を描いていた。
東京出身を同級生から悪く言われたなつを庇ったことを機に彼女と仲良くなり、以後、二人で絵画を嗜むようになる。
昭和30年時には、進学せず、家業である農業を手伝いながら絵を描いている。
画家神田日勝がモデルと言われている[69][70][71]
山田 陽平(やまだ ようへい)
演 - 犬飼貴丈(幼少期:市村涼風
天陽の兄。中学生時は美術部に所属。
昭和30年時には上京し、芸大に通っている。

その他[編集]

阿川 弥市郎(あがわ よいちろう)
演 - 中原丈雄
阿川 砂良(あがわ さら)
演 - 北乃きい
弥市郎の娘。
花村 和子
演 - 岩崎ひろみ[注 6][32]
なつが転入する音問別国民学校の担任教師。
居村 良子(いむら よしこ)
演 - 富田望生
十勝農業高校畜産科でのなつのクラスメイト。
倉田 隆一(くらた りゅういち)
演 - 柄本佑
十勝農業高校の教師。演劇部顧問。
泰樹と剛男の農協加入をめぐる対立に悩むなつに演劇部に入部させる。
太田 繁吉
演 - ノブ
十勝農業高校の教師。
門倉 努
演 - 板橋駿谷[72]
高木 勇二
演 - 重岡漠
演劇部員。
石川 和男
演 - 長友郁真
演劇部員。
橋上 孝三
演 - 山下真人
演劇部員。
田辺 政人
演 - 宇梶剛士
「音問別農協」の組合長。
部下である剛男に、泰樹に対して農協加入の説得を催促する。
村松
演 - 近江谷太朗
「柴田牧場」と取引をしている牛乳メーカー「ホクホク牛乳」の社員。
柴田牧場の農協加入を阻止するため、富士子に対して賄賂を渡そうとする。

東京・新宿編[編集]

岸川 亜矢美(きしかわ あやみ)
演 - 山口智子[注 7]
おでん屋「風車」の女将。伝説の劇場「ムーランルージュ新宿座」の元人気ダンサー。
前島 光子(まえじま こうこ)
演 - 比嘉愛未[注 8]
ベーカリー兼カフェ「川村屋」のオーナー。通称「マダム」。
野上 健也(のがみ けんや)
演 - 近藤芳正
「川村屋」のギャルソン。
茂木 一貞(もぎ かずさだ)
演 - リリー・フランキー
大型書店「角筈屋」の社長。
煙 カスミ(けむり かすみ)
演 - 戸田恵子
クラブ「メランコリー」の歌手。伝説の劇場「ムーランルージュ新宿座」の元歌い手。
亀山 蘭子(かめやま らんこ)
演 - 鈴木杏樹
劇団「赤い星座」の看板女優。
三橋 佐知子(みはし さちこ)
演 - 水谷果穂
「川村屋」の喫茶ウエイトレス。なつのルームメイト。
佐々岡 信哉(ささおか のぶや)
演 - 工藤阿須加(子供時代:三谷麟太郎
なつの幼なじみ。
東京大空襲で母とはぐれたなつの手を引いて学校のプールへ避難し戦火を逃れ、なつの命の恩人となる。この空襲で、両親を亡くしている。終戦後は奥原兄妹と行動を共にしていた。

アニメーション編[編集]

仲 努(なか つとむ)
演 - 井浦新
「東洋動画」のアニメーターのリーダー。日本初の長編アニメーションの作画監督。
大沢 麻子(おおさわ あさこ)
演 - 貫地谷しほり[注 9]
「東洋動画」の敏腕アニメーター。通称「マコ」。
坂場 一久(さかば かずひさ)
演 - 中川大志
「東洋動画」の監督見習い。
神地 航也(かみじ こうや)
演 - 染谷将太
なつの後輩アニメーター。
三村 茜(みむら あかね)
演 - 渡辺麻友
「東洋動画」のアニメーター。
森田 桃代(もりた ももよ)
演 - 伊原六花
「東洋動画」のセル画の彩色担当。なつの親友。通称「モモッチ」。
下山克己(しもやま かつみ)
演 - 川島明麒麟
元警察官の異色アニメーター。
井戸原 昇(いどはら のぼる)
演 - 小手伸也
「東洋動画」の作画監督。
露木 重彦(つゆき しげひこ)
演 - 木下ほうか
「東洋映画」のベテラン映画監督。
大杉 満(おおすぎ みつる)
演 - 角野卓造
「東洋動画」の親会社「東洋映画」の社長。

その他の人々[編集]

おばあさん
演 – 北林早苗[注 10][29]
空襲で孫を亡くし、空襲後の東京で、なつと千遥に孫の分の焼き芋をあげた。
アメリカの兵士
演− ゼガ
大作
演− 増田怜雄
なつの同級生。
実幸
演− 鈴木翼
なつの同級生。
さち
演− 伍藤はのん
なつの同級生。

スタッフ[編集]

オープニング[編集]

本作は主人公がアニメーターを目指すストーリーであるためか[独自研究?]、オープニングのタイトルバックは連続テレビ小説史上初となる異例の実写部分が無い全編アニメーションにて製作されている。本編のアニメーション監修を担当した舘野仁美がプロデューサーを務め、本作の題字も手掛けた監督・原画・キャラクターデザイン担当の刈谷仁美を中心とする若手アニメーターが手掛けたタイトルバックは、ヒロインのなつと動物たちの「小さな冒険」をテーマに、90秒の動画を2,100枚以上の作画で描いて劇場版アニメを超えるクオリティで製作された[45][46][75]。草原や花畑にてシカやキツネたちと戯れる少女が活写され、ほのぼのとした色使いやタッチは1960年代から1970年代の日本のアニメーション、特に『アルプスの少女ハイジ』『フランダースの犬』などに代表されるフジテレビ系アニメ枠『世界名作劇場』へのオマージュとなっている[11][47][48]

ノンクレジットバージョンの約80秒のタイトルバックが、NHKのミニ動画サイト「どーがレージ」およびYouTube公式チャンネルにて公開された[75]

なお、過去の朝ドラ作品でもオープニングにアニメーションを取り入れていた作品は幾つかあるが、実写映像に部分的なアニメーションを挿入するといった程度のものであった。

エンディング[編集]

「なつぞらアニメーション」と題して、視聴者から投稿されたアニメーションを紹介している。

エンディングの視聴者投稿コーナーでは写真を紹介するのが通例となっていたが、本作では作品のテーマにちなんでNHKクリエイティブ・ライブラリーとのコラボレーション企画による特設ページ「なつぞらアニメーション」にて4秒の短編アニメーションを作成して投稿することができ、採用された作品は番組エンディングや特設ページ上で紹介される[76][77]

手書きで描いた絵にコマを描き足していくことでパラパラマンガのように絵を動かす仕組みとなっており、作成ページには作成法を紹介した動画や、前のコマを下絵として次のコマを描き動きを追加する機能など、初心者でも手軽に作成し投稿できるような工夫がされている[77]

放送日程[編集]

  • 放送日は総合テレビを基準とする。各週のサブタイトルは語りの決まり文句である「なつよ」を用いて[38]、語りの内村がなつの亡くなった父親という設定であることもあり、「なつよ、○○」となっている[38]
放送日 サブタイトル 演出 週平均視聴率
1 001 - 006 4月01日 - 4月06日 なつよ、ここが十勝だ 木村隆文 22.1%[78]
2 007 - 012 4月08日 - 4月13日 なつよ、夢の扉を開け 22.2%[79]
3 013 - 018 4月15日 - 4月20日 なつよ、これが青春だ 22.6%[80]
4 019 - 024 4月22日 - 4月27日 なつよ、女優になれ 田中正

関連番組[編集]

  • もうすぐ「なつぞら」(2019年3月21日、NHK総合)
  • 10分で連続テレビ小説「なつぞら」(2019年3月21日、NHK総合)
  • 朝ドラ100作!全部見せますスペシャル〜歴代ヒロインがチコちゃんに叱られる!?〜(2019年3月29日、NHK総合)
  • 広瀬すずが挑む!100作目の朝ドラ「なつぞら」(2019年3月30日、NHK BSプレミアム)
  • 突撃!カネオくん「朝ドラ舞台裏に潜入&広瀬すずの疑問大調査」(2019年4月6日、NHK総合)
  • 土曜スタジオパーク in北海道「なつぞら」特集(2019年4月20日、NHK総合)

作品の影響[編集]

撮影開始に先立つ2018年4月に、撮影の支援ならびに放送後の観光客受け入れ推進とロケ地の観光資源化を目的として、帯広市、帯広観光コンベンション協会、帯広商工会議所、十勝観光連盟を事務局に30の関連団体で組織される「連続テレビ小説『なつぞら』応援推進協議会」が発足した[81][82]。「なつぞらの舞台 十勝へようこそ」と謳った幅約4メートルの看板を帯広駅に設置し、のぼりやポスターを製作して公共施設や観光スポットなどに掲示しPR活動を行う。放送開始後は、帯広市中心部など数か所に設置された拠点において、出演者の等身大パネルの展示、グッズの販売、観光案内などを行う[83]

観光客誘致に向けたPRとして、十勝総合振興局では女性職員による「十勝総合振興局のなっちゃん隊」を組織してSNSを利用して観光スポットやドラマの背景となる十勝の開拓史、ドラマ登場シーンなどに関する「深掘りレポート」などさまざまな情報発信を行い、またJR北海道との官民共同で食や観光名所、交通パスなどを紹介した「とかちPRパンフレット」を製作してJR北海道主要駅や旅行センターで2019年4月より配布する[84][83][85][86]北海道胆振東部地震の復興支援に継続的に取り組む日本航空は、北海道の観光需要喚起などを目的に、機体に本作の特別塗装を施したボーイング737-800型機「連続テレビ小説『なつぞら』特別塗装機」を国内線に就航[14][87][88]。JR北海道は車体に本作のビジュアルステッカーを貼付した特急「スーパーとかち」を運行[89]日本郵便北海道支社は本作の場面写真のほか、十勝地方での撮影に協力した各市町村の名所や風景等の写真を使用して作製したフレーム切手を限定販売した[90]

また、明治では十勝産乳原料を使用したヨーグルトに本作タイトルロゴを配した商品を発売[91]山崎製パンでは十勝産小豆・牛乳を使用し本作タイトルロゴを配した菓子パンを発売[92]カルビーでは十勝産じゃがいもを使用し本作タイトルロゴを含むパッケージを北海道士幌高等学校の生徒と共同デザインしたポテトチップスを発売するなど[93][94]、十勝管内の7社を含む約20社が50種の商品で本作タイトルロゴを用いた商品開発を行っている[83]

農林水産省生産局畜産部では酪農への関心を深めるため、放送開始に合わせて「今日の「なつぞら」畜産部解説」と題したコーナーを同省公式サイト内に開設。物語に沿って、畜産や酪農にまつわる豆知識となるような独自の解説を行う。4、5人の職員が交代で執筆し、劇中に酪農にまつわるシーンが登場した際に随時更新される[95]

放送開始に先立ち、本作の北海道十勝地方への経済効果は約95億円になると日本銀行釧路支店および同帯広事務所により試算されている[84][96]

関連商品[編集]

ノベライズ
関連書籍

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 2017年11月の制作発表時に『夏空』(なつぞら)と発表されたが[1][2]、2018年4月の「北海道十勝編」出演者発表時に『なつぞら』に変更された[3]
  2. ^ 2013年7月にNHK首都圏放送センターの31歳の女性記者過労死した事例が2017年10月に公表され、上田良一NHK会長のもと働き方改革が進められた[19][20][21]
  3. ^ 連続テレビ小説「ひまわり」主演
  4. ^ a b c 演劇ユニット「TEAM NACS」メンバー[33]
  5. ^ 連続テレビ小説「おしん」主演
  6. ^ 連続テレビ小説『ふたりっ子』主演。
  7. ^ 連続テレビ小説「純ちゃんの応援歌」主演
  8. ^ 連続テレビ小説「どんど晴れ」主演
  9. ^ 連続テレビ小説「ちりとてちん」主演
  10. ^ 連続テレビ小説『娘と私』ヒロイン。
  11. ^ 台本の表紙イラストも担当[73][74]

出典[編集]

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外部リンク[編集]

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