マー姉ちゃん

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連続テレビ小説
通番 題名 放映期間
第22作 わたしは海 1978年10月2日
- 1979年3月31日
第23作 マー姉ちゃん 1979年4月2日
- 1979年9月29日
第24作 鮎のうた 1979年10月1日
- 1980年4月5日
マー姉ちゃん
ジャンル テレビドラマ
原作 長谷川町子サザエさんうちあけ話
脚本 小山内美江子
演出 北嶋隆
出演者 熊谷真実
藤田弓子
田中裕子
早川里美
田中健
二木てるみ
河原崎長一郎
山口崇
前田吟
鈴木光枝
益田喜頓
愛川欽也
ナレーター 飯窪長彦
オープニング 大野雄二「マー姉ちゃんのテーマ」
時代設定 昭和9年 - 32年
製作
制作 NHK
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1979年4月2日 - 9月29日
放送時間月曜 - 土曜8:15 - 8:30
放送枠連続テレビ小説
放送分15分
回数156[1]
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マ-姉ちゃん』(マーねえちゃん)は、1979年昭和54年)4月2日から9月29日まで放送されたNHK連続テレビ小説第23作である。

概要[編集]

原作は漫画家長谷川町子自伝エッセイ漫画サザエさんうちあけ話』で、主人公マリ子は、長谷川町子の姉・毬子である。サザエさん誕生までの歩みと、そのこぼれ話を中心に熊谷真実の主演で描いた(なお、マリ子役の熊谷真実は、妹のマチ子役の田中裕子より年下である)。1979年の平均視聴率は42.8%、最高視聴率は49.9% (関東地区、ビデオリサーチ調べ)[2]。全156回。放送終了後も、出演者・スタッフによる「マー姉ちゃんの会」と称する同窓会が毎年開かれている[3]

本作以降の歴代連続テレビ小説は、通常放送回、総集編とも全ての映像を全話NHKが保存しており、埼玉県川口市にあるNHKアーカイブスでは作品の一部が一般でも視聴することができる。本作には主演の熊谷のほか、過去の朝ドラヒロイン経験者の藤田弓子も出演した。田中裕子は後に「おしん」でヒロインを務めている。

完全版・総集編共にDVDは未発売。2021年9月27日より、NHK BSプレミアムおよびNHK BS4Kで再放送中。

あらすじ[編集]

昭和9年の福岡市。女学生の磯野マリ子は、1年前に父を病気で亡くし、母のはる、妹のマチ子ヨウ子の4人暮らし。絵が得意なマリ子は地元の展覧会で入選。はるはマリ子に東京で教育を受けさせようと決意。マリ子の女学校卒業を待って、一家4人で上京する。マリ子は画塾に入門。マチ子とヨウ子も東京の学校に編入する。ある日、マチ子が「うちには夢がない。田河先生の弟子になりたい」とつぶやくと、はるはマリ子にマチ子を田河水泡に弟子入りさせるよう命じる。田河の弟子となったマチ子は田河の後押しで15歳で「天才少女漫画家」としてデビューを果たす。昭和13年、戦争が庶民の生活にも忍び寄る中、磯野家は変わらずのんびり暮らしていたが、突然はるがマリ子を呼び出し、財産が全て尽きたことを告げる。終戦後、マチ子は疎開先の福岡で、後に国民的名作となる『サザエさん』の連載を開始する。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

磯野家[編集]

磯野マリ子
演 - 熊谷真実
磯野家長女。「マー姉ちゃん」と呼ばれる。年の近いマチ子と仲が良い。高等女学校在学中から油絵を学び、福岡新聞主催の展覧会で裸婦像が入選して注目を浴びる。女学校卒業後に家族そろって上京し、川添画塾に入門。マイペースな母親に振り回されながらも長女として家族を支える。
モデルは長谷川毬子
磯野はる
演 - 藤田弓子
マリ子・マチ子・ヨウ子の三姉妹の母。夫とは1年前に死別。熱心なクリスチャンで「明日のことを思いわずらうなかれ[4]」が信条。お金や物に執着がなく、困っている人の話を聞くと気前よくあげてしまう。一見おっとりしているが、大胆な行動で家族や周囲を困惑させる。
マリ子の展覧会入選と夫の一周忌を機会に上京、マリ子を一流の画塾に入れ、また漫画好きのマチ子に田河水泡への弟子入りを勧める一方、自身は教会のオネスト神父の手伝いで頻繁に家を空ける。
モデルは長谷川貞子。
磯野マチ子
演 - 田中裕子
磯野家次女。通称は「マッちゃん(姉ちゃま)」。勝気で口数が多い。マリ子とは気が合う故、口喧嘩をすることも多い。漫画を描くのが得意で、田河水泡の「のらくろ」の大ファン。
母親の勧めでマリ子と田河家に押しかけて弟子入りし、15歳で漫画家デビューする。
モデルは長谷川町子
磯野ヨウ子
演 - 早川里美(幼少期:平塚磨紀
磯野家三女。おとなしく人見知り。姉二人とは年が離れており、初登場時は小学生。東京に越してからも下校中に迷子になるなどのトラブルで周囲を心配させる。成長してもおとなしさは相変わらずである。
モデルは長谷川洋子

福岡の人々[編集]

田畑千代→大和田千代
演 - 二木てるみ
磯野家のお手伝い。「お千代ねえや」と呼ばれる。ハッキリとした性格で三姉妹を父のように叱り飛ばす。
磯野家の上京前に見合い結婚する。
戸田トミ子
演 - 村田みゆき
マリ子の親友。
牛尾一平
演 - 益田喜頓
磯野家隣家の御隠居。通称は「おじいちゃま」。孫がいないため、三姉妹を家族のように可愛がっている。
日露戦争に従軍した経験がある。
牛尾軍平
演 - 三国一朗
一平の息子。
牛尾加津子
演 - 新井みよ子
軍平の妻。
校長先生
演 - 高松英郎
マリ子が通う筑前高等女学校(当時の筑紫高等女学校、現在の筑紫女学園中学校・高等学校がモデル)の校長。
石井先生
演 - 小沢弘治
マリ子の絵の先生。
大川三政
演 - 臼井正明
東京から来た画伯。
大和田高男
演 - 大門正明
千代の見合い相手→夫。
戦時中、長谷川家宛てに送られてきた千代の手紙で出征したことが綴られている。
村田
演 - 園田裕久
千代と大和田高男の見合いを取り持つ。2人の仲人を務める。
村田夫人
演 - 関京子
支所長
演 - 柳谷寛
丸菱炭坑福岡支所長。
警部
演 - 金井大
大五郎
演 - 村田正雄
マリ子の裸婦画のモデルが自分の娘と誤解した男。
節子
演 - 川野薫
大五郎の娘。
千代の父
演 - 鈴木昭生
千代の母
演 - 丸山由利亜
西村神父
演 - 三田松五郎
福岡の教会
乗客
演 - 宮内幸平坂本由英
磯野家が、福岡から東京に向かう車中で会話を交わす。

東京の人々[編集]

岩村透一郎
演 - 小泉博
「麻布のおじさま」(はるの兄にあたる)。妹・はるの性分を理解しており、突飛な行動にも動じない。
モデルは岩切重雄
岩村花江
演 - 岩本多代
「麻布のおばさま」(透一郎の妻)。
天海朝男
演 - 前田吟
生前、マリ子の父が世話をしたという捕鯨漁師。三姉妹にとっては兄のような存在である。
しばらく本編に登場しなかったが、磯野家上京後に父を亡くし、鮮魚店を新たに継ぎ、世田谷新町に店を構える。
天海タマ
演 - 星清子
天海朝男の母。
酒田大造
演 - 河原崎長一郎
牛尾加津子の実兄。日暮里の「酒田燃料店」主人で気風のいい江戸っ子。妹の知らせで磯野家の世話役を買って出て、貸家を探したり何くれとなく世話をする。
酒田さよ
演 - 香川久美子
大造の妻。
酒田ウメ
演 - 鈴木光枝
大造と加津子の母。世話好き。通称は「おばあちゃま」。
三郷智正
演 - 山口崇
「三郷写真館」を営む青年。物腰が柔らかい。下校中に迷子になったヨウ子を保護したのをきっかけに磯野家と親しくなり、ミシンや蓄音機などの機械ものの仕入れを任される。
病気で大学を退学し、趣味だった写真館を始めているが商売下手。
30歳で絹代と結婚してからは店を美容院に改装し、会社勤めになる。
三郷トセ
演 - 三崎千恵子
智正の母。
三郷絹代
演 - ホーン・ユキ
智正の妻で美容師。結婚後、三郷写真館を改装して美容院をはじめる。
結城信彦
演 - 森田順平
マリ子が画塾で出会った画家志望の青年。いつもルパシカを着ている。茜の元恋人だが、彼女をあきらめきれず求婚し、駆け落ちする。
2年後、マリ子の前にあらわれ、茜が姿を消したと告白する。
喜多川茜
演 - 島本須美
マリ子が画塾で出会った女子学生。19歳だが喫茶店に出入りして煙草を吸い、マリ子を驚かせる。伊豆の大地主の娘で親の決めた相手と結婚させられるのを嫌い、画塾に入門した。自由でありたいと交際していた信彦と別れたが、マリ子のはからいで信彦と向き合い、信彦の求婚を受け入れ駆け落ち同然で姿を消す。その後4年ぶりにマリ子と日暮里でばったり出遇い、二人が別れることを条件に茜の父親が資金を出し信彦がパリに留学したこと、1年間精神病院に入院させられたことを告白する。
田河水泡
演 - 愛川欽也
マチ子の漫画の師匠。「のらくろ」を連載する人気漫画家。杉並区荻窪在住。
マチ子がついた小さな嘘を信じて以降、毎週日曜日には教会へ通うようになる。
田河順子
演 - 三田和代
水泡の妻。
大宗均
演 - 渡辺篤史
水泡の内弟子。田河夫妻からの通称は「均(きん)ちゃん、きんごろう」。漫画の才能はイマイチだか家事全般がこなせ、水泡からは「別の才能がある」と言われている。マリ子に一目惚れしてしまい、想いを寄せている。
東郷新八郎
演 - 田中健
マリ子の夫となる人。
モデルは長谷川毬子の夫・東 学(あずま まなぶ)。
東郷
演 - 戸浦六宏
新八郎の父。
東郷貴美
演 - 三木弘子
新八郎の母。
菊池寛
演 - フランキー堺
前島ウララ・前島マドカ姉妹
演 - 楠田薫斎藤美和
磯野家が下谷区桜木町(現上野桜木)から世田谷新町に引っ越した先の大家。
植辰
演 - 江戸家猫八
小島家・植木屋
栄一
演 - 江戸家小猫
植辰のせがれ
棟梁
演 - 森幹太
川源・大工
岩村家の女中
演 - 佐藤繁子
山元太吉
演 - 三宅裕司
酒田燃料店の従業員。のち出征。
仁吉
演 - 岡田大介
成田三吉
演 - 福田勝洋(幼少時:吉田茂樹
乙松
演 - 吾桐芳雄
川源職人
大山粂吉
演 - 中川明
川源職人。出征。
田中司祭
演 - 伊藤正博
東京の教会
ジョージ・オネスト神父
演 - ラッドバウト・モリン
はるの通う東京の教会。鍛冶屋の父から薫陶を受け、イギリスから伝道のために来日。
江田夫人
演 - 木村翠
はるの東京の教会の友人。
佐藤
演 - 沼田爆
川添画塾
川添画塾の画学生
演 - 円谷文彦
細谷
演 - 下條アトム
陽談社
太田
演 - 内山森彦
陽談社
塚田
演 - 日下武史
陽談社。鬼の編集者。川谷のピンチヒッターとして小説の挿絵をマリ子に描かせる。
演 - 斉川一夫
桜の花が咲いた枝を持つ(花盗人)
チンドン屋
演 - 石黒正男
郵便配達夫
演 - 桑原一人
益田雄作
演 - 大塚国夫
小説家
島村正史
演 - 湯沢紀保
新聞記者。モデルはのちに長谷川洋子と結婚する鹿島隆

その他[編集]

参考文献『朝ドラの55年 全93作品完全保存版』(NHKドラマ編集部、2015年)

備考[編集]

  • ドラマは長谷川町子の半生を綴ったものであったが、苗字は「長谷川」ではなくサザエさん一家の苗字である「磯野」が用いられた。
  • サザエさんを出版していたのは「姉妹社」であるが、ドラマ作中では「姉妹出版」となっている。
  • マリ子とマチ子が田河水泡の自宅を初めて訪れるシーンでは表札が「田河」になっていたが、実際の田河の本姓は「高見澤」である。
  • ドラマ終了後、同年12月31日に放送された『第30回NHK紅白歌合戦』では、磯野一家を演じた熊谷・藤田・田中・早川の4名が紅組の応援リーダーとして出演した。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

外部リンク[編集]

NHK 連続テレビ小説
前番組 番組名 次番組
マー姉ちゃん
NHK BS2 連続テレビ小説・アンコール
マー姉ちゃん
NHK BSプレミアムNHK BS4K 連続テレビ小説・アンコール
あぐり
(2021年3月29日 - 9月25日)
マー姉ちゃん
(2021年9月27日 - 2022年3月)(予定)
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