サザエさんバス事件

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サザエさんバス事件(サザエさんバスじけん)とは、漫画サザエさん』の原作者である長谷川町子が自分の漫画キャラクターを許可なく使用されたとして立川バス著作権侵害で訴えた事件である。

概要[編集]

立川バスでは1951年から観光バスの車体に『サザエさん』の登場人物であるサザエ・カツオ・ワカメの頭部画を描き、「サザエさん観光」として運行していたが、これは作者の長谷川からの使用許諾を得ていなかった。

1970年に長谷川が立川バスに対し、サザエさんの絵の使用差し止め請求を行う。

民事訴訟は5年間争われたが、1975年に東京地方裁判所は、バスに描かれたサザエさんのキャラクターは著作権法上保護されると認定し、長谷川が勝訴した。敗訴した側の立川バスは長谷川に、1824万4099円に加え5年前に遡って支払済みまで年5分の金利という多額の損害賠償金を払う結果となった。

この判決では、キャラクター自体の著作物性には言及しなかったが[1]、「登場する人物の容ぼう、姿態、性格等を表現するもの」(キャラクター)であることが認められるとしての著作権の侵害を認定した。

脚注[編集]

  1. ^ 三山裕三『著作権法詳説―判例で読む14章』、東京布井出版、36頁

外部リンク[編集]