おちょやん

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おちょやん
ジャンル テレビドラマ
八津弘幸
演出 梛川善郎
盆子原誠
出演者 杉咲花
トータス松本
宮澤エマ
篠原涼子
名倉潤
いしのようこ
成田凌
星田英利
中村鴈治郎
井川遥
若村麻由美
桂吉弥
東野絢香
井上拓哉
宮田圭子
板尾創路
茂山宗彦
西川忠志
西村和彦
吉川愛
阿部純子
映美くらら
若葉竜也
六角精児
渋谷天外
ナレーター 桂吉弥(語り・黒衣役)
音楽 サキタハヂメ
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本語
時代設定 大正 - 昭和
製作
制作統括 櫻井壮一
熊野律時
プロデューサー 村山峻平
製作 NHK大阪放送局
放送
放送チャンネル NHK総合
映像形式 文字多重放送
音声形式 解説放送
放送国・地域 日本の旗 日本
放送期間 2020年11月30日 - 予定
放送時間 月曜 - 金曜 8:00 - 8:15
放送枠 連続テレビ小説
放送分 15分
回数 130(予定)[1] → 未定[2]
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おちょやん』は、2020年度後期放送のNHK連続テレビ小説」第103作として、同年11月30日[注 1]から放送予定の日本テレビドラマ上方女優の浪花千栄子をモデルに、戦前から戦後の大阪を舞台に貧しい家に生まれた少女が女優の道を目指す生涯をフィクションとして描く。八津弘幸作。杉咲花主演[4][5]

企画・制作[編集]

戦前から戦後にかけて松竹新喜劇の看板女優として活躍した上方女優の代名詞のような存在で、「大阪のお母さん」として親しまれた浪花千栄子の人生をモデルに、フィクションとして制作される[6][7]NHKアーカイブスに残るNHK大阪放送局制作による浪花千栄子出演のラジオドラマを聴いた制作統括の桜井壮一が、その下町の人情物語に感動したことが本作の企画のきっかけとなった[4][8]

作品名の「おちょやん」は、茶屋や料亭などで働く「小さい女中さん」を指す「おちょぼさん」がなまった大阪ことば。モデルとなった浪花には女中奉公に出された経験があり、ヒロインの原点に女中奉公していた8年の年月があることに加えて、言葉の響きが持つ親しみやすさとかわいらしさ、さらに意地と誇りなどの象徴として、作品名として採用された[4][7][8]

脚本は、「硬軟自在に、硬いものでも軟らかいものでも書ける」「僕らが思っているのとは違う構成力、面白さを持ってる」との評から、『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』などの硬派作品から『家政夫のミタゾノ』などのコメディまで幅広い作品を手掛けた八津弘幸が起用された。王道の朝ドラに遊び心も加えて、「これまでとは違う、良い意味で進化する朝ドラをみなさんにお届けできたら」と語っている[9][10]

ヒロインには、「大大阪」と称された大正から昭和の活気ある道頓堀を舞台に物語を描くにあたり「チャーミングさ」「力強さ」を併せ持つことが、また「この年代(20代前半)で一番、実力のある方にやっていただきたかった」として「突出した演技力」が評価を受けて、オファーにより杉咲花が起用された[4][8][11]。2019年8月に「打ち合わせ」として呼ばれた所属事務所でヒロイン決定が告げられた[1]。杉咲は2016年度上半期に放送された『とと姉ちゃん』以来の連続テレビ小説出演で、『まんぷく』から5作連続でオーディションを開催せず指名による主演のキャスティングとなった[6][12]

ヒロイン以外の出演者は第1弾が2020年2月28日に[3][13]、第2弾が同年8月13日に発表された[14]語り桂吉弥が担当し、黒衣役の位置づけから登場人物へツッコミを入れつつ物語の解説役を務める[15]

収録は2020年4月2日にクランクインしたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い改正・新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が発出された4月7日以降の収録を見合わせ[16][17]、6月24日に大阪府内でのロケでヒロインの幼少時代のシーンから収録を再開[18][19]。ヒロインの杉咲花は7月14日にNHK大阪放送局のスタジオでクランクインした[20]。NHKが定めた「新型コロナウイルス感染を防止するためのドラマ制作マニュアル」[21]に従い出演者やスタッフの健康と安全を最優先に収録が行われている[18][注 2]。収録の大幅遅延に伴う台本変更や放送期間短縮などについては収録再開時点では検討していないとされ[19]、放送開始日の決定時点では放送回数は未定とされている[2]

あらすじ [編集]

明治の末、大阪・南河内の貧しい家に生まれたヒロイン・千代は小学校にも満足に通えず、9歳の時に、道頓堀の芝居茶屋に奉公に出されるが、そこで目にした華やかな芝居の世界に憧れ、女優を志し、芝居の世界に飛び込んでいく。

そして、大阪で新しく生まれた「鶴亀家庭劇」に参加。喜劇界のプリンス・天海一平と結婚し、喜劇女優として成長していく。

しかしその後、戦争が始まり、一平との結婚生活も破綻。芝居の世界から一時引退したが、あるラジオドラマをきっかけに奇跡の復活を遂げる。

登場人物[編集]

主人公[編集]

竹井千代(たけい ちよ)
演 - 杉咲花(幼少期:毎田暖乃[20]
大阪南河内の貧しい家に生まれる。口が達者で機転のきく少女。9歳のとき、女中奉公に出された道頓堀で、芝居の世界に出会い、その魅力にとりつかれる。そして奉公先を飛び出し京都へ向かい、俳優の道へ飛び込んでいく。
俳優の浪花千栄子がモデル。

竹井家の人々[編集]

竹井テルヲ(たけい テルヲ)
演 - トータス松本[3]
千代の父。養鶏で生計を立てる。
竹井栗子(たけい くりこ)
演 - 宮澤エマ[3]
千代の新しい母。

道頓堀の人々[編集]

岡田シズ(おかだ シズ)
演 - 篠原涼子[3]
芝居茶屋「岡安」の女将。
岡田宗助(おかだ そうすけ)
演 - 名倉潤[3]
芝居茶屋「岡安」の主人。シズの夫。
岡田みつえ(おかだ みつえ)
演 - 東野絢香[14][24]
芝居茶屋「岡安」の一人娘。
岡田ハナ(おかだ ハナ)
演 - 宮田圭子[14][24]
芝居茶屋「岡安」の先代女将。シズの母。
富川菊(とみかわ きく)
演 - いしのようこ[3]
老舗芝居茶屋「福富」の女将。
富川福助(とみかわ ふくすけ)
演 - 井上拓哉[14][24]
老舗芝居茶屋「福富」の一人息子。

喜劇界の人々[編集]

天海一平(あまみ いっぺい)
演 - 成田凌[3]
喜劇一座の座長・天海天海の息子。役者。後に千代の夫[25]
初代 天海天海(あまみ てんかい)
演 - 茂山宗彦[14][24]
天海一平の父。須賀廼家千之助と「天海天海一座」を率いる。
須賀廼家千之助(すがのや せんのすけ)
演 - 星田英利[3]
喜劇界のアドリブ王。天海天海とともに喜劇一座を率いた。
須賀廼家万太郎(すがのや まんたろう)
演 - 板尾創路[14][24]
「須賀廼家万太郎一座」を率いる喜劇王。
熊田(くまだ)
演 - 西川忠志[14][24]
劇場の支配人。「鶴亀株式会社」の社員。大山鶴蔵の部下。

上方演劇界の人々[編集]

大山鶴蔵(おおやま つるぞう)
演 - 中村鴈治郎[3]
「鶴亀株式会社」社長。道頓堀の芝居小屋を牛耳る上方演劇界のドン。
高城百合子(たかしろ ゆりこ)
演 - 井川遥[3]
女優。
山村千鳥(やまむら ちどり)
演 - 若村麻由美[3]
京都の「山村千鳥一座」の女座長。千代の最初の師匠。

京都で出会う人々[編集]

宮元潔(みやもと きよし)
演 - 西村和彦[14][24]
千代が働くカフェー「キネマ」の店主。
宇野真理(うの まり)
演 - 吉川愛[14][24]
カフェー「キネマ」女給。富山出身。住み込み部屋で千代と同室。
若崎洋子(わかさき ようこ)
演 - 阿部純子[14][24]
カフェー「キネマ」女給。女優志望。
薮内清子(やぶうち きよこ)
演 - 映美くらら[14][24]
「山村千鳥一座」の座員。

撮影所の人々[編集]

小暮真治(こぐれ しんじ)
演 - 若葉竜也[14][24]
「鶴亀撮影所」の助監督。
片金平八(かたがね へいはち)
演 - 六角精児[14][24]
「鶴亀撮影所」の所長。通称カタキン所長。
守屋(もりや)
演 - 渋谷天外[14][24]
「鶴亀撮影所」の守衛。

その他[編集]

黒衣(くろご)
演 - 桂吉弥[24]
神出鬼没の語り。

スタッフ[編集]

放送日程[編集]

当初2020年9月28日から2021年3月26日[独自研究?]までの放送が予定されていたが[3]、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う中断で収録に大幅な遅延が生じたことにより[18][19]、2020年11月30日から放送開始予定。放送回数は未定[2]

なお、前作の『エール』も6月29日から放送を休止していたが、9月14日に放送を再開した。

9月8日、放送開始が11月30日に決定[26]

エンディング[編集]

「わたしの晴れ舞台」と題し、視聴者から発表会、学園祭、結婚式などのイベントをはじめとした自分や家族が輝いている瞬間=「晴れ舞台」の写真を募集し、各回のエンディングで紹介する[27]

投稿はNHKクリエイティブ・ライブラリーのウェブサイトおよび郵送にて2020年9月11日より受付を開始し、投稿作品は放送で紹介された作品を含めてウェブサイト上に掲載予定[28]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響による収録遅延に伴い、放送開始日を当初の同年9月28日[3]より変更[2]
  2. ^ なお、前作『エール』も同様の処置がとられた[22][23]

出典[編集]

  1. ^ a b “杉咲花 20年秋朝ドラヒロインに感涙 大阪の喜劇女優・浪花千栄子演じる”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2019年10月31日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/10/31/kiji/20191030s00041000375000c.html 2019年11月1日閲覧。 
  2. ^ a b c d 連続テレビ小説 放送日程見直しのお知らせ”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2020年9月8日). 2020年9月8日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 2020年度後期 連続テレビ小説「おちょやん」新たな出演者発表!”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2020年2月28日). 2020年2月28日閲覧。
  4. ^ a b c d 2020年度後期 連続テレビ小説「おちょやん」ヒロインは杉咲花さん!”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2019年10月30日). 2020年2月28日閲覧。
  5. ^ “来秋朝ドラ「おちょやん」 ヒロインは杉咲花さん”. 日本経済新聞. (2019年10月30日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51585980Q9A031C1000000/ 
  6. ^ a b “《2020年度後期》連続テレビ小説 制作決定! ヒロイン・杉咲 花/作・八津弘幸”. NHK_PR (日本放送協会). (2019年10月30日). https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=20910 
  7. ^ a b 海江田宗 (2019年11月5日). “杉咲花主演の朝ドラ「おちょやん」モデル浪花千栄子とは?”. シネマトゥデイ. https://www.cinematoday.jp/news/N0112130 2020年4月12日閲覧。 
  8. ^ a b c “朝ドラ「おちょやん」杉咲花の抜擢とタイトルの理由”. 日刊スポーツ. (2019年10月30日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201910300000249.html 2020年2月28日閲覧。 
  9. ^ “『半沢直樹』『陸王』の脚本家・八津弘幸氏、朝ドラ初登板「王道中の王道で遊ぶ」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年10月30日). https://www.oricon.co.jp/news/2147644/full/ 2020年2月28日閲覧。 
  10. ^ “来秋の朝ドラは半沢やミタゾノの脚本家”. Lmaga.jp (京阪神エルマガジン社). (2019年10月31日). https://www.lmaga.jp/news/2019/10/80044/ 2020年2月28日閲覧。 
  11. ^ “朝ドラ:「おちょやん」ヒロインは杉咲花 「突出した演技力」と「チャーミングさ」決め手 主演は5作連続でキャスティング”. MANTANWEB (MANTAN). (2019年10月30日). https://mantan-web.jp/article/20191030dog00m200041000c.html 2020年2月28日閲覧。 
  12. ^ “杉咲花ヒロイン抜てき 5作連続オーディションなし”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2019年10月31日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201910310000142.html 2019年11月1日閲覧。 
  13. ^ “杉咲花の夫役に成田凌! 新朝ドラ『おちょやん』篠原涼子ら出演キャスト発表”. クランクイン! (ハリウッドチャンネル). (2020年2月28日). https://www.crank-in.net/news/74366/1 2020年2月28日閲覧。 
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m n 連続テレビ小説「おちょやん」 出演者発表第2弾!”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2020年8月13日). 2020年8月13日閲覧。
  15. ^ a b 《2020年度後期》連続テレビ小説 新たな出演者&「語り」決定!”. NHK_PR. 日本放送協会 (2020年8月13日). 2020年8月14日閲覧。
  16. ^ “大河ドラマと連続テレビ小説 収録休止期間を延長 新型コロナ”. NHKニュース (日本放送協会). (2020年4月7日). https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200407/k10012372551000.html 2020年4月7日閲覧。 
  17. ^ “杉咲花のNHK次期朝ドラ収録休止「麒麟ー」も延長”. 日刊スポーツ. (2020年4月7日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202004070000340.html 2020年4月7日閲覧。 
  18. ^ a b c “NHK:杉咲花主演の次期朝ドラ「おちょやん」 6月24日にロケで収録再開 放送開始日は未定”. MANTANWEB (MANTAN). (2020年7月2日). https://mantan-web.jp/article/20200702dog00m200048000c.html 2020年7月16日閲覧。 
  19. ^ a b c “NHK 次期朝ドラ「おちょやん」 例年通り放送開始かは「未定」”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2020年7月2日). https://www.daily.co.jp/gossip/2020/07/02/0013474810.shtml 2020年7月2日閲覧。 
  20. ^ a b 連続テレビ小説「おちょやん」杉咲花さんクランクイン!”. NHKドラマ. ドラマトピックス. 日本放送協会 (2020年7月16日). 2020年7月16日閲覧。
  21. ^ NHK広報局 (2020年5月27日). “新型コロナウイルス感染を防止するための ドラマ制作マニュアルについて (PDF)”. 日本放送協会. 「新型コロナウイルス」視聴者のみなさまへ 〜いま、お伝えしたいこと〜. 2020年7月16日閲覧。
  22. ^ “NHK 朝ドラ「エール」収録再開で苦心 コロナ前より「時間も掛かる」”. デイリースポーツ online. (2020年6月17日). http://origin.daily.co.jp/gossip/2020/06/17/0013430928.shtml 2020年9月8日閲覧。 
  23. ^ “待っててね エール再開 中断乗り越え収録進む”. 福島民報. (2020年7月6日). https://www.minpo.jp/news/moredetail/2020070676891 2020年9月8日閲覧。 
  24. ^ a b c d e f g h i j k l m n "NHK今秋朝ドラ「おちょやん」追加出演者発表". スポーツ報知. 報知新聞社. 14 August 2020. 2020年8月14日閲覧
  25. ^ 中山雄一朗 (2020年2月28日). “朝ドラ「おちょやん」ヒロイン夫に成田凌!新キャストが発表”. シネマトゥデイ. https://www.cinematoday.jp/news/N0114404 2020年2月28日閲覧。 
  26. ^ “NHK、朝ドラ「エール」の放送回数変更を発表 10話減で11月末に最終回”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2020年9月8日). https://hochi.news/articles/20200908-OHT1T50037.html 2020年9月8日閲覧。 
  27. ^ おちょやん「わたしの晴れ舞台」”. NHKクリエイティブ・ライブラリー. NHKアーカイブス. 2020年9月15日閲覧。
  28. ^ 「わたしの晴れ舞台」を送る”. NHKクリエイティブ・ライブラリー. おちょやん「わたしの晴れ舞台」. NHKアーカイブス. 2020年9月15日閲覧。

外部リンク[編集]

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