宇宙円盤大戦争

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宇宙円盤大戦争
Great Battles Of Flying Saucers[1]
監督 芹川有吾(「演出」名義)
脚本 上原正三
原案 サクール・バーン
原作 永井豪、ダイナミックプロ
製作 今田智憲
有賀健、勝田稔男(企画)
出演者 ささきいさお
小原乃梨子
清水マリ
大竹宏
久松保夫
内海賢二
音楽 菊池俊輔
主題歌 「戦え!宇宙の王者」(ささきいさお、こおろぎ'73
製作会社 東映動画
配給 東映
公開 日本の旗 1975年7月26日
上映時間 30分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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宇宙円盤大戦争』(うちゅうえんばんだいせんそう 英文:Great Battles Of Flying Saucers[1])は、1975年7月26日東映まんがまつりの一編として公開された東映動画(現・東映アニメーション)製作の劇場用ロボットアニメ。30分。

同年10月から放送が始まったテレビアニメ『UFOロボ グレンダイザー』のパイロット版的内容であり、『グレンダイザー』第72話は本作のストーリーのリメイクとなっている。

ストーリー[編集]

ヤーバン帝国に故郷・フリード星を滅ぼされたデューク・フリード王子は敵の追撃を逃れて地球にたどりつき、宇門大介を名乗って平和に暮らしていた。しかし、捜索の魔の手はついに地球にも及び、その身柄引き渡しを要求して地球各地に攻撃の手が伸びる。デュークは元の姿に戻れば、もう宇門大介に戻れない事を承知で地球を護るため、UFOロボ・ガッタイガーに乗り込んでヤーバン軍に立ち向かう。

登場人物[編集]

デューク・フリード / 宇門大介
声 - ささきいさお
フリード星の王子。ガッタイガーの操縦者。ヤーバン大王軍に故郷・フリード星を滅ぼされ、傷つき地球に逃げ延び、宇門源蔵に保護され、源蔵の息子「宇門大介」として暮らしている。
当初、フリード星人ではなく地球人として暮らしたいがため、そして、テロンナと争いたくないのを理由に王子となって戦うのを拒絶していた。
また、常人ではなく、テレパシーを使える超能力者でもある。
王女テロンナ
声 - 小原乃梨子
宇宙の大悪党ヤーバン大王の娘にして、デュークと共に育った幼馴染み。かつての恋人でもある。デューク探索部隊の総司令官。
姿はロングの金髪縦ロールで、アイシャドウが濃い。デュークから贈られた宝玉を連ねたチェーン状の髪飾りを身に付けている。ボディガード兼ペットのマシーンパンサーを連れ、専用円盤テロンバーンに乗る。
デューク同様、衛星軌道から地球全体にテレパシーによるメッセージを発信可能な、凄まじく強力なエスパーである。
牧野ひかる
声 - 松島みのり
デュークが宇門大介として身を寄せている牧野牧場の娘。デュークとの関係が疑われたテロンナによって、拉致されかけた。
牧野吾郎
声 - 清水マリ
ひかるの弟。
牧野幸造
声 - 大竹宏
ひかると吾郎の父。牧野牧場の経営主だが、大のUFOマニア。
宇門源蔵
声 - 久松保夫
宇門宇宙科学研究所所長。フリード星から逃げ延びたデュークを保護し、自分の息子として見守っている。
研究所所員
声 - 山田俊司緒方賢一


ブラッキー隊長
声 - 内海賢二
王女テロンナの側近。ひげ面、スキンヘッドの大男。デューク捜索のついでに、地球そのものを侵略してしまえと唱えて実行する武闘派。
ヤーバン兵士
ブラッキーの部下。全身ボディスーツ姿で素顔は見せない。光線銃などで武装している。
ヤーバン大王
ヤーバン星の支配者。閻魔大王の様な姿をした赤ら顔の巨漢。劇中では回想シーンに二度現れるだけで声はない。フリード星とは当初、友好関係を結んで、幼い娘を留学させていた。
予告編ナレーター
声 - 山田俊司

登場メカニック[編集]

ガッタイガー[編集]

円盤型メカ・スペイザーに巨大ロボット・ロボイザーが合体してガッタイガーとなる。円盤とロボットが合体するというコンセプトは後の「グレンダイザー」と同様だが、デザインは異なる。合体コードは「ギャザー、ガッタイガー!」。ロボイザーを分離する時のコードは、「ブレイクアップ、ロボイザー!」。

ガッタイガーには、次の4大装備がある。なお、ロボイザーの武器の有無は不明。

  1. ニードルシャワー
    機体上部から針状の光線を発射して、敵を貫く。
  2. スパイカースピン
    機首(ロボイザーの腕)を引っ込め、周囲から鋸を出し、回転しながら体当たりして敵を切り裂く。
  3. スペースサンダー
    正面上部の左右3門(計6門)の発射口から発射する、破壊光線。
  4. サンダーフォーカス
    両方3門から発射されたスペースサンダーを1つに集め、破壊力を増す。

スターカー[編集]

大介が持つ万能アイテム。中央部のダイヤルを捻る事で、デューク・フリードへと変身。またガッタイガーを遠隔操作したり、ロボイザーのコクピットに装着する事で、ロボイザーを発動させる事ができる。さらに次の2つの装備がある。

  1. スターカーフルーレ
    先端を長く伸ばして、サーベルに変形する。マシーンパンサーもこれで撃破した。
  2. スターカービーム
    先端から光線を発射する。ヤーバン兵士に対して使用。

ヤーバン軍団のメカニック[編集]

クインバーン
ヤーバン軍団が本拠地として使う、大型円盤。各種円盤を搭載し、ビーム砲(ヤーバン熱線ミサイル)など様々な武装を装備。テロンナの居室も設けてある。
ヤーバン熱線ミサイル
クインバーンに搭載されたヤーバン軍の最新兵器。ブラッキー曰く、命中すれば「ガッタイガーも一発」で倒せる自慢の兵器だったが、一回発砲した後に破壊されてしまう。単裝のビーム砲座のような形をしており、実際、発射されるのもミサイルではなくビームであるが、何故か名称は熱線ミサイルである。
核爆発誘導装置
クインバーンに搭載されている、究極兵器。地球上のあらゆる核兵器を遠隔操作させ、一斉に爆発する事ができる。追い詰められたブラッキーは最後の手段として、これを発動させ、地球を滅ぼそうとしたが、間一髪スパイカースピンが炸裂し、不発に終わる。
テロンバーン
テロンナ専用の小型円盤。テロンナはマシーンパンサーと共にこれに乗り、ひかるを拉致して、ガッタイガーを要求。だがラストは、ヤーバン熱線ミサイルからガッタイガーを庇って墜落、テロンナは絶命した。
マシーンパンサー
テロンナの護衛兼ペットの黒豹型ロボット。デュークにも襲いかかるが、スターカーフルーレで口を貫かれて倒される。
ヤーバン小型円盤
魚のような形をしている灰色の円盤。口から発射されるミサイルが武器。「戦闘コマンド」との別名がある。世界各都市を襲い、ガッタイガーにも襲いかかる。
ヤーバン中型円盤
戦車モードや四つ足怪獣モードに変形できる、アダムスキー型風の緑色した円盤。カッター状の投射兵器や物体消滅光線を装備しており、戦闘機を真っ二つにしたり、世界各地の建造物を消滅させて行った。チェーンでガッタイガーを捕らえるも切断され、変形してロボイザーと戦ったが、ロボイザーの圧倒的なパワーの前に引きちぎられたり、投げ飛ばされて次々と破壊される。

スタッフ[編集]

  • 企画 - 有賀健、勝田稔男
  • 原案 - サークル・バーン
    • 東映系でよく用いられた八手三郎などと同様、プロデューサー集団の擬人ペンネームとのこと。「円盤」をもじって「サークル・バーン」と直訳している。ただし、鳥海尽三の偽名であると書かれた書物もある[2]
  • 原作 - 永井豪、ダイナミック・プロ
  • 脚本 - 上原正三
  • 演出 - 芹川有吾
  • 美術監督 - 内川文広
  • 美術設定 - 辻忠直
  • 作画監督 - 飯野皓
  • 音楽 - 菊池俊輔
  • 製作 - 今田智憲

主題歌[編集]

主題歌「戦え! 宇宙の王者」
作詞 - 保富康午 / 作曲 - 菊池俊輔 / 編曲 - 森岡賢一郎 / 歌 - ささきいさおこおろぎ'73
打ち出せ → 切り裂け、ニードルシャワー → ダブルハーケン、「ギャザー、ガッタイガー!」 → 「グレンダイザー、ゴー!」など、この歌の歌詞の一部を変えたものがグレンダイザーのエンディングテーマ「宇宙の王者グレンダイザー」となる。なお1・2番の後半に使用された台詞「ロボイザー、ゴー!」と「スペイザー、ゴー!」は、「宇宙の王者グレンダイザー」には流用されなかった。
副主題歌「もえる愛の星」
作詞 - 保富康午 / 作曲 - 菊池俊輔 / 編曲 - 森岡賢一郎 / 歌 - ささきいさお、コーポレーション3
同じくグレンダイザーの挿入歌「ちいさな愛の歌」に改変されるが、こちらは歌い手がささきから堀江美都子に、また歌詞も全面的に変更され平和を願うラブソングに仕上がっている。ただしグレンダイザーの最終回ではこちらの方を使用した。

漫画[編集]

豆知識[編集]

  • ポピニカ『UFOロボ グレンダイザー』のパッケージではグレンダイザーが「ロボイザー」と呼称されていた。
  • 『グレンダイザー』に出たルビーナ(ベガ大王の王女)の声は、テロンナ役の小原乃梨子が担当。バトルスーツも、テロンナの物をやや派手さを抑えて流用。
  • 大介役のささきは、『グレンダイザー』でも大介を演じる予定だったが、多忙のため出来ず、富山敬が担当する事になった。
  • シラカバ牧場の所在地は、脚本の上原が沖縄出身であり、北海道に強い憧れを抱いていたことから北海道であるが『グレンダイザー』では栃木県那須地方となる。

同時上映[編集]

映像ソフト[編集]

  • 2002年5月21日に東映ビデオから発売されたDVD-BOX『マジンガー the MOVIE 永井豪スーパーロボットBOX』のボーナスディスクに収録された[3]

脚注[編集]

  1. ^ a b 「東映動画 長編アニメ大全集 下巻」(徳間書店)240頁 1978年
  2. ^ 赤星政尚他「CHAPTER.3 ロボットアニメを作った男たち ロボットアニメ 殿堂入りスタッフ紳士録」『不滅のスーパーロボット大全 マジンガーZからトランスフォーマー、ガンダムWまで徹底大研究』二見書房、1998年9月25日、ISBN 4-576-98138-2、133頁。
  3. ^ 「DVD & VIDEO Selection」、『宇宙船』Vol.100(2002年5月号)、朝日ソノラマ2002年5月1日、 102頁、 雑誌コード:01843-05。