緒方賢一

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おがた けんいち
緒方 賢一
プロフィール
本名 同じ[1]
性別 男性
出生地 日本の旗 日本福岡県田川郡[2]
生年月日 1942年3月29日(72歳)
血液型 A型
身長 162cm[1]
職業 声優俳優
事務所 ぷろだくしょんバオバブ
声優活動
活動時期 1970年[3] -
ジャンル アニメ吹き替え
デビュー作 植木職人(輪廻)[2]
バット将軍
(『ゲッターロボ』)[4]
のっそり博士
(『マジンガーZ』)[5]
俳優活動
ジャンル 舞台
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

緒方 賢一(おがた けんいち、1942年3月29日[6] - )は、日本声優俳優2013年現在はぷろだくしょんバオバブに所属している。代表的な出演作品としては『忍者ハットリくん』(獅子丸)、『名探偵コナン』(阿笠博士)、『はじめてのこくご ことばあ!』(おがちゃん)、『あたしンち』(父)などがある[7]

経歴[編集]

1942年3月29日に福岡県田川郡で生まれた[2]。小さい頃からひょうきんな子と言われて育つ[4]。家が料亭をやっており、中学卒業と同時に板前の修業に入るが、友人をかばったことで自分まで制裁を受けたことに憤り、家を出て炭鉱で働く。しかし、怪我が原因で炭鉱での仕事が長く続かず自分に何ができるか考え、元々人を楽しませることが好きだったため喜劇役者になろうと思い、先に東京へ出ていた兄弟を頼って上京。劇団に入ろうとするが入団試験に軒並み落ちてしまい、とりあえず高校だけは行っておこうと2年遅れで定時制高校[4]の商業科[2]に補欠で合格。卒業後も劇団の入団試験を受けるが、やはりどこも落選続きの中、劇団東演を受けたところ演出家の下村正夫の夫人が同郷だったことが縁で2年間勉強のために通うことになる。児童劇団や新劇などジャンル問わず舞台出演していたところ、ある公演時にアテレコのディレクターが演出を担当。その人物からアテレコの仕事に誘われ、『輪廻』で声の初仕事を行う。スワラ・プロの社長が高校の後輩だったため、その紹介で『強妻天国』の出演させてもらう中で「アテレコが割のいい仕事だな」と思うようにり、もっと声の仕事を増やそうと児童劇団で関係のあった大竹宏の紹介で青二プロダクションに入る。声優デビュー時点で30歳近かったが、劇団の下積みがあったためかすぐに声の仕事でレギュラーをもらえるようになった[2]

1970年代の東映動画(現・東映アニメーション)作品の常連だった。しかし1979年、青二プロダクションを退所しぷろだくしょんバオバブの設立に参加したため、東映アニメーションからキャスティングを受けなくなった。ただし21年後の2000年、『勝負師伝説 哲也』から出演解禁となった。

1985年に設立された劇団すごろくの座長[8][9]を務め、舞台俳優としても活動。『一休さん』の収録時に倒れて病院に担ぎ込まれたことがあり、以降健康に気をつけるようなったが、特にスポーツをやっているわけでもなく舞台の稽古がトレーニングになっているとのこと。2011年に血尿が出る状態に陥ったが、舞台を優先させ公演終了後に手術。腎盂だったため、左腎臓を摘出している[10]。舞台だけは最後まで続けていきたいと語っていた[10]が、2013年にすごろくを退団[8]。『緒方賢一とシャレダース』というチームを結成し、以降後進の応援活動に精を出すとのことで、引退ではない[11]

また2002年から2008年にかけてはNHK教育テレビの『はじめてのこくご ことばあ!』にも「おがちゃん」として顔出しで出演していた[10]

声優・舞台役者以外では、東京声優アカデミー[9]ヒューマンアカデミー[12]で講師を務めている。大根役者本来の「食べても滅多に当らない→興行を打っても当らない」という意味ではなく、「大根」の素材としての調理方法の多様さや様々な色に染まる白さから、生徒に「大根役者になれ」と教えている[13]

特色[編集]

数々の作品に出演しており、「声優界のエンターテイナー」を自称する。1970年代以降、ほぼ途絶えることなく第一線でTVアニメのレギュラー作品を持ち続けている。

『魔法陣グルグル』のキタキタ親父のような三枚目の役柄以外にも、渋い役柄や悪役も演じる。特にロボットアニメでは悪役を演じることが多く[2]、『ゲッターロボ』のバット将軍などのような悪の幹部から『大空魔竜ガイキング』のダリウス大帝のようなラストボスまで担当している。悪役としての芝居は、子供達に嫌われる演じ方、悪そうな言い方、気持ち悪い雰囲気の出し方といったことを研究したと語っている。三ツ矢雄二がテレビ番組に出演時に、「『コン・バトラーV』の全悪役を演じたが、一つとして同じ演技がなかった」と発言しているが、本人曰く「そんなことはなく、ストーリー展開が違いから、ほんの少し演技の命を変えれば別人に聞こえるだけ。登場シーンだけを集め、一度に放映したらみんな同じ」と否定している。それゆえ、多数のアニメ作品を集めた『スーパーロボット大戦シリーズ』の収録は演じた悪役が一挙に登場するため大変で、全部別々に収録してもらったとのこと[2]。また、『スーパーロボット大戦シリーズ』では数多い出演声優の中でも、最も多くキャラクターの声を担当(詳細はゲームの項を参照)。その数が2009年現在で2桁に達している数少ない声優である(他には戸谷公次玄田哲章速水奨)。

名探偵コナン』の阿笠博士や『サルゲッチュ2』のウッキーホワイトなど博士や発明家の役を演じる機会も多い。『宇宙戦艦ヤマト』シリーズでは敵味方問わず多くの役をこなしており、レギュラーではアナライザーガンツから、単発出演のキャラクター、役名のない兵士(モブキャラクター)の声まで多数演じている。

原ゆたかの作品の一つ『かいけつゾロリ』に縁があり、新旧両方のアニメに出演していた。

人物像[編集]

ダジャレ好きで、劇団のウェブサイトのプロフィールに「sharesuberi」というミドルネームが与えられており、由来が「ダジャレが・・・」となっている[14]。旧座長室の名前も「大洒落 小洒落 見ておじゃれ。」で、掲載されている文章もダジャレだらけ[8]。また日本タレント名鑑の2011年版にも特技の欄に「駄洒落」とある。趣味は「戯作」と「戯れ事」。駄洒落好きが高じて、アドリブで駄洒落を入れることがある[10]一時期、駄菓子屋を経営していたことがあり、店を訪れる子供たちの仕草を観察することで役作りに大いに役に立ったという[要出典]

思い出に残る出演作品として、『大空魔竜ガイキング』のハヤミ・ブンタと『魔法陣グルグル』のキタキタ親父を挙げている。特にキタキタ親父は自身の劇団やイベント等でコスプレするほど[15]の熱の入れようだった。また、声優グランプリのインタヴューでもキタキタ親父を挙げており、「我ながらよくあんな役を演じたな」と語っている。それ以外では、『宇宙戦艦ヤマト』のアナライザーは、当初無感情なロボットのキャラだったが、徐々に感情を出していくようにしていったところ、ロボットなのに酒は飲むしスカートをめくるようなキャラに設定が変わっていったとのこと。『少年徳川家康』では、演じた酒井雅楽助正親の人間性に惹かれ酒井正親について調べたこともあった[10]

アニメ以外にNHKの人形劇にも多数出演しており、『ざわざわ森のがんこちゃん』のカッパ役の登場シーンに「かっぱ64(8×8=64)」というアドリブを入れたことがきっかけで、掛け算好きという設定になり、アドリブを入れなくとも脚本にギャグを入れられるようなった。『プリンプリン物語』では、昔のNHKでは遊びを入れるのが難しく、殆どギャグをやってなかった。ただし、演じた軍曹の「○○でございますですよ!」という語尾はアドリブで、脚本家の孫がその言い回しを気に入り、当初はアクタ共和国編にしか出演しない予定のキャラだったのが、最後まで主人公一行に付き従うレギュラーキャラなったという[10]

顔出しで出演した『はじめてのこくご ことばあ!』では、出演する子供たちには自由にやらせ、緒方には台本が与えられていた。このため台本通りにやるのが非常に大変で、子供が何をするか予想がつかなく、子供達の動きに合わせようとするとオーバーアクションにりカメラの枠からはみ出してしまって、苦労させられ勉強になったと語る[10]

交友関係[編集]

林原めぐみと親子(またはそれに準ずる関係)役で共演することが多く、林原も「声優界でのお父さん」と慕っている。千葉繁との共演も多く、共にハイテンションな役が多いため「俺たち、よく生きてるな」と笑い合ったことがあるとのこと[10]水田わさびの芸名の名付け親でもある[16]

出演作品[編集]

太字はメインキャラクター

テレビアニメ[編集]

1973年

1974年

1975年

1976年

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OVA[編集]

1984年

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1989年

1990年

1991年

1992年

1993年

1994年

  • KEY THE METAL IDOL(蛇目王子〈代役〉)
  • 臀撃おしおき娘ゴータマン(仏陀)
  • ファイナルファンタジー(ラーデビル)
  • らんま1/2 あかねVSらんま お母さんの味は私が守る!(早乙女玄馬)
  • らんま1/2 学園に吹く嵐! アダルトチェンジひな子先生(早乙女玄馬)
  • らんま1/2 道を継ぐ者(早乙女玄馬)
  • らんま1/2 天道家のおよびでない奴ら!(早乙女玄馬)
  • らんま1/2 SPECIAL よみがえる記憶(早乙女玄馬)

1995年

1996年

  • 覚悟のススメ(校長先生、老中・影成)
  • らんま1/2 SUPER 二人のあかね「乱馬、私を見て!」(早乙女玄馬)

1997年

1998年

1999年

2000年

2002年

2003年

2005年

  • 名探偵コナン 標的は小五郎!!探偵団マル秘調査(阿笠博士)

2007年

  • お金がないっ(林田)
  • 名探偵コナン 阿笠からの挑戦状!阿笠vsコナン&少年探偵団(阿笠博士)

2008年

2009年

2010年

  • To LOVEる -とらぶる- OVA(校長)※コミックス第18巻限定版に付属
  • うる星やつら ザ・障害物水泳大会(あたるの父)
  • らんま1/2 悪夢!春眠香(早乙女玄馬)

2011年

  • 名探偵コナン ロンドンからの秘指令(阿笠博士)
  • 名探偵コナン MAGIC FILE2011 新潟〜東京 おみやげ狂騒曲(阿笠博士)

2012年

  • 名探偵コナン えくすかりばあの奇跡(阿笠博士)

2013年

劇場アニメ[編集]

1975年

1976年

1977年

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2008年

2009年

2010年

2011年

2012年

2013年

2014年

Webアニメ[編集]

2009年

2011年

ゲーム[編集]

1990年

1991年

1992年

1993年

  • らんま1/2 白蘭愛歌(早乙女玄馬)※メガCD

1994年

1995年

1996年

1997年

1998年

1999年

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

2006年

2007年

2008年

2009年

2010年

2011年

2013年

  • 名探偵コナン マリオネット交響曲(阿笠博士[19]

2014年

吹き替え[編集]

映画

テレビドラマ

アニメ

ドラマCD・カセット[編集]

ラジオ番組[編集]

ラジオドラマ[編集]

テレビ番組[編集]

映画[編集]

特撮[編集]

人形劇[編集]

CM[編集]

パチンコ・パチスロ[編集]

  • パチンコCR忍者ハットリくん』(獅子丸)
  • パチンコ『CR怪物くん』(オオカミ男)
  • パチスロ『がんばれゴエモン』(エビス丸、プラズマおやぢ)
  • パチスロ『がんばれゴエモン2 奇天烈回胴活劇』(エビス丸、プラズマおやぢ)

舞台[編集]

  • 劇団すごろく作品(座長)
  • 劇団大富豪第8回公演「wakasagi(ワカサギ)」(2012年3月1日 - 2012年3月4日、東京 笹塚ファクトリー)

その他[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 『日本タレント名鑑(2011年版)』 VIPタイムズ社、2011年2月7日、77頁。ISBN 978-4-904674-02-4
  2. ^ a b c d e f g 緒方賢一の声優道 | 先輩から学ぼう! | 声優グランプリweb
  3. ^ 緒方 賢一-フジテレビ
  4. ^ a b c asahi.com : 声優界の名喜劇役者/緒方賢一 ~前編~ - プロの語りごと
  5. ^ 専門学校 東京声優アカデミー/先生・教授(緒方 賢一先生)(声優)/リクナビ進学(旧:リクルート進学ネット)/大学・短期大学・専門学校の進学情報
  6. ^ 緒方賢一 アーティストページ - TSUTAYA online
  7. ^ Yahoo!人物名鑑によるプロフィールより 2012年10月29日閲覧
  8. ^ a b c 劇団すごろく 緒方賢一 退団のコメント
  9. ^ a b 講師紹介 | 専門学校東京声優アカデミー
  10. ^ a b c d e f g h 緒方賢一の声優道 | 先輩から学ぼう! | 声優グランプリweb 2
  11. ^ 劇団すごろく座長、緒方賢一。 : 金津泰輔の『書いては書き直し』
  12. ^ 総合学園ヒューマンアカデミー|講座担当者・講師の声|緒方 賢一 講師(パフォーミングアーツカレッジ渋谷校)
  13. ^ 緒方賢一の声優道3 | 先輩から学ぼう! | 声優グランプリweb
  14. ^ 劇団すごろく 緒方賢一プロフィール(Waybackアーカイブ)
  15. ^ 劇団すごろく公式サイト 人に歴史あり時に笑いあり
  16. ^ 【アニメ・ドラえもん 水田わさび公式】 わさドラブログ | 緒方さん帽子
  17. ^ 「幕末義人伝 浪漫」ティザーサイトしました!”. 「幕末義人伝 浪漫」ティザーサイト. 2012年11月8日閲覧。
  18. ^ 少年ジャンプNEXT!』2014年2月1日号、集英社
  19. ^ 登場人物”. 名探偵コナン マリオネット交響曲. 2013年2月13日閲覧。
  20. ^ 週刊ファミ通』2013年12月19日号、エンターブレイン、2013年12月5日
  21. ^ 阿笠博士”. 名探偵コナン ファントム狂詩曲. 2014年2月17日閲覧。
  22. ^ Character”. PS3版『モット! ソニコミ』公式サイト. 2014年1月20日閲覧。
  23. ^ インド版「忍者ハットリくん」が日本逆上陸 5月13日アニマックス放映開始 | アニメ!アニメ!
  24. ^ 【特集/家電探偵は静かに嗤う。】チャンピオンレッド10月号×漫画全巻ドットコム”. 漫画全巻ドットコム. 2012年9月20日閲覧。
  25. ^ ドラマCD『ココロ君色サクラ色』 株式会社フロンティアワークスさんより 2013年6月26日(水)発売”. 桑原草太Twitter. 2013年5月19日閲覧。

外部リンク[編集]