パパママバイバイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

パパママバイバイ』は、早乙女勝元絵本。またそれを原作とした株式会社映像企画劇場用アニメーション作品。

概要[編集]

1977年横浜市で起こった米軍機墜落事件を元にした絵本作品。題名の「パパママバイバイ」は、ユー君のモデルである男児の最期の言葉とされている。

1979年、草土文化社から出版される。作:早乙女勝元、作詞:門倉さとし、作画:鈴木たくま。

2001年、日本図書センターから再販されている(ISBN 4-8205-6611-3)。

映画[編集]

概要 (映画)[編集]

絵本を原作とするアニメーション映画。ホール等で自主上映された。1984年7月8日公開。カラー75分。

ストーリー[編集]

横浜に住む元気で仲の良いユー君、ヤス君兄弟は、両親の深い愛情を受け、楽しく暮らしていた。隣に住む小学生のかおりちゃんとも大の仲良しで本当のお姉さんのように募っていた。 ある日、かおりの通う小学校で運動会があり、ユー君とヤス君は、かおりの応援に行くことを楽しみにしていた。しかし、風邪をひいた2人は、運動会に行くことができなくなり、当日家でかおりの応援をする。その頃、小学校上空にエンジン火災を起こした米軍のRF-4B戦術偵察機ファントムIIが現れた。その後乗員2人は、射出座席で脱出、制御を失ったファントムは、運動会に参加していた全員の前でユー君たちの住む住宅地に墜落した。基地を離陸したばかりで燃料を満載していた偵察機は、周囲約400mの住宅20件以上を巻き込んで大爆発を起こした。全てを目の当たりにしたかおりは、急いで駆けつけるが火の海で近寄れない。 やがて、自衛隊のヘリコプターがやってくるが、無傷の米軍パイロットだけを救出して、去ってしまい、かおりの同級生の新八は、激怒する。ユー君とヤス君、ユー君ヤス君ママとかおりの母は、住民によって救出され病院に運ばれた。 かおりの母は、一命を取り留めたが、ユー君とヤス君は、全身火傷を負い、その日の夜、ユー君は、「パパママバイバイ」の言葉を残し、ヤス君は、鳩ぽっぽの歌を口ずさみながら、5歳と3歳というあまりにも短い生涯を閉じた。 ユー君ヤス君ママは、4ヶ月間に60回以上の皮膚移植受けるものの、治療の甲斐なく、我が子の死を知らされないまま、亡くなってしまった。 2人の幼い命を奪った悲惨さ、日米地位協定を縦に、罰せられることのない米軍パイロットの理不尽さを描いたアニメ映画である。 (事件の詳細は、横浜米軍機墜落事件)を参照。

スタッフ[編集]

声の出演[編集]

関連商品[編集]

  • アニメ絵本(草土文化刊、1984年7月15日発行)
  • ビデオソフト(パラマウントビデオ)
  • 『パパママバイバイノート』 - 早乙女勝元・編。本作についての反響をまとめた一冊。

関連項目[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

外部リンク[編集]