北斗の拳 (テレビアニメ)

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北斗の拳 > 北斗の拳 (テレビアニメ)
北斗の拳
ジャンル 格闘
アニメ:北斗の拳
北斗の拳2
原作 武論尊原哲夫
シリーズディレクター 芦田豊雄
キャラクターデザイン 須田正己
音楽 青木望
アニメーション制作 東映動画
製作 フジテレビ東映
放送局 フジテレビほか
放送期間 北斗の拳:
1984年10月11日 - 1987年3月5日
北斗の拳2:
1987年3月12日 - 1988年2月18日
話数 北斗の拳:全109話
北斗の拳2:全43話
計152話
映画
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ
映像外部リンク
北斗の拳 第1話 — 第5話、YouTube (週刊少年ジャンプ創刊50周年公式チャンネル)。期間限定公開。

北斗の拳』(ほくとのけん)は、原作:武論尊、作画:原哲夫による漫画作品『北斗の拳』を原作としたテレビアニメシリーズ。

作品解説[編集]

北斗の拳
放映期間:1984年10月11日 - 1987年3月5日。野球中継が雨天中止になった場合は、1週間繰り上げて10月4日からの放送が予定されていた[1][注釈 1]。第23話からオープニング(OP)でタイトルの前に「世紀末救世主伝説」と表示されるようになったことから、世紀末救世主伝説 北斗の拳(せいきまつきゅうせいしゅでんせつ ほくとのけん)と呼称されることもある[注釈 2]。全109話。
北斗の拳2
放映期間:1987年3月12日 - 1988年2月18日。全43話。

週刊少年ジャンプ』連載の漫画『北斗の拳』を原作として、1984年より東映動画(現:東映アニメーション)により製作、フジテレビで放映されたテレビアニメ作品。いずれも毎週木曜19:00 - 19:30(キー局のフジテレビおよび同時ネット局の場合、当時はローカルセールス枠)より放送された。

『北斗の拳』(以下、無印)はラオウとの決着まで(原作漫画準拠に於ける第一部:第1語 - 第136語)を全4部に構成したものであり、便宜上からシンとの対決までを「第1部」(サザンクロス編)、レイの登場から最期までを「第2部 風雲龍虎編」、サウザーの登場からトキの最期までを「第3部 乱世覇道編」、そしてラオウとの決着までを描いた第4部を「最終章」と銘打たれている。『北斗の拳2』(以下、2)はその後の修羅の国編が主な内容で、ラオウの実兄・カイオウとの決着(原作漫画準拠に於ける第二部:第137語 - 第210語)までが描かれた。

アニメ化にあたっては原作の矛盾点などを修正したり、一部オリジナルストーリーも加えるなどの改変が行われている。特に、原作では殺されたり死んでしまう子供がアニメ版では生存する改変が散見されるほか、第1部ではシンとの決着までの過程が原作よりも長くなっており、原作ではシン戦後に戦ったGOLANやジャッカル一味はシンの配下となり、サザンクロスへ向かう途中に戦うことになった。

表現の変更[編集]

放送元のフジテレビでは残虐な描写のある原作に対して拒否感が強く、放送コードへの配慮から東映動画は制作上、描写をやわらげる必要に迫られた。人体破裂や切断などの過激な暴力・流血描写に関してはシルエット処理や透過光、画面の反転などの演出で残虐性をほぼ抑え、敵をゾウのように大きく描くなど原作に見られた誇張表現をより多用し、リアリティを消した[3]。そのほか、悪党やケンシロウの攻撃的な台詞回しは一部カットするか別のものに変更するなど、ゴールデンタイム帯でのテレビ放映への配慮も払われた。

その結果、懸念された番組への視聴者からのクレームは、東映動画の担当プロデューサー・高見義雄によれば無かったという[4]。当時の『週刊少年ジャンプ』編集長の西村繁男も、残酷描写に関するクレームは編集部にはなく、アニメの方へも特になかったはずと証言している[5]。担当編集者の堀江信彦もほぼ同様に証言している[6]。ただし、直接のクレームこそなかったものの日本PTA全国協議会が1986年にまとめた第1回「好ましくない番組ワースト10」では、第7位に選ばれている[7]

ナレーション・次回予告など[編集]

テレビアニメ版の名物として、千葉繁による次回予告のナレーションが知られている。物語上、区切りとなる話の予告は回が進むにつれて読み上げるテンションが段々と上がっていったが、千葉は「(これ以上続けると)体が持たない」「頭の血管が切れるのではないか」と思い、『2』第4話からはテンションを落とし、拍子木の音をバックに歌舞伎活動弁士のような口調で予告を読み上げていた。しかし、視聴者から「なぜやめるんだ」と苦情が殺到したため、第20話から最終話まで高いテンションでのナレーションを押し通したというエピソードがある。それ以前、無印の予告のBGMはオープニングテーマのイントロフレーズの一部分だったが、『2』第20話以降の予告では以前のスタイルに戻り、オープニングテーマ「TOUGH BOY」のイントロが使われていた[注釈 3]

各回の冒頭で表示されるサブタイトルの読み上げと次回予告の締めくくり[注釈 4]はケンシロウ役の神谷明が行っている。ただし、無印第2部終了となる第57話など、一部の回ではサブタイトルの読み上げがない回もある。次回予告の締めの台詞は主に第1部で「お前はもう死んでいる」、第4部で「北斗の掟は俺が守る」が多用され、回によってはその時の場面に見合った台詞になる場合もある。『2』では神谷による締めくくりがなかったが、最終話の予告においてのみ「北斗神拳は不滅なり」と締めくくっている。

  • 使用回数別ベスト3では(無印)全109話中(括弧内の話は全て予告回)、
    • 第1位『北斗の掟は俺が守る』38回、第2部(第44話 - 第49話)・第3部(第71話 - 第73話、第75話・第76話)・第4部(第108話を除く全編)
    • 第2位『お前はもう死んでいる』20回、第1部(第5話・第15話・第22話を除く全編)・第2部(第24話・第25話)
    • 第3位『乱世の怒りが俺を呼ぶ』14回、第3部(第59話 - 第70話・第74話・第77話)

となっている。

アイキャッチ[編集]

中間のCMへ入る際、無印ではケンシロウが「ほあたー」と叫び、飛び蹴りを放つシーンで画面が静止してバックが変わり、画面下(ケンシロウの足下)にタイトルロゴが出る。バックの色は第14話までは「青色」、第15話以降は「赤色」となっている[注釈 5]。この飛び蹴りのシーンでは肩当てが左肩、バンデージが右腕と左右が逆になっているが、これは初代OPの同一シーンの流用であり、初代OPでは肩当て・バンデージともに本来の位置で描かれていることと、ケンシロウの向きがアイキャッチとは逆になっている[注釈 6]。『2』では第3話以降でケンシロウが上半身の服を破り捨てるシーン(OPの同シーンを一部流用)となっている。また、『2』では第4話以降後半パート突入時にもアイキャッチが導入され、ケンシロウを先頭に後方にバットとリンがいるシーンとなり、右下から「北斗の拳2」のロゴが現れ、左下へ移動する。なお、『2』の第2話以前にはアイキャッチが導入されていなかった。

オリジナル要素[編集]

主に第1部において、原作では10週で対決するシンとの出会いを引き伸ばし、第22話での対決に至るまでは、シンの一味として多様なオリジナルの敵やストーリーを盛り込んだ。中には南斗人間砲弾や南斗列車砲など原作の世界観から逸脱した設定も見受けられるが、初期にオリジナル脚本を手がけた上原正三によれば、出版社・テレビ局・原作者から漫画の通りのコマ割り、セリフで映像化するようクレームがついたという[8]。上原は抵抗し、原作にまったくないものを書いたが、結局は不本意だったので脚本を降りたとインタビューに答えている[8]。事実として第2部以降は原作の世界観から逸脱したオリジナル要素は激減し、ほぼ原作通りの展開が増加した。

声の出演[編集]

『北斗の拳2』からの登場人物
  • ナレーター - 銀河万丈(『第一部』OP、『2』第1話劇中)、千葉繁(『第二部』-『第四部』OPほか)
千葉はナレーションや次回予告のほか、レギュラーとして毎回誰かに殺される悪党のザコ役、その他村人などの一般人のみならず、『無印』ではアニメオリジナルキャラクターであるKINGの幹部・ジョーカーやユダの部下・コマク、『2』ではジャコウ、黒夜叉などの声も担当した。

スタッフ[編集]

なお、『無印』において制作クレジットは第1話を除き、第2話 - 第68話まで「東映()・フジテレビ()」のクレジットであった[注釈 9]。第69話からはフジテレビのロゴが、現在も使用されている目玉マークとフジサンケイグループ統一書体の組み合わせに変更されているものの、これ以後は他作品や第1話と同様「フジテレビ()・東映()」のクレジットに戻っている。後年、他系列局にて再放送が行われた際は、制作クレジットを東映単独名義のブルーバック映像に差し替えていた事例がある[注釈 10]

主題歌・挿入歌[編集]

主題歌[編集]

『2』の最終回では歴代の主題歌が挿入歌として全て流れ、エンドロールは「ユリア…永遠に」がフルコーラスで使われた。

北斗の拳
オープニングテーマ
愛をとりもどせ!!」(第1話 - 第82話〈第1部 - 第3部〉)
作詞 - 中村公晴 / 作曲 - 山下三智夫 / 編曲 - 山下三智夫、飛沢宏元 / 歌 - クリスタルキング
核爆発のシーンから始まり、崩壊した世界を映し銀河万丈のナレーションで世界観を説明した後に「北斗の拳」のタイトルロゴ、という流れで始まる。また、シンがオーラを放って歩くカットがあり、第1部のボスという位置づけを演出していた。途中で悪党をケンシロウが倒すシーンやリンやバットのカットが入り、ラストは冒頭で地の底から現れた巨人(原作やアニメ本編に登場しない)に、ケンシロウが一人立ち向かい飛び蹴りを放つところで止め絵となっている。
第2部「風雲竜虎編」が始まる第23話以降は冒頭のシーンが北斗道場となり、千葉繁のナレーションで北斗神拳について語られたあとで黒一色のバックに白字で「世紀末救世主伝説」(ルビ入り)の文字が入り、タイトルロゴという流れに変更された。また、登場するキャラクターもレイ、ジャギ、トキ[注釈 11]、そしてシルエットであるが愛馬の黒王に乗るラオウが追加され、それに伴いアニメーションが一部変更された。これによりシンの登場シーンは冒頭の1シーンのみとなった。
SILENT SURVIVOR」(第83話 - 第109話〈第4部〉)
作詞・作曲・編曲 - うじきつよし / 歌 - KODOMO BAND
第4部よりオープニングとエンディングの歌詞の表記が手書きからゴシック体に変更され、オープニングはスタッフロールもゴシック体である。『2』最終話までこのパターンになる。
アニメのオープニングで表示される曲名は、"SILENT SURVIOR"(もしくは"SILENT SURVIVE")となっている。
冒頭で千葉のナレーションが入り、北斗七星が輝く夜空をバックに中国風の鎧を着た二人の男がそれぞれ竜と虎に乗って一騎討ちを行うイメージ映像から、黒地をバックに白い明朝体で大きく書かれた「世紀末救世主伝説」の文字が右から左へと流れていき、タイトルロゴという流れで始まる。夕日をバックにリン、バットと共にトキの墓前に立つケンシロウがひとりラオウとの決戦に赴くまでの様子が描かれ、決戦の地「北斗練気闘座」にて最後はケンシロウとラオウが対峙し、互いに闘気を込めた一撃を今まさに放たんとするところで終わる。ケンシロウが決戦の場に赴くまでのイメージ映像でシン、レイ、シュウ、サウザーら南斗聖拳の拳士とリュウガ、トキが登場。
エンディングテーマ
「ユリア…永遠に」(第1話 - 第82話〈第1部 - 第3部〉)
作詞 - 野元英俊、田中昌之 / 作曲 - 今給黎博美 / 編曲 - 今給黎博美、飛沢宏元 / 歌 - クリスタルキング
テレビバージョンでは2コーラス目が使用されている。アニメ本編では1コーラス目が挿入歌として使用され、第1部終了となる第22話ではケンシロウがシンを「強敵」(とも)として埋葬するシーンでこの曲が流れたほか、南斗最後の将の正体がユリアであることが明らかになる第96話ラストや南斗五車星・山のフドウの最期が描かれた第104話ラストでも使用されている。また後述の『2』の最終話でのエンドロールでも1コーラス目が使用されている。
映像は万年雪をかぶった山々や滝などの自然を映したあとにヒロイン・ユリアのカットで終わるというものだった。第1部までは場面が村に移り、ラストは収穫したブドウの入った籠を手にしたユリアが笑顔で迎えるというものだったが、第2部が始まる第23話以降は白いドレスを着たユリアが太陽のように輝く光の中へと消えてゆくシーンから、高山をバックに花が咲き誇るカットで終わる形に変更された。
「DRY YOUR TEARS」(第83話 - 第109話〈第4部〉)
作詞 - KATZ&JICK、田中昌之 / 作曲・編曲 - うじきつよし / 歌 - KODOMO BAND
テレビバージョンでは歌詞のフレーズが部分的に省略され全体的にショートカットされたものとなっている。
映像は夜明け前の雨が降る森を映したもので、ラストは雨がやみ朝を迎えるところで終わる。
アニメのオープニングでは作詞者と作曲者が逆に表記(田中は非表記)されている。
北斗の拳2
オープニングテーマ「TOUGH BOY
作詞・作曲 - TOM / 編曲 - うじきつよし / 歌 - TOM★CAT
シングルバージョンでは冒頭に放送禁止用語と思しき歌詞があるが、テレビ放送では別の言葉に修正されている。
テレビバージョンではシングルバージョンの1番と2番とを併せた歌詞となっている。またサビの英文中の「80's」が作品の時代設定に合わせて「90's」に変更されている。
黒地をバックに白い文字で「世」「紀」「末」と大きく一字ずつ映したあと、「世紀末救世主伝説」と画面に映しだされ、夕日に向かって歩いてゆくケンシロウの後ろ姿から「北斗の拳2」のタイトルロゴ、という流れで始まる。
天帝編ではリンとバットが成長したことに伴い、曲に併せて流れるアニメーションもそれに準じたものとなった。成長した2人の前に黒王に乗ったケンシロウが現れるカットがあり、再会を果たした3人が新たなる敵「天帝軍」に挑むという天帝編の内容を表現したものとなっている。天帝軍からはボスであるジャコウとファルコが登場。ケンシロウとファルコが拳を交えるシーンから、最後は雷鳴と共に生じた地割れの中からケンシロウが飛び出すカットで終わる。
第14話より修羅の国編に突入していたこともあり、第24話からアニメーションが一部変更されている。バットがバイクで中央帝都に向かっていくシーンが死の海に浮かぶ修羅の国のカットに変更、塔のように連なる無数の男たちの向こうから放たれるカイオウのオーラのイメージとなり、ケンシロウがファルコと拳を交えるシーンは青いシルエットのヒョウから途中で甲冑を着たカイオウのシルエットに変わる、という形に変更されている。
エンディングテーマ「LOVE SONG」
作詞 - TOM / 作曲 - 高垣薫 / 編曲 - Light House Project / 歌 - TOM★CAT
映像は、夜空に想いを馳せるリンの姿を映したもの。ラストは夜を明かし、朝を迎えたリンが振り向き笑顔を見せるカットの止め絵で終わる。最終話ではこれらの場面は使用されていない。CMを入れずに本編ラストで曲のイントロが入ってエンディングにいく方式で先述の「ユリア…永遠に」が使用され、ケンシロウが黒王号に跨り歴代の強敵(とも)や拳士などのイメージが流れる。

挿入歌[編集]

北斗の拳
「枯れた大地」
作詞 - 三浦徳子 / 作曲・編曲 - 青木望 / 歌 - 神谷明
「愛は魂(こころ)」
作詞 - 三浦徳子 / 作曲・編曲 - 青木望 / 歌 - 山本百合子
「枯れた大地」は第100話にて、ラオウとの対決シーンでケンシロウが初めて「北斗究極奥義・無想転生」を会得・発動し、ラオウがこのことを悟りケンシロウの側にこれまで闘った強敵(とも)たちが現れた場面で使用された。
「愛は魂」はラオウとの戦いに赴くケンシロウへの、ユリアの想いを歌った曲。第107話での、ケンシロウとラオウの対決のシーンで使用された。
北斗の拳2
「WIND & RAIN」
「KILL THE FIGHT」
2曲共に、作詞 - 園部和範 / 作曲 - 大安蓮 / 編曲 - 水谷公生 / 歌 - 子門真人
「WIND & RAIN」は、第12話でアインが最期を迎える場面で使用されたほか、第36話で弟ケンシロウと戦い、正気を取り戻した羅将ヒョウが和解するシーンで使用された。
「KILL THE FIGHT」は第13話ラストでケンシロウがリン救出に向かおうとする場面が初出。その後も第15話ラストでファルコが息を引き取るシーン、第19話での羅将ハンとケンシロウの対決シーンのほか、第33話ラストでヒョウが実兄と知ったケンシロウがヒョウを倒す意思を固めるシーンなどで使用された。

各話リスト[編集]

リストが厖大なため、伸縮型のメニューとして表示する。放送日はキー局および同時ネット局のもの。

サブタイトルの多くに、感嘆符(!)を使用している。また長いサブタイトルの場合、段落で区切るなどもしている。太字のサブタイトルはアニメオリジナルである。

原作連載との調整や番組制作が間に合わないことから、過去の映像を使いまわしただけの総集編を多用しており、特に『無印』の第78話から第82話は五週連続(放送休止も含めると六週連続)の総集編の放送となっている[注釈 12]。また第105話および第109話[注釈 13]も総集編である。そのため第3部は全25話構成であるが総集編を除外した場合は実質的に20話、また同じく第4部は全27話構成であるが総集編を除外した場合は実質的に25話である。部数別総話数では第1部が最も短いが、総集編を除いた本編のみの括りとした場合は第3部が最も短くなる。

北斗の拳[編集]

北斗の拳2[編集]

  • 話数は前作からの連番となっている。#は『北斗の拳2』としての話数。

放送局[編集]

1985年12月ごろ。系列は放送当時のもの。
放送地域 放送局 放送系列 放送形態 備考
関東広域圏 フジテレビ フジテレビ系列 制作局
北海道 北海道文化放送 同時ネット
青森県 青森テレビ TBS系列 遅れネット 火曜16:30 - 17:00に放送
岩手県 テレビ岩手 日本テレビ系列 水曜17:30 - 18:00に放送
秋田県 秋田テレビ フジテレビ系列
テレビ朝日系列[注釈 16]
遅れネット 木曜17:30 - 18:00に放送
山形県 山形テレビ フジテレビ系列 金曜 17:00 - 17:30に放送
宮城県 仙台放送 同時ネット[10]
福島県 福島テレビ
山梨県 山梨放送 日本テレビ系列 遅れネット 土曜17:30 - 18:00に放送
新潟県 新潟総合テレビ フジテレビ系列 金曜19:00 - 19:30→19:30 - 20:00に放送
長野県 長野放送 土曜17:30 - 18:00[11]→木曜19:00-19:30に放送

(一か月遅れ)

静岡県 テレビ静岡 土曜17:30 - 18:00→木曜19:00 - 19:30に放送
放送時間変更で同時ネットに移行したか遅れネット継続かは不明
富山県 富山テレビ 1985年2月15日より放送開始。
当初は金曜 16:50 - 17:20であったが[12]、後に水曜17:20 - 17:50を経て、1987年時点では木曜 16:25 - 16:55にて[13]放送
石川県 石川テレビ 1985年1月22日より放送開始。
当初は火曜 16:00 - 16:30の放送であったが[14]、1986年時点で火曜17:05 - 17:32に放送[15]
中京広域圏 東海テレビ 月曜19:00 - 19:30→金曜16:30-17:00に放送
近畿広域圏 関西テレビ 同時ネット
岡山県・香川県 岡山放送
島根県鳥取県 山陰中央テレビ 遅れネット 月曜19:00 - 19:30に放送
広島県 テレビ新広島
高知県 高知放送 日本テレビ系列 火曜17:30 - 18:00に放送
福岡県 テレビ西日本 フジテレビ系列 同時ネット
佐賀県 サガテレビ
熊本県 テレビ熊本 フジテレビ系列
テレビ朝日系列
鹿児島県 鹿児島テレビ フジテレビ系列
日本テレビ系列
遅れネット 月曜17:25 - 17:55に放送
沖縄県 沖縄テレビ フジテレビ系列 土曜18:30 - 19:00に放送
1986年以降に放送を開始した局(いずれも遅れネット)
放送地域 放送局 放送系列 備考
福井県 福井テレビ フジテレビ系列 1986年2月25日より火曜16:30 - 17:00に放送[16]
愛媛県 テレビ愛媛 1987年10月30日より金曜16:30 - 17:00に放送[17]
2011年9月より金曜26:05 - 26:40(時期により放送時間変更)に放送
長崎県 テレビ長崎 フジテレビ系列フルネット化後(1991年4月以降)に帯再放送枠で集中放送[注釈 17]
山口県 山口放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
月曜17:00 - 17:30に放送
大分県 テレビ大分 フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
金曜16:30 - 17:00に放送

放送局に関する備考[編集]

ローカルセールス枠ということもあり、フジテレビとの同時ネット局は北海道文化放送・仙台放送・福島テレビ・関西テレビ・岡山放送・テレビ西日本・サガテレビ・テレビ熊本の8局のみで、その他の局は遅れネットまたは未放送。遅れネット局では、フルネット局の場合は本来の放送時間に『全日本女子プロレス中継』(フジテレビ制作)『さんまのまんま』『クイズDEデート』(以上関西テレビ制作)など、フジテレビ系列の遅れネット番組、テレビ東京系列(当時、BSデジタル放送は未開局)などの番販番組、自社制作番組を編成していた。また、2 - 3局地域の場合は単独加盟局・クロスネット局を問わずテレビ朝日など他系列番組の同時または時差スポンサードネット枠としていた局[注釈 18]もある。また、山口県では本放送当時系列局だったテレビ山口がTBS系優先のクロスネット局だったため、系列外の山口放送で放送され[注釈 19]、徳島県(四国放送)と宮崎県(テレビ宮崎)では放送枠を確保できず、放送されなかった。

制作局のフジテレビでは再放送が行われていない。一方、中京近畿では他系列の放送局でも行われるほど、何度も再放送されている。そのため、ケンシロウ役の神谷明は、近畿でのイベントや講演で本作に関する話をする場合は、必ずと言ってよいほど「関西では何度も再放送されているんですよね」と発言している。関西テレビでは視聴率が20%を超えた時も多かった[注釈 20]

本放送当時、遅れネット局での放送は再放送と同様、フィルムネットだった。そのため、局側の送出システムの関係で画質や音質が落ちた状態での放送となることも多く、特に音質についてはシネテープを用いた磁気録音の音声でなく、フィルム焼き込みの光学録音のため、同時ネット局との差が激しかった。なお、現在販売されているDVDソフトでは遅れネット局のものと同じフィルムの音声が用いられている。これは同時期の他の東映制作アニメのDVDソフトでも同様であり、シネテープは破棄されたといわれている[要出典]

CS放送での再放送は、東映チャンネルおよび2009年からはアニマックスでも放送されている。

地上波および関東地区では、2012年4月2日からTOKYO MX独立局)にて再放送された。2021年4月25日から2023年2月26日まで、テレビ神奈川にて再放送された[18]

劇場アニメ[編集]

1986年3月8日公開。放映中のテレビシリーズと同一タイトルで公開された劇場版であり、原作におけるケンシロウとラオウの最初の対決までを劇場用に再構成された。原作やテレビアニメ版では無かったストーリーであり、ラオウ対牙大王、レイ対ウイグル獄長などの対決が描かれている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 当初は10月4日開始予定だったが、同日に急遽セントラル・リーグ優勝決定試合の大洋広島戦を19:00 - 21:48まで中継したため(広島が優勝)、中止時の1週繰り上げというかたちになった。
  2. ^ allcinemaの紹介ページ[2] では、『世紀末救世主伝説 北斗の拳』と表記している。また開始当初のテレビCMでも蟹江栄司によるナレーションで呼称された。
  3. ^ 『2』の第1話予告も同等のパターン。なお、第2話と第3話の予告は劇中BGMを使用。
  4. ^ 第5話予告のみ始めに台詞あり。
  5. ^ ただし、青バックが基本だったころ、第4話と第6話のアイキャッチでは一時的に赤バックが使われている。
  6. ^ OPでは右向き、アイキャッチでは左向き。なお、アイキャッチと同様の左右反転の映像は、第14話予告にもワンカットで挿入されていた。
  7. ^ 雲のジュウザが吹く草笛(第89話 - 第97話)
  8. ^ 全話に芦田の名前がクレジットされているが、本人の談話によると実際には『無印』にて第1話と第23話の演出、第2話 - 第13話の絵コンテをチェックしたのみで、それ以外は本作にノータッチとのこと[9]
  9. ^ Dr.スランプ アラレちゃん』など、同時期にフジ系で放送された東映動画の制作アニメで、両者連名の制作クレジットがこの形式であったのは本作のみ(本作以前では『ゲゲゲの鬼太郎』アニメ第2作の前例あり)。ただ、かつて東映以外のアニメ制作会社が手がけたフジ系アニメでは、制作クレジットにおいて「制作会社および広告代理店()・フジテレビ()」という事例がほとんどであり、自社制作外のテレビドラマにおいても同様であった。これはフジテレビのロゴが旧式(亀倉雄策デザイン)だった1986年度以前のことである。
  10. ^ 広島ホームテレビ(テレビ朝日系列)での再放送時。
  11. ^ 本編で主に描かれた白髪姿ではなく、核の灰を浴びて白髪になる前の姿(黒髪)で描かれている。
  12. ^ 事実上、第77話の時点で第3部は完結しており、第4部が始まる第83話までの間の時間稼ぎとなっていた。
  13. ^ 第108話時点で物語は完結している。
  14. ^ ルビでは「〜こうや(の)はて(ては)〜」と送り仮名の表記ミスがある。
  15. ^ ルビでは「つみぶかき(き)〜」と送り仮名の表記ミスがある。
  16. ^ 1987年4月にANN脱退・FNS再単独系列化。
  17. ^ テレビ長崎は、1990年9月まで日本テレビ系列とのクロスネット局。
  18. ^ 実例として、山陰中央テレビでは『パネルクイズ アタック25』(ABC制作・テレビ朝日系)を東リのスポンサードネット扱いで遅れネット、愛媛放送(テレビ愛媛)では『クイズタイムショック』(テレビ朝日系)を同時ネット。
  19. ^ ただし、山口放送は一時フジテレビと資本関係があった。
  20. ^ フジでも15 - 17%は取っていた。

出典[編集]

  1. ^ 中国新聞、1984年10月4日。テレビ欄。雨傘番組としては岡山放送が本番組を同時ネット予定だった一方、テレビ新広島は『全日本女子プロレス中継』(フジテレビ・遅れネット)を、テレビ愛媛は『クイズタイムショック』(テレビ朝日・系列外同時ネット)を編成していた。
  2. ^ 世紀末救世主伝説 北斗の拳”. allcinema. 2020年1月4日閲覧。
  3. ^ 大下英治「第八章 残酷シーンも工夫次第」『日本ジャパニーズヒーローは世界を制す』角川書店、1995年11月24日、ISBN 4-04-883416-9、258-259頁。
    「テレビコードっていったい何だ!? こうなる!!『北斗の拳』のバイオレンスシーン」『アニメージュ』1984年11月号、徳間書店、p.96.
  4. ^ 別冊宝島717 僕たちの好きな北斗の拳』宝島社、2002年。座談会における高見の発言による。
  5. ^ 西村繁男『まんが編集術』白夜書房、1999年、p.256。
  6. ^ 宇都宮滋一『「ダメ!」と言われてメガヒット 名作マンガの知られざる制作現場』東邦出版、2003年、p.135.
  7. ^ 【第4節 子供たちの健全育成事業】有害環境の浄化”. 日本PTA全国協議会. 2023年11月24日閲覧。
  8. ^ a b 『宇宙刑事ダイナミックガイドブック』杉作J太郎・編 徳間書店 p.184。
  9. ^ 月刊OUT (1987-6). 芦田豊雄の人生冗談. みのり書房. p. 120 
  10. ^ 福島民報』1984年10月11日付朝刊、テレビ欄。
  11. ^ 『信濃毎日新聞』1985年1月19日付テレビ欄。
  12. ^ 北日本新聞』1985年2月15日付朝刊、テレビ欄。
  13. ^ 『北日本新聞』1987年5月28日付朝刊、テレビ欄。
  14. ^ 『北日本新聞』1985年1月22日付朝刊、テレビ欄。
  15. ^ 『北國新聞』1986年6月10日付朝刊、テレビ欄。
  16. ^ 「全国縦断放映リスト」『アニメージュ』1986年3月号、徳間書店、134頁。 
  17. ^ アニメージュ』1987年11月号(徳間書店)全国縦断放映リスト(110頁)
  18. ^ アニメ『北斗の拳』『らんま1/2』『キャプテン』『ガラスの仮面』がtvkで4月25日より放送開始”. amass (2021年4月5日). 2022年12月9日閲覧。

外部リンク[編集]

フジテレビ 木曜19時台前半枠
前番組 番組名 次番組
らんぽう
(1984年4月5日 - 9月27日)
北斗の拳
(第1話 - 第109話)
(1984年10月11日 - 1987年3月5日)

北斗の拳2
(第110話 - 第152話)
(1987年3月12日 - 1988年2月18日)
魁!!男塾
(第1話 - 第5話)
(1988年2月25日 - 3月24日)