うちの師匠はしっぽがない

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うちの師匠はしっぽがない
ジャンル レトロファンタジー、落語百合
漫画:うちの師匠はしっぽがない
作者 TNSK
出版社 講談社
掲載誌 good!アフタヌーン
レーベル アフタヌーンKC
発表号 2019年2号 -
発表期間 2019年1月7日 -
巻数 既刊8巻(2022年6月7日現在)
アニメ
原作 TNSK
監督 山本秀世
シリーズ構成 待田堂子
脚本 待田堂子、下林渓
皐月彩、冨樫夕歩
キャラクターデザイン 山内遼
音楽 矢鴇つかさ原田篤本多友紀
アニメーション制作 ライデンフィルム
放送局 TOKYO MXほか
放送期間 2022年10月 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

うちの師匠はしっぽがない』(うちのししょうはしっぽがない)はTNSKによる日本漫画作品。『good!アフタヌーン』(講談社)にて、2019年2号より連載中。上方落語を題材に、主人公の成長と師弟愛を描く[1]

あらすじ[編集]

時は大正時代。使いに出されたことをきっかけに里を飛び出し、大阪の街へやってきた豆狸の少女・まめだは、身につけた変身術で人間を化かそうとするが、現代文明に親しんだ都会の人間には通用しないばかりか、同じく変身術を使いこなし女流落語家に化ける”化け物”、大黒亭文狐に正体を見破られてしまう。文狐の落語を目の当たりにしたまめだは、自分も術ではなく芸で人を化かしたいと弟子入りを乞う。はじめは弟子を取らないとしてまめだを追い返す文狐だったが、まめだの熱意に圧され弟子入りを認める。こうして新米落語家・大黒亭まめだの修業の日々が始まった。

登場人物[編集]

声の項はテレビアニメ版の声優

主要人物[編集]

まめだ / 大黒亭 まめだ(だいこくてい まめだ)
声 - M・A・O[2]
淡路の廃寺を根城とする豆狸の一族の女の子。人間に化けたときの姿は中央に一房色の濃い部分のある茶髪の少女。時代が大正へ移ってもなお人間を化かし続けた変わり者の父を持ち、自身も人間を化かそうとするも、失敗し追い詰められていたところを文狐に救われ、弟子入りを志願する。初対面の相手にも物怖じしない性格で、本来目上の相手にも敬語を使うことはほとんどない。落語の腕前はまだまだ発展途上だが、狸らしく鳴り物の名手。「狸であることがバレたら破門」と文狐から言いつけられており、妖力の衰えにより変身を保てなくなって以降は葉っぱに形を変えた狸の金印から妖力を得ている。天神祭での落語会より前座を務める。
大黒亭 文狐(だいこくてい ぶんこ)
声 - 山村響[2] / 湯浅かえでYouTubeでのショートムービー)
大阪でその名を知らぬ者はいない人気の落語家。真打狐火などの術を使いこなし、まめだと同じく変身術を使い黒髪の美女に化けているが、人前で変身を解くことは全くない。また自身も人外の類であるにも関わらず怪談は苦手。まめだが押しかけるまで、先代・文鳥の「大黒亭は文狐の代で終わり」という遺言を守り、弟子を取っていなかった。その正体は七度狐と呼ばれる妖怪で、社が解体され倒れていたところを文鳥に拾われた。

寄席『春来亭』[編集]

大阪にある寄席の一つ。

椿 しらら(つばき しらら)
声 - Lynn[3]
まめだと同年代の落語家の少女。落語の腕前は本物で、見習いから一年少々で前座、天神祭での落語会をもって中座へと昇進する。まめだと出会った当初は刺々しい態度を取っていたが、後によき先輩かつ友人として接するようになる。東京の極道・黒駒一家の跡取りであったが、実家を出奔し芸能の道を志した過去を持つ。自身の東京なまりを気にしており、関西弁で演じられる上方落語のリズムの習得には苦労している。
松 / お松
声 - 相川奈都姫[3]
春来亭のお茶子。ノリがよく男勝りな性格。酒豪。
作次郎
声 - 村瀬歩[3]
席亭。度胸こそあるが腕っ節は強いとはいえず、丸眼鏡の優男という外見も相まってか、オーナーという立場にも関わらず周囲からの扱いは軽い。
小糸
声 - 長谷川育美[3]
三味線方。盲目であるが、聴覚や嗅覚に優れ、まめだが化け狸であることに気づいていた。モフモフしたものが好きで、まめだのしっぽを撫でることと引き換えに正体を秘密にする約束を交わす。文狐の正体には気づいていない様子。

四天王[編集]

まめだたちの時代における、上方落語の大看板。先代の遺志に背いた文狐とまめだに対し、「大黒亭を名乗るにふさわしいかどうかを試す試練に合格するまでまめだは破門、失敗すれば文狐も大黒亭をやめる」との条件を課す。

大黒亭文狐
椿 白團治(つばき びゃくだんじ)
声 - 江口拓也[3]
しららの師匠。椿一門の家元にして二代目。天才的落語家であるが、性格は常軌を逸しており、軍人高官との恋愛話のもつれをネタにし続け政治犯として投獄される、方々に借金をつくっていたため出所直後に身ぐるみを剥がされ寒空の下放り出されるなど、奇行が絶えない。しららからは落語の師匠としては慕われているようだが、ときおり蹴りなどの鉄拳制裁を食らっている。出所直後に丸裸の状態で出会ったまめだからは「尻」とも呼ばれた。モデルは初代桂春団治[4]
文鳥の実の息子であり、本来は大黒亭一門の出身。文狐の兄弟子にあたる。
霧の圓紫(きりのえんし)
声 - 竹達彩奈[5]
女流落語家。「完全な話芸」と称される正確無比な口演が特長。一方、普段の話し方は非常にのんびりとしており、メトロノームがないと通常のリズムで会話できない。自身を差し置いて文鳥の弟子となった文狐を目の敵にしており、遺言に背いて弟子を取った文狐を糾弾する。圓雨という弟子がいる。
恵比寿家 歌緑(えびすや うたろく)
声 - 石田彰[5]
文鳥と同世代の落語家。愛煙家だが病弱で、常に咳き込んでいる。感情表現に長け、まるで別人がいるかのような仕草で聴衆を魅了する。

その他の登場人物[編集]

大黒亭 文鳥(だいこくてい ぶんちょう)
声 - 諏訪部順一[5]
文狐の師匠にあたる落語家。故人。自分以外の他人を憎む一方、他人を観察し笑いへと昇華させることを生きがいとしていた人物で、そんな自分の芸を後代に遺したくないと自分限りで大黒亭を廃業とすることを決めていたが、人間に住処を追われ人を憎む文狐に自分と通じるところを見出したためか心変わりし、弟子を取った。病に倒れ、「オレの芸はお前で終わり」と言い遺し夭逝する。
らくだ
声 - 梅原裕一郎[3]
しららの実家、黒駒一家の若頭。跡継ぎであるしららを追って春来亭に押しかけるも、「笑ったらしららを返す」という文狐との賭けに負け、諦める。その後は大阪に残り借金取りの片棒を担ぐなどしている。本名は不詳だが、文狐が賭けで披露した落語の演目から、らくだの兄貴とあだ名で呼ばれている。
天神ちゃん(てんじんちゃん)
天満宮に祀られた天神。まめだや文狐には角の生えた稚児の姿に見えるが、妖力のない人間からは見えない。雷神であり、天神祭の日には落語を見るために神輿から脱走して雷雨を引き起こした。頭の角は天界と交信するためのアンテナ。
長老
まめだの祖父にあたる化狸。まめだは「じっちゃん」と呼ぶ。和尚の姿に化けており、好々爺といった雰囲気だが妖力は文狐に引けを取らない。人間と混ざって暮らし続けるまめだの妖力の衰えを心配し、淡路の里へ連れ戻そうとする。
左衛門狸(さえもんだぬき)
死んでもなお人間に化けた姿を保ったとの伝説が残る、伊予の大狸。左衛門と名乗っているがメスであり、花魁風の言葉で話す細身の女性に化ける。人間の夫との再会を地獄で待ち続けており、妖力の源であった狸の金印を閻魔大王から取り戻すためまめだと協力する。

書誌情報[編集]

  • TNSK 『うちの師匠はしっぽがない』 講談社アフタヌーンKC〉、既刊8巻(2022年6月7日現在)
    1. 2019年9月6日発行(同日発売[6])、ISBN 978-4-06-517007-6
    2. 2019年12月6日発行(同日発売[7])、ISBN 978-4-06-517932-1
    3. 2020年5月7日発行(同日発売[8])、ISBN 978-4-06-519472-0
    4. 2020年10月7日発行(同日発売[9])、ISBN 978-4-06-520912-7
    5. 2021年3月5日発行(同日発売[10])、ISBN 978-4-06-522663-6
    6. 2021年8月5日発行(同日発売[11][12])、ISBN 978-4-06-524517-0 / ISBN 978-4-06-524723-5(特装版)
    7. 2022年1月7日発行(同日発売[13])、ISBN 978-4-06-526555-0
    8. 2022年6月7日発行(同日発売[14])、ISBN 978-4-06-528218-2

テレビアニメ[編集]

2022年10月よりTOKYO MXほかにて放送予定[3]

スタッフ[編集]

放送局[編集]

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[3]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [15] 備考
2022年10月 - 未発表 TOKYO MX 東京都
毎日放送 近畿広域圏
BS朝日 日本全域 BS/BS4K放送

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ ハコオトコ. “「うちの師匠はしっぽがない」TNSKさんインタビュー 上方落語の世界、“百合”を交えてポップに漫画に”. 好書好日. 朝日新聞社. 2020年11月7日閲覧。
  2. ^ a b “うちの師匠はしっぽがない:「good! アフタヌーン」の落語マンガがテレビアニメ化 M・A・Oが豆狸 山村響が美人落語家に”. まんたんウェブ (MANTAN). (2021年8月3日). https://mantan-web.jp/article/20210803dog00m200053000c.html 2021年8月3日閲覧。 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n “うちの師匠はしっぽがない:テレビアニメが2022年放送 ライデンフィルム制作”. まんたんウェブ (MANTAN). (2022年3月26日). https://mantan-web.jp/article/20220326dog00m200027000c.html 2022年3月26日閲覧。 
  4. ^ 第3巻 コラム其の六
  5. ^ a b c d e f g “秋アニメ『うちの師匠はしっぽがない』PV第2弾が公開! 声優・竹達彩奈さん、石田彰さん、諏訪部順一さんが出演決定”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2022年6月6日). https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1654501163 2022年6月6日閲覧。 
  6. ^ うちの師匠はしっぽがない(1)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年11月7日閲覧。
  7. ^ うちの師匠はしっぽがない(2)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年11月7日閲覧。
  8. ^ うちの師匠はしっぽがない(3)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年11月7日閲覧。
  9. ^ うちの師匠はしっぽがない(4)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年11月7日閲覧。
  10. ^ うちの師匠はしっぽがない(5)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2021年3月11日閲覧。
  11. ^ うちの師匠はしっぽがない(6)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2021年8月5日閲覧。
  12. ^ うちの師匠はしっぽがない(6)特装版”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2021年8月5日閲覧。
  13. ^ うちの師匠はしっぽがない(7)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年1月7日閲覧。
  14. ^ うちの師匠はしっぽがない(8)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2022年6月7日閲覧。
  15. ^ テレビ放送対象地域の出典:

外部リンク[編集]