ぐらんぶる

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ぐらんぶる
ジャンル 青年漫画
ギャグ漫画
漫画
原作・原案など 井上堅二
作画 吉岡公威
出版社 講談社
掲載誌 good!アフタヌーン
レーベル good!AFTERNOON KC
発表号 2014年5月号(#42号) - 連載中
巻数 既刊9巻(2017年10月6日現在)
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ぐらんぶる』(GRAND BLUE)は、井上堅二原作・吉岡公威作画による日本漫画作品。『good!アフタヌーン』(講談社2014年(平成26年)5月号から連載開始。

原作の井上堅二は2作目となる本作で初のオリジナル漫画原作に挑戦する。作画の吉岡公威はスピンオフ漫画・コミカライズの名手として様々な作品を発表してきたが、本作ではそれまでの可愛らしい絵柄ではなく青年コミック誌らしい画風に挑戦している。スキューバダイビングを題材としているが、作中においてはダイビング描写よりも飲み会描写の方が多い。

あらすじ[編集]

海が近くにある大学への進学を機に、おじが経営するダイビングショップ「グランブルー」に居候することになった北原伊織。そこで出会ったのはとびきりの美女、そして酒とスキューバダイビングと裸を愛する屈強な男たちだった。

登場人物[編集]

ダイビングサークル「Peek a Boo(ピーカブー)」[編集]

物語の中心となるサークル。略称は「PaB」。メンバーはここに記述する人物以外にも存在するが、物語はここに記載された人物を中心に進んでいく。飲みサークルで、大半が男性のため男グループのノリが強く、脱いだり強力な酒を飲むことが多い。勧誘も特に男性に対しては強引なところもある。その一方でダイビングも真面目に活動しており、さらに受け入れた部員については非常におおらかな部分を持っている[1]。飲み会のきつさを除けばサークルの雰囲気は良い。

北原 伊織(きたはら いおり)
本作における主人公。伊豆大学機械工作科に入学した1年生。
男子校のノリに辟易し、薔薇色のキャンパスライフを夢見て男女共学の伊豆大学に進学する。ダイビング未経験の上泳ぐこともままならず「水が怖い」と表現する位[2]苦手。しかし時田と寿により男ばかりのダイビングサークル「PaB」に強制的に入会させられてしまう。経験や交流を積んでいくうちにダイビングの魅力に惹かれ、水への恐怖感も徐々にではあるが克服していく。水泳以外のスポーツは全般的に得意。
アルコール類に対して免疫は無かったが、「PaB」の豪快かつ無茶な飲み会に参加するうちに耐性を身に付けるようになった。それと同時に、パンツ姿で学内をうろつくことにも抵抗を覚えなくなった。
古手川 千紗(こてがわ ちさ)
本作におけるヒロイン。伊織の同い年の従姉妹。同じく伊豆大学機械工作科の1年生。
ダイビング経験者。将来の夢はインストラクターで、水族館でたまに手伝いをしていたりする。男女比率140:3である学科での人気は高く、「伊豆春祭」でミスコンを獲るほどの美人だが、色恋やお洒落には興味を示さない。その一方でダイビングには目がない面を見せる。
伊織に対してはダイビングの魅力を伝えようと自分なりに画策する面倒見のいい一面を見せているが、伊織の下衆な言動に度々虫けらを見るような冷たい視線を送ることもある。
実は伊織とは血がつながっていないことが、登志夫の口から明らかにされた。
今村 耕平(いまむら こうへい)
伊織の同級生。見た目は金髪のイケメンだが、妄想癖のある真性のアニメオタクでかつ変態。常日頃キャラクターが描かれたTシャツなどの衣類を愛用している。声優の水樹カヤの大ファン。いわゆる三次元には興味が薄いものの典型的な「オタクの願望」には目がなく、その中でも特に「妹」や水樹カヤにかかわる内容に目がない[3]
ダイビング未経験者で、伊織に騙されるかたちで「PaB」に入会させられる。以降、伊織とは常に共に行動しつつ、危機に際しては躊躇なく互いを身代わりにしようとする、悪友とも呼べる関係を築いている。その一方、ここぞというときは伊織とは協力しあい、息の合ったところを見せる。料理上手[4]で運動能力はてんでダメだが、先述の願望に直結する内容であれば運動能力が一気に向上する。ダイビングもグランブルーに水樹カヤが通っていたことをきっかけにやる気を出して飲み込みも非常に早く、苦戦する伊織とは違いまったく失態を犯していない。
時田 信治(ときた しんじ)
3年生。「PaB」の会長。「グランブルー」でよく手伝いをしている。
角刈りに筋骨隆々の巨体をもった男性。酒が入ると度を越えた暴走を見せることがあるが、ダイビングに関しては真面目そのもので後輩の面倒見もよい。伊織を片腕で抱えるほどの怪力を誇り、また運動能力が桁違いに高い[5]。実は彼女がいる。
寿 竜次郎(ことぶき りゅうじろう)
伊織と同じ学科の先輩で3年生。「PaB」のメンバーでサークルの幹部的立ち位置。「グランブルー」でよく手伝いをしている。
鉄のように固い筋肉を纏った金髪の男性。時田と同様飲み会でははっちゃけるが、ダイビングに関しては非常に真面目で博識。時田と並んで運動能力が並外れて高い[6]。バイトでバーテンダーをしており、お客からは人気がある。
浜岡 梓(はまおか あずさ)
青海女子大の3年生。インカレサークルである「PaB」のメンバーの1人。
美人でナイスバディだが、「PaB」のノリに完全に適応しており男達と混ざって強い酒を飲んだり、全裸の男たち(伊織ら)が雑魚寝する部屋で平気で眠ったり、野球拳に混ざったりする上に、彼らの前で下着姿になることにも抵抗がない。奈々華とは仲が良く、電話で色々と相談に乗ることが多い。両性愛者であり、奈々華から相談されたことで伊織をバイ仲間と誤解し、奈々華にすら秘密にしている自身の性向を伊織にカミングアウトしてしまった。好きなタイプは男なら時田、女なら奈々華。伊織の好きなタイプの「男」を執拗に聞き出し、耕平(伊織の嘘)と伊織をくっつけようと画策したりする一方で、伊織と千紗の仲を取り持つようなことをして面白がるなど、どこまで本気なのか分からない行動を取る。
吉原 愛菜(よしわら あいな)
青海女子大の1年生。初登場時、金髪のウィッグにケバい化粧をしていたため、伊織と耕平からは「ケバ子」という不名誉なあだ名で呼ばれている。素顔は素朴で愛らしい顔立ちをしており、地方出身者故か酔ったり動揺すると地元訛りが出る。運動能力は耕平よりはマシだが得意ではない方。
「華やかな大学デビュー」のためにテニスサークル「ティンカーベル(以降、ティンベル)」に入ったが、見た目のケバさ[7]とテニスが上手く出来なかったことから、サークル内での練習から外される、学内イベントに色物扱いで出場させられるなど陰湿な迫害を受けていたが、学祭で伊織が耕平と一緒に部長の工藤へ逆襲してくれたことをきっかけに「ティンベル」を辞め、「PaB」に入会した。このことを契機に、伊織のことが気になっている様子だが想いは打ち明けられずにいる。
 普段は大人しく作中数少ない常識人なため、平気で脱ぎまくる男連中にツッコミを入れているが、化粧をすると図太くノリの良い性格に変貌する。更に酔った時には完全に性格が豹変し、「PaB」のノリに完全に適合するようになる。のけ者扱いだったティンベル時代と違いPaBでは公平に扱われており、メンバーとは仲を深めつつダイビングの楽しさを覚えていく。

ダイビングショップ「グランブルー」[編集]

古手川 奈々華(こてがわ ななか)
伊織の従姉妹で、千紗の姉。「グランブルー」の看板娘兼インストラクターとして働いている。
美人でスタイルが良く性格も優しいが、実は極度のシスコン。対象である千紗にはばれていないが、それ以外の人物には周知されている。瞬く間に「Pab」に染まってしまったせいで乱れがちな伊織の生活態度を度々気にかけている。梓とは仲が良く、電話で色々と相談に乗ってもらうことが多い。

古手川 登志夫(こてがわ としお)

伊織の義理の叔父で、千紗と奈々華の父。「グランブルー」の店長であり、甥である伊織を自宅でもある「グランブルー」の離れに住まわせている。

その他[編集]

工藤会長(くどうかいちょう)
テニスサークル「ティンカーベル」の会長。色黒のイケメンではあるが、他人を笑いものにする性根の腐った人物。「伊豆春祭」の男コンでは余裕で1位を獲るつもりでいたが、伊織に屈辱的な負け方をしてしまい根に持っている。
野島 元(のじま はじめ)
伊織と耕平の同級生。黒縁眼鏡をかけたロン毛のインテリ風バカ。伊織のセッティングした合コンに参加した。定期テストの際に、腕の間にカンペを仕込んだ結果、汗で文字がにじんで読めなかったことがある。
山本 真一郎(やまもと しんいちろう)
伊織と耕平の同級生。女に見境のないクズだが、童貞の鑑。伊織のセッティングした合コンに参加した。テスト中は飲食禁止であることを知らず、ペットボトルのラベルの裏にカンペを仕込んで失敗したことがある。
御手洗 優(みたらい ゆう)
伊織と耕平の同級生。見た目は割とイケメンだが、やはり女に見境のないクズ。青女に通う幼馴染みの女子と付き合っていたが、伊織たちによって架空の浮気をでっち上げられてフラれてしまった[8]。その後もギリギリ関係は保っていたが、またしても伊織に今度はナンパをでっち上げられ、大勢の前で公開処刑される羽目になった。テスト中は筆箱を出せないということを知らず、筆箱にカンペを仕込んで失敗したことがある。
藤原 健太(ふじわら けんた)
伊織と耕平の同級生。特徴がなく、存在感が薄い。そのため、その場にいないような扱いをされることもしばしば。定期テストの際に、周りの数人でカンペの回し読みを示し合わせたものの自身のところでばれてしまい、全員に罪をなすりつけられて「不可」の判定を受けてしまった。
神尾 清子(かみお きよこ)
愛菜の同級生。伊織のセッティングした合コンに愛菜が連れてきた子の1人。あだ名は「きっこ」。趣味は合コンの席で競馬パチンコ、と言っていたが、本当かどうかは不明。
飯田 かなこ(いいだ かなこ)
愛菜の同級生で、声優の水樹カヤの妹。伊織のセッティングした合コンに愛菜が連れてきた子の1人。写真が趣味で映画も好き。携帯の写真に写っていたアニメDVDを見つけた耕平に同志と見受けられ告白されるが、耕平の服装に難色を示した。
鈴木 恵子(すずき けいこ)
愛菜の同級生。伊織のセッティングした合コンに愛菜が連れてきた子の1人。
水樹 カヤ(みずき カヤ)
声優。本名は摩耶(まや)。かなこの姉で、梓の友人。青女の学園祭でライブを行った。デビュー作は『溶解!魔法少女ららこ』。
北原 栞 (きたはら しおり)
伊織の妹で中学3年生。常に敬語で話し、伊織のことは「兄様」と呼ぶ。両親がバカな兄に代って自分に旅館の跡を継がせようとするのを阻止するため、伊織を連れ戻して更生させようとPabへ単身押しかける。あの手この手を駆使するも、どうしようもない伊織やそれに慣れてしまった古手川家の面々のせいでことごとく失敗に終わる。最終的に説得にこそ失敗したものの、伊織が思った以上に自身の気持ちを理解していたことを知り、少し甘えたような様子を見せながら帰宅した。
伊織には炊飯器も使えないレベルの機械音痴と思わせているが、実は郵送した人形に隠しカメラを仕込んで伊織の様子を観察するほど、機械に精通している。
准教授
本名不明。伊織たちの材料力学の講義を担当する准教授で、自称・次期教授候補筆頭。嫌味かつナルシストな性格で、「退屈だから」という理由でレポートの発表の最中に爆睡するなど、伊織たちに対して目に余る態度を取ったため、伊織たちに手痛い仕打ちを受けた。シャルピー衝撃試験において、仕返しと言わんばかりに、伊織たちに「ハンマーの向かう先に生徒を一人固定し、ハンマーが衝撃片を壊しかつ生徒の股間を痛打しない高さを計算せよ(ハンマーを下ろす角度が高すぎると股間にハンマーが直撃し、低すぎると衝撃片が壊れず実験失敗、単位が取れなくなる)」というとんでもない実験を行わせるが、結局伊織たちの罠にかかり、自身もハンマーを食らうことになった。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ただし、飲み会の空気を大幅に削ぐ行為には明確に怒りを表していた
  2. ^ あくまでも怖いのは海やプールなどで泳ぎがともなう行為で、水そのものが怖いわけではない。
  3. ^ そのため、栞が登場した際には終始気持ち悪いテンションで暴走していた。
  4. ^ 本人曰く、「男主人公の料理上手は基本」とのこと
  5. ^ テニスのサーブで相手のラケットを吹き飛ばしガットを切るほど
  6. ^ テニスにおいて両手持ちのジャンピングスマッシュを披露するほど
  7. ^ ティンベル時代は素顔で居たことがなかったようで、工藤と素顔で再会した際は正体に気づかれなかった
  8. ^ その際に、「今度友達紹介してくれないかな」というクズ全開のセリフを放ったことで、黒帯持ちの彼女から強烈な殴打を浴びた。
  9. ^ 『ぐらんぶる(1)』(吉岡公威 井上堅二)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2016年12月7日閲覧。
  10. ^ 『ぐらんぶる(2)』(吉岡公威 井上堅二)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2016年12月7日閲覧。
  11. ^ 『ぐらんぶる(3)』(吉岡公威 井上堅二)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2016年12月7日閲覧。
  12. ^ 『ぐらんぶる(4)』(吉岡公威 井上堅二)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2016年12月7日閲覧。
  13. ^ 『ぐらんぶる(5)』(吉岡公威 井上堅二)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2016年12月7日閲覧。
  14. ^ 『ぐらんぶる(6)』(吉岡公威 井上堅二)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2016年12月7日閲覧。
  15. ^ 『ぐらんぶる(7)』(吉岡公威 井上堅二)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2016年12月7日閲覧。
  16. ^ 『ぐらんぶる(8)』(吉岡公威 井上堅二)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年4月7日閲覧。
  17. ^ 『ぐらんぶる(9)』(吉岡公威 井上堅二)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2017年10月6日閲覧。

外部リンク[編集]