ドメスティックな彼女

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ドメスティックな彼女
ジャンル ラブコメ学園
漫画
作者 流石景
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
レーベル 講談社コミックス
発表号 2014年21・22合併号 -
発表期間 2014年4月23日 -
巻数 既刊15巻(2017年9月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

ドメスティックな彼女』(ドメスティックなかのじょ)は、流石景による日本漫画作品。

概要[編集]

作者の前作『GE〜グッドエンディング〜』に続く2作目である。略称は「ドメカノ」で、タイトルロゴは手書き風の「ドメスティックな彼女」という文字に「DOME×KANO」というローマ字が併記されたものとなっている。

『GE』と同様に現代日本における高校生の恋愛を題材としており、主人公とヒロインの性行為から始まる本作は、高校生同士のセックスや学校教諭の不倫、セックスフレンドなど、少年誌の連載作品にしては「不道徳」な要素を含んでいる。タイトルのドメスティック (domestic) とは英語で「家庭内の」という意味[注 1]であるが、その語感からドメスティックバイオレンス家庭内暴力)を扱った作品だと誤解されないよう、作者は念のために「バイオレンスな物語ではない」とのことを単行本第1巻のカバー下で説明している。そういった恋愛の複雑な事情によるシリアスな展開と、顔芸やお笑いコントの如くギャグコメディ的な場面を織り交ぜた作風が特徴である。

単行本では、女性の裸体描写において雑誌では描かれていなかった乳首を追加するなどの修正が施されている。増刊『マガジンSPECIAL』の2014年8月号には番外編が掲載され、第1巻に収録された[注 2]。第4巻と第8巻には初版限定で袋とじページが設けられ(いずれも電子書籍版は除く[1])、雑誌では先述の要素が過激すぎて描けない過去話の性行為を描く番外編が、乳首付きで描き下ろされている。単行本12巻の特装版では後述の書き下ろし小説が、新作1本・書き下ろしイラストを加えた形で小冊子として同封され、単行本15巻の特装版では文芸部メンバーのその後を描き下ろした番外編と、ももと律が結ばれる話を描いた番外編が小冊子として同封されている。

雑誌限定での掲載とされている特別企画もあり、2016年第48号(10月26日発売)には「ドメスティックな官能小説」と銘打った冬野ひつじ氏による書き下ろし小説が、2016年51号(11月16日発売)と2017年18号(4月5日発売)には袋とじ企画として、それぞれ夏生と瑠衣、夏生と陽菜の2度目の性行為が、袋綴じのかたちで乳首付で書き下ろされ、それぞれ掲載されている[2]

単行本への収録に際しては、基本的には雑誌掲載順のままとなっているが、第6巻では第55話までの雑誌掲載分(2015年第30号分まで)の後、2015年第36・37合併号(2015年8月5日発売)掲載分の最終3ページ分のエピソードが入り、雑誌の本来の掲載順と一部異なった形で収録されている。

あらすじ[編集]

小説家志望の高校生・藤井夏生は、教師の橘陽菜に思いを寄せていた。ある日、友人に誘われた合コンにて出会った橘瑠衣と成り行きで肉体関係を結んだ一方、互いの親の再婚により陽菜と瑠衣が姉妹であることを知っただけでなく、義理の兄妹になるという奇妙な生活が始まる。やがて、陽菜が不倫をしていることを知った夏生は彼女を不倫相手の柊と別れさせようとし、陽菜は別れを決意する。その後、不倫相手と別れた陽菜と出かけた夏生は彼女に想いを打ち明けるが、陽菜はその時点では断り、一旦は義姉弟の関係でとどまることになった。

瑠衣のクラスメートである柏原ももと知り合った夏生は彼女と肉体関係寸前まで及ぶが、手首の傷跡から彼女の事情を窺い知り、関係を思いとどまる。現国教師である桐谷の影響で、夏生は葦原美雨が部長を務める文芸部に入部することになり、ももや瑠衣も直後に入部した。そんな中、瑠衣の中に夏生に対する気持ちが目覚め始め、2人はキスをする。

夏休みに、文芸部メンバーと陽菜、美雨の妹とでキャンプに行くことになった際陽菜は不倫相手だった萩原の離婚を桐谷から知らされる。その話をテント越しに聞いていた夏生は動揺する。資料を借りるため、高校に顔を出した夏生は、新学期から転校してくることになるアレックスと知り合い、2人で下着泥棒を捕まえる。その際、警察で瑠衣を見かけて一目惚れしたアレックスは、夏生に瑠衣を紹介するよう依頼するが、瑠衣はその申し出を断り、無言で激怒した。怒る瑠衣に謝るため、夏生は瑠衣と再びキスするが、その場面を陽菜に目撃されてしまい、陽菜は家を出て独立生活することを決意する。

引っ越しで家を出た陽菜からアパートの鍵を渡された夏生は、彼女を訪ねた際に、覚悟を込めた想いを改めて陽菜に打ち明け、2人は唇を重ねた。新学期になり、桐谷に対する怪文書が校内に出回り、その中で学園祭を迎えた。文芸部は部誌販売と合わせて喫茶店を開いたが、2日目の前に教室を荒らされてしまう。ももの機転で教室を荒らした犯人(怪文書を送った犯人でもあった)を見付けることができたが、その犯人は桐谷の元教え子であり、桐谷の異動の原因を作った楠本沙希であった。

桐谷は、楠本に対しての暴力行為から、一週間の謹慎処分とされるが、その対応に納得のいかなかった夏生らは、桐谷の自宅を訪ねることになる。その際、桐谷が「蓮川 要」のペンネームで小説執筆の副業をしていることを知るが、夏生は蓮川の作品に昔から心酔しており、憧れの作家が身近にいたことに感銘を受ける。桐谷の家での言動を指摘され、恥ずかしさを押さえられなくなった美雨によって、夏生は右足を大けがしてしまう。夏生を看病することになった瑠衣は、夏生の幼馴染であるフミヤがバイトをしている喫茶店「ラマン」に行った際に、夏生が嘘を付いていることに気づく。瑠衣は夏生の小説を読んでしまったことで、夏生が陽菜のアパートに通っているのではないかと確信し、陽菜のアパートにいる夏生を目撃してしまう。その直後、瑠衣は夏生から陽菜への今までとこれからの想いを聞かされることになると同時に、夏生から裏切られていたことも痛感することとなる。その後、家に帰り、母と父に何があったかを問われるが、瑠衣が何も無いと言い、陽菜と夏生の関係は、バレなかった。翌日、瑠衣は、夏生に、夏生を嫌いになる決心をしたということを告げる。戸惑う夏生だったが、何とか落ち着きをとりもどした。そんな波乱の中、いよいよ修学旅行の時期になる。着いた後、夏生は瑠衣に、「大事だ。」と伝える。その後夜になり、友人が部屋を出て1人になった瑠衣のところに、アルが尋ね、鍵を閉め瑠衣を監禁してしまう。そこにたまたま電話をした夏生が異変に気づき、肉体関係1歩手前で踏みとどまらせる。その後瑠衣と義理の兄妹であることを行った夏生に、アルが謝った。翌日、陽菜が女友人に、関係に対し、そこまで本気では無いことを言ったところを、夏生は聞いてしまう。その夜夏生は陽菜を呼び出し、本気になって欲しいと頼むが、陽菜が出した言葉は別れたほうがいいだった。しかし、途中で買った指輪を陽菜の指につけ、プロポーズした夏生の思いに、ついに陽菜は本気になり、2人はキスをし、体を重ねた。その後学校に帰り、一週間ほどたった頃、陽菜と夏生の関係を決定づける様な写真が見つかり、陽菜は校長らから、関係を問い詰められる。陽菜は土下座をし、この関係の事を、話さない代わりに、自分が異動することを決めた。そして陽菜と夏生は、事実的に破局となってしまう。その中陽菜への思いを整理するためにかいた小説が新虹社の文藝賞を受賞する。その事を知った瑠衣は、明日1日付き合って欲しいと言う。その事を呑んだ夏生は、色んなことがありながらも、どうにかその1日を終える。しかし夜、瑠衣に部屋に呼び出され、陽菜へ遠慮をしないと言う事を夏生に宣言する。その後、新入生歓迎集会の、部活紹介で、樺沢史乃、桜坂 律、芝崎 昴が見学に来た。家で、夏生は、風呂場で瑠衣の裸を目撃してしまう。翌日学校で、桜坂 律と芝崎 昴がはなすが、律に対し、昴は素っ気ない態度を取った。しかしその後、律が今のことを、史乃に話すと、史乃は、昴と自分が小学校と、中3の時に同じ学校だったことを話す。その後、部室で、モモが1年生達にあだ名を付けていたところ、葦原美雨が、昴が数々の賞を取っていることを聞く。すると、その後夏生がその事を褒めるが、昴はその事に怒りを感じ、暴言を吐く。翌日、夏生と瑠衣が、陽菜の話を部室ですると、たまたま倉庫裏に居た昴がその話を聞いてしまう。そしてその翌日、昴は「この学校にお付き合いしていた方が居たとか・・・。」と皆の前で暴露し、夏生は昴を廊下に呼び出す。昴はこの事を弱点だと感じ、この事をいいことに夏生に勝負を挑む。負けた者は筆を折るという条件付きである。

登場人物[編集]

登場人物名は作中ではカタカナで書かれることが多い(夏生→ナツオ、瑠衣→ルイ、陽菜→ヒナ など)。

主要人物[編集]

藤井 夏生(ふじい なつお)
本作の主人公。誕生日は7月13日[3]
小説家志望の男子高校生。癖の強い天然パーマが特徴。授業中に隠れて執筆を行うほどの創作意欲の持ち主。作品開始時点では東京都の赤森高校[4]2年4組に在籍していた[5][6]。現在は茗大文学部に通い、演劇サークル「フォレスター」の脚本担当をしている。
教師である陽菜への叶わぬ想いを断ち切るため、合コンで知り合った瑠衣となし崩し的に肉体関係を結び、童貞を喪失する。その後、偶然互いの親同士が再婚したことで瑠衣と義理の兄妹となり、さらに瑠衣の実姉である陽菜とも同居することになる。
幼少時に実母(純)[7]と死別しており、実父が再婚するまでの10年間は団地で2人暮らしをしていた。再婚を機に、団地から少し離れた場所にある、東京都木多区赤森[8]の一軒家に引っ越す。
中学時代は「もっさりメガネ」と自嘲するほど冴えない容貌だったが[9]、高校進学を機に眼鏡を外し大幅なイメージチェンジを行っている。この事実を知っているのは、実際にイメージチェンジを施したフミヤと瑠衣、予備校で知り合った愛里栖のみ。
当初は、瑠衣と関係を持った気まずさから父親の再婚に乗り気でなかったが、瑠衣の一言がきっかけで再婚に同意する。
家族となってからも陽菜への想いを捨て切れておらず、悩みを抱える彼女の力になろうと奔走する。
瑠衣の部活見学に立ち会って書庫に入ったことが原因で、桐谷が顧問を務める文芸部に入部することになる。
沖縄への修学旅行で、陽菜に正式にプロポーズを行い、陽菜との初体験に及んだ。
修学旅行で陽菜と付き合っていることが学校にばれてしまい、別れてしまうことに。それでも陽菜のことを忘れられず部屋に引きこもっていたが瑠衣やフミヤらのおかげで完全とはいかないまでも立ち直るきっかけとなる。その際に長編小説を書き上げる。その作品が文藝大賞アマチュア部門大賞を受賞する。陽菜との破局後、瑠衣に支えられていくうちに彼女を意識するようになるが、陽菜と破局した時のように、付き合ったらいずれ瑠衣を失うのではないかと思い告白できずにいた。しかし、高3の学園祭最終日の夜に瑠衣の思いを知ったことで、迷いを断ち切って瑠衣に告白をし、相思相愛の関係となる。
大学受験を控え、予備校に通い始めたため、瑠衣との時間をなかなか作れず、瑠衣と距離ができかけてしまう。そのことに対して申し訳なく感じた夏生は、彼女と仲直りするために行為に及ぶ。
自分自身の呼称は「俺」、陽菜に対しては「先生」、瑠衣に対しては「お前」「ルイ」と呼んでいたが、修学旅行での陽菜へのプロポーズを期に、陽菜への呼び名が「陽菜」と変わった。
橘 瑠衣(たちばな るい)
本作のヒロイン。誕生日は9月5日[10]
無愛想な女子高校生。周囲の中で未だに処女であることを気にし、「見下されるのが嫌」という理由で夏生と肉体関係を結び、彼の初体験の相手となる。しかし、奇しくも互いの親が再婚したことで義理の兄妹となってしまう。
再婚前は、母・都樹子と姉・陽菜と3人で8階のマンション[11]に住んでいた。再婚後は遠距離通学を嫌がり、桜川高校[12]から夏生と同じ赤森高校に転入する。転入時点での高校のクラスは2年2組。[13]
常に不機嫌そうで気の利いた会話ができないため、友人関係は希薄である。「最近の流行の歌は歌詞が軽薄でみんな同じに聞こえる」という理由から、さだまさしの「防人の詩」と中島みゆきの「命の別名」や森田童子といった古い世代の歌を愛好している。
その性格と嗜好から転校先でも浮いていたが、夏生の気配りもあって徐々に同級生たちと打ち解けるようになり、家族としての夏生との付き合いを通じ、瑠衣自身の性格も次第に変わっていくことになった。ずぼらな姉・陽菜に対しては辛辣な面もあるが、自身にはない明るさを持つ彼女を姉として尊敬し、その身を案じている。家事力は高く、逆に家事下手な陽菜をフォローしてあまりあるほどの料理の腕前を持つ。
夏生を初体験の相手に選んだ理由は、慣れた男に食い物にされるよりは、経験のない夏生に処女を捧げた方がましだったため。処女喪失後は「(上手い下手は関係なく)こんなもんかなぁ」「意外にあたしはあたしのまま」との感想を述べる。
実父・幹本丈と別れ、荒んでいた都樹子が夏生の父との出会いで穏やかに変わったことから、都樹子の幸せのために再婚を承諾する。自身と夏生との関係は親や陽菜には隠しており、藤井家で夏生と再会したときも初対面を装う。
かなりの読書家。食事の後は部屋にこもるか、入浴中にも読むほどである。後に文芸部に入部することになる。
夏生の骨折による対応を機会に、夏生への陽菜の想いを知り、夏生を嫌いになることを宣言した。
陽菜と別れ落ち込む夏生を励ますも、次第に夏生に対する好意が強くなっていく。夏生に対し「もうヒナ姉に遠慮しないから」と宣戦布告じみたことを言っている。
丈との再会をきっかけに、料理人を目指すことになり、丈の経営するレストランでのバイトを始めることになる。現在は夏生と交際中。
自分自身の呼称は「あたし」、陽菜に対しては「ヒナ姉」、夏生に対しては「あんた」「ナツオ」と呼んでいる。
橘 陽菜(たちばな ひな)
本作のもう1人のヒロイン。誕生日は4月6日。
瑠衣の実姉。赤森高校の2年3組担任、担当教科は英語。バレーボール部の副顧問[14][15]を担当していた。
夏生の想い人で、瑠衣と対照的に天真爛漫で高い社交性を持ち、巨乳を含めたその美貌から特に男子生徒から高い人気を誇っている。しかし、私生活はだらしがなく瑠衣からも雑に扱われている。実父と別れ長く女所帯で過ごしていたため、異性に対して無防備な面も多い。料理の腕は瑠衣や都樹子も心配するほど悪く、枝豆や冷奴など簡単な物しか作らせてもらえない。酒好きだが、非常に酒癖が悪い。
新任時に泣き顔を夏生に見られたことがきっかけで、互いに相談相手という関係となるが、未成年である夏生には自身が抱えていた不倫の悩みは当初話していなかった。義理の姉弟となってからは、自宅での敬語を禁止し、自身をヒナ姉(ねえ)と呼ぶよう促す。夏生が小説を執筆しているのを知る唯一の人物だった。夏生の髪をわしわしと触ることがお気に入り。フミヤのバイト先である「ラマン」で、夏生・瑠衣・柊と話し合った後に柊と別れることを決意する。
修学旅行の時に、夏生から正式にプロポーズされ、肉体関係も含めて夏生のことを受け入れた。しかし、卒業アルバムに使う写真の整理中に夏生と付き合っている明確な証拠を突き付けられ、夏生のこれからの将来を案じ自分が学校を去る代わりに公にしないで欲しいと願い出、夏生と瑠衣に何も言わないまま学校を去っていく。結果、夏生とは別れたことになる。
赤森高校を去った後、伊豆大島の高校へと異動した。異動後に髪をショートカットに改め、異動先の生徒(柿崎)から「うわばみ先生」と呼ばれる。
その後、教師を辞めて東京の実家に帰ってきて英語を活かした仕事に就く。酔った勢いで夏生に本当の想いを告白した際には、夏生と瑠衣を動揺させた。
自分自身の呼称は「私」、瑠衣に対しては「ルイ」、夏生に対しては「ナツオ君」と呼んでいる。

家族[編集]

橘 都樹子(たちばな つきこ)
瑠衣と陽菜の母。男性のことを「殿方」と呼ぶ。
前夫(幹本 丈)の浮気を表向きの理由として(丈の経営していたレストランの借金問題が本当の理由)娘共々捨てられ男性不信に陥っていたが、夏生の父·昭人の誠実さに魅かれ再婚に至る。ただし、苗字は替えていない。
藤井 昭人(ふじい あきひと)
夏生の父。眼鏡をかけた男性。夏生への相談もなく都樹子との再婚話や一軒家の購入を進める。
先妻(純:じゅん)を病で亡くした後も、月命日(7日)には墓参りを決して忘れずに行っている。
幹本 響(みきもと ひびき)
中高一貫の女子高(お嬢様学校)に通う、高校1年生(夏生と初対面した時点)。1人娘。実の父親は、ホステスの女と関係を持ったことで母親と別れ、母親はその後今の父親(丈)と再婚したことから、丈と血は繋がっていない。初詣の際に、瑠衣とはぐれた夏生と偶然顔を合わせ、夏生の上に肩車をして(響曰く「フトモモマフラー」)丈と母親を探した。瑠衣が丈と再会した後、響と夏生も再会することになる。その際のトラブルから、夏生を「変態」と呼ぶが、夏生からは「ビッキー」との愛称を付けられる。
幹本 丈(みきもと じょう)
瑠衣と陽菜の産みの父親。経営していたイタリアンレストランの借金が原因で、都樹子・瑠衣・陽菜と離別することになる。都樹子らと別れて2年後、再びの下積み中に響の母親と知り合い、再婚することになる(響は丈の義娘にあたることになる)。再婚後、経営方針を変えることでレストランを再開し、店舗を2軒構える。

同学年[編集]

フミヤ
夏生の幼稚園時代からの幼なじみで、夏生が引っ越すまでは同じ団地の住人だった。ロイド眼鏡をかけた小太りな少年で、瓜二つの容姿を持つ母親と妹がいる。喫茶店とバーを兼ねた店「ラマン」[16]でアルバイトをしている。
木根
夏生のクラスメイトで夏生やユーヤからはカズと呼ばれている。オールバック。 常にユーヤとつるんでいるだけでなく、下世話な話もするほどの仲。
ユーヤ
夏生のクラスメイト。全体的に長めのストレートヘアー。常にカズとつるんでいるだけでなく、下世話な話もするほどの仲。柏原と1回肉体関係を持ったことがある。
柏原 もも(かしわばら もも)
初登場時点では、瑠衣と同じクラス(2組)[17]。巨乳で、胸を持ち上げるとほくろ[18]がある。交際経験人数は本人曰く「人数だけで言ったら30人くらい」。交際に関して良からぬ噂を持たれているが、もも自身は「好きな人に対してはとことん尽くしたい」と考えている[19]。両親はあまり仲が良くなく、仕事が忙しいのも重なって帰るのは週に1回。兄がいるが自立して家を出ている。左手首にリストカットの痕がある。夏生と瑠衣の影響で、文芸部に入部した。夏生に対しては、瑠衣が赤森高校に転入した頃から好意を持ち始め、夏生がリストカットの痕を偶然見ても引くどころか夕食を作ってくれたことで、片想いを一層深め、3年時の文化祭の後夜祭で全裸になって告白をしたが、ももの鞄から偶然出てきた瑠衣の髪飾りを夏生が見た時に、夏生の気持ちを知ってしまい、失恋した。
葦原 美雨(あしはら みう)
文芸部の部長。初登場時点での高校のクラスは7組[20]。団地暮らしで、晴真(はるま)という中学1年の弟と美夜(みや)という小学2年の妹がいる。恋愛に対しては奥手であるが、桐谷に片想いをしている。極度のあがり症でもある。
松川・J・アレックス(まつかわ・じぇい・あれっくす)
夏休み明けから夏生たちの学校に転入してきた、アメリカ育ちの日系人。初登場時点での高校のクラスは5組[21]。愛称は「アル」。夏生を「なっちゃん」と呼ぶ。日本生まれで、父親の仕事の都合で、6歳の時にアメリカに移住した。両親は離婚し、母親と生活している[22]。下着泥棒を捕まえた際、警察署で遭遇した瑠衣に一目惚れした。夏生と瑠衣の影響で、文芸部に入部した。飲食物のアルコール分に非常に弱い。このことが原因で、最初の彼女に振られ、沖縄への修学旅行では理性を失い、瑠衣を強姦しかけた。瑠衣に初対面した時点で、瑠衣に一目惚れし、片想いをし続け、修学旅行での強姦未遂の後も、瑠衣への想いを非常に強く持ち続けているが、文化祭にて瑠衣に振られる。

下級生[編集]

樺沢 史乃(かばさわ ふみの)
文芸部の新入生。メガネ女子。赤森高校入学時点のクラスは1年6組。好きな作家はあさのあつこ、森見登美彦。ももに「フーミン」の愛称を付けられる。昴(後述)とは小学校・中学3年の時の同級生。隠れ巨乳。
桜坂 律(おうさか りつ)
文芸部の新入生。入学時点のクラスは1年1組。好きな小説は『涼宮ハルヒの憂鬱』と『彼女がフラグを折られたら』(ラノベ系)。ももに「りっくん」と愛称を付けられる。ももに対しては、最初は性的興味の面で見ていたが、もものいじめへの対応で、ももの自宅を訪れた一件から、ももを恋愛対象として見るようになる。弟がいる。ももが夏生に振られた時に、一緒に泣くような優しい心を持っている。
芝崎 昴(しばさき すばる)
文芸部の新入生。入学時点のクラスは1年5組。好きな作家は北方謙三、山崎豊子、蓮川 要(桐谷)。様々な雑誌の文芸賞を受賞していることから夏生にライバル心を持ち、部内で作品対決を行った。対決の結果、夏生の作品が勝ち、昴は正式に文芸部に入部することになった。ももに「バルス」の愛称を付けられる。小学校時代は史乃とクラスメートだった。中学は私立の学校に進学したが、父親の会社が倒産し、史乃と同じ公立校へ転入することになる(この苦悩の人生経験を源泉として、多くの小説を執筆して賞を受賞した)。史乃がブラを文芸部室で外して放置した騒動から、童貞であることが文芸部の男子全員に知られた。姉がいる。

その他[編集]

桐谷 怜士
現国の教師。文芸部顧問。独身。クールな言動と鋭い洞察力を持つ。副業として小説を執筆している。ペンネームは「蓮川 要」(夏生・昴の憧れている小説家である)。以下の萩原は大学時代の1つ後輩にあたる。喫煙者。
萩原 柊(はぎわら しゅう)
32歳、既婚者だが子供はいない。陽菜の不倫相手で陽菜の初恋相手でもある。陽菜が伊豆大島の高校に異動した後、柊の方から大島を訪れ、陽菜と再会している。その後、夏生とも再会し、夏生に「君のことはもう忘れたみたい」と嘘を伝え、陽菜の心を自由にさせようとした。
小林 昌樹(こばやし まさき)
フミヤのバイト先である「ラマン」の従業員。ひげを生やした男性だが、言動は女性的。本名で呼ばれることを嫌い、周囲には「マリー」と呼ばせている。フミヤと悪乗りして、お客のいる前で再現ドラマを行うことがある。10年以上前はヤクザの若頭だった[注 3]。上半身に入れ墨を入れているため、「ラマン」の常連客が営んでいる銭湯にしか入浴できない。銭湯の常連客からは「赤森商店街の大砲」と言われている。「エリカ」こと菊池悦夫は、ゲイバーにいた時代からの昌樹のライバル。
綾乃
フミヤのバイト先である「ラマン」の女性従業員。葉大(ようた)という名前の5歳の息子がいる。
楠本 沙希(くすもと さき)
桐谷の元教え子。桐谷の異動の原因を作った張本人で、その時の恨みから怪文書の送信や文化祭の荒らしを行った。文化祭でのトラブルの後、瑠衣と偶然再会し、その時に瑠衣から「ストーキン子」の愛称を貰う。
マキ
陽菜の大学時代の友人で、外資系勤務。日本勤務として異動する前のリフレッシュ休暇の際、沖縄で修学旅行中の陽菜に再会した。住まいの都合で、一時的に陽菜のアパートに住むことになったが、その際、偶然訪れた夏生に全裸の姿を見られてしまう。それでも「一度お話したかった」と夏生を受け入れ、夏生が小説家を目指す上でのビジョンの甘さに喝を入れた上、陽菜との関係にエールを送った。
蔦谷 聡一郎(つたや そういちろう)
新虹社文芸部の編集員。夏生が文藝大賞を受賞した時に、夏生の担当となった。桐谷が新人だった頃の担当でもあった。
桃源 繁光(とうげん しげみつ:ペンネーム)
本名は胡桃沢(くるみざわ:名字のみ判明)。執筆のスランプに陥った夏生が、蔦谷の紹介で桃源の書生として行くことになった。有名な直吉賞作家ではあるが、気難しい性格から、授賞式には一切現れない。夏生が初めて訪れた時点では、自宅内がごみ屋敷状態になっており、無頓着な私生活が描写されている。執筆のための参考資料の数がとても多い。
梅田 百合(うめだ ゆり)
桃源が取材と称して訪れたガールクラブ「宵の蝶」のフロアレディ。源氏名は樹里。酔い潰れた夏生を百合の自宅に連れて行き介抱した。その後、夏生が百合を取材し、秋田県出身で女優を目指していた過去が明かされた。秋田に彼氏(仲林 基樹)がいたが、遠距離恋愛になってから基樹とは別れた。基樹はその後白血病で亡くなっていたことを、夏生・悦夫と一緒に秋田に行った際、基樹の母から知らされた。
椿姫 愛里栖(つばき アリス)
夏生が大学受験を正式に決意し、成績が落ちていたことから通い始めた予備校(藻上予備校)で初めてお話しした女子高生。夏生に対して、非常に突き放した態度・口調で応対した。器量の良い年子の妹・ルナが存在したことで、幼少の時から曾祖母に器量の悪さを強く意識させられることとなった。小学校の頃から、源太と言う遊び仲間がいたが、中学生の時点で、教室越しに偶然聞いた源太の雑談から、自らをブスと卑屈して強く意識に刻み込むこととなり、その影響は愛里栖自身の普段の言動にも大きく反映されることとなった。小学校の頃からのゲーム好きで、ゲームセンターにもよく通っていたが、そこに夏生と一緒に行った際に源太と偶然再会する。源太を見返すために夏生に恋人のふりをしてもらうように頼んだが、瑠衣が現れたことで失敗に終わる。事情を知ってなお愛里栖を笑った源太を殴った夏生の姿を見て、逃げずに源太と向き合うことを決意する。翌日、源太に当時言いたかったことを伝えたことで、わだかまりを捨てた。

書誌情報[編集]

WEB動画[編集]

同名タイトルのWEB動画が、体験型恋愛シミュレーションドラマとして実写化され、2016年5月にYoutubeにて公開された。画面上の選択機能により、行動を選択することで、ストーリーの結末が決定する。2016年5月17日に単行本9巻が発売されるのに伴い制作された[23]

キャスト[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 本来は「家庭の」「家庭的な」を表し、「飼いならされた」という意味もある。
  2. ^ 『マガSP』2014年8月号の発売日が7月19日、第1巻の発売日が7月17日なので、実際には単行本で先行公開されたことになる。
  3. ^ ただし好きでやってたのではなく、実家の家業で小林は長男という環境だったので半ば流されていた。

出典[編集]

  1. ^ ただし8巻の電子書籍版は、サイトによっては初版のものが掲載されていることがある。
  2. ^ 119話。この袋綴じについては電子版の少年マガジン、および後日発売される単行本には収録されないものである予定であるとされた。なお120話は、性行為の「事後」から話が再開された。 https://web.archive.org/web/20161122014846/http://natalie.mu/comic/news/209513 および週刊少年マガジン当該号紙面参照。
  3. ^ 第2巻P.24
  4. ^ 第5巻P.59
  5. ^ 第3巻P.158
  6. ^ 第5巻P.14
  7. ^ 第13巻P.183
  8. ^ 第8巻P.65
  9. ^ 第13巻P.123
  10. ^ 第2巻P.24
  11. ^ 第1巻P.23
  12. ^ 第1巻P.13
  13. ^ 第1巻P.105
  14. ^ 第2巻P.40
  15. ^ 第2巻P.153
  16. ^ 第1巻P.164
  17. ^ 第2巻P.107
  18. ^ 第3巻P.23
  19. ^ 第9巻P.120
  20. ^ 第3巻P.144
  21. ^ 第5巻P.12
  22. ^ 第4巻P.110
  23. ^ a b c “『ドメスティックな彼女』今野杏南&夏目花実で実写化 WEB動画公開”. ORICON STYLE. (2016年5月16日). http://www.oricon.co.jp/news/2071742/full/ 2016年5月17日閲覧。 

以下の出典は『講談社コミックプラス』(講談社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

  1. ^ ドメスティックな彼女(1) - 講談社コミックプラス”. 2014年7月17日閲覧。
  2. ^ ドメスティックな彼女(2) - 講談社コミックプラス”. 2014年9月23日閲覧。
  3. ^ ドメスティックな彼女(3) - 講談社コミックプラス”. 2015年2月18日閲覧。
  4. ^ ドメスティックな彼女(4) - 講談社コミックプラス”. 2015年2月18日閲覧。
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外部リンク[編集]