ドメスティックな彼女

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ドメスティックな彼女
ジャンル ラブコメ学園
漫画
作者 流石景
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
レーベル 講談社コミックス
発表号 2014年21・22合併号 -
発表期間 2014年4月23日 -
巻数 既刊18巻(2018年4月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

ドメスティックな彼女』(ドメスティックなかのじょ)は、流石景による日本漫画作品。

概要[編集]

GE〜グッドエンディング〜』に続く流石景の2作目の連載漫画である。略称は「ドメカノ」で、タイトルロゴは手書き風の「ドメスティックな彼女」という文字に「DOME×KANO」というローマ字が併記されたものとなっている。

『GE』と同様に現代日本における高校生の恋愛を題材としており、主人公とヒロインの性行為から始まる本作は、高校生同士のセックスや学校教諭の不倫、セックスフレンドなど、少年誌の連載作品にしては「不道徳」な要素を含んでいる。タイトルのドメスティック (domestic) とは英語で「家庭内の」という意味[注 1]であるが、その語感からドメスティックバイオレンス家庭内暴力)を扱った作品だと誤解されないよう、作者は念のために「バイオレンスな物語ではない」とのことを単行本第1巻のカバー下で説明している。そういった恋愛の複雑な事情によるシリアスな展開と、顔芸やお笑いコントの如くギャグコメディ的な場面を織り交ぜた作風が特徴である。

単行本では、女性の裸体描写において雑誌では描かれていなかった乳首を追加するなどの修正が施されている。増刊『マガジンSPECIAL』の2014年8月号には番外編が掲載され、第1巻に収録された[注 2]。第4巻と第8巻には初版限定で袋とじページが設けられ(いずれも電子書籍版は除く)、雑誌では先述の要素が過激すぎて描けない過去話の性行為を描く番外編が、乳首付きで描き下ろされている。単行本12巻の特装版では後述の書き下ろし小説が、新作1本・書き下ろしイラストを加えた形で小冊子として同封され、単行本15巻の特装版では文芸部メンバーのその後を描き下ろした番外編と、ももと律が結ばれる話を描いた番外編が小冊子として同封されている。

雑誌限定での掲載とされている特別企画もあり、2016年第48号(10月26日発売)には「ドメスティックな官能小説」と銘打った冬野ひつじによる書き下ろし小説が、2016年51号(11月16日発売)と2017年18号(4月5日発売)には袋とじ企画として、それぞれ夏生と瑠衣、夏生と陽菜の2度目の性行為が、袋綴じのかたちで乳首付で書き下ろされ、それぞれ掲載されている[1]

単行本への収録に際しては、基本的には雑誌掲載順のままとなっているが、第6巻では第55話までの雑誌掲載分(2015年第30号分まで)の後、2015年第36・37合併号(2015年8月5日発売)掲載分の最終3ページ分のエピソードが入り、雑誌の本来の掲載順と一部異なった形で収録されている。

あらすじ[編集]

プロローグ[編集]

単行本:1巻 - 2巻(第1話 - 第?話)

小説家志望の赤森高校2年・藤井夏生は、英語教師の橘陽菜に思いを寄せていた。ある日、友人に誘われた他校生女子との合コン橘瑠衣と出会い、成り行きで肉体関係を持つ。その後互いの親の再婚により陽菜と瑠衣が姉妹であることを知っただけでなく、2人と義理の兄妹になるという奇妙な生活が始まる。瑠衣はこれを機に夏生や陽菜がいる赤森高校へ転校した。やがて、陽菜が不倫をしていることを知った夏生は瑠衣と共に彼女に不倫相手の萩原柊との別れを迫り、陽菜は別れを決意する。その後、不倫相手と別れた陽菜と出かけた夏生は彼女に想いを打ち明けるが、陽菜はその時点では断り、一旦は義姉弟の関係でとどまることになった。

文芸部入部[編集]

単行本:3巻 - 5巻(第?話 - 第?話)

瑠衣のクラスメートである柏原ももと知り合った夏生は彼女と肉体関係を結ぶ寸前にまで至るが、手首の傷跡から彼女の事情を窺い知り関係を思いとどまる。夏生は部活に入りたいと言い出した瑠衣を案内する過程で文芸部の存在を知り、現代文教師である桐谷怜士の影響もあって葦原美雨が部長を務める文芸部に入部する。ももと瑠衣も直後に入部した。そんな中、瑠衣の中に夏生に対する気持ちが目覚め始め、瑠衣が一方的に迫る形で2人はキスをする。

夏休みに、文芸部員に陽菜、美雨の妹・美夜を加えたメンバーでキャンプを行った際、陽菜は不倫相手だった萩原の離婚を萩原の先輩であった桐谷から知らされ、その話を隠れて聞いていた夏生は動揺する。また、川で溺れかけた美夜を助けようとして自分も溺れそうになった夏生に対し、瑠衣は自らの気持ちを打ち明けキスをした。キャンプ後、小説執筆に使用する資料を借りるために高校に顔を出した夏生は、新学期からの転校のための手続きに訪れていた松川・J・アレックスと出合い、自転車で校舎内を爆走し、指導を受けるが、その後、帰宅途中に2人で下着泥棒を捕まえる。その際、下着泥棒の被害を届けに警察を訪れた瑠衣を見かけて一目惚れしたアレックスは、夏生に瑠衣を紹介するよう依頼、夏生は言われるがままに瑠衣にアレックスの瑠衣への好意を仄めかしたものの、瑠衣はその申し出を断り無言で激怒した。怒る瑠衣に謝るため彼女の部屋を訪れた夏生は瑠衣と再びキスするが、その場面を陽菜に目撃されてしまう。瑠衣と同様、夏生に対して恋心を抱きはじめていた陽菜は衝動的に家を出て独立生活すると発言。夏生や瑠衣との話し合いの結果、実際に一人暮らしを始めることになった。引越しの当日陽菜からアパートの鍵を渡された夏生は、後日彼女の新居を訪ねた際に、覚悟を込めた想いを改めて陽菜に打ち明け2人は唇を重ねた。その後、夏生は幼馴染みであるフミヤの家に行くと嘘の口実を使い度々陽菜の家を訪れるようになった。

新学期、学園祭[編集]

単行本:5巻 - 6巻(第?話 - 第?話)

新学期になり、各々が学園祭の準備に奔走する中、桐谷の過去怪文書が校内に出回る。その中で迎えた学園祭、文芸部は部誌販売と合わせて喫茶店を開いたが、2日目の開店前に教室を荒らされてしまう。ももの機転で教室を荒らした犯人(怪文書を送った犯人でもあった)を見付けることができたが、その犯人は桐谷の元教え子であり、桐谷の異動(詳細後述)の原因を作った楠本沙希であった。桐谷は楠本に対しての暴力行為から一週間の謹慎処分とされるが、その対応に納得のいかなかった夏生らは桐谷の自宅を訪ねる。その際、桐谷が「蓮川 要」のペンネームで小説執筆の副業をしていることを知るが、夏生はかねてから蓮川の作品に心酔しており、憧れの作家が身近にいたことに感銘を受ける。

その後夏生は美雨に対し桐谷の家での言動をからかうも、恥ずかしさを押さえられなくなり取り乱した美雨の行動によって夏生は階段から落下、右足骨折のを大怪我を負う。夏生を看病することになった瑠衣は、フミヤがバイトをしている喫茶店「ラマン」を訪れた際、夏生が外出する際に使う「友人の家に行く」という口実が嘘であったことを知る。その後、瑠衣は夏生の小説を読んでしまったことで、夏生が陽菜のアパートに通っているのではないかと確信し、ある雨の日、傘を持って陽菜のアパートを訪れ、陽菜といる夏生に遭遇。その直後、瑠衣は夏生の陽菜への今までとこれからの想いを聞かされることになると同時に、夏生から裏切られていたことも痛感することとなる。その翌日、瑠衣は自身の恋心に抗うため、夏生に対して夏生を嫌いになる決心をしたということを告げる。

修学旅行、小説家への決心[編集]

単行本:6巻 - 7巻(第話 - 第話)

そんな波乱の中、学校では修学旅行の時期になる。旅行前、瑠衣は夏生のことを諦める手段としてアレックスとキスしようとするも思い留まる。修学旅行先である沖縄に着いた1日目の夜、友人が外出して1人になった瑠衣の部屋に、泡盛を使った調味料によってダウンしたときに聞いた瑠衣と夏生の会話に嫉妬し、自らのアルコールへの弱さと酒癖の悪さを利用しようと先程の泡盛を使用した調味料を摂取して泥酔したアレックスが尋ね、鍵を閉め瑠衣を監禁、肉体関係を強要するが、たまたま瑠衣に電話をかけた夏生が異変に気づき部屋に突入、肉体関係1歩手前で踏みとどまらせる。その後夏生は瑠衣と義兄妹である上に肉体関係を持ったことがあるということをアレックスに告白、アレックスも夏生や瑠衣に行為を謝罪した。

翌日、夏生は陽菜が友人に対して「現実的に考えて夏生との関係をそこまで本気にしないようにしている」と言っているところを偶然盗み聞いてしまう。その夜、夏生は陽菜を呼び出し本気になって欲しいと頼むが、陽菜が出した答えは別れたほうがいいというものだった。しかし、一大イベントの花火大会を抜け出して陽菜の部屋を訪ね、旅行の途中で買った指輪を差し出しプロポーズする夏生の想いに、陽菜も応える。そのまま2人はキスをし体を重ねた。旅行後、文芸部全員で応募していた文学賞の結果が発表され、唯一瑠衣の作品が佳作に入賞。自身の作品が入賞しなかったことで才能の有無について悩んだ夏生は桐谷に弟子入りを申し入れるも断られ、さらには小説に対する気持ちの甘さを指摘される。瑠衣の思いやりにも触れた夏生は1週間に1本の短編小説を執筆し桐谷には顧問としての指導を仰ぐことを決心した。

陽菜との別れ[編集]

単行本:7巻 - 8巻(第話 - 第話)

瑠衣の佳作入賞祝いのために久々に藤井家に帰宅した陽菜であったが、夏生との義姉弟らしからぬ仲睦まじさに違和感を覚えた母から2人の関係について何もないことを確かめられた上に釘を刺されてしまう。これを受け夏生に対して「2人で遠くへ行きたい」と漏らした陽菜だったが、夏生はそんな陽菜のために日光旅行を計画する。旅行の中で陽菜は母とのやりとりを告白、夏生は2人の関係を認めてもらえるように早く1人前の小説家になることを決意した。しかしそんな中で、修学旅行に同伴していたカメラマンが撮影した写真の中に陽菜と夏生の関係を決定づける、部屋でキスをしあう二人の写真が見つかり、陽菜は校長らから2人の関係性を問い詰められる。陽菜は土下座をし、夏生との関係を問題としない代わりに自ら冬季休暇を機に他校へ異動することを申し出た。陽菜は夏生には一切このことを告げず、退任式後、夏生に会うことなく去ってしまう。その結果陽菜と夏生は事実上破局。陽菜の元の部屋に手紙は置いてあったものの、陽菜に直接別れを告げてもらえれなかった夏生は悲しみに暮れ引きこもってしまう。

瑠衣やフミヤの問いかけや「ラマン」のマスターの言葉もあり陽菜への思いを整理するために長編の小説を書くことを決意。再び数日部屋に閉じこもって執筆を続け、年が明けた1月1日の朝ついに小説が完成した。冬休みが明けしばらくして夏生は桐谷に呼び出され冬休み中に書いた長編小説が新虹社の文藝賞を受賞したことを告げられる。夏生は瑠衣にそのことを伝え、感謝の気持ちに何かプレゼントをしたいと申し出るが、瑠衣が提示したのは「明日1日言うことを聞いて欲しい」というものだった。それを受け入れた夏生は、色んなことがありつつもどうにかその1日を終える。そしてその夜、瑠衣は夏生を部屋に呼び出し、もう陽菜には遠慮しないと宣言する。

高校3年生に進級[編集]

単行本:8巻 - 10巻(第話 - 第話)

新学期が始まり、夏生は前述の瑠衣の宣言から徐々に瑠衣を意識するようになる。また、新入生の樺沢史乃桜坂律芝崎昴が文芸部の見学に参加。美雨は昴が数々の文芸賞を受賞している実力者であることを知っており、それを聞いた夏生は感心する。しかし、昴は数ある賞の中でももっとも栄誉があり、自身は何度も逃し続けている新虹社の文藝賞を受賞している夏生からの賞賛を素直に受け取ることが出来ず、夏生を敵視する。そして、夏生に対して「負けた方が執筆業を断念する」と言う条件で小説での対決を挑む。しかし結果は夏生の圧勝に終わり、夏生からの提案で昴の正式入部が決まった。昴は結果に納得していなかったが、それまでの夏生の努力と、顧問が自身が心酔する「蓮川要」であり、その顧問が夏生の作品を認めていることを知り、夏生に対する敵視は終わった。無事小説家への道を死守した夏生であったが、ある日陽菜の元交際相手である萩原柊と偶然再会、陽菜はもうすでに夏生のことは忘れていると伝えられる。それを聞いて小説家を目指す意味を失いかけた夏生であったが、「今度はあたしのために書いて」という瑠衣の言葉によって自分のためではなく読者のために小説を書くということを目標に創作意欲を取り戻した。また、アレックス、瑠衣との3人で行った勉強会を通して、夏生は自らが抱く瑠衣への気持ちが確実に大きなものになっていることを確信、陽菜のときと同じ失敗を繰り返さないために瑠衣を遠ざけるようになる。しかしそのことから瑠衣と衝突し、結果的に瑠衣への想いと向き合い受け入れることになった。

それぞれの夢[編集]

単行本:11巻 - 巻(第話 - 第話)

文芸部員を始め、他の生徒たちが進路についての話題で盛り上がる中、大学には行かないと宣言したものの自分が何がしたいのか掴めずにいた瑠衣であったが、街で偶然実の父でフレンチレストランを営む幹本丈と再会、料理について熱弁する父を目の当たりにして自分も料理人を目指すことを決意。しかし、元夫がらみの件であるがために瑠衣の母はそれに反対、瑠衣も家を出てしまう。その後丈の店で寝泊まりしながら料理の修行を積み、やがて自分の料理で母を説得することを試みた。丈の弁明もあり母は態度を軟化、瑠衣の意志を受け入れた。

夏休みに入ると、桐谷の小説が実写映画する関係でその撮影見学を目的とする旅行が計画された。実はその撮影地は陽菜の赴任先の伊豆大島であり、夏生は偶然陽菜を目撃、「会ってほしくない、渡したくない」と懇願する瑠衣の制止を振り切り陽菜を訪ねる。しかし、萩原の言っていた通り、陽菜は既に夏生との関係を過去のものとして切り替えており夏生に対しても素っ気ない態度を取った。その事実に落胆した夏生は小説を書く手も止まってしまうが、それを見かねた担当編集者の蔦谷聡一郎は夏休みの間作家の桃源繁光書生として活動することを勧めた。夏生はその過程で、取材によって自分の世界を広げるということを学び、桃源とともに訪れたキャバクラで知り合ったキャバクラ嬢樹里(梅田百合)への取材を基に小説を書き進める中で、人の心の機微を描くことの面白さに気づいていく。

最後の学園祭[編集]

単行本:12巻 - 13巻(第話 - 第話)

夏休みが明けると最後の学園祭の時期となった。文芸部では前年に引き続き部誌の販売に併せて茶屋を開いた。大島での一件以降夏生と瑠衣との間には大きな溝が入ってしまい、学園祭でも夏生はももと、瑠衣はアレックスと行動を共にする。それぞれのペアでカップリングイベントに参加する過程で、ももとアレックスはそれぞれ夏生と瑠衣に改めて想いを打ち明け交際を求めるも成就せず。夏生は瑠衣への想いを再確認し告白、2人はようやく結ばれた。

大学受験、卒業[編集]

単行本:13巻 - 15巻(第話 - 第137話)

小説家を目指すことを理由に一時は大学受験をしないことも視野に入れていた夏生であったが、桃源や桐谷からの言葉に感化され大学を目指すことを決意。志望大は桐谷と同じ茗治大学の文学部。また、それと同時に予備校にも通い始めたため、瑠衣とも次第にすれ違いが生じるようになる。そのことに不満を持っていた瑠衣に対して申し訳なく感じた夏生は、付き合い始めた時に作った「家では“そういうこと”はしない」というルールを一夜限りで解禁、互いに初体験だったときと同じ口上で瑠衣を誘い、体を重ねた。予備校では同じクラスとなった椿姫愛里栖とライバル関係となり文字通り切磋琢磨したことで成績を急激に伸ばして行った。愛里栖は自らの醜貌故に卑屈な性格になっており、夏生はその原因となった愛里栖の幼馴染との関係を取り持った。

クリスマスの日、文藝大賞の賞金を使って両親を伊豆旅行へ招待し、瑠衣と2人きりの環境を作った上で青森へ旅行を計画。旅行中には夏生との関係が初めての恋愛関係であるが故に抱く瑠衣の不安や不満を受け止め関係を再確認した。

年末、瑠衣がイタリアへの料理留学へ旅立った一方で、1年ぶりに陽菜が帰宅。陽菜の帰宅を瑠衣に伝えるかどうかで悩む夏生はリビングで陽菜が母に教師を辞めることを相談しているところを聞いてしまい、自責の念に駆られる。愛里栖の助言もあり、陽菜に自分の想いを打ち明けた。

センター試験が終わり、一定の手応えを感じた夏生は両親に春から一人暮らしをしたいと相談し、快諾を得る。2月に行われた茗治大学の入学試験も無事合格した。3月の合格発表時には茗大生の木梨まおに出会う。

卒業式の日、律がももに告白し2人は交際関係に。夏生と瑠衣は卒業式後最後の制服デートに出かける。

大学時代[編集]

単行本:15巻 - (第138話 - 第話)

赤森高校卒業後、同級生はそれぞれの道を歩む中、夏生は茗治大学文学部に通い、あるきっかけで演劇サークル「フォレスター」の脚本担当をすることに。

登場人物[編集]

登場人物名は作中ではカタカナで書かれることが多い(夏生→ナツオ、瑠衣→ルイ、陽菜→ヒナ など)。

主要人物[編集]

藤井 夏生(ふじい なつお)
本作の主人公。誕生日は7月13日[2]
小説家志望の男子高校生。癖の強い天然パーマが特徴。授業中に隠れて執筆を行うほどの創作意欲の持ち主。作品開始時点では東京都の赤森高校[3]2年4組に在籍していた[4][5]
教師である陽菜への叶わぬ想いを断ち切るため、合コンで知り合った瑠衣となし崩し的に肉体関係を結び、童貞を喪失する。その後、偶然互いの親同士が再婚したことで瑠衣と義理の兄妹となり、さらに瑠衣の実姉である陽菜とも同居することになる。
幼少時に実母(純)[6]と死別しており、実父が再婚するまでの10年間は団地で2人暮らしをしていた。再婚を機に、団地から少し離れた場所にある、東京都木多区赤森[7]の一軒家に引っ越す。
中学時代は「もっさりメガネ」と自嘲するほど冴えない容貌だったが[8]、高校進学を機に眼鏡を外し大幅なイメージチェンジを行っている。この事実を知っているのは、実際にイメージチェンジを施したフミヤと瑠衣、予備校で知り合った愛里栖のみ。
当初は、瑠衣と関係を持った気まずさから父親の再婚に乗り気でなかったが、瑠衣の一言がきっかけで再婚に同意する。家族となってからも陽菜への想いを捨て切れておらず、悩みを抱える彼女の力になろうと奔走していた。
瑠衣の部活見学に立ち会って書庫に入ったことが原因で、桐谷が顧問を務める文芸部に入部することになる。
沖縄への修学旅行で、陽菜に正式にプロポーズを行い、陽菜との初体験に及んだ。
修学旅行で陽菜と付き合っていることが学校にばれてしまい、別れてしまうことに。それでも陽菜のことを忘れられず部屋に引きこもっていたが瑠衣やフミヤらのおかげで完全とはいかないまでも立ち直るきっかけとなる。その際に長編小説を書き上げる。その作品が文藝大賞アマチュア部門大賞を受賞する。陽菜との破局後、瑠衣に支えられていくうちに彼女を意識するようになるが、陽菜と破局した時のように、付き合ったらいずれ瑠衣を失うのではないかと思い告白できずにいた。しかし、高3の学園祭最終日の夜に瑠衣の思いを知ったことで、迷いを断ち切って瑠衣に告白をし、相思相愛の関係となる。
高校卒業後の現在は茗治大学文学部に通い、演劇サークル「フォレスター」の脚本担当をしている。
自分自身の呼称は「俺」、陽菜に対しては「先生」、瑠衣に対しては「お前」「ルイ」と呼んでいたが、修学旅行での陽菜へのプロポーズを期に、陽菜への呼び名が「陽菜」と変わったが、陽菜と別れ義姉弟としての関係に戻った現在は「ヒナ姉」と呼んでいる。
橘 瑠衣(たちばな るい)
本作のヒロイン。誕生日は9月5日[9]
無愛想な女子高校生。周囲の中で未だに処女であることを気にし、「見下されるのが嫌」という理由で夏生と肉体関係を結び、彼の初体験の相手となる。しかし、奇しくも互いの親が再婚したことで義理の兄妹となってしまう。
再婚前は、母・都樹子と姉・陽菜と3人で8階建のマンション[10]に住んでいた。再婚後は遠距離通学を嫌がり、桜川高校[11]から夏生と同じ赤森高校に転入する。転入時点での高校のクラスは2年2組。[12]
常に不機嫌そうで気の利いた会話ができないため、友人関係は希薄である。「最近の流行の歌は歌詞が軽薄でみんな同じに聞こえる」という理由から、さだまさしの「防人の詩」と中島みゆきの「命の別名」や森田童子といった古い世代の歌を愛好している。
その性格と嗜好から転校先でも浮いていたが、夏生の気配りもあって徐々に同級生たちと打ち解けるようになり、家族としての夏生との付き合いを通じ、瑠衣自身の性格も次第に変わっていくことになった。ずぼらな姉・陽菜に対しては辛辣な面もあるが、自身にはない明るさを持つ彼女を姉として尊敬し、その身を案じている。
上記のように一見無愛想で感情表現が苦手であるが、かなり涙脆い一面もあり、作中でも周囲に打ち解けるうちに頻繁に涙を見せるようになっている他、親しい人の感情に対しては人一倍敏感であり、夏生や陽菜が落ち込んでいる時などは積極的に働きかけている。
家事力が高く、逆に家事下手な陽菜をフォローしてあまりあるほどの料理の腕前を持つ。
夏生を初体験の相手に選んだ理由は、慣れた男に食い物にされるよりは、経験のない夏生に処女を捧げた方がましだったため。処女喪失後は「(上手い下手は関係なく)こんなもんかなぁ」「意外にあたしはあたしのまま」との感想を述べる。
実父・幹本丈と別れ、荒んでいた都樹子が夏生の父との出会いで穏やかに変わったことから、都樹子の幸せのために再婚を承諾する。自身と夏生との関係は親や陽菜には隠しており、藤井家で夏生と再会したときも初対面を装う。
かなりの読書家。食事の後は部屋にこもるか、入浴中にも読むほどである。高校時代は転入後文芸部に入部することになる。
丈との再会をきっかけに、料理人を目指すことになり、丈の経営するレストランでのバイトを始め、高校卒業とともに正式に従業員として働いている。
現在は夏生と交際中。
初登場時はショートヘアであったが、高校3年の春頃から伸ばし始め、肩下までのロングヘアーになっていたが、高校卒業後のゴールデンウィーク前にショートボブにイメージチェンジ、現在もショートボブを保っている。
自分自身の呼称は「あたし」、陽菜に対しては「ヒナ姉」、夏生に対しては「あんた」「ナツオ」と呼んでいる。
橘 陽菜(たちばな ひな)
本作のもう1人のヒロイン。誕生日は4月6日。
瑠衣の実姉。初登場時は赤森高校の2年3組担任。担当教科は英語。バレーボール部の副顧問[13][14]を担当。夏生が高校1年生の時に新任教師として赴任してきた。年齢は夏生や瑠衣より7歳上[15]
夏生の想い人で、瑠衣と対照的に天真爛漫で高い社交性を持ち、巨乳を含めたその美貌から特に男子生徒から高い人気を誇っている。しかし、私生活はだらしがなく瑠衣からも雑に扱われている。実父と別れ長く女所帯で過ごしていたため、異性に対して無防備な面も多い。料理の腕は瑠衣や都樹子も心配するほど悪く、枝豆や冷奴など簡単な物しか作らせてもらえない。酒好きだが、非常に酒癖が悪い。
新任時に泣き顔を夏生に見られたことがきっかけで、互いに相談相手という関係となるが、未成年である夏生には自身が抱えていた不倫の悩みは当初話していなかった。義理の姉弟となってからは、自宅での敬語を禁止し、自身をヒナ姉(ねえ)と呼ぶよう促す。夏生が小説を執筆しているのを知る唯一の人物だった。夏生の髪をわしわしと触ることがお気に入り。フミヤのバイト先である「ラマン」で、夏生・瑠衣・柊と話し合った後に柊と別れることを決意する。
修学旅行の時に、夏生から正式にプロポーズされ、肉体関係も含めて夏生のことを受け入れた。しかし、卒業アルバムに使う写真の整理中に夏生と付き合っている明確な証拠を突き付けられ、夏生のこれからの将来を案じ自分が学校を去る代わりに公にしないで欲しいと願い出、夏生と瑠衣に何も言わないまま学校を去っていく。結果、夏生とは別れたことになる。
赤森高校時代は黒髪ロングヘアーが特徴であったが、伊豆大島の高校への異動後に髪をショートカットに改め、異動先の生徒(柿崎)から「うわばみ先生」と呼ばれる。
その後、教師を辞めて東京の実家に戻り、英語を活かしてホテルのフロント業に就く。酔った勢いで夏生に本当の想いを告白した際には、夏生と瑠衣を動揺させた。現在は再びロングヘアーに戻っている。
自分自身の呼称は「私」、瑠衣に対しては「ルイ」、夏生に対しては「ナツオ君」と呼んでいる。

家族[編集]

橘 都樹子(たちばな つきこ)
瑠衣と陽菜の母。男性のことを「殿方」と呼ぶ。
前夫(幹本 丈)に浮気を表向きの理由として(丈の経営していたレストランの借金問題が本当の理由)娘共々捨てられ男性不信に陥っていたが、夏生の父·昭人の誠実さに魅かれ再婚に至る。ただし、苗字は替えていない。
藤井 昭人(ふじい あきひと)
夏生の父。眼鏡をかけた男性。夏生への相談もなく都樹子との再婚話や一軒家の購入を進める。
先妻(純:じゅん)を病で亡くした後も、月命日(7日)には墓参りを決して忘れずに行っている。
幹本 響(みきもと ひびき)
中高一貫の女子高(お嬢様学校)に通う、高校1年生(夏生と初対面した時点)。1人娘。実の父親は、ホステスの女と関係を持ったことで母親と別れ、母親はその後今の父親(丈)と再婚したことから、丈と血は繋がっていない。初詣の際に、瑠衣とはぐれた夏生と偶然顔を合わせ、夏生の上に肩車をして(響曰く「フトモモマフラー」)丈と母親を探した。瑠衣が丈と再会した後、響と夏生も再会することになる。その際のトラブルから、夏生を「変態」と呼ぶが、夏生からは「ビッキー」との愛称を付けられる。
幹本 丈(みきもと じょう)
瑠衣と陽菜の実父。浮気が理由で、都樹子・瑠衣・陽菜と離別することになるが、実際は浮気をしておらず、経営していたイタリアンレストランの借金が原因である。
都樹子らと別れて2年後、再びの下積み中に響の母親と知り合い、再婚することになる(響は丈の義娘にあたることになる)。再婚後、経営方針を変えることでレストランを再開し、店舗を2軒構える。

赤森高校の文芸部[編集]

同学年[編集]

柏原 もも(かしわばら もも)
初登場時点では、瑠衣と同じクラス(2組)[16]。巨乳で、胸を持ち上げるとほくろ[17]がある。交際経験人数は本人曰く「人数だけで言ったら30人くらい」。交際に関して良からぬ噂を持たれているが、もも自身は「好きな人に対してはとことん尽くしたい」と考えている[18]。両親はあまり仲が良くなく、仕事が忙しいことも重なって家に帰るのは週に1回。兄がいるが自立して家を出ている。左手首にリストカットの痕がある。夏生と瑠衣の影響で、文芸部に入部した。夏生に対しては、瑠衣が赤森高校に転入した頃から好意を持ち始め、夏生がリストカットの痕を偶然見ても引くどころか夕食を作ってくれたことで、片想いを一層深め、3年時の文化祭の後夜祭で全裸になって告白をしたが、ももの鞄から偶然出てきた瑠衣の髪飾りを夏生が見た時に、夏生の気持ちを知ってしまい、失恋した。その後、卒業式当日に律に告白され、彼と付き合っている。卒業後は茎応大学の医学部に進学[19]
葦原 美雨(あしはら みう)
文芸部の部長。初登場時点での高校のクラスは7組[20]。団地暮らしで、晴真(はるま)という中学1年の弟と美夜(みや)という小学2年の妹がいる。恋愛に対しては奥手であるが、桐谷に片想いをしている。極度のあがり症でもある。卒業後は大学進学して本屋でアルバイトをしている[19]
松川・J・アレックス(まつかわ・じぇい・あれっくす)
夏休み明けから夏生たちの学校に転入してきた、アメリカ育ちの日系人。初登場時点での高校のクラスは5組[21]。愛称は「アル」。夏生を「なっちゃん」と呼ぶ。日本生まれで、父親の仕事の都合で、6歳の時にアメリカに移住した。両親は離婚し、母親と生活している[22]。下着泥棒を捕まえた際、警察署で遭遇した瑠衣に一目惚れした。夏生と瑠衣の影響で、文芸部に入部した。飲食物のアルコール分に非常に弱い。このことが原因で、最初の彼女に振られ、沖縄への修学旅行では理性を失い、瑠衣を強姦しかけて夏生と喧嘩になったが、夏生や瑠衣とは和解。瑠衣に初対面した時点で瑠衣に一目惚れし片想いをし続け、修学旅行での強姦未遂の後も瑠衣への想いを非常に強く持ち続けているが、文化祭にて瑠衣に振られる。卒業後は就職する前にバックパッカーをしてベトナムなどのアジア方面を回っている[19]

下級生[編集]

樺沢 史乃(かばさわ ふみの)
文芸部の新入生。メガネ女子。赤森高校入学時点のクラスは1年6組。好きな作家はあさのあつこ、森見登美彦。ももに「フーミン」の愛称を付けられる。昴(後述)とは小学校・中学3年の時の同級生で、彼に対して恋愛感情を抱いている。隠れ巨乳。
桜坂 律(おうさか りつ)
文芸部の新入生。入学時点のクラスは1年1組。好きな小説は『涼宮ハルヒの憂鬱』と『彼女がフラグを折られたら』(ラノベ系)。中学時代は野球部であり同級生の女子マネージャーに想いを寄せていた。ももに「りっくん」と愛称を付けられる。ももに対しては、最初は性的興味の面で見ていたが、もものいじめへの対応で、ももの自宅を訪れた一件から、ももを恋愛対象として見るようになる。礼(れい)という弟がいる。ももが夏生に振られた時に、一緒に泣くような優しい心を持っている。卒業式当日、もも宛の手紙と第二ボタンを用意して告白しようとしたが、ももに会う前にボタンを溝に落とし失敗。ボタンを探しているところをももに目撃されたことで自分に情けなさを感じ、涙を流しながら告白する。その際に彼の一生懸命さがももに伝わったため、ももと交際することになった。
芝崎 昴(しばさき すばる)
文芸部の新入生。入学時点のクラスは1年5組。好きな作家は北方謙三、山崎豊子、蓮川 要(桐谷)。様々な雑誌の文芸賞を受賞していることから夏生にライバル心を持ち、部内で作品対決を行った。対決の結果、夏生の作品が勝ち、昴は正式に文芸部に入部することになった。ももに「バルス」の愛称を付けられる。小学校時代は史乃とクラスメートだった。中学は私立の学校に進学したが、父親の会社が倒産し、史乃と同じ公立校へ転入することになる(この苦悩の人生経験を源泉として、多くの小説を執筆して賞を受賞した)。史乃がブラを文芸部室で外して放置した騒動から、童貞であることが文芸部の男子全員に知られた。姉がいる。

教師[編集]

桐谷 怜士
現国の教師。文芸部顧問。独身。クールな言動と鋭い洞察力を持つ。副業として小説を執筆している。ペンネームは「蓮川 要」(夏生・昴の憧れている小説家である)。
萩原柊は大学時代の1つ後輩にあたる。喫煙者。茗大演劇サークル「フォレスター」のOB。

茗治大学[編集]

演劇サークル「フォレスター」[編集]

木梨まお
商学部2年生。広告担当。まおが3歳、弟のれおが生後8ヶ月の頃まで育児放棄をされ、教会付属の保護施設に入所したという過去を持つ。周りの大人から「育児放棄されて可哀相」と言われたため、入所してすぐの頃は「自分達は可哀相な子なんだ」と思っていたが、施設にいるシスターと出会って、彼女から「まおがまおでいてくれるだけでスーパーラッキーなんだよ」と言われ、シスターが明るい性格だったたこともあり姉弟ともに明るく真っ直ぐな性格へと育っていった。左手に怪我をして料理がしばらくできなくなった瑠衣にどういう言葉を言えばいいかわからなくなった夏生に、かつてシスターに自分がしてもらったおまじないをした後、「彼女に同情しすぎて彼女を『可哀相な子』にしてほしくない。先のことはわからないけど辛いことや悲しいことがあっても不幸になるわけじゃないんだよ」と言った。
楢龍一
部長。SMプレイが大好き。
楓本千佳
制作担当。
榊 華
脚本担当。
水沢伊吹
二年生。役者担当。
黒桂仁
三年生。大道具担当。
芹沢雅
一年生。役者担当。
草薙優香
一年生。雅の幼馴染で、雅に恋をしているが、雅が夏生に恋をしていることを知ってしまい、そこから音信不通になってしまったが、実際は別荘に行っただけだった。
檜山悠二
三年生。音響担当。親友だったタクミからの告白の返事をできず、疎遠になってから一年後にタクミが自殺してしまったため、タクミの自殺に対して責任を感じている。それ故、失踪した優香がタクミの二の舞を演じてしまうのではと思い、優香の捜索に協力する。
葛岡

その他大学の同級生[編集]

葉月かすみ
経済学部1年。島根県出身。

その他[編集]

フミヤ
夏生の幼稚園時代からの幼なじみで、夏生が引っ越すまでは同じ団地の住人だった。ロイド眼鏡をかけた小太りな少年で、瓜二つの容姿を持つ母親と妹がいる。喫茶店とバーを兼ねた店「ラマン」[23]でアルバイトをしている。高校卒業後は東京大学に進学。
木根
夏生の高校のクラスメイトで夏生やユーヤからはカズと呼ばれている。オールバック。 常にユーヤとつるんでいるだけでなく、下世話な話もするほどの仲。
ユーヤ
夏生の高校のクラスメイト。全体的に長めのストレートヘアー。常にカズとつるんでいるだけでなく、下世話な話もするほどの仲。柏原と1回肉体関係を持ったことがあるが、彼女のリストカットには気付かなかった。
小林 昌樹(こばやし まさき)
フミヤのバイト先である喫茶店「ラマン」のマスター。ひげを生やした男性だが、言動は女性的。本名で呼ばれることを嫌い、周囲には「マリー」と呼ばせている。フミヤと悪乗りして、お客のいる前で再現ドラマを行うことがある。10年以上前はヤクザの若頭だった[注 3]。上半身に入れ墨を入れているため、「ラマン」の常連客が営んでいる銭湯にしか入浴できない。銭湯の常連客からは「赤森商店街の大砲」と言われている。「エリカ」こと菊池悦夫は、ゲイバーにいた時代からの昌樹のライバル。
綾乃
フミヤのバイト先である「ラマン」の女性従業員。葉大(ようた)という名前の5歳の息子がいる。
萩原 柊(はぎわら しゅう)
32歳、既婚者だが子供はいない。陽菜の不倫相手で陽菜の初恋相手でもある。妻は大学での研究でお世話になった教授の娘。束縛が激しい妻とは反りが合わず、後に離婚[24]。陽菜が伊豆大島の高校に異動した後、柊の方から大島を訪れ、陽菜と再会している。その後、夏生とも再会し、夏生に「君のことはもう忘れたみたい」と嘘を伝え、陽菜の心を自由にさせようとした。
楠本 沙希(くすもと さき)
桐谷の元教え子。桐谷の異動の原因を作った張本人で、その時の恨みから怪文書の送信や文化祭の荒らしを行った。文化祭でのトラブルの後、瑠衣と偶然再会し、その時に瑠衣から「ストーキン子」の愛称を貰う。2度目の学園祭で再び訪ねて、葦原達に謝罪した。
マキ
陽菜の大学時代の友人で、外資系勤務。日本勤務として異動する前のリフレッシュ休暇の際、沖縄で修学旅行中の陽菜に再会した。住まいの都合で、一時的に陽菜のアパートに住むことになったが、その際、偶然訪れた夏生に全裸の姿を見られてしまう。それでも「一度お話したかった」と夏生を受け入れ、夏生が小説家を目指す上でのビジョンの甘さに喝を入れた上、陽菜との関係にエールを送った。
蔦谷 聡一郎(つたや そういちろう)
新虹社文芸部の編集員。夏生が文藝大賞を受賞した時に、夏生の担当となった。桐谷が新人だった頃の担当でもあった。
桃源 繁光(とうげん しげみつ:ペンネーム)
本名は胡桃沢(くるみざわ:名字のみ判明)。執筆のスランプに陥った夏生が、蔦谷の紹介で桃源の書生として行くことになった。有名な直吉賞作家ではあるが、気難しい性格から、授賞式には一切現れない。夏生が初めて訪れた時点では、自宅内がごみ屋敷状態になっており、無頓着な私生活が描写されている。執筆のための参考資料の数がとても多い。
梅田 百合(うめだ ゆり)
桃源が取材と称して訪れたガールクラブ「宵の蝶」のフロアレディ。源氏名は樹里。酔い潰れた夏生を百合の自宅に連れて行き介抱した。その後、夏生が百合を取材し、秋田県出身で女優を目指していた過去が明かされた。秋田に彼氏(仲林 基樹)がいたが、遠距離恋愛になってから基樹とは別れた。基樹はその後白血病で亡くなっていたことを、夏生・悦夫と一緒に秋田に行った際、基樹の母から知らされた。
椿姫 愛里栖(つばき アリス)
夏生が大学受験を正式に決意し、成績が落ちていたことから通い始めた予備校(藻上予備校)で初めてお話しした女子高生。夏生に対して、非常に突き放した態度・口調で応対した。器量の良い年子の妹・ルナが存在したことで、幼少の時から曾祖母に器量の悪さを強く意識させられることとなった。小学校の頃から、源太と言う遊び仲間がいたが、中学生の時点で、教室越しに偶然聞いた源太の雑談から、自らをブスと卑屈して強く意識に刻み込むこととなり、その影響は愛里栖自身の普段の言動にも大きく反映されることとなった。小学校の頃からのゲーム好きで、ゲームセンターにもよく通っていたが、そこに夏生と一緒に行った際に源太と偶然再会する。源太を見返すために夏生に恋人のふりをしてもらうように頼んだが、瑠衣が現れたことで失敗に終わる。事情を知ってなお愛里栖を笑った源太を殴った夏生の姿を見て、逃げずに源太と向き合うことを決意する。翌日、源太に当時言いたかったことを伝えたことで、わだかまりを捨てた。
木梨れお
まおの弟で、モデルの仕事をしている。まおを溺愛している。

書誌情報[編集]

WEB動画[編集]

同名タイトルのWEB動画が、体験型恋愛シミュレーションドラマとして実写化され、2016年5月にYoutubeにて公開された。画面上の選択機能により、行動を選択することで、ストーリーの結末が決定する。2016年5月17日に単行本9巻が発売されるのに伴い制作された[25]

キャスト[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 本来は「家庭の」「家庭的な」を表し、「飼いならされた」という意味もある。
  2. ^ 『マガSP』2014年8月号の発売日が7月19日、第1巻の発売日が7月17日なので、実際には単行本で先行公開されたことになる。
  3. ^ ただし好きでやってたのではなく、実家の家業で小林は長男という環境だったので半ば流されていた。

出典[編集]

  1. ^ 119話。この袋綴じについては電子版の少年マガジン、および後日発売される単行本には収録されないものである予定であるとされた。なお120話は、性行為の「事後」から話が再開された。 https://web.archive.org/web/20161122014846/http://natalie.mu/comic/news/209513 および週刊少年マガジン当該号紙面参照。
  2. ^ 第2巻P.24
  3. ^ 第5巻P.59
  4. ^ 第3巻P.158
  5. ^ 第5巻P.14
  6. ^ 第13巻P.183
  7. ^ 第8巻P.65
  8. ^ 第13巻P.123
  9. ^ 第2巻P.24
  10. ^ 第1巻P.23
  11. ^ 第1巻P.13
  12. ^ 第1巻P.105
  13. ^ 第2巻P.40
  14. ^ 第2巻P.153
  15. ^ 第1巻P.39。ただし第6巻P.143や同P.187等には6歳上と示されている
  16. ^ 第2巻P.107
  17. ^ 第3巻P.23
  18. ^ 第9巻P.120
  19. ^ a b c 15巻特装版の小冊子
  20. ^ 第3巻P.144
  21. ^ 第5巻P.12
  22. ^ 第4巻P.110
  23. ^ 第1巻P.164
  24. ^ 4巻より
  25. ^ a b c “『ドメスティックな彼女』今野杏南&夏目花実で実写化 WEB動画公開”. ORICON STYLE. (2016年5月16日). http://www.oricon.co.jp/news/2071742/full/ 2016年5月17日閲覧。 

以下の出典は『講談社コミックプラス』(講談社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

  1. ^ ドメスティックな彼女(1) - 講談社コミックプラス”. 2014年7月17日閲覧。
  2. ^ ドメスティックな彼女(2) - 講談社コミックプラス”. 2014年9月23日閲覧。
  3. ^ ドメスティックな彼女(3) - 講談社コミックプラス”. 2015年2月18日閲覧。
  4. ^ ドメスティックな彼女(4) - 講談社コミックプラス”. 2015年2月18日閲覧。
  5. ^ ドメスティックな彼女(5) - 講談社コミックプラス”. 2015年5月15日閲覧。
  6. ^ ドメスティックな彼女(6) - 講談社コミックプラス”. 2015年8月17日閲覧。
  7. ^ ドメスティックな彼女(7) - 講談社コミックプラス”. 2015年11月17日閲覧。
  8. ^ ドメスティックな彼女(8) - 講談社コミックプラス”. 2016年2月17日閲覧。
  9. ^ ドメスティックな彼女(9) - 講談社コミックプラス”. 2016年5月17日閲覧。
  10. ^ ドメスティックな彼女(10) - 講談社コミックプラス”. 2016年8月17日閲覧。
  11. ^ ドメスティックな彼女(11) - 講談社コミックプラス”. 2016年11月17日閲覧。
  12. ^ ドメスティックな彼女(12) - 講談社コミックプラス”. 2017年2月17日閲覧。
  13. ^ ドメスティックな彼女(13) - 講談社コミックプラス”. 2017年5月17日閲覧。
  14. ^ ドメスティックな彼女(14) - 講談社コミックプラス”. 2017年7月14日閲覧。
  15. ^ ドメスティックな彼女(15) - 講談社コミックプラス”. 2017年9月15日閲覧。
  16. ^ ドメスティックな彼女(16) - 講談社コミックプラス”. 2017年11月15日閲覧。
  17. ^ ドメスティックな彼女(17) - 講談社コミックプラス”. 2018年2月16日閲覧。
  18. ^ ドメスティックな彼女(18) - 講談社コミックプラス”. 2018年4月17日閲覧。

外部リンク[編集]