阿波連さんははかれない

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阿波連さんははかれない
ジャンル ラブコメディ学園漫画
漫画
作者 水あさと
出版社 集英社
掲載サイト 少年ジャンプ+
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 2017年1月29日 -
巻数 既刊12巻(2021年8月現在)
アニメ
原作 水あさと
総監督 山本靖貴
監督 牧野友映
シリーズ構成 吉岡たかを
脚本 吉岡たかを、久尾歩、兀兀
キャラクターデザイン 八尋裕子
音楽 神前暁MONACA
アニメーション制作 FelixFilm
製作 bilibili
放送局 毎日放送ほか
放送期間 2022年4月 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

阿波連さんははかれない』(あはれんさんははかれない)は、水あさとによる日本漫画

水あさとにとって9作目の連載作品。「低燃費系女子『阿波連さん』」を描く日常コメディ[1]ウェブコミック配信サイト少年ジャンプ+』(集英社)2017年1月29日より隔週日曜更新で連載中[2]

作者が同人誌として発表していたオリジナル漫画作品『君との距離が測れない』を元としている[注 1][3]

アプリ上での主な読者層は10~30代の男女[1]。2020年1月時点の発行部数は60万部[4]。2021年12月には総閲覧数が1億1000万回を突破している[5]。水あさとは、「自分も今まで他誌でやってきた中で、この連載が最も反響が大きい」と語っている[6]

2022年4月にテレビアニメ化予定[7]

あらすじ[編集]

とある高校に通う阿波連れいな は、人との距離をはかるのが苦手。入学して隣の席になった ライドウ は彼女と距離を感じていた。ある日、れいなが落とした消しゴムを拾ったことをきっかけに、ライドウは彼女の「他人との距離を加減できない」性格と、孤独な過去を知る。再び「はかれない」行動を取ってしまったことを謝り彼女は再び孤独に戻ろうとするも、ライドウがそれを受け入れたことで2人は打ち解ける。それ以降、れいなとライドウはよく2人で過ごすようになる。

何かにハマったれいなに付き合って自らも虜になったり、不思議な仕草から良からぬ未来を妄想してやめさせようとしたりなど、彼女の予測不能な動きにライドウはいつも翻弄される。しかしながら、クラスメイトや近所の小学生も巻き込んで日々を過ごすうちに、2人の距離は次第に縮んでいくのであった。

登場人物[編集]

声の項はテレビアニメ版の声優

高校[編集]

阿波連 れいな(あはれん れいな)
声 - 水瀬いのり[8][7]
他人との距離をはかるのが物理的にも心理的にも苦手な女子生徒。周囲からは主に「阿波連さん」、大城からは「れいなちゃん」、弟のれんからは「れいなねーねー」、妹のえるからは「れいな」と呼ばれる。
銀色のセミロングヘアーと小さな体が特徴。クラスでは左後ろの角に座り、よく物憂げに外を見ている。表情に乏しく、声も極めて小さい(ライドウは彼女と行動を共にして声を発していることに気づく)。いつも大きな弁当を食べる大食いで、ライドウよりもよく食べる描写がなされる。あっくんをはじめとする近所の小学生には「阿覇王さま」と呼ばれ崇められているが、本人は困惑している。
落とした消しゴムを拾ってくれたライドウに好感を抱くが、昔からの癖で馴れ馴れしくしてしまったことから距離を置こうとする。そんなことは気にしないとライドウが応えた以降は心を開き、よく連れ添うようになる。
阿波連」は作者の出身地沖縄ではよく見られる苗字である。他のキャラの苗字も沖縄特有のものが多い。
ライドウ[注 2]
声 - 寺島拓篤[8][7]
ごく普通の男子生徒。周囲からは主に「ライドウ」もしくは「ライドウ君」、妹からは「にいちゃん」、れんからは「ライドウにーにー」と呼ばれる。
妄想癖があり、れいなのちょっとした言動から突拍子もない極端な妄想してしまう。本人にも悪い癖という自覚はあり、事実と異なると解ればあっさり引っ込めるなど切り替えは早い。また妄想に繋がる知識の幅が広く、その博識さが役に立つこともある。動物(特に犬)が苦手で、動物カフェの犬やれいなが連れている犬を「猛獣」と心の中で呼び恐れおののく。
表情に乏しく、表情を豊かにする訓練をれいなと行うも、紙面上では差があるようには描かれておらず、未だに克服していない模様。なお、風邪を引くと「眼病み女と風邪引き男」よろしく、周囲の人間が男女問わずドギマギさせられる程の色気を放つ。
クラスではれいなの隣の席に座る。入学してこのかた彼女と距離を感じており、彼女の落とした消しゴムを拾ったことで接点を持つ。距離感の測れない彼女に度々困惑するも、特に嫌がることはなく、物腰も柔らかい。
大城 みつき(おおしろ みつき)
声 - M・A・O[8]
いつも困り顔で赤面している女子生徒。れいなの幼馴染。「大城さん」と呼ばれる。
1年生ではれいな達とは別の組に在籍し、2年生より同じクラスになる。並の男子より高い身長がコンプレックスで、対照的に背の小さいれいなをいつも気にかけていた。小学生の時、れいなに「かわいいと思う」と言われて以来、対面すると上がってしまうため中学高校と遠くから見守るようになった。ライドウをれいなをたらしこむ悪者と決めつけ付け回していたところを見つかり、以降は直接ライドウやれいなと話せるようになる。
両親が理髪師であるため、自身も散髪ができるほか、メイクマッサージまで多才にこなす。日頃ボクササイズや筋トレをしているためか力が強く、「居合いで巻藁を切る」「箸で蜂を掴む」など運動神経も高い。また見守っていた癖で隠れることが得意で、教室内にも隠れるスペースをいくつも用意している。
石川(いしかわ)
声 - 柿原徹也[8]
ライドウとれいなのクラスメイト。佐藤の幼馴染。イケメンの好青年であり、コミュニケーション能力に優れているため友達が多い。また運動能力が高く、かつてはバドミントン部に所属していた。
れいなとライドウがいい関係になるようにそれとなく手を回す。作中において、ライドウと会話することが多い。
佐藤 ハナコ(さとう ハナコ)
声 - 楠木ともり[8]
ライドウとれいなのクラスメイト。石川の幼馴染で石川に好意を抱いている。ハナちゃんと呼ばれている。
普通であることを至上とする、本人曰く「普通の学校に普通に通って普通に部活して普通の生活を送ってる普通の高校一年生」。石川と共にれいなたちを笑顔で見ていることが多いが、彼女らのはかれない行動とそれに頓着しない石川に内心戸惑う。しかし普通でありたいがために、普段はそれを表に出さないようにしている。
玉那覇 りく(たまなは りく)
2年生からの転校生。第71話で初登場。
着崩した制服、シュシュでまとめた白い髪、褐色の肌といったギャル風の容姿。明朗な性格。転校早々にれいなを可愛がり、店に連れ回す。
実はかつてれいなとは小学校時代の友達だったが、離れてしまった相手の一人。れいなは自分が距離感をはかれなかったせいだと思っていたが、実際には彼女の側がれいなを振り回してしまったことを悔いて距離を取ったためであった。昔の誤解が解けてからは、以前と同じようにれいなのことを「あはちゃん」と呼ぶようになった。
外見とは対照的に対人関係に常に怯え、相手の発言を悪く捉えて逃げ出したり、自ら会話の輪に入ることをためらったりする。人間関係の充実した高校生活(いわゆるリア充)とは無縁と思い込む。
昔から転校が多かったらしく、れいなと同じく小学校時代の同級生であった大城のことは、そのせいで当初は誰だったか全く思い出せないでいた。
宮平先生(みやひらせんせい)
声 - 小坂井祐莉絵[8]
体育教師。れいな達が1年生の時にクラスを担任。
桃原を「桃ちゃん」と呼び、タメ口で話す。そのほか、桃原の家に足を運んでは体調を崩した彼女を手料理で看病したり、一緒に旅行に行ったりするほど仲が良い。
桃原先生(とうばるせんせい)
声 - 花澤香菜[8]
古文教師。2年生に進級したれいな達のクラス担任。
宮平とはタメ口で話し仲が良い。目が細く人相が悪い。れいなとライドウの仲睦まじい様を「あはれ」や「をかし」と形容して鑑賞する。二人が何かするごとに「あはれが致死量に達して」体に異常が起こり、そのせいで授業が中断することもある。歴史好きで日本古来の遊びに精通し、ライドウらと羽子板で勝負し打ち負かす一幕もある[9][注 3]
平安山先生(へんざんせんせい)
英語教師。3年生に進級したれいな達のクラス担任。
教育への熱い意欲を持って着任した、八重歯が特徴の新米教師。桃原に知らされた「あはれを持った要注意人物」であるれいなとライドウを警戒する。学生の行動に困惑すると学習指導要領を取り出し、対処できないと悟るや否や自ら「教師失格」と落胆するなど感情の変化が大きい。

家族[編集]

ライドウの妹
女子中学生。
外見や妄想癖などが兄に似ている。彼女のほうが表情は豊か。ぶっきらぼうでつっけんどんな喋り方だが、兄がれいなと変な行動をしているのを見て心配し、杞憂とわかると安心するなど家族らしい一面も持つ。兄の読唇術習得を嫌々ながらも手伝ったり、ハンドスピナーを手渡したりと度々エピソードに登場する。えるは同じ中学校に通う友人。
阿波連 れん(あはれん れん)
れいなの弟。小学生。
容姿がれいなに非常に似ており、同じ制服を着ると見分けがつかない。ライドウが彼と初めて会った時は終始れいなと勘違いする。声が大きい、表情が豊か、UFOキャッチャーやゲームが下手、小食、といったように容姿以外はれいなとは正反対である。れいなやライドウをとても慕っている。
阿波連 える(あはれん える)
れいなの妹。中学二年生。
れんと同じく髪をはじめとして容姿が姉と似る一方、眼光が鋭く、背が高く、胸が大きい。「ですし」が口癖。UFOキャッチャーは下手。姉を誰よりも気遣うなかで、姉にとって一番大切なのはライドウと思い込むあまり、彼にきつく当たる。難しい年頃故に素直になれず、日頃の気配りも姉にわざと気付かれないようにしている(当然ながら本人は気付いている)。ライドウの妹は同じ中学校に通う友人。
れいなが学校で使用している水着はえるの「お上がり」である。
阿波連 あい(あはれん あい)
阿波連きょうだいの母。子供たちと容姿が似ている。初登場時[10]、れいなの部屋にあるライドウ人形が2体になったと勘違いするも動じないなど、れいなのことをよく理解していることがうかがえる。ライドウのことはかねてより彼女を通じて知っており、関係も良好。「やりたいって思うことは何よりも大事」を信条に、何事にも自ら挑戦する。怪我も厭わずやりたがるため子どもたちからはいつも心配されているが、理解故に止められることはない。
ヌイ
阿波連家が飼っている大型犬。弁当を学校に持ってくる、上にれいなを(ときには寝たまま)乗せて家に連れて帰る、信号機を見て止まるなど知能が非常に高い。あっくん達からは「覇王号」と呼ばれている。

その他[編集]

あっくん
近所の男子小学生。
帽子絆創膏が特徴。公園ハンドスピナーを回していたれいなを慕い阿覇王さまと呼ぶ。幼馴染のふたばからの好意に全く気付かず、いつも邪険に扱う。
ふたば
近所の女子小学生。
双葉の柄や形をあしらった服装をしている。幼馴染のあっくんに好意を寄せるが、いつも素直になれずツンツンしているせいか真意は伝わっていない。れいなを呼び捨てにしたり「ショタコン悪女」と心の中で呼ぶなど、一方的に彼女を恋敵だと思っている。リバーシが得意。料理は苦手。
たかし
学生服にリーゼントの典型的なヤンキーファッションの少年。
れんが遊ぶ公園のミニ四駆コースを仲間達と占拠していたが、れんに連れられたライドウとの対決に敗れ、ライドウを「頭(ヘッド)」と崇めるようになった。
ライドウと変わらない背丈や片仮名ルビを多用する口調からは不良学生にしか見えないが、れんとは同級生で塾も同じの小学生であり、校則は律儀に守っている。

書誌情報[編集]

  • 水あさと『阿波連さんははかれない』集英社ジャンプコミックス〉、既刊12巻(2021年8月4日現在)
    1. 2017年8月9日発行(2017年8月4日発売[11])、ISBN 978-4-08-881090-4
    2. 2017年12月9日発行(2017年12月4日発売[12])、ISBN 978-4-08-881301-1
    3. 2018年4月9日発行(2018年4月4日発売[13])、ISBN 978-4-08-881396-7
    4. 2018年7月9日発行(2018年7月4日発売[14])、ISBN 978-4-08-881525-1
    5. 2018年11月7日発行(2018年11月2日発売[15])、ISBN 978-4-08-881635-7
    6. 2019年4月9日発行(2019年4月4日発売[16])、ISBN 978-4-08-881805-4
    7. 2019年8月7日発行(2019年8月2日発売[17])、ISBN 978-4-08-882023-1
    8. 2020年1月9日発行(2020年1月4日発売[18])、ISBN 978-4-08-882181-8
    9. 2020年5月18日発行(2020年5月13日発売[19])、ISBN 978-4-08-882287-7
    10. 2020年10月7日発行(2020年10月2日発売[20])、ISBN 978-4-08-882434-5
    11. 2021年3月9日発行(2021年3月4日発売[21])、ISBN 978-4-08-882563-2
    12. 2021年8月9日発行(2021年8月4日発売[22])、ISBN 978-4-08-882737-7

テレビアニメ[編集]

2022年4月より毎日放送TBS系『アニメイズム』枠ほかにて放送予定[23]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

「はなれない距離」[8]
TrySailによるオープニングテーマ[24]
「キョリ感」[8]
ハコニワリリィによるエンディングテーマ。

放送局[編集]

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[23]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [25] 備考
2022年4月 - (予定) 未発表 毎日放送 近畿広域圏 幹事局
TBSテレビ 関東広域圏
BS-TBS 日本全域 BS/BS4K放送

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 同人誌版の内容は、連載版第1話とほぼ同一。
  2. ^ 名字は 来堂 であることが表札や成績表からわかる。名前は明かされていない。
  3. ^ 先生一人に対して生徒二人、かつ自身は着物を着用という不利な状況でほぼ完封勝利する。ただし、討ち入り装束を着た阿波連に対しては「あはれ」を感じて唯一敗北する。

出典[編集]

  1. ^ a b 「少年ジャンプ+」描き下ろしオリジナル漫画タイアップを!(2020年5月17日閲覧)
  2. ^ 水あさとがジャンプ+で新連載、人との距離測るのが苦手な少女のコメディ”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年1月29日). 2018年10月24日閲覧。
  3. ^ 君との距離が測れない - pixiv(2020年5月24日閲覧)
  4. ^ 単行本8巻帯。
  5. ^ 阿波連さんははかれない:阿波連さんとライドウの“はかれない”距離感 テレビアニメPV”. MANTANWEB (2021年12月18日). 2021年12月18日閲覧。
  6. ^ プロ漫画家のためのNEXTステップ
  7. ^ a b c “「阿波連さんははかれない」TVアニメ化!水瀬いのりと寺島拓篤が共演”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年8月1日). https://natalie.mu/comic/news/439081 2021年8月1日閲覧。 
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa STAFF&CAST”. TVアニメ『阿波連さんははかれない』公式サイト. 2022年1月23日閲覧。
  9. ^ 第60話より。
  10. ^ 第115話より。
  11. ^ 阿波連さんははかれない 1”. 集英社. 2018年10月24日閲覧。
  12. ^ 阿波連さんははかれない 2”. 集英社. 2018年10月24日閲覧。
  13. ^ 阿波連さんははかれない 3”. 集英社. 2018年10月24日閲覧。
  14. ^ 阿波連さんははかれない 4”. 集英社. 2018年10月24日閲覧。
  15. ^ 阿波連さんははかれない 5”. 集英社. 2018年11月2日閲覧。
  16. ^ 阿波連さんははかれない 6”. 集英社. 2019年4月4日閲覧。
  17. ^ 阿波連さんははかれない 7”. 集英社. 2019年8月2日閲覧。
  18. ^ 阿波連さんははかれない 8”. 集英社. 2020年1月4日閲覧。
  19. ^ 阿波連さんははかれない 9”. 集英社. 2020年5月13日閲覧。
  20. ^ 阿波連さんははかれない 10”. 集英社. 2020年10月4日閲覧。
  21. ^ 阿波連さんははかれない 11”. 集英社. 2021年3月4日閲覧。
  22. ^ 阿波連さんははかれない 12”. 集英社. 2021年8月4日閲覧。
  23. ^ a b 第1弾PV&放送情報公開”. TVアニメ『阿波連さんははかれない』公式サイト (2021年8月1日). 2021年8月1日閲覧。
  24. ^ TrySail(トライセイル)新曲「はなれない距離」が、 2022年4月より放送のテレビアニメ「阿波連さんははかれない」の オープニングテーマに決定!”. アイドル・ガールズポップ&ロック専門情報サイト「ガルポ!」 (2022年1月23日). 2022年1月24日閲覧。
  25. ^ テレビ放送対象地域の出典:

外部リンク[編集]