寄宿学校のジュリエット

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寄宿学校のジュリエット
ジャンル 少年漫画
ラブコメディ
学園漫画
漫画
作者 金田陽介
出版社 講談社
掲載誌 別冊少年マガジン週刊少年マガジン
レーベル 講談社コミックス
発表号 別マガ:2015年8月号 - 2017年7月号
週マガ:2017年43号 -
発表期間 2015年7月9日[1] -
巻数 既刊8巻(2018年6月現在)
アニメ
原作 金田陽介
監督 宅野誠起
シリーズ構成 吉岡たかを
脚本 吉岡たかを
キャラクターデザイン 森本由布希
音楽 横山克
アニメーション制作 ライデンフィルム
製作 寄宿学校のジュリエット製作委員会
放送局 未定
放送期間 2018年10月 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

寄宿学校のジュリエット』(きしゅくがっこうのジュリエット)は、金田陽介による日本少年漫画ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』を翻案した作品であり[2]、東和国とウェスト公国という2つの国家が敵対関係にあるという架空の世界で、東和国の少年とウェスト公国の少女の2人を軸に展開される恋愛模様を描く。

別冊少年マガジン』(講談社)において、2015年8月号から2017年7月号まで連載された後、『週刊少年マガジン』(同社刊)に移籍し、2017年43号から連載中。

なお、話数は当初「第○幕」と表記されていたが、『週刊少年マガジン』移籍後は「第○話(第○幕)」という表記に変更され、『週刊少年マガジン』移籍後の話数と『別冊少年マガジン』からの通算話数を併記する形となっている[注 1]

あらすじ[編集]

本作の主人公・犬塚露壬雄はダリア学園という寄宿学校の生徒であり、「黒犬の寮」と呼ばれる学生寮の1年生リーダーを務めている。この寮は東和国の生徒が寄宿する寮であり、ウェスト公国の生徒が寄宿する学生寮・「白猫の寮」とは敵対関係にあった。白猫の寮ではジュリエット・ペルシアという生徒が1年生リーダーを務めており、露壬雄とペルシアはライバル関係にあったが、1学期のある夜、露壬雄はペルシアに告白し、その告白に心を動かされたペルシアはこれを受諾する。

こうして恋人同士となった2人だが、黒犬の寮と白猫の寮が敵対関係にあるため、他の寮生に隠れて交際することを余儀なくされる。その後、ペルシアの親友のシャルトリュー・ウェスティアと、露壬雄の親友・狛井蓮季が2人の交際を知るが、それ以外の寮生には気づかれないまま、露壬雄たちは体育祭を迎える。体育祭では、白猫の寮でペルシアと派閥争いを繰り広げるアビ・シニアが奸計をめぐらせ、ペルシアを負傷させるが、これに怒った露壬雄によりアビは成敗される。しかし、この後、露壬雄はミスを犯してチームの敗北を招き、1年生リーダーの座を追われてしまう。

一方、露壬雄の兄で黒犬の寮の監督生を務める犬塚藍瑠は、露壬雄がペルシアと内通しているのではないかと疑うようになる。露壬雄とペルシアは窮地に立たされるが、ペルシアが機転を利かせ、2人は藍瑠の追及を乗り切る。この一件を経て、露壬雄はダリア学園を変えるために監督生になることを決意し、黒犬の寮の監督生・王手李亞を補佐する雑務係となる。その後、夏休みに開催された生徒指導合宿で、露壬雄は藍瑠に一矢を報いることに成功し、このことを寮生に認められ、1年生リーダーに復帰する。

2学期に入り、ダリア学園では3日間におよぶ学園祭が開催される。一緒に学園祭を回るためペルシアとともに副実行委員長となった露壬雄だが、初日はペルシアと都合が合わず、手李亞と学園祭を回ることになる。

登場人物[編集]

※「声」は、本作を原作としたテレビアニメにおける声優

主要人物[編集]

犬塚 露壬雄(いぬづか ろみお)
声 - 小野友樹[3]
本作の主人公[4]。ダリア学園高等部の1年生で、黒犬の寮の1年生のリーダーを務める。4月28日生まれ。
腕っぷしは強いが頭は悪く[4]、また泳ぎは不得手。恋愛に関しては乙女チックなところがあるが[2]、ペルシアがピンチになったときは全力をもって彼女を助けている[4]。モデルは柴犬[5]
ジュリエット・ペルシア
声 - 茅野愛衣[3]
本作のヒロイン[6]。ダリア学園高等部の1年生で、白猫の寮の1年生のリーダーを務める。ウェスト公国の貴族の一人娘で[6]、文武両道だが料理は苦手。
露壬雄との交際を開始してからは、露壬雄と一緒にいるためにしばしば黒犬中等部の男子生徒に変装するようになり、その際は「ジュリ男」と名乗る。
狛井 蓮季(こまい はすき)
声 - 佐倉綾音[7]
ダリア学園高等部の1年生。黒犬の寮の寮生で、露壬雄の親友。
露壬雄に好意を抱いているが[6]、後に彼がペルシアと交際していることを知り、失恋する。しかし、その後も露壬雄のことを気にかけ、彼をサポートする。モデルはシベリアンハスキー[5]
シャルトリュー・ウェスティア
声 - 嶋村侑[8]
ダリア学園高等部の1年生。通称「シャル姫」。白猫の寮の寮生で、ペルシアの親友。
ウェスト公国の王女で、「暴姫」の異名を持つ。ペルシアに恋心を抱いており[4]、露壬雄とペルシアの交際を知ってからは、ペルシアを巡って露壬雄と張り合いつつも、ペルシアの恋愛をサポートしている。

黒犬の寮[編集]

丸流 千鶴(まる ちづる)
ダリア学園高等部の1年生。黒犬の寮の寮生で、寮内のアウトロー的存在。同じ学年の寮生である古羊英悟や土佐健斗とよく行動を共にしている。
黒犬の寮の1年生では露壬雄と並ぶ実力者であり[9]、露壬雄のことを敵視している[2]。また、ペルシアの弱みを握って彼女を負かそうと画策しているが、一方でジュリ男に惹かれている。
犬塚 藍瑠(いぬづか あいる)
ダリア学園高等部の2年生。黒犬の寮の監督生代表で、露壬雄の兄。
厳格で、とりわけ露壬雄には厳しく接している。
王 胡蝶(ワン コチョウ)
ダリア学園高等部の2年生。黒犬の寮の監督生。
実年齢は露壬雄より下だが、飛び級で進級を果たしており、特に薬学に精通している。
王 手李亞(ワン テリア)
ダリア学園高等部の2年生。黒犬の寮の監督生で、露壬雄のファグマスター。
胡蝶の双子の妹で、姉とともに飛び級で進級を果たしており、特に工学に精通している。ポンコツなところもあるが、生徒のために体を張れる心意気も持ち合わせており、後輩たちからは慕われている。

白猫の寮[編集]

スコット・フォールド
ダリア学園高等部の1年生。白猫の寮の寮生。
ペルシアを敬愛しており[4]、それが高じて若干ストーカーと化している。が、黒犬との小競り合いでは犬塚にすぐ倒されるだけでなく、シャルには頻繁にいじられるなど、登場するたびにボロボロにされている。
アビ・シニア
ダリア学園高等部の1年生。白猫の寮の寮生で、ペルシアを支持する寮生と対立関係にある「アビ派」のリーダー。イケメンだが、腹が黒い[10]
ソマリ・ロングヘアード
ダリア学園高等部の1年生。白猫の寮の寮生。
アビの右腕である女生徒[2]。可憐な外見ながら身体能力は高く、露壬雄のパンチを片手で受け止める怪力の持ち主。
ケット・シィ
ダリア学園高等部の2年生。白猫の寮の監督生代表。
ジャーニー・レックス
ダリア学園高等部の2年生。白猫の寮の監督生。
筋骨隆々とした大男だが、監督生として女子の気持ちも理解できるようにするため、女子用の制服を着用している。
アン・サイベル
ダリア学園高等部の2年生。白猫の寮の監督生で、学園祭の実行委員長を務める。
傍目にはクールに振舞っているが、その実少女趣味であり、可愛いものを好む。

登場用語[編集]

ダリア学園(ダリアがくえん)
本作の舞台である寄宿学校[4]。東和国とウェスト公国の中間に位置する島にある。
「黒犬の寮」と「白猫の寮」という2つの学生寮があり、東和国の生徒は黒犬の寮、ウェスト公国の生徒は白猫の寮にそれぞれ寄宿する。
監督生(プリフェクト)
ダリア学園における生徒の役職。現実世界における生徒会役員と風紀委員に相当する[11]。また、ファグマスターとして、自身を補佐する雑務係を任命できる権限を有する。

作風[編集]

本作は「許されない立場同士の禁断の恋」という王道のラブストーリーであり、そのストーリー性に加えて、個性溢れる登場人物が魅力となっている[4]。特に、ヒロインのペルシアが主人公の露壬雄にデレる姿は、ライターの立花ももから「反則なまでにいじらしく、読む者はみな陥落させられてしまう」と評されている[2]

マンガ大賞の発起人として知られる吉田尚記は、本作について、話ごとに女性キャラクターの決めカットがあり、その「決めの大ゴマ」が読みどころとなっていると語り、本作を「大ゴマラブコメ」と評している[6]

テレビアニメ[編集]

2018年3月14日、テレビアニメ化が発表された[3]。同年10月より放送開始予定[12]

スタッフ[編集]

賞歴・ノミネート歴[編集]

発表年 部門 対象 結果
2017 第41回講談社漫画賞 少年部門 寄宿学校のジュリエット ノミネート[13]
第3回 次にくるマンガ大賞 コミックス部門 14位[14]

書誌情報[編集]

コミックス[編集]

ノベライズ[編集]

望月唯一(著) / 金田陽介(原作・イラスト)、講談社〈KCデラックス〉、既刊1冊(2017年2月9日現在)

関連項目[編集]

  • 武田玲奈 - 日本の女優・モデル。本作のファンで[15]、ペルシアに扮して作中のシーンを再現するというコラボ企画を実施している[16]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ コミックスでの話数表記は『週刊少年マガジン』移籍後も「第○幕」で統一されており、『別冊少年マガジン』からの通算話数のみを表記する形となっている。
  2. ^ 限定版は「プレミアムKC」。

出典[編集]

  1. ^ 寄宿寮を舞台に敵対する男女のラブコメが別マガで開幕、「じょしらく」も”. コミックナタリー. ナターシャ (2015年7月9日). 2017年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月19日閲覧。
  2. ^ a b c d e 立花もも (2017年1月16日). “国同士の対立を背負った、絶対にバレちゃいけない恋物語はどうなる!? いま話題の、孤島の寄宿学校を舞台に生まれた新たな“ロミジュリ” 『寄宿学校のジュリエット』”. ダ・ヴィンチニュース. 2018年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月19日閲覧。
  3. ^ a b c 寄宿学校のジュリエット:マガジンの学園ラブコメマンガがテレビアニメ化 小野友樹、茅野愛衣が出演”. MANTANWEB. 毎日新聞社 (2018年3月14日). 2018年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月18日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g 女子にもオススメな少年ラブコメ! 『寄宿学校のジュリエット』その魅力って?”. ダ・ヴィンチニュース (2017年3月17日). 2018年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月19日閲覧。
  5. ^ a b 金田陽介 『寄宿学校のジュリエット 5』 講談社、2017年、188頁。ISBN 978-4-06-510101-8
  6. ^ a b c d 三木美波. “マンガ大好きアナウンサー よっぴーこと吉田尚記と“次に来る少年ラブコメ”を探せ”. コミックナタリー. ナターシャ. p. 1. 2018年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月19日閲覧。
  7. ^ アニメ「寄宿学校のジュリエット」蓮季役は佐倉綾音!デートボイスも公開”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年6月1日). 2018年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月1日閲覧。
  8. ^ アニメ「寄宿学校のジュリエット」“暴姫”シャル役は嶋村侑、デートボイスも”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年6月8日). 2018年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月8日閲覧。
  9. ^ 金田陽介 『寄宿学校のジュリエット 3』 講談社、2016年、17頁。ISBN 978-4-06-395751-8
  10. ^ 金田陽介 『寄宿学校のジュリエット 5』 講談社、2017年、100頁。ISBN 978-4-06-510101-8
  11. ^ 金田陽介 『寄宿学校のジュリエット 4』 講談社、2017年、190頁。ISBN 978-4-06-395862-1
  12. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “『寄宿学校のジュリエット』絶対内緒の学園ラブコメが2018年10月からTVアニメ放送開始! ヒロイン デートビジュアル&デートボイス第1弾が公開!”. アニメイト. (2018年5月25日). オリジナル2018年5月26日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180526041144/https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1527223621 2018年5月25日閲覧。 
  13. ^ 「第41回講談社漫画賞発表」、『週刊少年マガジン』第59巻第30号、講談社、2017年7月12日、 469-473頁。
  14. ^ 「次にくるマンガ大賞」発表会、上位入賞者による記念イラストも公開”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年8月23日). 2017年12月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月19日閲覧。
  15. ^ 武田玲奈の大胆グラビアにファン大興奮「カワイイとセクシーが大渋滞」【『週刊少年マガジン』43号】”. ダ・ヴィンチニュース (2017年10月1日). 2018年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月19日閲覧。
  16. ^ 「寄宿学校のジュリエット」武田玲奈がペルシアに! コラボ動画3本も公開中”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年2月9日). 2017年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月19日閲覧。

講談社コミックプラス[編集]

以下の出典は『講談社コミックプラス』(講談社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

  1. ^ 寄宿学校のジュリエット (1)”. 2018年1月19日閲覧。
  2. ^ 寄宿学校のジュリエット (2)”. 2018年1月19日閲覧。
  3. ^ 寄宿学校のジュリエット (3)”. 2018年1月19日閲覧。
  4. ^ 寄宿学校のジュリエット (4)”. 2018年1月19日閲覧。
  5. ^ 寄宿学校のジュリエット (5)”. 2018年1月19日閲覧。
  6. ^ 寄宿学校のジュリエット (5) 限定版”. 2018年1月19日閲覧。
  7. ^ 寄宿学校のジュリエット (6)”. 2018年1月19日閲覧。
  8. ^ 寄宿学校のジュリエット (7)”. 2018年3月16日閲覧。
  9. ^ 寄宿学校のジュリエット (8)”. 2018年6月16日閲覧。
  10. ^ 小説 寄宿学校のジュリエット”. 2018年1月19日閲覧。

外部リンク[編集]