放課後さいころ倶楽部

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放課後さいころ倶楽部
ジャンル 少年漫画テーブルゲーム
漫画
作者 中道裕大
出版社 小学館
掲載誌 ゲッサン
レーベル ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル
発表号 2013年4月号 -
巻数 既刊12巻(2018年8月9日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

放課後さいころ倶楽部』(ほうかごさいころくらぶ)は、中道裕大による日本漫画作品。『ゲッサン』(小学館)にて、2013年4月号より連載。京都のとある高校を舞台に、アナログゲームを通じて成長していく少女たちの姿を描く。

登場人物[編集]

『放課後さいころ倶楽部』メンバー[編集]

アナログゲームで遊ぶグループ『放課後さいころ倶楽部』のメンバー。尚、メンバー内で名前を呼ぶ時は表記がカタカナになっている。

武笠 美姫(たけかさ みき)
人付き合いが苦手な少女。大人しく引っ込み思案で、夢中になれるものがなく退屈な毎日を過ごしていたが、綾と出会い「楽しいこと」を探すようになり、翠から教わったボードゲームに今まで知らなかった楽しさを見出す。泣き虫で気弱な性格ゆえ幼少期にいじめられた経験を持ち、その分他人の痛みを理解し思いやりがある。しかしボードゲームのプレイ中においては、負けず嫌いな一面が垣間見えることも。
幼い頃から物語を作る遊びをしていた為ストーリーやイメージを言語化する術に長けており、ディクシットで遊んだ際は途中からメンバー全員がゲームの主旨そっちのけで、美姫の紡ぐ独創的なストーリーに聞き入っていた。
反面、描画のセンスはかなり悪く、テレストレーションではその伝達能力の低さが吉岡をキリキリ舞いさせた。
大きな屋敷に住んでいる。母親の実家は金沢で旅館を営んでいる。
高屋敷 綾(たかやしき あや)
好奇心旺盛で、いつも明るい天真爛漫な転校生。両親は離婚しており、父親は動物カメラマンとして世界中を飛び回っている為、現在は姉の花と二人暮らし。
父親の仕事の関係で幼少期をアフリカで過ごしていた帰国子女で、そのため野生の動物に詳しく、ファウナプレイ時には花と共にその知識を遺憾なく発揮し、周囲を驚かせた。ただし、蛇は大の苦手。
メンバーの中で最も社交的で、誰に対しても物怖じせず間を詰めた接し方をするので、人によっては「馴れ馴れしい」という印象を与えることもあるが、持ち前の行動力と無邪気さが人と人とを結びつける。また、寂しがり屋の一面もあり、常に人と関わり賑やかな雰囲気を好む。
その一方で人に対する洞察力は鈍く、誰がどう見ても綾目当てで接近する田上の恋心には全く気づかないどころか、田上は翠が好きだと思い込んでおり、それが田上の悩みのひとつ。
高校生にしては精神的にやや幼く、感情をストレートに表面に出す為、心理戦を孕むタイプのゲームにはめっぽう弱い。またスキンシップを好む傾向が強く、すぐメンバーに抱きついたり腕を組んだりする。
大野 翠(おおの みどり)
融通の聞かない優等生で、クラス委員長。序盤においては特に厳格で大人びた性格だった為同世代の友達がいなかったが、綾達と触れ合うことで徐々に軟化していく。自分の気持ちを素直に出せないが、さいころ倶楽部のメンバーを大切に思っており、なんだかんだ言いながらも面倒見がいい。基本的にはドライで理知的、冷静だが、美姫やエミーなどの可憐なタイプには弱いらしく、「キュン」とすることも。一方、自分と正反対の性格である綾に対しては呆れたりSな言動をぶつけることもあるが、彼女なりの良さを認めている。
ボードゲームショップ『さいころ倶楽部』でアルバイトをしている。小学6年生のときに兄とカタンの開拓者たちを遊んでボードゲームに興味を持ち、将来はゲームデザイナーになることを目指している。
作中ではゲーム紹介やルール解説も担当する。登場するゲームは彼女の私物であることも多い。当然、ボードゲーム全般に対して造詣が深く、ジャンルを問わず何でもこなすオールラウンダーで勝率は高め。どちらかと言うと、アメリカ製よりもユーロ系のゲームを好む。
京都生まれの京都育ちだが「京都弁は曖昧な表現が多く論理的思考に不向き」という理由から標準語で話している。しかし感情が高ぶると京都弁が出ることがある。
実はプロポーション抜群で、胸の大きさを綾や美姫に羨まれている。
父親の大野泰三は、高級輸入家具販売会社「株式会社OFD」取締役。同社は採用の最終試験にボードゲームを課すことで知られている。
エミーリア
30話で初登場。ゲームカフェ「ゲシェンク」店長の娘。ニックネームは「エミー」。父はドイツ人と日本人のハーフ、母はアイルランド人。
ドイツ・ハンブルク出身で9月から加茂川北高校に編入している。転入直後から「カワイイ留学生が来た」と男子の間で話題になっており、ファンクラブが存在するという噂もある。
ドイツで育ったため小さいころからゲームに親しんでおり、将来は翠と同様ゲームデザイナーを目指している。
のんびり屋でマイペース、天真爛漫で綾に似た部分もあるが、その美貌プラス無意識に同性すら激しく萌えさせる言動で、メンバーを骨抜きにすることもしばしば。
一方でゲームの本質的な構造に対する分析力は翠以上で、少し遊んだだけで問題点や改善点を見抜き、翠を驚愕させる。
一番好きなゲームはケルトで、翠に敗れるまでは一度も負けたことがないというやり込みぶり。
タランチュラが好きで、ペットとして飼っている。

主要人物[編集]

46話からメインで登場する人物。翠たちの1学年下に当たる。

黒崎 奈央(くろさき なお)
加茂川北高校の新1年生。左耳に3 - 4個のピアスを付け、「大丈夫っス」や「なんスか?」等のように「ス」を付けて話す。クラスメートからは不良と見られており、目つきが悪いなどの理由からクラスでは孤立している。
両親は離婚しており、ホステスでネグレクト気味な母親と二人暮らし。
子供の頃、親友の父親が奈央の母親に入れあげた為家庭不和に陥ったことから親友に憎まれ、挙句誹謗中傷を拡散されて以来、周囲に心を閉ざす様になった。
普段は無愛想だが、猫好きで優しく、嘘がつけない素直な性格。ゆえにブラフ系のゲームにはとことん弱いが、反面記憶力が抜群に良く、普通は覚えられない他プレイヤーのプレイまで覚えており、環菜に「すごいゲーマーになるかも」と言わせた。
同じアパートに住む店長に誘われボードゲームを遊んだことがきっかけで店長に想いを寄せるようになり、さいころ俱楽部に通うようになる。
元々はボードゲームに興味はなく、あくまで店長と彼が保護した野良猫目当てで通っていたのだが、そこで遭遇した環菜が接近。友達が出来たことの嬉しさと、再び失うことへの恐怖心で板挟みとなり一時は絶縁を言い渡すも、今まで押し殺してきた本当の自分の気持ちに気づき環菜と和解、以後親友となる。
嫉妬心や独占欲が強く、店長と仲がよさそうな女性にはもれなく敵愾心を燃やす。特に、初対面で対戦してボロボロに負かされた翠を敵視している。また、親友となった環菜がさいころ倶楽部のメンバーと早々に打ち解けるのを見て嫉妬していた。
口下手で自信なさげな美姫に自分と同じ匂いを感じ取り、出会った当初は同族嫌悪を感じていたが、美姫の思いやりに触れて少しずつ距離を縮め始めた。
第61話で店長に告白したが、高校生であることを理由に断られた。
時坂 環菜(ときさか カンナ[1]
奈央の同級生。三つ編み眼鏡でルールを遵守する真面目を絵に描いたような女子。しかし、「ルールの下でうそをつくのは問題ない」ためブラフゲームを得意とする。
小学生のころからいとことボードゲームを遊んでいたヘビーゲーマー。親の転勤で引っ越してからボードゲームをやる友人がいなかったが、さいころ倶楽部で偶然奈央に遭遇、当初は恐れていたはずの奈央に声をかけ、一緒に遊ぶようになる。奈央からは(二人称としての)「オタク」と呼ばれている。
初登場時はある意味、翠以上の堅物でかつ事なかれ主義であったが、素直で優しい奈央の本質をすぐに見抜き、クラスメートから疎まれることも厭わず積極的に奈央と交流を持とうとした。それが、頑なな奈央の心を和らげてゆく。
だが同世代の異性とはコミュニケーションを取った経験が皆無で、免疫ゼロ。田上が綾目当てでさいころ倶楽部に来店した際に遭遇した時はまともに会話すら出来なかったが、一緒に遊んだ禁断の砂漠セレスティアにおいて協力し合い、ピンチを乗り越えたことがきっかけで田上に恋する様になるも、田上には他に好きな人がいる事実(後にそれが綾であることも)を知り、深く悩む。
好きなデザイナーはアレックス・ランドルフ

加茂川北高校の生徒[編集]

田上 翔太(たのうえ しょうた)
翠の幼馴染のクラスメイト。隣の席に座ることになった綾に一目ぼれをする。ややお調子者。綾に誘われる形で何度かゲームに参加しているが、綾には「翠のことが好き」と誤解されている。
普段はあまり頼り甲斐がある様に見えず、また綾とゲームをする時は彼女を意識するあまり判断を誤ることも多いが、実は意外にも追い込まれた時に勝負強さを発揮することもあり、土壇場での逆転勝率は高め。
実家は霊験あらたかと最近評判の縁結びの神社だが、自身に彼女ができないのであまり信用していない。
吉岡 龍二(よしおか りゅうじ)
翠たちと同じクラスの生徒で田上とは小学生時代からの友人。常にクールで論理的。日直の仕事を忘れていたという失態をフォローしてくれた美姫のことが気になっている。
剣道の道場主の孫で、中学時代は全国大会で3位に入賞した。高校時代にはインターハイ三連覇の偉業を成し遂げるというナレーションが未来形で語られている。
渋沢 連(しぶさわ れん)
美姫・綾・翠たちより1学年上の女子。初登場時は生徒会副会長だったが、3年生の引退後会長に就任している。
中学の時は、翠と2人で生徒会を仕切っていた。真面目な完璧主義者で、彼女から見て不真面目な者や“役立たず”な者に対して苛立ちを覚えることが多く、それ故に優等生の翠に執心するなど、視野が狭くわがままな面がある。
青島が入院した間は、会長の代役として学園祭の企画を行っていた。自身の失態をフォローした青島を見返したいとの気持ちが強い。
翠を生徒会に引き入れる為に執拗な勧誘を繰り返し、それも叶わぬと見るや目薬を使って泣き落としを図るなど、真面目な一方で狡猾さも併せ持つ。
青島 悠人(あおしま ゆうと)
3年生の生徒会長。事故で入院していたが、学園祭の1ヵ月ほど前に退院した。一見するといい加減なお調子者のようだが、公正かつ周囲への配慮に優れたカリスマとリーダーシップのある人物。

その他[編集]

店長
翠が働くゲームショップ『さいころ倶楽部』の店長。本名は金城きんじょうタケル。筋骨隆々、大きな傷痕のあるスキンヘッドでサングラスをかけている。日本人とアメリカ人のハーフ[2]
元々はアメリカ国籍で、米軍沖縄基地に駐屯経験がある。ジョージやマイクはその時の同僚で、一緒にカタンの開拓者たちをプレイしてボードゲームの面白さを知る。
いかつい風貌で大の負けず嫌い、その上ゲーム対戦時には相手が誰であろうと真剣勝負が身上の為初対面の人には恐れられるが、実際は無骨ながらも気遣いが出来て面倒見の良い好漢。ボードゲームデザイナーを目指す翠を暖かく見守ったり、奈央をぶっきらぼうながらも世話したりしている。
高屋敷 花(たかやしき はな)
綾の姉。おっとりとした美人で、放っておくと変な男が集まってくるらしい。妹の綾からは「ハナ」と呼ばれている。
牧 京子(まき きょうこ)
花の友人。美姫と同じ中学の出身で、当時は「凶犬のキョーコ」と呼ばれていた。その二つ名の影響もあってか「京子」の名を嫌い、友人には姓の方の「マキ」で呼ばせている。
子供の頃、母や弟共々父親の暴力にあっていたせいで、弱いものいじめや一方的な暴力を激しく憎んでいる。そのため学生時代は喧嘩をすることも多かったことから「凶犬」のあだ名が付けられた。幼い頃の美姫はいじめられているところを、当時の京子に助けられた。
サバサバした鉄火肌で思ったことを素直に口にしてしまう為、当たりの強い発言になりがちだが、本人もそれは自覚している。だが結構な照れ屋でもあり、褒められると恥ずかしさに耐えられない。
職業は美容師で、環奈の髪も彼女が切っている。
コースケという弟がいる。
ジョージ・ベレスフォード
アメリカの新興ゲームレーベル『バッドドワーフ』の代表兼ゲームデザイナー。店長によれば、同レーベルのゲームは通好みの良作が多い。
店長が米軍に所属していたときの同僚で、第一印象は「イヤミメガネ」だった。出会った当初は犬猿の仲だったが、ボードゲームをきっかけに悪態をつきあいながらも知己となった。
来日時にさいころ倶楽部を訪店した際、翠がゲームデザイナーを目指していることを知り、厳しくも的確な助言を送る。
マイク
店長が米軍に所属していたときの同僚。回想にのみ登場。店長をゲームに誘いゲームに興味を持たせるきっかけを作った。
銀・白浜
銀は鴨川将棋倶楽部の会員。白浜はチェスクラブの会員。チェスクラブに女性会員を引き込もうとしたことやゲーム観の違い対立していたが、綾の仲裁でガイスターをやるようになる。初対戦は銀が勝ったが最近は白浜が勝ち越しているらしい。

作中に出てくるゲーム[編集]

※カッコ内は作中メインで描かれた際の話数。★は収録された単行本の表紙で描かれているもの。☆は収録された単行本の裏表紙に登場するもの。

その他、単行本内で名前の出たゲーム[編集]

※印は作中でプレイ済みのゲーム

書誌情報[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 他の登場人物と違い、名前のルビがカタカナ表記になっている。
  2. ^ 第48話の本人の台詞より。
  3. ^ a b c d e f 第31話でも遊んでいるシーンがある。
  4. ^ a b c d パッケージや名前自体は直前の話で登場している。
  5. ^ 第8話で翠と店長が、第19話で美姫と綾が遊んでいた。
  6. ^ a b 第62話で遊ばれている。
  7. ^ 第24話でも美姫・綾・翠が遊んでいるシーンがある。
  8. ^ a b c 他に、翠が作ったオリジナルのゲームが登場する。
  9. ^ 60話でカンナが言及。
  10. ^ オリジナルのアグリコラについても語られている。
  11. ^ 他にエミーリアのオリジナルゲームが登場する。

外部リンク[編集]