ラブレター (カードゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ラブレターLove Letter[1]2012年5月に同人ゲームとして発行されたカードゲーム[2]。デザイナーはカナイセイジ。各プレイヤーが協力者の助力を受けて姫にラブレターを届けることを目的とする、というストーリーが設定されている[2]。わずか16枚のカードのみを使用するという同人ゲームながらのちに商業ベースにのり[3]、日本国内ではアークライト[4]、日本国外ではエルダラック・エンターテインメント・グループ (Alderac Entertainment Group)[5]から製品版が発売されている。日本内外のゲーム賞を受賞している(後述『受賞歴』節参照)。

プレイ方法[編集]

人数は2 - 4人くらいまでで、キャラクター名、数字および効果の描かれた専用のカード16枚を使用しゲームを行う[2]。まず各人が1枚の手札を保持し、さらに1枚をゲームから除外して残りを山札とする[6]。手番が来たら山札より1枚カードを引き、先に保持していた手札または引いた札のいずれかを場に捨てる。捨てたカードに記載された効果を処理したら、次のプレイヤーに手番が回る。これを山札が無くなるまで繰り返し、最終的に一番数字の高いカードを持っているプレイヤー、もしくは最後まで生き残ったプレイヤーがそのゲームの勝者となる。カードの効果如何で他のプレイヤーもしくは自分がゲームから脱落することがある。このゲームを数回繰り返し、一定勝数(普通は3勝。姫で勝った場合は2勝カウントとする場合も)先取した者を最終的な勝者とするといった遊びかたも例示されている。

16枚1セットのカードを2セット揃えることで、ごいたのプレイに流用することも可能とされている[2]

カードの種類[編集]

通常カード[編集]

兵士
強さ:1 枚数:5
このカードを捨て札とした時、他プレイヤー1人とカードの種類1つを指定する。そのプレイヤーの手札が指定したカードの種類と一致していた場合、そのプレイヤーは脱落する。ただし、「兵士」をカードの種類として指定することはできない。プリンセスワンダーでは「侍女」。
道化
強さ:2 枚数:2
このカードを捨て札とした時、他プレイヤー1人を指名する。そのプレイヤーの手札を見ることができる。手札を見られてしまったプレイヤーは兵士で当てられたり、(弱いカードの場合)騎士で脱落させられたり、(強いカードの場合)魔術師でチェンジさせられたりするリスクがあるので早めに捨てた方が良い。プリンセスワンダーでは「占い師」。
騎士
強さ:3 枚数:2
このカードを捨て札とした時、他プレイヤー1人を指名する。そのプレイヤーと自分の手札を確認し合った後、強さの低かったプレイヤーが脱落する。強さが同じだった場合は引き分けとし、2人とも脱落しない。強いカードが脱落すると勝った方も持っているカードが限られるので兵士で当てられたり魔術師でチェンジさせられたりするリスクが高くなる。引き分けだった場合も互いに相手の手の内が分かってしまう他、他のプレイヤーからも引き分けであったことがヒントになりカードを特定されやすくなる。
僧侶
強さ:4 枚数:2
このカードを捨て札とした時、次の自分の手番になるまで他プレイヤーのカードの効果を受けない。他プレイヤーは「僧侶」を出したプレイヤーをカード効果の対象とすることはできるが、効果そのものは発動しなくなる。パスしたいときあえて僧侶出しプレイヤーを指名するのも有効である。プリンセスワンダーでは「神官」。
魔術師
強さ:5 枚数:2
このカードを捨て札とした時、自分を含めたプレイヤー1人を指名する。そのプレイヤーは手札を捨て、新たに山札から1枚カードを引き手札とする。この時捨てたカードの効果は「姫」以外は発動しない。「姫」持ちを脱落させるのに有効な他、強いカード持ちを弱くしたり、自分のカードを強くしたりすることも期待できる。なお、山札が0枚の時にこのカードの効果が発動した場合、ゲーム開始前に除外したカードを取り、新たな手札とする。
将軍
強さ:6 枚数:1
このカードを捨て札とした時、他プレイヤー1人を指名する。そのプレイヤーと自分の手札を交換する。互いに相手の手の内が分かってしまうメリットとリスクがある。
大臣
強さ:7 枚数:1
山札からカードを引いた2枚の手札の合計が12以上になった時、このカードを持つプレイヤーは脱落する。プリンセスワンダーにはこの効果のカードは入っておらず、強さ7の通常カードは下記の「女侯爵」と同じである。
強さ:8 枚数:1
このカードを捨て札としたプレイヤーは脱落する。「魔術師」の効果で捨てさせられたカードの効果は通常は発動しないが、「姫」だけは発動し、捨てた時点で脱落となる(カードの補充はしない)。

拡張カード[編集]

通常カードの同じ強さのカードと入れ替えて遊ぶ。強さ無しの場合は単純に山札に追加して使用する。

強さ7
女侯爵
山札からカードを引いた2枚の手札の合計が12以上になったとき、このカードを捨て札としなければならない(脱落はしない)。プリンセスワンダーには大臣に当たるカードは入っておらず、強さ7の通常カードはこの「女侯爵」と同じ効果である。名称は「貴族」。
強さ8
王子
上記の「姫」と同じ効果。女性だけでプレーするときに「姫」の代わりに使われる。プリンセスワンダーには姫の代わりに当たるカードは入っていない。
姫(眼鏡)
このカードを持っているプレイヤーが脱落した場合、山札から新たにカードを1枚引いて復帰することができる。通常の「姫」と違い、このカードを捨て札としても脱落にはならない(。プリンセスワンダーでは「姫(インテリ)」。
姫(ショート)
このカードを捨て札とした(魔術師の効果で捨てさせられた場合も同様)プレイヤーは脱落し、その時点でゲームを終了する。プリンセスワンダーでは「姫(和風)」。
伯爵夫人
このカードを自分から捨て札とすることはできない。山札が0枚になった時にこのカードを持っているプレイヤーは脱落する。ただし、「魔術師」の効果で捨てることはでき、脱落にもならない。プリンセスワンダーでは「姫(魔族)」。
強さ無し(単純に山札に追加する)
このカードを手札にしたプレイヤーは脱落する。5人以上でプレーするときのみ入れることが推奨されている。プリンセスワンダーにはこの効果のカードは入っていない。

受賞歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 商業ベースの販売会社アークライトの表記は「ラブレター」で、初代の同人ゲームとしての製作者カナイ製作所の表記は「Love Letter」である(後述出典アークライト、およびカナイ製作所を参照)。
  2. ^ a b c d Love Letter”. カナイ製作所. 2014年9月14日閲覧。
  3. ^ a b 梅津爆発. “【ほぼ毎日特集】安い! 早い! おもしろい! 3拍子そろったアナログゲーム『Love Letter』を制作者と遊んでみた(第16回)”. 電撃オンライン. KADOKAWA. 2014年9月14日閲覧。
  4. ^ ラブレター公式サイト”. アークライト. 2014年9月14日閲覧。
  5. ^ About Love Letter”. Alderac Entertainment Group(AEG). 2014年9月14日閲覧。(英語)
  6. ^ 以下、本節は特記ない限り前掲電撃オンラインの説明による。
  7. ^ The Dice Tower - 2012 Awards”. The Dice Tower. 2014年9月14日閲覧。(英語)
  8. ^ Spiel des Jahres e.V. - Kategorie: Spiel des Jahres 2014”. spieldesjahres.de. 2014年9月14日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2014年9月14日閲覧。(ドイツ語)
  9. ^ ヘビーネットゲーマーからゲームデザイナーへ。「ラブレター」で日本人初のドイツゲーム賞入賞を果たしたカナイセイジ氏に聞く,原点と未来”. 4Gamer.net. 2014年12月29日閲覧。
  10. ^ Preisträger”. ドイツゲーム賞. 2014年12月29日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2014年12月29日閲覧。(ドイツ語)

外部リンク[編集]