宝石の国

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宝石の国
ジャンル ファンタジー SF アクション
漫画
作者 市川春子
出版社 講談社
掲載誌 月刊アフタヌーン
レーベル アフタヌーンKC
発表期間 2012年12月号 - 連載中
巻数 既刊7巻(2017年5月23日現在)
アニメ
原作 市川春子
監督 京極尚彦
シリーズ構成 大野敏哉
キャラクターデザイン 西田亜沙子
音楽 藤澤慶昌
アニメーション制作 オレンジ
製作 「宝石の国」製作委員会
放送局 MBSTOKYO MXほか
放送期間 2017年10月 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

宝石の国』(ほうせきのくに)は、市川春子による日本漫画講談社月刊アフタヌーン2012年12月号より連載中。

2013年の単行本第1巻(講談社アフタヌーンKC)発売時には、記念のフルアニメーションPVが作成された[1][2]。同年末発表の「このマンガがすごい! 2014年」オトコ編第10位に入っている[3]

2017年5月19日にテレビアニメ化が発表され[4]、同年10月より放送中。

あらすじ[編集]

遠い未来、その者たちは「宝石」になった。過去、「にんげん」が存在したと伝えられる世界。地上の生物は海中で微小生物(インクルージョン)に食われ無機物となり、長い年月を経て、その無機物から宝石の体を持つ人型の生物が生まれた。28人の宝石たちは、自身を装飾品にしようと来襲する月人(つきじん)との戦いを繰り返していた。

宝石たちの中でも特に脆く戦闘に出られず、秀でた才のない最若のフォスフォフィライトは、「博物誌」の制作を仕事として与えられ、不本意ながらも活動を始める。

登場人物[編集]

宝石[編集]

人型をした宝石生命体のような存在。物語開始時で28人。それぞれ宝石としての種類が違い、硬度靭性がある。人称代名詞に「僕」「俺」「彼」「兄」「弟」などを使用するが、生殖はせず性別は存在しない。作者は上半身は少年・下半身は少女をイメージして描いていると語っている[3]。体内に微小生物がインクルージョンとして内在されており、割れたり砕けたりしても破片が揃えばインクルージョンの働きで元に戻ることができる。砂粒程度に細かくなっても相応量が集まれば接合可能で、人型で復活できるため死の概念がなく非常に長寿で、年齢が明らかになっている者で最年長は3600歳ほど、最年少でも300歳であったが、作中で新たに生まれた者が70歳時に登場している。海で朽ちた古代生物が無機物化して万年億年単位で地中をさまよったあげくに堆積したとされる「緒の浜」から生まれるが、人型生命体として生まれてくることは珍しく、大方は人型になり損なって宝石や貴金属の塊や細片となる。生まれてから身体的な成長がある。

金剛先生のもと「学校」と呼ぶ建物で暮らし、戦闘・見張り・医療・工芸などの仕事をひとつかふたつ担当しながら生活している。ほぼ同じデザインの黒い制服を揃って着ており、生息域が氷と雪に覆われる冬になると活動中の者は月人の目に止まらないように白服を着るようになっている。素肌で触れ合うと硬度の低い方や割れやすい方が欠けることもあるため、黒か白かグレーのストッキングオペラ・グローブを身に着けている者もいる。

光を栄養とするために夜は活動が鈍り、光の少ない冬の間は一部を除いて冬眠する。肌の部分にお白粉を塗っており、取れるとフォスは「目も当てられない姿になる」と言っている。身体が砕けたり活動休止状態になることはあっても不死のため諦めが悪い性質であり、貴重ななどをはじめ物を大切にする傾向がある。

フォスフォフィライト
声 - 黒沢ともよ
燐葉石。愛称「フォス」。硬度三半、靭性最下級。
宝石達の中でも最も若く、作中で300歳を迎え、第7巻にてラピス・ラズリの頭部接合後の102年間眠っていたため、目覚めたときは402歳以上になっており、その間に年下の宝石も生まれている。
硬度と靭性が非常に低いため脆く、腕力も低いため本人が望んでいた戦闘には参加させてはもらえなかった。他にも工芸・医療など必要とされている仕事に適正がないと見なされており「役立たず」と自他共に認識しているが、ようやく幅広く物事を記録する博物誌の作成の任を与えられる。
博物誌作成の任を受け博識なシンシャに手伝いを求めた際、シンシャの孤独で無為な心中を知り有意義な仕事を見つけてあげたいと思うようになる。
作中でたびたび身体を欠損しており、それに伴って記憶を失っている。まずアドミラビリス族と関わる中で足を失い、アドミラビリス族から提供されたアゲートと貝殻を合わせた新たな足を得て俊足となる。その後に冬場の砕氷作業中に腕を失い、金と白金の合金の腕を代わりに付ける。この腕は自由自在に伸縮・変形させることが可能で、長く伸ばすことで遠くの相手を攻撃するなど様々な形での応用ができるため戦闘力が増している。さらに頭部を月人に奪われて昏睡状態になってしまい、カンゴームが保管していたラピスラズリの頭部を新たな頭部としてつけられたことによって回復したが、意識が戻るまで102年間眠り続けることになった。
軽妙な性格ではあるが考え方に柔軟性がある。しかし好奇心から無鉄砲とも思える行動を取ることがあり、結果大事になって周囲を消耗させるトラブルメーカーでもある。しかし上記の出来事を経験するうちに、金剛先生の行動に疑問を持つなど冷静な思考も行うようになる。一時期、コンビを組んだアンタークやゴーストが月人に捕まったことなどが影響し、時に幻覚を見たりと精神が不安定な描写がみられたが、後にカンゴームとの交流を経て精神状態は落ち着いていく。
ラピスラズリの頭部を接合された後に夢の中でラピスラズリの意識と出会い助言を受けたことや、ウァリエガツスとの邂逅を経て本格的に真実を探ることを決断し、カンゴームの協力を得て「故意に月人に捕まる」という方法により月の世界へ潜入する。
シンシャ
声 - 小松未可子
辰砂。硬度二。ダイヤモンドと同じ年の生まれ。
体から銀色の毒液を無尽蔵に出せる能力を持ち、戦闘能力は非常に高い。しかし毒液は周囲の大気・土・水・草などを汚染する上、他の宝石達に付着するとその部分が光を通さなくなり削り捨てる処置をしなければならなくなる。
毒液を完全に制御できないため、他の宝石達に危害を与えないよう距離を置き、月人の現れない夜に見回りをするという無益な仕事に就いている。
博識で、フォスの博物誌作成を手伝ってほしいと頼まれたことからフォスと交流を持ち、「月でなら自分の価値を見出してもらえるかもしれない」「月人に攫われるのを待っている」と自分の存在自体が迷惑であることに心を痛めていることを明らかにする。フォスに完全に心を開いてはいないが、期待しないように自分を律しながらも気になっている。
金剛先生
声 - 中田譲治
宝石達を束ねる役割をしており、剃髪袈裟を着た仏教僧のような姿をしている。一喝で宝石達を割るほどの攻撃力を持つ。学校の本堂で瞑想をすることがありこれは宝石達には「昼寝」とも揶揄されているが、冬眠はしない。
硬度は不明だが、「昼寝」から彼を起こす際にはその硬度によって自分達が砕ける危険性があり、非常に危険な役割のようである。
月人と関係があるような言動をたびたび見せており、フォスに疑問を持たれている。しかしシンシャはフォスに「全員が勘付いている」「暗黙のうちに先生を信じると決めた」と語っている。
ルチル
声 - 内山夕実
金紅石。硬度六。
医療担当。割れたり砕けたりした宝石達の修復や、耐塩樹脂などの管理・取り扱いをしている。
口調は非常に丁寧。隠れナンバーワン美脚と称される。
かつてパパラチアとコンビを組んでおり、彼を直すために医療技術が上達した。
ダイヤモンド
声 - 茅野愛衣
ダイヤモンド属。愛称「ダイヤ」。硬度十、靭性2級。シンシャと同じ年生まれ。
男性的ないし中性的な性格や言動が大半の宝石たちの中では珍しく、物腰が柔らかく優しい性格で、女性的な立ち振る舞いや仕草が特徴の宝石。常に七色に輝いている。恋愛偏重主義と言われている。
硬度は高いがへき開があり割れやすいため、ボルツのように強くなりたいと願っている。ボルツからは「兄ちゃん」と呼ばれている。
ボルツ
声 - 佐倉綾音
カーボナード。ダイヤモンド属。硬度十、靭性特級。ダイヤによると「弟」。
ダイヤモンド属。足先まである黒い長髪が特徴。金剛先生に次いで強く、冷静であり冷酷な部分もある性格で、戦闘狂と評される。
多結晶体であるため、同属のダイヤモンドらより遥かに割れにくく強い。
イエローダイヤモンド
声 - 皆川純子[5]
ダイヤモンド属。硬度十。宝石達の中では最年長の3597歳。
俊足で面倒見がよく、「おにいさま」と呼ばれている。
かつて組んでいた相手であるグリーンダイヤモンド・ルビーサファイアピンクトパーズの全てが月に連れて行かれていることを気にしている。コンビを組んでいたジルコンがボルツとの方が相性がいいことを知り、そちらとコンビを組むよう先生に推す。以降はダイヤと組むようになった。
ジルコン
声 - 茜屋日海夏[5]
ジルコン。硬度七半。
イエローダイヤモンドと組んでいる。フォスに次いで若いが優秀。
ボルツと組んだ際に、イエローダイヤモンドのことを気にするあまり全力を出し切れていないと見抜かれる。その後、イエローの推しもあってボルツと組むようになる。
アメシスト
声 - 伊藤かな恵[5]
紫水晶。硬度七。
見回り担当で剣の凄腕。双晶であり、2人で1つという存在。
向かって左側の目が隠れているのが「エイティ・フォー」、向かって右側の目が隠れているのが「サーティー・スリー」。
新しい脚を得たフォスとコンビを組むことになる。
お互いが素手で触れあっても双晶なので割れないが、その音は周りにはストレスとなる。
モルガナイト
声 - 田村睦心
緑柱石の一種モルガナイト。愛称「モルガ」。硬度七半。
口調は粗く、やんちゃ。ゴーシェとコンビを組んで見回りの任に就いている。
フォスが頭部を失い意識不明となった後、ゴーシェナイトと共に月人に捕まってしまう。
後に同種の宝石が生まれ、新たなモルガはやんちゃな性格だった以前のモルガとは反対に大人しく内気な性格をしている。
ゴーシェナイト
声 - 早見沙織
緑柱石の一種ゴーシェナイト。愛称「ゴーシェ」。硬度七半。
モルガとコンビを組んで見回りの任に就いている。常に困りまゆ。落ち着きのある性格。
フォスが頭部を失い意識不明となった後、モルガナイトと共に月人に捕まってしまう。
後に同種の宝石が生まれており、新たなゴーシェは以前と変わらない容姿をしているが、年下のためかフォスを「先輩」と呼び敬語で話すのが特徴。
ジュード(ジェード)
声 - 高垣彩陽
翡翠。硬度七。
別名「堅牢のジュード」と呼ばれ、壊れにくさでは2番目。
途中で名前の表記がジュードからジェードに変わっている。
ユークレース
声 - 能登麻美子
ユークレース。硬度七半。
書記担当で、見張りの計画作成などを担っている。色が左右に分かれているという特徴を持つ。
レッドベリル
声 - 内田真礼
緑柱石の一種。愛称「ベリル」。硬度七半。
服飾担当で、生地を作成したり宝石達の制服やパジャマなどを作成したりしている。美意識が高く毎日髪型が違う。
ベニトアイト
声 - 小澤亜李
ベニト石。愛称「ベニト」。硬度六半。
寮ではシンシャの隣室。
ネプチュナイト
声 - 種﨑敦美[5]
海王石。愛称「ネプちー」。硬度五半。
辛口な性格。
オブシディアン
声 - 広橋涼[5]
黒曜石。硬度五。
武器製作担当。業務のわりにノリが軽い。
アレキサンドライト
声 - 釘宮理恵[5]
金緑石。硬度八半。
月人研究マニア。一人称は「あたし」で、「アレキちゃん」と呼ばれたがっている。通常は青に近い色をしているが、月人をみると半分の確率で色が赤くなり暴走し、ときにはそのまま気絶することもある。
月人を研究しているのはこの体質を克服するためと、相棒であったクリソベリルが連れ去られた憎しみを失わないためである。
アンタークチサイト
南極石。愛称「アンターク」。硬度三。
通常は完全な液体だが、気温が下がると結晶して人型になる。寒くなるほど強くなる。冬以外の季節は眠っており、冬になると目覚めて皆の冬眠の間に1人で金剛先生と共に迎撃と流氷砕破の仕事をする。剣と同じ材質で、氷削の仕事道具として扱っているノコギリは月人撃退の武器として使う。
自ら冬の見回りを申し出たフォスを加えて流氷砕波の仕事を行っていた際、海に落ちて両腕を紛失したフォスのために新たな腕の素材を探す。しかしその最中に新しい腕の素材に決めた鉱物の不具合で身動きが取れなくなったフォスを助けようとした隙を突かれて月人に捕まり、フォスの眼前で連れ去られてしまった。
パパラチア
パパラチアサファイア。硬度九。靭性準一級。
以前はルチルと組んで戦っていたが、現在は眠りについており医務室に安置されている。イエローダイヤモンドと同じくらいの年齢で、ボルツの次に強かった。生まれつき体に穴がたくさん開いており、ルチルが改造して支えていた。
ゴースト・クォーツ
ファントムクォーツ。硬度七。
図書室管理兼長期療養所担当。不思議な雰囲気を漂わせており、存在感を消していきなり背後から話しかけてくることがある。体が多層になっており、ガンゴームについて「中にもう一人いる」と語っていた。月人を調べることを決意したフォスにコンビを組むことを申し出る。しかし後日、月人との戦闘中に捕まりかけたフォスを助けようと立ち向かった際に月人の矢で左腕を砕かれた上に髪以外の体の表層部分がすべて剥がれ落ちてしまい、そのままフォスの救出と引き換えに月に連れ去られた。
武器は他の宝石たちが通常の武器として使っている刀身の黒い刀剣とは違い、アンタークチサイトの氷削兼武器用ノコギリや刀の同じ色と性質を持つ大鎌。
カンゴーム
ゴースト・クォーツの「中の子」。黒水晶。性格はややキツいが、しっかり者。ゴーストが月人と戦った際に髪の毛の一部以外の表層が剥げ落ち、月へ連れ去られたことによって現れた。その後、金剛先生から名前を付けられる。
カンゴーム自身は黒色だが、髪の毛だけは白色である。左腕を失ったので代わりにスモーキークォーツをつけている。当初は白粉を肌に塗っていなかったが、冬の担当になった時から白粉を塗るようになった。
ペリドット
声 - 桑島法子[6]
硬度六半。
紙製作担当。スフェンとコンビを組む。
スフェン
声 - 生天目仁美[6]
チタン石。硬度五。
工芸意匠担当。ド派手にきらめいているが、コツコツした地味な作業が好き。
ペリドットとコンビを組む。かつてはトパーズと組んでいた。
ブルーゾイサイト
かつてペリドットと組んでおり、月に連れ去られた。
トパーズ
かつてスフェンと組んでおり、ブルーゾイサイトと同時に月に連れ去られた。
ヘリオドール
緑柱石の一種ヘリオドール。
物語開始前に月人に捕らえられており、月人の武器の弓の矢尻に使われてしまう。戦闘時に一部は取り戻すことができたが、まだ人型で復活するには至っていない。
クリソベリル
アレキサンドライトとかつて組んでいた宝石。彼が連れ去られた憎しみを忘れないため、アレキサンドライトは月人の研究を始めた。
ラピスラズリ
ゴーストと以前コンビを組んでいた宝石。知的で慎重な性格。ゴースト以前に図書室を管理しており、ゴーストの「中の子」も彼の言うことだけは聞いていた。現在は首だけを残して月に連れ去られている。
彼の頭部はゴーストによって保管されていたが、後にフォスが頭を失った際に新たな頭部としてフォスの体に接合される。
ウォーターメロントルマリン
声 - 原田彩楓[6]
硬度七半。おっとりだが、驚いたり怒ったりなどのストレスがかかると帯電する。
ヘミモルとコンビを組んで、特殊な攻撃ができる。
ヘミモルファイト
声 - 上田麗奈[6]
異極鉱。硬度五。愛称は「ヘミモル」。
ウォーターメロントルマリンとコンビを組む。

月人[編集]

月から大群で現れる狩人。中央部にいる仏像のような姿をした月人が器を持ち、それを取り囲むように「雑」と呼ばれる宝石たちと同じ体格の月人が、弓矢刺又のようなもので攻撃してくる。通常は中央の月人を破壊すると霧散するが、中に宝石を改造した武器を持つ「新式」は霧散せずそのまま攻撃してくる。

予兆として「黒点」とよばれる空に黒い影が現れるため、昼間は宝石たちが分担して巡回を行っている。一方で、夜間の襲来は今まで一度も無かったと言われ、雨の日も現れないとされている。ウェントリコスス曰く「天敵もいないのに争いを好む」。

宝石達を装飾品にする目的で捕らえようとしていると言われていたが、ウェントリコススの語った伝説では「魂」にあたり、にんげんに戻るため「肉」であるアドミラビリス族、「骨」である宝石達を手に入れようとしているとの推測がされている。

しろ
第4巻に登場した大型の月人。それまでの月人と違い、筋肉質の肉体と六本の腕、毛の生えた尾を持つ。切られるたびに分裂し、最終的に子犬のような姿になる。子犬状の分裂体を一か所に集めると、また元の姿に戻る性質を持つ。金剛先生を慕っているかのようなそぶりを見せ、フォスに疑念を抱かせるきっかけを作った。
通常の月人と異なり、「二重」の黒点の中から出現した。
小型月人(仮)
第6巻に登場した小型の月人。何らかのゲームの駒を模しており、丸・三角・四角などの小さな板状の体に一つ目と手足がついた姿をしている。鉱石の結晶に擬態した姿で現れ、宝石達が近づくと破裂して中から飛び出し、宝石達の体の一部を少しずつ削って小さな黒雲状の足場の上を跳びながら逃げていく。また、集団で飛びかかって宝石達の体を一気に削っていくことも可能。
出現する際、しろと同様に二重の黒点の中から現れている。また、金剛先生は彼らの元になった駒とゲーム盤に見覚えがある様子。
博士
第7巻に登場した人型の月人。白衣を着た女性のような姿をしており、他の月人のように宝石達を攻撃してこない。金剛先生はこの者の姿を目にした時動揺したような様子を見せ「博士」と呼ぶが、「偽物」と断じ宝石に斬らせたために消滅する。

アドミラビリス族[編集]

ウミウシナメクジのような軟体生物が殻を背負った、カタツムリのような形状の巨大な生物。月で月人により養殖されており、まだ月には仲間が多くいるが皆思考を奪われているらしい。本来は小型であるが、月人に飼われている間に巨大化するようである。伝説では「肉」にあたり、寿命は短いが生殖により種族を存続させることができる。故郷に近づくと真の姿である人型の姿に戻る。身に着けている殻は、彼らにとっての「家」らしい。

ウェントリコスス
声 - 斎藤千和
アドミラビリス族の王。
月人に飼われており、月人によって学校に送り込まれ、フォスを食べて取り込んでしまった。宝石達やその武器を溶かす能力がある。
取り込んだフォスを自身の殻と融合させてしまうが、殻を壊して中身を出されたことで、手の平サイズまで縮んで無力化する。殻からフォスが分離され復活した後はフォスとのみ会話ができるようになる。
弟であるアクレアツスと引き換えに宝石を月人に渡す命を受けており、フォスを海中へ招き寄せるが、アクレアツスが月人を撃退したことでフォスを渡さずに済む結果となった。
海中でフォスに語ったアドミラビリス属に伝わる「伝説」では、かつての「にんげん」が魂である月人・肉であるアドミラビリス族・骨である宝石の3つに分かれたとされており、月人は肉と骨を取り戻してにんげんに戻ろうとしているのではないかという推論を示した。
人型になった際にはドレスを着た女性のような姿であり、金剛先生を「いい男」・シンシャやボルツのようなツンとした子が好みと語っている。
アクレアツス
ウェントリコススの弟。同じく月人に飼われており、宝石と引き換えにウェントリコススの元へ戻されるという取引の材料になっていた。
ウェントリコススに「食うと戦うしか能がない」と言われている通り戦闘力は高く、引き渡し時に月人の撃退に成功する。
殻の部分はホネガイのように鋭く尖った突起が多数ある貝の形をしており、両足を失ったフォスに自身の殻からアゲートの詰まった2本の棘を与える。
カタツムリ状の形態の際はメンダコのような姿をしており、フォス曰く「かわいい」。
ウァリエガツス
五代目のアドミラビリス族の王。ウミウシの姿でモルガとゴーシェに捕獲され、その後フォスと対面した。歴代の王の中で一番臆病らしく、勇気を試すために地上に上がってきたという。フォスのことは同族から聞いて知っていた様子。
人型になった際には小柄な子供のような姿になる。

書誌情報[編集]

テレビアニメ[編集]

2017年10月よりMBSTOKYO MXほかにて3Dアニメとして放送中[4][5]

スタッフ[編集]

  • 原作 - 市川春子(講談社『アフタヌーン』連載)[5]
  • 監督 - 京極尚彦[5]
  • シリーズ構成 - 大野敏哉[5]
  • キャラクターデザイン - 西田亜沙子[5]
  • CGチーフディレクター - 井野元英二[5]
  • コンセプトアート - 西川洋一[5]
  • 美術監督・美術設定 - 赤木寿子
  • 色彩設計 - 三笠修[5]
  • 撮影監督 - 藤田賢治[5]
  • 編集 - 今井大介[5]
  • 音響監督 - 長崎行男[5]
  • 音楽 - 藤澤慶昌[5]
  • 音楽プロデューサー - 三上政高
  • プロデューサー - 山崎慶彦、藤野麻耶、清水美佳、馬場楊子、亀井博司、多田祐一、上治知世、吉田健人、金子広孝
  • プロデュース - 武井克弘
  • 制作プロデューサー - 和氣澄賢
  • 制作 - オレンジ[5]
  • 製作 - 「宝石の国」製作委員会

主題歌[編集]

オープニングテーマ「鏡面の波」[6]
作詞・作曲・編曲 - 照井順政 / 歌 - YURiKA
第1話ではエンディングテーマ位置で使用。
エンディングテーマ「煌めく浜辺」(第2話 - )
作詞・作曲・編曲 - 鈴木慶一 / 歌 - 大原ゆい子

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 CGディレクター 原作話
第一話 フォスフォフィライト 大野敏哉 京極尚彦 茂木邦夫 第1話 - 第2話
第二話 ダイヤモンド 第3話 - 第4話
第三話 メタモルフォス ふでやすかずゆき 武藤健司 越田祐史  

放送局[編集]

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [17] 備考
2017年10月7日 - 土曜 21:30 - 22:00 AT-X 日本全域 製作参加。CS放送 / リピート放送あり
土曜 22:00 - 22:30 TOKYO MX 東京都
土曜 23:00 - 23:30 BS11 日本全域 製作参加。BS放送 / 『ANIME+』枠
2017年10月8日 - 日曜 2:38 - 3:08(土曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏 製作参加。字幕放送 / 『アニメシャワー』第2部
日本国内 インターネット / 放送期間および放送時間
配信期間 配信時間 配信サイト
2017年10月8日 - 日曜 12:00 更新
2017年10月11日 - 水曜 0:00 更新

BD / DVD[編集]

発売日[18] 収録話 規格品番
BD DVD
1 2017年12月20日予定 第1話 - 第2話 TBR-27351D TDV-27357D
2 2018年1月17日予定 第3話 - 第4話 TBR-27352D TDV-27358D
3 2018年2月14日予定 第5話 - 第6話 TBR-27353D TDV-27359D
4 2018年3月14日予定 第7話 - 第8話 TBR-27354D TDV-27360D
5 2018年4月11日予定 第9話 - 第10話 TBR-27355D TDV-27361D
6 2018年5月16日予定 第11話 - 第12話 TBR-27356D TDV-27362D

Webラジオ[編集]

宝石の国ラジオ 〜金剛先生がお呼びです!〜』は、2017年10月6日より音泉にて隔週金曜に配信されている番組[19]。パーソナリティは金剛先生役の中田譲治

毎日放送 アニメシャワー 第2部
前番組 番組名 次番組
宝石の国
-
BS11 ANIME+ 土曜23:00枠
宝石の国
-

出典[編集]

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  1. ^ 講談社 モアイ「お待たせしました! 話題騒然の市川春子『宝石の国』①巻発売記念フルアニメーションPV、ただいまより緊急公開スタート!!」
  2. ^ 講談社 モアイ【急告】 市川春子初連載作『宝石の国』待望の①巻発売を記念し、作者全面協力のフルアニメーションPVがまもなく公開予定! 場面写真や絵コンテ、設定画を先行公開!!
  3. ^ a b 【インタビュー】上は少年、下は少女。性別のない宝石たちは「色っぽい」! 『宝石の国』市川春子【前編】
  4. ^ a b “市川春子「宝石の国」を京極尚彦監督が3Dアニメ化!10月よりテレビ放送開始”. コミックナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年5月19日). http://natalie.mu/comic/news/233197 2017年5月19日閲覧。 
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s TVアニメ『宝石の国』黒沢ともよさん・小松未可子さん・茅野愛衣さんら声優18名が解禁!10月7日よりTOKYO MXほかで放送開始”. アニメイトタイムズ (2017年8月23日). 2017年8月23日閲覧。
  6. ^ a b c d e “アニメ「宝石の国」OPテーマ聴けるMV解禁!追加キャストに原田彩楓や上田麗奈”. コミックナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年9月24日). http://natalie.mu/comic/news/249966 2017年9月24日閲覧。 
  7. ^ 『宝石の国(1)』(市川春子)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2017年5月23日閲覧。
  8. ^ 『宝石の国(2)』(市川春子)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2017年5月23日閲覧。
  9. ^ 『宝石の国(3)』(市川春子)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2017年5月23日閲覧。
  10. ^ 『宝石の国(4)』(市川春子)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2017年5月23日閲覧。
  11. ^ 『カードゲーム付き 宝石の国(4)特装版』(市川春子)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2017年5月23日閲覧。
  12. ^ 『宝石の国(5)』(市川春子)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2017年5月23日閲覧。
  13. ^ 『宝石の国(6)』(市川春子)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2017年5月23日閲覧。
  14. ^ 『エコバッグ付き 宝石の国(6)特装版』(市川春子)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2017年5月23日閲覧。
  15. ^ 『宝石の国(7)』(市川春子)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2017年5月23日閲覧。
  16. ^ 『ILLUSTRATION BOOK付き 宝石の国(7)特装版』(市川春子)|講談社コミックプラス”. 講談社. 2017年5月23日閲覧。
  17. ^ テレビ放送対象地域の出典: 放送分野の動向及び規制・制度(資料2)”. 政府規制等と競争政策に関する研究会通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2 (2009年10月9日). 2016年8月12日閲覧。 基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号 (1988年10月1日). 2016年8月12日閲覧。 地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2016年8月12日閲覧。
  18. ^ Blu-ray・DVD”. TVアニメ『宝石の国』公式サイト. 2017年10月7日閲覧。
  19. ^ 宝石の国ラジオ 〜金剛先生がお呼びです!〜”. 音泉. 2017年9月8日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]