パパラチアサファイア

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Padparadscha sapphire

パパラチアサファイア(Padparadscha Sapphire)とは、サファイアの一種で桃色橙色の中間色のもの。日本語表記ではパパラッチャともいう。パパラチアはシンハラ語で「蓮の花」「蓮の花の蕾」という意味である。産出量が少なく幻の宝石とされている。後述の人工的に色を引き出した表面拡散処理パパラチアも存在する。

成分[編集]

化学組成は Al2O3モース硬度は9。比重は4。

産出地[編集]

パパラチアがシンハラ語であることからもわかる通りスリランカで産出する。

性質・特徴[編集]

桃色から橙色の中間色を示すサファイアは希少である。そのため多くのパパラチアサファイアは、うまく色が出ていないサファイアに加熱処理を施すことによって、鮮やかな色に仕上げている。

表面拡散処理パパラチア[編集]

21世紀初頭、マダガスカルで宝石ラッシュが起こったが、その際、マダガスカル産パパラチアサファイアも大量に市場に出回ることとなった。だが、それは表面拡散処理パパラチアといわれるもので、表面はパパラチアと呼べる色だが、中身は別の色のコランダムであった。処理の手法は、従来の加熱処理とほとんど変わらないが、加熱処理の最終段階である1800度での加熱時、クリソベリル粉末を加えることによって表面の発色を元の色から別の色に変化させることができる。そのうち、桃色~橙色に変化したサファイアをパパラチアとして流通させた。なお、表面拡散処理パパラチアを作り出す手法はベリリウム拡散加熱処理といわれる。

関連項目[編集]

参考文献[編集]