Dimension W

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Dimension W
ジャンル アクション
漫画
作者 岩原裕二
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 ヤングガンガン
月刊ビッグガンガン
レーベル ヤングガンガンコミックス
発表号 2011年19号 - 2015年23号
(ヤングガンガン)
2016年Vol.01 -
(月刊ビックガンガン)
発表期間 2011年9月16日 -
巻数 既刊12巻(2017年4月現在)
アニメ
原作 岩原裕二
監督 亀井幹太
シリーズ構成 菅正太郎
キャラクターデザイン 松竹徳幸
メカニックデザイン 常木志伸
音楽 椎名豪藤澤慶昌
アニメーション制作 Studio 3Hz×ORANGE
製作 DW製作委員会
放送局 TOKYO MXほか
放送期間 2016年1月 - 3月
話数 全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

Dimension W』(ディメンション ダブリュー)は、岩原裕二による日本漫画作品。『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)において、2011年19号から2015年23号まで連載された後『月刊ビッグガンガン』に移籍して2016年Vol.01から連載されている。

2016年1月から3月にかけて、テレビアニメが放送された。

ストーリー[編集]

西暦2072年、人類はXYZに続く第四の次元軸「W」に存在する無尽蔵のエネルギーを取り出すことに成功したうえ、それを個人携帯用の次元間電磁誘導装置「コイル」に供給する「世界システム」を完成させたことによりエネルギー問題を解決し、夢の未来世界を築いていた。

しかし、美しく甘い夢の裏には汚く辛い現実があった。

無尽蔵のエネルギーをもってしても埋まらなかった貧困格差は、正規ルートを通さない「不正コイル」による数々の犯罪や、警察の手に負えないほどの力を持つ不正コイル犯罪者たちをも産み出した。

これは、未来都市セントラル47を舞台にした不正コイルの「回収屋キョーマと、奇妙な相棒ミラの物語である。

登場人物[編集]

主要キャラクター[編集]

マブチ・キョーマ
声 - 小野大輔
本作の主人公。不正コイルを回収し、時に不正コイル犯罪者に挑む「回収屋」。本人は回収最優先、報酬最優先の冷血漢を装っているが、実はかなりの義侠心を持つ熱血漢で、女子供には甘い。愛車はトヨタ・2000GTで、足廻りなどを改造している。
昔コイルによる事故で、恋人である四阿屋雅を失い、日常レベルでコイルが普及している時代に、コイルを用いた品を毛嫌いして、マリーに無理矢理持たされた携帯電話以外は一切使わない。物品を「投げる」ことに関しては超人的な腕前を持ち、主に鉄串とワイヤー、体術だけで戦う。
表の顔は時代遅れ、しかも完全手動制御のガソリン車のレストア業者(作中世界では既にガソリンが枯渇し、リッター価格は2800円に達している)。しかし、裏の顔はかつて存在した最強の精鋭部隊「グレンデル」の生き残りで、それが壊滅した最後の任務を通してコイルと世界システムに知られていない危険な闇の側面があることを知っており、真実を探すために回収屋をしている。
百合崎 ミラ(ゆりざき ミラ)
声 - 上田麗奈
本作のヒロイン。世界システムの開発者である百合崎士堂博士と、その妻で医療用アンドロイド「セイラ・スタイル」の開発者である百合崎セイラ(声 - 本田貴子)によって作られたアンドロイド。コイルが破壊されると機能を一時停止して「仮死状態」になる。なお、全身に内蔵されたコイルのうち胸部のものが安全弁の役目を果たしており、そこが真っ先に壊れることで他のコイルの破損を極力抑えるらしく、最大の弱点ともなっている。キョーマと組んだ後は弱点をごまかすためもあり、ダミーのコイルを持たされている。
その完成度は、外見と言動は生身の少女と見分けがつかないほどで、睡眠や小用まで行う。ただし、肉体能力と探知・解析能力は人間を超越しているうえ、首が胴体からちぎれても意識を保ったまま会話できる。胴体には尻尾状のプラグがついており、可動させたりすることも可能。頭部の電子頭脳部分はかなり複雑で、回収されて意識を取り戻した後は解体を拒むなど、秘密を抱えている模様。また、尻尾を通じて頭脳とコイルを直結することで、きわめて危険な不正コイルを安定処理出来る。博士の妻子が殺された際の記録である、犯人の「顔に大きな火傷跡がある男」の映像も保持したままだったが、マリー(後述)の命令で危険過ぎるとして消去を命じられている。
百合崎博士の遺言に従い、不正コイルを探ろうとキョーマの押しかけ助手になる。公式なコイルによって動いており、アンドロイドとしては違法でないため、そのことでは追求の対象ではないが、博士の遺産の1つではあるので、正体がばれると立場が危うくなる。なお、キョーマからは「ロボット」、「ポンコツ」、「テメェ」としか呼ばれていなかったが、テレビアニメ版では最終話の最後に「ミラ」と呼んでもらえた。
百合崎 士堂(ゆりざき しどう)
声 - 土師孝也
世界システムの開発者にして、それを運用する巨大企業「ニューテスラエナジー」の創設者。
2年前に失踪したことになっていたが、実はニューテスラの実行部隊によって妻と娘を殺され、自らはミラと共にスラムに潜伏していた。人工心臓で命を永らえていたが、存在を悟られないように取り替えておいた不正コイルがそろそろ寿命ゆえに不安定となっており、周囲にエネルギー異常を起こしていた。そのため、存在がバレてしまったことで追い詰められ、保護を拒否して逃亡した後、発明していたであろう2重コイルを破壊して「周囲のコイルすべてを自壊させる」という超常現象を起こし、自らの肉体とそれらの研究成果を消滅させて果てた。それに先んじ、ミラには「私が死んだら、不正コイルを辿れ。そこにお前の生きていく道がある」という遺言を残している。
ミラの父親的存在でもあったが、ミラに人間らしさを「体で覚えさせる」ため、苦痛や恐怖を文字通り「体に叩きこむ」という、虐待まがいの「教育」まで行っていた。
イースター島編の最後で可能性の海から現れてハルカを看取った後、正規コイルが暴走したミラに2重コイルを装着させた。
アルベルト・シューマン
声 - 石田彰
ニューテスラの精鋭調査部隊「Qi」の調査主任。「グレンデル」当時のキョーマの元戦友にして「長い得物」全般を扱う名手であり、特に長銃身の狙撃銃の達人である。
一見好青年だが、キョーマからは「ヤなヤツ」と呼ばれるうえ、百合崎母娘殺害を「命令の履き違い」の一言で済ませるなど、かなり冷酷な一面も持つ。
クレア・スカイハート
声 - 深見梨加
ニューテスラエナジー・セントラル47のCOO(最高執行責任者)。セントラル47の事実上の支配者で、その意向には日本政府も逆らえない。
一見上品な老婦人だが、百合崎母娘殺害を「誤解」の一言で済ませるなどかなり冷酷な一面を持っており、セントラル47と世界システムの安泰のためなら手段は選ばない。
マリー
声 - 斉藤貴美子
スラム街の女フィクサー。キョーマの事実上の雇い主。
豊満な巨体と並外れた度胸の持ち主で、存在自体が危険なミラをニューテスラに突き出さない代わりにキョーマに面倒を見させる。
コオロギ
声 - 松岡禎丞
マリーの部下の少年。天才的な技術者兼ハッカー。
ミラが超高性能アンドロイドであることを解析で見抜いたうえ、ミラの首が胴体からちぎれたときには跡も残さずに直したばかりか、改良まで施した(主に「胸周り」)[注 1]
ルーザー(LOSER:敗北者)
声 - 中村悠一
仮面の怪人兼美術品の窃盗犯。なぜか盗みに成功したことは1度もないが、不正コイルを使った通信ジャック、そしてそれを利用した進入・逃走の演出で有名。セントラル47総合美術館の目玉「白と黒の翼を持った天使像」を巡ってキョーマと争う。
実は不正コイルの事故によって顔と四肢といった体の大部分と愛する妻を失ったうえ、事故の存在自体をニューテスラに隠蔽されている。一連の行動は不正コイルの発生源を探るためのものであり、盗みに成功したことがないというのも誤りで、本来の目的は美術品の中のβコイルナンバーズであり美術品そのものではないため、コイルを抜き取った後は放置することから盗みが失敗したように見えていただけだった。また、キョーマの過去についても何か知っている模様。
その正体は「グレンデル」が壊滅した最後の任務の舞台、イースター島にあった極秘研究所「アドラステア」の研究者にしてエネルギーシールドの発明者、ジュリアン・タイラーである。
エリザベス・グリーンハウ=スミス
声 - 鈴木絵理
ルーザーの養女。変装が得意で、不正コイルを使った通信ジャックで父親をバックアップするが、ミラに「手品の種」である鳩型アニマロイドの群れを捕らえられてしまう。ミラはそのお手柄で、マリーから一人前の回収屋と認められた。
八十神編では水鳥川のネット仲間として現れる。小悪魔のコスプレをした小柄な女性。良家の出身らしく、令嬢のような話し方をする。キョーマと同じくガソリンエンジン車を愛車にしている。知識豊富でアニマロイドも自作でき、自作のコウモリ型アニマロイドの群れを使役する、胆力や行動力もある才女。その一方、禿山のスキャンダルについて異様に詳しいため、キョーマは胡散臭さを感じている。また、ミラには顔に見覚えを感じられていたが、アルの狙いが自分たちであるとルーザーから伝えられて撤退する。
イースター島でルーザーを失ってからは、単独で行動するようになった。

ルーザー編 File.05 - 10のゲストキャラクター[編集]

クレマン・ヴィカス(テレビアニメ版では単に「館長」)
声 - 新垣樽助
セントラル47総合美術館の館長。小心な中年男。
ルーザーの突入に怯え、不正コイルを使用した強力なコンパニオンロボットたち(声 - 山村響)に阻止させようとするが、そのロボットの不正コイルが暴走、「Wの具象化」という次元崩壊現象を起こす。そしてヴィカス館長は「具象化」に巻き込まれ、肉体が崩壊した異形の姿と化し、それでもなお生き続けた。
のちにセントラルによって家族共々隔離された。

スコア編 File.11 - 15のゲストキャラクター[編集]

白川 仁
声 - 東内マリ子
キョーマの家の近くの名門小学校に通う小学生。かなりの悪ガキ。
セントラル47の名門校はかなり厳しく、児童は手首にIDチップを内蔵したリングをつけられ、事実上一挙一動をポイント制で監視されている。そして「スコア」次第で成人後の人生が確定してしまう上に、大幅減点された場合小学生でも退学を強要される。
仁たちは監視システムの盲点を突いてキョーマの家を遊び場にしていたが、廃車の山が崩壊して事が公になった上、怪我までしてしまったことでスコア大幅減で人生の危機に直面する。
シオラ・スカイハート
声 - 久保ユリカ
仁の悪ガキ仲間の女の子。ミラと一番仲がいい。
実はクレアの孫娘。当然クレアの元にもスコア改変の話が、それも文部科学省職員が正式に持ちかけてきたが、クレアは一蹴。逆に文科省に正式に抗議し、「大臣の首くらいは差し出させるつもり」とのこと。
なお祖母とは異なり、関西弁でしゃべる。
翔太、ハム(ハモンド)
仁の悪ガキ仲間。翔太(声 - 芳野由奈)は小柄で、ハム(声 - 大地葉)は大柄。
なお仁たちはミラがアンドロイドだと知ったが、黙っていることにした。
鈴木山
白川家の執事。一見優しく善良な性格だが、実は悪党。
「スコアは金次第で改変できる」という話を売り込んで大金を得るために、仁たちをわざと野放しにし、そして生死も省みずに廃車の山を崩す(仁たちが軽症で済んだのは、ミラが身代わりになったため)。
実は「中学時代にイジメに加担したせいで退学になって人生終わり。しかも錯乱した母親にIDリングごと手首を、それも両方とも切り落とされ、その上母親は焼身自殺」という悲惨な過去の持ち主(しかも、イジメの主犯は裏工作で復学していた)。
平目大一郎
自称「投資家」。鈴木山の計画に加担する、というより事実上の主犯として行動し、鈴木山がキョーマに捕らえられた際には自分だけ金を持って逃走した。
なお、TVアニメ版ではストーリーが改変され、鈴木山と平目は登場しない(崩壊は単なる事故に変更された)。

八十神編 File.16 - 31のゲストキャラクター[編集]

榊 四十郎(さかき しじゅうろう)
声 - 木島隆一
八十神湖在住の著名な怪奇ミステリー作家。「死んでいく過程を生々しく残酷に描写している」ところに定評がある。スコアを巡る事件が解決して少し後の晩、屋敷の書斎でウォーターサーバーの水を口に流し込まれ、水が肺を塞いだことによる窒息死という奇怪な死を遂げた。侵入者の形跡は無く、書斎にいたのは彼と旧式のハウスキープロボットだけだったので、手を下したのはそのロボットだと考えられるが、ロボット自体には何の異常も故障も無かった。
そもそも正規のコイルでは、プログラムの書き換えや異常があれば、即座にニューテスラへと伝わり機能停止させられ、犯行自体が実行不可能なはずである。そしてニューテスラへの通報機能が無い不正コイルに取り替えられた形跡すら無い。さらに、ロボットの記憶ログにあるはずの殺害に至った(と思われる)部分も、ブラックアウトしていた。そのため、本当にロボットが犯行を行ったかどうかさえ断定し難い。
アルベルトはこの事件の裏に、何者かが不正コイルを使ってロボットのコイルへの干渉を行った可能性を疑っており、マリーを介してキョーマに事件の調査と不正コイルの回収を依頼した。
なお、榊が怪奇伝説まつわる八十神湖に在住していたのには、21年前に起きた悲劇が関係しているとキョーマは見ていたが、真相が解明されたことで、かつての事故に関与していた神木四郎が名を変えた人物である事が判明した。
加藤 清海(かとう きよみ)
声 - 葉山いくみ
榊家の若い家政婦。不審死を遂げた榊の第一発見者。榊の生前は、毎晩彼のいる書斎に夜食を運ぶのが彼女の役割だった。
レナータ&ゾーヤ・アントゥフィエフ
榊家が所有するホテル八十神のベルガールズ。ウクライナ出身の双子姉妹。キョーマは、総合美術館で双子のコンパニオン(アンドロイド)の不正コイルが暴走した事件がまだ記憶に新しかったため、彼女たちに対して少々トラウマを感じていた。
蒔田 清純(まきた せいじゅん)
声 - 青山穣
ホテル八十神の支配人を務める熟年男性。職業柄、亡き主の著した作品について詳しい。
水鳥川 みすず(みどりかわ みすず)
山海大学女学生。ホラー研究会会長(ただし、彼女一人しかいない)。ファンだった榊の不審死を受け、その謎を解くため、ネット仲間のエリザベスと共にホテル八十神までやって来た。魔女コスプレ衣装で登場。
肩書きとは裏腹に社交的な性格で、ミラを一目で気に入り、友達になりたいと誘う。
禿山 敦(はげやま あつし)
声 - 相馬康一
事件により死亡した榊の友人である元医者の熟年男性。現在は執筆業で生計を立てており、亡き友人の伝記を書くためホテル八十神まで来た。温厚そうに見えるが、実は榊とは友人ではなく、彼のある秘密をネタに多額の金をせびっていた間柄で、しかも6件の詐欺事件に関与し、その保釈金を彼に立て替えさせたなど後ろ暗い噂のある人物。ホテルに来たのも伝記の執筆のためでなく、八十神湖に隠された何かを探すためだったらしい。
キョーマたちと会った後の深夜、八十神湖で「ワンピースの女性の幽霊」に追われ、その際に湖の深みにはまり溺死したはずなのだが、遺体は翌日の昼過ぎ、満水状態になったマイクロバスの車内から発見された。しかも遺体の体内からは運転手の私室にあったはずのバスのキーまで発見されており、榊に輪を掛けた奇怪な死を遂げていた。
榊 茉莉紗(さかき まりさ)
声 - 石上静香
榊四十郎の妹。兄・四十郎亡き後のホテルオーナー。兄の不審死による失意から自室に引き篭もっている。その正体は四十朗の妹ではなく、かつて死んだとされていた榎南森晴香。かつての事故で重傷を負い、記憶を失った彼女を神木四郎が自分の妹として匿っていた。彼女の夢がナンバーズに干渉して「21年前の八十神湖」につながっていた。
城島田 歩(じょうしまだ あゆむ)
信州警察警部補。第二の事件被害者・禿山の死を受けてホテル八十神に包囲網を敷いた警察隊の指揮官。眼光鋭い太り肉の男性。周囲に公言して憚らぬほどの回収屋嫌いという狷介な人物。八十神湖にまつわる怪奇伝説についても苦々しく思っている。
ブルー
声 - 手塚ヒロミチ
キョーマの同業者。犯罪組織の回収屋3人組のリーダー兼参謀格。眼鏡の男性。キョーマらと同じく、榊の不審死に不正コイルの影があると見てホテル八十神までやって来た。自身の情報収集能力に自信を持っており、その能力を以ってしても謎の多いキョーマとミラを危険視している。冷静慎重な性格。
ホワイト
回収屋3人組の一人。スキンヘッドの屈強な体格の男性。寡黙な性格。
レッド
声 - 櫻井浩美
回収屋3人組の一人。タンクトップの女性。やや直情型の性格。
室井(むろい)
声 - 杉崎亮
ホテル八十神地下にあるレストランのシェフを務める初老男性。
黒田 謙治郎(くろだ けんじろう)
物理学教授。21年前、教え子の榎南森にナンバーズを貸し与えたが、それが現在に至るまで八十神湖に大きな禍根を残すことになった。
榎南森 晴香(えなもり はるか)
声 - 石上静香
黒田の教育実習生だった女学生。21年前、20人の若者を率いて、ダム建設のため八十神村を沈めようとする電力会社に抗議して村に立て籠もった。その際、黒田から借りたナンバーズを所持していた(コイルの存在によって、ダムの不要を証明するため)が、突発的な悪天候によって生じた洪水で村が水没、仲間の若者らと共に落命。所持していたナンバーズも紛失してしまった。
八十神湖近辺に出没する「ワンピースの女性の幽霊」の正体は、生前の彼女の姿がナンバーズによってホログラムで再現されたものと考えられる。
森永 良子
声 - 渡辺明乃
21年前のダム反対派メンバーの一人。ボブカットの小柄な女性。21年前の事故で他の若者らと共に死んだはずだが、突如ミラの前に現れて彼女を捕らえ、かつて苦しんで死んだ自分以上に苦しめて虐殺しようとする。
神木 四郎
声 - 木島隆一
ダム反対派メンバーのリーダー。やはり死亡したはずだったが、ナンバーズの力によって作られ、維持されてきた「21年前の八十神湖」の中で事実上亡霊として「生き続けて」いた。良子によって「21年前の八十神湖」に引きずり込まれたミラの前に出現し、自分たちの「生存」を脅かすものの排除と、自分たちを亡霊に変えた現実世界への復讐を宣言する。

File.32のゲストキャラクター[編集]

チャンバーマン
手配中の強盗犯。体の35%をサイボーグ化しており、不正コイルの強大なパワーを使ったパンチは、どんなものでも粉砕するという評判。そのパンチがミラに向けられたとき、彼女は99%の「死」を確信しつつ、残る1%の希望をキョーマに託した。
テレビアニメ版ではエピソード自体がカットされており、エンディングアニメーションのみに登場する。

イースター島編 File.33 - のゲストキャラクター[編集]

サルバ=エネ=ティベスティ王子
声 - 鳥海浩輔小松未可子(幼少期)
中央アフリカの第一王子兼世界一のロボットメーカー『イスレロ』の社長兼セントラル60の最高執行責任者 (COO)。その上ハリウッドスター並みの容姿に甘い顔立ちという世界的人気のセレブ。通称「アフリカの風」。
だが実際には甘さのかけらもない冷徹なエリートで、百合崎博士の「遺産」を手に入れるためなら戦争をも辞さない。そのための策の一環として、クレアたち他のセントラル幹部でさえ手を出さなかったイースター島(後述)調査を企て、世界中の腕利き回収屋を呼び集める。
しかし、サルバたちの乗る輸送機はイースター島の怪現象「虚無」と遭遇。全てのコイル動力を止め人間(ただし男性のみ)の意識を奪う「虚無」によって輸送機は海中に墜落、サルバは意識不明になってしまう。
ルワイ=オーラ=ティベスティ王子
声 - 山下大輝
サルバの弟で、女の子と見間違うような可愛らしい美少年。初めて訪れた日本で憧れの「サムライ」らしき人物、すなわちキョーマと出会ってなつく。
しかし、やはりサルバ同様裏表がある人物で、実際にはマリーの力の象徴である用心棒アンドロイドフォーを一撃で破壊するほどの凄腕かつ怪力の持ち主。その一撃は、回収屋たちへの「挑戦状」となった。ただし、その力以外は普通の子供でしかなく、まだまだ未熟。
ラシティ
声 - 能登麻美子
踊り子のような衣装を身に纏う女性。サルバ王子の護衛。
イーストリヴァー兄妹
声 - 阪口大助(ハリソン)、久野美咲(デボラ)
兄の本名が「ハリソン・イーストリヴァー」で愛称が「ハリー」。顔は金髪の前髪で目が隠れており、目は結構大きい。全身緑の服を着用している。シャベルで穴を掘り、武器にも活用している。妹の本名が「デボラ・イーストリヴァー」で愛称が「デビー」。顔は金髪の美人で可愛い女の子。丸い突起のヘルメットを被り、巨大な白いモグラ型の手袋を所持し、その手袋で穴を掘り、武器にも活用している。巨大なモグラ型の白い手袋は、使用しない時は普段は背中に背負っている。子供の回収屋で兄妹揃って肥満体で油物の料理が大好物で穴掘りが得意。サルバが集結させた回収屋のパーティでも油物の料理ばかり食べていた。サルバの「挑戦状」に応じて、イースター島に集結したが、回収屋達と逸れ、キョーマ達と同行した。デボラはキョーマをイケメンと見ており、キョーマがロボットを倒す活躍を見て、惚れた様子だった。
またデボラがロボットとの二度目の戦闘で、ロボットを破壊して爆風で飛ばされ、ハリソンにキャッチして貰った際は逆さまになり、尻がハリソンの顔の近くに来る恥ずかしい態勢になったが、兄妹揃ってその事に全く気にしなかった。
ユーリー・アントノフ
声 - 間宮康弘
“セントラル3の壊し屋”。特注のガトリングガンを武器にする回収屋の男性。二度も戦争を生き抜いており、キョーマも知るほどの実力者。
ジェイソン・クライスラー
声 - 竹内良太
全米No1の回収屋・“ヒーロー”と呼ばれる回収屋。イースター島の作戦のため、ナンバーズの一番を渡され自身のコスチュームに装着している。
K・K(ケー・ケー)
声 - 津田健次郎
全米No2の回収屋・“ヒットマン”。丸いサングラスを掛けた男性。
“メキシコの狂気”スコーピオンキャッツ・キャシディ
声 - 藤井ゆきよ
ソフィア・タイラー
声 - 高橋美佳子
ジュリアン・タイラー(後のルーザー)の妻、アドラステアの研究者であり転送装置のオペレーター。
ハルカ・シーマイヤーの野望を阻止するために故意に転送装置を暴走させてアドラステアを消滅させた。
転送装置を動かすには彼女の生体認証が必要であり、シーマイヤーによって心臓と両手だけの姿となった。
ハルカ・シーマイヤー
声 - 梶裕貴
かつて百合崎士堂博士の門下生であった天才科学者。士堂博士が自身の知りうる技術全てを教え込んだというほど。究極のコイル「ジェネシス」の開発に携わっていたが士堂博士が理論を完成させた後、その危険性により研究全体が士堂博士とニューテスラによって封印され破門される。
その恨みから自力で「ジェネシス」の理論を完成させた上、ほぼ完全な実物を作り上げた。世界を股にかけたコイル戦争を仕掛けて混乱を起こし、その隙に研究者達の反乱を主導してアドラステアの転送装置を使った「ジェネシス」最終調整のための人体実験を行っていた。
モリー船長
老人の回収屋。実は元イースター島の島民であり、帰郷の方法を探るために回収屋になった。その夢がかない、念願の帰宅を果たす。
四阿屋 椿(あずまや つばき)
声 - 大原さやか
呉服屋『四阿屋』の女主人にしてキョーマの義理の姉。キョーマがまとう鉄線入り法被は、彼女の手製。
一見温和で優しい美人だが、怒らせるとキョーマでさえ恐れるほど怖い。
四阿屋 雅(あずまや みやび)
声 - 奥谷楓
キョーマのかつての恋人で、椿の妹。グレて親からも見離されていた高校時代のキョーマと出会って唯一の味方となり、やがて無二の恋人、そして妻となる。骨董品のカメラを大事にしている。
しかし、雅は全身の筋肉が徐々に衰えて死に至る不治の病に冒されてしまう。キョーマは「雅を救える唯一の望みは、百合崎博士の妻セイラが研究している全身擬体化だけ」と知り、雅の手術の代償として士堂博士が組織した超人部隊グレンデルへ入隊する。

その他の登場人物[編集]

ロゼ
声 - 木村珠莉
単行本巻末の解説コーナーに登場。ニューテスラタワー47の案内役のアンドロイド。
百合崎博士の妻セイラが製作したアンドロイドで、「誰か」に似ている。一見親切な案内役だが、その性は冷酷かつ事務的で、機密事項に触れようとした者は密室に閉じ込めて「正式な対処方法」を行う。

用語[編集]

コイル
正式名称「次元間電磁誘導装置」。2036年に第4の次元軸『W』の存在と、そこに内蔵される無尽蔵のエネルギーが発見されたことから開発が始まった。タワーの建造によりコイルさえあれば世界のどこからでも電力取得が可能になる。2062年には全世界にほぼ普及。『世界システム』と名付けられ、稼動10年に至る。
なお、コイルの構造については国際法で超極秘事項に指定されている上、その構造が非常に複雑難解であることから、知っているものは数えるほどしかいないと言われている。
また、コイルは違法な手段で使っていない限り、個の特定に繋がる情報は発信されないと言われているが、使用期限が設定されており、それが来れば世界のどこにいても回収が可能だと言われていることから、所在の特定自体は容易である。
不正コイル
見掛けは通常のコイルと変わりない(見分け方はあるらしい)が、制御が違法改造で解除されており、無限にエネルギーの取得が可能である点が最大の特徴。装着すれば、正規のコイルとは比較にならないほどの出力を発揮する(電動式水鉄砲でも、花瓶を粉々にできる)が、1番の危険性は、制御がないゆえに『Wの具象化』に見られる次元エネルギーの暴走を引き起こすことである。コイルとは違い所在の特定は困難(逃亡生活をしていた百合崎博士が人工心臓のコイルを不正コイルに変えていたのもそのため)。ニューテスラの取締対象。かなり高度かつ大規模な製造工場があるようなのだが、ニューテスラもその場所を特定できておらず、仮に知ったとしても即座に抹殺されるため、裏社会でもそれを知ることがタブーとされている。回収屋もそうした背景から登場している。
日陰街のチンピラ、ルーザー一味、平目大一郎のような裏社会の人間だけでなく、クレマン・ヴィカス総合美術館館長のような民間人まで所持していたことから、闇で相当数が出回っているものと考えられる。なお、前述の日陰街のチンピラは、1個300万円で1ダース購入していた。
イースター島の大規模コイル事故(アドラステアの消滅)以降から出現しており、何らかの関係があるとキョーマは見ている。
二重コイル
百合崎士堂博士が逃亡生活中に開発した謎のコイル。半径2 km内の全てのコイルを異常白熱させ破壊するほか、小型のブラックホールを発生させる力を持つ。アルベルトらに追い詰められた百合崎博士は、このコイルの力でわが身もろともすべてを消失させた。
この件も結局、「化学工場跡地に不法投棄された化学物質による爆発事故」として、百合崎一家失踪事件と同じく、ニューテスラの手で隠蔽された。
イースター島編の最後に現れた士堂博士の手でミラに装着された。
キーコイル『ナンバーズ』
コイルよりも以前に開発された初期のコイルと言われている。名前の通り、コイルにナンバーがついている。
実は世界システムが確立する前に研究用に開発され、科学者たちに配布されたコイル(当時の名称はβコイル)である。ナンバーズは通常のコイル(含む不正コイル)とは異なり、世界システムを介することなく次元Wの奥深くに直結している。すなわち、異次元の未知の領域への「直通通路」であり、その不可解さと危険さ、そして力の強大さは不正コイルをはるかに上回る。いわゆる不正コイルの事故のうち、大規模なものはほぼすべてこのナンバーズによるものだと言われている。
約300個が製作されている。ルーザーは実はこのコイルを狙っていたようだ。ただ、彼が何故それを集めているのか、目的については不明。
ジェネシス (GENESIS)
百合崎士堂博士が理論を打ち立てたが、あまりにも危険であるために封印したコイル。
過激思想故に追放されたハルカ・シーマイヤーにより制作され、のちのコイル戦争の原因となった。その危険性からニューテスラにより言葉まで厳重に監視されている。
無から有を作り出すことさえ不可能でないともされ、サルバが探し求めているコイルでもある。失踪中の士堂博士により制作された二重コイルと関係があるらしい。
W(ダブリュー)の具象化
次元エネルギーの暴走によって引き起こされる現象。コイルから漏れ出したエネルギーが辺りの物を無差別に取り込み有り得ない形に変形させながら、最終的にWの形に固形化することからそう呼ばれている。ヴィカス館長がアンドロイドに装着した不正コイルからその現象が確認されたが、ニューテスラの精鋭部隊・グレンデルが解散するきっかけとなった戦争でも、この現象が起きたらしい。
回収屋
不正コイルの回収を生業とする腕自慢たち。通常は依頼を受けることによって行動開始するのだが、他の同業者よりも先んじる必要があるため、自分から情報収集を行い、行動に移るケースもある。
彼らは正義感からではなく、ただ不正コイル回収のみを目的としており、基本的に所持者の善悪は度外視している。そのためか、一応正業ながらも警察から邪魔者扱いされることがある。
アンドロイド
オリジナルの人間をモチーフとした人型ロボット。心臓部分のコイルによって動く。高級品・限定製作品の中には、人間の新陳代謝を模したナノマシンによる自己修復機能を備え、外見上は人間そっくりなものまである。機械なので、生身の人間を凌駕する身体能力を持つが、どこかに合理化や妥協の跡があるためか情動に乏しい。人と見分けるため必ず人工物を着けなければならない決まりがある。
本作品では、このアンドロイドのほかに、動物をモチーフとしたアニマロイドも登場している。
セイラ・スタイル
百合崎セイラ博士が開発した医療用アンドロイドだが、公表された物は頭脳が未完成であった。そこに人工知能やコストダウンなどを施した物が軍事・一般用に制作されている。
元々は難病に罹った四阿屋雅の肉体を置き換える目的で制作されたサイバーウェアである。そのため、セイラ・スタイルのアンドロイドの容姿は四阿屋雅に似ることとなる。
セイラ博士が頭脳まで完成させた唯一の個体がミラであるが、ミラの起動直後にセイラ博士と娘は殺害されたためにこのことを知っているのはマリー・コオロギ・キョーマ・ミラ・百合崎博士のみである。
ニューテスラ
コイルの管理団体。世界最大の独占企業。正式名称はニューテスラエナジー。生前、『世界システム』を考案したニコラ・テスラの名を冠する組織。創設者は百合崎士堂博士。決定は評議会によって成される。
国家よりも権力を有しているとも言われており、そのためか非常に隠蔽体質が強く、自分たちにとって不都合な真実を知る者、あるいは企みを抱くものなどに対しては抹殺という手段すら辞さない。そのため、強気な回収屋元締め・マリーもニューテスラだけは恐れている。
セントラル
軍事・教育面以外の分野で独自性を持つ特別自治区。地域の情勢・文化に沿って設計・運営されているが、その存在の最大意義は世界に建造されたタワーとその周辺の「スカイエリア」を守ることにあり、紛争地域のセントラルには内部に住民が居住することを禁じたものもある。なお、セントラル47は東京湾上に建造されている。
タワー
正式名称はニューテスラエナジー47タワー。世界に60基存在するうちの1つ。高さは約1300 m。存在意義は次元エネルギーの安定化とコイルの監視にある。全てのタワーが次元Wの領域で常に連結しており、地球の3次元全てをカバーしている。
次元管理局DAB(ダブ)
ニューテスラ直属の精鋭調査部隊。Qi(キューアイ)と呼ばれるパワードスーツを装備した兵士たちで構成され、調査主任が指揮官を務める。回収屋の手に余る案件、主にコイルによる事故関連の際に出動する。
グレンデル
生身の超人集団で構成された対コイル兵器のスペシャリスト。キョーマとアルベルトもかつてこの部隊に所属していた。
その中でも群を抜く者には獣の名を与えられる。キョーマの狼などが例に挙げられる。
4年前のコイルの暴走によって部隊が壊滅。グレンデル自体もそれと共に消滅した。
ニューテスラは、これを「戦争終結と共に解散させた」として隠蔽した。
アドラステア
幻の61番目のタワーとも呼ばれるかつて[イースター島]にあったニューテスラの極秘研究施設で、宇宙開発を目的としていた。その前提となる転送装置の開発から「ジェネシス」の理論が必要となり、その後のコイル戦争の遠因となった。
ハルカ・シーマイヤーによって引き起こされた混乱のさなか重大なコイル事故を起こした結果、イースター島を虚無に落とし、グレンデルはキョーマを残して壊滅した。
百合崎一家失踪事件
2年前、百合崎士堂博士が妻子と共に行方不明となった事件。真相はニューテスラによる妻子殺害と百合崎博士の逃亡であった。
ただ、ニューテスラの目的は百合崎夫妻の研究を奪うことだけにあり、妻子殺害は表向きは前調査主任らの暴走によるものであった。前主任らはこの失態から(非公式にだが)処分されており、アルベルトが主任に就いたのもそれがきっかけであった。
実際にはタワー43の組織による暗殺であり、サルバのイースター島探索レースにも暗殺者を送っている。
スコア
本作の重要な社会機構の1つ。文字通り「点数」の意味だが、成人までに付いたその「点数」で本人の人生はほぼ確定してしまう。
手首のリングに埋め込まれたIDチップとモニターデバイスにより、行動時間・行動範囲が厳しく管理されていて、違反行動を取れば即座にマイナス評価が付き、場合によっては一流校から三流校への転落もあり得る。
実はこのシステムは、国家官僚によって手掛けられているため、意図的に「抜け道」が用意されている。そのことが白川家執事・鈴木山の知る処となったため、彼と平目によるスコアを悪用した犯罪が起こる要因となった。
10巻にて廃止されることが知らされた。
生体認証
施設の利用、商品の売買などで必要とされるID認証。いわゆる市民権の証。
生体という名が示す通り、アンドロイドには適用されないため、どうしても買い物がしたいのなら現金による売買しか方法がない。

地名[編集]

日陰街(ひかげがい)
不法入国者やチンピラの溜まり場となっているスラム街。迷路のように入り組んでいる。
百合崎博士とアンドロイドのミラもここに潜伏していた。
八十神湖(やそがみこ)
信州地方の山に囲まれた場所にある湖。湖の片隅には八十神島と呼ばれる小島があり、一本の道路で陸地と結ばれている。島にある二棟の建物は元々ホテルだったが、後に榊家が購入。一つを榊家の屋敷として所有、もう一つをホテルとして提供している。いわくつきの場所ゆえ地元住民は近寄りすらしないが、オカルトマニアは好んで利用するらしい。そのため、ホテル内ロビーには榊四十郎の代表作品に出てくる悪魔などを模した頭像や榊本人の肖像画が飾られている。
実はこの湖は、電力会社が自分たちの権益保持のために造った人造湖(ダム)で、21年前までは島も現在の数倍の面積があり、村も存在した。21年前はまだタワーが未稼動でコイルも普及していなかった。コイルを巡る戦争が勃発したのもこの頃で、人類史の転換期というべき時期だった。そんな折に、女学生の榎南森晴香が担任教授の黒田謙治郎からナンバーズを借り、若者らと共にダム反対を掲げて沈める予定の村に立て籠もったが、その最中に起きた悪天候による洪水で彼女らは亡くなり、ナンバーズも紛失した。
その後、ナンバーズ紛失に気付いたニューテスラの調査部隊が、捜索のため18年前と11年前に送り込まれたが、正体不明の「怪異」によってその殆どが溺死したという。それ以後、「怪異」は全く起こらなくなり、ニューテスラもナンバーズ捜索を諦めかけていたが、現在起こった榊四十郎の不審死によって、再びその存在が表に出始める。
21年前の八十神湖
ミラが突如引きずり込まれた過去の八十神湖。ホテルの周囲は悪天候による洪水で沈み行く過程で、ホテルも廃墟同然に壊れている。ホテル内には21年前に亡くなった筈のダム反対派の若者たちがゾンビのような有様で徘徊している。正に「悪夢」のような世界。正体はナンバーズが作り出した仮想世界。
ミラはこの世界で不気味な若者たちに成す術も無く捕えられ、鎖で拘束されるのだが、そこで彼女は意外な人物と対面することになる。
イースター島
5年前、ニューテスラで内紛が起きた際、コイルの無償化と自由化を主張する新勢力が最後の砦とした島。
しかし、グレンデルによる攻略作戦の最中に「何か」が起き、イースター島はコイルは作動せず、生命体は生きていけない死の島と化した。当時島に滞在していた1万人以上の人間のうち、生還したのはキョーマのみであったが、彼もすべての記憶を失っていた。
以後、イースター島はニューテスラによって厳重に封鎖され、そして彼らでさえ調査どころか近づこうとさえしなかった。

書誌情報[編集]

単行本[編集]

その他の書籍[編集]

  • 公式ファンブック『Dimension W 9.5 次元管理局調査報告書』 2015年12月25日 ISBN 978-4-7575-4843-5

テレビアニメ[編集]

2015年7月6日にテレビアニメ化が発表され[13]、2016年1月から3月にかけてTOKYO MXBS11ほかにて放送された。

基本設定は原作に沿っているが、物語の一部は改変されており、登場しない人物もいる。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ「Genesis」
Created by STEREO DIVE FOUNDATION
オープニングアニメーションの絵コンテ・演出・作画監督は梅津泰臣が担当している[14]。梅津によれば、曲を何度も聴いていたら間奏の部分で体が踊りだしたそうで、「そこにキョーマのキャラクター性を加味すれば成立する」と考えた梅津は大学生にイメージを伝え、彼のアイデアも入れながら踊ってもらったものをビデオに撮り、その映像を参考にオッサンであるキョーマが「気だるく誰かにお願いされて踊らされている感」に微調整してダンスを作画したという[15]
第12話ではエンディングテーマとして使用。
エンディングテーマ「Contrast」(第1話 - 第11話)
作詞 - takao / 作曲 - テラ / 編曲・歌 - Fo'xTails
エンディングアニメーションの絵コンテ・演出・原画は江畑諒真が担当している[14]
第12話では未使用。

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
File.01[16] 回収屋 菅正太郎 亀井幹太 小川優樹 りぱ
File.02[17] ルーザー 福田道生 柴田彰久 田中志穂
File.03[18] ナンバーズを追え 河野利幸 熨斗谷充孝 原田峰文、桜井正明
File.04[19] 八十神湖に潜む謎 菅正太郎
松家雄一郎
亀井幹太 鈴木拓磨 渡部貴喜
File.05[20] 亡者の可能性 松家雄一郎 福田道生 松林唯人 佐藤勝行、関口亮輔
高橋あやこ
File.06[21] アフリカの風 檜垣亮 誌村宏明 秦義人 有我洋美
File.07[22] 過去からの呼び声 亀井幹太 室谷靖 服部聰志
File.08[23] 虚無に落ちた島 誌村宏明 川越崇弘 田中志穂、高橋あやこ
File.09[24] アドラステアの鍵 柳沼和良 熨斗谷充孝 桜井正明、飯飼一幸
山崎敦子、服部益実
中野ゆうき、桝井一平
鈴木伸一
File.10[25] 蘇る悪夢 亀井幹太 博史池畠 若山政志、大高雄太
鶴窪久子
File.11[26] 消えたジェネシス 檜垣亮 橘正紀 服部聰志、有我洋美
秋月彩、田中志穂
高橋あやこ、池津寿恵
File.12[27] 辿りついた未来 亀井幹太 室谷靖
亀井幹太
秋谷有紀恵、吉井弘幸
田中志穂、高橋あやこ
鶴窪久子、若山政志
服部聰志、大高雄太

放送局[編集]

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[28]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [29] 備考
2016年1月10日 - 3月27日 日曜 22:30 - 23:00 TOKYO MX 東京都 製作委員会参加
日曜 23:00 - 23:30 KBS京都 京都府
2016年1月11日 - 3月28日 月曜 1:00 - 1:30(日曜深夜) サンテレビ 兵庫県
月曜 1:35 - 2:05(日曜深夜) テレビ愛知 愛知県
2016年1月13日 - 3月30日 水曜 0:00 - 0:30(火曜深夜) BS11 日本全域 ANIME+』枠
2016年1月15日 - 4月1日 金曜 0:00 - 0:30(木曜深夜) AT-X 日本全域 リピート放送あり
日本国内 インターネット放送 / 放送期間および放送時間[30]
配信期間 配信時間 配信サイト 備考
2016年1月 - 更新時間未定 PS Video 先行配信実施
2016年1月13日 - 3月30日 水曜 23:00 - 23:30 ニコニコ生放送
2016年1月17日 - 4月3日 日曜 0:00 更新(土曜深夜) GYAO! 第1話無料、第2話以降有料
日曜 12:00 更新 バンダイチャンネル 第1話無料、第2話以降有料

BD[編集]

発売日 収録話 規格品番
1 2016年3月25日 第1話 - 第2話 BCXA-1101
2 2016年4月22日 第3話 - 第4話 BCXA-1102
3 2016年5月27日 第5話 - 第6話 BCXA-1103
4 2016年6月24日 第7話 - 第8話 BCXA-1104
5 2016年7月22日 第9話 - 第10話 BCXA-1105
6 2016年8月26日 第11話 - 第12話 BCXA-1106

Webラジオ[編集]

ディメラジ〜Dimension W Radio〜』は、2016年1月14日から3月31日まで音泉にて毎週木曜日に配信していたWebラジオ番組[31]。パーソナリティはマブチ・キョーマ役の小野大輔と百合崎ミラ役の上田麗奈。2015年12月25日にプレ配信が行われた。

コーナー
ふつおた
アニメ、ラジオの感想など、普通のお便りを紹介するコーナー。
ミラにお任せ!
リスナーから募集した疑問・質問を、ミラ役の上田が答えていくコーナー。
ハガキ回収屋
メールからではなく、ハガキでのお便りを募集。パーソナリティへのメッセージ、アナログ自慢、イラスト投稿を紹介する。紹介したイラストは公式サイトにて掲載される。
せーのでダブリュー
リスナーから募集したお題に対して、パーソナリティ2人が同じタイミングで答えを合わせていくコーナー。
新作ロボット開発室
リスナーが考案したオリジナルロボットを紹介し、パーソナリティのどちらかがそのロボットを演じていくコーナー。
ゲスト
ラジオCD
ラジオCD「ディメラジ〜Dimension W Radio〜」
Vol. 発売日 DISC1 DISC2 規格品番
1 2016年3月30日 新規録りおろしラジオ プレ配信回、第1回 - 第6回(過去配信回) TBZR-0625/0626
2 2016年5月25日 第7回 - 第12回(過去配信回)
新規ジングル集
TBZR-0660/0661

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ テレビアニメ版では、改良後に当たる第4話はオープニングアニメーションからミラの胸周りが修正され、一回り大きくなっている。

出典[編集]

  1. ^ ディメンションW 1巻 公式サイト”. スクウェア・エニックス. 2016年3月25日閲覧。
  2. ^ Dimension W 2巻 公式サイト”. スクウェア・エニックス. 2016年3月25日閲覧。
  3. ^ Dimension W 3巻 公式サイト”. スクウェア・エニックス. 2016年3月25日閲覧。
  4. ^ Dimension W 4巻 公式サイト”. スクウェア・エニックス. 2016年3月25日閲覧。
  5. ^ Dimension W 5巻 公式サイト”. スクウェア・エニックス. 2016年3月25日閲覧。
  6. ^ Dimension W 6巻 公式サイト”. スクウェア・エニックス. 2016年3月25日閲覧。
  7. ^ Dimension W 7巻 公式サイト”. スクウェア・エニックス. 2016年3月25日閲覧。
  8. ^ Dimension W 8巻 公式サイト”. スクウェア・エニックス. 2016年3月25日閲覧。
  9. ^ ディメンションW 9巻 公式サイト”. スクウェア・エニックス. 2016年3月25日閲覧。
  10. ^ Dimension W 10巻 公式サイト”. スクウェア・エニックス. 2016年3月25日閲覧。
  11. ^ Dimension W 11巻 公式サイト”. スクウェア・エニックス. 2016年9月24日閲覧。
  12. ^ Dimension W 12巻 公式サイト”. スクウェア・エニックス. 2017年4月25日閲覧。
  13. ^ “ヤングガンガン連載中の『Dimension W』がTVアニメ化”. アニメイトTV. (2015年7月6日). http://www.animate.tv/news/details.php?id=1436152595 2016年2月1日閲覧。 
  14. ^ a b 2016年1月10日より順次テレビ放送開始!TVアニメ『Dimension W』Blu-ray発売決定!!”. V-STORAGE. バンダイビジュアル (2015年12月28日). 2016年1月5日閲覧。
  15. ^ アニメ業界ウォッチング第18回:「オープニング・アニメの鬼才」としての苦心とよろこびとは? 梅津泰臣監督インタビュー!”. カカクコム. アキバ総研 (2016年2月13日). 2016年3月7日閲覧。
  16. ^ File.01”. TVアニメ「Dimension W」公式ウェブサイト. 2016年1月11日閲覧。
  17. ^ File.02”. TVアニメ「Dimension W」公式ウェブサイト. 2016年1月17日閲覧。
  18. ^ File.03”. TVアニメ「Dimension W」公式ウェブサイト. 2016年1月24日閲覧。
  19. ^ File.04”. TVアニメ「Dimension W」公式ウェブサイト. 2016年1月31日閲覧。
  20. ^ File.05”. TVアニメ「Dimension W」公式ウェブサイト. 2016年2月7日閲覧。
  21. ^ File.06”. TVアニメ「Dimension W」公式ウェブサイト. 2016年2月14日閲覧。
  22. ^ File.07”. TVアニメ「Dimension W」公式ウェブサイト. 2016年2月21日閲覧。
  23. ^ File.08”. TVアニメ「Dimension W」公式ウェブサイト. 2016年2月28日閲覧。
  24. ^ File.09”. TVアニメ「Dimension W」公式ウェブサイト. 2016年3月6日閲覧。
  25. ^ File.10”. TVアニメ「Dimension W」公式ウェブサイト. 2016年3月13日閲覧。
  26. ^ File.11”. TVアニメ「Dimension W」公式ウェブサイト. 2016年3月20日閲覧。
  27. ^ File.12”. TVアニメ「Dimension W」公式ウェブサイト. 2016年3月27日閲覧。
  28. ^ ONAIR”. TVアニメ「Dimension W」公式ウェブサイト. DW製作委員会. 2015年12月8日閲覧。
  29. ^ テレビ放送対象地域の出典: 放送分野の動向及び規制・制度(資料2)”. 政府規制等と競争政策に関する研究会通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2 (2009年10月9日). 2016年8月12日閲覧。 基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号 (1988年10月1日). 2016年8月12日閲覧。 地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2016年8月12日閲覧。
  30. ^ ONAIR”. TVアニメ「Dimension W」公式ウェブサイト. DW製作委員会. 2015年12月8日閲覧。
  31. ^ ディメラジ〜Dimension W Radio〜”. インターネットラジオステーション〈音泉〉. タブリエ・コミュニケーションズ. 2015年12月25日閲覧。

外部リンク[編集]

TOKYO MX 日曜 22:30枠
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Dimension W