フォーチュン・クエストL
| フォーチュン・クエストL | |
|---|---|
| ジャンル | ファンタジー |
| アニメ | |
| 原作 | 深沢美潮 |
| 総監督 | 渡部高志 |
| 監督 | 佐藤英一 |
| シリーズ構成 | 影山由美 |
| キャラクターデザイン | 宮田奈保美 |
| アニメーション制作 | イージーフイルム |
| 製作 | フォーチュン・クエストL製作委員会 |
| 放送局 |  毎日放送、テレビ東京ほか
|
| 放送期間 | 1997年10月18日 - 1998年5月23日 |
| 話数 | 全26話 |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | アニメ |
| ポータル | アニメ |
『フォーチュン・クエストL』（フォーチュン・クエスト エル[1]）は、深沢美潮の小説『フォーチュン・クエスト』シリーズを原作としたテレビアニメ。
概要[編集]
1997年10月18日から毎日放送 (MBS) で、1998年6月2日からテレビ東京で放送された。他にも東北放送 (TBC) やテレビユー福島 (TUF) でも放送された。全26話。
MBSとしては、1989年に放送された『小松左京アニメ劇場』に次ぐ深夜アニメである。2018年現在も続いているMBSの深夜アニメ枠『アニメシャワー』（放送当時の名称は「あにめシャワ〜」）で放送された最初の作品の一つでもある（もう1作は『銀河漂流バイファム』の再放送）。
ストーリーは、1話から5話が『新フォーチュン・クエスト』1巻（以下「新1巻」等と表記）、6話から11話が新2巻、12話から14話が新3巻、17話から18話が新L1巻を原作としている。15話・16話、19話から26話は完全オリジナルである。
新1巻からストーリーが始まるが、無印の『フォーチュン・クエスト』8巻（以下「無印○巻」と表記）の後に別行動を取っていたノルとキットンの説明が不充分であったため、作中で彼らは唐突に登場する。原作を読んでいないと、彼らが誰なのか、何のために出てきたのか、なぜ唐突に出てきたのか分からないという不親切なストーリー展開となっている。無印6巻に登場し、後に新3巻に登場したマリーナとアンドラスも同様である。
作画に関しては、動画枚数が少ないことによる動きのぎこちなさと、歩いている動画と足音が一致しないなどの動画と効果音の不一致などが目立つ。
登場人物[編集]
主要キャラクター[編集]
- パステル：中川亜紀子[2]
- クレイ：森川智之[2]
- トラップ：岩永哲哉[2]
- ルーミィ：柊美冬[2]
- シロ：笠井律子[2]
- ノル：大西健晴[2]
- キットン：高戸靖広[2]
- ギア・リンゼイ：真殿光昭[2]
- マリーナ：根谷美智子[2]
- アンドラス：鈴木勝美[2]
原作小説に登場するキャラクター[編集]
- ステア・ブーツ：山野史人[2]
- トラップの父：平尾仁彰[2]
- トラップの母：麻見順子[2]
- アンダーソン：堀部隆一[2]
- クレイの母：辻桃子[2]
- エイブス：平野正人[2]
- エイブスの部下：井上隆之、風間信彦、志賀克也 - 部下の数は原作よりも少なく設定されている。
- カピオカ：志賀克也
- シロの母：さとうあい
- ルタ：伊藤舞子 - 原作小説の新1-3、L1巻には登場しない。登場は無印1巻。
- ゼン婆さん：後藤真寿美
- スワンソン：中田和宏
- ヒル・ウォーカー：松本大
- ルイザ：深水由美
- リロイ：石井康嗣
- マックス：國府田マリ子
- ウォーレス：長島雄一
ルタが後に新6巻で再登場（イラスト付きとしては初登場）した際の迎夏生によるイラストは、アニメ版のルタとほぼ同じように描かれている。なお、新6巻発売は毎日放送でのアニメ放送の約3年後である。
アニメオリジナルキャラクター[編集]
ここでは主要なキャラクターのみ記述する。
- ジュリア：中山真奈美
- ウッドワード：牛山茂
- グレアム：山下啓介
- プルル：丹下桜
- 仙女：鷹森淑乃
- 兵士：風間信彦、小池浩司
- ヘボン：広瀬正志
- アリシア：雪乃五月
- マリア：池本小百合
- ソフィア：日野由利加 - スタッフロールのキャスト表示では「日野由利香」となっている。
- デイジー：南央美
- グロリア：深水由美
- パメラ：浅川悠 - スタッフロールのキャスト表示では「淺野悠」となっている。
- リン：津野田なるみ
- キャシー：鈴木砂織
- アンリ：稲葉実
- ビリー：岡野浩介 - スタッフロールのキャスト表示では「岡部浩介」となっている。
- ローズバッド：益富隆一 - スタッフロールのキャスト表示による。
- リンダ：さとうあい
- ダマカス：茶風林
- ユリアーノ：林延年
上記のように、スタッフロールでのキャスト表示は誤記が多い。「益富隆一」も該当する声優・俳優が存在しないことから誤記の可能性がある。
スタッフ[編集]
- 企画 - 榎善教[2]
- 原作 - 深沢美潮[2]、迎夏生[2]
- 総監督 - 渡部高志[2]
- 監督 - 佐藤英一[2]
- シリーズ構成 - 影山由美[2]
- キャラクターデザイン - 宮田奈保美[2]
- 美術監督 - 中原英統[2]
- 色彩設定 - 金野広幸
- 音響監督 - 藤野貞義[2]
- 撮影監督 - 神山茂男[2]
- OPアニメーション - 加藤洋人[2]
- EDアニメーション - 則座誠[2]、宮田奈保美[2]
- 音楽プロデューサー - 富岡国介[2]
- プロデューサー - 丸谷嘉彦[2]、竹田洋樹[2]
- アニメーションプロデューサー - 萩原攷司[3]、岡田修一[3]
- アニメーション制作 - イージーフイルム[2]
- 製作 - フォーチュン・クエストL製作委員会[2]
主題歌[編集]
- オープニングテーマ「Good Fine Everyday」
- 作詞 - 谷岡ひろみ / 作曲・編曲 - 岩崎文紀 / 歌 - sus4
- エンディングテーマ「星の声」
- 作詞 - 根本美緒、岸康 / 作曲 - 根本美緒 / 編曲 - 嶋田陽一 / 歌 - sus4
- 挿入歌「月の船」（第19話）
- 作詞 - 太田美帆、岸康 / 作曲 - 太田美帆 / 編曲 - 嶋田陽一 / 歌 - sus4
各話リスト[編集]
| 話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ドラゴンの宝玉 | 影山由美 | 佐藤英一 | 津田義三 | 柳瀬雄之 | 1997年 10月18日 |
| 2 | 盗まれたトラップ? | 松井亜弥 | 渡辺純央 | 松下純子 | 10月25日 | |
| 3 | テラソン山のミステリー!? | 堀井明子 | 水島精二 | 石崎すすむ | 岡迫亘弘 | 11月8日 |
| 4 | 白い竜の祭壇 | 吉田玲子 | 奥田誠治 | 則座誠 | 浜田勝 | 11月15日 |
| 5 | 出た!悪魔の谷の大ムカデ | 渡辺誓子 | 佐藤英一 | 土屋浩幸 | 柳瀬雄之 | 11月22日 |
| 6 | キットンとの再会 | 影山由美 | 小林一三 | 御厨恭輔 | 小田仁 | 11月29日 |
| 7 | ストロベリーハウスの用心棒 | 成田良美 | 奥田誠治 | 栗山美秀 | 高鉾誠 | 12月6日 |
| 8 | 森が呼んでいる? | 影山由美 | 石山タカ明 | 津田義三 | 浜田勝 | 12月13日 |
| 9 | 試練の始まり | 成田良美 | 御厨恭輔 | 小田仁 | 12月20日 | |
| 10 | パーティ最大の危機!? | 吉田玲子 | 渡辺純央 | 佐々木一浩 | 1998年 1月10日 | |
| 11 | 脱出! | 影山由美 | 奥田誠治 | 栗山美秀 | 柳瀬雄之 | 1月17日 |
| 12 | 偽りの王女 | 石崎すすむ | 岡迫亘弘 飯野利明 |
1月24日 | ||
| 13 | かけひき | 堀井明子 | 奥田誠治 | 御厨恭輔 | 永島明子 戸部敦夫 |
1月31日 |
| 14 | 予想外の出来事 | 則座誠 奥田誠治 |
則座誠 | 松下純子 | 2月14日 | |
| 15 | そよ風の訪問者 | 影山由美 | 貞光紳也 | 浜田勝 | 2月21日 | |
| 16 | はばたく心 | 渡部高志 | 宮田奈保美 | 2月28日 | ||
| 17 | トラップハウスからの挑戦状 | 成田良美 | 奥田誠治 | 津田義三 | 柳瀬雄之 | 3月7日 |
| 18 | 最後の贈り物 | 渡辺誓子 | 加藤洋人 | 土屋浩幸 | 加藤洋人 | 3月14日 |
| 19 | 星の降る月夜の… | 影山由美 | 佐藤英一 栗山美秀 |
栗山美秀 | 永島明子 戸部敦夫 |
3月21日 |
| 20 | 謎の地下工場 | 吉田玲子 | 御厨恭輔 | 浜田勝 | 4月11日 | |
| 21 | 幻の秘薬 | 堀井明子 | 奥田誠治 | 石崎すすむ | 岡迫亘弘 | 4月18日 |
| 22 | 禁断の用心棒 | 影山由美 | 貞光紳也 | 戸部敦夫 | 4月25日 | |
| 23 | 迷える小羊 | 堀井明子 | 奥田誠治 | 土屋浩幸 | 前澤弘美 | 5月2日 |
| 24 | そんな関係 | 吉田玲子 | 岩崎良明 | 日下部光雄 | 島袋美由紀 | 5月9日 |
| 25 | カタリナの杯 | 影山由美 | 佐藤英一 | はしもとなおと | 松下純子 | 5月16日 |
| 26 | ネバーエンディング・クエスト | 佐藤英一 | しまだひであき | 5月23日 | ||
放送局[編集]
- 毎日放送 (MBS)
- テレビ東京 (TX) - MBSにおける本来の系列キー局であるTBSの放送ではない。
- 東北放送 (TBC) - 主題歌を歌っていたsus4のメンバー・根本美緒は2001年から3年間TBCにアナウンサーとして在籍していた。
- テレビユー福島 (TUF) - 上記3局は深夜に放送されたのに対して、TUFは早朝での放送であった。
関東地方ではテレビ東京にて放送されたため、製作局・多数の地上波ネットがTBS系列ではあるものの、テレビ東京系アニメとして扱われることがある特殊なケースである。TBSでMBS製作深夜アニメが放送されることは『コードギアス 反逆のルルーシュ（第1期）』（2006年）まで約10年間なかった（その間関東地方では独立UHF局が放送していた）。その後、2012年7月期に放送された『貧乏神が!』はテレビ東京製作委員会参加・MBSネットという組み合わせとなった。
なお、テレビ東京（持株会社の新設後はテレビ東京ホールディングス）の主要株主には毎日放送（持株会社への移行後はMBSメディアホールディングス）が名を連ねている他[4][5]、ParaviにはTBSホールディングス・テレビ東京ホールディングス・MBSメディアホールディングスが関与している。
なお、テレビ東京での放送では、当時同局などTXNや同時ネット局の各番組で放送されていた「ウェザーブレイク」が当番組にも付いていた。
関連作品[編集]
- 『フォーチュン・クエストL』Vol.1-7 - 1998年3月-9月、ビームエンタテインメントより発売の、テレビアニメを収録した映像作品。最初にVHS版とLD版が発売され、後にDVD版が発売された。発売月はVHS版およびLD版のものである。
- 『フォーチュン・クエストL オリジナルサウンドトラック』 - 1997年12月発売のテレビアニメのサウンドトラック第1弾。
- 『フォーチュン・クエストL オリジナルサウンドトラック BGMスペシャル』 - 1998年6月発売のテレビアニメのサウンドトラック第2弾。挿入歌『月の船』収録。
- 『Good Fine Everyday』 - 1997年発売のシングルCD。テレビアニメのオープニング曲とエンディング曲を収録。歌はsus4。
脚注[編集]
- ^ 原作小説の外伝的作品『新フォーチュン・クエストL』の「L」は「リミテッド」と読むのに対し、テレビアニメ『フォーチュン・クエストL』の「L」は「エル」と発音する。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah “フォーチュン・クエストL”. allcinema. 2023年10月28日閲覧。
- ^ a b “フォーチュン・クエストL”. メディア芸術データベース. 2023年10月28日閲覧。
- ^ 毎日放送は事業会社を新設し、既存法人を持株会社化する「抜殻方式」を取ったのに対し、テレビ東京は持株会社を新設し、事業会社から順次保有株式の移転を行う方式を取った。
- ^ 1975年3月31日の朝日放送（現：朝日放送テレビ）とのネットチェンジまで、毎日放送がNETテレビ（現：テレビ朝日）と系列関係にあった一方、当時独立放送局だった東京12チャンネル（現：テレビ東京）に対しても支援を行い、相互に番組取引を行っていた名残である。
外部リンク[編集]
- フォーチュン・クエストL（イージー・フイルム） - ウェイバックマシン（2004年8月30日アーカイブ分）
| 毎日放送 アニメシャワー第1部 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
-
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フォーチュン・クエストL
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銀河漂流バイファム13
（アニメシャワー第2部より移動） |
| テレビ東京 火曜 25:15 - 25:45枠 ※本作のみアニメ枠 |
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フォーチュン・クエストL
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