RELEASE THE SPYCE

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RELEASE THE SPYCE
ジャンル スパイアクション
アニメ
原作 SORASAKI.F
監督 さとう陽
シリーズ構成 タカヒロ
脚本 タカヒロ、朱白あおい
キャラクターデザイン なもり(原案)、石野聡
音楽 佐高陵平
アニメーション制作 Lay-duce
製作 「RELEASE THE SPYCE」
製作委員会[注 1]
放送局 毎日放送ほか
放送期間 2018年10月 -
話数 全12話
漫画:RELEASE THE SPYCE
ないしょのミッション
原作・原案など SORASAKI.F
作画 美月めいあ
出版社 KADOKAWA
掲載誌 電撃G'sコミック
発表号 2018年3月号 -
小説:RELEASE THE SPYCE GOLDEN GENESIS
著者 朱白あおい
イラスト なもり
出版社 KADOKAWA
掲載誌 電撃G's magazine
レーベル アスキー・メディアワークス
連載期間 2018年4月号 -
刊行期間 2018年2月28日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ漫画
ポータル アニメ漫画

RELEASE THE SPYCE』(リリース ザ スパイス)は、Lay-duce制作による日本テレビアニメ作品。2018年10月より毎日放送ほかにて放送中[1]。略称は『リリスパ[2]

ゆるゆり』の原作者である漫画家のなもりがキャラクター原案、『結城友奈は勇者である』をはじめとした『勇者であるシリーズ』を手掛けるタカヒロが企画原案・シリーズ構成を務めるオリジナルテレビアニメであり、ジャンルは『女子高生×スパイアクション[3]

概要[編集]

スタッフィング・経緯[編集]

スタッフ[1][4]
原作 SORASAKI.F
監督 さとう陽
原案・シリーズ構成 タカヒロ
キャラクター原案 なもり
キャラクターデザイン 石野聡
サブキャラクターデザイン 井上和俊、土生良介
美術デザイン 金平和茂
アートワークス 岡村天斎
プロップデザイン 赤石沢貴士
キーアニメーター 西島翔平、丹羽弘美
浅田路子
美術監督 宍戸太一
色彩設計 岩沢れい子
撮影監督 長田雄一郎
CGディレクター 坂本剛一
編集 長坂智樹
音楽 佐高陵平
音楽制作 ポニーキャニオン
音響監督 藤田亜紀子
音響制作 HALF H・P STUDIO
音楽プロデューサー 鎗水善史
プロデューサー 野島鉄平、斉藤康夫
前田俊博、今泉貴博
米内則智、中島保裕
小澤文啓、小原康貴
土屋慎一
チーフプロデューサー 笹木孝弘、高野希義
丸山博雄、宮城惣次
長谷川雅志
アニメーション制作 Lay-duce
製作 「RELEASE THE SPYCE」
製作委員会[注 1]

『勇者であるシリーズ』のシナリオチームが本作のシナリオ制作を務め、シナリオ原案・シリーズ構成・各話脚本をタカヒロが担当。同じく各話脚本やノベライズ版の執筆を、『勇者であるシリーズ』にてアニメ版の各話脚本や外伝作品の執筆を務めた朱白あおいが担当している。過去編を描くノベライズ版を電撃G's magazineにて先行して公開し、テレビアニメ本編と連動させる試みも『勇者であるシリーズ』と共通している[5]

企画発足は2015年ごろ、タカヒロが企画・原案・各話脚本を務めた『結城友奈は勇者である』のプロデューサー陣から、「『勇者であるシリーズ』と並行して別の企画をやりたい」という話を持ち掛けられ、漫画家のなもりがキャラクター原案として候補に挙がった。タカヒロは、「なもり先生がキャラクター原案なら、彼女の作品に多い日常系をやっても仕方がない」と考えており、プロデューサー陣より企画当時に流行していた『キングスマン』や『コードネーム U.N.C.L.E.』のようなスパイ作品はどうだろうかという提案から、スパイを主人公とした物語を描くことが決定した[6]

作風・設定[編集]

作品のテーマは「師匠と弟子の絆」、「人から人に受け継がれていくもの」。「師匠と弟子」のシステムに関してはキャラクター原案のなもりの作品で多く見られる、女の子同士の関係性を強調するために取り入れられた。作風としては『裏切りのサーカス』のように重厚なものではなく、アクションとコメディが合わさったノリの良い作品を目指し企画が進められた。また、オープニング映像や作中の演出には『007』シリーズや『キングスマン』、『コードネーム U.N.C.L.E.』などのスパイ映画のオマージュが随所にみられる[6]。後から企画に参加した監督のさとう陽はショーン・コネリー時代の『007』のようなノリの作品にしたいとプロデューサー陣に提案している[5]

各キャラクターの名前やコードネームは実在した忍者の名前をモチーフにしている。また、「ツキカゲ」という組織名は、忍者というイメージがしやすいという理由で決められた。これらは、スパイ活動中のコスチュームに関して学生服のまま戦うなど幾つかの候補が提案されていた時期に監督のさとうが提案した忍者風のコスチュームが採用されたことや、海外への展開も視野に入れたうえで「日本のスパイ」ということをわかりやすく表現するために採用された経緯がある[5][6]

源ももの特技である「舐めるとその人の健康状態や感情を把握できる能力」は、女の子とコミュニケーションをしつつ、スパイ物として生かせる特技を作りたいという意見により生まれた。物語のキーアイテムとなるスパイスは、プロデューサー陣の「"スパイ"が主役だから料理を使った"スパイス部"を作るのはどうだろうか」という意見がきっかけとなり、エンターテインメントとしてもわかりやすい要素となるため、最終的に「囓ると身体能力を一時的に向上させるアイテム」として採用された[6]。アートワークスには岡村天斎が参加しており、各キャラクターの武器デザインや物語終盤のカギとなるある物のデザインを担当している[5]

メディア展開[編集]

2018年1月29日に企画発表され[3]、翌2018年1月30日に刊行された電撃G'sコミック3月号より、コミカライズ作品『RELEASE THE SPYCE ないしょのミッション』が連載を開始。また、同年2月28日刊行の電撃G's magazine4月号よりテレビアニメとの連動企画として本編より約3年前の過去を描くノベライズ作品『RELEASE THE SPYCE GOLDEN GENESIS』が連載開始。ノベライズ版は回を追うごとにアニメ本編の時系列に近づいてゆき、アニメ本編とも連動する。また、雪や命の師匠の行方や雪の片目の謎についても描かれる予定である[7]

あらすじ[編集]

テレビアニメ[編集]

ある日、空崎市に住む女子高生の源モモは、どこの国にも所属せずに平和のために戦う正義のスパイ組織、私設情報機関「ツキカゲ」にスカウトされる。モモは高校の先輩でもある半蔵門雪の弟子となり、彼女の技術を継承していく。さらに現在、空崎市には犯罪組織「モウリョウ」の手が伸びていた。家族や友人、商店街の人々を守る為にモモは仲間と共に立ち向かっていく。

GOLDEN GENESIS[編集]

テレビアニメ本編より約3年前の2015年。ツキカゲに所属する空崎高等学校附属中学校3年生の半蔵門雪は師匠の藤林長穂や同じ弟子同士である八千代命、青葉初芽、彼女たちの師匠である高坂信、カトリーナ・トビーとともに空崎市で起こる数々の事件に挑む。その事件の陰には犯罪組織「モウリョウ」の姿があった。

登場人物[編集]

ツキカゲ[編集]

源 モモ(みなもと もも)
声 - 安齋由香里[1][4]
本作の主人公。高校2年生。どんな時でもあきらめない明るい性格をしており、先輩であり師匠でもある半蔵門雪を敬慕している。視力が良く、夜目が利き、嗅覚に優れる。他人の肌を舐めると、その人の健康状態や感情を把握することができる特殊能力を持つ。クラスメートの命と五恵に見出だされたことをきっかけとしてツキカゲにスカウトされる。その後、雪による2か月間の厳しい修行に耐え抜き最終試験にも合格。ツキカゲの一員となった。最初の頃は経験の浅さから失敗が多く自身はスパイに向いていないとも考えていたが、白虎との戦いでは周りのサポートもあり勝利しスパイとしての自信をつけた。戦闘では日本刀を使用する。コードネームは「百地(ももち)」。
父は警察官であったがとある事件で殉職しており、現在は母と二人暮らし。父の影響もあり将来の夢は警察官。
名前の由来は百地(百地三太夫)の”もも”から[6]
相模 楓(さがみ ふう)
声 - 藤田茜[1][4]
高校1年生の少女。命の弟子で、ツキカゲのメンバーでは最年少。コードネームは「風魔(ふうま)」。武器は爆弾が内蔵された手裏剣。家計的に苦しい生活をしており、ツキカゲからの援助を受けている。家族は父と母(声 - 田辺留依)、妹(声 - 石川千夏)がいるが、現在は命のアパートにルームシェアしており家族には寮に暮らしていると伝えている。また、家計を支えるなどの理由からメイド喫茶でバイトをしている。命とは師弟の考え方の違いで衝突することもあるが、お互いのことを大切に思っている。
名前の由来は風魔小太郎
石川 五恵(いしかわ ごえ)
声 - のぐちゆり[1][4]
高校2年生の少女。初芽の弟子で長い黒髪が特徴。スタイルが良くその外見から怖い印象を持たれることもあるが、可愛いものが大好きな乙女な性格をしている。モモや命とは同じクラス。コードネームは「五右衛門(ごえもん)」。使用武器はスナイパーライフルで、戦闘では後方からサポートするほか、かぎ爪のような武器で接近戦もこなす。
名前の由来は百地三太夫の弟子であった石川五右衛門より[6]
八千代 命(やちよ めい)
声 - 洲崎綾[1][4]
高校2年生の少女。楓の師匠。サイドテールが特徴。コードネームは「千代女(ちよめ)」。加入時期は不明だが少なくとも中学2年生のころにはツキカゲで活動している。中学時代は空崎中学に通う雪、初芽とは違い富士丸中学に通っていた。武器はクナイ。スパイスを仕様しなくても建物と建物の間を飛び越えれるほどの高い身体能力を持つ。能天気で明るい性格をしておりチームのムードメーカー的な存在。一方で大雑把な性格をしており、ルームシェアをしている弟子の楓とは喧嘩をすることも多い。だが、弟子に対する想いは強くとても大事にしている。本編の数年前のある日から駅前でストリートライブをしている。ストリートライブを始めた理由に関して仲間たちには情報収集のためと伝えており、プロになるつもりはないと語っている。しかし、ストリートライブを始めた本当の理由は、「命が歌うなら絶対に聞きに行く」と約束した元師匠の信のため。命の歌を好きだと言ってくれた信との約束を守るために歌を歌い続けており、信がいなくなった日からストリートライブを始めた。今でもギターを弾くたびに信のことを思い出している。
弟子時代から師匠である信よりもスパイとしての実力は上であったが、それでも信のことを師匠と呼んで慕い傍にいることが多かった。放任主義の両親と姉のもとで育った影響で一人でいる時間が多く家族の温かさを知らなかったが、信との生活を通して家族と過ごすことの温かさを知る。命を守るために重傷を負った信がツキカゲを抜けた後も、彼女の存在が大きすぎたため弟子を取ることはなかったが、ストリートライブを始めて数年が経ったある日、物憂げな表情で歩いていた楓の姿が気になり声をかけた。
名前の由来は望月千代女
半蔵門 雪(はんぞうもん ゆき)
声 - 沼倉愛美[1][4]
高校3年生の少女。モモの師匠。隻眼が特徴。コードネームは「半蔵(はんぞう)」。加入時期は不明だが少なくとも中学3年生のころにはツキカゲで活動している。武器は日本刀。真面目な性格で、自他共に厳しい。モモにも厳格に接するが、影ながら彼女を見守っている。
武術道場の娘で、ツキカゲにも格闘技術の高さが見込まれてスカウトされた。
名前の由来は服部半蔵[6]
青葉 初芽(あおば はつめ)
声 - 内田彩[1][4]
高校3年生の少女。五恵の師匠。コードネームは「局(つぼね)」。透明になるハンドクリームといった、多くの秘密道具を開発している。主に情報開示や作戦説明役を務める。
名前の由来は石田三成に仕えていた忍の初芽局から[6]
カトリーナ・トビー
声 - 小松未可子
元ツキカゲで初芽の師匠だった女性。本編開始時点で21歳前後。スパイ時代のコードネームは「カトー(加藤)」。アメリカの裏社会で暗躍するスパイの一族であるトビー家の出身で、物心つく前よりスパイとしての英才教育を受けていた。そのためスパイスを使用しなくても数人の成人男性を制圧できるほどの高い格闘技術、敵の手を正確に打ち抜く射撃技術を身に着けている。スパイ時代よりカレー店「Wasabi」を営んでおり、引退した現在も協力者として店を続けている。ツキカゲを引退した現在でも、襲撃してきたドルテを背負い投げをするなど高い戦闘能力を備えている。元弟子の初芽とは交わす言葉こそ少ないが強い信頼関係で結ばれている。
命の師匠であった信とはツキカゲに加入する前の2013年、16歳のころに連続爆弾魔を追い日本に派遣された際に協力者として出会った。他人を信じていなかったカトリーナは「イヴァンカ・ライター」という偽名を使い信と接触。最初は信に心を開いていなかったが、他人のために自身の命をかけることもできる信の姿をみて心を動かされる。任務終了後、信に別れを告げて日本を去るも、彼女のことを忘れることができず、トビー家を出てツキカゲに加入することを決める。神を信じていなかったカトリーナの心を動かした信の笑顔にカトリーナは「この少女こそ神ではないか」と思うようになり、信のことを「シン様」と呼び敬愛するようになる。信が腕を毒に侵され引退を余儀なくされた際には、自身の持つ切り札を使い信に対しアメリカの病院に渡り治療するように勧める。
引退後も協力者としてツキカゲに残る理由はいつか戻ってくる信を待ち続けるため。信の弟子であった命のことも気にかけており、信が引退した直後は、命を「Wasabi」に留めて勉強を教えるなど面倒を見ていた。
名前の由来は上杉謙信に仕えていた加藤段蔵が、飛ぶように早いことから“飛び加藤(鳶加藤)”と言われていたことから[6]
カマリ、モノミ、ラッパ
ツキカゲを補佐する忍動物。カマリはカエル、モノミはフクロウ、ラッパはアライグマ
カマリ、モノミ、ラッパという名前が付けられた由来は地方で忍者のことを呼ぶ呼称より[6]

モウリョウ[編集]

文鳥の女(ぶんちょうのおんな)
声 - 伊藤静[8]
モウリョウの大幹部で、本名や顔は現時点で不明。ツキカゲの内通者から情報を得ている。
無能や用済みとなった者は躊躇なく切り捨てる冷酷な性格。部下やモウリョウの傘下に入れた組織もツキカゲの陽動のための囮程度にしか考えておらず、白虎やドルテがツキカゲに倒されても全く臆していない。
テレジア・レイ
声 - 種田梨沙[8]
文鳥の女の副官を務める少女。感情をあまり表に出さず、常に「です」「ます」の丁寧語で話す。文鳥の女の命令には忠実だが、基本的には誰も信用しておらず、自身と同じ一員である白虎やドルテのことも疑っていた。
かつては外国で父親にスリをさせられており、そのときの口調は現在と違い、ガサツで男勝りな口調だった。スリがきっかけで幼かった頃の初芽と出会い、何かと構ってくる彼女に最初は鬱陶しがっていたが、触れ合っているうちに心を開き友人となった。しかし、身代金目的の誘拐犯に共に捕らえられて引き離されてしまい、更に初芽の両親がお金を払ったことで初芽だけ解放されたことから彼女に裏切られたことを悟る[9]。その後、身体能力の高さを見込まれて「モウリョウ」に引き渡され、その一員となった。
白虎とドルテが失敗したことによって、文鳥の女にツキカゲのメンバーやアジトなどの情報を探るように命じられ、モモたちの高校のクラスメイトとして潜入し、そこで初芽と再会する。ツキカゲに監視をされていると知ると、初芽を捕らえて尋問をしようと動き出したが、モモや五恵が入ってきたことによって初芽の自宅に行くことになり、そこで前述の一件に対しての怒りの感情を露わにし、「一人でいたほうがいい」と彼女のことを拒絶した。
白虎(びゃっこ)
声 - 鈴木愛奈[8]
幼い容姿の少女。村人が丸ごと戦士という「桃源村」の出身で、自称「負け知らずの戦士」。本名は「ファン・イェンイェン」。自信家で好戦的な性格だが、モモに「子供」と言われて激怒したり、モノミにど突かれたりなどのコミカルな一面や初芽のおやつに喜ぶなど、相応の子供っぽい一面も見せている。使用武器はトンファーで、小柄ながらも身体能力は高く、スパイスを使わなくともドルテを瞬殺したり、まだ半人前とはいえモモや楓を苦戦させるほどでもある。
港の密輸の際に現れ、モモたちを襲撃。モモと交戦になり、楓も加わると特製スパイスを使用して圧倒するも、五恵の援護もあり、楓の攻撃に気を取られたところをモモの峰打ちで敗北し、ツキカゲの捕虜となる。特製スパイスに関する情報を吐かなかったために、雪の周囲がドン引きするような尋問を受けたが、襲撃前に飲んでいた「九天ゼリー」の効力で恐怖心に反応して失神し、自身が「モウリョウ」の一員だったことを含めたここ最近の記憶を失ってしまう。その後、雑用係として秘密基地の掃除をさせられている。本人は村に帰りたがっているが、飲ませたゼリーが劇物であり、検査を重ねて安全だということが確認できないと命に関わると言われ、渋々従っている。その後、村から任務失敗による四聖獣の称号の剥奪と永久追放のお触れが出されたことで帰る場所を失ったことを知り、結果的にツキカゲにとどまることとなる。
ドルテ
声 - 早見沙織[8]
ごつい体の名の知れた女傭兵。ナルシストで、自身を美しいと豪語して疑わない。白虎とは折り合いが悪く、彼女のことを「チビ」と呼んでいる。
それなりの実力を持つが、白虎との力比べでは瞬殺されてしまった。その後、文鳥の女の手で何らかの処置を施されて「ハイドルテ」となり、体色が緑色の邪悪な姿へと変貌を遂げ、知能と感情を失った怪物と化している。それに加えて防御力も高くなり、剣や睡眠弾を噛み砕くほどに強化され、嗅覚も優れるようになって他人の匂いを覚えられるようになる。ツキカゲへの囮として文鳥の鳥が傘下に加えた組織を待ち伏せし、電車内でモモを襲撃して圧倒するも、雪の機転で電車から川へと蹴り落とされた。その後、モモの匂いを追って「Wasabi」で再度奇襲し、モモを負傷させるが、そのことに怒りを覚えた雪によって気絶させられた。

『GOLDEN GENESIS』の登場人物[編集]

藤林 長穂(ふじばやし ながほ)
雪の師匠。アニメ本編の3年前の時点では高校1年生。コードネームは「長門(ながと)」。間延びした口調でしゃべり、とても甘えたがりな性格だが決めるところきちんと決める。普段は雪が生活面の世話をしており、雪も長穂の望みには全力で応えている。これは雪が面倒を見ないと長穂がダメになってしまうと思われているため。
普段はだらしない性格をしているが、内にある正義感は本物であり、どれだけ危険な状況でも自身の正義感に従い、迷いなく仲間や人々のために戦うことができる。そのような長穂の在り方を雪は尊敬していた。
戦闘では日本刀を使う。中学1年生のころからスパイとして活動しており、その実力は高い。状況判断や心理戦にも長けており、任務ではチームのリーダー格的存在となっている。スパイスを使用するときに「リリース・ザ・スパイス」と口にすることがある。
アニメ本編時点での所在は不明。
高坂 信(こうさか しん)
命の師匠。アニメ本編の3年前の時点では高校1年生。コードネームは「甚内(じんない)」。小学生に間違われることもあるほど幼い容姿であり、スパイとは思えないほど性格・身体能力ともにごく一般的な少女。スパイスを使用することもほとんどなく、任務では自身の目立たない体質を利用して潜入・潜伏任務や囮役を務めたりする。武器は戦闘服の各所に仕込まれた隠し針と糸。潜入技術に特化したスパイであるため、戦闘能力などは弟子の命の方が優れており、戦闘では命のサポートに回ることがほとんど。命とは友達や家族のような関係を築いており、信から許可をされているため命は信に敬語を使わない。対照的な性格の命を大切にしており、大雑把な食事で済ませる命のためにお弁当やご飯を用意するなど普段の生活でも弟子を支えていた。
中学1年生のころに気配の薄さを買われツキカゲにスカウトされる。ツキカゲには自身の価値を見出してくれたことに感謝しており、少しでもツキカゲの役に立つためにスパイを続けていた。
本編より約3年前に起きた暗殺者との戦闘で命とともにその暗殺者を倒したものの、その際に腕を毒のついた爪で切り裂かれ重傷となる。毒が全身に広がることは防いだものの腕は腐食し、その機能が戻ることはなかった。その後、カトリーナの勧めで治療のためにアメリカに渡る。その際にツキカゲは引退となるが、記憶は消さず協力者になる道を選び、命との再会を誓ってアメリカに渡った。

用語[編集]

空崎市
本作の舞台となる人口100万人を超える政令指定都市。古い時代より交通の要となっていた大都市であり、現在はモモたちが通う空崎高校や工場地帯が存在し、多様な文化・人種が入り乱れている。街の裏ではツキカゲとモウリョウの戦いが日々繰り広げられている。モモは商店街の人々と親しい。警察組織は通常業務のほか、警察内部の協力者によりツキカゲが行った摘発の引き継ぎや後始末が行われている。
ツキカゲ
空崎市に本拠地を置く少数精鋭の私設諜報機関。正式名称は「空崎財団特殊事業部秘密工作課」。豊富な資金を持つ「空崎財団」が母体で、空崎市を中心に諜報・治安維持活動を行っている。特にモウリョウによる犯罪行為を中心に取り締まることが多い。国家には属していないものの、警察内部に関係者がおり、事件後の後始末などを引き受けている。ツキカゲのOBが経営するカレー店「Wasabi」の地下に秘密基地がある。構成員は任務の際は露出度が高いものの防弾防刃機能があり、カメラなどには映らなくなる忍装束を身につけ、スパイスや各種秘密道具を携帯する。
香辛料と金塊が同価値であった室町時代にとある香辛料商人が東南アジアでの香辛料の売買で巨額の財を蓄え、その財をもとにツキカゲの前身となる自警団を組織したといわれている。その商人が亡くなった後、遺産を管理する組織が設立され、ツキカゲの母体となる「空崎財団」が作られた。
もとが香辛料商人が組織した機関のため、スパイスの品種改良研究が盛んであり、その研究の中で身体強化のスパイスが誕生した。そのほかに、ツキカゲには特製スパイスを使用したカレーレシピが存在する。
現在のツキカゲには、学校の試験で全教科70点以上を取らなければツキカゲより除名させられる決まりや、12月には師匠が弟子にプレゼントをするなどの伝統行事がある。
戦闘能力のみを順位付けする「番付」という風習があり、現役のツキカゲメンバーと手合わせを行うことで順位が変動する。ランクは大相撲のものを模した内容となっている。
空崎財団(そらざきざいだん)
空崎市における都市環境の調査や研究、施設整備等を行い、魅力ある街づくりの推進、市民生活の向上に寄与することを目的とした財団。裏では諜報活動や治安維持活動を行っており、特殊事業部秘密工作課に属する「ツキカゲ」がその任務に就いている。
師匠と弟子
ツキカゲには昔より師弟制度があり、師匠が弟子に自らの経験を継承していく。これは、後述するスパイスの効果の効く期間の短さから、一定の年齢を迎えるとツキカゲを引退しないといけないため。引退後は記憶を消して一般の生活に戻るか、生涯を通してツキカゲなどの私設諜報機関の協力者になる道を選ぶことになる。
スパイス
ツキカゲが開発した特製スパイスで、囓ると一時的に身体能力を向上させることができる。効果があるのは女性のみで、男性には効かない。また、一定の年齢を迎えると効果が効きにくくなる。一方、モウリョウ側も文鳥の女の主導で特製スパイスの開発に成功している。形は黒い丸薬状で、こちらも女性にしか効果は無い。
モウリョウ
ツキカゲと対立する巨大犯罪組織。世界中からスカウトした傭兵や、兵器を搭載した「人形」と呼ばれる軍用ロボットを手駒としている。表向きには「九天サイエンス」という製薬会社(本社ビル名は「ソラサキマリエン」)を拠点(隠れ蓑)にし、主に空崎市で密輸などの暗躍を行っている。空崎にこだわるのは、組織の創設者が空崎出身であったため。
私設諜報機関
空崎市を拠点とする「ツキカゲ」以外にも、東北の山々で活動している「山伏(やまぶし)」、北海道を拠点とする「カムイ」、沖縄を拠点とする「ザ・シーザー」など、世界各国に諜報機関が存在する。それぞれの機関が独立しており、国に属していない機関が多いが、国からの依頼を請け負ったり、諜報機関同士で情報のやり取りを行うなど協力関係を築いている組織もある。

主題歌[編集]

オープニングテーマ「スパッと!スパイ&スパイス」[8](第2話 - )
作詞・作曲・編曲 - ヒゲドライバー / 歌 - ツキカゲ(安齋由香里沼倉愛美藤田茜洲崎綾のぐちゆり内田彩
エンディングテーマ
「Hide & Seek」[8](第1話 - 第3話)
作詞 - 山本メーコ / 作曲・編曲 - 佐藤陽介 / 歌 - ツキカゲ(安齋由香里、沼倉愛美、藤田茜、洲崎綾、のぐちゆり、内田彩)
「月結び」(第4話)
作詞 - 山本メーコ / 作曲・編曲 - 板倉孝徳 / 歌 - 八千代命(洲崎綾)
劇中曲
「ようこそソラサキシティへ」(第4話)
作曲・編曲 - 佐高陵平
「月結び 弾き語りver.」(第4話)
作詞 - 山本メーコ / 作曲 - 板倉孝徳

各話リスト[編集]

話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督総作画監督
EPISODE:001ゴールデンスピリッツ タカヒロさとう陽井上和俊石野聡
EPISODE:002第1の挑戦 出合小都美福島陽子
  • 杉田葉子
  • 阪本望実
岡田由起子
EPISODE:003モウリョウ
  • さとう陽
  • なかの★陽
  • 宮田亮
  • 鈴木拓磨
  • 谷口繁則
  • 鈴木輪流郎
  • 今田茜
  • 小田多恵子
  • 佐藤育子
石野聡
EPISODE:004Never Say Never Together 朱白あおいさとう陽熊膳貴志
  • 大庭小枝
  • 永作友克
岡田由起子
EPISODE:005Phantom・Protocol タカヒロ熊膳貴志ながはまのりひこ
  • 竹島照子
  • 飯飼一幸
石野聡
EPISODE:006友情の報酬 朱白あおい京極尚彦水本葉月
  • 浦野達也、小川玖理周、加藤久美子、平山寛菜
岡田由起子

放送局[編集]

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[10]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [11] 備考
2018年10月7日 - 日曜 2:38 - 3:08(土曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏 製作参加 / 字幕放送 / 『アニメシャワー』第2部
日曜 23:30 - 月曜 0:00 TOKYO MX 東京都
2018年10月8日 - 月曜 1:00 - 1:30(日曜深夜) BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
月曜 22:00 - 22:30 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり

BD / DVD[編集]

発売日[12] 収録話 規格品番
BD DVD
1 2018年12月19日予定 第1話 - 第2話 PCXG-50651 PCBG-53011
2 2019年1月16日予定 第3話 - 第4話 PCXG-50652 PCBG-53012

Web番組[編集]

源モモ役の安齋由香里、相模楓役の藤田茜、石川五恵役ののぐちゆりがパーソナリティを務めるインターネット動画番組『リリスパ生放送 〜ミッション:ぽっしぶる!?〜』が、2018年4月24日よりニコニコ生放送LINE LIVEにて配信中[13]。2018年7月14日には『インターネットラジオステーション<音泉>27時間ニコ生放送』内にて『リリスパ生放送〜ミッション:ぽっしぶる!?〜 番外編』が配信された[14]

上記のパーソナリティ3人が務めるWebラジオ『TVアニメ「RELASE THE SPYCE」ツキカゲ大作戦』が、2018年9月24日より音泉にて毎週月曜に配信中[15][16]

関連メディア[編集]

RELEASE THE SPYCE ないしょのミッション
美月めいあ作画により、『電撃G'sコミック』 (KADOKAWA) 2018年3月号より連載中[17]。本編のスピンオフ作品[18]。モモを主人公にツキカゲたちの任務と日常を描く。
RELEASE THE SPYCE GOLDEN GENESIS
電撃G's magazine』 (KADOKAWA) 2018年4月号より連載中の小説[17]。執筆:朱白あおい、イラスト:なもり。半蔵門雪を主人公に本編の約3年前から始まる前日譚が描かれる[19]
その後のリリスパさん
Twitter公式にて爆天童による4コマ漫画を放送終了後の木曜日、または金曜日に掲載している。

関連項目[編集]

  • 結城友奈は勇者である - 本作が企画されるきっかけとなった作品。数名のプロデューサー陣やシナリオチームが共通しているほか、作品展開にも共通点が多い。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ a b ポニーキャニオン、KADOKAWA、MBS、ホークアイ、Lay-duce、グッドスマイルカンパニークロックワークスタブリエ・コミュニケーションズ、レッグス。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h “2018年10月放送TVアニメ『RELEASE THE SPYCE』のキャラクター設定&スタッフ情報詳細が公開! 公式サイトもリニューアル!”. アニメイトタイムズ (アニメイトラボ). (2018年6月1日). https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1527830439 2018年7月14日閲覧。 
  2. ^ 2018年4月24日より『リリスパ生放送 ~ミッション:ぽっしぶる!?~』が放送開始!”. TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」公式サイト (2018年4月21日). 2018年8月10日閲覧。
  3. ^ a b “なもりキャラ原案によるオリジナルアニメ「RELEASE THE SPYCE」が制作決定”. (2018年1月29日). https://natalie.mu/comic/news/267179 2018年10月15日閲覧。 
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  7. ^ 電撃G's magazine 2018年11月号 P11-15(2018年9月29日発売号)
  8. ^ a b c d e f 『RELEASE THE SPYCE』伊藤静・種田梨沙ら追加声優4名を発表!”. アニメイトタイムズ (2018年6月22日). 2018年8月22日閲覧。
  9. ^ 初芽によれば実際は、彼女の両親はテレジアも解放してもらおうとしたが、誘拐犯と音信不通となって所在がわからなくなり、手を尽くして探したが、今日に至るまで見つからなかったことが語られている。
  10. ^ ON AIR”. TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」公式サイト (2018年8月10日). 2018年9月26日閲覧。
  11. ^ テレビ放送対象地域の出典:
  12. ^ PRODUCTS”. TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」公式サイト. 2018年10月29日閲覧。
  13. ^ 『リリスパ生放送 ~ミッション:ぽっしぶる!?~』は本日4月24日(火)20:00〜放送開始です!…”. Twitter. 2018年10月28日閲覧。
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  15. ^ 9月から音泉にてWEBラジオ『RELEASE THE SPYCE ツキカゲ大作戦』の配信が決定!”. TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」公式サイト (2018年7月17日). 2018年8月10日閲覧。
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  17. ^ a b “なもりキャラ原案によるオリジナルアニメ「RELEASE THE SPYCE」が制作決定”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年1月29日). https://natalie.mu/comic/news/267179 2018年7月14日閲覧。 
  18. ^ コミック「RELEASE THE SPYCE ないしょのミッション」”. TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」公式サイト. 2018年8月10日閲覧。
  19. ^ 小説「RELEASE THE SPYCE GOLDEN GENESIS」”. TVアニメ「RELEASE THE SPYCE」公式サイト. 2018年8月10日閲覧。

外部リンク[編集]

毎日放送 アニメシャワー 第2部
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RELEASE THE SPYCE
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