重神機パンドーラ

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重神機パンドーラ
ジャンル SFロボット
アニメ
原作 河森正治サテライト
総監督 河森正治
監督 佐藤英一
シリーズ構成 根元歳三
キャラクターデザイン 江端里沙(原案)
安彦英二
メカニックデザイン 河森正治(重神機)
音楽 得田真裕、眞鍋昭大
アニメーション制作 サテライト
放送局 TOKYO MXほか
放送期間 2018年4月 -
話数 全26話(予定)[1]
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

重神機パンドーラ』(じゅうしんきパンドーラ、英題: LAST HOPE: 重神機潘多拉)は、河森正治原作、サテライト制作による日本オリジナルテレビアニメ作品。2018年4月よりTOKYO MXほかにて放送予定[2]

概要[編集]

2016年7月、ロサンゼルスで行われたAnime Expo 2016にて「河森正治 New Project THE NEXT」の製作始動が告知され[3]ティザーサイトがオープン。2017年10月、ニコファーレで行われた発表会にて正式なタイトルおよび主要スタッフやキャストが公開された[4]

製作は河森が所属する日本のサテライトと、中国福建省廈門市のXiamen Skyloong Media(海天云龙(厦门)文化传媒有限公司[注釈 1])の共同で行われ、Xiamen Skyloongによるアニメーション事業の一環として世界全体をターゲットにしたリリースが行われる予定[1]。主要スタッフには、監督の佐藤英一、シリーズ構成の根元歳三、キャラクター原案の江端里沙など、過去の河森作品に関わりのある人物が参加している。

河森によると、作品の根底には、「技術革新が猛スピードで起こる現代で、人類は何ができ、どのような希望が残されているのか」という問いかけがあるといい、コンセプトとして、時代に追い立てられる感じがある中で描けるヒューマンアクションの追求を挙げている[4][5][6]。タイトルはパンドラの箱に由来するものであり、現代が既に箱の開かれた状況ではないかという河森の考えが反映されている[4]。ストーリーは二十歳代の登場人物たちが中心となり、彼らが生き残るために結ぶ「家族契約」が重要な設定となる[6]。また、メカアクションなどには特撮作品のテイストが盛り込まれており、ロボットものとヒーローものの中間を狙うことが意識されている[4]

ストーリー[編集]

2031年、中国の翔龍で起こった次世代エネルギー装置「量子リアクター」の爆発が原因で、世界中に特異進化生物「B.R.A.I」が出現。滅亡の危機に瀕した人類は、絶対防衛都市と呼ばれる数十の都市への撤退を余儀なくされた。

「翔龍クライシス」と名付けられた爆発から7年後。事故を引き起こし、街を追放された科学者のレオン・ラウは、契約を交わして家族となったクロエ・ラウとともに、絶対防衛都市となったネオ翔龍の郊外で暮らしていた。しかしB.R.A.Iの脅威を取り除くため、レオンたちはネオ翔龍の防衛軍が組織した特殊部隊「パンドーラ」に加入する。

登場人物[編集]

パンドーラ[編集]

レオン・ラウ
声 - 前野智昭[7]
本作の主人公。翔龍クライシスを引き起こした中心人物の1人。搭乗するMOEVは、量子リアクターの研究の中で発見された新システムを搭載し、人型へと変形することが可能な実験機[8]。ネオ翔龍郊外の荒野でクロエと共同生活を送りながら、B.R.A.Iの研究をしている。
クロエ・ラウ
声 - 東山奈央[7]
家族契約でレオンの妹となった少女[9]。生活力は高く、普段は頼りないレオンを支える[8]
クイニー・ヨウ
声 - 花澤香菜[7]
空神拳の使い手であり、クールな雰囲気を纏った美貌の女性バウンティハンター。搭乗するMOEVはドローンをモチーフとした赤いカスタム機。翔龍クライシスの直後に同門の仲間たちを失った過去をもち、B.R.A.Iをハンティングしながら復讐相手を探している[10]
ダグ・ホーバット
声 - 津田健次郎[7]
バウンティハンターとして活動する男性スナイパー。搭乗するMOEVはバイクをモチーフとした青い機体。女性と飼い猫を愛するムードメーカーな一面と、狙撃手としての冷徹な一面をもつ[11]
グレン・ディン
声 - 内田雄馬[7]
パンドーラの部隊長。大尉。翔龍クライシスで家族を失い、B.R.A.Iへの復讐のために志願兵として防衛軍に入隊した過去をもつ。
ケイン・イブラヒーム・ハサン
声 - 石塚運昇[7]
パンドーラの隊長。元民間軍事会社の傭兵。豪放磊落で義理人情に厚い。
セシル・スー
声 - 茅野愛衣[7]
ネオ翔龍市長兼防衛軍司令官。周囲からは姫と呼ばれる[12]。前市長だった父親を翔龍クライシスで亡くしている。
ジェイ・ユン
声 - 梅原裕一郎[7]
セシルの秘書官。学生時代から付き合いがあるレオンにライバル心と不信感を抱いている。

登場メカニック[編集]

MOEV(モーヴ)
多国籍の企業共同体が開発を進めてきた多目的可変ビークル(Multipurpose Organic Evolution Vehicle)の総称。ビークルモードとアタッカーモードへの可変機構を備える。翔龍クライシス後はB.R.A.Iのパーツを組み込みむことで実用化に成功。都市防衛軍や、軍と契約してライセンスを交付されたバウンティハンターの戦力として普及する[13]

設定・用語[編集]

B.R.A.Iブライ
翔龍クライシス後、人類以外の生物や植物、機械が融合して誕生した生物の総称[13]。正式名称は「Biological Revolutionary of Accelerated Intellect」。数多くの国家や都市を崩壊に追い込んだ。種類は虫サイズの小型の個体から100メートル超の大型の個体まで多岐にわたり、なかには食料として食べられる種もいる[12]
量子リアクター
次世代の再生可能エネルギー源として開発された多重次元リアクター装置[13]。別名「翔龍リアクター」。
翔龍クライシスシャンロンクライシス
2031年に翔龍で発生した量子リアクターの爆発事故[13]。都市や住民に被害はなかったものの、リアクターから放出された未知のエネルギー物質によって環境変動を引き起こし、各地にB.R.A.Iが発生する原因を作る。
絶対防衛都市
B.R.A.Iに対抗する防衛軍に加えて、エネルギーや電力を自給できる機能を備えた大規模都市[13]。B.R.A.Iの侵攻によって、物語開始時点では数十しか残されていない。
ネオ翔龍ネオシャンロン
本作の舞台となる中国大陸の絶対防衛都市[13]。翔龍クライシス以前は天然ガスの産地であり、事故後も低出力で稼働を続ける量子リアクターの恩恵を受けて、ほかの都市よりも高い生活レベルや防衛設備を維持している。都市周辺には安全な生活を望む避難民が形成したスラムが広がっている。
河森は取材で訪れるたびに激変する中国の各都市をモチーフにすることで、作品のコンセプトが表現できると考えたという[5]
パンドーラ
セシル・スーがB.R.A.Iに対抗すべく結成した特殊部隊[14]。メンバーには防衛軍の兵士のみならず、バウンティハンターやネオ翔龍を放逐されたレオンなども所属する。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

挿入歌「Meteor」[15]
歌 - 西沢幸奏

放送局[編集]

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[16]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [17] 備考
2018年4月4日 - 水曜 23:30 - 木曜 0:00 TOKYO MX 東京都
2018年4月6日 - 金曜 21:30 - 22:00 WOWOWプライム 日本全域 BS/CS放送 / 『アニメプレミア』枠 / リピート放送あり
金曜 23:30 - 土曜 0:00 BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
2018年4月8日 - 日曜 3:38 - 4:08 毎日放送 近畿広域圏 アニメシャワー』第4部

インターネットではネットフリックスにて2018年3月29日より先行配信される予定[16]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 日本語表記は「海天雲龍(厦門)文化伝媒有限公司」。

出典[編集]

  1. ^ a b “河森正治の新アニメシリーズプロジェクトは日中共同製作 2017年公開予定”. アニメーションビジネス・ジャーナル. (2016年8月11日). http://animationbusiness.info/archives/189 2017年10月28日閲覧。 
  2. ^ “重神機パンドーラ:河森正治監督の新作テレビアニメが18年春スタート 「歌わない戦闘シーンも」”. まんたんウェブ (毎日新聞デジタル). (2017年10月17日). https://mantan-web.jp/article/20171017dog00m200025000c.html 2017年10月17日閲覧。 
  3. ^ “河森正治、新作アニメ「THE NEXT」発表 Anime Expo 2016にて”. アニメ!アニメ! (IID). (2016年7月1日). https://animeanime.jp/article/2016/07/01/29271.html 2017年10月28日閲覧。 
  4. ^ a b c d “「次(THE NEXT)」を描く河森正治最新作「重神機パンドーラ」発表会レポート”. WebNewtype (KADOKAWA). (2017年10月19日). https://webnewtype.com/report/article/125078/ 2017年10月28日閲覧。 
  5. ^ a b “河森正治監督が最新作『重神機パンドーラ』に込めたテーマともう一つの挑戦”. マイナビニュース. (2017年10月18日). http://news.mynavi.jp/articles/2017/10/18/kawamori/ 2017年10月28日閲覧。 
  6. ^ a b “前野智昭、東山奈央も登壇した「河森正治 NEW PROJECT BRIEFING」開催。最新TVアニメ『重神機パンドーラ』のコンセプトは「時代のスピード感」”. アニメレコーダー. (2017年10月18日). http://www.anime-recorder.com/(X(1)S(hwm5aq550ei4umiflep32tei))/ArticleDetail.aspx?seq_no=15030&AspxAutoDetectCookieSupport=1 2017年10月28日閲覧。 
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s STAFF&CAST”. TVアニメ「重神機パンドーラ」公式サイト. 2018年2月9日閲覧。
  8. ^ a b Newtype12 2017, p. 89.
  9. ^ CHARACTER”. TVアニメ「重神機パンドーラ」公式サイト. 2017年10月17日閲覧。
  10. ^ “『重神機パンドーラ』花澤香菜さん、クイニー・ヨウ役で出演決定! キャラ情報第2弾が発表、花澤さんと河森総監督のコメントも公開”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2017年11月27日). https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1511763505 2017年11月27日閲覧。 
  11. ^ “河森正治監督TVアニメ最新シリーズ『重神機パンドーラ』キャラクター解禁第3弾。演じるのは津田健次郎さん!”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2018年1月26日). https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1516867517 2018年1月26日閲覧。 
  12. ^ a b “『重神機パンドーラ』茅野愛衣さんインタビュー|冷静、飄々、大胆、そしてセクシー! 不思議な魅力があるセシル・スーを語る!”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2018年2月17日). https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1518773002 2018年2月17日閲覧。 
  13. ^ a b c d e f KEYWORDS”. TVアニメ「重神機パンドーラ」公式サイト. 2017年11月27日閲覧。
  14. ^ INTRODUCTION”. TVアニメ「重神機パンドーラ」公式サイト. 2017年10月17日閲覧。
  15. ^ 挿入歌は西沢幸奏さんの「Meteor(ミーティア)」に決定!!”. TVアニメ「重神機パンドーラ」公式サイト (2018年2月9日). 2018年2月9日閲覧。
  16. ^ a b ON AIR”. TVアニメ「重神機パンドーラ」公式サイト. 2018年2月9日閲覧。
  17. ^ テレビ放送対象地域の出典: 放送分野の動向及び規制・制度(資料2)”. 政府規制等と競争政策に関する研究会通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2 (2009年10月9日). 2018年2月17日閲覧。 基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号 (1988年10月1日). 2018年2月17日閲覧。 地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2018年2月17日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]