マクロスプラス

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マクロスシリーズ > マクロスプラス
マクロスプラス
ジャンル SFロボットアニメ
OVA
原作 スタジオぬえ
河森正治
監督 河森正治(総監督)
渡辺信一郎(監督)
脚本 信本敬子
キャラクターデザイン 摩砂雪
メカニックデザイン 河森正治
アニメーション制作 トライアングルスタッフ
製作 バンダイビジュアルビックウエスト
ヒーロー、毎日放送小学館
発表期間 1994年8月25日 - 1995年6月25日
話数 全4話
映画:マクロスプラス MOVIE EDITION
監督 河森正治(総監督)
渡辺信一郎(監督)
制作 トライアングルスタッフ
封切日 日本の旗 1995年10月7日
アメリカ合衆国の旗 2021年12月14日
上映時間 115分
その他 併映『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!
小説
著者 信本敬子
イラスト 摩砂雪
出版社 小学館
レーベル スーパークエスト文庫
発売日 1996年
巻数 全1巻
漫画:マクロスプラス タックネーム
作者 U.G.E
出版社 角川書店
掲載誌 マクロスエース
発表号 Vol.005(2010年6月) -
その他 構成協力 - 守屋直樹
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメライトノベル漫画
ポータル アニメ文学漫画

マクロスプラス』(MACROSS PLUS)は1994年から1995年にかけて発売された日本OVA。全4巻。テレビアニメ超時空要塞マクロス』に続く「マクロスシリーズ」の一作品。1995年には劇場版マクロスプラス MOVIE EDITION』も公開された。

概要[編集]

本作は『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の監督を務めた河森正治を中心に、マクロスの後継作としてテレビアニメマクロス7』と並行して企画・制作された。「第三次世界大戦を舞台に、最後の有人戦闘機で一騎討ちを果たす2人のパイロット」という原案を、マクロス世界に移して作品化したものである。

本作は作品世界の時系列上第1作『超時空要塞マクロス』を直近とする続編シリーズ作品であり、「マクロスシティ」「私の彼はパイロット」「VF-1Jバルキリー」「ロイ・フォッカー勲章」などといった第1作由来の様々な事象が登場し、直接の続編であることが強調されている。その一方、他のシリーズ作品が女性2名と男性1名で主要キャラクターの三角関係を描いているのに対し、本作は逆に男性2名と女性1名のそれを描いており、『SFアニメがおもしろい 機動戦士ガンダムから新世紀エヴァンゲリオンまで』における解説では、「チャゲアスドリカムが主題歌を歌うトレンディドラマのよう」なロボットアニメと評された[1]。また、やはりシリーズの他作品では「歌」という文化が戦争や暴力に打ち勝つ万能の力として描かれているのに対し、本作では敵としての「歌」が描かれており、この点も異色である。

本作で試みられたCGセルアニメを積極的に融合させる演出は、当時の水準では極めて効果的であり、それまでのアニメにはない精密なビジュアルであった。ただし、この時点では基本的にバーチャルアイドルの表現やデータ表示など、あくまで「作中でCGとして描かれている物をCGで描く」レベルに留まっており、メカ描写など「作中で実物として存在する物をCGで描く」本格的なCGの導入は次作『マクロス ゼロ』を待つことになる。板野一郎の手がける「板野サーカス」も、この作品のためにアメリカで模擬空中戦を体験したことから、戦闘機パイロットの皮膚感覚を伝えるよりリアルな描写へと進化している。

また、サブテーマとして仮想現実と人の心の関係が問われている。これらのサウンドトラックを制作した菅野よう子は、本作がアニメ音楽デビュー作であったが、迫力と緊迫感を盛り上げる仕事を認められ、後の活躍への足掛かりとなった。

台詞を全て英語に吹き替えたインターナショナルバージョン(日本語字幕つき)が制作された点も、当時としては画期的であった。1990年代に入り北米で日本製アニメが注目され始めていたが、日本側が正規の海外版を企画するのはまだ珍しいケースであった。戦争よりも「航空機もの」という作風も手伝い、本作は『AKIRA』『攻殻機動隊』と共に三大日本アニメとして、海外のアニメファンにも浸透する人気作品となった。

本作は渡辺信一郎の監督デビュー作でもあり、河森、菅野、脚本家信本敬子らとのつながりは後に『カウボーイビバップ』に活かされることになる。なお、OVA第1巻のみ庵野秀明が原画で参加している。

本作が発売された当時のOVA市場は『ああっ女神さまっ』や『天地無用!』などの美少女を描いたアニメが主流であり、本作はそれなりに好セールスだったものの、この2者や前作『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』より売れなかった(オリコン調べ)。

MOVIE EDITION[編集]

基本構成はOVA版を踏襲し、シーンを再編集して若干のストーリー変更が行われている。OVA製作当初から劇場版を念頭に置いて製作されており、OVAは各巻ごとにエピソードを振り分けた形になっている。約20分の新作カットが加えられたが、とりわけ終盤の展開がボリュームアップされ、劇場版ならではの見所となっている。劇場公開は1995年10月7日、配給は松竹、上映時間115分。『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』との併映で、「マクロスフェスティバル'95」と銘打たれ公開された。

2021年、日本国内で「マクロスシリーズ」の権利を有するビックウエストスタジオぬえと、国外で「ロボテック」として権利を有するハーモニーゴールド USAとのあいだで合意が締結されたことで「マクロスシリーズ」の世界展開が可能になり、同年12月14日より本作が北米で劇場公開されることになった[2][3]

あらすじ[編集]

地球とゼントラーディによる宇宙戦争「第一次星間大戦」の終結から30年後の2040年、人類初の移民惑星エデンにあるニューエドワース基地では、統合宇宙軍の次期主力可変戦闘機の採用コンペティション「スーパー・ノヴァ計画」が行われていた。競合メーカー2社が開発した試作可変戦闘機YF-19YF-21のテストパイロットは、かつて親友どうしであったイサム・ダイソンガルド・ゴア・ボーマン。幼馴染の二人は、7年前のある事件をきっかけに袂を分かっていた。

そして二人は、偶然にも幼なじみの音楽プロデューサー、ミュン・ファン・ローンと再会し、彼女を巡る三角関係でも火花を散らす。しかしミュンは、絶大な人気を有する人工知能のヴァーチャル・アイドル、「シャロン・アップル」の秘密に深く関わっていた。かつて歌手を目指しながらも夢を諦め、不完全な人工知能のシャロンを裏で操る役目を担っていたミュンは、いつまでも子供のように夢を追い続けるイサムとガルドを前にして自己嫌悪に陥りながらも、二人のあいだで心が揺れ動く。

シャロンのエデンでの公演が終わり、ミュンは新たな興行のため大戦終結30周年記念式典が行われる地球のマクロス・シティへと向かう。一方、上層部の意向により、統合軍は有人可変戦闘機に代わる無人戦闘機の制式採用を決定し、スーパー・ノヴァ計画は中止となる。これに不満を持ったイサムは無断でYF-19を持ちだし、新型戦闘機の採用発表が行われる地球へと突入する。ガルドがこれを追撃し、二人は大気圏内で激しいドッグファイトを繰り広げる。その果てに、みずから封じていた7年前の記憶がガルドの脳裏によみがえり、非が自身にあったことを思い出し、イサムと和解する。

そこに、人工知能を偏愛するエンジニアの手によって自我に目覚め、マクロス・シティを支配したシャロンが操る無人戦闘機ゴーストX-9が襲いかかる。ガルドはゴーストの相手を引き受け、イサムはシャロンに捕らわれたミュンの救出に向かう。ガルドとゴーストは激闘のすえに相打ちとなり、イサムはシャロンの歌に取り込まれかけながらも、ミュンの歌を聞いて意識を取り戻し、シャロンの制御コンピュータを破壊してミュンとの再会を果たす。

登場人物[編集]

イサム・ダイソン
- 山崎たくみ / 英 - リー・ストーン
本作の主人公。フルネームはイサム・アルヴァ・ダイソン。階級は中尉。24歳。テストパイロットとして新星インダストリー社の新型可変戦闘機YF-19を担当する。ガルドとミュンとは旧知の仲。幼少より大空を飛ぶことに魅せられ、ダルメシアン・ハイスクール時代のある事件をきっかけに惑星エデンを離れ、統合軍にパイロットとして入隊。腕前は超一流であり、エースパイロットの証「ロイ・フォッカー勲章」を3度受章しているが、自由奔放な性格で軍規違反を繰り返し、前述勲章を3度とも剥奪されるほどの問題児でもある。統合軍内をたらい回しにされ、辺境でゼントラーディ残存兵と戦っていたが、テストパイロットを何人も病院送りにした「じゃじゃ馬」YF-19のテストパイロットとしてエデンへと戻ってきた。
小太刀右京による小説版『マクロスF』や、『劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜』にも登場する。詳細は「マクロスFの登場人物」を参照。
ガルド・ゴア・ボーマン
声 - 石塚運昇 / 英 - リチャード・ジョージ
ゼネラル・ギャラクシー社の開発主任兼テストパイロット。25歳。新型可変戦闘機YF-21を担当する。沈着冷静だが、イサムとは意地を張りあうライバル同士。ゼントラーディと地球人の共存により生まれた混血児(いわゆるピースチルドレン)で、遺伝により明晰な頭脳と屈強な肉体を具えている。しかし、成長とともに巨人族の血の発作的な攻撃衝動に襲われ、ひそかに抑制薬を服用していたが、これがのちのちテスト中に重大な事件を引き起こす。
7年前までは幼馴染であるイサムやミュンとの関係は良好であった。しかし、父親が亡くなり悲しむミュンをイサムが慰めていたところを見て、破壊衝動を抑えきれずミュンに襲い掛かる。これによりイサムとの関係も崩壊し、己の凶行に対する後悔に耐えきれず記憶を封じ「ミュンを襲った犯人はイサムである」と思い込むことで理性を保っていた。
OVA版と映画版では、最後のゴーストX-9と決着をつけるシーンが変更されている。
2018年8月に石塚が死去したことにより、スマートフォン向けゲーム『歌マクロス スマホDeカルチャー』では大塚明夫が代役を務めている[4]
ミュン・ファン・ローン
声 - 深見梨加、歌 - 新居昭乃 / 英 - アン・シャーマン、歌 - ミシェル・フリン
イサムとガルドの幼馴染み。23歳の中国系白人[5]。幼少より歌を愛し、歌手になることを志していた。ハイスクールのマドンナ的存在だったが、ある事件をきっかけに地球に渡り、一度は歌を捨てる。7年後にシャロン・アップル・プロジェクトのプロデューサーとしてエデンに戻り、イサムとガルドとの恋の板挟みで苦悩する。持ち歌「VOICES」はハイスクール時代に作ったもの。
シャロン・アップル
声 - 兵藤まこ / 英 - メローラ・ハート
人工知能によって2039年に生まれ、2040年には銀河系最大の人気となったバーチャルアイドル。ファンの声援に呼応して、その容姿、歌声は幾重にも変化する。
ミラード・ジョンソン大佐
声 - 内海賢二 / 英 - ボー・ビリングスリー
ニューエドワード基地の司令官で「スーパー・ノヴァ」計画の主任でもある。52歳。かつてはスカル中隊所属のパイロットで一条輝の部下だった[注 1]。テスト中の事故で左足を失い現在は義足を装着している。厳格だが度量のある「空の男」。
ヤン・ノイマン
声 - 西村智博 / 英 - ダン・ウォーレン
YF-19の主任設計者。そばかすが目立つ冴えない少年だが、17歳の若さで次期主力戦闘機の設計主任になった天才。機械への偏った愛情が、乗り手を選ぶYF-19の機体特性に反映されている。プライベートでもシャロンを愛する凄腕のハッカー
ルーシー・マクミラン
声 - 林原めぐみ / 英 - バンビ・ダーロ
YF-19テストチームのオペレーター担当。21歳。そばかすが目立つ女性で、イサムに着任早々口説かれるなど、その奔放さに呆れながらも、公私ともにサポートする理解者となる。劇場版ではイサムと同衾する肉体関係のあるシーンが追加されている。
マージ・グルドア
声 - 速水奨 / 英 - デヴィッド・ルーカス
ミュンの補佐役で、シャロン・アップル・システムの開発者。23歳。人工知能に偏執的な愛情を注ぎ、統合軍と絡んで暗躍する。
レイモンド・マーリー
声 - 銀河万丈/英 - ボブ・パーペンブルック
芸能会社アップルエージェンシーの社長。コンサートツアーの統括責任者。
ケイト・マッソー
声 - 高乃麗
イサムやガルド、ミュンの元同級生。開放的で世話好きな二児の母親。
モーガン・マッソー
声 - 屋良有作
ケイトの夫。ジャーナリスト。イサムやガルド、ミュンの元同級生で、ハイスクール時代からイサムに対し熱狂的ともいえるシンパシーを抱いている。
ゴメス将軍
声 - 北村弘一 / 英 - リチャード・バーンズ
スーパーノヴァ計画の監督者だが、有人戦闘機の存続については否定的な見解を持つ。
ヒギンズ総司令
声 - 佐藤正治
新統合軍の最高責任者。無人戦闘機計画とシャロン・アップル・プロジェクトを後援する。

登場メカ[編集]

バトルスーツ
はぐれゼントラーディの使用しているパワードスーツ。色はブラウン。
VF-11B サンダーボルト
新星インダストリーの開発した可変戦闘機。2040年現在における新統合軍の主力兵器だが、すでに旧式化しており、次世代機の開発が始まっている。オプションとしてスーパーパック、固体燃料ロケットブースターを装備する。
VF-11 無人機仕様
VF-11の無人機仕様。オレンジ色に塗装されており、ゴーストのテストに使用される。
YF-19
スーパーノヴァ計画でYF-21と次期主力機の座を争っている新星インダストリー社の機体。テストパイロットはイサム・ダイソン。クリーム色に黒と赤のカラーリング。オプションとして陸戦パック、ファストパック、フォールドブースターを装備する。
YF-21
次期主力戦闘機開発プロジェクト「スーパーノヴァ」計画でYF-19と次期主力機の座を争っているゼネラル・ギャラクシー社の機体。脳波コントロールシステムを採用している。テストパイロットはガルド・ゴア・ボーマン。色は青。オプションとしてファストパック、フォールドブースターを装備する。
ヌージャデル・ガー
第一次星間大戦でゼントラーディ軍が使用していたパワードスーツ。色はディープグリーン。ペイント弾を使用した演習の標的機として登場。
VF-1J バルキリー
第一次星間大戦で地球統合軍が使用していた可変戦闘機。色は白地に黒いラインが入っている。ペイント弾を使用した演習の標的機として登場。
デストロイド・モンスター
第一次星間大戦で地球統合軍が使用していたデストロイド。YF-19の陸戦パックの実弾を使用した演習の標的機として登場。
8発全翼巨人爆撃機 (WINGTHROP SB-10/10 STARWING)
全長約70 - 80メートルにもおよぶ超巨大な爆撃機。翼下に4機のターゲット・ドローンを懸架できる。『マクロス VF-X2』ではウイングスロップ SB-10/10 スターウイングと命名されている。
ターゲット・ドローン
オレンジ色にペイントされた無人機。機首にビーム砲を持ち、ハイ・マニューバミサイルを6機搭載可能。
スターラーホエール
地球とエデンをつなぐ巨大な旅客宇宙船。かつての海上客船のような外観で、海上から重力制御で浮上して宇宙に向かう。
SDF-1 マクロス
1999年に地球に落下した異星人の巨大宇宙船を地球人が改修したもの。両腕部にはアームド級が接続されている。地球のマクロスシティに鎮座している。
ゴーストX-9
無人戦闘機。有人機の耐G限界を超えた驚異的な運動性をもつ。
自動防衛サテライト
地球の衛星軌道上を周回し、防衛ラインを形成する攻撃衛星。
イサムのバイク
イサムがプライベートで使用する赤いバイク。
ガルドのスポーツカー
ガルドの乗っている車。水素エンジンで発電し、四輪の電磁モーターを駆動する。自動車電話を搭載している。
病院のバイク
イサムが病院から抜け出す時に使用したバイク。
マクロスシティヘリ
地球のマクロスシティで使用されているジェットヘリ

用語[編集]

惑星・地名[編集]

惑星エデン
地球から10.4光年先のグロームブリッジ星系にある惑星。2014年に近距離宇宙移民船団が発見し、最初の移民惑星として入植が進められた[6]。「エデン(楽園)」の名の通り、開放的で自然豊かな土地。重力は地球よりも若干弱く、大気が濃密[7]。複数の衛星を持つ[8]。乾燥地帯には統合軍のニューエドワーズ・テストフライトセンターがある。
惑星エデン植民記念公園 星の丘 展望台
湾に面した丘陵地帯。発電用の風車が多数立ち並ぶ。少年・少女時代のイサム・ガルド・ミュンが手作りのエアプレーンを飛ばした場所。
ニューエドワーズ・テストフライトセンター
惑星エデンの乾燥地帯にある統合宇宙軍施設。2039年より次期主力戦闘機開発計画「プロジェクト・スーパーノヴァ」の性能評価試験が行われる。名称の由来はアメリカ航空史の聖地・エドワーズ空軍基地で、新旧エドワーズ基地間がフォールドブースターによる可変戦闘機の地球-エデン間の最短飛行記録コースとなっている。
ダルメシアンハイスクール
イサム・ガルド・ミュンの出身高校。学園祭の時にイサムがガルドのエアプレーンを飛ばして空に巨大な翼竜の絵を描いた。
キャピタルシティ
惑星エデンの河口付近の大都市。地球のサンフランシスコ周辺を参考にして作られており、観光スポットにもなっている。アトランティス・ドームや宇宙港などがある。
アトランティス・ドーム
マクロスを記念した大公会堂で開閉型ドームを持つ。竜鳥をかたどったモニュメントがある。シャロンがコンサートを行う。
マクロス・シティ
2040年現在の地球の首都。超時空要塞マクロスを中心とした都市で、新統合宇宙政府発足30周年記念式典が行われる。

生物[編集]

惑星エデンに棲息する生物。監督の河森正治は惑星エデンでは羽が生えた生物が基本だと語っている[9]。コンセプチュアルデザイン(世界観設定)を行った宮武一貴によると、恐竜が滅びず残った世界であり、地球の哺乳類の類は生息していないと説明している。ミツメヘビトカゲ、グレートテーブルツリー、ニジイロポプラ、デザート・コーラル、カップツリー、ヒメヤシなど地球では見られない生物が棲息している。『マクロスF』にはエデン原産の生物ヒュドラが登場する。

竜鳥(サウロ・バード)
鳥類に近い形の生物。森林地帯に棲息する「巨大竜鳥」は肉食だが性格は大人しく、人目に触れることは滅多にない。翼長20数m、体重80 - 120kg。巨大な翼で水上を滑空し、長い首で水中生物を捕食する。その他、食用として飼育される牛サイズの「食用竜鳥」、20cm - 30cmサイズの「小型竜鳥」、陸を疾走する「疾走竜鳥」がいる。
フライングアップル
樹の幹から垂れた枝が根を張るエデン特有の植物。熟した実は枝から伸びた根が切れると空に飛び上がるためフライングアップルと呼ばれる。実はビワのような形状。作中でイサムとミュンが齧ったものは苦いと感想を述べている。

技術[編集]

BDI
YF-21に搭載された、脳波による操縦システム。
バイオニューロンチップ
人工知能に搭載される非合法のマイクロチップ。危険な自己保存本能を持つ。これによりシャロン・アップルは自我に目覚め、「シャロン・アップル事件」を引き起こす。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

After, in the dark
歌 - 山根麻衣 / 作詞 - 山根麻衣、Gabriela Robin / 作曲・編曲 - 菅野よう子
OVA版のエンディングテーマ。シングルおよび単独トラックでの音源は未発売。
VOICES
歌 - 新居昭乃 / 作詞 - 覚和歌子 / 作曲・編曲 - 菅野よう子
読みはヴォイシズ。劇中ではミュン・ファン・ローンの歌として用いられている。OVA版最終話および、劇場版のエンディングテーマにも使用。本曲にはアレンジが異なる「Acoustic」、「a cappella」バージョンがある。また、同じテーマを使用した「MYUNG Theme」および「MYUNG Theme (cello version) 」がある。

その他、シャロン・アップルが歌う挿入歌については「シャロン・アップル#歌唱曲」を参照。

リリースリスト[編集]

映像は全てバンダイビジュアルより発売。

ビデオ・LD[編集]

VHSの型番はBES-1053∼BES-1056、LDの型番はBELL-704∼BELL-707

  • 「マクロスプラス Episode1」1994年8月25日発売 本編40分+特典映像「Macross A Space Cronicle」17分
  • 「マクロスプラス Episode2」1995年1月1日発売 本編40分
  • 「マクロスプラス Episode3」1995年2月21日発売 本編40分
  • 「マクロスプラス Episode4」1995年6月25日発売 本編37分
  • 「マクロスプラス Movie Edition」1996年2月25日発売 本編115分

インターナショナルバージョン[編集]

型番はVHSがBES-1190(Vol.1)・BES-1194∼BES-1196(Vol.2∼Vol.4)、LDがBEAL-782(Vol.1)・BEAL-784∼BEAL-786(Vol.2∼Vol.4)。

  • 「マクロスプラス Vol.1」 1995年3月25日発売
  • 「マクロスプラス Vol.2」 1995年5月25日発売
  • 「マクロスプラス Vol.3」 1995年7月25日発売
  • 「マクロスプラス Vol.4」 2000年3月31日発売

正規版とは別に、Manga Entertainment社からも英語吹替え版が発売された。

DVD[編集]

インターナショナルバージョンの英語吹替えも収録。型番はBCBA-0937∼BCBA-0940、MOVIE EDITIONがBCBA-0536。

  • 「マクロスプラス Vol.1」 2001年8月25日発売
  • 「マクロスプラス Vol.2」 2001年10月25日発売
  • 「マクロスプラス Vol.3」 2001年12月21日発売
  • 「マクロスプラス Vol.4」 2002年2月25日発売
  • 「マクロスプラス MOVIE EDITION」 2000年7月25日発売

DVDリマスターボックス[編集]

2007年8月24日発売。映像をHDリマスター化、音声をリニアPCMし、Vol.1~4とMOVIE EDITIONをセットにしたDVD-BOX。

  • 「マクロスプラス リマスターボックス」 (BCBA-3048)

ブルーレイボックス[編集]

2013年6月21日発売。映像はHD(1440x1080)、音声5.1ch化し、Vol.1~4とMOVIE EDITIONセットにしたブルーレイBOX。音声は日本語、英語を切り替え可能。PS版「ゲームエディション」のムービーも収録。

  • 「マクロスプラス Complete Blu-ray Box」(BCXA-0719)

関連作品[編集]

小説[編集]

マクロスプラス
信本敬子著。1996年、小学館スーパークエスト文庫。全1巻。アニメ版の前編にあたり、主人公達のハイスクール時代から、それぞれの旅立ち、再会までが描かれる。設定には若干オリジナルの要素が加えられている。著者あとがきではアニメ本編にあたる第2巻の予定もほのめかされていたが、その後執筆されていない。小説独自の新規の登場人物である「グレン」は、後半で謎の奇病により女性化し「グレンシア」として、イサムの母親である看護婦「マリアラ」と"再会"するなどアクエリオンEVOLの登場人物 MIX(ミックス)の性転換を想起させる展開もある。後の『カウボーイビバップ』の登場人物たちの雛形ともいえる人物構成も為されており、スピンオフともいえる。

CD[編集]

発売はビクターエンタテインメント。本作は菅野よう子による最初のアニメサウンドトラックであるが、すでに後の『カウボーイビバップ』、『∀ガンダム』や、『地球少女アルジュナ』に通じる文脈を見ることができる。

  • 「MACROSS PLUS ORIGINAL SOUNDTRACK」 1994年10月21日発売
  • 「MACROSS PLUS - The Cream P・U・F」 1995年2月22日発売
  • 「MACROSS PLUS ORIGINAL SOUNDTRACK 2」 1995年7月21日発売
  • 「MACROSS PLUS ORIGINAL SOUNDTRACK PLUS - for fans only」 1995年11月22日発売

ゲーム[編集]

スーパーロボット大戦シリーズ[編集]

Another Century's Episodeシリーズ[編集]

漫画[編集]

マクロスプラス タックネーム(MACROSS PLUS TAC NAME)
2010年6月に連載開始した『マクロスプラス』の漫画版。掲載誌は『マクロスエース』、休刊後に『ニュータイプエース』に移籍、単行本全2巻。漫画はU.G.E、構成協力は守屋直樹。設定はアニメ版を踏襲しつつも、ストーリー構成が変更されている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ その様子はドラマCD『超時空要塞マクロス・インサイドストーリー マクロス・クラシック』で描かれている。

出典[編集]

  1. ^ EYECOM Files編「この作品のメカがスゴイ! 『マクロスプラス』 橋口正義」『SFアニメがおもしろい 機動戦士ガンダムから新世紀エヴァンゲリオンまで』アスペクト、1997年1月7日、ISBN 4-89366-643-6、15頁。
  2. ^ 勝田哲也 (2021年11月16日). “映画「マクロスプラス」、北米での劇場公開が12月14日より開始!”. GAME Watch. インプレス. 2021年11月20日閲覧。
  3. ^ マクロス:世界展開を宣言 「マクロスプラス -MOVIE EDITION-」海外初上映”. MANTANWEB(まんたんウェブ). MANTAN (2021年11月20日). 2021年11月20日閲覧。
  4. ^ 歌マクロス公式の2019年1月31日のツイート2019年1月31日閲覧。
  5. ^ 『マクロスプラス MOVIE EDITION』『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』劇場パンフレット、ビックウエスト、1995年
  6. ^ 『マクロスF』第1話アバンタイトル部分では、2012年にメガロード04が到達したとされている。
  7. ^ マクロスA」Vol.006 230頁
  8. ^ 劇場版『マクロスプラス』のChapter 4では2つの三日月が見える
  9. ^ 『マクロスF』BD/DVD 4巻「#10 レジェンド・オブ・ゼロ」オーディオコメンタリーより

関連項目[編集]

  • ライトスタッフ - アメリカ空軍のテストパイロットたちを描いた実写映画作品。トム・ウルフ著作の原作小説が本作の着想元となった。
  • en:Advanced Tactical Fighter(先進戦術戦闘機) - アメリカ空軍の次期主力戦闘機開発計画。1980年代、候補機YF-22YF-23の間で採用競争が行われ、YF-22がF-22ラプターとして制式採用された。本作はその経緯を引用し、ガルド・ゴア・ボーマンの乗機YF-21もYF-23をモチーフにデザインされた。
  • エイフェックス・ツイン - まだ日本での一般的な知名度も低かった当時、劇中においてファーストアルバム『Selected Ambient Works 85-92』のジャケットが登場した。ちなみに、このジャケットに大きく描かれているロゴをデザインしたポール・ニコルソンは、後に『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』で「笑い男」のマークや「個別の11人」のロゴを手がけている。
  • エドワーズ空軍基地 - 本作の舞台「ニュー・エドワーズ基地」のモデルになったアメリカ空軍の基地。砂漠地帯にあり、最新鋭機のテストフライト施設として著名である。
  • ロック岩崎 - 実在の元航空自衛官、アクロバットパイロット。
  • マクロス7 - 前述の通り本作と平行して企画され、また世界設定においては本作の5年後の移民船団を描いたテレビシリーズ作品。作風は本作と対照をなすもので、本作でテストされていたYF-19、21の制式採用機VF-19VF-22が登場する。本作のBGMや挿入歌が流れる場面も存在する。
  • マクロスF - 本作より19年後を舞台とするテレビアニメで、セルフオマージュ的な内容を各所に含んでいる。また、小太刀右京が手がける短編小説「カブキ・ウォーバード」「楽園星天剣酔舞」が、本作と大きく関わる話となっている。
  • 劇場版 マクロスF - 軍を退役後、民間軍事会社S.M.Sに入ったイサムがVF-19に乗って駆けつける場面がある。声と機体のみの登場。
  • ヴァリアブルファイター・マスターファイル - 作品世界内で発行された航空専門誌という設定のムックシリーズ。『ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-19 エクスカリバー』『ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-25 メサイア 新たなる救世主』に本作の後日談的な内容、イサムのその後の活動などが記されている。

外部リンク[編集]