マクシミリアン・ジーナス

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マクシミリアン・ジーナス
超時空要塞マクロス』『マクロス7
マクロスM3』ほかのキャラクター
登場(最初) 『超時空要塞マクロス』第8話
「ロンゲスト・バースデー」
作者 スタジオぬえアートランド
美樹本晴彦(デザイン)
声優 速水奨
プロフィール
愛称 マックス
年齢 16歳[1](『超時空要塞マクロス』)
50歳(『マクロス7』)
性別 男性
種類 地球人
身長 181cm[1]
体重 61kg[1]
家族 ミリア・ファリーナ・ジーナス(妻)
コミリア(長女)
ミラクル(次女)
ミューズ(三女)
テレーズ (四女)
エミリア(五女)
ミランダ(六女)
ミレーヌ(七女)
モアラミア(養女)
ミラージュ(孫)
出身地 ヨーロッパ地区[1]
趣味 家事[1]
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マクシミリアン・ジーナス(Maximilian Jenius)は、テレビアニメ超時空要塞マクロス』、『マクロス7』、ドリームキャスト用ゲーム『マクロスM3』および関連作品に登場する、架空の人物。愛称は「マックス」。声の出演速水奨[2]

概要[編集]

『超時空要塞マクロス』では主人公のパイロット・一条輝が初めて持つ部下のひとりとして登場する。可変戦闘機バルキリーの操縦をはじめとする、あらゆる技能に秀でた「天才」として描かれ、後に敵異星人ゼントラーディの女性エース、ミリア・ファリーナと史上初の星間結婚を行い、作品世界内の歴史に名を刻むことになる。搭乗機のパーソナルカラーはシリーズを通してと設定されている。

キャラクターとしては、従来のテレビアニメのヒーロー像を演じる「脇役」という異色の存在である。これは主役一条輝をごく普通の青年に描くため、対極として演出されたものであった。なお初期のキャラクターデザイン案は陰湿なイメージの顔立ちだったために採用されず、敵キャラクターであるカムジン・クラヴシェラに転用された。板野サーカスと呼ばれる高速メカアクション演出により、マックスとミリアの天才同士の空中戦はシリーズ中出色の見せ場となった。このため放送当時、雑誌[要文献特定詳細情報]上の「好きなバルキリー」アンケートでは、一条輝やロイ・フォッカーの機体を差し置いて、マックスの青いVF-1Aが1位になるという現象も起こった。

その後、「マクロス」がシリーズ化されてからは、本人も含め妻となったミリアの間に出来た子供とその親族が、シリーズ作品にしばしば登場する(#家族構成を参照)。マックス本人は35年後の世界を描いた『マクロス7』において、第37次超長距離移民船団マクロス7船団長兼可変ステルス攻撃宇宙空母バトル7の艦長にして、同作品のヒロイン、ミレーヌ・ジーナスの父という立場で登場する。

『マクロスM3』では妻ミリアとともに主人公とされ、『超時空要塞マクロス』と『マクロス7』の中間に位置する時代が描かれている。

設定・経歴[編集]

『超時空要塞マクロス』時代[編集]

テレビ版[編集]

ヨーロッパ地区出身。身長181cm、体重61kg。初登場は8話、年齢16歳。入隊以前の経歴は不明。ロイ・フォッカーからバーミリオン小隊長を任命された一条輝の部下として、柿崎速雄とともに配属される(小隊3番機)。愛機のパーソナルカラーは青。初期のVF-1Aでは白地に青のアクセント程度だが、中隊長昇進後に搭乗するVF-1Jではほぼ半々となる。

後に統合軍の撃墜王と呼ばれる天才的なパイロットで、飛行経験は浅かったが、初戦で7機を撃墜し、早くも天才的な操縦技能を見せる。空戦においてバトロイド形態を駆使し、「おとり撃ち(ミサイルが追尾する敵機をガンポッドで仕留める)」など従来にない戦術を編みだす。

活躍はゼントラーディ軍にも知れ渡り、そのエースであるミリア・ファリーナ一騎討ちを挑まれ、これに勝利する。その縁でのちにミリアと結ばれ、史上初の異星人結婚を果たす。フォッカーや柿崎の戦死後は輝の中隊長昇進にともない、自らの小隊を率いる。

そのほか、ゲームセンターでの腕前も一流、料理もたしなむなど、どこを取っても天才ぶりが目立つがおごらない性格で、周囲から天才と褒められてようやく才能に気づくなど、少し抜けた部分がある。ときどき場の空気を察することができず、周囲を見下したかのような発言をすることもある。柿崎の突然の死にも、無言で胸に十字を切るという行動を示す。

戦後の2011年3月、初の星間混血児である長女コミリア・マリアを授かる。終戦から2年ほど経った第28話では、家族3人の姿が描かれている。

劇場版[編集]

劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』では、ロイ・フォッカー指揮下のスカル小隊に所属(スカル13)。テレビシリーズとは異なる自信家として描かれており、18歳で一条輝とは同階級だが、「先輩」と呼んでいる。序盤の戦闘では、ゼントラーディの戦闘ポッド・リガードから乗員を引きずり出して直接頭を銃撃するという、非情な戦いぶりを見せる。

フォッカーと輝が消息不明となった後はスカル小隊長(スカル1)に就任し、輝が復帰した後は部下となった彼のことを「一条君」と呼んでいる。地球上空では乗機ごと敵艦内に閉じ込められる形でミリアの駆るクァドラン・ローと死闘を繰り広げた末、彼女への一目惚れや艦が自分ごと撤退したことからそのままメルトランディ軍に残留してマイクローン装置で巨大化し、最終決戦では青いクァドラン・ローを駆ってミリアと共に戦う。

作中ではカットされたが、絵コンテ段階ではマイクローン装置で巨大化したマックスとミリアの結婚式が、マクロスやゼントラーディ軍に中継されるシーンが予定されていた。

『THE FIRST』[編集]

美樹本晴彦の漫画『超時空要塞マクロス THE FIRST』では、一条輝の部下となる前、デストロイド・トマホークを駆って登場。同機でカムジンの駆る戦闘ポッド・グラージと空間戦闘を行なうという、機体性能を超えた操縦技術を披露している。

中間時代[編集]

2014年よりミリアと独立遊撃部隊「ダンシング・スカル」を結成し、新統合軍の特別任務を担う。ゼントラーディの少女兵モアラミア・ジフォンを養女モアラミア・ファリーナ・ジーナスとし、後に3人でチームを組むことになる。また、ステルス巡洋艦ハルナの艦長に就任する。

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』に連なる時系列の『超時空要塞マクロス2036』などのゲーム作品では、成長したコミリアも統合軍に入隊してVFパイロットとなり、戦果を挙げる。

『マクロス7』時代[編集]

ミリアとの間に7人の娘をもうけるが、そのうちの末娘が『マクロス7』に登場するバンド「Fire Bomber」(後の「サウンドフォース」)のメンバーにして本作のヒロインに当たる、ミレーヌ・フレア・ジーナスである。

2038年、第37次超長距離移民船団マクロス7船団長兼バトル級可変ステルス攻撃宇宙空母7番艦バトル7艦長に就任する。すでに50歳で老境に差しかかっているが、青年期とほぼ同様の若々しい容姿を保っており、ブリッジに勤務する女性たちの憧れの上司である。仕事のほか、冷め切った夫婦仲やミレーヌの将来に頭を痛める日々が続く。

2045年、「プロトデビルン」と呼ばれる謎の地球外生命体との戦いに巻き込まれるが、天才パイロットと謳われた往年の腕は健在で、対プロトデビルン奇襲突撃作戦「オペレーション・スターゲイザー」ではVF-22Sを駆り、同作戦の切り札となる。実は新型機の採用が決定するたびに自分の専用機を確保しており、常に前線復帰に備えていたという。対プロトデビルン最終戦では、ミリアとの共闘も見せる。いくどか運転する自家用車のボディカラーも、自分の専用機と同じく青色である。

劇場版『マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』には、五女のエミリアが登場する。漫画『マクロス7 トラッシュ』では、主人公のシバ御堂はマックスの隠し子ではないかと噂されるが、真相については作中で彼が「妻以外の女性との間に子供が居るような、そんな人間ではない」と述べ、血のつながりを明確に否定する。

『劇場版マクロスF』時代(小説)[編集]

小太刀右京による『劇場版 マクロスF』のノベライズ作品『劇場版マクロスF(下) サヨナラノツバサ』では、フロンティア船団救援のためにバトル7を率いてバジュラ本星に現れる。70歳近い高齢だが、この時代でも容姿に衰えはまったく見られず、青年期と同様の容姿を保っている。エキセドルにバトル7の指揮を任せると、自身はミリアと共にフロンティアから取り寄せていた専用機のVF-25を駆って出撃する。その際、IFFの識別信号は往年のダンシング・スカルのものを使用している[3]

『マクロスΔ』時代[編集]

2067年を舞台とする『マクロスΔ』では、マックスは直接登場しないが、孫娘のミラージュ・ファリーナ・ジーナスが登場する。ジーナス家はエリートの家系と設定されており、第5話でミラージュが自分の素性を語る際には、彼女の祖父母のイメージとしてマックスとミリアの馴れ初めと星間結婚時の2人の姿が描かれている。BD/DVD第1巻の映像特典「でるた小劇場」では、ワルキューレの評判を聞きつけたマックスがメンバーのサインをせがんでいるとミラージュが語る。

搭乗機[編集]

超時空要塞マクロス
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
  • VF-1A スーパーバルキリー (スカル小隊隊員)
  • VF-1S バルキリー (スカル小隊隊長)
  • クァドラン・ロー (メルトランディ軍)
超時空要塞マクロス THE FIRST
マクロスM3
マクロス7
劇場版マクロスF(小説)

家族構成[編集]

マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!』では、夫妻と7人の実の娘を写した写真が描かれている。

備考[編集]

命名の由来[編集]

第一次世界大戦中、ドイツ軍は戦績優秀なパイロットにプール・ル・メリット勲章を授けた。マックス・インメルマンマンフレート・フォン・リヒトホーフェンなどの撃墜王が受賞し、勲章の色とインメルマンの名から通称「ブルー・マックス」と呼ばれた。マクシミリアン(マックス)の名と機体パーソナルカラーの青は、この勲章をもとに制作スタッフが設定した。なお、ジーナス(Jenius)は英語の「天才(genius)」から来ている。

『マクロス7』におけるデザイン[編集]

『マクロス7』では、50歳という設定ながら実年齢とはかけ離れた若々しい姿で描かれている。キャラクター原案の美樹本晴彦は、現実世界においても実年齢と外見のかけ離れた人は多くおり、マックスの性格上、老けた姿で二枚目を気取るよりは若々しいままでよいのではないかと考えてデザインしたと語っている[4]。若々しい理由としては「天才だから」とコメントし、凡人とは異なった緊張感の中で生きているために若さを保つことができているのではないかという「こじつけ」で描いたとしている[5]。美樹本によるデザイン画にもマックスの台詞として、老けるということを「凡人の発想」[6]だという記述がある。

強さ[編集]

「マクロスシリーズ」30周年を記念して行われた河森正治へのインタビューで、シリーズ最強のパイロットは誰かとの質問に、操縦センスだけで言えばという前置きをした上でマックスが挙げられている[7]

『ロボテック』版[編集]

海外版『ロボテック』では『ロボテック:マクロス・サーガ』 (: Robotech Robotech : The Macross Saga) および『ロボテック:II センチネルズ』 (: Robotech II: Sentinels) にマクシミリアン (Maximilian) ことマックス・スターリング (Max Sterling) の名で登場。

前者では日本版と同じ飛行中隊規模の指揮官であるが、海外オリジナルの後者では、スカル飛行大隊で夫婦一組で大隊長を務め、「ロボテック・シリーズ」における VF-1バルキリーの後継機である可変戦闘攻撃機VFA-6Z レギオス (大気圏内能力が強化された、ゼータ〔Z〕型)と 可変戦闘爆撃機VFB-9 トレッド[8]の試験飛行を夫婦で行う。

声の出演はカム・クラーク (Cam Clarke) 。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e 『マクロスグラフィティ』秋田書店、1983年、27頁。
  2. ^ 『超時空要塞マクロス』第11話までは「大浜靖」名義。第12話エンディングではマックス役の表示がなく、第13話より「速水奨」名義で表示。
  3. ^ 小太刀右京『劇場版マクロスF(下) サヨナラノツバサ』角川書店、2011年、270頁。
  4. ^ 「スタッフ・インタビュー5 キャラクター原案 美樹本晴彦」『THIS IS ANIMATION SPECIAL マクロス7』小学館、1995年、58頁。
  5. ^ 『アニメージュ』1994年10月号、徳間書店、24頁。
  6. ^ 『THIS IS ANIMATION SPECIAL マクロス7』83頁。
  7. ^ 『週刊ファミ通 No.1233』エンターブレイン、2012年、181頁。
  8. ^ 「ロボテック・シリーズ」においては『機甲創世記モスピーダ』に登場する同機種の型式番号と名称が上記のとおり変更されている。

関連項目[編集]