バンダイナムコグループ
![]() |
バンダイナムコグループ(Bandai Namco Group)は、バンダイナムコホールディングスを中心核としている日本のエンターテインメント企業グループ。略称は「バンナム」。
主に玩具・模型を中心としたトイホビー事業、家庭用ゲーム・スマートフォンアプリゲーム・アーケードゲームを中心としたゲーム事業、映像ソフト・音楽ソフト・イベント興行・アニメ制作を中心とした映像・音楽事業を中核事業にしているのが特徴である。
概要[編集]
前身となるグループ企業4社(旧バンダイ・旧ポピー・マミート・セレンテ)が大合同して設立したバンダイ、キャラクター版権事業やプライズ事業などで知られるバンプレスト、家庭用・業務用ゲーム最大手企業の一つであるバンダイナムコエンターテインメント、テーマパークやアミューズメント施設の運営を行っているナムコが中心となって形成している企業集団である。
バンダイとしてはウルトラシリーズ・仮面ライダーシリーズ・スーパー戦隊シリーズの3大特撮ヒーローや機動戦士ガンダムシリーズ、ドラゴンボール等の商品化権利を独占的に所有している。これらに関連する玩具・キャラクターグッズの取引により、東映グループ・円谷プロダクションやサンライズなどと関係が緊密で、こうしたキャラクター玩具の分野では国内随一といえる。また、1980年代以降の経営多角化の一環で、これらキャラクターを題材にした映像・音楽ソフト・ゲームの各種事業に参入し、現在では連結子会社バンダイナムコアーツの音楽レーベルランティスが、業界大手のアニメソングレーベルに成長した。
またバンダイナムコエンターテインメントの持つ、ゲーム開発の技術力の高さやこれまでの作品のキャラクター資産、そしてアミューズメント施設、特に近年ではフードテーマパークの運営ノウハウを持つナムコなど、価値のある分野が多い。
統合後しばらくはナムコの方が日本国外での知名度が高いことからか、グループ企業の多くは英語名は「Namco Bandai」の順としていたが、2014年に「Bandai Namco」の順に統一し、またナムコブランド他が併存していた作品のレーベルもバンダイナムコブランドに統一された。グループ名については以前から「Bandai Namco」の順である。
さらに現在では、子供向け商材のみならずラブライブシリーズやアイドルマスターシリーズなどのアニメファンやマニア層向けの有力なコンテンツを豊富に持っており、それらのコンテンツを核としたゲーム・アニメ・イベントなどの展開も盛んにおこなわれている。
傘下企業の再編[編集]
2005年9月に持ち株会社バンダイナムコホールディングスを設立し、バンダイとナムコとの間で経営統合を行った。2006年4月にコンピュータゲーム部門をバンダイナムコゲームスに統合、2007年には上場していたバンプレスト、バンダイロジパル、バンダイビジュアル、バンダイネットワークスをTOBにて完全子会社化、さらにバンプレストのゲーム事業をバンダイナムコゲームスに移管・統合し、アミューズメント系子会社もナムコ傘下に移動するなどの再編があった。
2015年4月1日付でコンテンツSBU(戦略ビジネスユニット)の中核企業であるバンダイナムコゲームスがバンダイナムコエンターテインメント(BNEI)に社名変更するとともに、BNEIを中核とするコンテンツSBUとナムコを中核とするアミューズメントSBUが再編され、BNEIを中核企業とする「ネットワークエンターテインメントSBU」と、バンダイビジュアルを中核企業とする「映像音楽プロデュースSBU」に再編されている。
2018年4月1日付でグループ体制を再び再編し、トイホビーSBUのうちバンダイのプラモデル・フィギュア等のハイターゲット向け事業とバンプレストのコンビニエンスストア等向け景品事業を統合したBANDAI SPIRITSを設立、BNEIからアミューズメント機器事業部門を分離しナムコに統合、ナムコの商号をバンダイナムコアミューズメントに変更するとともに同社を主幹とする「リアルエンターテインメントユニット」を発足、バンダイビジュアルとランティスを合併しバンダイナムコアーツに商号変更、映像音楽プロデュースSBUから独立する形でサンライズが主幹となって新規IPを創出する「IPクリエイションユニット」を発足し、トイホビー・ネットワークエンターテインメント・リアルエンターテインメント・映像音楽プロデュース・IPクリエイションの5ユニット体制に改められる事になる[1]。その後、2020年8月7日にユニットの再統合を発表、2021年4月よりトイホビーとネットワークエンターテインメント、映像音楽プロデュースとIPクリエイションをそれぞれ統合し、リアルエンターテインメントとあわせて3ユニット体制に以降する予定となっている[2]。
グループ企業[編集]
- 持株会社
- トイホビーユニット
- ネットワークエンターテインメントユニット
-
- バンダイナムコエンターテインメント
- B.B.スタジオ
- バンダイナムコスタジオ
- バンダイナムコオンライン
- VIBE
- BXD
- ディースリー・パブリッシャー
- バンダイナムコライツマーケティング
- バンダイナムコネットワークサービス
- バンダイナムコセブンズ
- バンダイナムコ研究所
- バンダイナムコエンターテインメント
- リアルエンターテインメントユニット
-
- バンダイナムコアミューズメント
- バンダイナムコテクニカ
- プレジャーキャスト(旧バンプレストアミューズメント事業)
- 浅草花やしき
- バンダイナムコアミューズメントラボ
- バンダイナムコアミューズメント
- 映像音楽プロデュースユニット
- IPクリエイションユニット
-
- サンライズ
- サンライズミュージック[* 3]
- バンダイナムコピクチャーズ
- SUNRISE BEYOND
- Evolving G
- 創通[* 4]
- サンライズ
- 関連事業
かつて存在したグループ企業[編集]
- ポピー(→プレックス)
- セイカ(サンスター文具に事業譲渡)
- バンダイネットワークス(バンダイナムコゲームスに吸収合併)
- バンダイ・デジタル・エンタテイメント
- サンライズインタラクティブ(廃業し解散)
- アニメチャンネル(バンダイビジュアルに吸収合併)
- ミューラス(廃業し解散)
- エモーション(バンダイビジュアルに吸収合併)
- 科研(メガハウスに吸収合併)
- ビーアイ(メガハウスに吸収合併)
- エンジェル(メガハウスに吸収合併)
- ベック(バンプレソフトと合併しB.B.スタジオへ移行)
- バンプレソフト(ベックと合併しB.B.スタジオへ移行)
- ディースリー(2010年4月にディースリー・パブリッシャーと合併)
- エンターテインメント・ソフトウェア・パブリッシング(2010年4月にディースリー・パブリッシャーと合併)
- ナムコ・テイルズスタジオ(バンダイナムコゲームスに吸収合併後、バンダイナムコスタジオとして再編成)
- プロダクション リード(現:葦プロダクション)[* 6]
- 日活[* 7]
- イタリアントマト[* 8]
- セリウス[* 9]
- BNDeNA[* 10]
- アイウィル(ハイウェイスターに吸収合併)
- ランティス(2018年4月1日付でバンダイビジュアルを存続会社に合併し解散)
- アニメコンソーシアムジャパン[* 11]
- バンプレスト(2019年4月1日にBANDAI SPIRITSに吸収合併され解散)
- バンプレスト販売
- ウィズ(2019年4月1日にプレックスに吸収合併され解散)[* 12][5][6][7][8]
主な大口取引先、業務提携先[編集]
ゲームコンテンツ
音楽・映像
出版
放送
トイホビー
食品・製菓
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 2018年4月1日付でバンダイビジュアルがランティスと合併して社名変更
- ^ イベント・ライブの企画・制作、イベント・ライブ映像制作、グッズ企画・製作・販売、チケット販売など
- ^ 2019年4月1日付でサンライズ音楽出版から社名変更
- ^ 広告代理店、アニメーション等映像コンテンツ製作。TOBにより2019年12月に連結入り、2020年3月に完全子会社化
- ^ グループの管理業務を受託、かつては人材派遣業だった。バナレックスとナムコ・サポーターズが合併し2007年3月1日設立。2012年4月1日にバンダイナムコビジネスサービスから社名変更。
- ^ 旧葦プロダクション、かつて事業提携に伴う資本介入の経緯あり。提携先でもある取引先で玩具・コンテンツ開発会社のウィズへ売却ののち再独立
- ^ 経営統合事前後に再建スポンサーとなっていた。その後インデックス・ホールディングス傘下を経て現在は日本テレビホールディングス傘下
- ^ 飲食店フランチャイズ。旧ナムコの子会社で現在はキーコーヒーの傘下にあるが、バンダイナムコホールディングスの持分法適用会社
- ^ ソニー・コンピュータエンタテインメントとの合弁会社。2007年3月設立、2012年2月解散
- ^ DeNAとの合弁会社。2011年10月設立、2014年3月解散
- ^ 海外での国内アニメ配信・流通等の事業を展開。2014年度秋の設立当初はADK及びアニメ制作・配給会社中心による合弁形態だったが2017年にBNHDが完全子会社化していた。2018年4月1日付でバンダイナムコライツマーケティングに吸収合併され解散。
- ^ 2016年3月9日に、バンダイナムコホールディングスがTOBを実施し完全子会社化を発表。同年4月14日に、第一回株式公開買付けの結果、横井昭裕などから55.02%の株式を取得し連結子会社化。同年5月25日に、第二回株式公開買付けの結果、87.38%の株式を取得。同年9月30日に、株式併合により完全子会社化。
出典[編集]
- ^ バンダイビジュアルとランティスが合併へ ライブ強化、ITmedia ビジネスオンライン、2018年2月9日
- ^ 次期中期計画スタート年度の延期とグループの組織の再編について、バンダイナムコホールディングス、2020年8月7日
- ^ 株式会社バンダイナムコホールディングス 平成19年3月期 決算短信。2012年12月2日確認
- ^ バンダイナムコビジネスアーク ホームページ、NEWS欄。2012年12月2日確認
- ^ “株式会社ウィズ株券等(証券コード:7835)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ”. バンダイナムコホールディングス (2016年3月9日). 2016年3月9日閲覧。
- ^ “株式会社ウィズ株券等(証券コード:7835)に対する公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ”. バンダイナムコホールディングス (2016年4月8日). 2016年4月15日閲覧。
- ^ “株式会社ウィズ株券等(証券コード:7835)に対する公開買付け(第二回)の結果に関するお知らせ”. バンダイナムコホールディングス (2016年5月25日). 2016年5月31日閲覧。
- ^ “株式併合、単元株式数の定めの廃止及び定款の一部変更に関するお知らせ”. ウィズ (2016年7月20日). 2016年10月1日閲覧。
外部リンク[編集]
|