シェリル・ノーム

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シェリル・ノーム
マクロスF』のキャラクター
登場(最初) 『マクロスF』第1話
「クロース・エンカウンター」
作者 河森正治 / スタジオぬえ
江端里沙(デザイン)
声優 遠藤綾
歌唱 May'n
プロフィール
別名 銀河の妖精
誕生日 11月23日
年齢 公称17歳
性別 女性
身長 169cm[1][注 1]
親戚 マオ・ノーム(祖母)
サラ・ノーム(大伯母)
出身地 マクロス・ギャラクシー船団
趣味 ヨガ、スポーツジム
職業 歌手、美星学園高校 航宙科
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シェリル・ノームSheryl Nome[2]、中国語訳名は雪露)は、2007年以降テレビアニメ、劇場用アニメ等で発表された『マクロスF』関連作品に登場する架空の人物。声の出演遠藤綾、歌唱パートはMay'n

概要[編集]

2007年12月23日放送の特別編を皮切りにテレビアニメ、漫画、小説、劇場版映画などで発表された『マクロスF』関連作品の登場人物。長身でボディラインもセクシーなストロベリーブロンドの髪をもつ美人で、銀河の妖精と呼ばれる人気トップシンガー。性格は自信家で、高飛車な振る舞いをする毒舌家だが、普段は他人に見せない繊細な面や、無邪気な面も持ちあわせている。またプロの歌手である自分に誇りを持っており、トップシンガーであり続けるための努力は惜しまない。

銀河横断ライブツアーの最中に主人公の「早乙女アルト」と知り合い親交を深めていく。やがて自分がアルトのことを好きだと気づくが、一方で自身にあこがれる少女、「ランカ・リー」もアルトに惹かれており、三角関係となってゆく。

キャラクターデザインは江端里沙。「シェリル・ノームStarring May'n」名義でCDも発売され、オリコンシングルチャート最高3位にランクインした。テレビ放送と時期を合わせてオフィシャルブログも更新され、アニメのキャラクターながら、実在するかのような演出が行われた。フィギュアやCD、コスプレ衣装、本など関連商品も多数発売されている。また、アナザーストーリー的な少女漫画が連載されたり、現実世界の化粧品のコマーシャルに起用される[3]など、アニメの枠を超えた人気の広がりを見せた。『月刊ニュータイプ』のキャラクター人気投票では、アニメ完結から数年を経ても時折ランクインしている。

2011年11月23日、シェリル・ノームオフィシャルウェブサイト(外部リンク参照)がオープン。先んじてティザーサイトが公開され、シェリルの誕生日とされている11月23日に合わせてカウントダウンを行い、日付変更と共に公開された。オフィシャルブログ同様に彼女が実在するかのような設定で運営され、これまで発売されたCDや映像ソフトは、ディスコグラフィーやメディア登場情報として記録されている。さらに、企業・法人・団体からのタイアップ企画に関する受付フォームも設置され、一人のアーティストとしての性格をより強くしたメディア展開がなされている。

キャラクター設定[編集]

作品によって設定が異なっており、ここでは原則としてテレビアニメ版『マクロスF』(以下、「テレビ版」)での設定について述べる。その他の作品における設定や経歴の変更点については後述

生年不明11月23日生まれ[4]、第25話(2059年9月)時点での年齢は公称17歳[5]。新マクロス級21番艦マクロス・ギャラクシー船団出身。美貌と美声からギャラクシー・ネットワークにて絶大な人気を博し、「銀河の妖精」と称される。リリースされた楽曲はつねに銀河チャートの上位に位置しており、ユニバーサルボード17週連続1位の記録を持つ、「この銀河に暮らしていてシェリルの歌を聞かない日はない」とまで言われる大人気歌手[6]。ギャラクシー船団においては整形やインプラント(サイボーグ化)が積極的に用いられているが、シェリルはそのたぐいの処置をいっさい受けていないことも売りのひとつにしている。また、みずから作詞・作曲もしており、インスピレーションがひらめくと、どこであろうと詩を書きつける。ライブ中にはホログラム的な演出により髪の色やコスチュームが変化する。マネージャーはグレイス・オコナー

母から伝えられた紫色の宝石がついたイヤリングを着用している。のちにそれがフォールドクォーツ製であると判明する。

趣味はヨガ、スポーツジム通い[7]、ボディケア[8]携帯電話マイクの形をしたものを使用[9]サインは右側に大きく「S」、左から「heryl」と虹色の文字で書かれる。作中ではフランス語を使っている描写もあり、第3話ではグレイスへの伝言をフランス語で書く。

口癖は「こんなサービス滅多にしないんだからね」「私はシェリル」。決め台詞は『マクロス7』の熱気バサラへのオマージュ[10]である「あたしの歌をきけ」。

経歴[編集]

ノーム家のルーツ[編集]

シェリルの祖母は東南アジア・マヤン島の風の巫女の家系のマオ・ノーム。姉サラ・ノームが巫女としての職務を全うすべく都会の文明との関わりを嫌っていたのに対し、マオは都会の文明への興味を強く示し、巫女としての仕事は軽んじていた。

2008年、マヤン島の近海でプロトカルチャーの遺産「鳥の人」が復活したとき、地球統合軍反応弾でこれを消滅させようとする。サラは「鳥の人」の力で反応弾を押さえ込み、放射能汚染から島を守るため宇宙へとフォールドする(『マクロス ゼロ』)。マオは行方不明となったサラを追うためにプロトカルチャーの研究に携わるようになる。プライベートでは娘を出産したあと、宇宙生物バジュラの調査のため第117次調査船団を組織。マオはガリア星系でバジュラの調査にあたっていたが、バジュラの大群に襲われて船団は壊滅する。

幼少期[編集]

シェリルの生い立ちについては詳しく語られておらず、資料によって「生年月日不明」[11]もあれば、「#25時点(2059年9月)で17歳(自称?)」[12]もある。誕生日についてはのちに11月23日とされた。

シェリルの母はシェリルが生まれた直後に母マオに写真と手紙を送っている。しかし、両親はともにマクロス・ギャラクシーのインプラント義務化に反対していたため、インプラント推進派によって殺害される。シェリルは家族の記憶を失うが、このとき母親から渡されたイヤリングはずっと大切にするようになる。このあとは孤児として、マクロス・ギャラクシーのスラムで残飯をあさる貧困生活を余儀なくされる。その最中、芸能プロダクションのマネージャーを名乗る女性グレイス・オコナーに引き取られた。

グレイスを含むギャラクシー船団の幹部は、バジュラを利用して全人類をインプラント化しようとする「銀河並列思考ネットワーク計画」を企んでいた。バジュラのネットワークを解明するため、バジュラの体内にいるV型ウイルスを生身の人間に感染させる「プロジェクト・フェアリー」を実施し、シェリルはその9番目の被験者(フェアリー9)に選ばれる。本人はその事実を知らないまま、グレイスの庇護下で歌手への道を歩み始める。

デビューからトップシンガーへ[編集]

デビューシングルは「pink monsoon」。多数の有名なプロデューサーなどから色々と注文を付けられたためシェリル本人にとってはあまりいいデビューではなかったが、おかげで知名度が上がった。しかし、以降シェリルはセルフプロデュースに拘っている[13]。デビュー当時、「GALAXY WAVE」内の人気コーナー「ミュージックッキング」で人気DJペリス・クプラーと対談。2057年発売の3番目のシングル「インフィニティ」は、ユニバーサルボードで8週連続1位となり、さらに「What 'bout my star?」、「ダイアモンド クレバス」などの人気曲を次々と発表。2058年発売の5番目のシングル「射手座☆午後九時Dont'be late」で11週連続一位の記録を打ち立て、トップシンガーとなる。

マクロス・フロンティア時代[編集]

銀河横断ツアーの最終公演地であるマクロス・フロンティア船団船団来訪時に早乙女アルト、ランカ・リーと知り合う。歌手になりたいというランカの夢を後押しし、また、自分を特別扱いせず自然に接してくるアルトには興味と好意を抱く。アルトに対しては、他人の前では決して見せない弱い一面も見せるようになる。ギャラクシー船団が消息を絶ったためツアー終了後もフロンティアに滞在し、美星学園高校の航宙科・パイロット養成コースに編入。操縦は素人同然だが、最新鋭の可変戦闘機であるVF-25 メサイアを操縦する。自身の不幸な生い立ちとスターダムへのきっかけとなったギャラクシー船団に対して複雑な思いを抱きながらも固執し、船団の無事を信じて歌い続けるが、やがてみずからも陰謀の渦中にあることを知る。

バジュラに由来するV型感染症に冒されており、薬で進行を抑えているものの、2059年8月からは体調不良に悩まされることが多くなり、仕事をすべてキャンセルして入院するほどの事態になる。それと同時に頭角を現してきたアイドルのランカの人気に押され、さらにグレイスに裏切られたことで、失意のうちに歌を捨てる決心をするほどに追い詰められる。しかし、バジュラの襲撃で避難したシェルターのなかで、絶望する人々を勇気付けようと歌う。その後、所属事務所を移籍、ベクタープロモーション主催のバジュラ被災者へのチャリティーコンサートを何度も開き、「ノーザンクロス」「妖精」といった、これまでとは違った曲調の新曲を発表するようになる。

バジュラ本星での戦いでは、フロンティア首脳陣から対バジュラの切り札として、バトル・フロンティアの特設ステージで歌うことを要請され、一時的にはバジュラの動きを抑えるも、戦場にランカの歌が響いたことで形勢を逆転される。しかし、直後に船団に帰還したS.M.Sとアルトによってギャラクシー船団の陰謀が明かされ、さらにアルトに救出されたランカとともに歌い、バジュラとの協調に大きく貢献する。この際、ランカの助力によりV型感染症の原因細菌が、脳から小腸に移ったことで感染症を克服する。

年表[編集]

  • 2049年 - マクロス・ギャラクシー、メインランドにてグレイスと出会う[14]
  • 2057年ごろ - デビューシングル「pink monsoon」発売[注 2]
  • 2057年 - 3番目のシングル「インフィニティ」発売。ユニバーサルボードでは8週連続1位。
  • 2057年7月 - 4番目のシングル「What 'bout my star?」発売。
  • 2057年 - 「ダイアモンド クレバス」を収録したアルバムが発売。
  • 2058年 - ギャラクシーでライブ開催[注 3]
  • 2058年11月 - 5番目のシングル「射手座☆午後九時Dont'be late」発売。
  • 2059年3月2日 - マクロス・フロンティア船団の天空門ホールでライブ開催するが、異星生物の襲来でライブは中止となる。
  • 2059年4月20日 - 第12回ミス・マクロスフロンティアに審査員として参加。
  • 2059年5月 - マクロス・フロンティア・アイランド1の天空門ホールにてバイバイシェリルライブ開催。
  • 2059年5月12日 - 美星学園の航宙科に転入。
  • 2059年7月 - ガリア4へ慰問公演に向かう。
  • 2059年9月 - バトル・フロンティア特設ステージで歌う。

関連作品における設定・経歴[編集]

『劇場版 マクロスF』[編集]

劇場版 マクロスF』では謎を秘めたキャラクターとして描かれ、フロンティア船団訪問時に掛けられたスパイ容疑が物語の鍵となっている。シェリル本人はノーム家の出自や、「フェアリー9」としてギャラクシー船団の諜報活動に関わっていること、V型感染症に犯されていることなどを承知しながら歌手活動を続けている。V型ウイルスは脳ではなく声帯に付いており、助かるためには声帯を切除するか、ランカの内臓を移植する必要があった。また、歌舞伎の天才子役だったアルトとは幼少時にギャラクシーで出会っており、それをきっかけに歌手への志が芽生えていた(アルトはその出会いを忘れていた)。

ギャラクシー船団の避難民を救出するためS.M.Sを1億2千万クレジットの大金で雇う器量をみせ、バジュラのフロンティア襲来時にはランカとともにステージに立ち、歌で人々を勇気づける。スパイ疑惑を晴らしたかに見えたが、ギャラクシー幹部の計画の乗っ取りを画策した三島の陰謀によって逮捕され、戦時諜報員として死刑宣告を受ける。S.M.Sによって刑務所から救出され、逃走中にランカをかばって宇宙に飛ばされるが、ランカのペットのアイ君(バジュラ幼生体)に命を救われる。バジュラ母星での最終決戦では衰弱した体に鞭打ちながらランカとともに歌い続け、アルトがバジュラクイーンとともに姿を消すと意識を失い、その後は生命維持カプセルの中で眠り続けることになる。ただし、エンディングテロップには目覚めを期待させるようなカットも挿入されている。

『シェリル 〜キス・イン・ザ・ギャラクシー〜』[編集]

小山鹿梨子の漫画作品『シェリル 〜キス・イン・ザ・ギャラクシー〜』では母の名はサリー・ノーム、父の名はアベル・クーロ。ふたりはシェリルの誕生日である2048年11月23日、破壊活動防止法および内乱罪で連行されそうになったところ、抵抗したため射殺される。数か月間のスラム生活のすえグレイスに拾われ、3年後、グレイスの手引きによって声楽学校「エラトー音楽学院」に入学する。インプラントによって聴覚や声帯を強化された生徒が多いなか、シェリルは同級生の天城リリスにその才能を見いだされ、生身の体のままで実力を伸ばしてゆく。しかし、バジュラの襲撃によってリリスは死亡し、これを契機に銀河一の歌手になることを誓い、困難を乗り越えトップシンガーの地位を獲得する。

『ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-25メサイア 新たなる救世主』[編集]

「公式設定」ではないが、『ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-25メサイア 新たなる救世主』において2064年時点で、マクロス・オリンピア船団に活動の拠点を置いていたという記述がある。各地のツアーには私設VF護衛部隊を雇い帯同させており、オリジナルマーキングが施された2機のVF-25Fが、つねに彼女の船を護っている。2機の機番は#1123および#727であり、前者の機番は自身の誕生日に由来するという推測が載せられている[15]

衣装[編集]

銀河ナンバーワン歌手という設定から、シェリルにはさまざまなコスチュームが用意されている。

軍服風衣装
テレビシリーズ第1話と第6話、劇場版『イツワリノウタヒメ』の「射手座☆午後9時 Don't be late」ライブシーンでシェリルが着用する青い軍服風のステージ衣装。通称「射手座」。中には黒いインナーを着用しており、ライブ時は軍服が消えていく演出もされる。テレビシリーズ第24話 - 第25話冒頭の最終決戦時はレッドバージョンを着用する。設定画では「コンサート服(2)」とされている。
女神をイメージさせるドレス
第6話「バイバイ・シェリル」のライブで着用。ライトブルーの髪に薄いピンクの花輪を掛け、手にはレース素材の手袋、宇宙のように濃い群青の床に付くほどのロングドレス。通称「旧ダイクレ」。
コンサート服(1)バジュラ本星決戦用
後期オープニング「ライオン」やテレビシリーズ第25話で着る衣装。紫色のビスチェと腰の後ろに大きなリボンのついたバレリーナチュチュ風のミニスカート、左右の長さが異なるストッキングで構成される。通称「ライオン」。
白うさぎ
『イツワリノウタヒメ』の「ユニバーサル・バニー」時の衣装。ファンシーなデザインの白い服に大きなリボン風のマントを羽織っている。足首の後ろと髪に白いぽんぽんがついており、頬には小さなピンクのハートマークが描かれている。
黒うさぎ
『イツワリノウタヒメ』のメインビジュアルにも使われている「ユニバーサル・バニー」時の衣装。セクシーな黒いボンデージ風の衣装に、髪にはロップイヤーの耳を連想させる飾りをつけ、マントの首元の部分はコウモリの翼に似たデザインになっている。この「白黒うさぎ」はシェリルの2面性を表している。
ラブスリンガー
『イツワリノウタヒメ』の「Welcome to My Fan Club's Night」時の衣装。ピンクのテンガロンハットをはじめとしたカウガール風の衣装。小道具のピンク銃は銃口がハート型になっている。スカートの中には小型ガスジェットクラスターが仕込まれており、バジュラ襲撃時に墜落寸前のところでこれを点火し、地面への激突を避けることに成功する。
ダイアモンドクレバスのミニドレス
『イツワリノウタヒメ』のリベンジライブ「ダイアモンドクレバス」時の衣装。ブルーがかったグリーンの長いガウンを羽織り、中は幅の広いリボンが不規則に交差するデザインのミニドレスとなっている。パンジーに似た一輪の花を挿したヘアバンドを、薄い水色に投影された髪につけている。通称「新ダイクレ」。
海賊風衣装
『イツワリノウタヒメ』の「オベリスク」時の衣装。濃いパープルのキャミソールにジーンズ風のホットパンツ、脚には赤いリボンを巻いている。蝶の羽の形をした白と赤のマントが特徴的。
ダイヤモンドクレバスのロングドレス2
娘クリ』の「ダイヤモンドクレバス」時のロングドレス。袖がないホルターネックで、ハートと蝶の羽根をモチーフにした仮面とセットになっている。色は赤茶に近いパープル。
ビスチェとホットパンツ
『娘クリ』の「ノーザンクロス」時の衣装。「オベリスク」の衣装とほぼ同じ。劇場版の「オベリスク」と同じステージでライブを行い、歌の後半では「オベリスク」時のマントを羽織る。
花魁シェリル
『ギラサマ祭』のイメージビジュアルに描かれている衣装。花魁モチーフの紫色の和服。
美星学園の女子用夏服
『娘クリ』の「ライオン」時の衣装。『娘クリ』の解説書では、美星学園でランカとともにライブを行った時に着用したと設定されている。通称「ライオン制服」。
オルレアンシェリル
劇場版『サヨナラノツバサ』のキービジュアル第2弾「歌は祈命」に描かれている白い軍服。劇中では教会ステージで「娘々Final Attack フロンティア グレイテスト☆ヒッツ!」を歌う際、この衣装に変化する。
ホーリー・ブライド
『サヨナラノツバサ』の「禁断のエリクシア」時のウェディングドレス。両サイドを残して髪を結い上げ、ティアラとベールをつけている。裾が花びらの形にカットされたショートラインベアトップスタイルのドレスにアンクルブーツ。マイクは青い液体が半分ほど入った試験管。『サヨナラノツバサ』の予告編に登場していたウェディングドレスとは別のデザイン。
セイント・グルーム
『サヨナラノツバサ』の「禁断のエリクシア」時のタキシード。髪を首の後ろで一つに束ね、ブルーグレーのタキシードに青いマントを羽織っている。
ピンキー・ナース
『サヨナラノツバサ』劇場版の「禁断のエリクシア」時の衣装。ピンクのナース風ミニワンピースにナースキャップをつけ、ニーハイのストッキングを穿いている。ほかにも通称「シェリル戦隊」「ナース戦隊」と呼ばれるナース風ワンピースのバリエーションがある。マイクは針付きの注射器。
囚人服
ステージ衣装ではなく、『サヨナラノツバサ』でシェリルが収監されるアルカトラズ刑務所の囚人服。独房の中で「星間飛行」の一節を口ずさみ、救出後はランカとデュエットで「Get it on 〜光速クライmax」、メドレー「娘々Final Attack フロンティア グレイテスト☆ヒッツ!」の始発になる「ノーザンクロス」を歌う。
シャイン・オブ・ヴァルキュリア
『サヨナラノツバサ』の「サヨナラノツバサ〜the end of triangle」時の最終衣装。黒に近い藍のビスチェに花びらの形のピンクのミニスカートと赤いベルト、ベール付きの帽子。腰のうしろにピンクの飾り布が長く流れる。紫のダメージドタイツと靴紐のない黒のアンクルブーツを履く。マイクはチェーンウィップのような形状の「ファイヤーチェーン」。稲妻の形をしたチャームがヒールの後ろについている。シェリルが歩き出すたびに足跡に炎が燃え上がる演出がなされている。

楽曲[編集]

この節ではシェリルの楽曲について記述する。歌はいずれもMay'n

テレビ版[編集]

射手座☆午後九時Don't be late
第1話で使用。フロンティア船団のライブで最初に歌う曲。『イツワリノウタヒメ』でも使用。
What 'bout my Star?
第1話で使用。フロンティア船団のライブで歌う曲。『イツワリノウタヒメ』でも使用。
ダイアモンド クレバス
第2話から使用。愛しい人との別れを歌った前期エンディング曲。ランカ・リーとのデュエットである「ダイアモンド クレバス50/50」や「真空のダイアモンド クレバス」とバリエーションがある。劇場版でも使用。
インフィニティ
シェリルのさよならライブでの最終曲。
Welcome to My FanClub's Night!
第15話で使用。回想シーンでのシェリルが歌う。シェリルのライブではオープニングに使われているという設定の曲。劇場版でも登場。
ノーザンクロス
第16話からの後期エンディング曲。劇中では第22話より使用。
ライオン
ランカ・リーとのデュエット。第18話からの後期オープニング曲。劇場版でも使用。
妖精
第22話で使用。被災者のためのチャリティーライブで歌われる。
娘々サービスメドレー
ランカ・リーとのデュエット。第25話で使用。「ライオン」、「インフィニティ」、「私の彼はパイロット」、「ダイアモンド クレバス」、「星間飛行」、「What 'bout my Star?」、「愛・おぼえていますか」、「アイモ」のメドレー。
トライアングラー Fight on Stage
ランカ・リーとのデュエット。前期オープニング曲であるが、坂本真綾の歌唱ではなく、シェリルとランカのデュエット曲で、歌詞の一部も変更されている。第25話のエンディングで使用。

劇場版[編集]

ユニバーサル・バニー
劇場版 マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜』で使用。フロンティア船団の星道館ライブで歌う曲。
pink monsoon
『イツワリノウタヒメ』で使用。設定ではシェリルのデビュー曲とされている。
オベリスク
『イツワリノウタヒメ』で使用。コンサート船で行われるシェリルのリベンジライブで歌われる。
禁断のエリクシア
『サヨナラノツバサ』で使用。星道館のライブで歌う。
ギラギラサマー(^ω^)ノ
『サヨナラノツバサ』で使用。
星間飛行(LIVE in アルカトラズ)
『サヨナラノツバサ』で使用。アルカトラズ刑務所で行われる慰問ライブで、ランカの歌声にあわせて口ずさむ。
Get it on〜光速クライmax
『サヨナラノツバサ』で使用。ランカとのデュエットで、ゲーム『マクロストライアングルフロンティア』の主題歌のアレンジ。
娘々Final Attack フロンティア グレイテスト☆ヒッツ!
『サヨナラノツバサ』で使用。ランカとのデュエット。「ノーザンクロス」、「虹いろ・クマクマ」、「ライオン」、「愛・おぼえていますか」、「ユニバーサル・バニー」、「オベリスク」のメドレー。
サヨナラノツバサ〜the end of triangle
『サヨナラノツバサ』で使用。ランカとのデュエット。バジュラ本星における最終戦で歌う。
dシュディスタb
『サヨナラノツバサ』のエンディングテーマ曲。ランカとのデュエット。
HARD LUCK GLAMOR
『サヨナラノツバサ』の作中未完成曲。アルカトラズ刑務所の独房の壁に、吐血した血で歌詞をしたためる。

その他[編集]

アニメでは使用されていない、「シェリル・ノームStarring May'n」名義の曲。

天使になっちゃった
pink monsoon」に収録されている曲。漫画『シェリル〜キス・イン・ザ・ギャラクシー』では復帰後のコンサートのリハーサルで歌うシーンがある。
ギラギラサマー(^ω^)ノ
『劇場版 マクロスF』のシェリルの曲を収録したミニアルバム『ユニバーサル・バニー』に収録されている曲。ブックレットの設定では映画「鳥の人」の主題歌としてシェリルが提供したが使用されなかった曲とされている。その後、BD/DVD/UMD版『イツワリノウタヒメ』の特典映像や『サヨナラノツバサ』でサンスクリーン「ノーム・ピュアシールド」のCMで使用される。
永遠
『ユニバーサル・バニー』に収録されている曲。設定では「インフィニティ」と同時期に書かれた曲とされている。
会えないとき
『ユニバーサル・バニー』に収録されている曲。
イゾラド
『ユニバーサル・バニー』に収録されている曲。設定ではシェリルの曲の中では封印曲とされている。漫画『シェリル 〜キス・イン・ザ・ギャラクシー〜』では化粧品「イゾラド・ジェム」のCMに使用され、銀河チャート1位となり、美星学園の文化祭ライブに現れたバジュラを引き付けるために歌うシーンがある。
サイレントでなんかいられない 
アルバム『cosmic cuune』2曲目に収録。ランカとのデュエット曲。
星間イヴ(星間飛行 christmas ver.) 
『cosmic cuune』3曲目に収録。ランカの曲「星間飛行」のアレンジ。メインボーカルはランカ。
リーベ〜幻の光
『cosmic cuune』5曲目に収録。
ふなのり
 『cosmic cuune』6曲目に収録。
Merry Christmas without You
 『cosmic cuune』7曲目に収録。ランカとのデュエット曲で、『マクロスF』の声優陣も参加。
タブレット
 『cosmic cuune』8曲目に収録。ランカとのデュエット曲。
ゴ〜〜ジャス
配信シングル曲。2017年のマクロス35周年記念プロジェクトのひとつとして「シェリル復活」が告知され、PVが限定公開された[16]

キャラクター制作[編集]

『マクロスF』では、銀河ナンバーワンの歌手とそれを追いかける少女の構図として、シェリルとランカがダブルヒロインとなっている[17]

シェリルは銀河ナンバーワン歌手という設定のため、すでにデビューしている実力派の中からMay'nが選ばれた。May'nは過去に別名で活動していたが、シェリルの歌い手役から現在のMay'nへ名義を変更した。

キャラクターデザインの江端里沙は「はかなくてキレイなお人形さんのイメージ」で描いたと語る[18]。デザインはしやすかったが、まつげが難しいとのことで、少し違うだけで別人になるという。

髪の色はもとは金髪だったが、インパクトが欲しいということで最終的にピンクがかったグラデーションがかけられた。このピンクがかった金髪という髪の色は特殊効果で表現された。処理に手間がかかることもあり、当初はカット数に制限があった[19]

劇場版ではシェリルの携帯電話を変更することになり、当初はトカゲのような形のブレスレットをしたデザインを検討していたが、May'nの好物が鯛焼きであることから「携鯛」(ケータイ)がデザインされた[20]

スタジオぬえ宮武一貴によると、『超時空要塞マクロス』以前の没企画『ジェノサイダス』にはシェリダン・ノーウェスト(シェリー)という男装した女性キャラクターが登場する予定だったが、これをもとに河森正治がシェリルを設定したのではと推測している[21]

シェリルを主人公とする作品[編集]

多様な媒体でメディアミックス展開がされている『マクロスF』関連作品のなかには、シェリルを主人公とする作品も複数存在する。

超生徒会長シェリル
げろたんの漫画作品。『マクロスエース Vol.001』より『Vol.008』まで連載。単行本『マクロス コミックゼントラ盛り』に収録。
インフィニティ
小太刀右京の短編小説。『マクロスF VISUAL COLLECTION シェリル・ノーム』に掲載され、『マクロスF フロンティア・メモリーズ』に収録されている。
シェリル 〜キス・イン・ザ・ギャラクシー〜
小山鹿梨子の漫画作品。『別フレ2010』7月号から『別フレ2011』3月号まで連載。

関連商品[編集]

CD[編集]

ダイアモンド クレバス/射手座☆午後九時 Don't be late
フライングドッグより2008年5月8日発売。
シェリル・ノーム starring May'n名義初のシングルCD。ジャケットイラストはシェリルの顔のアップ。
ライオン
フライングドッグより2008年8月20日発売。
シェリル・ノームstarring May'n、ランカ・リー=中島愛によるデュエットシングル。ジャケットイラストはブレザーの制服を着て、手をつなぐシェリルとランカ。
シェリルとボビーの宇宙兄弟船 など。
フライングドッグより2008年12月24日発売。
『マクロスF』に登場するキャラクターのボビー・マルゴ三宅健太)とシェリルのコラボレーションシングルCD。
pink monsoon
フライングドッグより2009年10月21日発売
シェリルのデビューシングルという設定。ジャケットイラストは寝そべるシェリル。
ユニバーサル・バニー
フライングドッグより発売。
『劇場版 マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜』に登場するシェリルの曲を集めたミニアルバムCD。ジャケットイラストは振り向いた姿のシェリル。劇中未使用曲も収録されている。

書籍[編集]

マクロスF VISUAL COLLECTION シェリル・ノーム
角川書店より2009年10月20日発売。
テレビシリーズおよび劇場版『イツワリノウタヒメ』のシェリルの版権イラストを集めたキャラクターブック。表紙イラストはS.M.Sの制服を脱ぐシェリル。
マクロスF VISUAL COLLECTION シェリル・ノーム FINAL
角川書店より2011年4月28日発売。
完結編の要素を盛り込んだキャラクターブック第2弾。裏表紙は衣装を脱ぐシェリル。
シェリル 〜キス・イン・ザ・ギャラクシー〜
講談社より2010年9月13日第1巻発売。全4巻。
別冊フレンド増刊『別フレ』にて連載された作品の単行本化。小山鹿梨子が漫画を担当し、河森正治も原案協力という形で携わっている。

フィギュア[編集]

エクセレントモデル シェリル・ノーム
メガハウスより2009年8月発売。
第1話「クロース・エンカウンター」に登場する青い軍服のようなステージ衣装のシェリルのフィギュア。インナー姿も再現できる。
エクセレントモデルCORE シェリル・ノーム N.A Ver.
メガハウスより2010年1月発売。
「シェリルの宇宙兄弟船」のCDジャケットイラストを再現した両手両膝をついたシェリルのフィギュア。ノーズアートをイメージした露出度の高いセクシーな姿。
emotion style シェリル・ノーム
バンダイより2010年2月発売。
劇場版『イツワリノウタヒメ』の後半で「オベリスク」を歌う際の海賊風衣装のシェリルのフィギュア。
エクセレントモデル シェリル・ノーム ラスト・フロンティアVer.
メガハウスより2010年7月発売。
テレビ版第24話「ラスト・フロンティア」に登場する赤い軍服のようなステージ衣装のシェリルのフィギュア。インナー姿も再現できる。

アパレル[編集]

シェリル ステージ衣装
2009年3月発売
発売 - アニメイトコスチューム館 ACOS
青い軍服スタイルのシェリルのステージ衣装。帽子、ジャケット、ベルト、パンツ、ホットパンツ、手袋のコスプレセット。
シェリル・ノーム ステージ衣装
2009年2月発売
発売 - コスパ
マクロスFの後期オープニングの紫のステージ衣装のコスプレ服。ビスチェ・スカート背中リボン、リボン垂れ、花付き首飾り、腕飾り、脚飾り、頭飾りのセット。
美星学園高校制服(シェリル)
発売 - アニメイトコスチューム館 ACOS
シェリルの美星学園高校の制服。帽子、上着、インナー、リボン、スカート、バッジのコスプレセット。

その他[編集]

きゃらコン マクロスF シェリル三菱ランサーEvo.VIII
2008年10月下旬発売
発売元 - CCP
シェリルのキャラクターデカールのついたラジコンカー。スケールは1/28。デザイン監修は河森正治。
きゃらコン マクロスF シェリル(レーシングVer.)三菱ランサーEvo.VIII
2009年1月30日発売
発売元 - CCP
シェリルのキャラクターデカールのついたラジコンカー。スケールは1/28。マクロス・フロンティアのアイランド1で年1回開催されているF.T.C.C.(フロンティア・ツーリング・カー・チャンピオンシップ)という架空のレースに参加しているという設定も作られた。シェリルはみずからスポンサードする「ギャラクシー・レーシング」チームとして参加、ドライバーはオズマ・リーという設定。
チャツネ付きギャラクシーカレー シェリルー
2009年10月17日発売
シェリルとカレールーをもじった名前の粉末カレー。東京アニメセンターと『マクロス・クロスオーバーライブ』の会場で期間限定発売された。パッケージにはシェリルのイラストが描かれている。
シェリル・飲〜む?
2010年6月26日発売
シェリルの衣装を模したボトルに入ったボディウォーター(ナチュラルミネラルウォーター)。東京アニメセンターで限定発売。
うるおい美肌ケータイミスト
2011年9月12日発売
発売元 - ぴあ
小型のミスト美顔器。『マクロスF』と直接関係はないが、PRキャラクターとしてシェリルが選ばれた。発売に際して東急東横線渋谷駅改札口にてポスタージャックが行われ、商品のスペシャルサイトも公開されている。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜』におけるシェリル収監シーンの囚人リストでは、身長165cm、体重54kgとされている。
  2. ^ 『マクロスF』公式サイト「シェリルのお宝音源発掘」にて、14歳のランカがメールを送信している。このランカが2043年4月29日生まれのランカ・リーだとすると、2057年4月29日から2058年4月28日までの間と推定できる。
  3. ^ 『娘フロ。』のWelcome To Fanclub's Night!(Sheryl On Stage)はこのときの音源を収録。

出典[編集]

  1. ^ 『マクロスF 設定資料集RED』ムービック、2008年、1頁。
  2. ^ ユニバーサル・バニー』ジャケットの表記。
  3. ^ "マクロスFの歌姫、シェリルの“美顔器”が登場 「こんなミスト、めったにないんだからねっ」". はてなニュース.(2011年9月12日)2016年1月4日閲覧。
  4. ^ 『マクロスF』ブルーレイディスク特典カレンダー、超時空ファンクラブF魂メールマガジン
  5. ^ 『マクロスF ギャラクシーツアーFINAL』パンフレット『Special娘クス+』、2008年、6頁。
  6. ^ テレビ版公式サイトのキャラクター紹介
  7. ^ 『マクロスF OFFICIAL FAN BOOK』学習研究社、2008年、54頁。
  8. ^ 『PASH! アニメーションファイル02 マクロスF』主婦と生活社、2009年、36頁
  9. ^ 『劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜』 パンフレット、6頁。
  10. ^ DVD/Blu-ray Disc『マクロスF 1』ライナーノート。
  11. ^ 『マクロスF(フロンティア)PASH アニメーションファイル02』、『RANKA マクロスF ランカ・リー オフィシャルブック』
  12. ^ 『マクロスF ギャラクシーツアーFINAL』パンフレット『Special娘クス+』、2008年。
  13. ^ 『ユニバーサル・バニー』歌詞カード最終ページの楽曲紹介。
  14. ^ 娘ドラ◎ドラ3』「ギャラクシー・メモリー」 2009年。
  15. ^ ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-25メサイア 新たなる救世主』125頁。
  16. ^ “「マクロス」シェリル・ノームが復活! 新曲「ゴ~~ジャス」を発表”. アニメ!アニメ!. (2017年3月12日). https://animeanime.jp/article/2017/03/12/32916.html 2017年4月28日閲覧。 
  17. ^ 「河森正治『マクロスF』とランカ・リーを語る」『マクロスF ランカ・リー オフィシャルブック』126-129頁。
  18. ^ 『マクロスF VISUAL COLLECTION シェリル・ノーム』角川書店、2009年、31頁。
  19. ^ 『オトナアニメ Vol.10』洋泉社、2009年、57頁
  20. ^ 『ロマンアルバム 劇場版マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜』徳間書店、2009年。
  21. ^ 『グレート・メカニックDX20』双葉社、2012年 86頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]