WOWOWアニメ

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WOWOWアニメ」では、日本の民間BS放送局であるWOWOWで放映のアニメ番組について扱う。

なお、原則としてレギュラー枠で放送される新作アニメを対象とし、同局で放映される劇場版アニメOVA、長編作品などは含めないこととする。

概要[編集]

スクランブルとノンスクランブル[編集]

WOWOWで放送されるアニメ番組には、加入者しか視聴できない「スクランブル放送」と、受信環境があれば誰でも視聴できる「ノンスクランブル放送」の区別がある。

「スクランブル放送」の作品には必ずWOWOWが直接制作に関与し、専門チャンネルのように同一週にリピート放送を行ったり、複数の話数をまとめて集中的に再放送する場合もある。スクランブル放送作品は初期に制作された『ブレンパワード』や『オーバーマン キングゲイナー』といった富野由悠季監督作品、2000ゼロ年代に制作された『妄想代理人』や『エルゴプラクシー』などの「カッティング・エッジ」と呼ばれる作風を売りにした作品など、多彩なジャンルの良作を生み出し、現在は「アニメプレミア」と名付けられた枠で継続して作品を放送している。

「ノンスクランブル放送」については#歴史の節で詳述するが、現在は全てスクランブル放送番組の第1話を宣伝目的でノンスクランブル放送するのみとなっている。

R-15指定相当[編集]

WOWOWでは映倫規定に基づいて、番組に独自のレイティングがなされている。アニメ番組においてもそれは例外ではなく、性的描写や暴力的描写などが目立つ作品については「R-15指定相当」として放送されている。このような作品は深夜帯に放送されたり、番組冒頭に警告文が表示されるなどの措置がとられる。ただしペアレンタルロックなどの処置はされず、あくまで告知に留まる

海外アニメ[編集]

基本的に全てスクランブル放送。

一時期、"I Love Disney"というキャッチフレーズを掲げ、ディズニー制作のアニメ作品を注力放送していたが、現在はアニメ映画を時折少数放送する事が大半となっている。

歴史[編集]

WOWOWは開局当時からディズニーの名作アニメを中心とした児童向けのアニメを放送していたが、1998年(平成10年)4月からは、より高年齢層のアニメファン向けオリジナル作品をノンスクランブルで放送するようになった。(なおノンスクランブル放送では原則としてWOWOWは制作に関与しない)。

「スクランブル放送」との特筆すべき違いはリピート放送枠はなく、基本的に1回のみの放送となることと、スポンサーがついていることである。スポンサー絡みのポイントとしては「番組中にCMが挿入される」、「提供クレジット読みが存在する」事。クレジットの読み上げは、基本的に男性ナレーターの声で、"This program is(was) presented by the following companies."(「この番組は、以下の各社より提供されます(されました)」という意味)と英語でアナウンスするが、作品によっては、当該作品に出演している声優がアナウンスすることもある。[1]

1998年(平成10年)10月から半年間ノンスクランブルで放映された『カウボーイビバップ』の人気をきっかけに[2]、全国で一斉に同時刻放送(全国放送)できるというメリットを生かし、1999年(平成11年)4月に大幅な拡充が行われ、最盛期には平日19時台というゴールデンタイムに週5つの30分枠を確保するまでに至った。

しかし限られた放映枠を巡る競争は激しく、『THE ビッグオー』のように1クール(約3ヶ月)に短縮されるケースも生じるなど、枠を拡大したために1つの作品に対する成果(ソフトの売り上げ)が落ちてしまったことや、いわゆるUHFアニメ深夜アニメで安価に制作することを望むメーカーの増加といった影響から徐々に放送数は減少し、2003年(平成15年)度には一時期ノンスクランブル枠が無くなる状況も発生した。

その後、地上波深夜アニメが飽和状態に陥った影響(特にフジテレビ『ノイタミナ』発足以前に起こった深夜アニメ枠の崩壊[3])をうけて、最盛期程ではないものの深夜枠に一定数のアニメ枠が確保されるようになった。2005年(平成17年)頃には「制作協力」という形でWOWOWが関与する作品も出てきた。

2007年末には独立系無料BSデジタル放送局・BS11が開局、新作アニメを積極的に放送し始めたを期に、深夜ノンスクランブル枠は急速に数を減らし、2007年に放送された『BACCANO! -バッカーノ-』を最後に、全話をノンスクランブル放送する新作テレビアニメは登場してない。

スクランブルアニメについては一時期((2007年(平成19年)・(2008年(平成20年)頃)はノンスクランブル放送枠よりも数が多くなっていたものの2008年に放送された『カイバ』以降しばらく放送が途絶え、2012年3月から4月にかけて約4年ぶりに完全新作WOWOW独占放送アニメ『オズマ』(松本零士原作)が放送されたものの、ふたたび無放送の時期が続いた。

※ 以降は下記「アニメプレミア」を参照。

アニメプレミア[編集]

2016年4月より、新作アニメの先行プレミア放送枠・アニメプレミアが「WOWOWプライム」に新設、毎週金曜22時30分より放送している[4]。(スクランブル放送)

WOWOWの遠藤裕(制作部所属)によると、2010年代以降、日本のアニメ業界ではアニメのパッケージソフト売り上げが以前より陰りを見せるようになった事でソフト化以外の製作費リクープ(回収)方法を模索するようになる変化的状況が生まれており、新規に(アニメ枠を作って)参入するチャンスを見計らって立ち上げたものであるとのこと。それ以外にも週に数十本近く新作アニメが放送される現状で「何を見たらいいのか判らない」アニメ好きな視聴者に対してのキュレーター(お勧め人)的な役目を受け持ってみたいという意向もあるという[5]

開始当初から基本的に地上波および無料BS放送局と同時期放送するが、それに約1週間ほど(※)先んじてスクランブル放送を行う形態になっており、WOWOW独占放送ではない点がかつての新作スクランブル放送とは異なる。連携する地上波放送局はMBSテレビアニメイズム』枠か全国独立放送協議会各局主体(所謂UHFアニメ)のいずれかである。

(※)2018年1月期の『伊藤潤二『コレクション』』は地上波との先行期間が2日に短縮されている。

主な放送作品[編集]

  • ※印 - R-15指定相当の作品。
  • 5.1ch印 - 5.1ch放送。(完全デジタル化以前はデジタル放送のみ)
  • ☆印 - 「アニメイズム」・「アニメシャワー」と同時期放送する作品
  • □印 - その他の枠・独立局・WOWOW以外のBS局と同時期放送する作品

下記は完全デジタル放送化以前の作品についての識別マーク

放送年 ノンスクランブル放送枠の作品 スクランブル放送枠の作品
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2012年
2016年
(前半クールは一挙放送、後半クール以降はアニメプレミア枠)
2017年
(MBSではアニメシャワー枠で、他地域ではTOKYO MXほか独立局で放送)
(BSではアニマックスでも放送)
2018年
(地上波ではTOKYO MXで放送)

海外アニメ[編集]

ディズニー作品[編集]

その他の海外作品[編集]

子供向け作品[編集]

2006年[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 最近増えてきたキャラクターによる提供読み(TVアニメ資料館) (2004.2)
  2. ^ 作品の半分は1998年(平成10年)4月からテレビ東京で放映されたエピソードの再放送であったが、テレビ東京版がいわゆる「テレ東規制」によって放送内容に大幅な変更が加えられたため、WOWOWで放映されたものは完全版として高い評価を得ることとなったという経緯がある。「『カウボーイビバップ』がテレビ東京で放映されたことの不運(TVアニメ資料室)」も参照のこと。
  3. ^ 現在の「深夜アニメ」の項では簡略化された記述しかないが、2007年頃の版などには詳細が記載されているので、そちらなどを参照されたい。
  4. ^ 新作アニメの先行プレミア放送枠「アニメプレミア」がWOWOWで4月スタート!”. WOWOW アニメ新着番組. 2016年2月4日閲覧。
  5. ^ WOWOW:8年ぶりにアニメ枠復活 キュレーション的な役割も”. まんたんウェブ(株式会社MANTAN). 2016年11月16日閲覧。
  6. ^ a b ノンスクランブル放送の作品と共通するビジネスモデルを持つ。
  7. ^ スクランブル・ノンスクランブル放送に関わらず、WOWOWでの放送後に放送された作品がある。

外部リンク[編集]