TikTok

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TikTokティックトック
抖音ドウイン

Tiktok logo text.svg
Douyin wordmark.svg
開発元 ByteDance
初版 2016年9月 (6年前) (2016-09)
最新版
21.6.5 / 2021年10月18日
対応OS
サイズ 442.5 MB(iOS)[1]
88.0 MB(Android)[2]
対応言語 40言語[3]
種別 動画共有
公式サイト tiktok.com
douyin.com
テンプレートを表示
抖音
中国語 抖音
文字通りの意味"振動音"
発音記号
標準中国語
漢語拼音Dǒuyīn
IPA[tòʊ.ín]

TikTok(ティックトック)、または抖音 (ドウイン、拼音: Dǒuyīn, 英語: Douyin)は、ByteDanceが運営する動画に特化したソーシャルネットワーキングサービス音符状のロゴは「抖音」の拼音表記「Dǒuyīn」の頭文字「D」に由来する。また、「抖音」とは中国語で振動音、すなわちビブラートを意味する。

TikTokは、もともと2016年9月中国市場でリリースされた抖音の国際版である。TikTokは2017年に中国本土以外のほとんどの市場でiOSおよびAndroid向けに提供開始されたが、2018年8月2日に別の中国のソーシャルメディアサービスMusical.ly英語版シンプル英語版と合併してから世界中で利用できるようになった。

特徴[編集]

使用方法[編集]

アプリでは音楽クリップの視聴のみならず、短編動画クリップの撮影および編集、さらに動画クリップへの特殊効果の追加が可能となっている。BGMをリストから選択し(BGMリストにはヒップホップテクノなど多種多様なジャンルの楽曲が収録)、撮影した動画にBGMを組み合わせて編集することで、オリジナルの動画が作成できる(撮影時間は最大3分)[4]。作成した動画はTikTok上に公開することができ、また動画を端末内に保存することも可能である(簡単な動画編集アプリとしても使える仕様になっている)。また、アプリがインストールされていない環境や、アプリがリリースされていないWindows・Macなどのパソコン環境でも、各動画に付与されるURLにアクセスすることでブラウザから投稿された動画を視聴・ダウンロードする事が可能な仕様となっているが、2021年3月現在、ブラウザからは投稿された動画の視聴・ダウンロードや動画投稿、コメントなどの一部の機能のみ利用可能であり、アプリと同等の動画編集機能やプロモート機能などはない。アプリにはなくブラウザにある機能として予約投稿がある。

技術[編集]

人工知能を使用してユーザーの興味や好みを分析し、各ユーザーにパーソナライズされたコンテンツフィードを表示している[5][6][7]

広告[編集]

広告主が作成したショートムービーが表示される。広告の種類には以下の3つがある。

  • 起動画面広告
    • アプリの起動時に全画面表示される。
  • インフィード広告
    • ユーザーに表示される「おすすめ」チャンネルに組み込まれて表示される。
  • ハッシュタグ(#)チャレンジ
    • 企業はハッシュタグを設定し、そのハッシュタグに関連する動画投稿をユーザーに促すユーザー参加型のコンテンツ。

歴史[編集]

抖音短视频(Douyin)の年表[編集]

  • 2016年9月には、TikTokの運営会社であるByteDanceが中国本土に抖音(Douyin)を設立した。抖音のサービス開始。
  • 2017年1月、Toutiaoグループから数百万元の投資を受ける。

TikTokの年表[編集]

2017年9月13日、ByteDanceは、米国の10代をターゲットにした人気のソーシャルメディアプラットフォームを所有するMusical.ly英語版買収と合併。買収額は最大で10億ドルを費やした。だが、その際に米国政府の承認を得ていなかったと、2019年11月2日に報道された[8]。同日、インドネシア市場に参入。国際版(TikTok)のサービス開始[9]

2018年1月23日、TikTokはタイのApp Storeで無料のモバイルアプリのうちNo.1ダウンロードを獲得する[10]。同年2月、音楽を収益化するためにModern Skyと提携する[10]

2018年6月、TikTokは世界中で5億人のアクティブユーザに到達。

2018年8月2日、TikTokがmusical.lyと正式に合併。既存のアカウントとデータを1つのアプリに統合し、大規模なビデオコミュニティとなった。統合に伴い、アプリ名も「TikTok」で統一された、両方のアプリユーザーは1つのプラットフォームで動画投稿を続けることができるようになっている[11]。また、musical.ly、TikTokでそれぞれ人気の高かった機能が盛り込まれ、新機能も追加された[12]。musical.lyの共同創業者で現在はTikTokのシニアバイスプレジデントであるAlex Zhuは「musical.ly とTikTokは、誰もがクリエイターになれるようにする共通のビジョンを持っており、統合されることは自然な流れです」とコメントしている[12]。TikTokと華納音楽グループ環球音楽グループ、日本の音楽版権管理団体JASRACと提携・協力関係を結んだ[13]

2018年10月1日には、ソフトバンク、米投資ファンドKKR、同じく米国のジェネラル・アトランティックなどの企業が、Bytedanceへの出資を表明[14]

2018年10月19日Avexは、TikTokの運営会社Bytedanceと提携すると発表した[15]

2018年現在、150か国以上・75の言語で利用が可能。2018年には、ダウンロード数が推定1億400万ダウンロードを記録し、世界的に人気が高いPUBG MobileYouTube、WhatsApp、Instagramの同時ダウンロード数を一時上回った[16]

2021年7月1日、撮影時間の上限をこれまでの60秒から3分に延長した[4]。また、月間アクティブユーザー数が10億人を超えた[17]

2022年3月6日、ロシアでの動画投稿サービスを停止すると発表、一方、ユーザーがテキストメッセージをやり取りするサービスは継続する方針を示した[18]

日本の状況[編集]

日本では2018年、10, 20代の若年層を中心に大きな流行を見せ[19]、2018年の新語・流行語大賞で「TikTok」がノミネートされたり[20]、JC・JK流行語大賞2018で「TikTok」がアプリ部門1位、配信者を指す「TikToker」がコトバ部門4位に選ばれたりした[21]。また、日本のApp Storeで配信されている無料アプリの2018年のダウンロード数ランキングでLINEGoogle マップなどの代表的なアプリを抑え、TikTokが1位となった[22]

若年層以外へ訴求するため、2018年夏以降CMも積極的に展開している[23]。有名人を起用し、露出を増加させることに成功した[23]。ドラマ『獣になれない私たち』ではスポンサーになり、劇中の登場人物がTikTokを利用するテレビCMを放送した[24]。『第69回NHK紅白歌合戦』ではいきものがかりが「じょいふる」を歌唱するステージで、コラボキャンペーンに参加した一般ユーザーが投稿した動画の一部をステージ演出に取り入れる試みが行われた[25]。2021年4月からは中京テレビ制作の全国ネットで毎週火曜日19:00〜56(JST・一部地域を除く)放送の「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」のスポンサーの一社になり、番組公式TikTokアカウントも開設している[26]

2019年夏にはダンス動画に限らず様々な動画が投稿されていることをアピールするためのCMを打ち出し、ユーザー層を広げた[23]

2019年10月 - 日本市場でのサービス提供を開始[27]

流行[編集]

TikTokには様々なトレンドが存在する。代表的なものとして、ユーザーがあるお題を真似したり、アレンジして広がるミーム(meme)動画が挙げられる。アプリ内の検索ページにはハッシュタグ(#)のトレンドが表示されており、「ハッシュタグチャレンジ」と題された企画が定期的に開催される[28][29]

投稿されるコンテンツは少しづつ変化しており、2018年にはリップシンク(口パク)ダンス動画が流行したが、2019年にはお笑いやエンタメ、動物、赤ちゃんに関する動画など、YouTubeのように多種多様な動画が共有されるようになった[29]

TikTokは流行音楽の発信源としても注目を集めている。米国のラッパー、リル・ナズ・Xは当初無名のアーティストであったが、楽曲「オールド・タウン・ロード」は、2019年にTikTok上で「#Yeehaw Challenge」と称されたダンスチャレンジが流行したことがきっかけとなり大きな注目を集め、全米シングルチャート19週連続1位の記録を達成した[30]

日本では、2020年4月頃にシンガーソングライターの瑛人の楽曲「香水」を使用した動画が拡散したことを起点に、YouTubeや他のSNSにもカバー動画が次々と投稿されるといった動きが広がった[30]

多くのアーティストがTikTokを音楽プロモーションの場所として活用するようになり、音楽業界にとっても重要なメディアとなりつつある[31]

2021年、日経トレンディが発表する「2021年ヒット商品ベスト30」の1位に「TikTok売れ」が選ばれた。日経BPによると、TikTokは音楽分野に限らず、菓子や飲料などの低単価なものから高級車まで、あらゆる消費の起点となっており、"若者が歌ったり、踊ったりする短尺動画を投稿するアプリ"から"動画で消費を動かす最強のプラットフォーム"へと進化を遂げた、と分析している[32]

アワード[編集]

毎年アワード大賞が発表されている[33][34]

2021年[編集]

  • TikTok流行語大賞2021:「#モテすぎて草誘ってて森」[33]
  • CREATOR OF THE YEAR 2021:バヤシ[33]

2022年[編集]

  • TokTok流行語大賞2022:「それでは聴いてください、チグハグ」[35]

安全性への懸念[編集]

ユーザーはアカウントを個人アカウントに設定すると、ユーザーが許可した相手にしかその内容を閲覧できないようになる。不適切な内容の動画を投稿した場合、運営によって動画が削除される。また、その他にも規約違反を行った場合はアカウントが凍結される[36]

国家安全保障やプライバシーの懸念[編集]

  • 当初TikTokは(ユーザー不同意で)入力している内容を盗み取っていた[37]iOS 14の新機能によってバラされた後に修正した[38]
    • 2019年12月5日時点での解析結果では入力された内容を出来る限り名寄せしていることが暴露され、EU一般データ保護規則違反であることが判明した[39]
      • 2021年2月16日 - 消費者契約が詐欺的だとしてヨーロッパの消費者団体がTikTokに苦情を申し立てる[40]
  • アプリを起動していない状態でもIPアドレスやGPSなどを使ってユーザーの位置を追跡し、アドレス帳の連絡先や写真、ムービーなどにアクセスしている[41]
    • 2020年8月12日、Android版はMACアドレスを1年以上にわたって収集していることが判明した[42]。これは事実上(1台しか持ってなければ)個人特定をされ得る。
      • 中国では、国家の要請があれば企業や個人は企業情報を含めたあらゆる情報を提供しなければならないとする国家情報法が制定されており[43]国家安全保障やプライバシーの懸念から、国家レベルで使用を制限している例もある。アメリカ合衆国のポンペオ国務長官は「利用すれば、個人情報が中国共産党の手に渡りかねない」と発言している[44]
        • 2022年12月、CIA長官が中国政府が米国人利用者の情報を入手する恐れがあると警告した[45]
          • 7日、ByteDanceが中国政府にユーザーデータを引き渡す危険性があるとしてインディアナ州から提訴された[46]

青少年保護措置[編集]

  • 不適切な内容の通報、承認したユーザーのみの閲覧または特定のユーザーをブロック、アカウントの非公開設定ができる[要出典]
    • 2022年12月7日、「使用制限モード」でも不適切コンテンツが表示されてしまう場合があるとしてインディアナ州から提訴された[46]
  • 危険性がある動画や、適切でない可能性がある動画を機械的検出ならびに人的確認の上、危険性があると判断された場合に「動画を視聴する上での注意喚起文」が表示される[要出典]
  • また、精神疾患診断動画に騙されて、医学的根拠のない治療を受けている青少年がいることも問題視されている[47][48]
    • 2023年1月8日、心理学や神経学を駆使して過剰使用へと駆り立て、子どもらの精神衛生を害したとして提訴された[49]
  • 2019年2月27日、13歳未満の児童への情報収集およびならびに保護が足りないことを理由に、アメリカで570万ドル(約6億3000万円)の罰金処分を課された[50]
    • 12月3日、小児性愛者からの児童保護をサボったとして母親達から集団訴訟を提起される[51]
    • 2020年5月14日、2019年2月の判決を無視し動画を削除していないのは違法だとして集団訴訟を提訴された[52]
    • 2021年1月14日、ようやく15歳以下のアカウントを「非公開化」した[53]
      • 8月13日、プッシュ通知受信可能時間の制限など保護措置を強化した[54]
      • 2022年10月18日、ライブ配信の年齢要件を18歳以上に引き上げた[55]
  • 2022年12月15日、アルゴリズムが自傷行為や摂食障害に関する有害動画を10代利用者に39秒に1回の頻度で勧奨してしまうことが調査で発覚した[56]
    • 2021年12月16日にアルゴリズム変更をしたにもかかわらずである[57][58]

検閲[編集]

中国本土版(抖音)は中国政府が不適切と考える動画は投稿できない。国際版(TikTok)も同様に中国政府が不適切と考える動画を拒否しているのかどうかの議論と疑惑が存在する。

中国共産党にとって気に食わない政治イデオロギーによるもの[編集]

アンコンシャスバイアスを助長するような商業至上主義によるもの[編集]

  • 2019年12月2日、LGBTQプラスサイズおよび障害者を既定ではいじめリスクがあると勝手に判断し、表示内容いかんによらず到達を制限するリストに入れていたことが発覚した[64]
    • 2020年3月16日、開き直りの声明文を発表する[65]

制限[編集]

アメリカ合衆国[編集]

2019年12月、アメリカ政府はTikTokによる国家安全保障上のリスクを強く懸念し、アメリカ陸軍アメリカ海軍アメリカ空軍アメリカ海兵隊と沿岸警備隊に対して、政府支給の端末でのTikTokの使用を禁止。2020年2月23日には運輸保安庁(TSA)の職員に対してもTikTokの使用を禁止した[66]

  • 2020年
    • 7月10日、プライバシー上の懸念があるため使用しないよう、アメリカ二大政党の全国委員会両方ともが警告した[67]
      • 同日、アマゾンが従業員にスマホから削除するよう通達(同日中に撤回される)[68]
    • 8月3日、トランプ大統領はアメリカ事業を9月15日までに国内企業に売却しなければ利用を禁止すると発表した[69]。なおトランプ大統領の禁止発言後もマイクロソフトは買収交渉を継続していることを明らかにしていた[70]
      • 17日、イギリス事業買収にも興味を示していると報じられる[71]。なおこの背景には約1か月前の7月19日、親会社と距離を置くためにイギリス移転を画策していると報じられたことをMSが好機会と捉えた可能性がある[72]
    • 8月6日、アメリカ連邦議会は政府支給のデバイスで政府職員によるTikTokの使用を禁じる法案を満場一致で可決した[73]
      • 8日、TikTok禁止の大統領令に反発し、訴訟準備を発表[74]
        • 23日、提訴したことを報告[75]、24日、正式に受理されたことを報告[76]
    • 8月14日、トランプ大統領はByteDanceに対してTikTokの米国事業を90日以内に売却することを命じる大統領令を発動した[77]
      • 29日、中国政府が妨害するために「AI技術輸出には当局承認が必要」と規制強化をする[78]
    • 8月18日、アメリカ事業買収競争にオラクルが参加[79]
    • 9月13日、ByteDanceによる買収提案の却下を受けてマイクロソフトは買収を断念した[80]
    • 9日18日、アメリカ合衆国商務省は20日から米国内でのTikTokとWeChat(微信)の新規ダウンロードを禁止すると発表した。翌19日、トランプ大統領はTikTokの米国事業を継続するためのオラクルとの提携案を承認すると表明し[81]、27日に禁止措置を延期した[82]
    • 11月12日、連邦地裁が命じた一時差し止めに従い、商務省はTikTokの禁止措置を見送った[83]
    • ?月?日、ネブラスカ州が政府端末での使用禁止を決定[84]
  • 2021年
    • 1月5日、トランプ大統領が5日付けで、8つの中国製アプリとの取引を禁止する大統領令に署名した[85]
      • (20日にはジョー・バイデン次期大統領が就任予定)
    • 6月10日、ジョー・バイデン大統領は連邦最高裁で違憲判決が相次いで規制が困難であることを鑑み、WeChatとともにTikTokを禁止するトランプ前政権の大統領令を撤回した[86]
  • 2022年
    • 6月17日、バックドアを仕込んでいるとの報道[87]
    • 6月28日、米国連邦通信委員会のコミッショナーがAppleとGoogleに禁止するよう呼びかけた[88]
    • 11月末-12上旬、サウスダコタ州、サウスカロライナ州、メリーランド州が相次いで使用禁止を決定[84]
    • 12月13日、マルコ・ルビオ共和党上院議員らの超党派議員グループが、TikTok禁止法案を議会に提出[89]。14日の夜に「政府のデバイスに関するTikTok禁止法」が全会一致で承認され[90]、19日、全会一致で上院を通過し[91]、23日、議会で可決した[92]
  • 2023年
    • 1月9日、ニュージャージー州とオハイオ州が使用禁止を決定[93]
    • 1月15日、アラバマ州で使用禁止となった[94]
    • 1月?日、透明性センターの最初の1つがメリーランド州に開設される予定[95]

アルメニア[編集]

アルメニアでは2020年ナゴルノ・カラバフ紛争によりTikTokが2020年11月2日現在規制されている[96]

インド[編集]

インドネシア[編集]

2018年7月3日、インドネシア政府はTikTokがポルノや宗教を冒涜するようなものといった不適切な内容を拡散させているとしてTikTokの使用を一時的に禁止した[103][104][105][106][107][108]。その後TikTokは直ちに20名の従業員を利用して不適切な内容を規制することを約束したため[104]、インドネシアにおけるTikTokの使用規制は2018年7月11日に解除された[103]

日本[編集]

日本でも、2020年7月、自民党の「ルール形成戦略議員連盟」(会長・甘利明税調会長)が安全保障などの懸念からTikTokを念頭に中国発のアプリ利用を制限するよう、政府に提言する方針を固めた[44]

パキスタン[編集]

パキスタン電気通信庁英語版(PTA)は2020年10月8日に「社会各界からTikTokの不道徳および下品な内容に関する大量の苦情が寄せられた」としてTikTokの使用を禁止した[109][110]。PTAはTikTokが当局の納得いく管理体制を構築できれば、禁止令の見直しを行うことを検討していると発表し[110]、その約束通り2020年10月19日、TikTokの最高幹部が違法な内容をアプリにアップロードするユーザーのアカウントを凍結すると宣言したため、PTAはTikTokの使用禁止令を解除した[111]

アフガニスタン[編集]

2022年4月、通信情報技術省は「TikTokは人々の時間を無駄にしていると多くの苦情を受けた」として、インターネットサーバーからアプリを削除し、アフガニスタンのすべての人がアプリにアクセスできないようにするように命じられた[112]。ターリバーンの副報道官イナムラ・サマンガニは「下品なコンテンツはシャリーアに沿っていなかった」とした[112]

バングラデシュ[編集]

2018年11月バングラデシュ政府はポルノとギャンブルの取り締まりという名目でTikTokアプリへのアクセスを遮断したが[113]数ヶ月後に解除され、TikTokが規制されていた数ヶ月の間シンガポール企業のBIGOテクノロジー(-Technology)が開発したLikee英語版というTikTokのコピー版アプリがバングラデシュで人気を博した[114]

社会問題[編集]

注目を集めるために公共の場で動画を撮影する、撮影目的で大音量の音楽を鳴らす、店の許可なしに勝手に動画を撮影して迷惑をかけるなどのケースが存在する。

また、個人情報となる素顔や自宅付近の映像などから住所や個人が特定されてストーカーに発展したり、自身の顔が映った動画がYouTubeなどの動画配信サイトに無断転載されるなど、様々な社会問題の発生が危惧されている。実際に、日本や海外でもTikTokの使用に起因するトラブルが多発している。

中華人民共和国本土[編集]

2016年9月、ByteDance(バイトダンス、北京字節跳動科技)は、まず中国本土市場向けに抖音(ドウイン、Douyin)をリリースした。その後2017年に中国本土以外の地域に向けて国際版のTikTokをリリースしたが、中国本土では外国のSNSは基本的に利用不可の方針を中国政府がとっているため、国際版は中国本土で利用ができないように設計されている[115]

2018年5月6日、重慶市で列車の屋根に乗り動画を撮影していた男性が、高圧線に触れ感電死する事故が発生した。男性が電車の屋根に乗っていた理由について、「TikTokに投稿する動画を撮るため」と報道され物議を醸したが、その後男性の恋人がTikTokへの投稿目的での動画撮影を否定した。しかし、中国のネット上では恋人の供述を疑問視する声や、アクセス数目的の過激な行為への批判的な意見が相次いでいる[116]

香港[編集]

2020年7月7日、中国政府が香港で国家安全維持法を施行したことなどから、数日以内に香港市場から撤退することを明らかにした[115][117]。中国政府の検閲に従っている中国本土版(抖音)を香港市場に導入するかは未定であるが、本土の中国人が香港に旅行したり滞在するため、中国本土版(抖音)は既に香港で多数の利用者がいる[115][118]

インドネシア[編集]

2018年7月3日から、インドネシア政府は一般市民へのポルノや冒涜などの違法コンテンツの蔓延を懸念し、一時的にアプリをブロックした。その後、Bytedanceが不適切なコンテンツの削除、政府との連絡窓口の開設、年齢制限とセキュリティーメカニズムの導入などの対策を実施したため、1週間後にはブロックが解除された[119]

日本[編集]

日本では、一部ユーザーの迷惑行為が問題視されるようになっている。公共の場であるにもかかわらず、大音量で音楽を流したり大騒ぎする様子を撮影しているユーザーに対して苦言を呈する意見が出ているほか、人気アーティストのコンサートにおいて、ステージの様子を撮影し投稿する盗撮行為について問題視する意見が挙がっている[120]。また、いじめ、スーパーやコンビニなどで購入する前(実際は購入していたが悪質だとして炎上した)の飲料水を飲む[121]、公共の場の物を破壊する、線路の上や道路の中心などに降りてダンスをするなどの犯罪に当たる行為が撮影された動画が投稿され、問題視されている。職務質問の際にダンス等で警察官を挑発する動画が投稿されており、公務執行妨害威力業務妨害に当たるのではないか、という意見が上がっている[122]

2019年7月17日、TikTokに投稿されていた児童ポルノを拡散した高校生と大学生9人が書類送検された[123][124]

2022年6月4日、自らのフォロワーの少女に対しわいせつ行為をしたとして、ティックトッカー2人が、愛知県警察愛知県青少年保護育成条例違反容疑で逮捕された[125]

2023年1月には、大手回転寿司チェーンのはま寿司で、若い男性客がレーンに流れてきた他人の注文品を横取りして食べる動画が投稿されたほか、同じはま寿司の別店舗では客が他人の注文品に備え付けのわさびを勝手に載せる動画が、さらにくら寿司の店舗では客が一度レーンから取った寿司を再びレーンに戻す行為を映した動画が、スシローの店舗では若い男性客が醤油さしや湯呑みをなめ回して他の客も使う棚に戻したり、レーンで回っている商品の寿司に唾液をつけるなど不適切な行為を撮影した動画が短期間に相次いでTikTokなどのSNSに拡散されるなど、回転寿司チェーン各店を標的にした迷惑動画の投稿が社会問題化している[126][127]

インド[編集]

2019年4月6日、インド南部タミル・ナードゥ州都チェンナイの高等裁判所は、インド中央政府に対しTikTokのダウンロードを禁止するよう命じた。裁判所は、アプリがポルノを助長し、青少年の精神の健全性を損なうと裁定した。裁判所の暫定命令は、チェンナイを拠点とする弁護士Muthu Kumarの申し立てによるもので、他にも同命令では、TikTok経由で共有されたビデオを放送しないよう現地メディアに要請している。

2019年2月にもタミル・ナードゥ州政府の情報技術代表が、中央政府宛ての書簡にて、TikTokが「文化的な劣化」を促し、ネット上のいじめ、児童ポルノの温床となっていると主張し、アプリの禁止を求めていた。

報道を受けて、Bytedanceは「裁判所からの正式な命令を待って、内部調査の後に対応する」とのコメントを発表した。また、アプリの運用方針について「現地の法的規則を順守する」と述べている[128]

2020年6月29日、インド電子・技術省はTikTokの使用を禁止した。理由として、主体や一様性の問題があると述べられている。また、インド国内からは、 利用者のデータをインド国外のサーバーへ転送したり悪用したりしているとの多くの苦情が寄せられていたという。声明で中国の名前は出していないものの、今回のアプリの使用禁止は、インドと中国の間で軍事的緊張が高まっているのが原因だとみられる[129]

アメリカ合衆国[編集]

13歳未満のユーザーの割合が高いことを把握しながらも、ユーザーの個人情報を収集するだけでなく、プロフィールを公開状態にしており、さらに2016年10月までユーザーの居所までわかる状態となっていた。この状況をFTC(連邦取引委員会)が問題視し、COPPA(Children's Online Privacy Protection Act:児童オンラインプライバシー保護法)に違反すると指摘した。FTCによれば数千件の苦情が寄せられていたにもかかわらず、Bytedanceは必要な対応を講じていなかったとされる。

その後、ユーザーの年齢制限が導入され、13歳未満の子供は他のユーザーのフォローのみを可能とし、自分から動画の投稿やシェアを行うことは不可能となった。また、ユーザーに安全な使用方法を指導する動画も公開した。

2019年2月、FTCとBytedanceとの間で和解が成立し、和解条件として同社に罰金570万ドル(約6億3000万円)の支払いが命じられた[130]

事件[編集]

TikTok利用者のデータに不正にアクセス[編集]

米国と中国に勤務する4人の従業員がTikTok利用者のデータに不正にアクセスし記者が使用している端末の情報を入手していたことが発覚した。TikTokを運営するバイトダンスを批判的に書いている米誌フォーブスや英紙フィナンシャル・タイムズの記者が被害にあったという[131][132]。なおこの事件の背景にはバイトダンスがユーザー位置情報追跡を画策していることがすっぱ抜かれたことによる炙り出しによるもの[133]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

  1. ^ TikTok – Real Short Videos”. App Store. 2019年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月30日閲覧。
  2. ^ TikTok”. Play Store. 2019年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月15日閲覧。
  3. ^ TikTok - Make Your Day”. iTunes. 2019年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月3日閲覧。
  4. ^ a b TikTok動画の長さ制限、60秒から3分に”. CNET Japan (2021年7月2日). 2021年7月2日閲覧。
  5. ^ TikTok人気を生む驚異のAI活用 有名投稿者の7割が「一般人」”. 日経. 2022年10月20日閲覧。
  6. ^ TikTokの爆発的な拡散力はどこから?AIアルゴリズムと「階層型ユーザープール」で生み出した大ヒットの裏側”. レバテック. 2022年10月20日閲覧。
  7. ^ TikTokにハマる理由 優秀なAIがユーザーを魅了する”. 日経. 2022年10月20日閲覧。
  8. ^ “欧米のティーンに人気の音楽&ビデオアプリ「Musical.ly」、中国のニュースアプリ「Toutiao(今日頭条)」が8億〜10億米ドルで買収”. BRIDGE. (2017年11月11日). https://thebridge.jp/2017/11/musically-acquired-by-bytedance-toutiao 2020年6月6日閲覧。 
  9. ^ Tik Tok, a Global Music Video Platform and Social Network, Launches in Indonesia-PR Newswire APAC
  10. ^ a b Tiktokで展開する新時代の音楽プロモーション”. 株式会社ボンビ (2018年12月28日). 2020年6月6日閲覧。
  11. ^ “「Tik Tok」と「musical.ly」が1つのアプリに”. ケータイWatch. (2018年8月2日). https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1136313.html 2020年6月6日閲覧。 
  12. ^ a b 「TikTok」と「musical.ly」が統合、世界No.1のショートビデオプラットフォームを目指す”. 2018年8月5日閲覧。
  13. ^ Douyin joins Apple Music partnership program”. Shanghai Daily. 2018年8月31日閲覧。
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関連項目[編集]

外部リンク[編集]

国際版[編集]

中国本土版[編集]