オーガ

オーガ(英: ogre)、あるいはオグル(仏: ogre)、オーグルとは、伝承や神話に登場する人型の怪物の種族である。女性はオーグリス(英: ogress)またはオグレス(仏: ogresse)と呼ばれる。
語釈
[編集]語源としては、古くさかのぼるばあい、ギリシア・ローマ神話の冥府の神オルクスに由来するという説がある。しかし、直接にはイタリア語方言で「悪鬼、怪物」を意味するオルコやオルゴ(イタリア語: Orco, Orgo)に基づくともされる[1]。
シャルル・ペローの昔話集 (1697年)が初出[1]であると『オックスフォード英語辞典』にも記載されているが[2]、すでにクレティアン・ド・トロワ作『ペルスヴァルまたは聖杯の物語』(1180年代)に用例が見えるとの指摘がある[3][2]。
日本では「鬼」と訳されることが多い。
概説
[編集]北ヨーロッパでは凶暴で残忍な性格であり、人の生肉を食べるとされる。一方で、引っ込み思案で臆病という面もある。知性や賢さといったものはほとんどなく、人間が彼らを倒すことは難しくない。また、自由に動物や物に姿を変えることができると言われている。住処は大きな宮殿や城、または地下である。
絵画などでは豊かな髪の毛とぼうぼうのあごひげをはやした大きな頭とふくらんだ腹と強靭な肉体をもつ大男として描かれている。
児童文学にはオーガに誘拐されたお姫様を救出する勇敢な騎士の話がたくさんある。また、ファンタジーゲームや映画の中にもよく登場する。
スカンジナビア半島の国々ではオーガはトロールと関連付けられている。彼らは山の中に建てられた城の主人であり、莫大な財宝をもっていると考えられている。[要出典]
ペローペローが17世紀末に採取、出版した伝承「長靴をはいた猫」のオーガは、変身能力を逆手に取られて猫に食べられている。
脚注
[編集]- 1 2 山室静「イギリス・ドイツ・北欧諸国の妖怪・精霊・魔神たち」『妖怪魔神精霊の世界 : 四次元の幻境にキミを誘う』自由国民社、1967年、167頁。NDLJP:1244420。「[タイタンとは]別にオーグル Ogre があるが、これは巨人というよりも怪物、怪物、人食い鬼をさし、北欧でいうトロルに似たもの。オーグルを最初に用いたのは、ペローの昔話という Orcus (冥府の神)から出たが、この語はラテン語のイタリア方言の Orgo 或いは Orco (怪物、悪鬼)に基づくものではないかとされる。」
- 1 2 Carey, John (2007). Ireland and the Grail. Celtic Studies Publications. p. 168. ISBN 9781891271151
- ↑ Le Conte du Graal (Perceval) - Gauvain à Escavalon UNIVERSITÉ D'OTTAWA Faculté des Arts - Laboratoire de français ancien 2025年2月18日確認