マンドレイク
| マンドレイク | ||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マンドラゴラ・オフィシナルム M. officinarum の花
| ||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||
| European Mandrake | ||||||||||||||||||
| 種 | ||||||||||||||||||
マンドレイク(Mandrake)、別名マンドラゴラ(Mandragora)は、ナス科マンドラゴラ属の植物。茎はなく、釣鐘状の花弁と橙黄色の果実をつける。
古くから薬草として用いられたが、魔術や錬金術の原料としても登場する。根茎が幾枝にも分かれ、個体によっては人型に似る。幻覚、幻聴を伴い時には死に至る神経毒が根に含まれる。
この植物のヘブライ語「ドゥダイーム」は「愛の植物」の意で[1]、媚薬や不妊症の治癒薬とされ、『創世記』ではヤコブの妻ラケルにあてがわられる( § 旧約聖書参照)。
掴もうとしてもひるむようにかわし、止めても人が引き抜けば致命的で、代わりに犬に繋いで引っ張らせて犠牲にする方法が、ローマ帝国時代のユダヤ人著述家フラウィウス・ヨセフス『ユダヤ戦記』に記載され、そこでは「バーラス」という産地(現・ヨルダンに所在する渓谷[注 1])の名で呼ばれる薬草だが、マンドレイクのことと解釈され、犬による採取法の記述や図像は、ドイツをはじめ中世ヨーロッパに広まった。
中世では、引き抜くと悲鳴を上げると脚色され、まともに聞いた人間は発狂して死んでしまうという伝説となっている。根茎の奇怪な形状と劇的な効能から、中世ヨーロッパを中心に、魔術や錬金術を元にした作品中に、悲鳴を上げる植物としてしばしば登場する。
ドイツ語では「アルラウン、アルラウネ」と称し( § アルラウネ参照)[3]、また、絞首刑者の男性がこぼした精液から生まれたという伝承[4][5]にもとづきガルゲンメンライン(「絞首台の小さい人」)などと呼ばれる。
犬を用いた採取法は、中国宋代の周密 がイスラム教徒圏の慣習として伝えており、マンドラゴラとみなされる草は「押不蘆」と呼んでいるが、ペルシャ語「ヤブルー」の音写であろうとされる( § 中国への伝搬)。
語釈
[編集]英語名の "mandrake" は、ラテン語 mandragoraに由来するが、原語では何ら関係ないものの、英語では "man" (人、男)や "draco/dragon/drake(竜)との関連づけが発生した[6]。
フランス語の名称マン=ド=グロワール(main-de-gloire、"栄光の手")は、更に最たる民間語源の例と言われる( § 栄光の手参照)。
ドイツ語では「アルラウン、アルラウネ」(Alraun, Alraune)と称する( § アルラウネ、参照)[3]。またマンドレイク人形は、ドイツでは「アルラウン・メンライン」(Alraun Männlein)、ベルギーではフランドル語で「マンドラゴア・マネケン」(mandragora manneken)、イタリアでは「マンドラゴラ・マスキオ」(mandragora maschio)などと呼ばれ[7]いずれも「~こびと」「~[小]男」を意味する。
ドイツは、マンドレイクの名が、「アルラウンヒェン」(Alraundrachen)など家の精霊(コボルト)の名に派生している。さらには「マンドラゴラ」が転訛したのがドラクという家の精霊の名称で、「ドラク」は「ドラゴン」とも混同されるが、ドイツのお手伝い精霊の伝承にも竜や火男の要素が混じっている[8]。「アルラウン」も「ドラク」も「竜にちなむコボルト名」に『ドイツ俗信事典』(HdA)では分類されている[9]:68), 71)( § ドラク参照)。
ドイツでは絞首刑になった受刑者の男性がこぼした体液の場所に生えるという伝承から、ガルゲンメンライン(Galgenmännlein 、「絞首台の小さい人」)とも呼ばれる[10][11]。アイスランド語のショーヴァロウト(thjofarót「盗賊の根」)も同じような由来である[10][12]。
オランダ語でもピスディーフイェ[注 2] (pisdiefje、「小便の小泥棒」)やピスドゥイヴェルイェ[注 4] (pisduiveltje、「小便の小悪魔」)という別称があり[13]、やはり盗賊の脳[漿]や、絞首刑者からこぼれた糞[尿]から生えるという伝承に基づいている[14]。英語でもマンドレイクの別称に「ブレイン・シーフ」(brain thief)があるという[13]。
分類学
[編集]マンドラゴラ属(別名: コイナス属)はリンネの『植物の種』(1753年) における Mandragora officinarum の記載と共に植物学上有効となった属である[15]。
キュー植物園系のデータベース Plants of the World Online によれば、以下の4種が認められている[16]。
- Mandragora autumnalis Bertol. - 地中海世界からイラン西部にかけて自生。和名:オータム・マンドレイク (マンドレイクとも)[17]
- Mandragora caulescens C.B.Clarke - ネパールから中国(四川省西部、雲南省北西部)、ビルマ北部にかけて自生。
- Mandragora officinarum L. - イタリア北部からバルカン半島北西部にかけて自生。和名:マンドレイク, マンドラゴラ (デヴィルズアップルとも)[17]
- Mandragora turcomanica Mizgir. - イラン北北東部からトルクメニスタン南部にかけて自生。
-
マンドレイクの実
-
マンドレイクの実
-
マンドレイクの根
雲南省、チベット、四川省の標高3,000m地帯に生息する、曼柁茄(M.caulescens)[18]は、根が胃薬の材料とされている。
薬効
[編集]マンドレイクは地中海地域から中国西部にかけてに自生する。薬用としては Mandragora officinarum、M. autumnalis、M. caulescens の3種が知られている。ともに根にトロパンアルカロイドのヒヨスチアミン[19]、クスコヒグリンなど数種のアルカロイドを含む[20]。麻薬効果を持ち、古くは鎮痛薬、鎮静剤、瀉下薬(下剤・便秘薬)として使用されたが、毒性が強く、幻覚、幻聴、嘔吐、瞳孔拡大を伴い、場合によっては死に至るため現在薬用にされることはほとんどない。複雑な根は人型になるのもあり、非常に多く細かい根を張る事から強引に抜く際には大変に力が必要で、根をちぎりながら抜くとかなりの音がする。
春咲きの種(M. officinarum)と秋咲きの種(M. autumnalis)があり、伝説では春咲きが雄、秋咲きが雌とみなされたらしい。
古代ギリシア・ローマ
[編集]
テオプラストス(前287年頃没)『植物誌』には、マンドラゴラがある作法をもって採取せねばならないと綴られている。「剣でその[根]のまわりを三回(三重に)、円を描き、西を向きながら切りとる」とあり、また、二本目を採取するならば、採取者は踊りつつ、愛の神秘(性交)についてなるべく語り続けながら作業せねばならない[24]。プリニウスも同様な作法を述べているが、テオプラストスから転載したものである可能性がある[21]。
ディオスコリデス『薬物誌』(1世紀)によると、マンドラゴラは、麻薬や鎮痛剤、中絶薬に利用できた。また媚薬も調合できるとしていた[25]。

ディオスコリデスは、「ある者は」手術の執刀前や焼灼止血前に、マンドラゴラ成分をワイン煮して抽出したものをひと杓[注 5]ほど患者に服薬させるとしているが[27]、ディオスコリデスはみずから医師でもあり、自分が処方した経験も含まれるとも解される[29][注 6]。大プリニウスの『博物誌』も、身体を切開や穿刺するおりには痛みを鈍らせるためにこの汁を1キュアトゥス分量ほど患者に飲ませるものだ、としている[33][28][34][33]。
マンドラゴラは、臭気が強いとされる。目薬の材料としても使われたとし、ヒッポプロモス、キルカエオン、アルセン、モリオンとも称すとする[33]。
麻酔薬などの製法として、エキスを抽出させるが、色々な手段が使われたことが記載されている。ディオスコリデスは、根からたたき出したり傷つけて抽出した簡易製の汁(ὀπός)と、根をワインなどで煮出した汁(χύλισμα, χυλός)の名称を分けているが、プリニウスは「汁」(sucus)と一緒くたに呼んでいる。また、根から剥いだ皮を3カ月をかけて浸出させたり、果実を天日干しにして濃縮した汁を作るとしている[35]。
ディオスコリデスは、マンドラゴラには男女の二種類があるとしたが[25]、プリニウスもまた男のマンドラゴラが白、女のマンドラゴラが黒い色、としている[33]。プリニウスは別の植物として、白エリュンギウム(エリュンゲ)、別名ケントゥムカピタ(「百頭」)についての項を設けているが[39]、これはマンドラゴラと同定できるものとされる[41]。こちらの根は、男女の生殖器そっくりであるとされ、男性がその陰茎のような根を入手すれば、女性を惹きつけることができるとする。レスボス島のパオンが男根状のエリュンゲ根を持っていたため、サッポーがこれに恋をしたとプリニウスは説く[39][40]。
ギリシアの伝説には、メーデイアがイアーソーンに与えた膏薬油(火を吹く青銅製の蹄の牡牛から守るための特効薬)が、鎖につながれたプロメテウスの体液を養分とした薬草でできていた、という伝承があり、マンドラゴラとの類比が指摘される[42][43]。
愛の神
[編集]古代ギリシャでは「愛のリンゴ」と呼ばれ、アプロディーテー(ウェヌス)に捧げられた[44]としている。また、愛の女神は「マンドラゴリィティース mandragoritis」の称号でも知られる[45]。レンデル・ハリスもマンドラゴラにまつわる数々の伝承は、ウェヌス崇拝に帰結するという説を展開する[46]。
ウェヌス神話における「黄金のリンゴ」がマンドレイクであるとする説もある[19]。
史実
[編集]史上ではカルタゴの軍勢が放棄して撤退した街にマンドレイク入りのワインを残してゆき、街に入ってきた敵軍が戦勝祝いにこのワインを飲み、毒の効能によって眠っている敵軍を皆殺しにして勝利を収めたマハルバルの軍功が伝わっている[47]。その他にも、ツタンカーメンの墓に栽培する様子が描かれている。
旧約聖書
[編集]『旧約聖書』の『創世記』『雅歌』では「恋なすび」とも訳される。旧約聖書に現れるヘブライ語「ドゥダイーム」[48](dud̲āʾim דּוּדָאִים 、単数形:dud̲ā דודא)は「愛の植物」の意でマンドレイクの事とされる[1]。これは、「女性からの愛」を指すヘブライ語「ドード」と関連すると考えられ[44]、媚薬[49][1]あるいは不妊症の治癒薬であったと考察される[50][51] 。
関連するのはヘブライ語聖書の、『創世記』30章のいきさつである。ヤコブがもうけた子供十二人がイスラエル十二支族の祖になるわけだが、最愛の妻のラケルが不妊症であった。ヤコブは、最初の妻にラケルの姉レアをあてがわれていたので、そのあいだに長子ルベンがいた。その息子ルベンが「恋なすび」を見つけ、母親にゆだねた。ラケルが恋なすびを所望すると、レアは交換条件として、ヤコブと一夜共にすることを許すことを要求した。しかしラケルはもらった薬草の甲斐なく、レアの方が立て続けにヤコブと二男一女をもうけた[52][50] 。ラケルは姉の多産を見せつけられるようにして、子無しの辛さを数年間、耐え忍んだが、ついに神が介入してヨセフを身ごもらせたとされる[53][54][50]。
また聖書では『雅歌』7章13節で性愛の修辞として登場する[55][1]。
ヨセフス
[編集]マンドレイクの収穫にはかなりの危険を伴うため、犬を繋いでマンドレイク(とみなされる植物)を抜かせるという方法がローマ帝国時代のユダヤ人著述家フラウィウス・ヨセフスの著書に記載されている[4]。
ヨセフス『ユダヤ戦記』によれば、旧マカイロスの町(現今ヨルダン領)の北を囲む谷(ワディ・ザルカ・[マイン][2])にバーラス(Baaras)という土地があり、やはりバーラスとよばれる根っこ(死霊にとりつかれた人の除霊に効くという)が生える。しかし"採ろうとする者おれど簡単にはいかず、手から遠のいて、静かに採取されるままにも応じない。女性の尿あるいは経血をかければ、[止まって応じるが]、そこで触れた者は必ず死んでしまう"[57]。そこでうまく採取するためには、"根の廻りを掘って堀をめぐらせ、根のほんの少しだけ[先っちょ]が土に隠れたところで、犬をつなぐ。そこで犬をつないだ人間が離れると、犬は付いていこうとしていとも簡単に根を引き抜くが、たちまち死んでしまい、あたかも草を得ようとした人間の身代わりになったかのようである。その後であれば、怖れずとも手で触れても大丈夫である" [59]。
ヨセフスは、この根っこをミカン科ヘンルーダの一種だとしているのだが[58]、このような採取法の既述は他にもみられるため、比較により、ヨセフスの草もマンドラゴラのことであろうと結論付けられている[60]。
キリスト教動物寓意譚
[編集]
『フュシオロゴス』の「象」の項目によれば、雌ゾウは子を作ろうと思い立つと、この植物の自生地につがいを連れてゆく。雄ゾウはマンドラゴラを探しあてると発情し、これを雄に渡すとこれもさかりがついて、交尾する。すぐさま妊娠して子供ができるという[62][63][64]。この象たちの図像は、スローン第278写本などにみつかる(⇒右図を参照)[65]。
フィリップ・ド・タンがアングロ=ノルマン語で詩作した動物寓意譚、韻文体『動物誌』の(1130年以前)にも「マンドラゴール」の項がみえるが、二種類の根があること、採取は危険で触れずに犬に繋いで引き抜かせること、などが吟じられ、また、死以外のあらゆる病に効く[66][67]万能薬だとしている。
伝承・伝説
[編集]
年代、製作地、

魔法薬や錬金術、呪術にも使われる貴重な材料であり、一説には精力剤、媚薬、または不老不死の薬の原料とも言われる。外見は人参に似た形状をしているが、地中に埋まっている先端部分が二股に分かれて足のようになっており、人間のようにも見えるという[70]。マンドレイクは完全に成熟すると自ら地面から這い出し、先端が二又に分かれた根を足のようにして辺りを徘徊し始める。その容貌はゴブリンやコボルトに似て醜いものとされる。
中世ヨーロッパ(英国を含む[71])の伝承にも、マンドレイクの収穫には引き抜くと悲鳴をあげてかなりの危険を伴うため、犬に繋いでの採取法が語られたが、これはそもそも何世紀も前に、ローマ時代のヨセフスが記載した「バーラス」を犬で採取する方法(上記、 § ヨセフス)を継いでいる[72][73][4]。
しかし、マンドレイクの根を引き抜くと悲鳴をあげるというのは、中世の脚色であり[43]、古代ギリシアやローマの作家は言及しなかった事項である[注 8] 。罪人の男の精液から生える(処刑場の絞首台に自生している)というのも、また中世の脚色である[43]。罪人の体液から生まれるメーデイアの膏薬油(プロメテウスの体液を肥料にした薬草)にまつわる上述のギリシア伝説を流用したとも考えられる[42][43]。
また、マンドレイクは夜になるとランタン灯のように光り輝くと、古英語の『本草書』(1000年頃、偽アプレイウスを基に拡充)に記載される[74]。
採取法
[編集]
しかし中世ヨーロッパにおいては、地面から引き抜く際にすさまじい悲鳴を上げるとされており、この声を聞くと精神に著しいショックを受け、正気を失ってしまうといわれる[70]。
その音の危険を犬に身代わりさせたマンドラゴラ採取方法が述べられる。ほぼヨセフスのくりかえしになるが、記述によっては設定などが微妙に違う。澁澤龍彦まとめは、採集者はまず禁欲的な生活を長期間行った後で、自生地へ赴く。採集にあたり、性的に興奮させる言葉で植物をはやし立て、近づいた後、自分になついている黒犬[注 9]を紐でマンドレイクに繋いで、自分は遠くへ行きそこから犬を呼び寄せる。すると犬は自分のもとに駆け寄ろうとするので、その勢いでマンドレイクが抜ける。犬は死んでしまうが、犬一匹の犠牲で無事にマンドレイクを手に入れることができるという方法で記載される[78]。
代用植物
[編集]アト・ド・フリースによれば、ヨーロッパでは旧来、いわゆる恋茄子(ナス科マンドラゴラ属)ではなく、ユリ、バラ、ユキノシタ、ジャスミン、メロン、料理用のバナナ、キイチゴの根、またランのうち球根が男根(形状と臭気)に似る種類、また別種のロバの耳のような形をするものがマンドレイクだとされたという[44]( § アルラウンもどきも参照)。
アルラウネ
[編集]マンドレイクの異称としてドイツにアルラウン (Alraun)、女性形アルラウネ(Alraune)があるが[3]。また異表記や異名にはアララウン、アルリュネケン、エルトメンヒェン(erdmännchen「大地の小人」)[79]、ガルゲンメンライン(galgenmännlein、「絞首台のこびと」[80][81]などがある。
「アレリュンレン」(allerünren)(またはアレリュンケン[82] allerünken[83])ディートマルシェン地方の方言の呼称(標準語の指小形は alrünchen)だが、採集された説話によれば、ふだんは鍵のかかった櫃のなかに入れられた人形で、これに触れた者が、その後で捏ね粉(パン生地)をこねると、かさが何倍にも増量するとされた[84][82][85]。
同様な呪術人形の総称にグリュックスメンヒェン(glücksmännchen 「幸運のこびと」)があり[80]、持ち主に福と富をもたらすが[81]:319、グリム注によればグリュックスメンヒェンは"仰々しく着せ替えさせられた"蝋人形だという[85]。また「メネローケ」[82](mönöloke)といって、悪魔の名にかけて着せ替えさせる人形があるが[86]、これもアルラウンの類型か同系に扱われる[83][85]。
ドイツ語語釈
[編集]中高ドイツ語でもアルルーネ(alrûne)として知られ[87]、それ以前に古高ドイツ語の語彙集にも、アルルーナ(alruna, alrûna)、アルルーン(alrûn)という単語が充てられることから[3][88][91]、伝承の古さがうかがわれる。
『ドイツ語語源辞典』によれば語源は諸説あり、まず女性人名の古高ドイツ語 Al(b)rin, 古英語 Ælfrūn, 古ノルド語 Alfrún と関連付けられており、Alb, Alp 「夢魔、エルフ」とraunen「囁く」の合成語とされる[3]。より説得性があるが、決定的でないとされるのが、 *ala- 「すべて」と *rūnō 「秘密」と合わせて「大いなる秘密」という意味だった、という説である[3][注 10]。
ヤーコプ・グリムは、『ドイツ神話学』では、元は巫女のように予言能力がある悪魔的な精霊の意味だったものが、宿根草の魔除けの意味に転じたのではないかと推論している[93][注 11]。
ドイツ伝承
[編集]このアルラウネ人形には、持ち主に幸運や富をもたらすお守りのような力があると迷信されてきた[81]:319。
しかしマンドラゴラの本種はドイツに自生しないため、アルラウネは、真正のマンドレイクではなく、従来より別の植物の模造品が作られていたと16世紀の文献にも見つかる。それによれば、「偽マンドレイク」とも呼ばれるウリ科植物(ブリオニア属)の根や、籐や竹のような材質の根茎を使っていたという(以下、 § アルラウンもどきに詳述)[98]。
こうしたドイツの博物学者らもマンドラゴラ(アルラウネ)の採取に犬を犠牲にする方法を転載しているが、あえて「黒い犬」でなくてはならないとしている[98][101]。そこからドイツの著名な文学作品にも載ることとなり[103][105][108]、これらをさらにグリム兄弟が『ドイツ伝説集』第84話(原・[83話])にまとめている[110][注 12][注 13]。グリムまとめでは、黒犬の尻尾に繋ぐとするが[110]、これは必ずしも原資料にないし、上掲の絵図にも合致しない。
また、ドイツ文学には、絞首刑者の滴らせた精液等のもとに生えるという発生条件について、独自の脚色がみられる。グリム兄弟編「アルラウン」の一資料(グリンメルスハウゼン、1673年)によれば、ただの絞首刑者では駄目で、捕まったのが代々遺伝の盗賊 (Erbdieb) 家系の血筋であり、なおかつ母親がそいつを身ごもったときに盗みを働いた、または窃盗衝動を催したことがあり、本人が縛り首になったときはまだ童貞のままで、そいつが水(体液)を垂れ流すと、そこに「ガルグン=マンレ Galgn-Mänl〔ママ〕」[注 14]が生えるという[114]。さらには、その植物は「絞首刑にされた大盗賊 (Erzdieb) の魂とその精子や尿が集まって」できるのだとしている[115][110]。
異聞では、実際には無実なのに泥棒として縛り首にされた者が、その痛みと拷問ゆえに流した水(小水?)の元に, オオバコ[注 15]のような葉をした黄花の植物が生えるのだという。これは金曜日の夜明け前、耳に綿を詰めさらに蝋やピッチでふさいだ準備をし、その草の上で十字を三回切れば、それだけで採取できるという[117]。
そうして手に入れたアルラウネを赤ブドウ酒できれいに洗い、紅白模様の絹布で包み、箱に収める。アルラウネは毎週金曜日に取り出して風呂で洗い、新月の日には新しい白シャツを着せなければならないと、グリム兄弟はまとめるが、原資料によって相違や齟齬がみられる[119]。
アルラウネの御利益や恩恵だが、この人形にいろんな質問をすると、この植物は未来のことや秘密のことを教えてくれるので、幸福や裕福さが舞い込むのだという説明もみえる[110]。または、人形に載せて収めた貨幣を倍返しにしてくれるという伝承もあるが、あまり欲張ってはならず、無理をさせると力が弱って死んでしまう。ドゥカート金貨だとたまに成功する程度だが、リスクを抑えて長持ちさせるなら半ターラー銀貨がほどよい限度とされる[120][110]。あるいは人形の持ち主は「皆が友となり、貧乏は知らなくなり、子が無くても子宝を授かる」とする[116][121]。
持ち主が死ぬと、末の息子がこれを相続する。そのとき父の棺にはパンの切れ端と一枚の貨幣を入れなければならない。しかし末息子が父より先に死んだら所有権は長男のものとなる。このときも末息子の棺にパンの切れ端と貨幣をいれなければならない[110]。
アルラウンもどき
[編集]
アルラウンもどき、すなわちドイツに自生する植物を代用して偽造については、マッティオリの本草書(ドイツ語版、1563年)にみえる[98]。
材料は、ひとつには葦・竹・籐のような材質植物の根茎(Rhorwurtzlen, 標準綴り:Rohr-Wurzel)が挙げられる[122]。もうひとつの材料としては、英名で "false mandrake (偽マンドレイク)" とも呼ぶウリ科ブリオニア属の根 (Brionienwurtz) だが、これはアルバ種であることが特定できる。なぜならばマッティオリによれば、ドイツに生えるのは黒い実生ののもの(赤い実生のものではない)とするので[123]、この種の特定が可能なのである。また、プレトリウスはこの書を引きつつ、ドイツ名ギヒトリューベ(Gichtrübeを充てており、これはアルバ種に相当する[97][注 16]。
ともかくこうした植物を材料として、人らしいかたちに切りこんで整形し、植え戻してしばらく置く。また、木串の先のようなもので穴を無数に開けて雑穀の粒を埋め込んでから植え戻して毛髪が生えたようにこしらえるという[124]。
アルラウンに使われた代用植物は、他にもアヤメ属やリンドウ属の根、キジムシロ属 (Blutwurz) があり、さらにはネギ亜科ギョウジャニンニクの近縁種(ドイツ名:Allermannsharnisch、学名:Allium victorialis )が挙げられている[96][81]:316。
旧ヴィーンのカール・レーマン氏旧蔵[注 17](現:ニュルンベルク市ゲルマン国立博物館蔵)のアルラウン(右上図参照)は[125]、昔の鑑定では頭部がブリオニア属、胴体はギョウジャニンニク近縁種 Allium victorialis であろうとされている[126]。
オーストリアの帝国立図書館(国立図書館)で保管されてきた一対のアルラウネは、自然の根っこのままの標本とされる。かつて神聖ローマ皇帝ルドルフ2世(1612年没)の御物だったものである[127][128]。
また、アルラウネは必ずしも植物の根であるというわけではなく、家の精霊コボルトと混同されて「小さな人形」であったり「小動物」であったりすることもある。いずれにしても入手困難で世話も大変である[要出典]。
ドラク
[編集]家の精霊コボルトは、ところどころの地域でアルラウン(アルラウネ)とも呼ばれる。また、ドラクとも呼ばれるが、マンドレイクや竜の伝承と関わり合いができている(以下詳述)[8][129]。
「ドラク」は本当は「マンドラゴラ」の短縮・転訛によってできた名称であるが[130][131]、名称が「ドラゴン」に似ているため、民間伝承も火竜(や「火男」)に寄せるようになった、と考察される[8]。まず、「ドラク」という低地ドイツ語の名称が、スイスにも持ち込まれて使われるようになった。そしてスイスでは家の精霊の伝承に、マンドレイクや「野の竜」(タッツェルヴルムなど)の要素が加わって混ざったとされている[8]。
名前こそ「アルラウン」だが、説話では飛ぶことができ、金の卵などを産む鳥(鶏)である話例が挙げられるが、それらは「竜」に見立てることができるとハインリヒ・マーツェルは、『ドイツ俗信事典』(HdA)はみなしている[81]:47) 。挙げた例はいずれもスイスの説話で、ひとつは何の動物か不特定の「アルロインヒェン」(Alräunchen)が、クール町はずれのホッホヴァング山麓の森に住むというもの話である[132]。もうひとつは、アルルーネが赤い鶏冠などの色彩の鳥で、持ち主の裕福は、この鳥が毎日1ターラー貨幣を作って(産んで)いたのだと噂されていた[133][135]。
栄光の手
[編集]フランスでもマンドレイク、すなわちマン=ド=グロワール(main-de-gloire、"栄光の手")が、ジベット(処刑人の骸を入れる篭のようなもので、これを公開して吊るす)の下に生えるという伝承がある[136]。
ガリア地方では、「樫の樹」の根の辺りにも生えるといわれた。澁澤龍彦は、ジャンヌ・ダルクが、ドンレミ村の「妖精の樹」の周りに自生するマンドレイクを常に所持していたという伝説を紹介している[137]。
フランスの碩学サント=パレ(1781年没)が、農夫から聞き取った体験談として、ヤドリギが生える樫の木(gui de chêne)の根元にマン=ド=グロワールがいて、これを飼っていたが、モグラの一種という認識だった。これは毎日きちんとパンや肉などの餌を与えないと災いとなり、話者の知人はこれを怠って二人も死んだという。しかし、その見返りに、与えた餌は、ヤドリギ類翌日には倍量/倍価値でもどってくる(金銭でも倍増する、と解釈される)[注 18]。よって飼い主の財は増え続けるという[139][140][141]。
健部伸明編『幻獣大全』によれば、「マンドラゴール」はイギリス人もが「栄光の手」(hand of glory)として知ることとなり、そしてこの栄光の“手” が、「死刑囚」のそれを乾かしたものであり、それに蝋燭を持たせるかそれ自身へ火(これは牛乳でなければ消えないとされる)をつける事によって、あたりじゅうの物を深い眠りに落すことができるとされることになったという[79]。『幻獣大全』では、栄光の手伝承の「ミルク」、「死刑囚の一部分」などの点が「ドイツでの(アルラウネの)伝承に符号」していると指摘しているが[79]、南方熊楠は、マンドレイクの発光性を指摘し、「悪魔の蝋燭」というアラブ人による呼称や、「夜は蝋燭ほど燃える」という10世紀ころのイギリスの文献の記述、「夕方は強く輝く」というユダヤ人の伝承などを列挙している[142]。
中国への伝搬
[編集]ヨセフス以降に書かれた犬を用いてこの危険な薬草を採取する話は、宋代の周密 (13世紀)が、麻酔植物を採るための「回回国」(すなわち回教国、イスラム教圏)より西の地方の慣習として紹介しており、その薬草名「押不蘆 ya-pu-lu」がペルシャ語やアラビア語でマンドレイクを意味する「ヤブルー」(yabruh; يبروح)の音写であろうと南方熊楠や、のちにベルトルト・ラウファーなどが考察した[143][144][145]。南方は、パレスチナ辺で「ヤブローチャク」と呼びならわすことから、これは恐らく宋代末期から漢代初期にかけての期間に、アラビア半島から伝播したマンドラゴラに関する記述であると指摘する[143][注 19]。
なお、マンドレイクは現代中国語では「茄参」(繁体字: 茄蔘、簡体字: 茄参、拼音: )と呼ばれる。
近似名称の植物
[編集]仏法典に出てくる「曼荼羅華」やチョウセンアサガオの別名「マンダラゲ」とは全く関係がない。また、アメリカやカナダで Mandrake といえばポドフィルム(メギ科、和名:アメリカハッカクレン)のことであり、これもまた全く別属別種の薬用植物であり、区別のため「アメリカン・マンドレイク」(American Mandrake)と呼ばれることがある。
南方熊楠は、『本草綱目』に「押不蘆」の次に曼荼羅華がある点から誤解される旨を指摘[注 20]し、「マンドラゴラは薬だがマンダラゲは毒」として区別している[147]が、アト・ド・フリース『イメージ・シンボル事典』[44]、ジャン・シュヴァリエ『世界シンボル大事典』(930頁)[148]、大プリニウス『博物誌』(1085頁)[注 21]では、「MANDRAGORA」「MANDRAKE」「MANDRAGORE」の訳語が、「マンダラゲ」である。
創作
[編集]想像上のマンドレイクやアルラウネは、古くから様々な創作物に登場してきた。シェイクスピアの『オセロー』で睡眠薬を指す修辞として、また『ロミオとジュリエット』では、「墓に生え、引き抜いたものがその植物の叫び声で発狂する」物として描かれる。
湯浅信之はジョン・ダンの詩で出るマンドレイクを「恋茄子」と訳している。
また、主人公が、身持ちの固い女性と不義密通を行う目的で、マンドレイクを調合した薬を使用するニッコロ・マキャヴェッリの『マンドラゴラ』などの演劇、アヒム・フォン・アルニム『エジプトのイサベラ』やジャン・ロラン『マンドラゴール』などの小説のみならず、音楽の世界でも採用されている。フランスの現代音楽の作曲家トリスタン・ミュライユのピアノ曲『ラ・マンドラゴール』は、この植物を題材としている。
RPGなどのロールプレイングゲームに登場するアルラウネは、上半身が人間で下半身が花や植物の根っこの体を持つモンスターとして登場する事が多い。
ドイツのハンス・ハインツ・エーヴェルスは、絞首刑になった男の精液から生じるという伝承を発展させて、枢密顧問官ヤコプ・テン・ブリンケンにより死刑囚の精液と赤髪の娼婦アルマ・ラウネを使った人工授精で作られた美少女アルラウネ・テン・ブリンケンが、周囲を破滅させてゆくというゴシックホラー小説『アルラウネ』(1911年[149])を書いた[150]。同作の中では、その植物について「マンダラゲともいう」と書かれる[151]。ヒロインは誕生時に絶叫する[152]。
J・K・ローリングの『ハリー・ポッターと秘密の部屋』に登場するマンドレイクは、強力な治療薬の効能を持つ、解毒剤の主成分として設定される。
ギャラリー
[編集]-
ギリシア語で書かれた『薬物誌』の1ページ
-
古代医書の1ページ
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ワディ・ザルカ(ワディ・ザルカ・マイン)[2]。
- ^ ピスディーフイェは仮カナ表記。ピス+ディーフ+イェ。-jeは指小形。Leylandは"little brain thief"と英訳したが、"pis"は「尿」。
- ^ 仮カナ表記。-jeは指小形。
- ^ [注 3]
- ^ 原典には1キュアトゥス cyathusの分量とある。およそ45 mL。
- ^ ディオスコリデスは三人称の言葉遣いだが、シリアのセラピオン(en:Yahya ibn Sarafyun)もキリスト教者の医師であったが、一人称複数を使って同様の処方を説いている、と指摘される。同じ匙加減とするディオスコリデスに反して、セラピオンは、不眠症や激痛に1 obol (1/6ドラクマ、シリアでは1ドラクマは 3.28グラムなので、半グラムほどの少量)与えるならば、麻酔をひきおこすならば、我々はもっと多い量を与えようではないか、説く[30]。
- ^ こちらは白黒の犬だが、白犬になっている模写図があるのがパリ市フランス国立図書館蔵本(Latin 9333写本、第37葉表、15世紀中葉ドイツ・ラインラント製作、おそらくイタリア製の原画によるもの)[68]
- ^ プリニウス(少しの後の時代のヨセフス)、またテオフラストスTheophrastus.[73]。
- ^ あるいは白黒の犬[76][77]。下の『健康全書』のウィーン写本図参照。
- ^ ホルヘ・ルイス・ボルヘスによればもとは(Alruna)で、「ささやき」または「ざわめき」を意味した(Rune)からで、「謎を書かれたもの」を意味するという[92]。
- ^ また第37章「薬草と鉱石」においても、アルラウネの語源はアルラウン(Alraun)という古代よりの魔女 (weise Fray)に由来するとし、ハンズ・ザックスが女神として登場させている、とする[94]。
- ^ 著名な文学作品に挙げたシンプリチシムス(グリンメルスハウゼン)『ガルゲン=メンライン』もプレトリウス『サトゥルナリア』もグリム伝説第84/83話に挙げた資料で、この二点におおよその内容が反映されるが、他にもガブリエル・ロレンハーゲン『インド旅行記 Indianische Reisen』が挙がっていてまとまった再話に合成されている。
- ^ シンプリチシム『Galgen-Männlein』だが、シンプリチシムがグリンメルスハウゼンのことであることは周知の事実である。また、当作品([111])の副題にみえる、共著者/情報源とされる Israel Fromschmidt [von Hugenfelss](グリムの Fron- は誤記)は、グリンメルスハウゼンのアナグラムを使った偽名に過ぎない[112]。成立年1673はクロノグラム解読で判明[113]。
- ^ 南部の指小形は-l とか -rl など。
- ^ ドイツ語:Wegerich。
- ^ プレトリウスは別作『新・世界記述』ではschwarz Stickwurgel[107]というドイツ名を充てている。ちなみにマッティオリが示すドイツ名はStickwurtz, Teufelskürbtz(おそらく「悪魔瓜」)だが[123]、アルバ種の現代の一般名はde:Weiße Zaunrübeとされる。
- ^ Karl Lemann
- ^ 原典では「1エキュ貨幣の餌を与えれば、その倍」というような言い回し
- ^ また南方は雑誌『ネイチャー』に、その自生地がメディナであると想定した文を発表しているが[146]、ヨセフスの記載した場所はすでにマカイロス(現・ヨルダン)と特定される。
- ^ 小野蘭山『本草綱目啓蒙』東洋文庫 平凡社第2巻 46頁に「座孥草」の別名で記載された押不蘆の隣に曼荼羅華の記述がある。
- ^ 『博物誌』は第II巻、縮刷版共通してノンブルは同じである
出典
[編集]- ^ a b c d e Post, George E. [英語版] (October 2004). “mandrake”. In Hastings, James [英語版] (ed.). A Dictionary of the Bible: Volume III: (Part I: Kir -- Nympha). University Press of the Pacific. p. 234. ISBN 978-1-4102-1726-4. 2014年5月28日閲覧.
- ^ a b c Taylor, Joan E. (2012). The Essenes, the Scrolls, and the Dead Sea. OUP Oxford. pp. 317–318. ISBN 9780191611902
- ^ a b c d e f Kluge, Friedrich [英語版]; Seebold, Elmar [英語版], eds. (2012) [1899]. “Alraun”. Etymologisches Wörterbuch der deutschen Sprache (25 ed.). Walter de Gruyter GmbH & Co KG. p. 35. ISBN 9783110223651.; cf. 6te Ausgabe, Band. 1 (1899)
- ^ a b c 『世界幻想動物百科』・121頁
- ^ 『澁澤全集6』所収「エロスの解剖」 §マンドラゴラについて・289頁
- ^ Greenough, James Bradstreet (1901). Words and Their Ways in English Speech. New York: Macmillan. pp. 340–341
- ^ Harris 1917, p. 370.
- ^ a b c d Doderer, Heimito von (1996). Schmidt-Dengler, Wendelin. ed. Die Wiederkehr der Drachen. C.H.Beck. p. 33. ISBN 978-3-406-40408-5; repr. of: Doderer, Heimito von (1959). “Die Wiederkehr der Drachen”. Atlantis: Länder, Völker, Reisen 31: 112.
- ^ a b Weiser-Aall, Lily (1933) "Kobold", HdA, 5:29–47
- ^ a b Grimm, Jacob (1883a). “XVII. Wights and Elves §Elves, Dwarves”. Teutonic Mythology. 2. Translated by James Steven Stallybrass. W. Swan Sonnenschein & Allen. p. 513, n1; 独: Grimm, Jacob (1875). “(Anmerkung von) XXXVII. Kräuter und Steine”. Deutsche Mythologie. 3 (2 ed.). Göttingen: W. Swan Sonnenschein & Allen. pp. 352–353, note to text in Grimm (1877) 2: 1007.
- ^ 山中由里子「境界のクリーチャー(10)ガルゲンメンライン」『日本経済新聞』2021年9月16日。2024年11月6日閲覧。
- ^ Simoons 1998, p. 121-122.
- ^ a b De Cleene, Marcel; Lejeune, Marie Claire, eds. (2002). Compendium of Symbolic and Ritual Plants in Europe: Herbs. Vol. 2. Ghent: Man & Culture. p. 336. ISBN 9789077135044.
- ^ Leland, Charles Godfrey (1892). Etruscan Roman Remains in Popular Tradition. T. F. Unwin
- ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 181
- ^ POWO (2019). Plants of the World Online. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:38432-1 Retrieved 16 September 2021.
- ^ a b 世界毒草百科図鑑 2018, p. 81.
- ^ 『本草図録5』・153頁
- ^ a b 『花の王国』・72頁
- ^ 世界毒草百科図鑑 2018, p. 82.
- ^ a b Randolph 1905, p. 358.
- ^ Theophrastus (1016). “IX.8.7”. Enquiry Into Plants. The Loeb Classical Library. 2. Translated by Arthur Hort. New York: G. P. Putnam's Sons. pp. 258–259
- ^ Preus, Anthony (1988). “6. Drugs and Pyschic States in Theophrastus' Historia plantarum”. In Fortenbaugh, William Wall; Sharples, Robert W.. Renaissance Posthumanism. Rutgers Univ. studies in classical humanities 3. New Brunswick, NJ: Transaction Publishers. p. 79. ISBN 9781412839730
- ^ HN 9.8.7.8,"περιγράφειν δὲ καὶ τὸν μανδραγόραν εἰς τρὶς ξίφει..τὸν δ᾽ ἕτερον κύκλῳ περιορχεῖσθαι καὶ λέγειν ὡς πλεῖστα περὶ ἀφροδισίων."[21]、 Hort 英訳では"one should dance round the plant and say as many things as possible about the mysteries of love"と婉曲的だが[22]、Preus による英訳引用では"say as much as possible about sexual intercourse"と直截的である[23]。
- ^ a b Wolfthal 2016.
- ^ a b Randolph 1905, p. 514.
- ^ Dioscrides 1.571(英訳):"Some persons boil down the roots in wine to a third, strain it.. using one cyathus.. to [insominiacs or] persons about to be cut or cauterized".[26]
- ^ a b Finger, Stanley (2001). Origins of Neuroscience: A History of Explorations Into Brain Function. Oxford University Press. p. 159. ISBN 9780195146943
- ^ "Dioscorides administered", himself, according to Finger.[28]
- ^ Randolph 1905, p. 518.
- ^
Plinius, “Liber XXV.XCIII” (英語), Naturalis_Historia
- ^ Pliny the Elder (1856). “Chap. 9. (8.) The Eryngiu, called Centum Capita; Thirty Remedies”. The Natural History of Pliny. 4. Translated by Bostock, John Bostock; Riley, Henry Thomas. London: Henry G. Bohn. pp. 397–398
- ^ a b c d プリニウス『博物誌』第25巻第93章[31][32]
- ^ Bostock&Riley訳だと「あげる、施される」"It is given.."とするが、原文は bibitur とあり、Fingerも「飲む」と訳して" It is drunk.. before incisions and punctures"と引用する[26]。
- ^ Randolph 1905, p. 507.
- ^ プリニウス『博物誌』縮刷版第4巻954頁
- ^
Plinius, “Liber XXII.IX” (英語), Naturalis_Historia
- ^ Pliny the Elder (1856). “Book XXII, Chap. 94. Mandragora, Circæon, Morion, or Hippophlomos; Two varieties of it; Twenty-Four Remedies”. The Natural History of Pliny. 4. Translated by Bostock, John Bostock; Riley, Henry Thomas. London: Henry G. Bohn. pp. 138–140
- ^ a b プリニウス『博物誌』第22巻第9章[36][37][38]
- ^ a b 『南方全集5』・304頁。南方は「ケンツムカビタ」とつくり、「百頭草」の字があてられる。他にも「ファオンはこの根を持っていたためにサッフォーに慕われた」など英語発音式のカナ表記である。
- ^ 英訳者ボストックとライリーの脚注があり、南方熊楠もその「ボーン文庫本4」の注を引いている[40]。
- ^ a b Harris 1917, p. 356-357.
- ^ a b c d Simoons 1998, p. 121–122.
- ^ a b c d 『イメージ・シンボル事典』・415頁
- ^ Simoons 1998, p. 109.
- ^ Harris (1917), pp. 354–381.
- ^ 『世界幻想動物百科』・120頁
- ^ 旧約新約聖書大事典編集委員会(編著)『旧約新約聖書大事典』教文館、1989年6月20日、456頁。ISBN 4-7642-4006-8。
- ^ 創世記 1994, 30:14-18, pp.47-48.
- ^ a b c Matskevich, Karalina (2019). “3. The Mothers in the Jacob Narrative (Gen. 25.19-37.1) § The dûdāʾim of Reuben”. Construction of Gender and Identity in Genesis: The Subject and the Other. Bloomsbury Publishing. p. 185. ISBN 9780567673770
- ^ Randolph 1905, p. 503–504.
- ^ 創世記 1994, 30:17-21, pp.48.
- ^ 創世記 1994, 30:22-24, pp.48.
- ^ Levenson, Alan T. (2019). “1. Joseph. Favored Son, Hated Brother”. Joseph: Portraits Through the Ages. U of Nebraska Press, 2016. p. 1. ISBN 9780827612945
- ^ 雅歌 1994, p. 1031.
- ^ 健部伸明と怪兵隊 編『幻想世界の住人たち』新紀元社、2011年9月、114頁。ISBN 978-4-7753-0941-4。
- ^ 建部(たけるべ)は、首尾よく抜いたとしても上述の通り走って逃げることがあり、その際は女性の尿あるいは経血をかけると止まるとされると解説している[56]
- ^ a b Josephus (1835). “The Jewish War VII.VI.3”. The Works of Flavius Josephus: The Learned and Authentic Jewish Historian and Celebrated Warrior. With Three Dissertations, Concerning Jesus Christ, John the Baptist, James the Just, God's Command to Abraham, &c. and Explanatory Notes and Observation. Translated by William Whiston. Baltimore: Armstrong and Plaskitt, and Plaskitt & Company. p. 569
- ^ ヨセフス『ユダヤ戦記』第7巻第6章第3節。ホイットストン英訳より重訳[58]。ヘイスティングの「マンドレイク」の項の訳出も参考[1]。
- ^ Ginzberg, Louis (1925). The Legends of the Jews: Notes to volumes 1 and 2: From the creation to the exodus. Translated by Henrietta Szold; Paul Radin. Philadelphia: Jewish Publication Society of America. p. 298
- ^ Druce 1919.
- ^ Simoons 1998, pp. 109–110.
- ^ Randolph 1905, p. 502–503.
- ^ 『澁澤全集6』・284頁
- ^ Druce 1919, pp.62 and pp.58 (Plate VIII).
- ^ Philippe de Thaun (1841). “The Bestiary of Philipee de Thaun”. In Wright, Thomas. Popular Treatises on Science Written During the Middle Ages: In Anglo-Saxon, Anglo-Norman and English. London: Historical Society of Science. p. 101-102. For example, "Cocodrille, p. 85" corresponds to folio 50r of Cotton MS Nero A V digitized @ British Library.
- ^ Simoons 1998, pp.380 (n189 to pages 124–125).
- ^ Kyle, Sarah R. (2023). “Chapter 8. The Representation of Plants: Mediators of Body and Soul”. In Touwaide, Alain. A Cultural History of Plants in the Post-Classical Era. Bloomsbury Publishing. pp. 184–185, Fig. 8.7. ISBN 9781350259294
- ^ Lippmann, Edmund Oskar von (1894). Über einen naturwissenschaftlichen Aberglauben: nach einem Vortrage gehalten in der Naturforschenden. Halle a. Saale: M. Niemeyer. p. 4
- ^ a b 『幻想動物事典』・294頁
- ^ Harris 1917, p. 356.
- ^ Harris 1917, p. 365.
- ^ a b Simoons 1998, p. 121–124.
- ^ Hatsis, Thomas (2015). “4. Roots of Bewitchment”. The Witches' Ointment: The Secret History of Psychedelic Magic. Simon and Schuster. ISBN 9781620554746
- ^ Wolfthal 2016, Fig. 8-10.
- ^ Couper, John L. (1988). “The Mandrake Legend”. Adler Museum Bulletin 14 (2 ): 21. hdl:11149/1627.
- ^ Rieder, Marilise; Rieder, Hans Peter; Suter, Rudolf, eds. (2013). “Zauberpflanzen”. Basilea botanica. Springer-Verlag. p. 233. ISBN 9783034865708.
- ^ 『澁澤全集6』・292頁
- ^ a b c 幻獣大全 2004a, p. 474.
- ^ a b Ersch, Johann Samuel [英語版]; Gruber, Johann Gottfried [英語版], eds. (1860). “Glücksmännchen”. Allgemeine Encyclopädie der Wissenschaften und Künste. Vol. 1. Leipzig: Brockhaus. pp. 303–304.
- ^ a b c d e Marzell, Heinrich (1927). "Alraun". HdA, 1: 312–324
- ^ a b c 鈴木滿182. アレリュンケン「ルートヴィヒ・ベヒシュタイン編著『ドイツ伝説集』(1853) 試訳(その四) [Die Nissen und die Wolterkens]」『武蔵大学人文学会雑誌』第45巻、1・2 、248–249頁、2013年11月29日。hdl:11149/1627。
- ^ a b Bechstein, Ludwig (1853). “182. Allerünken”. Deutsches Sagenbuch. Illustrated by Adolf Ehrhardt. Leipzig: Georg Wigand. pp. 167–168
- ^ Müllenhoff (1845). "CCLXXXV. Das Allerürken", pp. 209–210.
- ^ a b c Grimm & Stallybrass tr. (1888) Vol. 4: 1435, note to Vol. 2: p. 513n: "The allerürken〔ママ〕.."; German: Grimm (1878). Band 3: 148, Anmerkung zu Band 1, S. 424.
- ^ Müllenhoff (1845). "CCLXXXIV. Mönöloke", p. 209.
- ^ Lexer (1878). "al-rûne", Mittelhochdeutsches Handwörterbuch
- ^ Steinmeyer & Sievers (1895) AHD Gl. 3 alrûna, alruna p. 100; alrun p. 326; alrune, p. 536
- ^ Grimm, Jacob (1888). “(Notes to) XVII. Wights and Elves §Elves, Dwarves”. Teutonic Mythology. 4. Translated by James Steven Stallybrass. W. Swan Sonnenschein & Allen. p. 1399, note to Vol. 2:405; 独: Grimm, Jacob (1878). “(Anmerkung zu) XVI. Weise Frauen”. Deutsche Mythologie. 3 (4 ed.). Göttingen: W. Swan Sonnenschein & Allen. p. 115, Anmerk. zu Band 1: S. 334, 335
- ^ R (1839). “VIII. Teutsche Glossare und Glossen. 61. Glossaria Augiensia”. In Mone, Franz Joseph. Anzeiger für Kunde des deutschen Mittelalters. 8. Kralsruhe: Christian Theodor Groos. p. 397
- ^ グリムも alruna の例を挙げるが[89]、典拠のモネ編『Glossaria Augiensia』は13世紀、ライヒェナウ修道院所蔵本[90]。
- ^ 『幻獣辞典』・139頁
- ^ Grimm, Jacob (1880). “XVI. Wise Women §Alarûn”. Teutonic Mythology. 1. Translated by James Steven Stallybrass. W. Swan Sonnenschein & Allen. pp. 404–405; 独: Grimm, Jacob (1875). “XVI. Weise Frauen”. Deutsche Mythologie. 1 (4 ed.). Göttingen: W. Swan Sonnenschein & Allen. pp. 334–335
- ^ a b Grimm, Jacob (1883b). “XXXVII. Herbs and Stones §Mandrake, Alraun”. Teutonic Mythology. 3. Translated by James Steven Stallybrass. W. Swan Sonnenschein & Allen. pp. 1202–1203; 独: Grimm, Jacob (1876). “XXXVII. Kräuter §Alraun”. Deutsche Mythologie. 2 (4 ed.). Berlin: Ferd. Dummlers Verlagsbuchhandlung. pp. 1005–1007
- ^ Mattioli, Pietro Andrea (1563). “Vom Alraun Cap. LXXV.”. New Kreüterbuch: Mit den allerschönsten vnd artlichsten Figuren aller Gewechß, dergleichen vormals in keiner sprach nie an tag kommen. Prague: Melantrich von Auentin und Valgriß. pp. 467–468
- ^ a b c d Marzell, Heinrich (1922). “6. Kapitel. Heren- und Zauberpflanzen”. Die heimische Pflanzenwelt im Volksbrauch und Volksglauben: Skizzen zur deutschen Volkskunde. Leipzig: Quelle & Meyer. pp. 95–96
- ^ a b Praetorius (1663), p. 158.
- ^ a b c ピエトロ・アンドレア・マッティオリ Mattioli (1563), Das Vierdte Buch von der Kreuter, "Vom Alraun Cap. LXXV"[95]。 のちの植物学者マーツェル Marzell も転載している[96]。1563年版本は第4巻第75章なので、プレトリウス『サトゥルナリア、すなわちクリスマス道化隊』(仮訳題名)』(1663年)が、Matthiolus の第4巻第21章とするのとは符合していない[97]。
- ^ Libavius, Andreas (1599). Singularium Andreae Libavii Pars Secunda.... Francofurti: Kopffius. p. 313
- ^ Schlosser (1912), p. 28.
- ^ アンドレアス・リバヴィウス Andreas Libavius『Singularium 』第2部(1599年)「Exercitatio de agno vegetabili Scythiae(バロメッツ考)」、313頁に、マンドラゴラ採取に黒犬をこのようにもちいる記述があることが指摘される[99][100]。
- ^ Grimmelshausen 1673, pp.4, pp.7-8.
- ^ グリンメルスハウゼン(シンプリチシムス)『ガルゲン=メンライン Galgen-Männlein』(1673年)にヨセフスが示した方法を真似ることと、「黒犬」をもちいた Baraas〔ママ〕採取の説明が載る[102]。
- ^ Praetorius (1663), pp. 166–167.
- ^ ヨハネス・プレトリウス『サトゥルナリア』にもヨセフス第7巻第25章を引いて Baaras (こちらが正しい綴り)の採取法を説明する[104]。
- ^ Praetorius, Johannes (1666). “XV. Von Pflantz-Leuten”. Anthropodemus Plutonicus. Das ist, Eine Neue Welt-beschreibung Von allerley Wunderbahren Menschen. 1. Illustrated by Thomas Cross (fl. 1632-1682). Magdeburg: In Verlegung Johann Lüderwalds. pp. 172,184
- ^ a b Praetorius 1677.
- ^ プレトリウス『アントロポデムス・プルトニクス(冥界的人族)、または新・世界記述』(仮訳題名)第1巻第15章「植物人間」(1666年)にも、アルラウンや黒犬の言及があるが[106]、グリム伝説集が引くのは第2巻第8章「木男」である[107]。
- ^ Grimms, ed (1816). “83. Der Alraun”. Deutsche Sagen. 1. Berlin: Nicolai. pp. 135–137
- ^ a b c d e f 鍛治哲郎/桜沢正勝 訳 84「アルラウンあるいは絞首台の小人」、鳥影社、2022年。Grimms (1816) Nr. 83 "Der Alraun"[109]。Grimm 『Teutonic Mythology』(英訳)にも再掲[94]。
- ^ Grimmelshausen 1673.
- ^ Dieter Breuer (2005). Simpliciana: Schriften der Grimmelshausen-Gesellschaft XXVI (2004). in Verbindung Mit Dem Vorstand der Grimmelshausen-Gesellschaft. Peter Lang. p. 64. ISBN 9783039106264
- ^ Scholte, Jan Hendrik (1921). Zonagri Discurs von Waarsagern: Ein Beitrag zu unserer Kenntnis von Grimmelshausens Arbeitsweise in seinem Evigwährenden Calendar mit besonderer Berücksichtiging des Eingangs des abentheuerlichen Simplicissimus. Amesterdam: Johannes Müller. p. 79
- ^ Grimmelshausen 1673, p. 3-4.
- ^ Grimmelshausen 1673, p. 22-23.
- ^ a b c Praetorius 1663.
- ^ プレトリウス『サトゥルナリア、すなわちクリスマス道化隊』(仮訳題名)[116]。
- ^ Grimmelshausen 1673, p. 4.
- ^ マッティオリ:ワインと水で土曜日一日中洗う[96]。グリンメルスハウゼン:採取した「根は赤ワインで洗い、やわらかな亜麻や絹布でくるみ、金曜日ごとに入浴させる」[118]。プレトリウス『サトゥルナリア』:「白と赤の絹に包み、新月ごとに新しい衣服に着替えさせ、箱に入れ、祈りを捧げる」[116]。
- ^ Grimmelshausen 1673, p. 3.
- ^ マッティオリも石女(不妊症)の者も、繁殖力を持ちはじめる、と記す[96]。
- ^ 小学館独和辞典(1990–1995)の「Rohr」の項では、タケの少々、ヨシ/アシ、籐などを用いた説明がみられる。
- ^ a b Mattioli, Pietro Andrea (1586). “Vitis alba, siue Bryonia”. De Plantis epitome vtilissima, Petri Andreae Matthioli Senensis... novis plane, et ad vivum expressis iconibus, descriptionibusque... nunc primum diligenter aucta, et locupletata, à D. Ioachimo Camerario... Accessit... liber singularis de itinere ab urbe Verona in Baldum montem plantarum .... Franfurt am Main: Johann Feyerabend. p. 987
- ^ ピエトロ・アンドレア・マッティオリの本草書第4巻第21章。Praetorius (1663), p. 158所引。
- ^ Germanisches Nationalmuseum. “Alraunmännchen”. Ihr Museum in Nürnberg. 2024年10月1日閲覧。
- ^ Perger 1861.
- ^ Perger 1861, pp.266–268 (Fig. A and B).
- ^ Wolfthal 2016, Fig. 8-8.
- ^ 「Alraun」「Drak」は「I. Drachennamen(竜にちなむ名称」)」であると、『ドイツ俗信事典』(HdA)の「Kobold」ではそう分類している[9]:68), 71)。。
- ^ Doderer, Heimito von (1912). Das verhältnis des dichters Freiherr Josef von Eichendorff zu volksbrauch (Ph. D.). Universität Marburg. pp. 68–69.
- ^ Frick, Karl R. H. (1982). Satan und die Satanisten: Die Satanisten. Graz: Akademische Druck- und Verlagsanstalt. p. 50. ISBN 9783201012904. "Drak ist der niederdeutsche Ausdruck für einen Hausgeist, der aus der Wurzel des Mandragora (der Alraune) hergestellt wird und nicht ein "Drache", das englischer mandrake ist sein Wortstamm"
- ^ Vernaleken, Theodor, ed (1859). “60. [Alräunchen (informant: Chr. Tester in Chur)”]. Mythen und bräuche des volkes in Oesterreich: als beitrag zur deutschen mythologie, volksdichtung und sittenkunde. Wien: W. Braumüller. p. 260
- ^ Rochholz, Ernst Ludwig (1856). “268. Die Alrune zu Buckten”. Schweizersagen aus dem Aargau: Gesammelt und erlauetert. 2. Aarau: H.R. Sauerlaender. p. 43
- ^ Polívka, Georg (1928). Johannes Bolte. “Die Entstehung eines dienstbaren Kobolds aus einme Ei”. Zeitschrift für Volkskunde 18: 41–56.
- ^ ジリ・ポリーフカの1918年論文は、コボルトが卵から生まれる民間伝承(ポメラニア地方の例が多い)についてだが、黒い雌鶏が竜を生むヴェンド人の伝承や(55頁)、バシリスク伝承(随所)、またアルラウンメンヒェンが 幸運や金銭を運ぶ存在という伝承にも触れている(55頁)。[134]
- ^ Harris 1917, p. 372.
- ^ 『澁澤全集6』・281頁
- ^ Harris 1917, p. 372-373.
- ^ サント=パレの刊行物か原稿なのか原典は不明で、レンデル・ハリスは、シェリュエル『歴史事典』(1855年)より又引きしている[138]。
- ^ Folkard, Richard (1884). Plant Lore, Legends, and Lyrics: Embracing the Myths, Traditions, Superstitions, and Folk-lore of the Plant Kingdom. London: Sampson Low, Marston, Searle, and Rivington. p. 428
- ^ 『南方全集2』・600頁
- ^ 『南方全集4』・443頁
- ^ a b 『南方全集4』・437頁
- ^ Laufer, Berthold (1917). “La Mandragore”. T'oung Pao, ou Archives concernant l'histoire, les langues, la géographie et l'éthnographie de l'Asie orientale 18: 1–6.
- ^ Simoons 1998, pp.379 (n179).
- ^ 『南方英文』・157頁
- ^ 『南方全集4』・439頁
- ^ 『世界シンボル大事典』・930頁
- ^ 『世界大百科事典』 27巻(改訂新版)、平凡社、2007年9月1日、268頁。ISBN 978-4-582-03400-4。全国書誌番号:21388913。
- ^ 幻獣大全 2004a, p. 610-614.
- ^ エーヴェルス 1989, p. 63.
- ^ エーヴェルス 1989, p. 200.
参考文献
[編集]- アラン, トニー『世界幻想動物百科 ヴィジュアル版』上原ゆうこ訳、原書房、2009年11月(原著2008年)。ISBN 978-4-562-04530-3。
- ボルヘス, ホルヘ・ルイス、ゲレロ, マルガリータ『幻獣辞典』柳瀬尚紀訳、晶文社、1974年12月。ISBN 978-4-7949-2286-1。
- 紀田順一郎、荒俣宏責任編集 編『世界幻想文学大系 第27巻』国書刊行会〈世界幻想文学大系 第27巻〉、1979年。 NCID BN00264799。
- 南方熊楠『南方熊楠全集第2巻』平凡社、1971年1月。ISBN 978-4582429022。
- 南方熊楠『南方熊楠全集第4巻』平凡社、1972年1月。ISBN 978-4582429046。
- 荒俣宏『『花の王国』第2巻 薬用植物』平凡社、-1990-05 エラー: 日付が正しく記入されていません。(説明)。ISBN 978-4582543124。
- ド・フリース, アト『イメージ・シンボル事典』山下主一郎主幹、大修館書店、1984年3月。ISBN 978-4469012064。
- シュヴァリエ, ジャン『世界シンボル大事典』金光仁三郎、大修館書店、1996年12月。ISBN 978-4469012491。
- 澁澤龍彦「エロスの解剖 §マンドラゴラについて」『澁澤龍彦全集第6巻』河出書房新社、1993年11月、280–297頁。ISBN 978-4309706566。
- 草野巧著、シブヤユウジ画『幻想動物事典』新紀元社、1997年5月、294頁。ISBN 4-88317-283-X。
- プリニウス・セクンドゥス, ガイウス『プリニウスの博物誌縮刷版第4』中野定雄・中野里美・中野美代、雄山閣出版、2012年9月。ISBN 978-4639022336。
- 『本草綱目啓蒙第2巻』小野蘭山、平凡社、1992年8月。ISBN 978-4256185094。
- 南方熊楠『南方熊楠英文論考「ネイチャー」誌篇』飯倉照平、松居竜五、田村義也、中西須美、集英社、2005年12月。ISBN 978-4087813326。
- 培根, 蕭『中国本草図録〈巻5〉』真柳誠訳、中央公論社、1993年4月。ISBN 978-4124030969。
- Harris, J. Rendel (1917). Guppy, Henry. ed. “The Origin of the Cult of Aphrodite”. Bulletin of the John Rylands Library (Manchester University Press) 3: 354–381.
- Müllenhoff, Karl, ed (1845). Sagen, Märchen und Lieder der Herzogthümer Schleswig Holstein und Lauenburg. Schwerssche Buchhandlung
- ——(1899). Reprint. Siegen: Westdeutschen Verlagsanstalt
- Schlosser, Alfred (1912). Die Sage vom Galgenmännlein im Volksglauben und in der Literatur (Ph. D.). Münster in Westfalen: Druck der Theissingschen buchhandlung.
- Steinmeyer, Elias; Sievers, Eduard, eds (1895). Die althochdeutschen Glossen. 3. Berlin: Weidmann
- 健部伸明(編著)『幻獣大全Ⅰ/モンスター』(初版)新紀元社、2004年6月7日。ISBN 4-7753-0261-2。全国書誌番号:20604158。
- エリザベス・A・ダウンシ―、ソニー・ラーション『世界毒草百科図鑑』船山信次, 柴田譲治(監修), 岡孝治(訳)(第1刷)、原書房、2018年10月17日。ISBN 978-4-562-05583-8。
- H.H.エーヴェルス 著、麻井倫具, 平田達治 訳『アルラウネ 上』国書刊行会〈世界幻想文学大系 27A〉、1989年3月26日(原著1979年)。ISBN 978-4-336-02529-6。
- 新改訳聖書刊行会 訳「創世記」『聖書 新改訳』(2版8刷)日本聖書刊行会、1994年4月20日。
- 新改訳聖書刊行会 訳「雅歌」『聖書 新改訳』(2版8刷)日本聖書刊行会、1994年4月20日。
- J. Rendel Harris (1917). Henry Guppy. ed. “The Origin of the Cult of Aphrodite”. Bulletin of the John Rylands Library (Manchester University Press) 3: 354–381.
- Frederick J. Simoons (1998). “Chapter 4. Mandrake, a Root Human in Form”. Plants of Life, Plants of Death, Frederick J. Simoons. Univ. of Wisconsin Press. pp. 101–135. ISBN 0299159043
- Charles Brewster Randolph (1905). “Mandragora in Folk-lore and Medicine”. Daedalus: Journal of the American Academy of Arts and Sciences (MIT Press) 40: 87–587.
- Diane Wolfthal (2016). “8. Beyond Human: Visualizaing the Sexuality of Abraham Bosse's Mandrake”. In Joseph Campana, Scott Maisano. Renaissance Posthumanism. Fordham Univ Press. ISBN 9780823269570
- Anton Franz Ritter von Perger (May 1861). Über den Alraun. Schriften des Wiener-Alterthumsvereins. pp.268, Fig. C
- Jacob Christoffel von Grimmelshausen (1673). Simplicissimi Galgen-Männlin
- George C. Druce (1919). “The Mediæval Bestiaries, and Their Influence on Ecclesiastical Decorative Art”. Journal of the British Archaeological Association 25 (1): 41–82. doi:10.1080/00681288.1919.11894541.
- Praetorius, Johannes (1677). “VIII. Von Holz-Menschen”. Ander Theil der Neuen Welt-Beschreibung. 2. Magdeburg: In Verlegung Johann Lüderwalds. pp. 215,216
- Praetorius, Johannes (1663). “Propositio VII”. Saturnalia, das ist eine Compagnie Weihnachts-Fratzen oder Centner-Lügen [Saturnalia: That Is, A Company of Christmastide Antics]. Leipzig: Joh. Wittigau. pp. 155,156 (男女マンドレイク挿絵あり、pp.183, 189)
関連項目
[編集]- オタネニンジン(御種人参 / 高麗人参 / 朝鮮人参) - 個体次第で根が人型をした薬用植物であることが類似する。こちらは神経毒は持たない。