美弥るりか

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みや るりか
美弥 るりか
生年月日 9月12日
出身地 日本の旗 日本 茨城県古河市
身長 168cm
血液型 O型
職業 女優歌手
ジャンル 舞台
活動期間 2003年 -
活動内容 2003年:宝塚歌劇団入団、星組配属
2012年:月組へ異動
2019年:宝塚歌劇団退団、芸能活動再開
公式サイト 美弥るりかオフィシャルサイト
主な作品
宝塚歌劇
ロミオとジュリエット
ME AND MY GIRL
1789-バスティーユの恋人たち-
グランドホテル
エリザベート
Anna Karenina
舞台
キングダム
備考
宝塚歌劇団卒業生
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美弥 るりか(みや るりか、9月12日[1] - )は、日本女優歌手。元宝塚歌劇団月組2番手スター[2]

茨城県古河市[3]桜丘女子高等学校出身[3]。身長168cm[3]。血液型O型[1]。愛称は「るりか」、「るり」、「みやちゃん」[3]

来歴[編集]

2001年、宝塚音楽学校入学。

2003年、宝塚歌劇団に89期生として入団[4]。入団時の成績は4番[4]。月組公演「花の宝塚風土記シニョール ドン・ファン」で初舞台[4]。その後、星組に配属[4][5]

2010年の「ハプスブルクの宝剣」で新人公演初主演[6]。新人公演最終学年となる入団7年目のラストチャンスでの抜擢となった。

2012年4月1日付で月組へと組替え[7]

2014年の「THE KINGDOM」(日本青年館・ドラマシティ公演)で、凪七瑠海と東上公演ダブル主演[5]

2016年、珠城りょうの月組トップスター就任に伴い、新生月組の2番手に昇格[2][8]

2017年の「瑠璃色の刻」(ドラマシティ・TBS赤坂ACTシアター公演)で、東上公演単独初主演[1][9]

2019年の「Anna Karenina」でバウホール公演初主演[1][5]。自身が星組時代に出演した作品の再演で、主役ヴィロンスキーを演じる[10]。同年6月9日、珠城りょう・美園さくらトップコンビ大劇場お披露目となる「夢現無双クルンテープ」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団[2][8]。退団公演では2番手としては異例となるサヨナラショーが行われた[8]

退団後は独自の個性を生かし、舞台・ファッション・ビューティーなど様々なフィールドで活動している[1]

人物[編集]

幼少期は神奈川県藤沢市で過ごし、3歳の時に父親の出身地である茨城県古河市に引っ越す[11]

4歳からピアノを習い始めるが、じっとしていることが苦手だった[11]。活発で落ち着きがなかったので、母から身体を動かす習い事を勧められ、6歳からジャズダンスを習い始める[11]。学校では学級委員や生徒会の役員を進んでやったり、教師に頼んでラクロス部を発足させるなど積極的な子供だった[12]

小学3年生の時に、TVで放送されていた月組公演「川霧の橋ル・ポアゾン 愛の媚薬」を観て、ショーの涼風真世の妖艶さに魅了され、宝塚の男役になりたいと思うようになった[11]。初めて観劇したのは月組公演「PUCKメモリーズ・オブ・ユー」で、涼風のファンとなり、東京宝塚劇場で観劇する際は楽屋の入り出待ちをしていた[11]

小学4年生から、宝塚を目指すためにクラシックバレエを習い始める[11]。6年生から群馬にあるバレエ教室に通い始め、バレエに熱中する[11]。中学1年生の時に初めて出場したバレエのコンクールで「ドン・キホーテ」のキトリを踊り入賞した[13]。夏休みに短期でフランスにバレエ留学したことがある[11]

都内の高校に進学し、1年生の時に、バレエに熱中して以来しばらく遠ざかっていた宝塚の雪組公演「再会ノバ・ボサ・ノバ」を1000days劇場で観劇し、改めて宝塚に入りたいと思うようになる[11]。それまで通っていた群馬のバレエ教室を辞め、宝塚受験スクールに通い始める[11]

高校1年生の終わりに音楽学校を受験した[11]。自分では不合格だと思っていたので、合格発表の時はテレビカメラに映らないように顔をマスクで隠し、周囲のほとぼりが冷めた頃に結果を見に行ったところ、合格していた[11][12]

宝塚歌劇団時代の主な舞台[編集]

初舞台[編集]

星組時代[編集]

月組時代[編集]

出演イベント[編集]

  • 2005年12月、『花の道 夢の道 永遠の道』
  • 2011年4月、『ノバ・ボサ・ノバ』前夜祭
  • 2011年9月、涼紫央ディナーショー『0〜LOVE〜』[15]
  • 2011年12月、タカラヅカスペシャル2011『明日に架ける夢』
  • 2012年12月、タカラヅカスペシャル2012『ザ・スターズ!〜プレ・プレ・センテニアル〜』
  • 2014年4月、宝塚歌劇100周年 夢の祭典『時を奏でるスミレの花たち』
  • 2014年12月、タカラヅカスペシャル2014『Thank you for 100 years』
  • 2015年12月、タカラヅカスペシャル2015『New Century,Next Dream』
  • 2016年1 - 2月、紅ゆずるディナーショー『STELLA ROSSA〜フリーダムに ランダムに〜』[16]
  • 2016年12月、タカラヅカスペシャル2016『Music Succession to Next』
  • 2017年10月、第54回『宝塚舞踊会』[17]
  • 2017年10月、美弥るりかディナーショー『Razzle』 主演[18]
  • 2017年12月、タカラヅカスペシャル2017『ジュテーム・レビュー』
  • 2018年12月、タカラヅカスペシャル2018『Say! Hey! Show Up!!』
  • 2019年4月、美弥るりかディナーショー『Flame of Love』 主演[19]

宝塚歌劇団退団後の主な活動[編集]

舞台[編集]

TV出演[編集]

広告・CM出演[編集]

受賞歴[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b c d 壱城あずさと役替わり。
  2. ^ 体調不良のため8/20〜23は休演。マール代役は壱城あずさが、アジス代役は大輝真琴が務めた。
  3. ^ 1/7〜13のみ。
  4. ^ a b 凪七瑠海と役替わり。
  5. ^ 体調不良のため9/22〜26は休演。代役は月城かなとが務めた。
  6. ^ 梅澤美波とWキャスト。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m PROFILE”. MIYA RURIKA OFFICIAL SITE. 2020年11月4日閲覧。
  2. ^ a b c d 男役17年、感謝の思い胸に有終の美/美弥るりか”. 日刊スポーツ新聞社 (2019年4月11日). 2020年11月4日閲覧。
  3. ^ a b c d 『宝塚おとめ 2019年度版』 宝塚クリエイティブアーツ、2019年、46頁。ISBN978-4-86649-089-2。
  4. ^ a b c d 100年史(人物) 2014, p. 115.
  5. ^ a b c d e f 役柄に共感 私も主人公も暴走機関車/美弥るりか”. 日刊スポーツ新聞社 (2019年1月10日). 2020年11月4日閲覧。
  6. ^ a b 100年史(舞台) 2014, p. 318.
  7. ^ 『2011年宝塚 Stage Album』 阪急コミュニケーションズ、2012年、85頁。ISBN 978-4-484-12505-3
  8. ^ a b c d 宝塚2番手では異例 月組・美弥るりか サヨナラショーで涙「宝塚に恋してきました」”. デイリースポーツ (2019年4月15日). 2020年11月4日閲覧。
  9. ^ a b 宝塚歌劇のフランス大革命もの上演史に、新たに刻まれた美弥るりかの単独初主演作 ミュージカル『瑠璃色の刻』”. 宝塚ジャーナル (2017年5月14日). 2020年11月4日閲覧。
  10. ^ 美弥るりか 「アンナ・カレーニナ」主役の青年将校演じる月組スター 生きる喜び、鎧脱ぎ全身で”. 毎日新聞 (2019年1月7日). 2020年11月4日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g h i j k l 『波瀾爆笑!?我が人生 美弥るりか/宝塚GRAPH 2011年4月号』 阪急コミュニケーションズ、2011年、94-96頁。
  12. ^ a b 『RISING STAR GUIDE 2012』 阪急コミュニケーションズ、2012年、42-43頁。ISBN 978-4-484-12512-1
  13. ^ 『MY FIRST…/宝塚GRAPH 2011年10月号』 阪急コミュニケーションズ、2011年、105頁。
  14. ^ New Wave!-月-('14年月組・バウ・千秋楽) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  15. ^ 涼紫央ディナーショー「0〜LOVE〜」('11年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  16. ^ 紅ゆずるディナーショー「STELLA ROSSA 〜フリーダムに ランダムに〜」('16年・第一ホテル東京) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  17. ^ 第54回「宝塚舞踊会」('17年・宝塚) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  18. ^ 美弥るりかディナーショー「Razzle」('17年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  19. ^ 美弥るりかディナーショー「Flame of Love」('19年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
  20. ^ 美弥るりかが想像力で生徒たちを導く「SHOW-ISMS」マトリョーシカ版開幕”. ステージナタリー (2020年7月28日). 2020年11月4日閲覧。
  21. ^ 美弥るりか主演 the wonder『MIYA COLLECTION』公演詳細発表!”. 演劇キック (2020年11月27日). 2020年11月27日閲覧。
  22. ^ 宮田俊哉主演の音楽劇『GREAT PRETENDER』全キャスト解禁 美弥るりか&加藤諒ら実力派が参加 オリコンニュース。
  23. ^ TRUMPシリーズ最新作「ヴェラキッカ」主演は美弥るりか、共演に松下優也・平野綾ら ステージナタリー。
  24. ^ 美弥るりか主演でオリジナルミュージカル『The Parlor』女性たちの物語を描く エンタステージ。
  25. ^ 2022年7月に東京・大阪で音楽劇「クラウディア」Produced by 地球ゴージャスの上演決定 アステージ。
  26. ^ SHOW-ismシリーズ最新作「BERBER RENDEZVOUS」に柚希礼音&美弥るりか ステージナタリー。
  27. ^ 舞台「キングダム」三浦宏規・高野洸・小関裕太・牧島輝の扮装ビジュアルお披露目 ステージナタリー。
  28. ^ Inc, Natasha. “ミュージカル「ヴァグラント」あらすじ&配役明らかに、宮川浩・礒部花凜らも出演決定”. ステージナタリー. 2023年9月15日閲覧。
  29. ^ 「TOHO MUSICAL LAB.」第2弾に高羽彩・池田亮が登場、出演は有澤樟太郎・東啓介ら(コメントあり) ステージナタリー。
  30. ^ 舞台「メイジ・ザ・キャッツアイ」追加キャストに美弥るりか・染谷俊之・上山竜治・長谷川初範(コメントあり) ステージナタリー。
  31. ^ 『2016年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2017年、77頁。ISBN 978-4-86649-005-2
  32. ^ a b 『2018年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2019年、87頁。ISBN 978-4-86649-090-8

参考文献[編集]

  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3 
  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0 

外部リンク[編集]