美園さくら

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みその さくら
美園 さくら
生年月日 6月17日
出身地 日本の旗 日本 東京都江戸川区
身長 164cm
血液型 A型
職業 舞台俳優
ジャンル 舞台
活動期間 2013年 - 2021年
活動内容 2013年:宝塚歌劇団入団
2014年:月組配属
2018年:月組トップ娘役就任
2021年:宝塚歌劇団退団
著名な家族 詩花すず(従妹)
主な作品
宝塚歌劇
雨に唄えば
I AM FROM AUSTRIA
備考
宝塚歌劇団卒業生
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美園 さくら(みその さくら、6月17日[1] - )は、元宝塚歌劇団月組トップ娘役[2][1]

東京都江戸川区[3]大妻高等学校出身[2]。身長164cm[1]。血液型A型[4]。愛称は「さくら」、「さくちゃん」[1]

来歴[編集]

2011年、宝塚音楽学校入学[5]

2013年、宝塚歌劇団に99期生として首席入団[6][7][8][9][10]雪組公演「ベルサイユのばら」で初舞台[6][8]

2014年の阪急阪神初詣ポスターモデルに起用される[11]。同年、組まわりを経て月組に配属[6]

高い歌唱力で早くから注目を集め、2015年の「1789」で新人公演初ヒロイン[7][12]。その後も3度に渡って新人公演ヒロインを務める[13]

2016年の「FALSTAFF」でバウホール公演初ヒロイン[9][8]

2017年の「Arkadia」で2度目のバウホール公演ヒロイン[9][12]

2018年の「雨に唄えば」(TBS赤坂ACTシアター公演)で、東上公演初ヒロイン[9][12]。同年11月19日付で月組トップ娘役に就任[12]珠城りょうの2人目の相手役として、翌年の「夢現無双クルンテープ」で新トップコンビ大劇場お披露目[14][15]

2021年8月15日、「桜嵐記/Dream Chaser」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を珠城と同時退団[16]新型コロナウイルス感染拡大による公演スケジュールの変更のため、当初の予定より半年遅れての卒業となった[17][18]

退団後は慶應義塾大学の大学院へと進学[5][3]。トップ経験者が学問の世界へと転身するのは極めて異例のこととなる[3]

人物[編集]

祖父がミッション系の幼稚園の園長、父が大学教授、母が声楽家[19][10]。幼少より音楽が身近な環境で育った[19]

地元の公立小学校へ入学後、宝塚が好きな伯母に連れられ、宙組公演「砂漠の黒薔薇GLORIOUS!!」で宝塚初観劇[19]。宝塚に入りたいとは思わなかったが、これ以降コンスタントに観劇するようになる[19]

そのころ母に連れられ、アメリカの教会で行われたコンサートツアーのようなものに参加するが、あまり人前に出るのは好きではなかった[19]

私立の中高一貫校に入学後はクラブ活動などもせず、学業に打ち込むようになる[19]。伯母が勉強を教えてくれるようになると飛躍的に成績が伸び、中学1年の後期頃から学年1位になる[19]

伯母の勧めで声楽とバレエを習い始め、中学2年の時、雪組公演「エリザベート」を観劇し、直感的にここに入りたいと思う[19]。これをきっかけに音楽学校受験のための教室に通い始める[19]

勉強では数学検定の準2級を受験したところ、文部科学大臣賞を受賞[19][7][10]。休日には友達と裁判の傍聴に出かけ、裁判の様子をスケッチしたりするのが好きだった[19][10]

高校に進学後も勉強に打ち込み、一度目の音楽学校受験は三次の面接で不合格となるも、ここまで来られるなんて嬉しいと、悲しい気持ちにはならなかった[19]

二度目の受験は最後と決めて臨む[19]。再び三次まで進むが、面接では数学検定のことしか聞かれず、不合格を直感[19]。合格発表当日、自分の番号を見つけられず母と帰路につく[19]。しかしボードの一番下に番号があったため見落としていて、学校からの連絡で大慌てで引き返す羽目となった[19]

従妹に星組娘役の詩花すずがいる[20]

宝塚歌劇団時代の主な舞台[編集]

初舞台[編集]

組まわり[編集]

月組時代[編集]

月組トップ娘役時代[編集]

出演イベント[編集]

  • 2016年4月、第8回『マグノリアコンサート・ドゥ・タカラヅカ』
  • 2017年12月、タカラヅカスペシャル2017『ジュテーム・レビュー-モン・パリ誕生90周年-』
  • 2018年12月、タカラヅカスペシャル2018『Say! Hey! Show Up!!』[25]
  • 2019年10月、第55回『宝塚舞踊会〜祝舞御代煌(いわいまうみよのきらめき)〜』[26]
  • 2021年3月、美園さくらミュージック・サロン『FROM SAKURA』 主演[2]

宝塚歌劇団退団後の主な活動[編集]

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脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 月組トップ娘役・美園さくら“散り際の美学”「最後まで努力する姿見せる」 スポーツ報知。
  2. ^ a b c d <華宝塚>役を掘り下げて成長 美園さくら(月組) 東京新聞。
  3. ^ a b c d 心の健康研究へ 元宝塚娘役 美園さくらさん 読売新聞オンライン。[リンク切れ]
  4. ^ 『To The Future/宝塚GRAPH 2014年10月号』 阪急コミュニケーションズ、2014年、96頁。
  5. ^ a b (4ページ目)元宝塚歌劇団トップスター美園さくらが慶應大学院に進学 実現したい「場所」づくりとは”. AERA dot. (アエラドット) (2022年7月28日). 2023年9月26日閲覧。
  6. ^ a b c 100年史(人物) 2014, p. 125.
  7. ^ a b c d e f g 宝塚月組トップ娘役の美園さくら退団へ 珠城と同日”. 日刊スポーツ. 2020年3月23日閲覧。
  8. ^ a b c d e f フェアリーインタビュー 月組 美園さくら”. ウィズたからづか. 2019年10月23日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i 納得いくまで徹底する「数学体質」/美園さくら - 宝塚 〜 朗らかに - 芸能コラム : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2023年9月26日閲覧。
  10. ^ a b c d e 美園さくらは「対象捕獲能力が高すぎる」最後にして、また新境地へ”. 日刊スポーツ (2021年7月6日). 2021年7月6日閲覧。
  11. ^ a b 100年史(人物) 2014, p. 77.
  12. ^ a b c d e f g h i j k 美園さくらが月組トップ娘役愛希れいかの後任に決定 - 芸能 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2023年9月26日閲覧。
  13. ^ 宝塚歌劇月組トップ娘役・美園さくらが来年2月、珠城りょうと同時退団”. スポーツ報知. 2020年3月23日閲覧。
  14. ^ 男らしさは当代随一 宮本武蔵に挑む/珠城りょう”. 日刊スポーツ. 2019年3月14日閲覧。
  15. ^ a b c d e f g 美園さくら、珠城りょうの2代目相手役で本拠地新コンビお披露目”. スポーツ報知. 2019年3月15日閲覧。
  16. ^ Inc, Natasha. “凪七瑠海のバウホール公演決定、月組トップコンビの退団日・今後のスケジュールも明らかに”. ステージナタリー. 2023年9月26日閲覧。
  17. ^ 宝塚雪組トップ望海風斗、月組トップ珠城りょうらが異例の退団日変更/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online (2023年9月26日). 2023年9月26日閲覧。
  18. ^ 雪組トップ望海風斗と真彩希帆退団は来年4月11日 - 芸能 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2023年9月26日閲覧。
  19. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『波瀾爆笑!?我が人生 美園さくら/宝塚GRAPH2019年1月号』 宝塚クリエイティブアーツ、2019年、106-108頁。
  20. ^ 『ザ・タカラヅカVIII 星組特集』宝塚クリエイティブアーツ〈タカラヅカMOOK〉、2021年、85頁。ISBN 978-4-86649-185-1 
  21. ^ 風間柚乃 新人公演初主演!夏目雅子さんのめい、演技派として注目”. スポニチAnnex. 2018年2月27日閲覧。
  22. ^ 宝塚月組新人公演「エリザベート」主演の暁千星「独特の空気感でした」”. デイリースポーツ. 2018年9月11日閲覧。
  23. ^ a b <華宝塚>前向きに進化し続ける 美園さくら(月組) 東京新聞。
  24. ^ 宝塚月組・珠城りょう&美園さくらのサヨナラ公演開幕「希望をお届けできるように」 スポーツ報知。
  25. ^ 宝塚4組トップ+轟悠集結、平成ラスト年末恒例公演 日刊スポーツ。
  26. ^ 第55回「宝塚舞踊会〜祝舞御代煌〜」('19年・宝塚) タカラヅカ・スカイ・ステージ。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]