天津乙女

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あまつ おとめ
天津 乙女
天津 乙女
1951年「四つのファンタジア」
本名 鳥居栄子
生年月日 (1905-10-09) 1905年10月9日
没年月日 (1980-05-30) 1980年5月30日(74歳没)
出生地 東京府東京市神田区(現・東京都千代田区
死没地 兵庫県西宮市鷲林寺南町、香雪記念病院(現・西宮協立リハビリテーション病院
ジャンル 宝塚歌劇
活動期間 1918-1980
著名な家族 妹・雲野かよ子

天津 乙女(あまつ おとめ、1905年10月9日 - 1980年5月30日)は、宝塚歌劇団団員(元月組主演クラス・月組組長)。

初瀬音羽子久方靜子らと共に最初の東京都出身の宝塚歌劇団員(生徒)で日本舞踊に優れた名手であり、女六代目[1]の異名をとった。

本名:鳥居栄子。愛称:エイコさん。芸名は小倉百人一首僧正遍昭の「天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ」(あまつかぜ くものかよいじ ふきとじよ をとめのすがた しばしとどめん)から命名された。

妹は雲野かよ子と池邊鶴子(新字体:池辺鶴子)。二人の妹も宝塚に所属していた。かよ子の芸名も同じ句からとられた。後輩の春日野八千代神代錦とならんで「宝塚の至宝」と呼ばれた。

没後、2014年に宝塚歌劇団100周年を記念して殿堂入り。妹・かよ子も殿堂入りを果たしており、タカラジェンヌ唯一の姉妹で殿堂入りとなった。

略歴[編集]

主な舞台作品[編集]

  • 『馬の王様』『鼎法師』『お蠶祭』(1918年10月20日 - 11月30日、パラダイス劇場
  • 『鞍馬天狗』『啞女房』『鷽替』(1919年1月1日 - 1月20日、パラダイス劇場)
  • 『家庭敎師』『桶の中の哲學者』『文珠と獅子』(1919年3月20日 - 5月20日、宝塚新歌劇場(公會堂劇場)
  • 『蟹滿寺緣起』『膝栗毛』『源氏物語』『風流延年舞』(1919年7月20日 - 8月31日、宝塚新歌劇場(公會堂劇場)
  • 『瘤取物語』『涅槃猫』(1919年10月20日 - 11月30日、宝塚新歌劇場(公會堂劇場)
  • 『文福茶釜』『西遊記』(1920年1月1日 - 1月20日、宝塚新歌劇場(公會堂劇場)
  • 『罰』『金平めがね』『毒の花園』(1920年3月20日 - 5月20日、宝塚新歌劇場(公會堂劇場)
  • 『八犬傳』『正直者』(1920年7月20日 - 8月31日、宝塚新歌劇場(公會堂劇場)
  • 『灰酒』『お夏笠物狂』『小野小町』『月光曲』(1920年10月20日 - 11月30日、宝塚新歌劇場(公會堂劇場)
  • 『二葉の楠』(1921年3月20日 - 5月20日、宝塚新歌劇場(公會堂劇場)
  • 『牛若と辧慶』『犬の停車場』(第二部)(1921年7月20日 - 8月31日、宝塚新歌劇場(公會堂劇場)
  • 『眠の女神』『杓子ぬけ』(月組)(1921年9月20日 - 10月18日、宝塚新歌劇場(公會堂劇場)
  • 『吉備津の鳴釜』『初夢』(月組)(1922年1月1日 - 1月25日、宝塚新歌劇場(公會堂劇場)
  • 『春日舞姫』『酒茶問答』(月組)(1922年3月15日 - 4月30日、宝塚新歌劇場(公會堂劇場)
  • 『瓜盗人』『酒の始』(月組)(1922年7月15日 - 8月20日、宝塚新歌劇場(公會堂劇場)
  • 『丹波與作』『人格者』(月組)(1922年9月20日 - 10月24日、宝塚新歌劇場(公會堂劇場)
  • 『吉例三番叟』『護花鈴』『あこがれ』(月組)(1923年3月20日 - 4月10日、宝塚新歌劇場(中劇場)
  • 『兄さん閉口』『采女禮讃』(月組)(1923年5月11日 - 6月10日、宝塚新歌劇場(中劇場)
  • 『淀殿』(月組)(1923年8月20日 - 9月20日、宝塚新歌劇場(中劇場)
  • 『琵琶島碑文』『天狗草紙』(月組)(1923年10月25日 - 11月30日、宝塚新歌劇場(中劇場)
  • 『大原車』(月組)(1924年4月16日 - 4月30日、宝塚新歌劇場(中劇場)
  • 『女郎蜘蛛』(月・花組)(1924年7月19日 - 9月2日、宝塚大劇場
  • 『正ちゃんの冒険』(月組)(1924年10月1日 - 10月31日、宝塚大劇場)
  • 『鼎法師』(花組)(1924年11月1日 - 11月30日、宝塚大劇場)
  • 『鴨川夜話』『ねゝ姫様』(月組)(1925年4月1日 - 4月30日、中劇場)
  • 『島の女軍』『鏡の宮』『野心家』(月組)(1925年7月1日 - 7月31日、宝塚大劇場)
  • 『笑ひの似顔繪』『歯が痛い』(月組)(1925年10月1日 - 10月31日、宝塚大劇場)
  • 『均一タクシー』『寅童子』(月組)(1926年1月1日 - 1月31日、宝塚大劇場)
  • 『飴』『伯父の財産』(月組)(1926年4月1日 - 4月30日、宝塚大劇場)
  • 『白縫扇陣』『我等の世界』(月組)(1926年7月1日 - 7月31日、宝塚大劇場)
  • 『猩々捕』『平家村』(月組)(1926年10月1日 - 10月31日、宝塚大劇場)
  • 『厳島物語』『阿七狂焔』(月組)(1927年2月1日 - 2月28日、宝塚大劇場)
  • 『愛の復活』『八橋焼』『人格者』(月組)(1927年5月1日 - 5月31日、宝塚大劇場)
  • 『國性爺』『一條大蔵卿』『ベース・ボール』(月組)(1927年8月1日 - 8月31日、宝塚大劇場)
  • 『兜』(月組)(1927年11月1日 - 11月30日、宝塚大劇場)
  • 『三人静』『角法師』(月組)(1928年3月1日 - 3月31日、宝塚大劇場)
  • 『鏡の宮』『慈光』(月組)(1928年6月1日 - 6月30日、宝塚大劇場)
  • 『室戸の鯨』『お光狂亂』(月組)(1928年9月1日 - 9月30日、宝塚大劇場)
  • 『女暫』『二人神楽師』(月組)(1928年12月1日 - 12月28日、中劇場)
  • 『榎の僧正」『羅浮仙』(月組)(1929年3月1日 - 3月31日、宝塚大劇場)
  • 『江戸名物詩』(月組)(1929年9月1日 - 9月30日、宝塚大劇場)
  • 『後の景清』『賣切れ申候』(月組)(1929年12月1日 - 12月28日、中劇場)
  • 『敦盛』『朝比奈柱抜』『邯鄲』(月組)(1930年2月1日 - 2月28日、中劇場)
  • 『玉蟲祈願』『偽片輪』(月組)(1930年5月1日 - 5月31日、宝塚大劇場)
  • 『若き日の時平』『鎌腹』(月組)(1930年8月1日 - 8月31日、宝塚大劇場)
  • 『六人僧』(月組)(1930年11月1日 - 11月30日、宝塚大劇場)
  • 『奴道成寺』『セニョリータ』(月組)(1931年1月1日 - 1月31日、宝塚大劇場)
  • 『小袖物狂』『ミス・上海』(月組)(1931年4月1日 - 4月30日、宝塚大劇場)
  • 『良辨杉』『世界の花嫁』(月組)(1931年7月1日 - 7月31日、宝塚大劇場)
  • 『紅葉狩』(月組)(1931年10月1日 - 10月31日、宝塚大劇場)
  • 『筑紫管公』『お弓始』(月組)(1932年2月1日 - 2月29日、宝塚大劇場)
  • 『棒しばり』(月組)(1932年5月1日 - 5月15日、宝塚大劇場)
  • 『狂乱橋供養』『太刀盗人』- 黒兵衛 役(月組)(1932年8月1日 - 8月31日、宝塚大劇場)
  • 『十津川少女』(月組)(1932年11月1日 - 11月30日、宝塚大劇場)
  • 『鏡獅子』(月組)(1933年2月1日 - 2月28日、宝塚大劇場)
  • 『朝比奈蜂合戦』(専科)(1933年5月1日 - 5月21日、中劇場)
  • 『金岡』『鐘ヶ淵』『花詩集』(花組)(1933年9月1日 - 9月30日、宝塚大劇場)
  • 『狐』(星組)(1933年10月1日 - 10月31日、宝塚大劇場)
  • 『紅梅殿』(月組)(1934年3月26日 - 4月30日、宝塚大劇場)
  • 『沈鐘』(星組)(1934年7月1日 - 7月31日、宝塚大劇場)
  • 『寶三番叟』『うわなり鏡』『春のをどり(流線美)』(星組)(1935年4月1日 - 4月30日、宝塚大劇場)
  • 『弓師』(星組)(1935年8月1日 - 8月31日、宝塚大劇場)
  • 『黒木御所』『寶塚忠臣蔵』(雪組)(1936年3月1日 - 3月31日、宝塚大劇場)
  • 『油賣り』(雪組)(1936年5月6日 - 5月26日、中劇場)
  • 『船辨慶』(雪組)(1936年8月1日 - 8月31日、宝塚大劇場)
  • 『戀に破れたるサムライ』(月組)(1937年3月1日 - 3月31日、宝塚大劇場)
  • 『木賊刈』(月組)(1938年7月1日 - 7月31日、宝塚大劇場)
  • 『祭禮の夜』(月組)(1939年5月26日 - 6月25日、宝塚大劇場)
  • 『富士太鼓』(雪組)(1940年1月26日 - 2月24日、宝塚大劇場)
  • 『鏡獅子』(花組)(1943年6月26日 - 7月25日、宝塚大劇場)
  • 『鏡獅子』(花組)(1946年6月1日 - 6月30日、宝塚大劇場)
  • 『涼風』(雪組)(1946年8月1日 - 8月30日、宝塚大劇場)
  • 『道行初音旅路』(月組)(1946年12月1日 - 12月29日、宝塚大劇場)
  • 『素襖落』(花組)(1947年9月2日 - 9月29日、宝塚大劇場)
  • 『船辨慶』(雪組)(1947年11月1日 - 11月30日、宝塚大劇場)
  • 『悪たれ』(月組)(1948年1月1日 - 1月30日、宝塚大劇場)
  • 『早春譜』(雪組)(1948年2月1日 - 2月29日、宝塚大劇場)
  • 『太刀盗人』(花組)(1948年7月1日 - 7月30日、宝塚大劇場)
  • 『鏡獅子』(雪組)(1949年10月1日 - 10月30日、宝塚大劇場)
  • 『妖炎』(雪組)(1950年3月1日 - 3月30日、宝塚大劇場)
  • 『素襖落』(花組)(1950年8月1日 - 8月30日、宝塚大劇場)
  • 『四つのファンタジア』- 鷺娘 役(雪組)(1951年3月1日 - 3月30日、宝塚大劇場)
  • 『浮かれ地蔵』(雪組)(1951年7月1日 - 7月30日、宝塚大劇場)
  • 『花の風土記』(雪組)(1951年11月1日 - 11月29日、宝塚大劇場)
  • 『花の風土記』(星組)(1951年12月1日 - 12月20日、宝塚大劇場)
  • 『鏡獅子』(星組)(1952年5月1日 - 5月30日、宝塚大劇場)
  • 春の踊り(花の宝塚)』(月組)(1953年4月1日 - 4月29日、宝塚大劇場)
  • 『船辨慶』(星組)(1953年10月1日 - 10月30日、宝塚大劇場)
  • 春の踊り(宝塚物語)』(星組)(1954年4月1日 - 4月29日、宝塚大劇場)
  • 『秋怨』- 葛の葉 役(月組)(1954年10月1日 - 10月31日、宝塚大劇場)
  • 『日本の祭りと民謡』『土蜘』(雪組)(1955年2月2日 - 2月27日、宝塚大劇場)
  • 『曽我物語』(星組)(1955年7月1日 - 7月31日、宝塚大劇場)
  • 『出雲の阿國』(雪組)(1955年10月1日 - 10月30日、宝塚大劇場)
  • 『国姓爺合戦』 - 和藤内 役(星組)(1955年11月1日 - 11月30日、宝塚大劇場)
  • 『鏡獅子』(星組)(1956年1月1日 - 1月30日、宝塚大劇場)
  • 『船辨慶』(花組)(1956年7月1日 - 7月30日、宝塚大劇場)
  • 『宝塚おどり絵巻』(花組)(1957年1月1日 - 1月29日、宝塚大劇場)
  • 『秋の踊り(三都アルバム)』(月組)(1957年10月1日 - 10月30日、宝塚大劇場)
  • 『寿初春絵巻』(月組)(1958年1月1日 - 1月29日、宝塚大劇場)
  • 『舞踊一代』(花組)(1958年7月2日 - 7月30日、宝塚大劇場)
  • 『恋河童』- 河童の太郎 役(花組)(1959年3月1日 - 3月24日、宝塚大劇場)
  • 『雪姫』(月組)(1960年1月1日 - 1月31日、宝塚大劇場)
  • 『天守物語』- 亀姫 役(月組)(1960年10月1日 - 10月30日、宝塚大劇場)
  • 『宝塚百花譜(ハナクラベ)』(合同)(1961年12月1日 - 12月25日、梅田コマスタジアム
  • 『メイド・イン・ニッポン』(星組)(1962年3月24日 - 4月29日、宝塚大劇場)
  • 『連獅子』(月組)(1962年5月1日 - 5月31日、宝塚大劇場)
  • 『舞拍子』(月・星組)(1964年1月1日 - 1月29日、宝塚大劇場)
  • 『宝寿』- 雪姫、牛若丸 役(花・雪組合同)(1964年5月7日 - 5月31日、宝塚大劇場)
  • 『宝寿』- 雪姫、牛若丸 役(星・月組合同)(1964年6月2日 - 6月28日、宝塚大劇場)
  • 『日本の四季』(月組)(1966年3月25日 - 4月26日、宝塚大劇場)
  • 『寿式三番叟』(花組)(1967年1月1日 - 1月25日、宝塚大劇場)
  • 『舞三代』- 秋篠、春方 役(月組)(1968年1月1日 - 1月30日、宝塚大劇場)
  • 『茨木童子』- 茨木童子 役(月組)(1970年1月1日 - 2月4日、宝塚大劇場)
  • タカラヅカEXPO'70―第一部 四季の踊り絵巻―』- 春三番、猩々 役 (雪組)(1970年3月14日 - 4月14日、宝塚大劇場)
  • 『宝塚名曲選』(花組)(1973年1月1日 - 1月30日、宝塚大劇場)
  • 清く正しく美しく』(星・花組)(1974年3月23日 - 4月25日、宝塚大劇場)
  • 『くるるんるん』- 木樵の木次 役(1976年2月)
  • 朱雀門の鬼』- 鬼神皓玄 役(花組)(1977年1月1日 - 2月15日、宝塚大劇場)
  • 宝花集〜天津乙女舞台生活六十年〜』- 「峠の万歳」の才蔵、清姫 役(星組)(1978年11月10日 - 12月25日、宝塚大劇場)
  • 『鏡獅子』(1979年10月)

書籍[編集]

  • 踊りごよみ(1959年、宝塚歌劇団出版部)

脚注[編集]

  1. ^ 六代目尾上菊五郎に例えられた
  2. ^ 婦人倶楽部』、講談社、1950年1月号