極美慎
極美 慎(きわみ しん、7月26日[1] - )は、宝塚歌劇団星組に所属する男役スター[2]。
神奈川県横浜市[1][3]、県立港北高等学校出身[1][3]。身長175cm[1][4]。愛称は「しん」、「かりん」[1][3]。
来歴[編集]
2012年、宝塚音楽学校入学。
2014年、宝塚歌劇団に100期生として入団[5][6]。入団時の成績は22番[5]。月組公演「宝塚をどり/明日への指針/TAKARAZUKA 花詩集100!!」で初舞台[1]。
2015年、組まわりを経て星組に配属[5]。
2017年の「ベルリン、わが愛」で新人公演初主演[7][4]。入団4年目、100期から初の新人公演主演者誕生となった[8][9]。
2019年の「霧深きエルベのほとり」で2度目の新人公演主演[10]。
2022年の「ベアタ・ベアトリクス」でバウホール公演初主演[6][2]。
人物[編集]
宝塚ファンの祖母が、思い出作りのために色々なものを見た方がいいと、宝塚バウホール公演に連れて行ってくれたのが、宝塚歌劇との出会い[7]。中学3年で既に173cmあったため、「こんなに男らしくて輝いていて、背の高い女性が沢山いるんだ」と驚き、魅了された[4]。
音楽学校を受験してから初めてバレエが必要と知る[4]。初めての受験では不合格となるが、バレエ、声楽などを基礎から習い、再受験で合格を果たした[4]。
主な舞台[編集]
初舞台[編集]
- 2014年3 - 6月、月組『宝塚をどり』『明日への指針 -センチュリー号の航海日誌-』『TAKARAZUKA 花詩集100!!』
組まわり[編集]
- 2014年11 - 2015年2月、宙組『白夜の誓い -グスタフIII世、誇り高き王の戦い-』『PHOENIX 宝塚!!-蘇る愛-』
星組時代[編集]
- 2015年8 - 11月、『ガイズ&ドールズ』 - 新人公演:クロスビー(本役:紫藤りゅう)[7]
- 2016年1月、『鈴蘭(ル・ミュゲ)-思い出の淵から見えるものは-』(バウホール) - エティエンヌ/民衆男
- 2016年3 - 6月、『こうもり』『THE ENTERTAINER!』
- 2016年6月、『Bow Singing Workshop〜星〜』(バウホール)
- 2016年8 - 11月、『桜華に舞え』 - 新人公演:辺見十郎太(本役:紫藤りゅう)『ロマンス!! (Romance)』[7]
- 2017年1月、『オーム・シャンティ・オーム-恋する輪廻-』(東京国際フォーラム) - アーミル・カーン
- 2017年3 - 6月、『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』 - 新人公演:アルマン・サン・ジュスト(本役:瀬央ゆりあ)
- 2017年7 - 8月、『オーム・シャンティ・オーム-恋する輪廻-』(梅田芸術劇場) - アーミル・カーン
- 2017年9 - 12月、『ベルリン、わが愛』 - ボリス・エッフェンベルク/ベルリンの男、新人公演:テオ・ヴェーグマン(本役:紅ゆずる)『Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)』 新人公演初主演[8][9][7][4]
- 2018年2月、『うたかたの恋』 - フェルディナンド大公『Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)』(中日劇場)
- 2018年4 - 7月、『ANOTHER WORLD』 - 桃太郎、新人公演:喜六(本役:七海ひろき)『Killer Rouge(キラー ルージュ)』
- 2018年8 - 9月、『New Wave!-星-』(バウホール)
- 2018年10月、『デビュタント』(バウホール) - オットー
- 2019年1 - 3月、『霧深きエルベのほとり』 - アドリアン・エルメンライヒ、新人公演:カール・シュナイダー(本役:紅ゆずる)『ESTRELLAS(エストレ―ジャス)〜星たち〜』 新人公演主演[10]
- 2019年5月、『アルジェの男』 - アンドレ『ESTRELLAS(エストレ―ジャス)〜星たち〜』(全国ツアー)
- 2019年7 - 10月、『GOD OF STARS -食聖-』 - シン、新人公演:ニコラス(本役:瀬央ゆりあ)『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』
- 2019年11 - 12月、『ロックオペラ モーツァルト』(梅田芸術劇場・東京建物 Brillia HALL) - フランツ・ジュースマイヤ
- 2020年2 - 3月、『眩耀(げんよう)の谷〜舞い降りた新星〜』 - イムイ、新人公演:管武将軍(本役:愛月ひかる)『Ray-星の光線-』(宝塚大劇場)
- 2020年7 - 9月、『眩耀(げんよう)の谷〜舞い降りた新星〜』 - イムイ『Ray-星の光線-』(東京宝塚劇場)
- 2020年12月、『シラノ・ド・ベルジュラック』(ドラマシティ) - ラグノオ
- 2021年2 - 5月、『ロミオとジュリエット』 - マーキューシオ[注釈 1]/パリス伯爵[注釈 2][3]
- 2021年7月、『婆娑羅(ばさら)の玄孫(やしゃご)』(ドラマシティ・プレイハウス) - 権六/鳶頭[3]
- 2021年9 - 12月、『柳生忍法帖』 - 香炉銀四郎『モアー・ダンディズム!』
- 2022年2月、『王家に捧ぐ歌』(御園座) - ウバルド
- 2022年4 - 7月、『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』 - ロナン・ヴェリタス・オンブル『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』
- 2022年9月、『ベアタ・ベアトリクス』(バウホール) - ダンテ・ガブリエル・ロセッティ バウ初主演[6][2]
- 2022年11 - 2023年2月、『ディミトリ〜曙光に散る、紫の花〜』 - ミヘイル『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』
- 2023年3 - 4月、『バレンシアの熱い花』 - ロドリーゴ・グラナドス『パッション・ダムール・アゲイン!』(全国ツアー)
- 2023年6 - 8月、『1789-バスティーユの恋人たち-』 - マクシミリアン・ロベスピエール
出演イベント[編集]
- 2014年4月、宝塚歌劇100周年 夢の祭典『時を奏でるスミレの花たち』[注釈 3]
- 2015年12月、タカラヅカスペシャル2015『New Century,Next Dream』[注釈 4]
- 2019年12月、タカラヅカスペシャル2019『Beautiful Harmony』
TV出演[編集]
- 2015年9月、NHK『経世済民の男 小林一三』後編 - 宝塚歌劇団団員[11]
CM出演[編集]
受賞歴[編集]
- 2019年、『阪急すみれ会パンジー賞』 - 新人賞[13]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e f 『宝塚おとめ 2023年度版』 宝塚クリエイティブアーツ、2023年、112頁。ISBN 978-4-86649-223-0。
- ^ a b c 宝塚星組・極美慎 初バウ主演「ベアタ・ベアトリクス」初日 「大切な時間を実感」 デイリースポーツ。
- ^ a b c d e <華宝塚>清く正しく美しく 極美慎(星組) 東京新聞。
- ^ a b c d e f g 村上久美子 (2017年9月28日). “100期生で初主演 長身武器に難役抜てき/極美慎”. 日刊スポーツ 2019年10月10日閲覧。
- ^ a b c 『2014年 宝塚Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2015年、80頁。ISBN 978-4-908135-34-7。
- ^ a b c 宝塚星組・極美慎のバウホール初主演作「ベアタ・ベアトリクス」開幕 スポーツ報知。
- ^ a b c d e f 名取千里 (2017年11月1日). “フェアリーインタビュー 星組 極美慎”. ウィズたからづか 2019年11月30日閲覧。
- ^ a b “星組の極美慎が100期生初の主演!紅ゆずるが激励”. 日刊スポーツ (2017年10月24日). 2017年12月28日閲覧。
- ^ a b “宝塚歌劇団星組4年目の極美慎が初主演「今の自分はどこか重なる部分がありました」”. スポニチ. (2017年10月24日) 2019年10月10日閲覧。
- ^ a b “入団5年目のホープ極美慎が2度目の主演「お芝居って楽しいんだ、と心から思えた」と手応え”. スポニチAnnex. (2019年1月22日) 2019年10月10日閲覧。
- ^ 阿部サダヲが現役タカラジェンヌたちと競演! ニュースウォーカー。
- ^ 注目の宝塚男役5名が抜擢、CMで新たな「風」吹かせる デイリースポーツ。
- ^ 『2019年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2020年、89頁。ISBN 978-4-86649-126-4。