水美舞斗
水美 舞斗(みなみ まいと、6月28日[1] - )は、宝塚歌劇団専科に所属する男役スター[1]。
大阪府寝屋川市[1]、大阪国際大和田中学校出身[2]。身長170cm[1]。愛称は「みなみ」、「マイティー」、「王子」、「みなちゃん」[3]。
来歴
[編集]2007年、宝塚音楽学校入学。
2009年、音楽学校卒業後、宝塚歌劇団に95期生として入団[4][1]。入団時の成績は3番[4]。宙組公演「薔薇に降る雨/Amour それは…」で初舞台[4]。その後、花組に配属[4]。
キレのあるダンスで注目を集め[5]、2014年、明日海りお・蘭乃はなトップコンビ大劇場お披露目となる「エリザベート」新人公演で、大役ルキーニに抜擢[6]。
2015年、明日海りお・花乃まりあトップコンビ大劇場お披露目となる「カリスタの海に抱かれて」で、新人公演初主演[6][7]。新人公演最終学年となる入団7年目での抜擢となった[8][1]。
2018年の「セニョール クルゼイロ!」でバウホール公演初主演[8][7]。
2019年の「Dream On!」(バウホール公演)に前期日程のみ特別出演し、綺城ひか理・飛龍つかさとメインキャストを務める[9]。
2021年の「銀ちゃんの恋」(KAAT神奈川芸術劇場・ドラマシティ公演)で、東上公演初主演[7][1]。
2022年の「巡礼の年/Fashionable Empire」より花組新2番手に昇格[10][1]。
2023年4月28日付で専科へと異動[1]。同年の星組「ME AND MY GIRL」(博多座公演)で、暁千星と役替わりで主演[11]。
人物
[編集]祖母の影響で小さい頃から宝塚の舞台を観劇しており、「歌と芝居で人が人をこんなにも感動させられるんだ。ここで踊りたい」と進路を決め受験し、一発合格を果たした[2]。
主な舞台
[編集]初舞台
[編集]- 2009年4 - 5月、宙組『薔薇に降る雨』『Amour それは…』(宝塚大劇場のみ)
花組時代
[編集]- 2009年9 - 11月、『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』 - 衛兵隊、新人公演:ラサール(本役:月央和沙)『EXCITER!!』
- 2010年1月、『BUND/NEON 上海』(バウホール) - ウェイター
- 2010年3 - 5月、『虞美人』 - 新人公演:蕭何(本役:瀬戸かずや)
- 2010年7 - 10月、『麗しのサブリナ』 - 新人公演:ケビン(本役:朝夏まなと)『EXCITER!!』
- 2010年11 - 12月、『メランコリック・ジゴロ』『ラブ・シンフォニー』(全国ツアー)
- 2011年2 - 4月、『愛のプレリュード』 - 新人公演:ゲイリー・ミラー(本役:望海風斗)『Le Paradis!!(ル パラディ)』
- 2011年6 - 9月、『ファントム』 - 従者、新人公演:リシャール(本役:望海風斗)
- 2011年10 - 11月、『カナリア』(ドラマシティ・日本青年館) - ウカ
- 2012年1 - 3月、『復活-恋が終わり、愛が残った-』 - 新人公演:ファナーリン弁護士(本役:華形ひかる)『カノン』
- 2012年4 - 5月、『長い春の果てに』『カノン』(全国ツアー)
- 2012年7 - 10月、『サン=テグジュペリ』 - 新人公演:マルセル・レーヌ(本役:華形ひかる)『CONGA!!』
- 2012年11 - 12月、蘭寿とむコンサート『Streak of Light-一筋の光…-』(日本青年館・ドラマシティ)
- 2013年2 - 5月、『オーシャンズ11』 - バージル・モロイ、新人公演:ラスティー・ライアン(本役:北翔海莉)
- 2013年6月、『フォーエバー・ガーシュイン』(バウホール) - ウォルター・ウィンチェル
- 2013年8 - 11月、『愛と革命の詩(うた)-アンドレア・シェニエ-』 - モーリス・クリヨン、新人公演:ジュール・モラン(本役:春風弥里)『Mr. Swing!』
- 2013年12月、『New Wave!-花-』(バウホール)
- 2014年2 - 5月、『ラスト・タイクーン -ハリウッドの帝王、不滅の愛-』 - ディック、新人公演:パット・ブレーディ(本役:明日海りお)『TAKARAZUKA ∞ 夢眩』
- 2014年6 - 7月、『ノクターン-遠い夏の日の記憶-』(バウホール) - ベロヴゾーロフ
- 2014年8 - 11月、『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』 - マデレーネ(黒天使)、新人公演:ルイジ・ルキーニ(本役:望海風斗)[9][6]
- 2015年1月、『風の次郎吉-大江戸夜飛翔-』(ドラマシティ・日本青年館) - 三郎太
- 2015年3 - 6月、『カリスタの海に抱かれて』 - スタン、新人公演:シャルル・ヴィルヌーブ・ドゥ・リベルタ(カルロ・ヴィラーニ)(本役:明日海りお)『宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)』 新人公演初主演[8][6]
- 2015年7 - 8月、『スターダム』(バウホール) - ネイサン
- 2015年10 - 12月、『新源氏物語』 - 藤式部之丞、新人公演:頭中将(本役:瀬戸かずや)『Melodia-熱く美しき旋律-』
- 2016年2 - 3月、『For the people-リンカーン 自由を求めた男-』(ドラマシティ・KAAT神奈川芸術劇場) - エルマー・エルスワース
- 2016年4 - 7月、『ME AND MY GIRL』 - ジェラルド・ボリングボーク[注釈 1]/ランベス・クイーン[注釈 2]
- 2016年8月、『Bow Singing Workshop〜花〜』(バウホール)
- 2016年9月、『アイラブアインシュタイン』(バウホール) - トーマス
- 2016年11 - 2017年2月、『雪華抄(せっかしょう)』『金色(こんじき)の砂漠』 - 賊の男ザール
- 2017年3 - 4月、『仮面のロマネスク』 - アゾラン『EXCITER!!2017』(全国ツアー)
- 2017年6 - 8月、『邪馬台国の風』 - ツブラメ『Santé!!』
- 2017年10月、『はいからさんが通る』(ドラマシティ・日本青年館) - 鬼島森吾
- 2018年1 - 3月、『ポーの一族』 - バイク・ブラウン/バイク・ブラウン4世
- 2018年5月、『Senhor CRUZEIRO(セニョール クルゼイロ)!』(バウホール) - クルゼイロ バウ初主演[8][6]
- 2018年7 - 10月、『MESSIAH(メサイア)-異聞・天草四郎-』 - 松平信綱『BEAUTIFUL GARDEN-百花繚乱-』
- 2018年11 - 12月、『メランコリック・ジゴロ』 - スタン『EXCITER!!2018』(全国ツアー)
- 2019年2 - 4月、『CASANOVA』 - マリノ・バルビ神父
- 2019年5月、『Dream On!』(バウホール) 特別出演[注釈 3][9]
- 2019年6月、『恋スルARENA』(横浜アリーナ)[9]
- 2019年8 - 11月、『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』 - ニック・ロックウッド『シャルム!』[2]
- 2020年1月、『DANCE OLYMPIA』(東京国際フォーラム) - パトロクロス/パット
- 2020年7 - 11月、『はいからさんが通る』 - 鬼島森吾[5]
- 2021年4 - 7月、『アウグストゥス-尊厳ある者-』 - アグリッパ『Cool Beast!!』
- 2021年8 - 9月、『銀ちゃんの恋』(KAAT神奈川芸術劇場・ドラマシティ) - 倉丘銀四郎 東上初主演[7][1]
- 2021年11 - 2022年2月、『元禄バロックロック』 - コウズケノスケ『The Fascination(ザ ファシネイション)!』
- 2022年3 - 4月、『TOP HAT』(梅田芸術劇場) - ホレス・ハードウィック
- 2022年6 - 9月、『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』 - フレデリック・ショパン『Fashionable Empire』[10]
- 2022年10 - 11月、『フィレンツェに燃える』 - レオナルド『Fashionable Empire』(全国ツアー)
- 2023年1 - 3月、『うたかたの恋』 - ジャン・サルヴァドル『ENCHANTEMENT(アンシャントマン)-華麗なる香水(パルファン)-』[1]
専科時代
[編集]- 2023年10 - 11月、星組『ME AND MY GIRL』(博多座) - ウイリアム・スナイブスン[注釈 4]/ジョン・トレメイン卿[注釈 4] 主演[11]
- 2024年1 - 2月、『HiGH&LOW THE 戦国』(THEATER MILANO-Za) - 神洲崎湧水 外部出演[12]
- 2024年5 - 6月、『ベルサイユのばら50〜半世紀の軌跡〜』(梅田芸術劇場・東京建物 Brillia HALL) 外部出演[13]
- 2024年8 - 9月、月組『琥珀色の雨にぬれて』 - ルイ・バランタン『Grande TAKARAZUKA 110!』(全国ツアー)[14]
- 2025年6 - 7月、宙組『RED STONE』(KAAT神奈川芸術劇場・ドラマシティ) - アレックス・カニンガム 主演[15]
出演イベント
[編集]- 2011年11月、第51回『宝塚舞踊会』
- 2013年6 - 7月、『宝塚巴里祭2013-La Chanson de Paris 99-』[16]
- 2016年4月、『ME AND MY GIRL』前夜祭
- 2016年12月、タカラヅカスペシャル2016『Music Succession to Next』
- 2017年12月、タカラヅカスペシャル2017『ジュテーム・レビュー-モン・パリ誕生90周年-』
- 2018年12月、タカラヅカスペシャル2018『Say!Hey!Show Up!!』
- 2019年12月、タカラヅカスペシャル2019『Beautiful Harmony』
- 2021年1 - 2月、水美舞斗スペシャルライブ『Aqua Bella!!』[5][17]
- 2023年4月、水美舞斗ディナーショー『One and Only』[18][1]
- 2025年2月、芹香斗亜ディナーショー『The Royal Banquet』(ホテル阪急インターナショナル・パレスホテル東京)[19]
受賞歴
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l 宝塚歌劇花組2番手スター・水美舞斗が来年4月28日付で専科生に スポーツ報知。
- ^ a b c d “<華宝塚>芸の道にゴールはない 水美舞斗(花組)”. 東京新聞. 2019年12月24日閲覧。
- ^ 『宝塚おとめ 2024年度版』 宝塚クリエイティブアーツ、2024年、14頁。ISBN 978-4-86649-258-2。
- ^ a b c d 100年史(人物) 2014, p. 121.
- ^ a b c <華宝塚>舞台人として誠実に 水美舞斗(花組) 東京新聞。
- ^ a b c d e f “男役10年、悲願バウ初主演 パワー爆発/水美舞斗”. 日刊スポーツ. 2018年5月10日閲覧。
- ^ a b c d 宝塚花組「銀ちゃんの恋」で水美舞斗が地元・大阪で凱旋主演「チーム一丸で」 スポーツ報知。
- ^ a b c d “水美舞斗、10年目初のバウ主演で踊って踊って爆発の予感”. スポーツ報知. 2018年5月10日閲覧。
- ^ a b c d “水美舞斗のルキーニ再び!宝塚花組「Dream On!」開幕”. スポーツ報知. 2019年5月22日閲覧。
- ^ a b 宝塚花組開幕 “ピアノの魔術師”役にトップ・柚香光「同じく芸に携わる者としてズシンと共感」 スポーツ報知。
- ^ a b 【宝塚】傑作コメディー「ME AND MY GIRL」開幕 水美舞斗と星組・暁千星が主演役代わり 日刊スポーツ。
- ^ 豪華絢爛で熱い魂を感じる、戦国時代活劇『HiGH&LOW THE 戦国』のメインビジュアルが解禁 東急歌舞伎町タワーや「信長の野望」シリーズとのコラボも決定 メディア スパイス。
- ^ 水美舞斗ら特別出演!『ベルサイユのばら50〜半世紀の軌跡〜』全キャスト発表 クランクイン!。
- ^ 【宝塚】月組異色の新トップコンビ 鳳月杏「大事に受け継がれてきた」重み胸にプレお披露目開幕 日刊スポーツ。
- ^ “水美舞斗が人々の心を和ませるボードビリアンに、宝塚歌劇宙組「RED STONE」で主演”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年12月5日). 2024年12月5日閲覧。
- ^ 宝塚巴里祭2013-La Chanson de Paris 99-('13年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ 水美舞斗スペシャルライブ「Aqua Bella!!」('21年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ 水美舞斗ディナーショー「One and Only」('23年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ “宝塚・宙組トップスター、芹香斗亜ディナーショーに水美舞斗ら”. スポーツニッポン. (2024年11月28日) 2024年11月28日閲覧。
- ^ 『2017年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2018年、87頁。ISBN 978-4-86649-050-2。
- ^ 『2022年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2023年、75頁。ISBN 978-4-86649-224-7。
- ^ 『宝塚GRAPH 2024年9月号/宝塚通信』 宝塚クリエイティブアーツ、2024年、94頁。
参考文献
[編集]- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0。