芹香斗亜
芹香 斗亜(せりか とあ、1月20日[1] - )は、宝塚歌劇団宙組に所属する男役。次期宙組トップスター[2][3]。
兵庫県神戸市[1][2]、神戸海星女子学院中学校出身[1]。身長173cm[1][2]。血液型B型[4]。愛称は「キキ」[1]。
来歴[編集]
2005年、宝塚音楽学校入学。
2007年、宝塚歌劇団に93期生として入団[5][2]。入団時の成績は28番[5]。星組公演「さくら/シークレット・ハンター」で初舞台[5]。その後、星組に配属[5][3]。
2010年の「愛と青春の旅だち」で新人公演初主演[6][7]。
2012年4月2日付で花組へと組替え[8]。同年の「サン=テグジュペリ」で2度目の新人公演主演[9]。その後も3作連続で新人公演主演を務める。
2013年の「フォーエバー・ガーシュイン」でバウホール公演初主演[10][11][12]。
2015年、明日海りお・花乃まりあトップコンビ大劇場お披露目となる「カリスタの海に抱かれて/宝塚幻想曲」より、新生花組の2番手に昇格[13][14][15]。
2017年の「MY HERO」(TBS赤坂ACTシアター・ドラマシティ公演)で、東上公演初主演[16][3]。同年10月30日付で宙組へと組替え[17]。
2019年の「群盗」(ドラマシティ・日本青年館公演)で、宙組2番手として2度目の東上公演主演[18][19][15]。
2021年の「プロミセス、プロミセス」(ドラマシティ・東京建物 Brillia HALL公演)で、3度目となる東上公演主演[20][21]。
その後も8年に渡り2番手としてトップを支えてきたが、2023年6月12日付で宙組トップスターに就任することが発表された[2][3]。入団17年目でのトップ就任となる[3]予定。相手役に春乃さくらを迎え、「Xcalibur エクスカリバー」(東京建物 Brillia HALL公演)でトップコンビお披露目[2][3]予定。
人物[編集]
父は元プロ野球選手の山沖之彦、母は宝塚OGでもある白川亜樹[22][13]。
芸名は家族で考え、「芹香」は「天空の」という意味を持つ自動車の名前セリカから、「斗亜」は母の芸名から1字貰い、赤ちゃんの名付け辞典から決めた[4]。
愛称の「キキ」は、サンリオのキャラクター「リトルツインスターズ」のキキララに似ていると、安蘭けいが命名したことによる[15]。
主な舞台[編集]
初舞台[編集]
星組時代[編集]
- 2007年5 - 7月、『さくら』『シークレット・ハンター』(東京宝塚劇場)
- 2007年9月、『KEAN』(日生劇場)[7]
- 2007年11 - 2008年2月、『エル・アルコン-鷹-』 - 新人公演:副官(本役:美弥るりか)『レビュー・オルキス-蘭の星-』
- 2008年4 - 5月、『ANNA KARENINA(アンナ・カレーニナ)』(バウホール) - 将校
- 2008年6 - 10月、『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』 - 新人公演:ファーレイ(本役:麻尋しゅん)
- 2009年2 - 4月、『My dear New Orleans(マイ ディア ニュー オリンズ)』 - 新人公演:ビート(本役:美弥るりか)『ア ビヤント』
- 2009年6 - 9月、『太王四神記 Ver.II』 - 新人公演:サリャン(本役:夢乃聖夏)
- 2009年10 - 11月、『再会』『ソウル・オブ・シバ!!』(全国ツアー)[7]
- 2010年1 - 3月、『ハプスブルクの宝剣』 - 新人公演:カール・アレクサンダー・フォン・ロートリンゲン(本役:真風涼帆)『BOLERO』
- 2010年5月、『リラの壁の囚人たち』(バウホール・日本青年館) - ジョゼ
- 2010年7 - 8月、『ロミオとジュリエット』(梅田芸術劇場・博多座)
- 2010年10 - 12月、『宝塚花の踊り絵巻』『愛と青春の旅だち』 - 新人公演:ザッカリー・メイヨー(ザック)(本役:柚希礼音) 新人公演初主演[6][11][12]
- 2011年1 - 2月、『メイちゃんの執事』(バウホール・日本青年館) - 青山
- 2011年4 - 7月、『ノバ・ボサ・ノバ』 - 新人公演:マール(本役:紅ゆずる/真風涼帆/夢乃聖夏)『めぐり会いは再び』 - ケテル[7]
- 2011年8 - 9月、『ランスロット』(バウホール) - モルドレッド
- 2011年11 - 2012年2月、『オーシャンズ11』 - ボブ、新人公演:ラスティー・ライアン(本役:涼紫央)[15]
- 2012年3 - 4月、柚希礼音スペシャル・ライブ『REON!!』(ドラマシティ・日本青年館)
花組時代[編集]
- 2012年4 - 5月、『長い春の果てに』 - ジャン『カノン』(全国ツアー)
- 2012年7 - 10月、『サン=テグジュペリ』 - アルベール、新人公演:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(サン=テックス)/星の王子さま(本役:蘭寿とむ)『CONGA!!』 新人公演主演[9]
- 2012年11 - 12月、蘭寿とむコンサート『Streak of Light-一筋の光…-』(日本青年館・ドラマシティ)
- 2013年2 - 5月、『オーシャンズ11』 - ライナス・コールドウェル、新人公演:ダニー・オーシャン(本役:蘭寿とむ) 新人公演主演[9][15]
- 2013年6月、『フォーエバー・ガーシュイン』(バウホール) - ジョージ・ガーシュイン バウ初主演[10][11][12]
- 2013年8 - 11月、『愛と革命の詩(うた)-アンドレア・シェニエ-』 - シャルル=ルイ・トリュデーヌ・ド・モンティニー、新人公演:アンドレア・シェニエ(本役:蘭寿とむ)『Mr. Swing!』 新人公演主演[9][11]
- 2013年12月、『New Wave!-花-』(バウホール) メインキャスト[10]
- 2014年2 - 5月、『ラスト・タイクーン -ハリウッドの帝王、不滅の愛-』 - ワイリー・ホワイト、新人公演:ブロンソン・スミス(本役:望海風斗)『TAKARAZUKA ∞ 夢眩』
- 2014年6月、『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』(中日劇場) - オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ[17]
- 2014年8 - 11月、『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』 - ルドルフ[注釈 1]/ジュラ[注釈 1]
- 2015年1月、『Ernest in Love』(東京国際フォーラム) - アルジャノン・モンクリーフ
- 2015年3 - 6月、『カリスタの海に抱かれて』 - ロベルト・ゴルジ『宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)』[13][14]
- 2015年7 - 8月、『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』 - アンドレ・グランディエ『宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)』(梅田芸術劇場・台北国家戯劇院)
- 2015年10 - 12月、『新源氏物語』 - 惟光『Melodia-熱く美しき旋律-』
- 2016年2 - 3月、『Ernest in Love』(梅田芸術劇場・中日劇場) - アルジャノン・モンクリーフ[注釈 2]/レイン[注釈 2]
- 2016年4 - 7月、『ME AND MY GIRL』 - ジョン・トレメイン卿[注釈 3]/ジェラルド・ボリングボーク[注釈 4]
- 2016年9月、『仮面のロマネスク』 - フレデリーク・ダンスニー男爵『Melodia-熱く美しき旋律-』(全国ツアー)
- 2016年11 - 2017年2月、『雪華抄(せっかしょう)』『金色(こんじき)の砂漠』 - ジャー
- 2017年3 - 4月、『MY HERO』(TBS赤坂ACTシアター・ドラマシティ) - ノア・テイラー 東上初主演[16][17][3]
- 2017年6 - 8月、『邪馬台国の風』 - クコチヒコ『Santé!!』
- 2017年10月、『ハンナのお花屋さん-Hanna's Florist-』(TBS赤坂ACTシアター) - アベル・ヨハンソン
宙組時代[編集]
- 2018年1月、『WEST SIDE STORY』(東京国際フォーラム) - ベルナルド
- 2018年3 - 6月、『天(そら)は赤い河のほとり』 - ウセル・ラムセス『シトラスの風-Sunrise-』
- 2018年10 - 12月、『白鷺(しらさぎ)の城(しろ)』 - 殿上人/岡見宗治/祭禮の男『異人たちのルネサンス』 - ロレンツォ・デ・メディチ
- 2019年2 - 3月、『群盗-Die Räuber-』(ドラマシティ・日本青年館) - カール 東上主演[18][19][15][20][21]
- 2019年4 - 7月、『オーシャンズ11』 - ラスティー・ライアン[15]
- 2019年8 - 9月、『追憶のバルセロナ』 - アントニオ・ヒメネス『NICE GUY!!』(全国ツアー)
- 2019年11 - 2020年2月、『El Japón(エル ハポン)-イスパニアのサムライ-』 - アレハンドロ『アクアヴィーテ(aquavitae)!!』
- 2020年8 - 9月、『FLYING SAPA-フライング サパ-』(梅田芸術劇場・日生劇場) - ノア
- 2020年11 - 2021年2月、『アナスタシア』 - グレブ・ヴァガノフ
- 2021年4月、『Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス』(東京建物 Brillia HALL) - ヘルマン・クラウスナー
- 2021年6 - 9月、『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』 - ジェームズ・モリアーティ『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』
- 2021年11 - 12月、『プロミセス、プロミセス』(ドラマシティ・東京建物 Brillia HALL) - チャック・バクスター 東上主演[20][21]
- 2022年2 - 5月、『NEVER SAY GOODBYE』 - ヴィセント・ロメロ
- 2022年6月、『FLY WITH ME(フライ ウィズ ミー)』(東京ガーデンシアター)
- 2022年8 - 11月、『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』 - ROCKY『Capricciosa(カプリチョーザ)!!』
- 2023年3 - 6月、『カジノ・ロワイヤル〜我が名はボンド〜』 - ル・シッフル
出演イベント[編集]
- 2011年7月、轟悠ディナーショー『Rendez-Vous〜今宵きみと〜』
- 2011年12月、タカラヅカスペシャル2011『明日に架ける夢』
- 2012年12月、タカラヅカスペシャル2012『ザ・スターズ!〜プレ・プレ・センテニアル〜』
- 2014年7月、『宝塚巴里祭2014』[23]
- 2014年12月、タカラヅカスペシャル2014『Thank you for 100 years』
- 2015年9月、第53回『宝塚舞踊会』
- 2016年4月、『ME AND MY GIRL』前夜祭
- 2016年12月、タカラヅカスペシャル2016『Music Succession to Next』
- 2017年12月、タカラヅカスペシャル2017『ジュテーム・レビュー-モン・パリ誕生90周年-』[24]
- 2018年2月、『宙組誕生20周年記念イベント』
- 2018年7月、『宝塚巴里祭2018』 主演[25]
- 2019年10月、第55回『宝塚舞踊会〜祝舞御代煌(いわいまうみよのきらめき)〜』
- 2019年12月、タカラヅカスペシャル2019『Beautiful Harmony』
- 2023年1月、芹香斗亜ディナーショー『KISS-kiki sing&swing-』 主演
TV出演[編集]
広告・CM出演[編集]
受賞歴[編集]
- 2013年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2012年度新人賞[27]
- 2017年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2016年度努力賞[28]
- 2020年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2019年度努力賞[29]
- 2022年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2021年度努力賞[30]
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e 『宝塚おとめ 2022年度版』 宝塚クリエイティブアーツ、2022年、130頁。ISBN 978-4-86649-189-9。
- ^ a b c d e f 宝塚歌劇宙組の次期トップコンビが芹香斗亜、春乃さくらに決定 スポーツ報知。
- ^ a b c d e f g 宝塚宙組次期トップに芹香斗亜 花組で明日海りお、宙組で真風涼帆を支え17年目で就任 日刊スポーツ。
- ^ a b 『RISING STAR GUIDE 2013』 阪急コミュニケーションズ、2013年、74-75頁。ISBN 978-4-484-13507-6。
- ^ a b c d 100年史(人物) 2014, p. 119.
- ^ a b 100年史(舞台) 2014, p. 318.
- ^ a b c d “フェアリーインタビュー 星組 芹香斗亜”. ウィズたからづか. 2013年12月9日閲覧。
- ^ 『2011年宝塚 Stage Album』 阪急コミュニケーションズ、2012年、85頁。ISBN 978-4-484-12505-3。
- ^ a b c d 100年史(舞台) 2014, p. 320.
- ^ a b c 100年史(舞台) 2014, p. 244.
- ^ a b c d 名取千里 (2013年9月1日). “新人公演で主演し、ショーでは初の女役で トップとデュエットダンスを。”. ウィズたからづか 2019年10月23日閲覧。
- ^ a b c d “阪急交通社 新イメージキャラクターに宝塚歌劇団花組 芹香斗亜(せりか とあ)を起用”. 阪急交通社プレスリリース (2015年4月20日). 2015年4月20日閲覧。
- ^ a b c 元阪急・山沖氏の愛娘が宝塚花組二番手 デイリースポーツ。
- ^ a b フレッシュさ満点、花組新時代の幕開けを感じる スターファイル。
- ^ a b c d e f g “芹香斗亜、異動後初センター「群盗」26日から東京公演スタート!”. スポーツ報知. 2019年2月3日閲覧。
- ^ a b 橘涼香 (2017年3月19日). “宝塚歌劇が特撮ヒーローものに挑んだ芹香斗亜東京初主演作品!宝塚花組公演『MY HERO』”. 宝塚ジャーナル 2019年10月23日閲覧。
- ^ a b c “花組2番手スター芹香斗亜が10・30付で宙組へ”. 日刊スポーツ. (2017年7月7日) 2019年10月10日閲覧。
- ^ a b “芹香斗亜率いる若手の力量を感じさせる宝塚宙組公演『群盗-Die Räuber-』”. 宝塚ジャーナル. 2019年10月8日閲覧。
- ^ a b 宝塚・芹香斗亜、宙組組替後初主演「絆を大切に」 デイリースポーツ。
- ^ a b c 宙組芹香斗亜2年9カ月ぶり主演、男役15年の包容力で「宝塚の二枚目像」 日刊スポーツ。
- ^ a b c 宝塚宙組・芹香斗亜が「プロミセス、プロミセス」で持ち前のコメディーセンス発揮 スポーツ報知。
- ^ 100年史(人物) 2014, p. 28.
- ^ 宝塚巴里祭2014('14年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ タカラヅカの祭典で宙組新トップコンビ初お目見え!芹香斗亜も宙組デビュー スポーツ報知。
- ^ 宝塚巴里祭2018('18年・ホテル阪急インターナショナル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ タカラジェンヌ7名がCMに一挙出演! 美しい“歩き”を颯爽と披露 ORICON STYLE。
- ^ 100年史(人物) 2014, p. 53.
- ^ 『2017年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2018年、87頁。ISBN 978-4-86649-050-2。
- ^ 『2020年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2021年、55頁。ISBN 978-4-86649-159-2。
- ^ 『2022年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2023年、75頁。ISBN 978-4-86649-224-7。
注釈[編集]
参考文献[編集]
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0。