御園座

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御園座
Misonoza
Misonoza 110222.jpg
情報
開館 1896年6月19日
開館公演 市川左團次一座
収容人員 1,656人
客席数 1階:862
2階:766
3階:28
設備 場内:花道
その他:飲食店売店
用途 演劇歌舞伎コンサート
運営 株式会社御園座
所在地 460-8403
愛知県名古屋市中区一丁目6番14号
位置 北緯35度10分2.28秒
東経136度53分49.19秒
アクセス 地下鉄伏見駅(6番出口)より徒歩約2分
公式サイト 御園座ホームページ
株式会社御園座
MISONOZA INC.
種類 株式会社
市場情報
名証2部 9664
1949年5月上場
本社所在地 日本の旗 日本
460-8403
愛知県名古屋市中区一丁目6番14号
設立 1896年明治29年)6月19日
(名古屋劇場株式会社御園座)
業種 サービス業
事業内容 劇場経営等。
代表者 代表取締役会長 小笠原剛
代表取締役社長 宮崎敏明
資本金 21億21百万円[1]
発行済株式総数 49,845,000株[1]
売上高 5億15百万円
(2017年3月期)[1]
純資産 42億87百万円
(2017年3月期)[1]
総資産 46億42百万円
(2017年3月期)[1]
従業員数 5名(2017年3月31日現在)[1]
決算期 3月31日
会計監査人 東陽監査法人[1]
主要株主 株式会社大丸松坂屋百貨店 4.06%
中部日本放送株式会社 3.25%
株式会社中日新聞 2.64%
(2017年3月31日)[1]
外部リンク http://www.misonoza.co.jp/
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御園座(みそのざ)は、愛知県名古屋市中区にある劇場。または同劇場を管理する企業名古屋証券取引所第二部単独上場銘柄のひとつである(証券コードは9664)。

会社概要[編集]

運営会社の株式会社御園座は、1896年明治28年)に名古屋劇場株式会社として設立。御園座会館内の、駐車場「みそのざパーキング」の運営や賃貸オフィスといった不動産事業を行っている。また、瀬戸市で運営していた老人ホーム「ミソノピア」は、2013年(平成25年)8月に子会社であるミソノピア株式会社の株式譲渡により撤退[1]。同じく子会社で劇場内における興行専用機器のリースを行っていた、みその事業株式会社は2014年(平成26年)9月に清算されている[1]

  • 資本金:21億21百万円(名証二部)
  • 売上高:5億15百万円(2017年3月期)
  • 事業:演劇興行、不動産賃貸

沿革[編集]

1895年、名古屋の財界有志により名古屋劇場株式会社が創立され、長谷川太兵衛が初代社長に着任した。長谷川は東京京都などの劇場を回り、東京・明治座を手本とする劇場を建設。翌1896年6月19日、初代市川左團次一座の杮落としで開場した。

1935年には劇場が完成したが、名古屋大空襲で全焼。1947年に再建。しかし1961年火災で再び焼失。再建後、御園座会館を完成させ、ボウリング場ビリヤード場を開設(1974年閉鎖)。地階には御園座演劇図書館があり、演劇に関する資料・書籍を所蔵している。

近年の不況で5年連続赤字のために、現在地で御園座会館を建て替えると2011年8月に新聞発表され、2012年10月24日に具体的な建て替え計画を発表した。

新しい建物は、現在と同じ場所に建ち、高さ約170m、地上45階、地下2階。低層階に劇場や店舗、中高層階は分譲マンションになる。総工費は未定。完成までは、市内の他施設を借りて公演を続ける見通し。

2013年1月、同年2月1日より全社員の4割弱に相当する20人を目途に希望退職者を募集すると発表。また、同月14日、私的整理の手法である事業再生ADR手続の利用を申請。2012年末時点で5億5,300万円の債務超過に陥っていることが報道された[2]

事業再生ADR手続では、御園座の土地・建物を積水ハウスに売却、38億円の借入金を返済。御園座の地元企業に融資を募り、同社で劇場ビルを建て替え、2018年の劇場開場を目指している[3]

2013年4月26日事業再生ADR手続成立、債権者会議で三菱東京UFJ銀行など8金融機関が再建計画案に同意[4]

2013年5月1日、再開発共同事業者の積水ハウスに御園座の土地・建物を60億円で売却する契約を交わす。即日、御園座の借金38億円完済。 2013年5月15日、2014年3月末まで名古屋証券取引所上場廃止猶予延長。 2013年8月、2018年7月に建物を完成する際、御園座は劇場部分を買い戻す資金34億円を第三者割り当て増資で名古屋の地元企業に増資引き受け要請予定。[5]

2013年6月10日、御園座から4月下旬に要請されていた愛知県に2億円、名古屋市に2億円の計4億円の出資を民間企業に公金を直接支出するのは困難と見送り、新ビルの敷地内に一般開放する空地を確保するなど一定の条件を満たせば国と県と市が関連費用を補助できる制度を活用する方向で御園座側と協議を続けると記者会見で明らかにした。[6]

2013年8月15日、名古屋財界185の企業・団体・個人から出資約33億4000万円、三菱東京UFJ銀行から融資約6000万円の計34億円の目標額を達成し、債務超過を解消、名古屋証券取引所の上場廃止も回避。愛知県名古屋市は建て替えの補助金で、松竹東宝中日新聞は公演の協力で御園座を支援。積水ハウスと土地・建物を既に売却契約したが、劇場と高層マンション併設型の新ビル完成後に新劇場を買い戻す予定。今後は集客が課題。[7]

2017年末に地上41階、地下1階、高さ150メートル、1階に店舗が入り、2階~4階に劇場が入り、5階~最上階までに積水ハウスが分譲マンションを供給で完成させ、建替期間中は名古屋市民会館中日劇場を借りて年5ヶ月間の公演を続ける予定。[8]

2013年10月1日名鉄名古屋駅から名鉄金山駅まで「電車乗り込み」し、オープンカーでお練り。10月3日名古屋市民会館中ホール(ビレッジホール)前の入り口上に「まねき上げ」を掲げる。10月5日~10月27日まで顔見世

2017年末に完成予定の建て替えの為、2015年3月31日に着工が始まった。「御園座」と商業施設、304世帯の分譲マンションとして建築家の隈研吾が監修したデザインの建築で、グランドメゾン御園座タワー(栄一丁目御園座共同ビル計画)となる[9]

主な演目[編集]

  • 歌舞伎
  • 商業演劇 - 松竹東宝製作の演劇の他、演歌歌手が座長を務めるいわゆる「歌手芝居」などを上演(この場合の演目は、東京・明治座、大阪・新歌舞伎座と共通になることが多い)。
  • 演歌歌手のコンサート
  • ミュージカル - 2018年8月公演でモーツァルト上演予定[10]

座席数[編集]

1,656席[10](2007年春リニューアル工事完了後)

2018年4月1日開業後は1,222席(花道設置時)となり以前の7割程度となる[10]

定紋[編集]

蜻蛉。二匹が向き合う形

その他[編集]

  • 当日券の3幕目公演までに空席が有れば、3幕目のみ割引料金で観覧できるチケット販売が、昼の部はチケット販売窓口で現金・クレジットカードで、夜の部は南正面入り口で現金のみで、購入できた。チケット完売の場合は購入できないが、歌舞伎の見取り狂言(演目の名場面だけを取り出して上演すること。)や歌手の座長公演の歌謡ショーだけが見られ、歌舞伎座の一幕見席と違って、1階席から3階席まで空席さえ有れば、どの席でも割引料金で観覧できたので、1日がかりの観覧は無理だが、1幕のみの観覧は可能、仕事帰りの観覧は可能、歌謡ショーのみ見たい等の要求に応えることが出来た。
  • 劇場内の売店「ドリンクコーナーさくら」で購入することができるアイス最中が有名で、購入するために行列ができるほどである。別の場所にある売店「オリジナルショップひまわり」ではお持ち帰り専用に梱包されているアイス最中が購入できる。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j 有価証券報告書-第127期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)”. EDINET. 2017年7月27日閲覧。
  2. ^ “名古屋の御園座、事業再生ADRを申請”. J-cast News (J-cast). (2013年2月15日). http://www.j-cast.com/2013/02/15165566.html 2013年2月16日閲覧。 
  3. ^ 中日新聞朝刊: p. 1. (2013年3月27日) 
  4. ^ 中日新聞朝刊: p. 13. (2013年4月27日) 
  5. ^ 中日新聞朝刊: p. 7. (2013年5月16日) 
  6. ^ 中日新聞朝刊: p. 22. (2013年6月11日) 
  7. ^ 中日新聞朝刊: pp. 1・11. (2013年8月15日) 
  8. ^ 中日新聞朝刊: p. 1. (2013年9月29日) 
  9. ^ 歴史と文化を継承し、まちのにぎわいを創出 劇場・店舗・分譲マンションの複合開発 「(仮称)栄一丁目御園座共同ビル計画」着工 (PDF)” (日本語). 積水ハウス株式会社 (2015年3月27日). 2017年7月28日閲覧。
  10. ^ a b c “新「御園座」でタッキー歌舞伎 来年4月からの演目”. 中日新聞朝刊: p. 24. (2017年7月11日) 

関連項目[編集]

  • 歌舞伎
  • 松竹
  • 東宝
  • 中日劇場 - 2013年、統合案が報道された。御園座の建て替えは完成予定の2017年末で、中日劇場は2018年初を目途に自主公演を取りやめる。中日劇場を運営する中日新聞社には、自前の劇場運営の効率化とともに、御園座の株主として再建に協力する狙いもあるとみられる。中日劇場が入る中日ビルの建て替え時に劇場をなくし、公演のノウハウを新しい御園座の劇場に引き継いで一本化させ、御園座の収益向上を狙う。

外部リンク[編集]