少年のアビス

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少年のアビス
ジャンル スーサイドラブストーリー[1]
漫画
作者 峰浪りょう
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表号 2020年13号 -
発表期間 2020年2月27日 -
巻数 既刊7巻(2021年12月17日現在)
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少年のアビス』(しょうねんのアビス、Boy's Abyss)は、峰浪りょうによる日本漫画作品。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて2020年13号から連載中[1]。「次にくるマンガ大賞2021 コミックス部門」で11位を獲得[2]

溺れる花火』、『ヒメゴト〜十九歳の制服〜』、『初恋ゾンビ』に続く4作目となる連載作品。

あらすじ[編集]

男子高校生の黒瀬令児は、看護助手の母、引きこもりの兄、認知症の祖母との4人でなにもない地方の町で暮らしていた。母親に楽をさせるために、大学に進学せずに就職することを希望していた令児は、自分の住む町を出たいと心の底では願いつつも半ば諦めて、自分が町に縛られていることを理解しながら漠然と日々を過ごしていた。しかし、ある時令児の好きなアイドルグループ「アクリル」のメンバーの青江ナギと知り合い、親しくなる。令児は身の上の話をしながらナギからの頼みで町を案内するが、彼女は町の自殺の名所である「情死ヶ淵」を話題に出し、「私たちも今から心中しようか」と持ちかける。

登場人物[編集]

黒瀬 令児(くろせ れいじ)
本作の主人公。向津高等学校に在学。
表面上は普通に振る舞っているが、本当は家族にも自身の暮らす町にも絶望しており、町を出る事を強く願っている。引きこもりの兄のため、コンビニに食べ物を買いに行ったところ、アルバイトとして働くナギに出会う。ナギに誘われて肉体関係を持ち、その後情死ヶ淵で心中しようとするが、巡回中だった担任の柴沢に止められ、その後彼女とも肉体関係を持つようになる。
青江 ナギ(あおえ ナギ)
アイドルグループ「アクリル」のメンバー。20歳。似非森とは婚姻関係。
「病気の治療のため」という理由でアイドルの活動を休止し、田舎のコンビニでアルバイトをしているところで、令児に出会う。後日、「生きている理由も死にたい理由もない」と令児を心中に誘う。
秋山 朔子(あきやま さくこ)
令児の幼なじみ。紫葉女学院高等学校に通っている。実家の「秋山茶舗」に因んで愛称はチャコ
令児と同様に、家族にも町にも絶望しており、東京の大学に進学することを望んでいる。ネットカフェで令児と肉体関係を持つよう迫ろうとしたところを柴沢に聞かれ、柴沢によって事の一部始終を学校に報告され、令児に好意を抱く柴沢と次第に対立するようになる。
柴沢 由里(しばさわ ゆり)
声 - 日笠陽子[3]
令児の通う高校の教師。29歳。生徒からの愛称は「柴ちゃん先生」。元国体卓球選手。
いつからか毎年同じことを教える教師としての仕事に苛立つようになり、何もない退屈な生活に麻痺していたが、ナギと心中しようとしていた令児を偶然発見し助けてしまう。令児に「助けて」と頼まれたことで不健全な使命感に目覚め、さらに令児と肉体関係を持った事で歪んだ恋愛感情と使命感の狭間で暴走していくようになる。
峰岸 玄(みねぎし げん)
令児とチャコの幼なじみ。有限会社峰岸建設の社長の息子。
幼なじみのチャコが虐められてるところを令児が助け、その後令児が攻撃されるようになるが、それを助けたのが玄。令児に貸しをつくり、パシリにしている。高校には行かずに働いている。父親の会社は建設会社ではあるものの、実態は半ば暴力団体のようなもので、町でもかなり顔がきく模様である。自分は決して町を出ることが許されない事を悟っており、そのためか令児やチャコが町を出ようとしている素振りを見せると激怒する。特に令児には執着めいた感情を向けている。
黒瀬 夕子(くろせ ゆうこ)
声 - 中原麻衣[3]
令児の母親。令児とは血が繋がっているが、長男とは血が繋がっていない(父の連れ子)。
引きこもりの長男と認知症の母親の面倒を見ながら看護助手の仕事を続け、日々に疲れているが、周囲にはそんな事を微塵も感じさせぬよう気丈にふるまっているが、実際は長男や母の世話も令児に押し付けることが多く、令児にもまともな愛情を向けられていない。玄の父親の情婦でもあり、玄はその事を知っていたが令児には知らされていなかった。「町を牛耳る会社の社長を虜にする女」ということもあり、「町の黒幕」、ひいては「物語の黒幕」である事が度々示唆されている。
似非森 耕作(えせもり こうさく)
小説家。夕子とは中学校の同級生。本名は野添 旭(のぞえ あきら)。
町の生まれではないものの、中学生の時に東京から町に引っ越し、その後少なくとも高校時代までは町で暮らしていた。しばらく町から出ていたが、実家の母の介護のためという名目で最近になってナギと共に町に戻ってきている。夕子は令児に「悪い男だから関わるな」と言っているが、過去に何があったのかは現時点では不明。

展開[編集]

2020年10月には、魔法のiらんどとのコラボ企画として短編小説コンテストが開催された[4]

2021年3月には、単行本4巻の発売記念として、声優日笠陽子が柴沢由里の声を担当するPVが公開された[5]

書誌情報[編集]

  • 峰浪りょう『少年のアビス』集英社〈ヤングジャンプコミックス〉、既刊7巻(2021年12月17日現在)
    1. 2020年7月17日発売[6]ISBN 978-4-08-891601-9
    2. 2020年9月18日発売[7]ISBN 978-4-08-891667-5
    3. 2020年12月18日発売[8]ISBN 978-4-08-891798-6
    4. 2021年3月18日発売[9]ISBN 978-4-08-891818-1
    5. 2021年6月18日発売[10]ISBN 978-4-08-892006-1
    6. 2021年9月17日発売[11]ISBN 978-4-08-892071-9
    7. 2021年12月17日発売[12]ISBN 978-4-08-892163-1

出典[編集]

  1. ^ a b 「初恋ゾンビ」の峰浪りょうが描く町に縛られた少年のスーサイドラブストーリー”. コミックナタリー (2020年2月27日). 2021年3月18日閲覧。
  2. ^ 次にくるマンガ大賞2021 コミックス部門”. ダ・ヴィンチ、ニコニコ. 2021年8月28日閲覧。
  3. ^ a b ※音量注意【CV:日笠陽子・中原麻衣】教師の目じゃなかったよ 女の目してた『少年のアビス』第5巻発売記念PV 【ボイコミ】【漫画Y】 (YouTube). ヤンジャンTV【集英社ヤングジャンプ公式】. (2021年6月18日) (2021年6月17日発行). https://www.youtube.com/watch?v=HxDqKgXMlQY 2021年8月25日閲覧。 
  4. ^ 「魔法のiらんど」×『週刊ヤングジャンプ』コラボ企画、『少年のアビス』短編小説コンテストを開催”. PR TIMES (2020年10月2日). 2021年3月18日閲覧。
  5. ^ syonennoabyssの2021年3月18日のツイート、2021年3月18日閲覧。
  6. ^ 少年のアビス1/峰浪りょう”. 集英社. 2021年3月18日閲覧。
  7. ^ 少年のアビス2/峰浪りょう”. 集英社. 2021年3月18日閲覧。
  8. ^ 少年のアビス3/峰浪りょう”. 集英社. 2021年3月18日閲覧。
  9. ^ 少年のアビス4/峰浪りょう”. 集英社. 2021年3月18日閲覧。
  10. ^ 少年のアビス5/峰浪りょう”. 集英社. 2021年6月18日閲覧。
  11. ^ 少年のアビス6/峰浪りょう”. 集英社. 2021年9月17日閲覧。
  12. ^ 少年のアビス7/峰浪りょう”. 集英社. 2021年12月17日閲覧。

外部リンク[編集]