ヒナまつり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ヒナまつり
ジャンル ギャグ漫画SF漫画
漫画
作者 大武政夫
出版社 発行:エンターブレイン
発売:角川グループパブリッシング
掲載誌 Fellows!ハルタ
レーベル ビームコミックス
発表号 volume11B - 連載中
巻数 既刊12巻(2017年3月3日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

ヒナまつり』は大武政夫による日本漫画作品。エンターブレイン発行の隔月誌『Fellows!』volume8(2009年12月発売)に読みきりとして掲載され、同誌volume11B(2010年6月発売)より正式に連載を開始する。『Fellows!』が年10回刊『ハルタ』へと誌名を変更した2013年以降も毎号連載中である。

作者の大武は猿渡哲也のアシスタント出身[1]。作者にとっての初連載作品にして初単行本化作品となった。

ストーリー[編集]

若手ヤクザの新田の部屋に、突如として現れた楕円形の物体。その物体にくるまれていた少女ヒナは行くところがないと新田の家に住み着いてしまう。新田は少女を追い出そうとするが、強力な超能力者であったヒナが暴れたために、新田は仕方なく言うことを聞くことになる。ずぼらで何も出来ないヒナに、ついつい新田は世話を焼き、ヒナは自分の超能力を当てにした何かをさせようとはしない新田に信頼を憶えていく。

そんな中、新田の所属する暴力団の組長が襲われ、新田は若頭に相手の暴力団に1人で殴り込めと命じられる。それでもヒナには関係ないと単身乗り込もうとする新田だったが、ヒナは敵の暴力団事務所に乗り込み壊滅させた。このことに恩を感じた新田は正式にヒナと一緒に暮らすことになり、常識知らずの超能力者ヒナと、それに振り回されるヤクザの新田と周囲の人々のドタバタした結果オーライな日常が繰り広げられていく。

そんな日常の中、ヒナを始末しようと追う、もう1人の超能力者の少女アンズが現れた。アンズはヒナとの決闘の後、和解し元の世界に戻ろうとしたが、元の世界に戻る転送装置が壊れてしまい、彼女もまたドタバタした日常に巻き込まれていくことになる。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

ヒナ
未来から飛ばされてきた少女。強力な念動力を使え、前にいた場所ではその力を大人にいいように使われていたという過去がある。斑鳩曰く「最高傑作」で念動力の力は強いが制御に難があり、暴走しやすい体質で、暴走を防ぐため普段から適度に力を放出している。以前暴走した際に街をひとつ吹き飛ばしたこともあり追い出されたのはそれが原因。口数が少なく、いつも無表情。我儘かつズボラで、いつも遊ぶか食べるか寝ているかの生活で新田の意図を読まない自由気ままな言動で窮地に追い込んだりすることも多いが、反面息の合った掛け合いを見せることもある。当初は新田が言うことを聞かないと超能力で痛めつけたり脅したりして言うことを聞かせていたが、新田に怒られるのが嫌で逃げたり、追い出されるのを恐れて家事をやって機嫌を取ろうとしたり、参観日に来てもらえないと拗ねるなど、次第に普通の親子のような関係になってきた。
対外的には新田の娘として通しており、「新田ヒナ」として豊島区立渡辺中学校1年3組に編入した。但し、ヒナの実年齢は不明。同級生のさよからは「小学生にしか見えん」と言われている。学校では寝ていることも多くテストの点数も悪い。学校での楽しみといえば給食が大半を占めている。また教室では瞳、さよ、貴志、ケンゴと一緒にいることが多い。学校内外を問わず一部を除いて概ね好意的に見られており、詩子には気に入られ、芦川組の組長(親父)には実の孫娘のように可愛がられている。また組織の刺客だったアンズもヒナに敗北してからは友好的な関係を築いている。
食いしん坊で高級食材を好み、特にイクラが好物だが、実際には高級品と低級品を区別できる味覚を持ち合わせていない。
単行本10巻においてその名の如く中退者や不良の多い帝辺高校に進学しており、容姿も当初に比べて成長している。入学当初から弁当が冷めてマズイという理由から不登校となり登校後もマイペースで周囲をドン引きさせるが弁当がきっかけで打ち解ける。
新田 義史(にった よしふみ)
芦川組の若手ヤクザ。金髪のオールバックで、左眉部分に傷跡があり、両肩には彫り物も入れているが、いわゆる武闘派ではなくインテリヤクザ。金儲けが上手く金融会社や経営コンサルティング会社「YNコンサルティング」を経営しており、会社では「社長」と呼ばれている。趣味は骨董品収集。几帳面で面倒見が良く論理的な性格だがトラブルに巻き込まれる体質のため気苦労が絶えない。
ヒナが現れる前はマンションに1人で暮らし派手に豪遊していた。しかしヒナが現れてからは状況が一変し、ヒナの世話係として家事一般をやらされるはめになったが、もともと実家でもぐうたらな母や妹に代わり家事を担当していたこともあり家事能力は高い。また、当初はヒナの暴力などで一方的に言うことを聞かされる場面も多かったが、関係が深まるにつれて徐々に息の合った掛け合いを見せることも多くなった。
唯一事情を知っている人物としてヒナやアンズの起こす事件に巻き込まれやすく、敵対組織壊滅や土地造成などで自分の手柄になることもあるが、大抵の場合は自分の責任にされる厄介事の方が多い。またヒナの起こす事件の影響で周囲から武闘派に見られるようになる。
詩子に惚れており、バー「Little Song」に通っては度々口説いているがあまり進展しない。一度だけ母親を欲しがったヒナと瞳の協力でデートをしたが、バツイチで子持ちであることを理由にふられている。
マンションから一軒家に引っ越し、近隣の住民にはサラリーマンとして接していたが、ヤクザを辞めると勘違いした組の連中が押し掛けたことにより正体がばれた。

渡辺中学校[編集]

東京都豊島区にあるヒナ達が通う区立中学校。

三嶋 瞳(みしま ひとみ)
ヒナが通う中学校の同級生。席が隣同士のためクラスメイトからヒナの世話係にされた。新田以上の巻き込まれ体質で、ヒナのせいで校内はおろか校外においても、様々なトラブルに巻き込まれる。几帳面な上、断れない性格で、本人は「どこにでもいる普通の女の子」と考えているが、何事も器用にこなしてしまう呑みこみの速さと順応性を持ち、詩子の強引な誘いもあって、中学生にもかかわらずバー「Little Song」で深夜、バーテンダーとして働くことになる。しかもその才能はすぐに詩子を超え、バーでの力関係を逆転させてしまった。その後も詩子の策略によって、親元を離れて高級マンションで一人暮らしをするハメになり、生活のために様々な仕事を掛け持つことになる。
偶然が重なったことでアンズとも知り合い、友達になったが、ヒナとアンズの素性にまでは気づいていない。また知り合いに対して悪意無く無自覚に辛辣な発言をして、まわりに突っ込まれることや、人を落ちこませることがある。スキー合宿で遭難した際にヒナの力のことを知る。
単行本10巻において真岳高校に進学する一方、会社社長も務めている。本人は進学する気はなかったが、推薦が取れれば評価につながると松谷に勝手に進路を決められる。中学入学以来、身長は伸びていない。
松谷(まつたに)
ヒナ達のクラス担任の男性教諭。相沢曰く「まともそうでまともじゃない」。詩子の店の常連として通っているが、瞳については自身の責任問題になることと作るカクテルの上手さから別人と結論付けた。また学年主任に昇進することに執着するあまり、やはり責任問題を恐れてヒナのいじめの現場らしきものを見ても「新田にいじめをする能力はない」と結論づけ、事実を確認しないで(実際に勘違いだったが)見ぬ振りをするなど、教師としての資質に問題がある。少々マザコン気味である。
相沢 さよ(あいざわ さよ)
ヒナの同級生。瞳の友達で眼鏡をかけた女子。座席は瞳の前。冷めた性格で歯に衣着せぬ言動と冷静なツッコミをすることが多く、自分が直接被害を受けないトラブルなどは傍観者的に楽しむ傾向がある。また策略家の一面もあり、ケンゴや貴志から瞳に不純異性交遊の疑いが掛けられた時には、言葉のトリックでじわじわと瞳を追い詰めていった。しかしながら運動は苦手のようで、体育の授業では異常な息切れを起こしていた。
単行本10巻において瞳と同じ高校に進学する。
下田 貴志(しもだ たかし)
ヒナの同級生。学校内外でもケンゴとつるんでいることが多い。瞳に好意を寄せている模様だが、殴られるのをご褒美というなどマゾ気質を見せる。スキー合宿で遭難した際にヒナの力のことを知る。単行本10巻においてヒナと同じ高校に進学し同じクラスである。
ケンゴ
ヒナの同級生で坊主頭の男子。学校内外でも貴志と一緒にいることが多い。スキー合宿で遭難した際にヒナの力のことを知る。単行本10巻においてヒナと同じ高校に進学し同じクラスである。
新庄 マミ(しんじょう マミ)
ヒナの同級生でオカルト雑誌やオカルト本などを愛読する少女。偶然、学校でヒナが超能力を使うところを見てしまい弟子入りをするが、一向に終わらない修行に嫌気が差したヒナが、いかにもマミが超能力を使えているかのように力を使ったため、自分が超能力少女になったと勘違いしてしまった。その後、クラスメイトの前で披露しようとするが失敗して2日間引きこもった。
母親には授業参観で最近娘が甘えてこなくなったことを寂しがられ、夕食のオムライスに「MAMILOVE」と書かれるなど溺愛されている。
単行本10巻においてヒナと同じ高校に進学し同じクラスである。クラスではボッチ。
前田 仁志(まえだ ひとし)
渡辺中学校の生徒で芦川組の内藤龍彦の実の息子。母子家庭で育つが、小さいころに別れた郷愁からか父親に会いたいという気持ちが強く、ヒナと共に組事務所まで直接乗り込んでいった。しかし内藤は以前息子との再会と称して騙されたことがあったため、本当の息子だと信用されず、そのショックから事務所を飛び出してしまった。
瞳やさよと同じ真岳高校に進学している。

浅賀商店街[編集]

ヒナ達の地元である東京都豊島区浅賀にある商店街。詩子のバー「Little Song」や林夫妻の中華料理店「来々軒」などがある。

詩子(うたこ)
新田の行きつけのバー「Little Song」の経営者兼バーテン。左目じりに泣きボクロがある妙齢の女性で、新田に惚れられているが、誘われてもほとんどの場合、上手くかわしてやり過ごしている。また度々新田についてくるヒナとも仲が良い。
思ったことは口にするタイプで、裏表のない代わりに少々強引なところがあり、特に瞳を見かけるとそのまま事件に巻き込むことが多い。自分の店においても中学生の瞳を大学生と詐称して無理やりバーテンとして働かせていたが、瞳のたぐい稀なる才能と生真面目さで詩子の領域が徐々に侵食され、バーでの立場がほぼ逆転してしまった。
商店街の人々と共に炊き出しのボランティアやホームレスの公園退去に反対する活動を行うなど弱者にやさしい一面や、やっさんに相談されてアンズを林夫妻に引き合わせるなど面倒見の良いところもあるが、個人的な感情で常連の松谷の支払いを上乗せしようとしたり、バーの売り上げ減少を恐れて瞳に追い込みを掛けるなど、金にがめついところも目立つ。また過去に何らかの因縁があるのか、警察を憎悪している。
瞳が高校進学を機にバーを止めると休業して、酒とパチスロに溺れる日々をおくっている。
田中(たなか)
詩子のバー「Little Song」の常連で毎回頭にネクタイを巻きつけて飲んでいる男。新田には「田中のおっさん」、サブには「父ちゃん」と呼ばれているが、サブと本当の親子関係かどうかは不明。瞳がバーテンダーになるきっかけを作った張本人。
林(はやし)夫妻
自宅の1階で中華料理店「来々軒」を経営する夫婦。やっさんに頼まれた詩子の紹介でアンズを引き取ることになった。夫婦揃って涙もろい一面があり、アンズの今までの境遇やホームレスであったが故の常識はずれの行動や発言に涙することが多々ある。

組織[編集]

ヒナやアンズが所属していた未来に存在する謎の組織。研究所でヒナやアンズのような超能力者を生み出し、その力を利用して活動を行っているようだが、活動内容などは不明。超能力者達は生活や教育面においてあまり人道的とは言えない処遇を受けていたようで、ヒナ達の発言や性格の変遷にそれらが現れている。

アンズ
ヒナを「処分」するために組織から派遣されてきた少女。ヒナと同じく念動力を使うがヒナには劣る。無表情なヒナとは異なり、表情豊かで喜怒哀楽がはっきりしている。はじめのころは若干攻撃的だったが、根は素直で心優しいため、人々との交流の中で徐々に性格が和らいでいった。長い髪をリボンで側頭部にまとめたサイドテールの髪型にしている。
ヒナを追う中で暴走族「邪神龍」を壊滅させ、その総長から奪った特攻服をそのまま着用し、商店街で食い逃げ、万引きなどを行い大騒動を巻き起こすが、ついには新田の立ち会いのもとヒナと激突し敗れる。 勝負の結果としてヒナの処分を諦めることを了承しヒナとは和解したが、戻るための転送装置[2]が故障してしまって行き場を失い、ホームレス生活を送ることになった。
ホームレスになってからはやっさんやその仲間からホームレスとして生き抜く知恵を教わり、少しずつ人との繋がりやお金の大切さなどを学んでいった。しかし単行本5巻において、寝ぐらにしていた公園が自治体の整理事業の対象になったため、仲間のホームレスたちとは別れる。その後、詩子の紹介で町内の中華料理店「来々軒」の林夫妻に引き取られることになり、店に住み込んで、出前などの手伝いをしながら暮らしている。またヒナの処分命令から戻らなかったため組織からは任務中に戦死したことにされており、完全に自由を手にすることができたが、組織にあまりにもあっさりと見限られたため自分の境遇に多少葛藤した。
林夫妻から養子の提案を受けるが、夫妻が店を閉店してしまうと知り、おじさんの味を継ぐべく屋台のラーメン屋とひとり暮らしを始める。
斑鳩 景(いかるが けい)
ヒナとアンズのいた組織の警備主任。超能力は使えない普通の女性。昔はアンズ曰く「偉そうに命令していた」らしいが、暴走した際にヒナの首輪が壊れ、反抗した時に対処できなくなったので、完全にヒナに怯えて直接接触しようとしない。ヒナの調査に組織から派遣されたものの、調査は無駄と思って適当に済ませようとしたが、ヒナが一般常識(ただし小学校低学年レベル)を身につけていることに驚き調査を続行する。また戦死したはずのアンズが生きていたことについてはあまり関心が無いようで、特に上に報告することもなく自分の身の振り方だけを心配している。無駄に細かく同じような調査で時間がかかり持ってきた資金が尽きて日に日に貧乏になる生活に嫌気がさしてヒナに接触しアンケートで適当に答えさせて調査を終わらせるが、ヒナが転送装置を紛失していたので帰還できなかった。
生活のためスーパーで仕事を始めるが、スーパーの店長と親しくなり結婚して退職。マオのテレビ出演で再会した時に3児の母となりさらに4人目を妊娠していることが発覚する。
マオ
斑鳩によって召喚された第三の少女。ヒナ・アンズと同じく念動力を使い、二人とは面識がある。なぜか東南アジアの無人島に転送され、転送装置を紛失。そのまま無人島でサバイバル生活に陥るが、念動力で樹木からイカダを作り脱出、中国大陸へ上陸する。そこで気功少女として拳法道場の広告塔となる。CENTRAL PARKのアツシと出会ったことでヒナの所在を知り、日本へ渡る。無人島で生活していた際にヒナとアンズを模した人形を作り話しかけさみしさを紛らわし、二人と再会した後も人形と会話する癖がついている。
日本で瞳の提案を受けてアツシたちと超人フィットネスを経営して成功する。テレビ番組でイカルガとの再会を果たすも、自分が大変だった時期に4人の子供を授かっている彼女に失望する。

芦川組[編集]

新田が所属する稲荷会王道会傘下の暴力団。組事務所内には「仁義最高」の書が掲げられている。

親父
芦川組の組長。通称「オヤジ」。新田に目をかけており、ヒナも本当の孫娘のように可愛がっている。ヒナを新田の実の娘だと思っており、その素性は知らない。抗争中の篠塚組に銃撃され入院し、その後退院したが、組事務所で新田からヒナの授業参観があることを聞いたせいで異常に興奮し、直後に胸を押さえて救急車で運ばれていった。その後はしばらく入院生活が続いている。またヒナを可愛がるあまり、ヒナの生徒会立候補スピーチの原稿を顧問弁護士に作らせたり、入院中に心停止したにも関わらず電話越しのヒナの声で蘇生するなど常軌を逸した行動を見せることがある。
36話にて引退して若頭に跡目を譲る。
馬場 清(ばば きよし)
芦川組の若頭。通称「カシラ」。若干思い込みが激しく、組長の病室爆破事件や内藤の実子を引き合わせる計画など、真相を知る新田が訂正しようとしてもまったく聞く耳を持たないことが多い。また出所した内藤とは仲が良く共に相手を認め合っている。
親父の引退後は、新田の努力もあり跡目を継ぎ王道会若中芦川組組長になる。
内藤 龍彦(ないとう たつひこ)
新田の兄貴分。武闘派ヤクザで拳銃を持った4人を刀で切り殺し長らく収監されていた。怒鳴りつけたり暴力を振るうことがあり、新田の額の傷は昔、新田がタバコの火をつけ忘れたときに内藤が灰皿で殴りつけた時のもの。
実際にはヒナが原因の新田の武勇伝にも関わらず、そのせいで新田の成長を認めている。若頭とは気が合うようで、2人して新田をからかうことがある。別れた妻との間に仁志という名前の一人息子がいる。
親父の引退後は、芦川組舎弟頭になる。
サブ
新田の舎弟。ヒナ、瞳とも顔なじみ。ヒナを取り立てに連れて行ったり、債務者に逆切れされて謝るなど間抜けな行動が多い。

帝辺高等学校[編集]

ヒナの通う高校。名前の通り入学試験に記名するだけで合格できるレベルの男女共学の底辺校。不良が5割、オタクが2割、普通の生徒3割で中退していく者も多い。

横山 霞(よこやま かすみ)
ヒナのクラス1年B組の担任。29歳。常に禁煙パイポを咥えている。自称、底辺校ウォッチャー。
無気力教師で面倒事には近づかず授業中に生徒が喧嘩をしてもスマホでゲームをしているなど無責任な性格。
主任にヒナと藤次郎を指導するよう命じられるが、「ただのバカだから問題ない」と2人を放置。いざ2人が問題を起こすと責任を逃れようとする。
山中 藤次郎(やまなか とうじろう)
ヒナのクラスメイト。髪型はモヒカン。「殺」と書かれたマスク、Tシャツを着用しており、殺マスクは小学生のころにいなくなった母親が、風邪をひいて寝込んだ際に「これで菌もイチコロよ」と渡してくれたことに由来する。新田を尊敬しており、新田の作った弁当を食べた際は「あったかい」味に感動し、涙を流した。本名ではなく二つ名である「殺人ニワトリ(略してニワトリ)」と呼ばれることを望んでいるが、マスクのせいで「殺マスク」と呼ばれている。
殺マスクを馬鹿にされたことが原因でクラスメイトと喧嘩になり、投げた椅子が居眠りしていたヒナを直撃。ヒナに謝罪するが殺マスクを見たことでヒナが暴走。窓ガラスを突き破り教室の外へ投げ出されヒナとともに1カ月の停学処分を受ける。
足立(あだち)
ヒナのクラスメイト。髪型はリーゼント。山中と仲が良い。ヤンキーだが、山中のせいでまともに見えてしまう。

その他[編集]

新田 美佳(にった みか)
新田の2歳下の妹。元は役場職員だったが退職し、特に何も考えないまま上京し兄の家に転がり込む。自己中心的で気分屋でガサツな性格。ズボラなためか普段着はほぼジャージ。かなりの酒豪。カラテの黒帯所有者であり腕っ節も強く、学生時代はカラテの練習と称してヤンキー狩りをしながら、やってはいけない技を試すなどして停学処分を受けていた。またヒナとのゲーム対戦中に勢いあまってヒナの首に肘を入れてからはその傍若無人っぷりもあいまってしばらくヒナに避けられ「ああはなりたくない」と言わせた。
単行本12巻において帝辺高校の空手部顧問に就職する。
やっさん
町内の宮川公園で寝泊まりしているホームレス。サブとは知り合い。以前、食い逃げや万引きを繰り返していたアンズの居場所を1万円で売った負い目もあり、商店街の面々に追われているアンズの逃走の手助けをする。その際アンズに自身の娘が幼少期だったころの面影を重ね、ホームレスとして生き抜く生活の知恵を教える。
CENTRAL PARK(セントラルパーク)
街で路上演奏をしていた4人組ロックバンド。ヒナが新田に勘当された際、ヒナに路上で稼ぐ方法を教え、その後ヒナの手品(超能力)と自分達の演奏を組み合わせて集客を増やしていった。ヒナが抜けた後もロックとイリュージョンを融合した、“ロックージョン”を標榜しメジャーデビューを果たすが、活動を休止しアメリカでイリュージョンを学ぶためアルバイトをしている。アメリカに渡ったもののただの手品で求めるイリュージョンはなかった。そんな時、メンバーの一人のアツシは動画でマオを見つけ、気功でイリュージョンを再現できるのではと思い中国に渡る。マオとともに日本に戻りヒナの居場所を教えて超人拳法に入門する。「エンジェル」、「アイアムゴッド」などの楽曲がある。
山口(やまぐち)
新田が社長を務める金融会社から借り入れた約500万円の返済のため銀行強盗をした男。逃走中にヒナ達が通う中学校の教室に逃げ込んだが、成り行き上なぜか自分自身を議題とする学級会が開かれることになり、その中で改心する。最後は中学校を包囲する警察官に自ら投降した。
吉田(よしだ)
河川敷で電化製品の粗大ゴミを買い取り、修理後にリサイクルショップに転売することで稼いでいるホームレス。ヒナが新品で購入したテレビや瞳が自宅から持ってきた明らかに粗大ゴミではない箱入りテレビに困惑しつつもすべて買い取った。
社長
新田の金融会社から借金をした町工場の社長。サブの取立てに対しては口八丁手八丁で言いくるめ、最終的には逆ギレして謝らせるなどの豪腕さを見せるが、後日、まんじゅうを食べにきただけのヒナの発言や行動を曲解して、子供を使って厳しい追い込みを掛けられたと勘違いし、全額返済後に新田を鬼畜外道のハイエナ野郎と罵った。
一郎(いちろう)、二郎(じろう)
ヒナを誘拐し新田に身代金を要求した誘拐犯の兄弟。初めはヒナが超能力でいつでも逃げられると考えていた新田に全く相手にされていなかったが、足の痛みでヒナの力が使えないと判明したため新田と直接取引をする機会を得る。その後、たまたま出前に来ていたアンズの協力もありヒナが力を取り戻したかに見えたが、力が暴走してしまい自分達がいるビルが倒壊してしまった。
瀬田 大介(せた だいすけ)
テレビ局のジャーナリスト。敵対する組の壊滅やビル爆破など実質的にはヒナが起こした事件を新田の武勇伝と勘違いし、新田の密着ドキュメンタリーを撮影することになる。しかし元々武闘派ではない新田の日常が当初の目論見からあまりにも乖離していたため、ヤラセを撮影した上に悪意のある編集を行い、暴力と金にしか興味がない男であるかのように捏造した。
王 了解(おう りょうかい)
超人拳法の門下生の一人。師父にマオの監視を任されていた。マオが日本での支部設立を認められた後は、ともに日本に渡り超人フィットネスを経営している。スキンヘッドであるため、マオからは「ツルツル」と呼ばれている。
師父
超人拳法の師範。中国を放浪していたマオを引き取り役人とのコネで身分を与え超人拳法の広告塔にして門下生を増やしていた。日本に行きたがるマオを引き止めるが、マオが試練を突破すると、日本での支部設立を認め、手段を問わず会員を増やすよう命じた。マオからは「ツルツルシワシワ」と呼ばれている。
三嶋 圭一郎(みしま けいいちろう)
三嶋瞳の父親。海外へ単身赴任していたサラリーマンだったが勤め先が倒産したことにより帰国。娘の実態は知らないため就職先の面接で瞳の会社に現れ対面、混乱する。別人ということで納得し採用される。
米光光(よねみつ ひかる)
王道会幹部太田組組長。新田の危険性を説き郷田をたしなめる。
郷田剛(ごうだ つよし)
太田組若頭。同時期に若頭になった新田が武闘派として評判になっているのが気に食わず危害を加えようとするが、本人に気づかれないままヒナたちに妨害されて失敗する。

書誌情報[編集]

既述のとおり、単行本第1巻第一話の「超能力少女現る!」は読みきり掲載。これは掲載誌上ではサブタイトル及び通算の話数の表記はなかったもので、単行本収録時にサブタイトルと話数表記が付けられた。連載開始の第一話は、第1巻第二話の「大人の世界」であり、雑誌掲載時にこれが「第一話」と表記されていた。これにより、当初単行本の話数表記と掲載誌上のそれには「ずれ」が生じ、掲載誌表記の話数に1足したものが単行本の話数(読みきりを含めた通算の話数)となっていた。この調整のため掲載誌では第十五話の次を第十七話とし、第4巻以降は単行本と掲載誌の話数のずれはなくなった。また、単行本には各話の間をつないだり後日談としてのエピソードを描いたショートショート的短編「EXTRA」が数本描きおろし収録されている。

第3・6・8・10・12巻は雛祭りにあわせての発売となったため、同月に発売された他の〈ビームコミックス〉レーベル作品と発売日がずれている。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ Fellows! volume 17における笠井スイとの対談ページに記載されている。
  2. ^ 見た目はピンポン玉状。起動すると湯たんぽ型の楕円形となり顔以外の全身をくるむ。超能力者は転移の際にこれがないと座標が狂うことがある。

外部リンク[編集]

  • 大武部屋 - 単行本に第1話として収録されている読み切り版の無料配信