日本スリーデーマーチ

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日本スリーデーマーチ
Higashimatsuyama Japan Three-Day March Central Site 1.JPG
中央会場(2010年11月5日撮影)
開催地 日本の旗 日本埼玉県東松山市
開催時期 11月
種類 ウオーキング
距離 50 km / 40 km / 30 km /
20 km /10 km / 5 km
創立 1978年
公式サイト 日本スリーデーマーチ

日本スリーデーマーチ(ニッポン スリーデーマーチ)とは、毎年11月初旬に埼玉県東松山市で行われる世界第2位、日本最大のウオーキング大会[1]。世界26カ国・地域29大会で構成される国際マーチングリーグ(International Marching League,IML)に登録されており、2017年に第40回[2]、2022年には第45回の記念大会[3]を迎えた。

特徴[編集]

日本では最大規模であり、最も古くから開催されている歴史の長いウォーキングイベント。世界的には、オランダナイメーヘンで行われるナイメーヘン国際フォーデーマーチに次ぐ第2位の規模。国内の大会で九州国際スリーデーマーチと共に国際マーチングリーグ(IML)に加盟しており、例年多くの外国人ウォーカーが参加し、過去の実績では3日間でのべ10万人の参加者が比企丘陵を歩いている。主催は東松山市日本ウオーキング協会埼玉県・東松山市教育委員会・埼玉県ウオーキング協会・朝日新聞社
コースは、50 km~5 kmまでの6コース×3日間の18コースに加え、30kmの特別コースが1日分用意されており、3日間で19コースが用意されている。

開催日[編集]

  • 毎年、11月上旬の連休を含む3日間、2023年は11月3日(祝)、4日(土)、5日(日)[4]
  • 大会名簿に申込者氏名が掲載される事前登録は9月末日まで

参加費用[編集]

  • 当日登録(大会期間中) 1,000円/日(高校生以下 500円/日)
  • 事前登録(7月〜9月末) 2,000円/3日(高校生以下 800円/日)
  • 一部地域には開催地割引が適用される

中央会場[編集]

コース[編集]

3日間、毎日異なるルートを歩く。全日程とも下記の種目の5〜50 kmコースが設けられている。大会1日目と2日目は「和紙の里・武蔵嵐山ルート」「吉見百穴・武蔵丘陵森林公園|森林公園ルート」で、「都幾川・千年谷公園ルート」は、必ず3日目に設定されるが、他のコースは年により入れ替わることがある。

なお、「和紙の里・武蔵嵐山ルート」が開催される日に併せて、「東秩父・和紙の里から30キロ特別コース」も開催される。

参加種目[編集]

  1. 50 km コース
    6コースの中では最も長距離を歩く上級者向けコースである。2014年までは40 km コースが廃止されていたため、30 km コースと距離差が大きくステップアップするには過酷なコースでもあった。他のコースの参加者からは憧れの目で見られるが、ウォーキング初心者が3日間歩き通すのは制限時間・体力ともにかなり困難である。
  2. 40 km コース
    2015年に25年ぶりに復活された上級者向けコースである。ルートは50 km コースを途中でショートカットするように設定されている。50 kmコース同様それ相応の体力と持久力が要求される。
  3. 30 km コース
    中級者向けコースである。50 km・40 km の上級者向けコースを除けば比較的郊外までいくことが出来るのはこのコースでハイキング感覚で参加できる最長のコースといえる。また、中央会場(東松山市立松山第一小学校)からバスで「東秩父村和紙の里」を起点として小川町の「埼玉伝統工芸会館」で30 km コースに合流する特設コースが別に設けられている。
  4. 20 km コース
    元々は最短コースであったが、現在は10 km コースや5 km コースが出来たため一般的な中級者向けコースとなった。コース途中のイベント会場に寄ることが可能な最も短い距離のコースである。また、小中学生向けの「わんぱくウオーク」も同枠内で開催されていた[5]
  5. 10 km コース
    6コースの中では、短距離に分類される初心者向けコースだが、普段歩いていない人にとっては3日間歩き通すのはなかなか大変だということを思い知らされるかもしれない。また、車いす利用者や高齢者向けの「ゆっくりウオーク」も同枠内で開催される[5][6]
  6. 5 km コース
    東松山市内の市街地郊外を歩くルート。「まつやまさんぽ」とも呼ばれる[7] お気軽コースである。また、ハロウィンのように仮装しながらウオーキングする「コスパレ」も同枠内で開催されたことがある[8]

 ※国際マーチングリーグ(IML)、日本マーチングリーグ(JML)等の完歩認定を受けることができるのは、20kmコース以上となっている。

姉妹都市[編集]

主催団体である東松山市の姉妹都市、オランダナイメーヘン市では、世界最大規模の「ナイメーヘン国際フォーデーマーチ」が開催されており、ウォーキングイベントを含めた交流が活発に行われている。 詳細は「ナイメーヘン国際フォーデーマーチ」と「ナイメーヘン」を参照。

スリーデーマーチ号[編集]

2002年まで開催期間中、東上線に臨時電車「スリーデーマーチ号」が池袋駅から森林公園駅間に運転されていた。しかしスリーデーマーチは会場混雑の対策からコースごとにスタート時間をずらしており運行設定が難しかったことから廃止され、現在は朝の森林公園駅ゆきの定期電車にヘッドマークをつけた電車が運転されている。

歴史[編集]

  • 1978年 群馬県新町を拠点に第1回「全日本スリーデーズマーチ」開催。参加資格は12歳以上で、30・40・50キロメートルコースを設置。
  • 1980年 第3回大会から東松山市を拠点に開催。中央会場は箭弓稲荷神社。年齢制限撤廃。10キロコースを設置。
  • 1981年 第4回大会から、「日本スリーデーマーチ」に名称変更。
  • 1983年 東松山市内の全小・中学校の参加開始。
  • 1987年 日本スリーデーマーチが第10回の記念大会を迎える機を捉え、日本の呼びかけで国際マーチングリーグが結成、日本スリーデーマーチが最初の大会となる。2017年現在、世界26か国28大会。
  • 1989年 日本マーチングリーグ結成。2017年現在、全国18大会。
  • 1993年 国際市民スポーツ連盟(IVV)の認証大会になる。
  • 1994年 ウォークに水泳、自転車を組み合わせたジョイアスロンの認証大会になる。
  • 1996年 車いすの障害者らにサポーターが付き添って歩く「ゆっくりウォーク」開始。
  • 1997年 20回記念大会。東松山市・ナイメーヘン市姉妹都市記念碑建立。岐阜県根尾村より天然記念物「淡墨桜」の苗木が送られ、庁舎前広場に植樹。
  • 2002年 25回記念大会。世界25か国518人を含め、延参加者数108,998人を記録。
  • 2004年 環境省の主唱する「環境(わ)のくらし・地球温暖化防止キャンペーン大会」として開催。
  • 2007年 30回記念大会。延べ参加人数111,052人と大会史上最多参加者数を更新。
  • 2011年 東日本大震災復興応援ウォークとして開催。大会運営に中学生ボランティアが参加開始。
  • 2012年 35回記念大会。延べ参加人数123,658人と大会史上最多参加者数を更新。宮城県東松島市から歩いて運んだ火による「絆キャンドルストリート」開催。
  • 2013年 彩の国食と農林業の祭典ドリームフェスタと第31回東松山市農業祭東松山マルシェを同時開催。
  • 2014年 市制施行60周年・JWA創立50周年記念大会。国際市民スポーツ連盟アジアンピアード大会。
  • 2016年 オランダ王国ナイメーヘン市との姉妹都市提携20周年表敬訪問及び第100回インターナショナルフォーデーズマーチに東松山市長参加。
  • 2017年 40回記念大会。延べ参加人数100,998人を記録。姉妹都市オランダ王国ナイメーヘン市長、国際マーチングリーグ役員が参加。
  • 2019年 第42回大会は、台風19号の被害により参加者の安全確保が難しいとの判断から中止が決定した[9][10]
  • 2020年 第43回大会は、新型コロナウイルス感染症の状況から参加者の安全確保が難しいとの判断から中止が決定した[11]
  • 2021年 第44回大会は、コロナ禍の影響により、参加を事前登録者のみに絞って実施した[12]
  • 2022年 第45回記念大会。4年ぶりに通常大会を開催し、延べ5万人の参加者を記録した。[3][13]

ギャラリー[編集]

動画[編集]

日本スリーデーマーチ主催者のYouTubeチャンネル
  • 第37回日本スリーデーマーチ 2014年
  1. 1日目 - YouTube:第37回1日目 雨の箭弓稲荷神社
  2. 2日目 - YouTube:第37回2日目 中央会場の様子
  3. 3日目 - YouTube:第37回3日目 最終日のコースからパレード
  4. ダイジェスト - YouTube:第37回 全日程ダイジェスト版
  • 第38回日本スリーデーマーチ 2015年
  1. 1日目 - YouTube:第38回1日目 定番のコース
  2. 2日目 - YouTube:第38回2日目 雨ニモ負ケズ
  3. 3日目 - YouTube:第38回3日目 晴れ晴れ最終日
  • 第39回日本スリーデーマーチ 2016年
  1. オランダから - YouTube:第39回 ナイメーヘン市長のメッセージ
  2. 1日目 - YouTube:第39回1日目 なすびさんのメッセージ(タレント)
  3. 2日目 - YouTube:第39回2日目 筒井菜月さんのメッセージ(ミス・インターナショナル日本代表)
  4. 3日目 - YouTube:第39回3日目 Tomo_Yoさんのメッセージ(歌手)
  • 第40回日本スリーデーマーチ 2017年
  1. 東松山市 - YouTube:第40回記念大会日本スリーデーマーチ | Official Aftermovie
  2. 朝日新聞社 - YouTube:第40回記念大会日本スリーデーマーチが開幕
  3. 朝日新聞社 - YouTube:最終日は3万9千人が歩く 日本スリーデーマーチ

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ “第41回日本スリーデーマーチ”. 朝日新聞. (2018年8月24日). https://www.asahi.com/articles/DA3S13648473.html?iref=pc_ss_date 
  2. ^ “風の色と、重ねる歩み 日本スリーデーマーチ第40回記念大会”. 朝日新聞. (2017年9月17日). https://www.asahi.com/articles/DA3S13137239.html?iref=pc_ss_date 2018年9月23日閲覧。 
  3. ^ a b “スリーデーマーチ閉幕ーのべ5万人比企丘陵を満喫ー”. 朝日新聞. (2022年11月7日) 
  4. ^ 日本スリーデーマーチ実行委員会ホームページ”. 日本スリーデーマーチ実行委員会. 2022年11月26日閲覧。
  5. ^ a b 第37回日本スリーデーマーチ情報 - 東松山市ホームページ、2014年10月1日、2015年11月2日閲覧。
  6. ^ 埼玉)日本スリーデーマーチ1日開幕 東松山が主会場”. 朝日新聞デジタル (2015年10月31日). 2015年11月2日閲覧。
  7. ^ 5キロコース(まつやまさんぽ) - 東松山市ホームページ、2015年10月27日、2015年11月2日閲覧。
  8. ^ コスパレ!! - 東松山市ホームページ、2015年3月31日、2015年11月2日閲覧。
  9. ^ 第42回日本スリーデーマーチ中止のお知らせ|東松山市ホームページ” (日本語). www.city.higashimatsuyama.lg.jp. 2019年10月18日閲覧。
  10. ^ “台風19号被災地 秋の催し中止相次ぐ”. 東京新聞. (2019年10月24日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201910/CK2019102402000141.html 2019年10月30日閲覧。 
  11. ^ 第43回日本スリーデーマーチ情報”. 東松山市. 2020年6月6日閲覧。
  12. ^ 日本スリーデーマーチ閉幕 3年ぶり開催 のべ5298人参加”. 朝日新聞社. 2022年8月22日閲覧。
  13. ^ “スリーデーマーチ4年ぶり通常開催ー秋の比企路楽しむー”. 朝日新聞. (2022年11月5日) 

参考文献[編集]

  • 『日本スリーデーマーチ 25年の歩み』日本スリーデーマーチ実行委員会(2002年11月2日発行)
  • 『日本スリーデーマーチ 第25〜39回大会の歩み』日本スリーデーマーチ実行委員会(2017年11月1日発行)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]