鉄人28号 (テレビアニメ第1作)
鉄人28号 | |
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アニメ | |
原作 | 横山光輝 |
監督 | 渡辺米彦 |
脚本 | 岡本欣三 |
製作 | TCJ |
放送局 | フジテレビ系列 |
放送期間 | 1963年10月20日 - 1965年11月24日 |
話数 | 97 |
テンプレート - ノート |
『鉄人28号』(てつじんにじゅうはちごう)は、横山光輝の漫画作品『鉄人28号』の最初のテレビアニメ化作品[注釈 1]。
第1期(第1話 - 第83話)は1963年10月20日から1965年5月27日まで、第2期(第84話 - 第96話)は1965年9月1日から11月24日まで、フジテレビ系列で放送され総集編の一話分を足し全97話となった。その後1965年12月1日から1966年5月25日まで第28話から第52話を再放送し第84話で終了した。モノクロ作品。
スタッフ[編集]
- 原作 - 横山光輝
- 監督 - 大西清、山本功、河内功、渡辺米彦、若林忠雄、上金史明、瀬古常時、松木功他
- 脚色 - アシエグループ
- 動画演出 - 庵原和夫
- 脚本 - 岡本欣三他
- 背景 - 星俊六
- 音楽 - 三木鶏郎、越部信義、嵐野英彦
- 制作 - TCJ
- スポンサー - 江崎グリコ、グリコ乳業
主題歌[編集]
- 鉄人28号
- デューク・エイセスによるオープニングテーマ。作詞・作曲・編曲は三木鶏郎。第1話から第11話まで、および「誕生編」で使用。
- 「鉄人28号の歌」と表記されることもある。オリジナルは基本的に東芝レコード版であるが、ビクターレコード版、朝日ソノラマ版ともに歌手は同じだが、音源が異なる[注釈 2]。アンサンブル・ボッカによるカヴァー版も存在する[注釈 3]。
- 鉄人28号の歌
- 西六郷少年少女合唱団によるオープニングテーマ。第12話から最終話まで使用。
- 前述の「鉄人28号」と同じ歌だが、「グリココーラス」はなく、歌手が異なる[注釈 4]。
- 正太郎マーチ
- 越部信義によるエンディングテーマ。インストゥルメンタル楽曲。
- 進め正太郎
- 西六郷少年少女合唱団によるエンディングテーマ。作詞は伊藤アキラ、作曲・編曲は越部信義。
- 前述の「正太郎マーチ」に歌詞を付けたもの。「進め正太郎(正太郎マーチ)」と表記されることもある[注釈 5]。
- 上高田少年合唱団によるカヴァー版も存在する[注釈 6]。
- ギャング団のうた
- ボーカル・ショップによるイメージソング。作詞は伊藤アキラ、作曲・編曲は越部信義。
キャスト[編集]
※第1話のみ敷島博士役が富田、大塚署長役が矢田になっている。その後総集編(誕生編)が放送されたが、その際には第1話の部分の音声は再収録された。また総集編では進行役として、初期ナレーターの白石がアニメキャラとして登場している。
エピソード・リスト[編集]
- 生いたちの記
- PX団壊滅
- X-33号の襲撃
- 空を飛ぶ28号
- 二人のクロロホルム
- 危うし正太郎
- ギャング団 現わる
- 恐竜の襲撃
- ニコポンスキーの悪だくみ
- 恐竜の逆襲
- ニコポンスキーの最期
- 怪物アカエイ
- 奇巌城を攻撃せよ
- 人造人間モンスター
- 謎の怪人
- 怪人の正体フランケン博士
- 強敵バッカス
- 鉄人28号修理完了
- バッカス撃退
- フランケン博士の秘密
- 黒衣の怪人
- ロボットオックス
- ロボット部隊襲来
- ロボット部隊撃滅戦
- ドラグネット博士の野心
- ロビーの最期
- 空飛ぶ円盤
- ゴーギャンの逆襲
- 決戦火山島
- ミラクル魔術団
- 海底基地
- 砂漠の鉄人
- 砂漠の反乱軍
- 砂漠の決戦
- 恐怖のミサイル
- 渡り鳥救出
- 謎の白蟻ゼブラゴーンの襲来
- 白蟻撃滅作戦
- スパイダーの挑戦
- スパイダーの逆襲
- スパイダーの最期
- 氷原の地下帝国
- 氷原の決戦
- 海賊潜水艦隊
- 海賊ベロン三兄弟
- 海賊最後の日
- 怪ロボット・ギャングコング
- 緑の地獄
- 切手の秘密
- 地中海の決戦
- 透明人間現わる
- ソロモン国の平和
- ノース国の陰謀
- 大蜘蛛作戦
- 秘密兵器・炎弾丸
- 巨大昆虫の秘密
- 快盗アルセーヌ・ショパン
- 呪いのファイアバード
- ファイア博士の最後
- 謎の暴走車
- 電磁壁突破作戦
- ヒマラヤ山脈の秘密基地
- ダイヤモンド基地K36
- ネオパルム爆弾
- 東京危機一発
- 奇怪な白煙
- 壊滅クライシス団
- 地下道総攻撃
- 撃滅海底基地
- ワルガン登場断崖上の対決
- ワルガンの野心
- スピートニック
- 巨人アタック3号
- 秘密工場爆破
- 魔の花ポイゾニア
- 黒い海の謎
- 鹿皮の密書
- シスカス山中の要塞
- パナマ運河の暴動
- 反撃メキシカン部隊
- 替玉作戦
- 強敵レッド・アニマル
- 輝かしきチャンピオン
- 宇宙ロボット・マグナX
- 撃滅マグナX
- マグナX再び現わる
- 壊滅秘密輸送基地
- ロボット邸の怪人
- マグナXの最期
- クレーン・ロボット出現
- ゲラン博士の遺言
- 快盗ボルマンの襲撃
- クレーン・ロボットの最期
- 消えた豪華船
- ロボットボス出現
- ゴールドウルフの最期
本放送時は第12話と第13話の間に「誕生編」が放送されている。この回は第1回〜第12回までの総集編に新作カットを加え、新年企画として放送された。DVDには特別編としてDISC3に収録。再放送以降は放映されていないため、資料によっては回数に入れない場合がある。
放送局[編集]
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- フジテレビ(制作局)
- 札幌テレビ
- 青森放送:火曜 19:00 - 19:30(1964年9月まで) → 水曜 19:00 - 19:30(1964年10月から)[1]
- 岩手放送:土曜 18:00 - 18:30[2]
- 仙台放送:日曜 20:00 - 20:30(1964年3月まで)→ 木曜 19:00 - 19:30(1964年4月 - 1965年5月)→ 水曜 18:15 - 18:45(1965年9月 - 1966年5月)[3]
- 福島テレビ:日曜 16:40 - 17:10 (第5話まで) → 水曜 18:15 - 18:45 (第6話 - 第83話)[4]
- 新潟放送:金曜 18:00 - 18:30[5]
- 北日本放送:水曜 19:00 - 19:30[6]
- 北陸放送:金曜 18:00 - 18:30[7]
- 福井放送:水曜 18:15 - 18:45[8]
- 静岡放送
- 東海テレビ
- 関西テレビ
- 山陽放送
- 広島テレビ
- 西日本放送
- 九州朝日放送 → テレビ西日本
- 熊本放送
- 大分放送:日曜 18:00 - 18:30
- 宮崎放送
- 南日本放送
劇場版[編集]
- 『鉄人28号 ミラクル魔術団 海底基地』
- 第30・31話のブローアップ版。1964年7月21日、「まんが大行進」で公開された。
- 劇場版タイトルはTV版とは大幅に異なり、OP映像もTV版流用ではなく、本作の原画を流用し、クレジットロゴは東映動画(現:東映アニメーション)が長年使用した「手書きロゴ」を使用、テーマ曲「鉄人28号」は1番を使用(TV版は2番)、「グリコ劇場」のオープニングキャッチとテーマ曲ラストの「グリココール」は省かれた。このOPは東映ビデオから発売された「エイケンTVアニメ主題歌大全集」(LDおよびDVDのそれぞれ第1巻)のボーナストラックに収録されている。
- 併映は『狼少年ケン』・『少年忍者風のフジ丸』(ただし1週間で『忍者部隊月光』に交代)・『エイトマン』の3本。なお、エイケン作品の劇場公開は本作が初。
その他[編集]
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- 旧・江崎グリコとその関連会社グリコ乳業(グリコ協同乳業)の買い切り番組であったため、提供クレジットとして放送開始時およびオープニングテーマの最後に「グリコ、グリコ、グ〜リ〜コ〜」というデューク・エイセスによるコーラス(通称「グリココール」)が流れた(このコーラスまでがテーマ曲)。また、開始時の台詞の部分で、画面に「グリコ劇場」という字幕が表示された。デューク・エイセスから西六郷児童合唱団に交代後は「グリコ、グリコ、グ〜リ〜コ〜」の部分は廃止された(提供は継続)。このコーラスは、その後、『赤白パネルマッチ』までのフジテレビ・グリコ路線で継続使用された(ただし、『ロボタン』第1作は別ヴァージョンを使用)。
- EDテーマ「正太郎マーチ」は後年、『彼氏彼女の事情』(テレビ東京)の「前回のあらすじ」のBGMとして使用された。
- 大塚署長役の富田耕生は後に『太陽の使者 鉄人28号』およびその後継番組『六神合体ゴッドマーズ』でも同じ役を演じた[注釈 7]。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 本作以前にも、ニッポン放送でラジオ版(1959年〜1960年)、日本テレビ系列で特撮版(1960年)がそれぞれ放送されていたが、アニメ化は本作が第1作である。
- ^ 「懐かしのアニメソング大全1」(TOCT-8513)には「グリココーラス」入り、「朝日ソノラマ主題歌コレクション1」(TOCT-25071~2)には「グリココーラス」なしのヴァージョンがそれぞれ収録されている。
- ^ 「NEW BEST ONE 懐かしのテレビアニメ 主題歌大全集」(VICL-41085)、「懐かしのアニメ主題歌集」(VICL-40155~6)などに収録。
- ^ 「テレビまんが主題歌のあゆみ」(COCX-33498~9)、「朝日ソノラマ主題歌コレクション1」、「懐かしのテレビ主題歌集」(KICW-8005〜6)などに収録。
- ^ 「朝日ソノラマ主題歌コレクション1」、「永久保存盤 アニメ主題歌大全集」(S-31000~9)、「アニメソング史(ヒストリー)I」(COCX-36376~7)などに収録。
- ^ 「テレビまんが懐かしのB面コレクション」(COCC-10247〜8)、「おもちゃのチャチャチャ 越部信義の世界」(GES-13097〜8)などに収録。
- ^ ただし、肩書は「大塚警部」(太陽の使者)、「大塚長官」(ゴッドマーズ)。
出典[編集]
- ^ 『河北新報』1964年7月7日 - 12月30日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『河北新報』1964年9月19日 - 12月25日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1963年10月20日 - 1965年5月25日、1965年9月1日 - 1966年5月25日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1963年12月1日 - 1965年6月23日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1964年5月1日 - 1965年5月28日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『富山新聞』1964年11月4日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『富山新聞』1964年11月6日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『北國新聞』1965年4月7日付朝刊、テレビ欄。
参考文献[編集]
- 飯城勇三『「鉄人28号」大研究 - 操縦器(リモコン)の夢』 ISBN 4062691787
- 小泉俊博『懐かし玩具の王様 “鉄人28号”』 ISBN 4766332474
- 池田啓晶編著『鉄腕アトム vs 鉄人28号 - 僕たちの「少年」時代』 ISBN 4900528285
- 『鉄人28号大百科』 ケイブンシャ、1981年
フジテレビ系 日曜20時台前半(1963年10月 - 1964年4月) | ||
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