イガグリくん

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漫画:イガグリくん
作者 福井英一
出版社 秋田書店
掲載誌 冒険王
発表号 1952年3月号 - 1954年8月号
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

イガグリくん』とは、福井英一による日本の漫画作品である。熱血少年イガグリくんを主人公に据えた柔道漫画で、福井の代表作であると同時に格闘漫画・スポーツ漫画の原点としても知られている[1]

1960年には本作を原作とするテレビドラマが放送されており、本項ではテレビドラマ版についても併せて解説する。

連載・刊行[編集]

秋田書店の『冒険王』に1952年3月号から1954年8月号まで福井による執筆作が連載されていたが、福井が過労によって34歳の若さで急逝したため、清水春雄が「どや一平」のペンネームで執筆したものが同誌1954年9月号・10月号に連載された後、有川旭一が正式に作品を引き継いで連載を続けた。単行本は秋田書店の「冒険漫画文庫」から10集が刊行されており、第4集の半ばまでが福井の執筆である[2]

日本では終戦後、柔剣道や時代劇を描く作品がGHQによって禁じられており、サンフランシスコ平和条約締結まではどの作家もこのジャンルの作品を執筆できなかった。『イガグリくん』はその解禁第一号と言える漫画で、この作品のヒットを皮切りとして他の漫画誌でも柔剣道や時代劇ジャンルの作品が相次いで始められた[3]

1994年にアース出版局から全1巻の復刻版が発行されたほか、2014年に漫画配信ウェブサイトJコミにて本作の配信が開始された[1]。本作の著作権は既に消滅しているため、Jコミにおいて初めての著作権消滅作品となった[1]

あらすじ[編集]

登場人物[編集]

イガグリくん
本作の主人公。本名は伊賀谷栗助。巴投げを得意とする。ドカベンに彼をモデルとした同姓同名の人物が登場する。
今久
イガグリくんの友人。
山嵐
イガグリくんのライバル。
熊皮
イガグリくんのライバル。原爆投げという名前の技を持つ。

書誌情報[編集]

復刻版[編集]

アース出版局より刊行。

漫画名作館 イガグリくん
<1994年3月初版刊行> ISBN 978-4-79-529844-6

テレビドラマ[編集]

イガグリくん
ジャンル テレビドラマ
放送時間 木曜 17:20 - 17:50 (第1回)[疑問点]
月曜 18:15 - 18:45 (第2回以降)
(30分)
放送期間 1960年1月4日[疑問点] - 1960年12月26日
放送国 日本の旗 日本
制作局 関西テレビ
演出 野添泰男
堀泰男
原作 有川旭一
脚本 天野信
内海一晃
能見正比呂
出演者 奈村端
音声 モノラル放送
オープニング 「イガグリ君の歌」
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関西テレビが製作し、フジテレビ系列で放送。日清食品が初めて一社提供を行った番組である。日清食品の創業者である安藤百福が子供たちにもPRするべくコマーシャルを入れようとした経緯がある。

放送時間[編集]

いずれも日本標準時

関西テレビ[編集]

  • 木曜 17:20 - 17:50 (第1回)[疑問点]
  • 月曜 18:15 - 18:45 (第2回以後)

フジテレビ[編集]

  • 金曜 17:10 - 17:40 (1960年4月1日)
  • 日曜 14:40 - 15:10 (1960年4月3日)
  • 月曜 18:15 - 18:45 (1960年4月4日 - 1960年12月26日) - 関西テレビとの同時ネットへ移行。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 脚本:天野信、内海一晃、能見正比呂
  • 演出:野添泰男、堀泰男
  • 原作:有川旭一
  • 音楽:粟野圭一(淡の圭一)

主題歌[編集]

「イガグリ君の歌」
作詞:グループ「8」 / 作曲:淡の圭一 / 編曲:小川寛興 / 歌:ボニージャックス
フジテレビ 月曜18:15枠
【本番組から日清食品一社提供枠】
前番組 番組名 次番組
マンガ劇場

単発番組
イガグリくん
(1960年4月4日 - 1960年12月26日)
伴淳傑作劇場

少年発明王
(1961年2月20日 - 1961年8月)

脚注[編集]

  1. ^ a b c Jコミで福井英一「イガグリくん」配信開始 Jコミ初の著作権消滅作品 漫画版「青空文庫」第一歩へ”. ねとらぼ (2014年6月22日). 2016年9月20日閲覧。
  2. ^ 松本零士日高敏編著 『漫画大博物館』 小学館、2004年、313頁。
  3. ^ 呉智英 『現代マンガの全体像』 双葉社、1997年、136頁。

外部リンク[編集]