マイティ・マウス (アニメ)

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マイティ・マウス(Mighty Mouse)とは、テリー・トゥーンが発表した短編映画のシリーズである。本項ではリメイク版にあたる新マイティマウスも、この記事で扱う。

概要[編集]

1942年に『スーパーマウス』という名前で劇場用作品として登場、後に『マイティ・マウス』へ変更された。 え1955年12月10日から1967年9月2日まで、アメリカ合衆国CBSにて放送された。

スーパーマン」と似た設定で、ネズミのスーパーヒーローであるマイティ・マウスが活躍する。仲間のネズミたちがネコに襲われたり、或いは人間世界で悪人が犯罪を犯した場合などに、それまで普通のネズミであった主人公が、怪力で空も飛べるマイティ・マウスに変身し、悪を倒して事件を解決する、というのが一般的な流れであるが、危機や事件が大詰めになった時にどこからともなくマイティ・マウスがやって来て落着するという場合も少なくない。準レギュラー的存在として純情可憐な美女ネズミのパール・ピュアハートがおり、彼女が悪人やネコによって危機に陥った時にマイティ・マウスが現れて救出するというパターンもしばしばみられる。

スタイルはスーパーマンと似ており、体を覆うコスチューム、腰には短いパンツ、背中にはマントを付けているが、胸にはマーク等はない。

日本での展開[編集]

主題歌は、「マイティ・マウスの歌」英語版をそのまま使用している。

これらの他にも、同じ海外作品『ヘッケルとジャッケル』とのアニメコンプレックス番組が2本、フジテレビで放送された。

  • 『ヘッケルとマイティ』:1965年6月1日 - 同年7月20日、火曜19:30(日清食品一社提供枠)
  • 『いこうぜヘッケルまけるなマイティ』:1966年4月5日 - 同年6月27日、日曜18:00
  • 東京12チャンネルでは、1969年4月から9月まで火曜18:00 - 18:30に「進め! マイティマウス」として放送された。
  • 中部日本放送では、1969年7月から12月まで月曜16時45分に「まんがマイティマウス」として放送された。
  • 『新マイティマウス』スーパードラマTVで、2001年7月 - 8月に放送。

登場人物[編集]

マイティ・マウス
声 - トム・モリソン
作品の主人公。自由に空を飛び、弾丸もはね返す強靭な体と、自分より大きなネコや人間の悪人をも吹っ飛ばす怪力を持つ。
パール・ピュアハート
声 - キャロル・ローレンス
可憐で美しく若い雌のネズミ。危機に陥った時にマイティ・マウスに助けられる役回りを演じる。
ガンディ・グース(Gandy Goose)
声 - アーサー・ケイ
短編作品『Gandy The Goose』にて初登場。
ナレーター
声 - 関敬六 (日本語吹き替え版)
マイティがやって来ると「来た! マイティマウス、強いなァ!」、事件が解決すると「やっぱりマイティマウスは強いなァ!」と、毎回マイティを褒め称える。
これは日本語版独自の台詞であるため、英語版にはない。

『ヘッケルとマイティ』での登場人物[編集]

  • マイティ・マウス
声 - アラン・オッペンハイマー
  • パール・ピュアハート
声 - ダイアン・パーシング

テリー・トゥーン時代の短編作品[編集]

  1. The Mouse of Tomorrow
  2. Frankenstein's Cat
  3. He Dood It Again
  4. Pandora's Box
  5. Super Mouse Rides Again
  6. Down With Cats
  7. The Lion And The Mouse
  8. The Wreck Of The Hesperus
  9. The Champion Of Justice
  10. Mighty Mouse Meets Jekyll And Hyde Cat
  11. Eliza On The Ice
  12. Wolf! Wolf!
  13. The Green Line
  14. Mighty Mouse And The Two Barbers
  15. Sultan's Birthday
  16. At The Circus
  17. Mighty Mouse And The Pirates
  18. The Port Of Missing Mice
  19. Raiding The Raiders
  20. The Kilkenny Cats
  21. The Silver Streak
  22. Mighty Mouse And The Wolf
  23. Gypsy Life
  24. Mighty Mouse Meets Bad Bill Bunion
  25. Krakatoa
  26. Svengali's Cat
  27. The Wicked Wolf
  28. My Old Kentucky Home
  29. Throwing The Bull
  30. The Johnstown Flood
  31. The Trojan Horse
  32. Winning The West
  33. The Electronic Mouse Trap
  34. The Jail Break
  35. The Crackpot King
  36. Mighty Mouse And The Hep Cat
  37. Crying Wolf
  38. The Dead End Cats
  39. Aladdin's Lamp
  40. The Sky Is Falling
  41. Mighty Mouse Meets Deadeye Dick
  42. A Date for Dinner
  43. The First Snow
  44. A Fight To The Finish
  45. Swiss Cheese Family Robinson
  46. Lazy Little Beaver
  47. Mighty Mouse And The Magician
  48. The Feudin' Hillbillies
  49. The Witch's Cat
  50. Loves Labor Won
  51. Triple Trouble
  52. The Mysterious Stranger
  53. Magic Slipper
  54. The Racket Buster
  55. A Cold Romance
  56. The Catnip Gang
  57. Perils of Pearl Pureheart
  58. Stop, Look and Listen
  59. Anti-Cats
  60. Law and Order
  61. Beauty on the Beach
  62. Mother Goose's Birthday Party
  63. Sunny Italy
  64. Goons from the Moon
  65. Injun Trouble
  66. A Swiss Miss
  67. A Cat's Tale
  68. Prehistoric Perils
  69. Hansel and Gretel
  70. Happy Holland
  71. Hero for a Day
  72. Hot Rods
  73. When Mousehood was in Flower
  74. A Soapy Opera
  75. The Helpless Hippo
  76. Reformed Wolf
  77. Spare the Rod
  78. Outer Space Visitor
  79. The Mysterious Package
  80. Cat Alarm

新マイティマウス[編集]

新マイティマウス(Mighty Mouse The New Adventures)は、1987年11月22日 - 1988年10月22日に掛けてCBSで放送された。 日本では、2001年9月 - 12月に掛けて、スーパードラマTVで放送された。 ラルフ・バクシが監督を務め、後に有名になったアニメーターも多数参加した[1]

登場人物[編集]

マイティマウス(マイク・マウス)
声 - パトリック・ピニー
主人公。
パール・ピュアハート
声 - マギー・ロズウェル
スクラッピー・マウス
声 - ダナ・ヒル
マイティの正体を知る孤児。
バットバット
声 - チャールズ•アドラー
Sourpuss
声 - ジョー・アラスカイ
The Cow
声 - マイケル・パタキ
アクア・グッピー
マイティの友である魚。普段は金魚鉢の中に住んでいる。
ナレーター
声 - ビュー・ウィーバー

サブタイトル[編集]

放送順はアメリカ合衆国での放映に合わせる。

原題 邦題
シーズン1(1987)
1 Night on Bald Pate / Mouse from Another House
2 "Me-Yowww! / Witch Tricks"
3 Night of the Bat-Bat / Scrap-Happy
4 Catastrophe Cat / Scrappy's Field Day
5 The Bagmouse / The First Deadly Cheese
6 This Island Mouseville / Mighty's Musical Classics
7 The Littlest Tramp / Puffy Goes Berserk
8 The League of Super-Rodents / Scrappy's Playhouse
9 All You Need is Glove / It's Scrappy's Birthday
10 Aqua-Guppy / Animation Concerto
11 The Ice Goose Cometh / Pirates with Dirty Faces
12 Mighty's Benefit Plan / See You in the Funny Papers
13 Heroes and Zeroes / Stress for Success
シーズン2(1988)
14 Day of the Mice / Still Oily After All These Years
15 Mighty's Wedlock Whimsy / Anatomy of a Milquetoast
16 Bat with a Golden Tongue / Mundane Voyage
17 Snow White & the Motor City Dwarfs / Don't Touch that Dial
18 Mouse and Supermouse / The Bride of Mighty Mouse
19 A Star is Milked / Mighty's Tone Poem

論争[編集]

『新マイティ・マウス』は時折論争を巻き起こすことがあり、たとえば"Mighty's Wedlock Whimsy"という回では、サブキャラクターのGandy Goose とSourpussが一緒にシャワーを浴びる場面やマイティの夢の中でパールとマイティの敵である精神異常者カウの間にできた私生児が登場する場面が論争の的となった[2]。 "The Littlest Tramp"という回はマイティのある動作が麻薬の吸引動作に似ているという事で大きな問題となった。その回の製作の段階で、編集担当のトム・クレインはマイティマウスが粉々になった花びらの匂いを嗅ぐシーンがコカインの吸引の動作に似ていることに気付いた。 監督であるバクシは当初そのシーンを確認していなかったもありクレインが大げさを言っているだけだろうと考えつつも、クレインの意見に同意した。アニメーターのジョン・クリクファルセーは場面の削除に懐疑的な態度を示し、「動作自体に問題はないからその場面は残すべきだ」と主張した。 バクシはクリクファルセーの意見に従い、クレインにそのシーンを残す様指示した。この回はネットワーク局の重役たちやCBSの放送基準部門の審査もパスし、1987年10月31日に本放送が行われ、その時は大ごとにはならなかった[3]

本放送から半年以上経過した1988年6月6日、アメリカ家族協会American Family Association 、AFA)の代表であるドナルド・ウィルドモン英語版が"The Littlest Tramp"にコカイン吸引シーンがあると発言したことでマスコミを巻き込んだ騒動に発展した。ウィルドモンは成人向けユーモアに満ちた漫画『フリッツ・ザ・キャット』で知られるバクシが『新マイティ・マウス』の監督を務めたことに触れ、「CBSはわざとエロ漫画家に子供向けアニメを作らせ、アニメヒーローがコカインを吸引する場面を挿入することに何の異論も唱えなかった」と指摘した。 これに対しバクシは「あなたは『わんわん物語』でも似たようなスチルを抜き出して同じようなことを言うでしょう。『フリッツ・ザ・キャット』はポルノではなく、社会的な主張です。これではまるで第三帝国時代の言論統制かマッカーシズムじゃないですか。誰が何を吸い込んでいようか、私は興味ありません。これはおかしいですよ!」と反論した[3]。 その後、バクシは「わたしは麻薬が大嫌いです。アニメの中でキャラクターにコカインを吸わせるつもりはありません[4] and stating that Wildmon had interpreted the scene out of context.[5] 。マイティは自分のために愛情をこめて花を売ってくれた少女を思い出しながら、粉々になった花びらの香りをかいで幸せに浸っていたんです。たとえあなたが正しかったとしても、それでは我々が呼吸をすることすら悪いことだということになってしまいます。なので、私はそのシーンをカットします。子供たちにマイティがコカインを吸引するところなんて想像してほしくありませんからね。」とその回を封印作品にしてほしくないという意思を示し、CBSからの要望をうけたクレインはそのシーンを再放送用のマスターテープから削除した。

ウィルドモンは場面カットを受け「これで事実上マイティ・マウスがコカインを吸引しているということになった」と述べ[3]、一連の騒動がウィルドモンに正当性があると子供たちが考えるのをおそれたバクシは、再放送用テープから3秒間のシーンを削除することに同意した。 AFAはバクシの降板も求めたが、CBSは1988年7月25日の声明でバクシの降板は行わないことを発表した[6]

脚注[編集]

  1. ^ Kricfalusi, John (2010年1月1日). “John K Stuff: Complete Wired Interview About Mighty Mouse”. John Kricfalusi. John K Stuff. 2012年5月27日閲覧。
  2. ^ “How Mighty Mouse: The New Adventures Amped Up Animation | Underwire”. Wired. (2010年1月5日). http://www.wired.com/underwire/2010/01/mighty-mouse-new-adventures/#more-25825 2012年5月27日閲覧。 
  3. ^ a b c “Ups & Downs”. Unfiltered: The Complete Ralph Bakshi. pp. 216–217. 
  4. ^ Walker, Joseph (1988年7月19日). “Did Mighty Mouse sniff cocaine?”. Deseret News. http://news.google.com/newspapers?id=MRcpAAAAIBAJ&sjid=AoUDAAAAIBAJ&pg=7029,1738244&dq=bakshi+cocaine+mighty+mouse&hl=en 2012年5月27日閲覧。 
  5. ^ “Saving a Mighty reputation”. The Milwaukee Journal. Associated Press. (1988年7月25日). http://news.google.com/newspapers?id=qWsaAAAAIBAJ&sjid=zSoEAAAAIBAJ&pg=6934,2854895&dq=bakshi+cocaine+mighty+mouse&hl=en 2012年5月27日閲覧。 
  6. ^ Wolff, Craig (1988年7月26日). “Mighty Mouse Flying High On Flowers?”. The New York Times. http://www.nytimes.com/1988/07/26/nyregion/mighty-mouse-flying-high-on-flowers.html?pagewanted=1 2010年5月12日閲覧。 

外部リンク[編集]

KRT 日曜19時台後半枠(当番組より不二家の時間
前番組 番組名 次番組
エノケンの孫悟空

単発番組
マイティ・マウス
(KRT版)
(1957年7月 - 1958年4月)
フジテレビ 水曜19時台前半枠(当番組のみアニメ
マイティ・マウス
(CX版)
(1963年6月 - 12月)
東京12チャンネル 火曜18時台前半枠
進め!マイティマウス
(TX版)
(1969年4月 - 9月)
フジテレビ系 火曜19時台後半
日清食品一社提供枠(当番組のみアニメ
前番組 番組名 次番組
ヘッケルとマイティ
(1965年6月 - 7月)
フジテレビ系 日曜18時台前半枠(当番組のみアニメ
ビッグスリーゴルフ
いこうぜヘッケル
まけるなマイティ
(1966年4月 - 6月)
毎日放送 1959年 - 1960年 金曜18時00分
トムの冒険
※6:00 - 6:05
まんがのくに
※6:05 - 6:15
鉄腕アトム
※6:15 - 6:50
※4時50分に移動
マイティマウス
(MBS版)
ジャングル坊や
※6:00 - 6:15
雪麿一本刀
※6:15 - 6:45