池田生二
表示
池田 生二(いけだ せいじ[1]、1912年〈明治45年〉6月17日[出典 1] - 1998年[3])は、日本の俳優。本名:池田清二[2]。別名:池田生三。長男は脚本家の池田太郎。長野県[1]諏訪郡上諏訪町(現諏訪市)[要出典]出身。
人物
[編集]旧制諏訪中学校卒業[2]。日本大学経済学部卒業後、日本プロレタリア演劇同盟の演劇研究所の研究生となり、東京左翼劇場を経て新築地劇団で活動。
1940年には思想統制により新築地劇団、新協劇団関係者らの一斉検挙が行われ、池田も検挙された。
戦時中は、丸山定夫らの苦楽座(後の移動演劇『桜隊』)に参加。広島への劇団疎開に参加したが、妻の実家の戦災見舞いのために静岡県沼津市に向い、広島原爆投下当日には広島にいなかった。戦後は、テレビ・映画で脇役として活躍。
1998年死去。享年、死因は不明。
経歴
[編集]- 1931年、日本プロレタリア演劇同盟の演劇研究所の研究生となり、『東洋車輛工場』(村山知義作)で舞台に初出演。
- 1934年2月、久板栄二郎との共著『演劇運動の新らしき発展のために』を日本プロレタリア演劇同盟出版部から出版。
- 1945年、移動劇団「桜隊」に参加。その後、桜隊の生き残りとして追悼・証言活動を行い、映画『さくら隊散る』を企画した。
- 1966年、「『苦楽座移動隊』(桜隊)日誌」を『新劇』誌7月から9月号に連載。
- 1988年、一人芝居『芭蕉異聞』。同年、企画した『さくら隊散る』が完成・公開。「『捨吉』に三好さんを偲ぶ 『三好十郎』展を観て」を早稲田大学図書館報『ふみくら』(11月5日発行)に書く。
- 1991年8月5日、放送のNHK『現代ジャーナル 原爆とは知らず 女優・園井恵子の戦争』に証言者として出演。
出演作品
[編集]映画
[編集]- 或る剣豪の生涯 (1959年)
- 戦国群盗伝 (1959年)
- 大坂城物語(1961年) - 南条中書
- 紅の海(1961年)
- 黒い画集 第二話 寒流(1961年) - 宇都宮支店次長[注釈 1]
- やぶにらみニッポン(1963年)
- ゴジラシリーズ
- 三大怪獣 地球最大の決戦(1964年) - 警官[出典 2]
- ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966年) - 漁業組合長[出典 3]
- けものみち(1965年)
- 首(1968年)
- コント55号 人類の大弱点(1969年)
- 大日本スリ集団(1969年)
- 沖田総司(1974年)
- 玄海つれづれ節(1986年)
- さくら隊散る(1988年)
テレビドラマ
[編集]- 喧嘩太郎(1958年、KR)
- ウルトラシリーズ(TBS)
- 進め!青春 第2話「ゴーゴー・レッツゴー」(1968年、NTV)
- 特別機動捜査隊(NET)
- 第332話「東京の空の下」(1968年) - 深見
- 第354話「昿野を馳ける女」(1968年) - 赤城
- 第368話「武蔵野心中」(1968年) - 進藤
- 第379話「決斗」(1969年) - 三浦
- 第398話「蜜蜂色の少女」(1969年) - 神主
- 第404話「待っていた人」(1969年) - 高橋
- 第434話「赤ん坊」(1970年) - おでん屋
- 鬼平犯科帳(松本幸四郎版)(NET)
- 第12話「妖盗葵小僧」(1969年) ‐ 専右衛門
- 第30話「盗法秘伝」(1970年) ‐ 古田求馬
- 第49話「神田明神裏」(1970年)- 笹山伝五郎
- 人形佐七捕物帳 第13話「ほおづき大尽」(NET) - 上総屋角右衛門
- 太陽にほえろ!(NTV)
- 快傑ライオン丸 第30話「怪人マツバラバ 一本松の謎」(1972年、CX) - 弓師
- ワイルド7 第5話「怪力、ヘラクレス」(1972年、NTV) - 九鬼博士
- 怪談 第6回「累ヶ渕」(1972年、MBS) - 医者
- ダイヤモンド・アイ 第9話「宝石展示会の陰謀!」(1973年、NET) - 老紳士
- 荒野の素浪人 第52話「流浪 殺しの子守唄」(1973年、NET])
- 伝七捕物帳
- 日本テレビ版
- 第7話「火の玉参上!」(1973年)
- 第13話「消えた姫君」(1974年)
- 第45話「無情の花嫁衣裳」(1974年) - 宿の主人
- 第46話「罠にかかった火あそび」(1974年)
- 第66話「江戸の花、めおと仇討」(1975年)
- 第70話「人情裏町千両唄」(1975年)
- 第80話「むすぶ情の夫婦そば」(1975年)
- 第111話「はぐれ烏が風に泣く」(1976年) - 棟梁
- 第112話「執念の投げ十手」(1976年) - そば屋(タイトルロール前)
- 第133話「強虫嬶に弱虫亭主」(1977年) - 徳兵衛
- 第151話「売られた恩の落し穴」(1977年)
- テレビ朝日版 第8話「はぐれ者」(1979年、ANB)
- 荒野の用心棒 第4話「黒い野望を砂丘に埋めて…」(1973年、NET)
- 若い!先生 第9話「君が作る明日」(1974年、TBS) - 笹塚教頭
- 日本沈没 第15話「大爆発・海底油田」(1975年、TBS)
- 電人ザボーガー 第42話「魔神三ツ首竜 その謎をあばけ!」(1975年、CX) - 教授
- 鞍馬天狗 第19回「世直しまさかり組」(1974年、NTV) - 丸幸
- 大江戸捜査網(12ch)
- 第236話「殺しの陰謀」(1976年)
- 第264話「囚人強奪の謎」(1976年)
- 第282話「男涙の離縁状」(1977年)
- 第288話「浪人殺しの陰謀」(1977年) - 岡部良庵
- 第307話「初見参お銀 仇討ち始末」(1977年)
- 第322話「悪夢に泣く少女の叫び」(1978年)
- 第336話「鉄火娘 怒りの一番纏」(1978年)
- 第349話「過去を裁く挑戦状」(1978年)
- 第360話「狙われた恐怖の連判状」(1978年)
- 第393話「宿無し少年と女掏摸」(1979年)
- 第619話「姫が消えた非情の囮作戦」(1983年)
- 愛のサスペンス劇場『愛が見えますか…』第12話(1976年、NTV) - ガスの集金人
- 華麗なる刑事 第22話「嘘つき幸ちゃんの憧れ」(1977年、CX)
- ゆうひが丘の総理大臣 第27話「ああ夕日丘に陽がおちて!」(1978年、NTV)
- 江戸の渦潮(1978年、CX)
- 第9話「日陰の花に朝が来た」
- 第15話「悲しみは愛の祈りを」
- ふしぎ犬トントン 第15話「鬼さんのプレゼント」(1979年、CX) - 校長先生
- 新・江戸の旋風(1980年、CX)
- 第2話「山吹色は悪の色」
- 第7話「つっぱりすぎた慾の皮」 - 清兵衛
- 第20話「地獄極楽夢のからくり」 - 尾張屋
- 男! あばれはっちゃく(1980年、ANB)
- 新五捕物帳 第128話 「鯨とりの詩」(1980年12月23日、NTV) - 老漁師
- 気になる天使たち 第10話「娘は、いまが曲り角」(1981年、CX) - 撮影所重役
- 鬼平犯科帳 (萬屋錦之介)(ANB)
- 第2シリーズ 第23話「金太郎そば」(1981年) - 善助
- 第3シリーズ 第16話「深川・千鳥橋」(1982年)- 金兵衛
テレビアニメ
[編集]1969年
- 佐武と市捕物控(宮司)
舞台
[編集]- 逆徒
- 挫折
- 辻立ち路通 芭蕉異聞
- 朴達の裁判
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f モスラ映画大全 2011, p. 17, 「脇役俳優辞典02」
- ^ a b c 『日本タレント名鑑70』日本タレント年鑑刊行会、1970年、17頁。
- ^ a b c d 野村宏平、冬門稔弐「6月17日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、161頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 87, 「『三大怪獣 地球最大の決戦』作品解説/俳優名鑑」
- ^ 東宝特撮映画全史 1983, p. 537, 「主要特撮作品配役リスト」
出典(リンク)
[編集]参考文献
[編集]- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。
- 『別冊映画秘宝 モスラ映画大全』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年8月11日。ISBN 978-4-86248-761-2。
- 『東宝特撮映画大全集』執筆:元山掌 松野本和弘 浅井和康 鈴木宣孝 加藤まさし、ヴィレッジブックス、2012年9月28日。ISBN 978-4-86491-013-2。
外部リンク
[編集]- 池田生二 - KINENOTE
- 池田生二 - 映画DB
- 池田生二のプロフィール - WEBザテレビジョン
- 池田生二 - テレビドラマデータベース