鬼平犯科帳 (萬屋錦之介)

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鬼平犯科帳』(おにへいはんかちょう、鬼平犯科帳'80[1]鬼平犯科帳'81鬼平犯科帳'82とも)は、1980年から1982年までテレビ朝日で放送された、萬屋錦之介主演のテレビ時代劇である。

テレビ時代劇としての鬼平犯科帳における鬼平役では、錦之介は8代目松本幸四郎丹波哲郎に次いで3代目である。

放送日[編集]

  • 第1シリーズ:1980年4月1日~1980年9月30日(火曜夜9時)
  • 第2シリーズ:1981年4月14日~1981年10月13日(火曜夜9時)
  • 第3シリーズ:1982年4月20日~1982年10月12日(火曜夜9時)
※本放送時は三作品共にカラー16ミリフィルム製作、光学音声モノラルで放送。なお、後年の再放送(BSフジなど)時は現存する素材の関係上、一部話数の予告編に16ミリシネテープ音声(磁気音声)が付加されている。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

長谷川家[編集]

水島は、掏摸の元締・霞の定五郎(第2シリーズ)を演じている。

火付盗賊改方[編集]

与力
御木本は、吉右衛門版鬼平でも、天野甚造を演じている。
同心
峰岸は、吉右衛門版鬼平第3シリーズ第16話で、松浪(松波)金三郎役でゲスト出演している。
第3シリーズ第16話を以て、細川峯太郎と入れ替わる形で降板。
真田は当初「藤森健之」として出演していたが、放送途中の第16話で「真田健一郎」に改名している。
また、丹波版鬼平と吉右衛門版鬼平で沢田小平次を演じている。
  • 細川峯太郎:中村歌昇(第2・第3シリーズ)
歌昇改名前の「中村光輝」名義で第1シリーズ「掻堀のおけい」で砂井の鶴吉役でゲスト出演し、その後、忠吾役の荻島と入れ替わる形でレギュラー出演。吉右衛門版鬼平第4シリーズ第5話でも細川峯太郎役でゲスト出演したのち、第7シリーズ以降は与力・小林金弥を演じている。
  • 小柳安五郎:大沢萬之价(第1・第2シリーズ)
  • 山崎国之進:菅啓史(第2・第3シリーズ)
  • 原田一之進:柴田侊彦(第1シリーズ)、松永弥四郎:柴田侊彦(第2・第3シリーズ)
  • 杉辰次郎:堀之紀(第2・3シリーズ)
  • 竹内孫四郎:佃文伍郎(第2・3シリーズ)
密偵
藤巻は、吉右衛門版鬼平で五鉄の三次郎を演じている。
堺は、八代目幸四郎版鬼平でも伊三次を演じている。
多々良純は後に、土蜘蛛の金五郎を演じている(第3シリーズ第17話)。
  • 高萩の捨五郎:西村晃(第2シリーズ)
西村は後に、相模の彦十を演じている(第3シリーズ)。

外部協力者[編集]

幕閣
平田は、丹波版鬼平でも京極備前守を演じている。
剣友
田村は、丹波版鬼平でも、左馬之助を演じている。
軍鶏鍋屋“五鉄”
医師(御典医)

放映リスト[編集]

第1シリーズ[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督
1 1980年
4月1日
本所・桜屋敷 井手雅人 小野田嘉幹
2 4月8日 血闘 小川英 大洲斉
3 4月15日 血頭の丹兵衛 桜井康裕 小野田嘉幹
4 4月22日 一本眉 野上龍雄 山田達雄
5 4月29日 谷中いろは茶屋 井手雅人
永井素夫
6 5月6日 熱海みやげの宝物 野上龍雄 大洲斉
7 5月13日 殿さま栄五郎 安倍徹郎
8 5月20日 おしま金三郎 井手雅人 小野田嘉幹
9 5月27日 大洲斉
10 6月3日 盗法秘伝
11 6月10日 剣客 桜井康裕 小野田嘉幹
12 6月17日 さむらい松五郎 下飯坂菊馬 高瀬昌弘
13 6月24日 蛇の眼 田坂啓
14 7月1日 むかしの男 安倍徹郎 大洲斉
15 7月8日 影法師 桜井康裕 鹿島章弘
16 7月15日 火つけ船頭 猪又憲吾
17 7月22日 見張りの糸 星川清司 大洲斉
18 7月29日 妖盗葵小僧 小川英
19 8月5日 老盗の夢 井手雅人 小野田嘉幹
20 8月12日 掻堀のおけい 松浦健郎 鹿島章弘
21 8月19日 引き込み女 星川清司 小野田嘉幹
22 8月26日 鯉肝のお里 安藤日出男 鹿島章弘
23 9月2日 猫じゃらしの女 安倍徹郎 吉村公三郎
24 9月9日 おみね徳次郎 松浦健郎 小野田嘉幹
25 9月16日 妙義の團右衛門 星川清司 鹿島章弘
26 9月23日 女掏摸お富 安藤日出男 吉村公三郎
27 9月30日 流星 野上龍雄 小野田嘉幹

※BSフジでの放映時は各話「額縁放送」(16:9画角の中に4:3画角が存在する)であるのと、映像マスターがSD画質である。(電子番組表EPG上では16:9 1125iの表記があるが、実際は4:3 525iである)また、各話のエンディング後に直結する形で「次回予告」が付いている。本編はニュープリントだが予告編は旧プリントを使用。なお一部話数の予告編は現存する素材の関係上、光学音声ではなくシネテープ音声(磁気音声)になっている。

第2シリーズ[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督
1 1981年
4月14日
山吹屋お勝 野上龍雄 小野田嘉幹
2 4月21日 五年目の客 井手雅人
3 4月28日 二つの顔 安藤日出男 大洲斉
4 5月5日 四度目の女房 野上龍雄
5 5月12日 あきれた奴 星川清司
6 5月19日 笹屋のお熊 桜井康裕 吉村公三郎
7 5月26日 霧の七郎 鹿島章弘
8 6月2日 俄か雨 下飯坂菊馬 高瀬昌弘
9 6月9日 密偵 井手雅人 吉村公三郎
10 6月16日 いろおとこ 保利吉紀 小野田嘉幹
11 6月23日 乞食坊主 安倍徹郎 高瀬昌弘
12 6月30日 網虫のお吉 下飯坂菊馬 小野田嘉幹
13 7月7日 助太刀 松浦健郎 大洲斉
14 7月14日 埋蔵金千両
15 7月21日 麻布一本松 安倍徹郎 高瀬昌弘
16 7月28日 夜鷹殺し 松浦健郎 鹿島章弘
17 8月4日 高萩の捨五郎 野波静雄 高瀬昌弘
18 8月11日 密告 星川清司 大洲斉
19 8月18日 高杉道場・三羽烏 安藤日出男
20 8月25日 女賊 野上龍雄 吉村公三郎
21 9月1日 おれの弟 小川英 大洲斉
22 9月8日 暗剣白梅香 高瀬昌弘
23 9月15日 金太郎そば 田坂啓 鹿島章弘
24 9月22日 おみよは見た 桜井康裕 小野田嘉幹
25 9月29日 密偵たちの宴 野上龍雄 高瀬昌弘
26 10月13日 用心棒 安倍徹郎 小野田嘉幹

※BSフジでの放映時は各話「額縁放送」(16:9画角の中に4:3画角が存在する)であるのと、映像マスターがSD画質である。(電子番組表EPG上では16:9 1125iまたは1080iの表記があるが、実際は4:3 525i(480i)である)また、各話のエンディング後に直結する形で「次回予告」が付いている。本編はニュープリントだが予告編は旧プリントを使用。なお一部話数の予告編は現存する素材の関係上、光学音声ではなくシネテープ音声(磁気音声)になっている。

第3シリーズ[編集]

話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督
1 1982年
4月20日
さざ波伝兵衛 野上龍雄 小野田嘉幹
2 4月27日 兇賊 安藤日出男 鹿島章弘
3 5月4日 霧の朝 久貴千賀子 高瀬昌弘
4 5月11日 雨乞い庄右衛門 井手雅人 小野田嘉幹
5 5月18日 浅草・御厩河岸 安倍徹郎 高瀬昌弘
6 5月25日 隠居金七百両
7 6月1日 雨引の文五郎
8 6月8日 白と黒 下飯坂菊馬 小野田嘉幹
9 6月15日 梅雨の湯豆腐 鹿島章弘
10 6月22日 熊五郎の顔 田坂啓 小野田嘉幹
11 6月29日 白い粉 星川清司
12 7月6日 尻毛の長右衛門 久貴千賀子 高瀬昌弘
13 7月13日 男の毒 桜井康裕 小野田嘉幹
14 7月20日 蛙の長助 松浦健郎 高瀬昌弘
15 7月27日 夜狐 安藤日出男
16 8月3日 深川・千鳥橋 池田太郎
17 8月10日 土蜘蛛の金五郎 井手雅人 松島稔
18 8月17日 大川の隠居 野上龍雄 高瀬昌弘
19 8月24日 はさみ撃ち 井手雅人
20 8月31日 市松小僧 小川英 大洲斉
21 9月7日 艶婦の毒 松浦健郎
22 9月14日 狐火 星川清司 高瀬昌弘
23 9月21日 馴馬の三蔵 池田太郎 大洲斉
24 9月28日 むかしなじみ 野波静雄 松島稔
25 10月5日 本門寺暮色 松浦健郎 大洲斉
26 10月12日 春の淡雪 野上龍雄 高瀬昌弘

※BSフジでの放映時は各話「額縁放送」(16:9画角の中に4:3画角が存在する)であるのと、映像マスターがSD画質である。(電子番組表EPG上では16:9 1125iまたは1080iの表記があるが、実際は4:3 525i(480i)である)また、各話のエンディング後に直結する形で「次回予告」が付いている。本編はニュープリントで予告編はニュープリントと旧プリントを混在して使用。なお一部話数の予告編は現存する素材の関係上、光学音声ではなくシネテープ音声(磁気音声)になっている。

エピソード[編集]

  • 監督を務めた高瀬昌弘の回想によれば、錦之介の演技が原作者の池波正太郎からも不評であった上、錦之介が率いていた撮影チームと従来の撮影チームとの間で軋轢が有り、現場は思うように進まなかったという。その上、第3シリーズを撮影中の1982年2月、中村プロダクションが倒産、同年6月には錦之介が歌舞伎公演中に病気に倒れるなど、思うに任せない撮影であった。しかし、錦之介は最終話まで演じきり、最終話「春の淡雪」を見た池波も「錦之介もようやく鬼平になった…」と認めたという。[2]

備考[編集]

  • 本作で長谷川平蔵を演じた錦之介は、本作以前にもテレビ朝日の火曜夜9時のテレビ時代劇に出演しており、当枠で主役を演じるのは『破れ傘刀舟悪人狩り』、『破れ奉行』、『破れ新九郎』に続いて4作目であり[3]、当枠への出演は、第1シリーズ開始の時点で『破れ新九郎』終了以来1年ぶりであった。また、錦之介はこの直前にもテレビ朝日で月曜夜9時枠で放送されていた『赤穂浪士』にも出演しており、テレビ朝日のドラマに出演するのは同番組の終了以来3ヶ月ぶりとなった。
  • 本作では、錦之介の当時の妻・淡路恵子の連れ子である島英津夫が、平蔵の実子・長谷川辰蔵役で出演している他、錦之介の実弟・中村嘉葎雄も、第1シリーズ23話・第2シリーズ7話・第3シリーズ25話にそれぞれゲスト出演している。
  • 第1シリーズから第3シリーズまで全てのシリーズでナレーションを務めた小林昭二は、第1シリーズ27話(浜崎の友五郎役)・第2シリーズ20話(瀬音の小兵衛役)・第3シリーズ12話(尻毛の長右衛門役[4])にそれぞれゲスト出演している。
  • 初代中村吉右衛門は錦之介の伯父にあたるため、後に当たり役となる二代目吉右衛門(初代の孫)とも血縁関係になる。

脚注[編集]

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  1. ^ BSフジでの放送の際に、中村吉右衛門主演の鬼平犯科帳との区別するため
  2. ^ 高瀬昌弘『鬼平犯科帳人情咄』文春文庫
  3. ^ これ以前には、『大忠臣蔵』(1971年、NET・三船プロダクション)に脇坂淡路守役でセミレギュラー出演しており、これを含めると実に5作目となる。
  4. ^ 後に吉右衛門版鬼平・第3シリーズ13話でも同じ役を演じている。

外部リンク[編集]